私的良スレ書庫
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元スレ京太郎「修羅場ラヴァーズ」ネリー「大好きがいっぱい」
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結局、穏乃の荷造りを一から京太郎が手伝うことになった。
女子の荷物を男子が漁るのはどうなんだと京太郎は思ったが、こんなことをさせるのも京太郎が相手だからである。
恥じらいがない訳ではないが――穏乃にとって京太郎は、もう殆ど家族同然の相手だ。小さい頃は一緒に風呂に入ったこともある。
「はぁ……何でこんなに筋トレ道具が入ってんだ」
「あはは……おつかれー」
疲労の色が見られるが、気は楽になったようだ。
さっき見た時よりも、京太郎の顔はスッキリしている。
「……ん、じゃあ帰るわ。ありがとな」
「また明日ね」
手伝ってくれたお礼にいくつか菓子を手渡して、穏乃は京太郎を見送った。
その背中が曲がり角の向こうに消えるまで、穏乃はブンブンと手を振り続け――
「羨ましいなぁ……」
手を下げると同時に、溢れた呟き。
無意識で溢れたその感情に気が付くまで、後少し。
女子の荷物を男子が漁るのはどうなんだと京太郎は思ったが、こんなことをさせるのも京太郎が相手だからである。
恥じらいがない訳ではないが――穏乃にとって京太郎は、もう殆ど家族同然の相手だ。小さい頃は一緒に風呂に入ったこともある。
「はぁ……何でこんなに筋トレ道具が入ってんだ」
「あはは……おつかれー」
疲労の色が見られるが、気は楽になったようだ。
さっき見た時よりも、京太郎の顔はスッキリしている。
「……ん、じゃあ帰るわ。ありがとな」
「また明日ね」
手伝ってくれたお礼にいくつか菓子を手渡して、穏乃は京太郎を見送った。
その背中が曲がり角の向こうに消えるまで、穏乃はブンブンと手を振り続け――
「羨ましいなぁ……」
手を下げると同時に、溢れた呟き。
無意識で溢れたその感情に気が付くまで、後少し。
気が付くのが遅い方が、京太郎を巡る戦いが終わっている可能性高くていいんだが
間に合ってしまうのか、しまわないのか
間に合ってしまうのか、しまわないのか
明日は諸事情で早いのでここらで区切りー
最近更新できなくて申し訳ないです
最近更新できなくて申し訳ないです
おつー
12/40だから、気付いたけど争奪戦間に合うのは厳しいんじゃないかな
12/40だから、気付いたけど争奪戦間に合うのは厳しいんじゃないかな
しずもんは京太郎が誰かとくっついた後に自覚して目覚めるタイプか
私は飢えている!渇いている!愛にッ!
お前の懐にある京太郎を奪い取ってでも、私はァ!
お前の懐にある京太郎を奪い取ってでも、私はァ!
京太郎は淡が好きで、淡は京太郎が好き。
出会ってから半年で、お互いにそのことに気が付いて。
気が付いてから、もう少しだけ時間が経って、二人は結ばれた。
12月15日。
その日は、二人にとって重要な意味を持つ。
出会ってから半年で、お互いにそのことに気が付いて。
気が付いてから、もう少しだけ時間が経って、二人は結ばれた。
12月15日。
その日は、二人にとって重要な意味を持つ。
彼女の誕生日。
出来得る限りのことはしてあげたいと張り切るのは、当たり前のこと。
――私、きょーたろーと一緒がいい。ずっと一緒。
何か欲しいものはないかと聞けば、抱擁と一緒に返ってきた言葉。
卑怯だ。そんなことを言われたら、離したくなくなってしまうじゃないか。
彼氏なりに、特別な日のデートプランを必死に練っていたというのに。
自信過剰で、楽天家で、少しばかりアホな子。
付き合う前はそう思っていたのに――
「……惚れたもん負けかぁ」
「んー?」
「なんでもない」
こうして話している間にも、淡の頭を撫でる手は止まらない。
長い金髪。手櫛を通しても引っかかることは一度もない。
「……サラサラだなぁ」
「えへへ」
京太郎は、この滑らかな感触が好きだ。
淡もこの優しい指遣いが好きだ――けれど、少しだけ物足りなさを感じていた。
出来得る限りのことはしてあげたいと張り切るのは、当たり前のこと。
――私、きょーたろーと一緒がいい。ずっと一緒。
何か欲しいものはないかと聞けば、抱擁と一緒に返ってきた言葉。
卑怯だ。そんなことを言われたら、離したくなくなってしまうじゃないか。
彼氏なりに、特別な日のデートプランを必死に練っていたというのに。
自信過剰で、楽天家で、少しばかりアホな子。
付き合う前はそう思っていたのに――
「……惚れたもん負けかぁ」
「んー?」
「なんでもない」
こうして話している間にも、淡の頭を撫でる手は止まらない。
長い金髪。手櫛を通しても引っかかることは一度もない。
「……サラサラだなぁ」
「えへへ」
京太郎は、この滑らかな感触が好きだ。
淡もこの優しい指遣いが好きだ――けれど、少しだけ物足りなさを感じていた。
その優しさが、愛情からきていることはわかる。
大事にしたい。こうして京太郎に抱き締められている今も、淡は全身で京太郎の気持ちを受け取っている。
「……ね、きょーたろー」
それでも。
「私、割れ物注意じゃないよ?」
後一歩だけでもいいから、もっと踏み込んで欲しい。
高校100年生分の愛情を京太郎に向ける淡からすれば――優しさだけじゃ、まだまだ足りない。
「……淡」
どういう因果か、チーム虎姫のメンバーはみんな京太郎のことが好きで。
それは、淡が京太郎に選ばれた後も変わりはない。
「好き。私、きょーたろーのこと大好き」
淡は京太郎のことが好きで、京太郎は淡のことが好き。
何があっても、それは絶対に変わらないこと。
だから――
「……ちょっとだけ、乱暴でもいいから」
――私を、京太郎のものにして?
大事にしたい。こうして京太郎に抱き締められている今も、淡は全身で京太郎の気持ちを受け取っている。
「……ね、きょーたろー」
それでも。
「私、割れ物注意じゃないよ?」
後一歩だけでもいいから、もっと踏み込んで欲しい。
高校100年生分の愛情を京太郎に向ける淡からすれば――優しさだけじゃ、まだまだ足りない。
「……淡」
どういう因果か、チーム虎姫のメンバーはみんな京太郎のことが好きで。
それは、淡が京太郎に選ばれた後も変わりはない。
「好き。私、きょーたろーのこと大好き」
淡は京太郎のことが好きで、京太郎は淡のことが好き。
何があっても、それは絶対に変わらないこと。
だから――
「……ちょっとだけ、乱暴でもいいから」
――私を、京太郎のものにして?
翌朝、淡は京太郎より先に目が覚めた。
まだ痛みはあるが――喜びの方が、強い。
「……♪」
手持ち無沙汰で、何となく京太郎の髪に手櫛を通してみる。
淡の髪よりはいくらか硬い感触。
「……ん」
何度も繰り返し手櫛を通して遊んでいると、京太郎が身動をぎした。
起きたかな、と指を離したら――また少し経った後に規則正しい寝息の音。
「……おねーぼーさんかー」
まだ痛みはあるが――喜びの方が、強い。
「……♪」
手持ち無沙汰で、何となく京太郎の髪に手櫛を通してみる。
淡の髪よりはいくらか硬い感触。
「……ん」
何度も繰り返し手櫛を通して遊んでいると、京太郎が身動をぎした。
起きたかな、と指を離したら――また少し経った後に規則正しい寝息の音。
「……おねーぼーさんかー」
……こんなに可愛い彼女をほっといて。
淡は頬を膨らませて、ベッドに潜り込んだ。
勿論、京太郎の腕枕は欠かせない。
「きょーたろー」
返事はない。
そもそもこれは、呼びかけじゃない。
「冬休みにさ……一緒に、スキーに行こーよ」
「春になったら、一緒にお花見して」
「夏には海に行って」
「秋には一緒にお月見」
その他にも、まだまだ一緒に出来ることは沢山。
どんなに大きな星よりもキラキラ光る、眩しい宝物。
「……ずっと、ね」
これから待っている二人だけの日々に、淡は胸を躍らせて――目を閉じた。
【淡たんいぇい】
淡は頬を膨らませて、ベッドに潜り込んだ。
勿論、京太郎の腕枕は欠かせない。
「きょーたろー」
返事はない。
そもそもこれは、呼びかけじゃない。
「冬休みにさ……一緒に、スキーに行こーよ」
「春になったら、一緒にお花見して」
「夏には海に行って」
「秋には一緒にお月見」
その他にも、まだまだ一緒に出来ることは沢山。
どんなに大きな星よりもキラキラ光る、眩しい宝物。
「……ずっと、ね」
これから待っている二人だけの日々に、淡は胸を躍らせて――目を閉じた。
【淡たんいぇい】
あわいたそ~
ぐうかわ淡
イッチの書くネリー憧淡ヒッサの四天王ほんとすき
ぐうかわ淡
イッチの書くネリー憧淡ヒッサの四天王ほんとすき
>>どういう因果か、チーム虎姫のメンバーはみんな京太郎のことが好きで。
>>それは、淡が京太郎に選ばれた後も変わりはない。
誕生日SSなのにキッチリ危険性を匂わせる修羅場スレの鑑
>>それは、淡が京太郎に選ばれた後も変わりはない。
誕生日SSなのにキッチリ危険性を匂わせる修羅場スレの鑑
「私、割れ物注意じゃないよ?」
その一言に――京太郎は、胸の奥をぎゅっと絞られたような気持ちになった。
その一言に――京太郎は、胸の奥をぎゅっと絞られたような気持ちになった。
淡のことが好きだ。愛していると言ってもいい。
誰よりも大切にしたい気持ちがある。大事にしているつもりだった。
だけど、それは――結局、甲斐性がなくて、度胸がない自分への言い訳だったんじゃないか。
「……淡」
「好き。私、きょーたろーのこと大好き」
淡が一番欲しくて、求めているもの。
それをわからずに――どうして、彼氏面が出来るのか。
「……ちょっとだけ、乱暴でもいいから」
ここまでお膳立てされて、答えられなかったら、それはもう男じゃない。
京太郎と淡は、その夜に本当の意味で一つになった。
誰よりも大切にしたい気持ちがある。大事にしているつもりだった。
だけど、それは――結局、甲斐性がなくて、度胸がない自分への言い訳だったんじゃないか。
「……淡」
「好き。私、きょーたろーのこと大好き」
淡が一番欲しくて、求めているもの。
それをわからずに――どうして、彼氏面が出来るのか。
「……ちょっとだけ、乱暴でもいいから」
ここまでお膳立てされて、答えられなかったら、それはもう男じゃない。
京太郎と淡は、その夜に本当の意味で一つになった。
翌朝、京太郎が目覚めた時――片腕に重しが乗って動かないことに気が付いた。
視線を落とすと、淡が腕を枕にして幸せそうな寝顔を浮かべている。
「……うりうり」
手持ち無沙汰で、何となく淡の頬を人差し指で押してみる。
柔っこくて、スベスベする。いつまでも飽きない感触だ。
「……ん」
何度も繰り返していると、淡が小さく身動ぎした。
起こしちゃったか、と指を離すと――また少し経った後に規則正しい寝息。
「……この、寝坊っこめ」
視線を落とすと、淡が腕を枕にして幸せそうな寝顔を浮かべている。
「……うりうり」
手持ち無沙汰で、何となく淡の頬を人差し指で押してみる。
柔っこくて、スベスベする。いつまでも飽きない感触だ。
「……ん」
何度も繰り返していると、淡が小さく身動ぎした。
起こしちゃったか、と指を離すと――また少し経った後に規則正しい寝息。
「……この、寝坊っこめ」
こんなに可愛いらしい寝顔を浮かべているけれど、部内ではエース。
同じ一年生でありながら大将を勝ち取った淡と、京太郎の実力差はそれこそ100年生分はあるだろう。
「……」
才能の差、経験の差。
どうしようもない壁があっても――それでも、追い付きたいと思うのが男の子の性分。
淡が気にしなくても――彼女とは、対等でいたいのだ。
「すぐに追い付く……とは言えないけどさ」
待っていてくれ、とも言えない。
淡だって日々成長して、インターハイで自分を負かした相手へのリベンジに向けて頑張っている。
京太郎が一歩進む間にも、淡は100歩進んでいる。
同じ一年生でありながら大将を勝ち取った淡と、京太郎の実力差はそれこそ100年生分はあるだろう。
「……」
才能の差、経験の差。
どうしようもない壁があっても――それでも、追い付きたいと思うのが男の子の性分。
淡が気にしなくても――彼女とは、対等でいたいのだ。
「すぐに追い付く……とは言えないけどさ」
待っていてくれ、とも言えない。
淡だって日々成長して、インターハイで自分を負かした相手へのリベンジに向けて頑張っている。
京太郎が一歩進む間にも、淡は100歩進んでいる。
これからも。
京太郎の何気ない他の女子とのやり取りで、淡を傷付けてしまうかもしれない。
麻雀でも、100年かけても淡の立つ領域まで辿り着けないかもしれない。
「……俺、がんばるからさ」
だけど、絶対に淡を幸せにする。
自分が淡に相応しいと、胸を張れる男子になる。
そう決意を込めて、京太郎は淡の頭を撫でた。
「……♪」
さらに、京太郎に身を寄せるように。
嬉しそうに、淡が身動ぎした。
【淡たんいぇい2】
京太郎の何気ない他の女子とのやり取りで、淡を傷付けてしまうかもしれない。
麻雀でも、100年かけても淡の立つ領域まで辿り着けないかもしれない。
「……俺、がんばるからさ」
だけど、絶対に淡を幸せにする。
自分が淡に相応しいと、胸を張れる男子になる。
そう決意を込めて、京太郎は淡の頭を撫でた。
「……♪」
さらに、京太郎に身を寄せるように。
嬉しそうに、淡が身動ぎした。
【淡たんいぇい2】
万人にとって、日曜の朝とは微睡むために存在している。
そして、その認識は京太郎も例外ではなく。
そこに漬け込む、女が一人――
「きょーたろー」
「んー……?」
「ケッコンしよーよー」
枕元で、淡が囁く。
その手に持つのはボイスレコーダー。
布団の魔力に囚われた京太郎に、まともな返答はできない。
「うん」と一言、京太郎に言わせればそれで淡の勝ちである。
「ねーねー」
「あー……もっと……あったかくなったらなー……」
「夏もそう言ってたじゃん」
「んー……」
後一押し。
確信の上で淡は自分の知略に口元を歪ませ――
「……ほれー」
「あわ?」
――寝坊眼の京太郎に、布団に引きずり込まれた。
そして、その認識は京太郎も例外ではなく。
そこに漬け込む、女が一人――
「きょーたろー」
「んー……?」
「ケッコンしよーよー」
枕元で、淡が囁く。
その手に持つのはボイスレコーダー。
布団の魔力に囚われた京太郎に、まともな返答はできない。
「うん」と一言、京太郎に言わせればそれで淡の勝ちである。
「ねーねー」
「あー……もっと……あったかくなったらなー……」
「夏もそう言ってたじゃん」
「んー……」
後一押し。
確信の上で淡は自分の知略に口元を歪ませ――
「……ほれー」
「あわ?」
――寝坊眼の京太郎に、布団に引きずり込まれた。
「あー……やわっけぇ……」
「あ、あわわわ……」
冬の朝と、布団の組み合わせは最強だ。
そこに好きな男の温もりが加われば、勝てる道理はない。
「……でも!」
蕩けそうになる顔を、淡は必死に押し留める。
絶対京太郎なんかに負けない!
インターハイ決勝戦以上の強い意思を、淡は瞳に宿らせ――
「ふやぁ……」
「zzz……」
――やっぱり、京太郎には勝てなかったよ……。
もうケッコンとかどうでもいい。
これ以上ないくらいに淡はだらしなく頬を緩ませ、京太郎の腕の中で幸せを享受する。
「きょーたろぉ……」
「あわぃ……」
二人だけの、日曜朝の光景だった。
【淡たんいぇい3】
「あ、あわわわ……」
冬の朝と、布団の組み合わせは最強だ。
そこに好きな男の温もりが加われば、勝てる道理はない。
「……でも!」
蕩けそうになる顔を、淡は必死に押し留める。
絶対京太郎なんかに負けない!
インターハイ決勝戦以上の強い意思を、淡は瞳に宿らせ――
「ふやぁ……」
「zzz……」
――やっぱり、京太郎には勝てなかったよ……。
もうケッコンとかどうでもいい。
これ以上ないくらいに淡はだらしなく頬を緩ませ、京太郎の腕の中で幸せを享受する。
「きょーたろぉ……」
「あわぃ……」
二人だけの、日曜朝の光景だった。
【淡たんいぇい3】
幸せの絶頂、正に天にも昇る心地
落ちたら五体はバラバラだがな
落ちたら五体はバラバラだがな
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