元スレ和「咲ちゃんに萌える青春ADV『咲-Saki-』です」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
1 :
咲-Saki-
咲ちゃんに萌える青春ADV CERO C(15歳以上対象)
プレイ人数 1人 対応機種 Windows 7,8,10 他
Presented by もんぷちソフト
※このSSは咲ちゃんが本人の知らないところで人気になるSSです
キャラ崩壊、謎時間軸注意
SSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1418803885
2 = 1 :
久「ふぅん……ゲームねえ」
和「はい。ぜひ部長にも、と」
久「私に?」
和「優希や染谷先輩にはすでに渡しましたから」
久「随分と手が早いわね。それにしてもこれは……」
和「素晴らしいゲームであると自負してます。保証しますよ」
久「自負?あなたもしかして……」
和「ええ。実はこのゲーム、私プロデュースです。制作協力はお義姉さん…宮永照さんと龍門渕の方々で」
3 = 1 :
久「やっぱり…でもあなたと宮永照って仲悪くなかった?ほら、咲のことで」
和「まあそんなこともありましたね。今は同士ですが。……ある日、気付いたんですよね」
久「気付いた?」
和「はい。私たちがいくら争ったところで、最終的に選ぶのは咲さん本人だと。本人の与り知らないところで争っても虚しいだけでしかないと」
久「そ、そう」
和「そうしたら、それまでお互いに誇示してきた咲さんのことに目が行き始めて…実姉でなければ知り得ないこと、友人でなければ知り得ないことを語り合ってたらいつのまにか和解していました」
久「……ま、仲がいいことは良いことだわ」
4 = 1 :
和「それで語り合ってたら、なんの因果か龍門渕の天江さんと遭遇しまして」
久「ふむ」
和「いつの間にか同士が三人になってました」
久「ちょっと」
和「それからなんやかんやあってゲーム制作に行き着きました」
久「ツッコミどころが多すぎて手に負えないわ」
和「渾身の出来ですので、きっと部長も咲ちゃん大好きになりますよ」
久「それは(別にどうでも)いいんだけど…このこと、咲には?」
和「……」
久「和?」
和「おや、もうこんな時間ですか。私は部室に行きますね。部長はこれから会議ですか、頑張ってください。それでは」ビッ スタスタ
久(逃げたわね……)
久「これ、どうしようかしら……?」チラッ
5 = 1 :
その日の夜・竹井家
久「ん~……はぁ。疲れたー」バフッ
久「このまま寝たい、けど……そういうわけにはいかないわよねー」
久「ん……これは」
久「……」
久「貰ったものは使ってみないともったいないわよね」
久「パソコンでやるゲームなのね…えーっと、ディスクをドライブに入れて、ランチャーを起動…インストールに時間がかかるわね、その間にお茶でも淹れてこよっと」
6 = 1 :
― 十分後 ―
久「ふーん、絵が綺麗ね。…キャラがモロ咲だけど。そっくりねえ。イラストレーターが…RITZ?」
久「最初に名前を決めるのね。プレイヤーの名前は本名推奨…そんなものなのかしら。久、と」
久「…これって清澄?うーーん…細部は違うし気のせいかしら」カチカチ
『通学路、その道端の木陰で木に体を預け読書に勤しむ少女が目にとまった』
久「お、咲との出会いね」
『一瞬、目があった』
『その面差しは幼くて、澄んだ瞳は綺麗で、文学少女とでも言うべき雰囲気は一枚の絵のように――』
久「文学少女、ね。たしかに咲から麻雀を抜いたらそうなるかな」
7 = 1 :
― 一時間後 ―
久「………」カチカチ
『あ、あれは…咲!』
咲『あ、久さん!こんにちは』
『こんにちは。こんなところで何をしてるの?』
咲『あ、あの…そのぅ…好きな本の新刊が出るので本屋さんに行こうと思ったんですけど…』
咲『いつも言ってるとこが売り切れみたいで…しかたなく街の方まで出てきたんですけど、迷っちゃって…』
『そう…』
『どうやら咲は迷子みたいだ』
久「……ふふ、ゲームでも迷子になってるだなんて、咲らしいわ」
8 = 1 :
『これから街をぶらつく予定だったけど…どうしようかな?』
→『ちょうど今暇だったし、付き合おうか?』
『その本なら昨日買ったばかりだよ、貸そうか?』
『そっか。気を付けてね。それじゃ』
久(……ふむ)
久(私なら…たぶん、真ん中。でも、それだと咲に気を遣わせちゃいそうだし、何より上を選ぶことによって休日デートができる…なんにせよ下はないわね。いくら私でも死んでる手で待つことはしない)
久(…簡単な話よ。上ならば休日デート+感想の交換ってところ…真ん中は感想の交換、それに後日受け渡しの時に多少話ができるかってところ)
久(どちらがより点数を稼げるか。明明白白)
→『ちょうど今暇だったし、付き合おうか?』ピッ
『ちょうど今暇だったし、付き合おうか?』
咲『え?いいんですか?』
『うん。咲のおすすめの本とかあったら教えてよ』
咲『っ!はいっ!』ニコッ
『…可愛い』
久「…可愛い」
9 = 1 :
咲『あの…手、繋いでもらってもいいですか…?』
『え?』
咲『あのっ、えっと、私、また迷っちゃうかもしれないので……』
『……』
咲『その…急にヘンなこと言っちゃってすみません…』
『……ん』ぎゅっ
咲『あっ…』
『それじゃ、行こう』
咲『……はいっ』
久「お、CGだ……この笑顔の咲、可愛いなぁ」
10 = 1 :
― 三時間後 ―
久「………」カチカチ
久「………」カチカチ
久「……あ、もうこんな時間……」
久「寝なきゃ……いや、勉強しないと。むむむ……」
久「今日はいいか……。くっ……寝たくない……なぜ人間は睡眠を取らねばならないのか」
久「……悔しいけど、和の言ってたことは正しかったってわけね」
久「ン……」ギシッ
久「ふわぁ~……」
久「………」スゥ…
久(咲……)
13 :
京太郎が一番咲に詳しいはず
14 = 1 :
翌日
久「………」
一太「会長?どうしたんですか?今日は随分と疲れてるように見えますが…」
久「ん……ちょーっとね。てことで後は任せたわ」スッ
一太「あ、ちょっと!?」
久(すぐ帰って続きでもやりたいけど…部活もあるし、寝不足気味だからちょっと部室のベッドで休ませてもらいましょう)スタスタ
15 = 1 :
まこ「よ、久」
久「あら、まこ」
まこ「随分早く終わったのう」
久「途中で副会長に押し付けてきちゃった」
まこ「またかい…あいかわらず人遣いの荒いやつじゃのう」
久「会長たるもの人を使えないとね」
まこ「よく言うわい」
16 = 11 :
京太郎って咲が麻雀してたことも知らなかったのにw
17 :
カラテンリーチしてたじゃん
見たこと無さそう
18 = 1 :
久「それで?ここで待ってたってことは、私に何か用?」
まこ「んー……まぁ、そんなとこじゃ」
久「ふーん。…それにしてもあなた、クマがすごいわよ?」
まこ「へっ、お互い様じゃ。…その様子じゃと、あんたも和からもらったようじゃな」
久「ああ……あれね」
まこ「ん、あれじゃ」
久「……」
まこ「……」
久「なんかしゃべんなさいよ」
まこ「む、そうじゃな。…正直、どうじゃった?」
久「見てわかんない?昨日は気付いたら日付変わりかけてたわよ」
まこ「はは、あのお前さんがのー。まぁこっちも似たようなもんじゃ」
久「そう」
19 = 1 :
まこ「いやぁ……………今日、咲のやつと顔合わせづらいのう」
久「たしかに」
まこ「困った困った」
久「あ、じゃあもしかして部室に一人で行って咲がいたら…ってことで待ち伏せなんかしてたってわけ?」
まこ「な、なんじゃ、悪いんか」
久「べっつにぃ。ま、わからないでもないわ」
まこ「くぅ~……今まで和が咲相手に顔赤らめとったんをこんな形で理解する日が来るとはのう」
久「ある意味じゃ和の術中にハマっちゃったのかもね」
まこ「はぁ。難儀じゃなあ」
久「お互いにね」
20 = 1 :
部室
久「やっほー、やってる?」ガチャ
和「部長、染谷先輩、おつかれさまです」
まこ「ん?和だけか?」
和「優希は食堂に、咲さんは図書室に寄ってから来るそうです」
久「あれ?須賀君は?」
和「部長が買い出しを頼んだんじゃないですか?」ジトー
久「んー、そだったかな」
まこ「あいかわらず京太郎には容赦ないのう」
21 = 1 :
咲「おまたせ和ちゃん!あ、部長と染谷先輩ももうきてたんですね」
久「うえっ?」
まこ「のわっ!」
久(リアル咲…間近で見るとつくづく思うわ、似すぎでしょあの絵……)
まこ(咲ちゃん…じゃのうて咲がいきなり後ろから現れるから心臓飛び出たかと思ったわ……)
咲「?」
久(くぅ……小首を傾げる動作ひとつでこんなにドキドキするなんて……!落ち着きなさい、竹井久!)ドキドキ
咲「今日は学生議会の方で会議があるって言ってませんでしたっけ」
久「え!?あ、うん、まぁね。ちょっとアレだったからフケちゃった」
咲「もうっ。ダメですよ部長。上に立つ人なんですからもっとしっかりしないと」メッ
久(ぶひいいいいいいいい!)
久(はっ!?今ダメな思考に流されかけてたわ……あぶないあぶない……なんて破壊力なの、『メッ』)
まこ(……なんかうらやましい……とか思っちゃった時点でやばいのう)
22 = 1 :
和「それじゃ面子も揃いましたし、やりましょうか」
久(あー……できればちょっと寝たいのよねえ……でも後輩に「寝るからサンマしてて」なんて言えないし……)
優希「今日もゴキゲンタコスだじぇー!」
久(よし、ナイスタイミング!)
久「来たわね優希。それじゃ咲、和、優希、まこでやっててちょうだい」
まこ「なっ!久、あんた……!」
久「よろしく~」
まこ「くっ……」
23 = 1 :
優希「? なんかヘンな染谷先輩だじぇ」ドサッ
和「それじゃ始めましょうか」スッ
咲「そうだね」キシッ
優希「!?」
優希(あう……咲ちゃんが対面とか……///)
まこ「うん?」
まこ(ははあ……さては優希のやつもアレをやったんじゃな?咲の対面で恥ずかしくて顔見れん、ちゅーところか)
優希「さ、さっさと始めるじぇ!」ポチッ
カラカラカラ
優希「起家はトーゼン私だじょ!」
24 = 1 :
久「さて、と」
久(いきなりベッドインってわけにもいかないし、牌譜を見るふりでもしてましょうか)カチカチ
久「……」
久「……」カタカタカタ
検索窓「咲-Saki-」
久「……なにやってんの私」
久「あ、出た。やっぱり少ないわね」
久(咲-Saki-完全攻略、ともきーの部屋……?攻略サイトってやつかしら?)
久(さすがにいきなり攻略サイトを見るのはないわよね……)
久(それ以外は一致なしか……履歴消してっと)
25 = 1 :
東四局
和「リーチ」
優希「むっ」
優希(ラス局とはいえまだ東場、私の速度を上回るとはさすがのどちゃんだじぇ)
優希(ぬ……しかも安牌が少ない……。現物もないし……たぶん咲ちゃんはカン材抱えてるだろうし、こっちは三暗刻形……トイツ場と考えるとスジが安全とも限らないじょ)チラッ
咲「……?」ニコッ
優希(~~~~~~~っ!?)
優希(顔上げたら咲ちゃんと目が合ってしまった……!はずいじょ~……)タンッ
和「ロン」
優希「あ」
和「リーチ一発タンヤオドラ2、8000」
優希「ぐぬぬ」ジャラ
26 = 1 :
咲「ツモ。嶺上開花・ツモ・ホンイツ・役牌、3000・6000です」
優希「親っかぶり……」ジャラ
まこ「お、それじゃ。7700」
優希「げ」
和「今日は調子悪そうですね、ゆーき」
優希「ぬ~……」
優希(誰のせいだと……)
27 = 1 :
咲「優希ちゃん大丈夫?」スッ
優希「じょ!?!?!?!?」
咲「わ、顔まっかだよ?熱でもあるんじゃない?」ピトッ
優希「」
優希(あ~……咲ちゃんの顔がすぐそこに……そーいえばゲームでもこんなシーンあったじょ……)
和「ちょっ!咲さん!?」
咲「え?」
和「なんてうらやまけしからん…こほん。えーと、私もちょっと熱っぽいよーな」
まこ「そうかそうか、どれ、わしが測ってやろう」ゴチン
和「いたっ!」
まこ「ささやかな復讐じゃけえ」ククク
和「~っ」ナミダメ
咲「あはは……」
優希(咲ちゃんかわいいじょ~)
和(ゆーき……そうですか)
和(その表情…堕ちましたね!)ピーン
28 = 1 :
久「ふあ~、よく寝たわー」
まこ「寝すぎじゃばかたれ」
咲「熟睡でしたもんね。夜更かしですか?」
久「う。まーそんなとこかしら?ちょっと勉強をね」
まこ「なーんの勉強してたんだか」
久「うっさい!」ベシッ
まこ「いちち」
29 = 1 :
和「それじゃ今日は解散ですね」
久「そうねー」
咲「それじゃ帰ろっか」
和「あ、すみません咲さん……今日は少し野暮用があるので一緒に帰ることができません……」シュン
咲「そっか。用があるなら仕方ないよね……それじゃまた明日ね!」
和「はい、また明日」
咲「それじゃ失礼します」ぺっこりん
久「はーい。気をつけるのよー」
30 = 1 :
和「……さて、みなさん」
久「……私たちに何か用があって残ったというわけ」
和「そうです」
まこ「なんじゃなんじゃ。剣呑じゃのう」
和「みなさん、どうやらお気に召したようですね」
久「なんのこと?」
和「とぼけても無駄ですよ。私の位置から部長が検索かけてたのばっちり見えてましたから」
久「え!?ちょ、対局に集中してなさいよ!」
和「染谷先輩もクマがありますし」
まこ「いやー、ははは」
和「ゆーきなんて様子見てるだけでバレバレです」
優希「じょ!?」
31 = 1 :
和「なにも恥じることはありません。アレを目の当たりにして萌えない人はただの燃えないゴミです」
まこ「言い切るのう……」
和「咲ちゃんは天使!咲ちゃんは正義!」
久「…えー、なにそのノリ」
優希「…咲ちゃんは天使」ボソッ
久「え?」
和「ゆーき……」
まこ「咲ちゃんは正義!」
久「ちょ!まこまで!?」
まこ「だーって、かわいかったのは事実じゃしのう。せっかくだから楽しまんと損じゃ」
久「…はぁ」
32 = 1 :
和「素晴らしいですね……こうして同士の輪が広がっていくのは」
和「というわけでこれです」っ◎
久「ゲームのディスク……?でも私たちもう貰ってるじゃない?」
まこ「続編か?」
和「いいえ。これは」
和「布教用です」ニッコリ
久「…つまり、私たちにも布教をしろと」
和「はい。私やお義姉さんの交友関係ではどうしても狭い範囲にしか布教できませんから」
33 = 1 :
まこ「ほーん……ん?こっちのディスクはCD-R…ゲームディスクじゃないな?」
和「ああ。それは特典のドラマCDです」
久「ドラマCD?」
和「はい。今のところ数枚しか存在しないのでプレミアですよ。本編にない日常パートが収録されています」
まこ「ほー、なかなかになかなかじゃね」
優希「なんだかしらんけどラッキーだじょ」
和「もちろん、協力していただけるなら差し上げます」
まこ「だれもやらんとは言っとらんかったじゃろ。まぁ貰っとくわ」
優希「げっと!だじぇ!」
34 = 1 :
和「部長はどうしますか?」
久「………」
久「…乗るわよ」
和「ふふ、ありがとうございます」
久「はぁ、即物的な自分がやになっちゃうわ」
和「別に犯罪に加担しろとか言ってるわけじゃありませんから。自分の欲求に素直になってもいいんですよ」
和「ことに、咲ちゃんの誘惑ですから。負けない方がおかしいです」
久「…前までなら即否定してたのに、今はできない……」
35 = 1 :
まこ「そういやこれ、声はどうなっとるんじゃ?」
優希「そうだじぇ。絵で驚いて、さらに咲ちゃんの声が流れてもっと驚いちゃったじょ」
和「声優さんはプロの方ですよ。咲さんそっくりの声の方がいたので龍門渕パワー(マネー)でお頼みしました。うえだかなという方です」
優希「いけだかな?」
まこ「池田ァ!」
和「違います。あんなのと一緒にしないでください」
36 = 1 :
久「なにやってんのよ……用が済んだなら私はもう帰るわよ?」
和「続きが気になってるんですか?」ニヤニヤ
久「そうよ」
和「………」
久「なにその顔は」
和「い、いえ、少し意外だったので……」
久「さすがにもう開き直っちゃったわよ。そうと決まればやることも多いしね。とりあえずゲームをクリア、ドラマCD聴いて、布教先も考えなきゃ」
和「部長……やはりあなたを引き込めてよかった。頼もしいです」
久「任せなさい」ウデマクリ
久「全国に咲ちゃんの輪を広げるわよ!」
皆「おーっ!」
清澄編カン
37 = 1 :
>>17
目的や意味もなく死んでる手は選ばない、ってことで補完してくれ
次長野編
38 :
咲さんは可愛いからなー
39 = 1 :
『すごい雨だね』
咲『そうだね。……こうして雨のなか静かな部屋にいると、世界がこの部屋だけなんじゃないかな…なんて思っちゃうね』
『咲は文学少女だね』
咲『えっ、そ、そうかなぁ』
『うん。とても素敵だと思うよ』
咲『ふふっ。ありがとう』
―――
――
―
40 = 1 :
ゆみ「……咲ちゃん萌え」ボソッ
睦月「…は?」
智美「んー?」
ゆみ「はっ!?い、いや、なんでもないぞ。うん、なんでも」
モモ「あー!先輩いかがわしいゲームなんかやってるっす!!」
ゆみ「も、モモっ!?いや、これはちがっ…というかこそっと後ろに回り込むな!こら、覗き込むなぁぁあ」
智美「ワハハ。ゲームか。脱衣麻雀かな?」ひょい
ゆみ「あ、こら!」
41 = 1 :
智美「………」
智美「………」スッ
ゆみ(あ、あの蒲原が…)
睦月(いつも笑顔の部長が…)
モモ(部長さんの真顔、初めてみたっすーっ!?)
智美「いや…ゆみちん、部活中にギャルゲーはさすがに笑えないぞ」
ゆみ「いや、ちがうんだこれはその」アセ
モモ「なにが違うんすか!?これは浮気っすよ!浮気!」ガーッ
ゆみ「いや、それは違うぞ。浮気とは浮気相手がいて初めて成立する。伴侶がいながら、もう一方で別な『一個の人間』と交際することを浮気というのだ。この場合、二次元は一個の存在として現実世界に在るわけではないゆえ、浮気たりえない」
モモ「え?」
42 :
乙 他校編はよ!
43 = 42 :
って読んでる間に始まってた、失礼
44 = 1 :
ゆみ「ともかく話を聞いてくれ!」
ゆみ「これは久…清澄の麻雀部からうちの麻雀部宛に先日届いたものだ!別に私の私物ではない!」
モモ「清澄の…?あの部長さんと連絡を取り合ってるんすか?」ジトッ
ゆみ「いやっ、取り合っているというか、今回はこれが一方的に送られてだな」
モモ「『今回は』?」
ゆみ「あーもうっ!今はその話はいいだろう!?」
モモ(逃げたっすね)
45 = 1 :
智美「まぁそれはわかったとして、なんでゆみちんはそれを私たちに言わなかったんだ?」ワハハ
ゆみ「…言いだしづらかったんだ」
睦月「モノがモノですしね…」
モモ「じゃあなんでそのゲームをやってたんすか?」ジロリ
ゆみ「興味本位だ」キリッ
モモ「清々しいほど見事に言いきったっすね……」
智美「咲ちゃんがどうのこうのっていうのは?」
ゆみ「それは…見てもらった方が早いか」
ゆみ「これが送られてきた包みだ」
46 = 1 :
智美「『咲-Saki-』?」
モモ「これ、清澄のリンシャンさんっすよね」
ゆみ「どうも、彼女をモチーフにしたキャラクターをヒロインに据えたゲームらしい」
睦月「もんぷちソフトって……」
ゆみ「どうも布教目的で送ってきたらしい。お前たちの分もある」
智美「いやぁー……私はちょっとなー」
睦月「私もこういうのはちょっと……」
モモ「なんでリンシャンさんと青春しなきゃなんないんすか……」
ゆみ「そう言わずに、モモ、まずはお前だけでもいいから!食わず嫌いはよくないぞ!」
モモ(ムッ…なんでそんな必死なんすか……)ムスー
47 = 1 :
モモ「はぁ…わかったっす」
ゆみ「そうか!わかってくれるか!」パァァ
モモ「うっ……こ、これは貸しっすよ!」
ゆみ「ああ!あとでなんでも言うこときく!」
モモ(なんでもっすか!)
智美「とりあえず、部活中のゲームは麻雀以外禁止なー」ワハハ
ゆみ「そうだな。すまなかった」
佳織「すっ、すみません!遅れましたっ!」ドタバタ
智美「お、きたなー。ワハハ、それじゃ麻雀するとしようかー」
48 = 1 :
翌日
モモ「部長さん」
智美「うおっ、モモいたのかー」
モモ「清澄と合同練習組みましょう」
智美「え?なんで?」
モモ「私やむっちゃん先輩、かおりん先輩にとって経験値が必要っす。つまり清澄との合同練習」
智美「いや、それはさすがに無理があるだろー……ってか今明らかに飛躍したぞ」ワハハ
モモ「だめっすか」
智美「だめってこともないけど、ちょっと厳しいんじゃないかな。向こうにも都合があるだろうし」
モモ「ちぇっ」
智美「なんだなんだー?咲ちゃん目当てかー?」ワハハ
モモ「」ギクッ
智美「なーんて、冗談だぞ。ワハハ。ワハ…え、マジ?」
49 = 1 :
ゆみ「ふっ。モモならわかってくれると信じていたぞ」
智美「どっから湧いてきたんだゆみちん」
モモ「いやいやいや違うんすよ違うんすよ…咲ちゃんは恋愛対象とかそーいうんじゃなくって、こう…思う存分愛でたい、みたいな?」
智美「めでたい?」
ゆみ「わかる」
智美「わからんぞ」
ゆみ「蒲原も直わかる。さぁ、これを手に取れ」
智美「果てしなく嫌だぞ……」
50 = 1 :
翌日
智美「ワハハ。咲ちゃん大天使」
みんなの評価 : ★★
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