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元スレ京太郎「修羅場ラヴァーズ」ネリー「大好きがいっぱい」
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>>721
??「今はその成分は入って無いぞ」
??「今はその成分は入って無いぞ」
>>751
便乗大松はポイーで
便乗大松はポイーで
コート・マフラー・ニット帽・ミトン。
過剰なまでの防寒具に身を包んだ少女――天江衣は、ぷっくらと頬を膨らませ無言で不満の意を京太郎に伝えた。
もこもこに着膨れした衣がそのような子どもらしい顔をしていると、本当に小学生にしか見えない。
ただでさえ幼く見えることを気にしている彼女。
この感想を口にすれば、中々にからかい甲斐のある反応があるだろう。
「きょーたろー! あれ、なにかな!」
だが、それは隣の高校100年生が許さない。
恋人のように京太郎の手を引く淡の辞書に遠慮の文字はない。
衣の不機嫌な様子に気が付いていないのか、それとも意図的に無視しているのか。
どちらにせよ――衣は淡の眼中になかった。
過剰なまでの防寒具に身を包んだ少女――天江衣は、ぷっくらと頬を膨らませ無言で不満の意を京太郎に伝えた。
もこもこに着膨れした衣がそのような子どもらしい顔をしていると、本当に小学生にしか見えない。
ただでさえ幼く見えることを気にしている彼女。
この感想を口にすれば、中々にからかい甲斐のある反応があるだろう。
「きょーたろー! あれ、なにかな!」
だが、それは隣の高校100年生が許さない。
恋人のように京太郎の手を引く淡の辞書に遠慮の文字はない。
衣の不機嫌な様子に気が付いていないのか、それとも意図的に無視しているのか。
どちらにせよ――衣は淡の眼中になかった。
衣はデートのつもりで京太郎を誘った。
京太郎は、単純に友人と遊びに行く感覚で誘いを受けた。
お互いの認識にズレが生じた原因は、衣の無駄にややこしい言い回し。
更に、衣にとって嬉しくないことは、デートの途中で淡と遭遇してしまったこと。
京太郎にしてみれば淡も衣も等しく仲の良い友人。
一人よりも二人、二人よりも三人。
賑やかな方が良いだろうと考えるのは、当然だった。
「くっつくな。歩きにくいって」
「いいじゃん。寒いし」
けれど、衣の心はその反対を向いている。
一番に欲しい物が手に入らないなら、他のものなど――
京太郎は、単純に友人と遊びに行く感覚で誘いを受けた。
お互いの認識にズレが生じた原因は、衣の無駄にややこしい言い回し。
更に、衣にとって嬉しくないことは、デートの途中で淡と遭遇してしまったこと。
京太郎にしてみれば淡も衣も等しく仲の良い友人。
一人よりも二人、二人よりも三人。
賑やかな方が良いだろうと考えるのは、当然だった。
「くっつくな。歩きにくいって」
「いいじゃん。寒いし」
けれど、衣の心はその反対を向いている。
一番に欲しい物が手に入らないなら、他のものなど――
覚えたての難しい言葉使って大人ぶりたい年頃だもん、仕方ないね
金髪家族か・・・とーか(母)、京ちゃん(父)、あわあわ(姉)、ころたん(妹)、キャップ(浮気相手)だな。
天照大神に母親役がいない。
天照大神に母親役がいない。
昼飯時。
レストランにて好物のハンバーグエビフライを前にしても、衣の心は晴れない。
「京ちゃん。このパフェ、カップル専用なんだって」
宮永照。衣の前に、更に増えた障害。
欲に塗れた眼で、穢らわしい思惑を隠そうともしない指先で、京太郎に触れている。
その落とし前、どのようにしてくれようか――
「衣さん、頬っぺたにソース付いてますよ」
「なに?」
頭の中で障害を排除する算段をつけていた途中、衣の頬へと伸びる京太郎の手。
衣が確認するよりも速く、京太郎は衣の頬に付いたタルタルソースをナプキンで拭き取った。
照や淡ですら見逃した、息もつかせぬ早業であった。
「考え事です?」
「ああ……いや、たった今片付いた」
――やはり、京太郎をハギヨシの後継にしよう。
障害を始末するよりも簡単な方法。
京太郎を手元に置いて、永遠に離さなければ良い。
それならこの先、新しい障害が生まれることもない。
この上ない妙案であると、衣は一人頷いた。
レストランにて好物のハンバーグエビフライを前にしても、衣の心は晴れない。
「京ちゃん。このパフェ、カップル専用なんだって」
宮永照。衣の前に、更に増えた障害。
欲に塗れた眼で、穢らわしい思惑を隠そうともしない指先で、京太郎に触れている。
その落とし前、どのようにしてくれようか――
「衣さん、頬っぺたにソース付いてますよ」
「なに?」
頭の中で障害を排除する算段をつけていた途中、衣の頬へと伸びる京太郎の手。
衣が確認するよりも速く、京太郎は衣の頬に付いたタルタルソースをナプキンで拭き取った。
照や淡ですら見逃した、息もつかせぬ早業であった。
「考え事です?」
「ああ……いや、たった今片付いた」
――やはり、京太郎をハギヨシの後継にしよう。
障害を始末するよりも簡単な方法。
京太郎を手元に置いて、永遠に離さなければ良い。
それならこの先、新しい障害が生まれることもない。
この上ない妙案であると、衣は一人頷いた。
全員ぽんこつ臭いから策が尽く失敗するコミカルな未来しか見えない
ハギヨシの後継にしたら、従者的に主に手を出すのはNGだから
逆に結ばれなくなるってことないのかな?
逆に結ばれなくなるってことないのかな?
ころたんはそこまで細かい事考えてないんじゃないかなって
或いは最悪手を出されなくても自分の手元から一生離さなければ良いとか
或いは最悪手を出されなくても自分の手元から一生離さなければ良いとか
牌に愛された少女。
誰が最初にそう呼んだのかは知らないが、京太郎にしてみればただの麻雀が強いだけの女子高生である。
天江衣。
どういうワケか、あまりにも小さ過ぎる先輩。
圧倒的な実力と、それに見合った尊大な態度。
度々古びた言葉を口にすることがあるが――残念なことに、京太郎にはさっぱりである。
宮永照。
インターハイチャンピオンで咲の姉。
天然というか、ややズレているところがある。
だけど面倒見が良い、いい先輩だと思う。
大星淡。
アホなヤツ。
でも、たまにドキッとさせられて――悔しいけど、可愛いヤツ。
そして――
誰が最初にそう呼んだのかは知らないが、京太郎にしてみればただの麻雀が強いだけの女子高生である。
天江衣。
どういうワケか、あまりにも小さ過ぎる先輩。
圧倒的な実力と、それに見合った尊大な態度。
度々古びた言葉を口にすることがあるが――残念なことに、京太郎にはさっぱりである。
宮永照。
インターハイチャンピオンで咲の姉。
天然というか、ややズレているところがある。
だけど面倒見が良い、いい先輩だと思う。
大星淡。
アホなヤツ。
でも、たまにドキッとさせられて――悔しいけど、可愛いヤツ。
そして――
宿泊先のホテルの部屋に戻ってきたら、巫女服の女の子が三つ指を立ててこうべを垂れてました。
「おかえりなさいませ」
口元が引き攣るのは気のせいじゃない。
何故、彼女がここに――?
「出てってよ」と、淡。とりあえず拳骨を落とす。
「なんで……?」と、照。その疑問はもっともだが――それは、貴女たちも同じです。
「……」と、無言で京太郎の手を握るのは衣。また子供らしい仕草を――とからかう余裕は今の京太郎にはない。
「こまっちゃん、どうしたの?」
「……?」
頭上に疑問符を浮かべて首を傾げる小蒔。
埒があかないと感じた京太郎は、質問を切り替えた。
「あのさ、鍵はどうやって?」
「え? 普通に開きましたよ? こう、ドアノブに手をかけたらカチャって」
……そんな筈はない。
このホテルのドアはオートロック式で、部屋を出た瞬間に自動で閉まるようになっている。
だが現実として彼女は目の前にいるわけで、とりあえずは――
「……お茶、淹れるわ」
思考放棄である。
「おかえりなさいませ」
口元が引き攣るのは気のせいじゃない。
何故、彼女がここに――?
「出てってよ」と、淡。とりあえず拳骨を落とす。
「なんで……?」と、照。その疑問はもっともだが――それは、貴女たちも同じです。
「……」と、無言で京太郎の手を握るのは衣。また子供らしい仕草を――とからかう余裕は今の京太郎にはない。
「こまっちゃん、どうしたの?」
「……?」
頭上に疑問符を浮かべて首を傾げる小蒔。
埒があかないと感じた京太郎は、質問を切り替えた。
「あのさ、鍵はどうやって?」
「え? 普通に開きましたよ? こう、ドアノブに手をかけたらカチャって」
……そんな筈はない。
このホテルのドアはオートロック式で、部屋を出た瞬間に自動で閉まるようになっている。
だが現実として彼女は目の前にいるわけで、とりあえずは――
「……お茶、淹れるわ」
思考放棄である。
京太郎がお茶を淹れようと備え付けのコンロで様々な準備をしている、その後ろ。
彼の目が彼女たちから逸らされた瞬間に――彼女たちの雰囲気は、一変した。
衣は敵愾心を剥き出しにする。京太郎には聞こえない声量で、罵倒の言葉をあらん限りに口にする。
照は表面上は普段と変わらないように見えるが、その瞳の奥には彼に近付く女への憎悪が渦巻いている。
淡は無関心。京太郎が絡まなければ、何もかもがどうでもいい。
小蒔は目を閉じている。恋敵と呼ぶのも烏滸がましい醜い相手。顔を見たくもない。
炎のように熱く、泥の様に纏わり付く想い。
その中心にいる少年は――幸か不幸か、そのことを知らない。
彼の目が彼女たちから逸らされた瞬間に――彼女たちの雰囲気は、一変した。
衣は敵愾心を剥き出しにする。京太郎には聞こえない声量で、罵倒の言葉をあらん限りに口にする。
照は表面上は普段と変わらないように見えるが、その瞳の奥には彼に近付く女への憎悪が渦巻いている。
淡は無関心。京太郎が絡まなければ、何もかもがどうでもいい。
小蒔は目を閉じている。恋敵と呼ぶのも烏滸がましい醜い相手。顔を見たくもない。
炎のように熱く、泥の様に纏わり付く想い。
その中心にいる少年は――幸か不幸か、そのことを知らない。
全員が京太郎の前では修羅場らない良識があるだけに怖い
相手への感情的にどうでもいいというのも怖いけど、やっぱし嫉妬しない淡だな!
相手への感情的にどうでもいいというのも怖いけど、やっぱし嫉妬しない淡だな!
牌に愛された少女たち。
しかし、少女たちに愛された少年は一人。
一つしかないものを手に入れるための方法。
全員が同じ答えを導き出しながらも、最後の一線を越えないのは二つの枷があるからだ。
常識という枷と、愛という枷。
彼を想うからこそ、守られている最後の一線。
「……お前たちさえ、いなければ……!!」
しかし、それも。
既に、限界は近い。
しかし、少女たちに愛された少年は一人。
一つしかないものを手に入れるための方法。
全員が同じ答えを導き出しながらも、最後の一線を越えないのは二つの枷があるからだ。
常識という枷と、愛という枷。
彼を想うからこそ、守られている最後の一線。
「……お前たちさえ、いなければ……!!」
しかし、それも。
既に、限界は近い。
枷を引きちぎって無い今ならまだ京太郎から動くなり幸運があればハッピーエンドになる可能性はあるんだろうな
ええなぁ
天照大神最高やわ
小蒔ちゃんと衣ちゃんの二年生組可愛いんじゃあ~
天照大神最高やわ
小蒔ちゃんと衣ちゃんの二年生組可愛いんじゃあ~
彼女たちの背後で、何かが割れる音がした。
振り向けば、京太郎が頭を押さえて屈んでいる。
「大丈夫っ!?」
「ごめん、ちょっと立ち眩みが――っ」
その指先に出来た、小さな赤い血の球。
五つに割れたマグカップの破片。
その中の一番小さな欠片を手にして――衣は、微かに唇の端を吊り上げた。
【天照大神 弱】
振り向けば、京太郎が頭を押さえて屈んでいる。
「大丈夫っ!?」
「ごめん、ちょっと立ち眩みが――っ」
その指先に出来た、小さな赤い血の球。
五つに割れたマグカップの破片。
その中の一番小さな欠片を手にして――衣は、微かに唇の端を吊り上げた。
【天照大神 弱】
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