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    元スレ和「咲ちゃんに萌える青春ADV『咲-Saki-』です」

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    みんなの評価 : ★★
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    451 = 1 :

    (な…なに今の感じ…?まるで…ううん、ちっちゃい頃のお姉ちゃんよりヒドいよ……!)

    (うぅぅ……おトイレいっとけばよかったよぅ~……)ギュッ

    健夜「えっと…」キョロキョロ

    健夜「あ!」

    「……」ガタガタ

    健夜(いたっ!ほ、ホンモノの咲ちゃん!)

    健夜(な、なんという小動物オーラ…!まるで脅威に怯えるリス!)←脅威

    健夜(こんな人混みだもんね…はやくそばに行ってあげないと!)←原因

    452 = 1 :

    健夜「あのっ!」

    「…え?あ、はい」

    健夜「こ、ここっこ、これ!」バッ

    「あ、招待状…じゃあ、あなたが」

    健夜「はひ!こ、小鍛治健夜です!ふつちゅかものですがよろしくお願いしますっ」

    「」

    (この人、史上最年少八冠の小鍛治プロ…!?昨日に引き続きすごい人が!)

    (…もしかしてあのゲームはなにも関係なくって、龍門渕のツテでプロの方々がスカウトしてるとかかな…?私がいればお姉ちゃんも釣れるかもみたいな……)

    (でも咏さんは麻雀関係ないって言ってたような…あ~もうわっかんない……)

    453 = 1 :

    「宮永咲です」ぺっこりん

    健夜(な、生ぺっこりん!)

    「あの…小鍛治プロ…ですよね?」

    健夜「あ、ハイ」

    「今日は、その…どーして?」

    健夜「咲ちゃんに会いたかったからです」(――なんて言ったら引かれるかな)

    「え?そ、そうなんですか?」

    健夜「え?あれっ?」

    「あはは…ありがとうございます」ニコッ

    健夜(まさか口走ってた?やっちゃった?)

    健夜(…でも露骨に引いたりしない咲ちゃん天使だ……)

    (訊いてみたけどやっぱりわかんないなぁ。あまり邪推するのも失礼かな)

    454 = 1 :

    「それじゃその…これからどうしましょうか?」

    健夜「あ、うん、まかせて!」

    健夜(デートプランは事前に組み立て済み!ここで大人の余裕を見せる!)

    健夜「とりあえず映画でもどう?まだ時間あるから、ゆっくりお話でもしながら歩いて向かおう」

    「はい、わかりました」

    455 = 1 :

    健夜「……」スタスタ

    「……」スタスタ

    健夜(お話は…?いや、話したいことは山ほどあったはず…なのになにも思い浮かばない……)

    (うぅ…なに話したらいいんだろ?どんな話題がいいのかわかんない……)

    健夜「あ、そ、そうそう。咲ちゃんって不思議な打ち方するよね?」(…結局麻雀の話……)

    「え?あ、はい。やっぱりそうですかね…」アハハ

    健夜「やっぱりあれかな。お姉さんの影響とかあるのかな。ほら、宮永照さん」

    「そうですね。私、高校までは家族としか打ったことがなかったので」

    健夜(それであれかぁ…すごいってもんじゃないね。血なのかな?…お姉さんの方は単純な才能ってだけじゃない気もするけど)

    456 = 1 :

    「小鍛治プロもすごいですよね」

    健夜「あ、その…もうすこしフランクでいいよ?」

    「じゃあ…小鍛治さん」

    健夜「うん。…私がすごかったのはちょっと前までだよ?今はそうでもない(と思う)よ」

    「でも世界ランク最高2位だなんて憧れちゃうなぁ。すごく強い人たちとたくさん麻雀してきたんですよね?」

    健夜「そうだね。世界だけじゃなく…どこにだって、強い人はいるものだよ。無名であろうと、有名だろうと」

    「ふ、深い…!」

    健夜「そうかな?あはは」

    457 = 1 :

    健夜「あ、ここだよ。この映画館」

    「なんだか雰囲気ありますね」

    健夜「DVDを借りて家で見るのもいいけど、だれかとこうやって映画館に赴くのもいいものだよね」

    「ですね」

    健夜「えーっと、『玄~ドラ爆通りのおもち女子~』は……」

    健夜(あれっ?ない…え、うそ)

    健夜「あ、あの、『玄~ドラ爆通りのおもち女子~』って映画は……?」

    窓口員「んー?あー、その映画は先月のプログラムなのよー」

    健夜「」ピシッ

    健夜(そんにゃ…え、うそでしょ?私のデートプランが……)

    458 = 1 :

    「あ、あの…小鍛治さん……?」

    健夜「あ、アハハ…ごめんね、なんか見たかった映画が私の勘違いでやってなかったみたいで…べつの見ようか?」

    「え…でも……」

    健夜「今月の上映プログラムは……」

    459 = 1 :


    『STAND 牌 ME ヒロえもん』

    『血を吸うイケダ』

    『パイのおねぃさん』

    460 = 1 :

    健夜(アニメとスプラッタホラーとえっちぃのしかないー!?)ガビーン

    健夜(あ、でもヒロえもんの映画はちょっと見たいかも…でもだれかとデートで見にくるものでもないか……)

    健夜「ご、ごめんね咲ちゃん。やっぱり映画はやめとこうか……」アハハ

    「は、はい」

    健夜(やらかした……)

    461 = 1 :

    健夜「えっと、気を取り直して!ゲームセンダーとかどう?」

    健夜(MJか格闘倶楽部で…!)

    「あ、えっと…騒がしいところはちょっと……ごめんなさいっ」

    健夜「あ、うんそうだよねー」

    健夜(当たり前じゃんー!しっかりしてよ私ーっ!)

    「……」

    「あのっ!」

    健夜「…え?」

    「お昼に早いかもしれないですけど、そこの公園でご飯にしませんか?」

    「私、お弁当作ってきたんです!」

    健夜「」

    462 = 1 :

    健夜(オ・ベントー?あ、なんか荷物多いなぁと思ったら、あのバスケットお弁当だったんだ…)

    健夜(え!?ほ、本当に!?咲ちゃんの手作り!?)

    「相手の方にごちそうになっちゃうのも悪いと思って…お口に合えばいいんですけど」アハハ

    健夜「だっ、だいじょーぶっ!全然楽しみだよ!!」

    「そーですか?あはは、ありがとうございます。それじゃちょうどよさそうなところ見つけてシート敷いちゃいましょう」

    健夜「うんっ」

    463 = 1 :

    健夜「これが…噂に聞く『お弁当』…神々しい!」

    「あはは…おおげさですよ。だれでも作れるようなのばかりですし。私の友達にすごく料理が上手な子がいるんですけどね」

    健夜(女子力低くてごめんなさい…)


    「……はっ!咲さんが今私のことを考えている…そんな気がします」

    464 = 1 :

    「これ、ウェットティッシュです、使ってください。お皿におかず取りますね」サッサッ

    健夜(ええコだよ……お嫁さんにしたい)

    「どーぞ」

    健夜「……」

    「? 小鍛治さん?」

    健夜「あ、あーん……」

    「!?」

    健夜(私だって……!)

    健夜「……」

    「……」

    健夜「……」ぷるぷる

    「…あーん」

    健夜「!」

    健夜「むぐっ…おいひいぃぃ」ジワッ

    465 = 1 :

    「えっ、小鍛治さん!?大丈夫ですか!?」

    健夜「ごめっ…うれしくて……」グズッ

    「もう…しょうがないですね」

    健夜「おいひい…すごいよ咲ちゃんちょーおいしいよ」モグモフ

    「ふふ…あ、ほっぺについてますよ」スッ

    健夜「ん」

    「……」

    健夜「……」

    (思わず取ったけど…どーしよー!?)

    健夜(ど、どーするの咲ちゃん……!?)ドキドキ

    466 = 1 :

    (拭いちゃうのは失礼かな…いや食べちゃう方が失礼…?)

    (ええいっ)

    「」パクッ

    健夜「」

    「んっ」チュパ

    健夜「」

    「え、えへへ…意地汚かったかな…」ゴシゴシ

    健夜「ありがとうございます」

    「え、ええっ!?ちょっと小鍛治さん!?」

    健夜「もう、死んでも……」

    「だめですって!?」

    467 = 1 :

     ― なんやかんや ―

    健夜「ごちそうさまでした。いや本当おいしかったです」

    「おそまつさまです。こんなので喜んでもらえたならこっちも嬉しいです」

    「すぐ片付けますからちょっと待っててくださいね」

    健夜「ごめんね、まかせっきりで」

    「いえいえ」

    健夜(あ、今の夫婦っぽい)

    468 = 1 :

    「~♪」テキパキ

    健夜(咲ちゃん、いいコだなぁ…ゲームなんかじゃこの魅力は理解しきれないよ……)

    健夜(映画館ではけちついちゃったけど…今日は本当いい日になりそう……)うとうと

    「おまたせしまし…た…。…あはは、この陽気だしね。気持ちよさそう」

    健夜「……」zzz

    「ん…シートの上じゃ硬いよね。んしょ…と」

    「ふふ……」すっ

     なでなで

    健夜「んぅ…」zzz

    「さて…本も持ってきといてよかった」ペラッ

    469 = 1 :


    健夜『あ~…ここは極楽じゃ~…』

    健夜『あったか~い…やわっこ~い…』

    健夜『すこや、ここの住人になる~…』

     ―――
     ――
     ―

    470 = 1 :

    健夜「…なるぅ~……」

    健夜「……ん」パチッ

    健夜(あ…いつの間にか寝ちゃってた……昨日あんまり寝れなかったせいかな)

    健夜(…咲ちゃん、は……?)

    「……」ペラッ…  ペラッ…

    健夜「」

    健夜(あれ~…私まだ夢を見て…?それとも…ゲームのなかに入る方法を編み出してしまった!?)

    健夜(木漏れ日のなか本を読む咲ちゃんを下から見上げる視点…つまり膝枕視点。すなわちこれはゲーム!)

    健夜「それなら遠慮なくぺろぺろしちゃえ~」もぞもぞ

    「ふあっ!?ちょっと、小鍛治さん!?起きてたんですか!?」ビビクンッ

    健夜「……ホ?」

    471 = 1 :

    「もうっ。寝ぼけてるんですか?」

    健夜「……ああ、うん。ごめんね」

    健夜(やっちゃったぁぁぁぁあ)

    健夜(咲ちゃんを影から見守っていく…あの日の誓いを私は…ッ!)

    「それじゃ」スクッ パッパッ

    健夜「?」

    「いきましょうか」手差し伸べ

    健夜(誓いとかどーでもいっか)

    健夜「ありがと」ぎゅっ

    健夜「よっと」スクッ

    472 = 1 :

    健夜「えっと…私どれくらい寝てたかな…?」

    「一時間くらいですか。気持ちよさそうに眠ってらしたのでそのままにしちゃいました」

    健夜「ん~、ありがとう。昨日ちょっと緊張して眠れなかったから」

    「そーなんですか?」

    健夜「うん。それじゃ次はどうしよっか?」

    「おまかせします」

    健夜「それじゃあ……」

    473 = 1 :

     雑貨屋

    「な、なんなんですかぁこれ……」ネコミミ

    健夜「ぶふっ」ネコミミ

    健夜(一応調べといて正解だった…!)

    健夜「いろんな小物がある雑貨屋だよ。咲ちゃんに似合うのはどれかな~?」

    「え~…」

    健夜「こっちの豆狸の耳かな~?」

    「小鍛治さ~ん…」

    474 = 1 :

     ― なんやかんや ―

    健夜「ごめんね!?やりすぎちゃった!」

    「……」つーん

    健夜「うええ…どーしたら……」

    「……ふふっ」

    健夜「え」

    「小鍛治さんもそんな顔するんですね」

    健夜「えー…私は普段大体こんな顔だけど」

    「そうなんですか?なんか今日は小鍛治さんのことをいっぱい知ることができた気がします」

    健夜「…うん。私も、咲ちゃんのことたくさん知れて、楽しかった」

    「私も楽しかったです!」

    健夜「……三尋木プロとどっちが」ぼそぼそ

    「はい?なんですか?」

    健夜「ううん?なんでもないよ!」

    「それじゃ」

    健夜「うん。またね」

    「はい!」

    475 = 1 :

     すこやん家

    健夜「ただいまー」

    すこ母「おかえり。なぁに?今日はデートでも行ってたの?ついに男でも見つけた?」

    健夜「うるさいなぁー」

    健夜「…ねーお母さん」

    すこ母「ん?」

    健夜「私がお嫁さん連れて来たらどう思う?」

    すこ母「はあ?」

    健夜「んー。なんでもない」

     すこルーム

    健夜「スレ立て…『iPS細胞というものが――』」カタカタ

    476 = 1 :


     小鍛治プロ からメッセージが届いています。

    小鍛治プロ:こんばんは。

    <おー。今日はどうだったんすか?

    小鍛治プロ:もう…最高でした

    <あっはは、そーですか最高でしたか

    小鍛治プロ:最初はちょっと失敗しちゃったんですけど

    小鍛治プロ:咲ちゃん天使がお弁当作ってきてくれてあーんしてもらって

    小鍛治プロ:ゲームみたいに膝枕してもらって

    小鍛治プロ:そのあとネコミミ咲ちゃん天使などを楽しみました。



    小鍛治プロ:あれ?あのー?



    小鍛治プロ:よし、勝った

     すこやん編カン!

    477 = 1 :

    すこやんが咲ちゃんの体質(?)に気付いたら魔物オーラで脅しかけて強制放尿プレイとか始めそうだな…って書いてて思いました

    478 :

    乙、咲ちゃんええ子や
    全部で5人だから、前回最後の郵便受け覗いてた人はもう可能性無いんだよね

    479 :

    乙です
    咲ちゃんの強制放尿プレイはよ!

    480 :

    すこやんが本当に普段通りでアレだったら平然としてるこーこちゃんはやっぱすごいな。

    実際は「普段通りのつもり」なんだろうけど(あるある)

    481 :

    >こーこちゃんは今日局のお仕事で一日忙しいのは確認済み…

    完全に浮気

    482 = 442 :

    咲さんかわいい!

    /nox/remoteimages/a6/39/42e81160dc223ca488e69d2b42b0.jpeg

    483 :

    すこやんの行動が童貞のそれに近い

    484 :

    >>481
    ところがどっこい健夜母の元に連れてきたいのは咲ちゃんなんだよな、つまり浮気相手は福与アナで本気が咲ちゃんってこと
    そして可愛い咲ちゃんとすこやん乙

    485 :

    すこやんは業の深いキャラが似合う女

    486 = 1 :

     東京

    智葉「……」

    智葉「……」

    智葉「……」

    智葉「……さて」スッ

    メガン「メイソウですかサトハ」ズルル

    智葉「そんなもんじゃないさ。…なんだ、朝っぱらからラーメン食ってんのか」

    メガン「三食ラーメンデス!」

    智葉「そのうち当たるぞ……」

    メガン「麻雀でウマク消化してるのでヘッチャラデス」

    智葉「どーいう理屈だ」

    487 :

    せやな
    だから放尿に及んでもええんやで?
    責任とって嫁にすれば丸く収まるから(ゲス顔)

    488 = 1 :

    メガン「…いくんデスネ」

    智葉「…ああ。これは千載一遇のチャンス、逃す手は無い」

    メガン「そうデスカ。健闘を祈ってマス」

    智葉「フッ。気張らず、いつも通りやるだけだ」

    幼女A「がんばってーせんせー」トテテ

    幼女B「ししょーファイト~」ポヨヨ

    智葉「おう」

    モブA「いっちゃれおじょー~」

    モブB「おじょー~」

    智葉「まかせとけ」

    智葉「――征ってくる!」ゴッ

    489 = 1 :

     待ち合わせ場所

    智葉「……」

    智葉(あと二時間…………)

    智葉(…………あと一時間)

    智葉(…喉が渇いた。しかしこの場を離れてる間にもし咲ちゃんがきたら……?)

    智葉(あと三十分。…高揚してきたな)

    智葉(あと――)



    「……」キョロキョロ

    智葉「!」

    智葉(キタ!あれが…咲ちゃん。やはりホンモノも照とそっくりだな。当たり前か)

    490 = 1 :

    「あっ」ドテッ

    智葉「!!!!!!!!!」

    智葉「大丈夫か!」タタタッ

    「あう…だいじょーぶです」スクッ

    智葉「そ、そうか……」

    「すみません…ちょっと人を探してまして」

    智葉「…こほん。おそらく、君の探し人は私だろう。ほれ」ピッ

    「招待状…じゃあ」

    智葉「うむ。私は辻垣内智葉だ」

    「宮永咲です。今日はよろしくお願いします」ぺっこりん

    智葉「ああ。よろしく」

    491 = 1 :

    (辻垣内…智葉さん…?どこかで聞いたような)ジー

    智葉「ん?どうかしたか?」

    「あっ、いえ!あの、私たちどこかで会ったことあります…?」

    智葉「ああ…そうか。これじゃわからんか」キュ スチャッ

    智葉「これでどうだろう?」戦闘スタイル

    「…あ!臨海の……」

    智葉「正解」

    「へぇ~…あ、すみませんじろじろと見ちゃって」

    智葉「かまわんよ」

    492 = 1 :

    智葉「じゃあ行こうか。君は普段どんなところに行くとかあるのか?」

    「う~ん…あまりお出かけとかしないので…本屋さんや図書館くらいでしょうか」

    智葉(ゲーム通りか)

    智葉「そうだな。じゃあ本屋でも回ろうか。おすすめの本なんかあったら教えてくれ」

    「あ、はい!」

    493 = 1 :

     本屋

    智葉「ふむ…当然というべきか、たくさんあるんだな」

    「そうですね。あ、これなんてどうですか?」

    智葉「漱石か。私でも知ってる」

    「はい。未完の作品なんですけど、読み応えありますよ。あ…でももうすこし取っつきやすい方がいいかな……」

    智葉「いや、それでいい」

    「いいんですか?」

    智葉「ああ。時間をかけてゆっくり読むとしよう」

    「そうですか。読み終わったら感想とか聞きたいです」

    智葉「そうなると的外れなことは言えないな。しっかり読み込まないと」フフ

    「お願いしますね」アハハ

    智葉(よし。いい手応えだ)

    494 = 1 :

     公園

    智葉「弁当か」

    「はい。えっと、昨日はべつの人ときたんですけど、その時に好評だったので」

    智葉(…わかっていたことだが、違うだれかとこうして二人きりで過ごしてたのかと思うとなんだかいい気はしないな…これが悋気というやつか。まさかこの私がな…)

    智葉「ああ。ありがたくいただく」

    「はい。それじゃどーぞ」

    智葉「いただきます。ん…うん、美味い」モグモグ

    「……」チラッ チラッ

    智葉「ん?どうかしたか?」

    「あっ、いえ!」

    (今回はあーんしなくていいのかな)チラッ

    495 = 1 :

    智葉「……ああ。そういうことか」

    智葉「ほら、あーん」サッ

    「え!?」

    智葉「どーした?食べたいんじゃなかったか?」

    「え、あ…ぅ、いただきます……」

    智葉「ほれ」

    「ん」パク

    (不意打ちすぎて、自分で作ったものなのに味がわからない…)

    智葉(なんだ、なんかこう…餌付けというのか。イケない気分になってくるな……)

    496 = 1 :

    智葉「……」モグモグ

    「……」モグモグ

    智葉「……」ズズズ

    智葉「ごちそうさまでした」

    「はい。おそまつさまです」

    智葉「どうだろう?食休みに、そこの木陰で買った本でも読まないか?」

    「わぁ、いいですね!」

    智葉「ふふっ」

    497 = 1 :

    智葉「……」ペラッ   ペラッ

    「……」ペラッ ペラッ

    智葉(こういうのも…悪くないな。心が穏やかに…凪いでいくのを感じるようだ)

    智葉(妹と肩を並べ書に耽る…実に素晴らしい)

    「……ふぅ」パタン

    智葉「ん、もう読み終わったか?」

    「あ、いえ。すこし目を休ませようかなって」

    智葉「そうか」ペラッ

    498 = 1 :

    「……」ボーッ

    智葉「……」ペラッ

    「……」しょぼしょぼ

    智葉「……」ペラッ

    「……」うと うと

    智葉「……む」

    「……」スゥ

    智葉(寝てしまったか……)

    智葉「しかたないな…肩くらいいくらでも貸そう」

    「ん……おねえちゃん……」ムニャ

    智葉「!!!」

    499 = 1 :

    智葉(おい、今の聞いたか)

    智葉(聞いた聞いた。というより録音してた)REC

    智葉(持っててよかったレコーダー)

    智葉(やはり咲ちゃんは史上最強の妹だったか……)

    「んー……」もぞっ

    智葉(……文字が頭に入ってこなくなった)

    500 = 1 :

     ― なんやかんや ―

    「…うぅん……あ、寝ちゃってた……」ズズッ

    智葉(あっ、よだれ……)

    「あ、ごめんなさい!肩を借りちゃってたみたいで……」

    智葉「いや、かまわない」

    「あはは…寝顔見られちゃったかな」

    智葉「ロンオブモチだ」

    「え?」

    智葉「なんでもない」


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