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    元スレ穂乃果「癒し処ホノケイア」

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    351 : VIPにかわりま - 2014/10/19(日) 23:47:47.69 ID:cUpRb5Rjo (+33,+30,-253)
    ~~~~~
    放課後

    「ごほっ……ごほっ……」

    絵里「希、今日は調子が悪そうだけど大丈夫?」

    「んー?大丈夫やないかなぁ……ごほっ」

    絵里「咳まで出てるし風邪なんじゃないかしら……、家まで送りましょうか?」

    「ええって、そんなに心配しないでも」

    絵里「でも……」

    「それに今日はバイトなんよ」

    絵里「今日くらい休んだ方がいいんじゃないの?」

    「今日は新人の子とウチの二人やから、ちょっと休むのは厳しいかなぁ?」

    絵里「ああ、噂の……。でもその新人も入って結構経ってるわよね
    一日くらいなら一人でも……」

    「んー、優秀な子やから大丈夫やとは思うけど。やっぱり後輩やからちゃんと見といてあげたいんよ」

    絵里「でも、それで希に何かあったら……!」

    「ははっ、えりちは心配性やね。大丈夫やから、じゃあまた明日」スタスタッ

    絵里「ちょっと希!……もう、何かあったらすぐに私に電話してね!」
    352 : VIPにかわりま - 2014/10/19(日) 23:49:28.46 ID:cUpRb5Rjo (+33,+30,-158)
    ~~~~~
    神社

    「ごほっ……ごほっ……」ブルブル

    (エリチの言う通り無理せん方が良かったかなぁ)

    海未「希先輩、あちらの掃き掃除は終わりました」

    (ほんまにしんどくなってきた……)

    海未「希先輩?」トントン

    「うあっ!う、海未ちゃん!?どないしたの?」ビクンッ

    海未「い、いえ……、任されていた場所の掃き掃除が終わったので、報告に来たのですが……」

    「あっ、ほんまに?海未ちゃん仕事早くなったなぁ」

    海未「ふふっ、希先輩にコツを色々教えてもらったおかげですよ」

    「もう一人前やね。なんだか寂しいなぁ」
    353 : VIPにかわりま - 2014/10/19(日) 23:50:52.80 ID:cUpRb5Rjo (+33,+30,-228)
    海未「私なんてまだまだですよ……。それはそうと、こちらの掃除も手伝いますね」

    「先輩なのに、仕事押しつけたみたいになってごめんね」

    海未「それはいいんです、ですが他にもっと、謝らなきゃいけなことがありますよね?」

    「他に?」ゴホッゴホッ

    海未「……体調が悪いのに、無理してバイトに出ていることです」

    「うっ、気が付いてたんやね」

    海未「当たり前です、気が付かないほうがおかしいですよ!」

    「でも、海未ちゃん一人にする訳にもなぁ」

    海未「むっ……私ってまだそんなに頼りないんですか?
    仕事も一通りは、できてると思っているのですが……」

    「そ、そんなわけやないよ?
    海未ちゃんはもう一人前やし、一人でも大丈夫やと思ってるけど……」ゴホッ

    海未「ならもっと私を信じてくださいよ、そして無理はしないでくださいっ」

    「ご、ごめん!次回からはもう無理はせんとくからだから今回は……」

    海未「駄目です」

    「へっ?」ゴホッ

    海未「無理をしないのは今からですよ」ニッコリ
    354 : VIPにかわりま - 2014/10/20(月) 00:25:29.55 ID:p9ku1GBEo (+35,+30,-125)
    ~~~~~
    帰り道

    海未『今日はもう早退してください、神主さんには私から伝えておくので』

    海未『帰り道に何かあったらすぐに誰かを呼んでください』

    海未『悪いと思ってるなら早く元気になってくださいね』ニッコリ

    (ウチは本当に良い後輩をもったなぁ)フラフラ

    絵里『今日くらい休んだ方がいいんじゃないの?』

    絵里『何かあったらすぐに私に電話してね!』

    (後輩だけやない、友達もやね……)ゴホッ

    (家までもうちょっとや……)フラフラ

    (……あかん、頭ぼーっとしてきた)

    ???「あの、さっきからふらついてますけど大丈夫ですか?」
    355 : VIPにかわりま - 2014/10/20(月) 00:26:52.13 ID:p9ku1GBEo (+35,+30,-191)
    (うぁ……?ウチが声かけられてるの……?)フラフラッ

    ???「すごい顔色してますけど……」

    (もう真っ白で……これ、ほんま。に……)バタンッ

    ???「えっ?た、たおれ……ほ、保健委員!ことりちゃぁぁぁん!?」

    ???「ち、違う!救急車!?救急車だっ!」

    「ま、まって……、救急車はあかん……」ブルブル

    ???「えっ?」

    「しんぱい……かかる……家、そのマンション……」

    (も……う……む……り……)

    ???「あの、本当に大丈夫ですか……?」

    「……」

    ???「ど、どうしよう!やっぱり救急車を!」

    ???「……緊急事態だし鞄漁ってもいいよね……ごめんねっ!」
    356 : VIPにかわりま - 2014/10/20(月) 00:28:45.06 ID:p9ku1GBEo (+35,+30,-80)
    ~~~~~
    希家

    穂乃果「……」ギューッ

    「……」

    (ウチ……どうなったん……?)

    (体調悪くて……、そこからどうしたんやっけ?)

    (なんや暖かいなぁ……、体と……手がとっても暖かいわ……)

    (この感覚は布団の中……?手は誰かが握ってくれとるかな)

    (……あっ、そっか。ウチ風邪やったんだもんね。誰かなんて一人しかいないやん)

    「お母さん……手、もっと握って……」ボソッ

    穂乃果「! ……」ギューッ

    (ほんまに暖かいなぁ、だからもうちょっとこのまま……)



    357 : VIPにかわりま - 2014/10/20(月) 00:29:51.19 ID:p9ku1GBEo (+35,+30,-111)
    ~数時間後~

    「んぁっ……」パチッ

    穂乃果「あっ!」ギューッ

    「んーっ、寝てたなぁ……。確か倒れて……お母さんが手を握っててくれて……」

    穂乃果「えっと、お母さんでないけどね」タハハッ

    「……」ジーッ

    穂乃果「あの、初めまして……」ギューッ

    「ひ、ひいっ!どなたですかっ!?なんでウチの部屋に!」パッ

    穂乃果「ちょ、ちょっと待って!落ち着いてっ!怪しい者じゃないから!」アフタアタフタ

    穂乃果「あっ!携帯持たないで!誰かに電話かけようとしないで!話を聞いてーっ!」



    358 : VIPにかわりま - 2014/10/20(月) 00:30:33.58 ID:p9ku1GBEo (+35,+30,-114)
    穂乃果「――――ということなんです、決して怪しい物では!」

    「そ、そうやったんやね。ごめんね、恩人を不審者呼ばわりしちゃって……」

    穂乃果「い、いえ!起きたら隣に誰か座ってたら驚きますし、しょうがないですよ」

    「でも、ずっと看病してくれてたんやろ……、それなのに……」

    穂乃果「看病と言っても手を握ってただけですし」エヘヘ

    「手を……あっ///」

    (お、お母さんやと思ってたんだけど……この子やったんやね。あれ……)

    「あの……ウチ寝言で変なこととか言ってなかったよね?」

    穂乃果「うーん、あっ!穂乃果のことお母さんって言ってたかな?///」
    359 : VIPにかわりま - 2014/10/20(月) 00:31:37.46 ID:p9ku1GBEo (+35,+30,-146)
    「うあああっ!ご、ごめんなあ!そんなつもりやなくてっ!」

    穂乃果「い、いいんです!風邪の時はさびしがり屋になるってよく聞きますしっ」

    「うぅ……ウチそんなキャラやないんやけど……///」

    穂乃果「キャラなんて、自分じゃあわからない物ですよっ」

    「せ、せやけど……///」

    穂乃果「あっ!……すみません。もうそろそろ帰らないと……」

    「あっと、いけない。ウチどれくらい寝てたんやろ……って21時!?」

    穂乃果「一応、家には連絡を入れてるんで大丈夫ですが、さすがにもうそろそろ帰らないと……」

    「せやね、一人だと危ないからウチが送ってくよ」ムクッ
    360 : VIPにかわりま - 2014/10/20(月) 00:32:34.59 ID:p9ku1GBEo (+35,+30,-144)
    穂乃果「だ、ダメですよ!さっき倒れたんですよ!?」

    「で、でも……」

    穂乃果「無理してまた倒れたらどうするんですか?」

    「うっ……、ならせめて何かお礼を……」

    穂乃果「お礼も別に……あ、そうだ!」ゴソゴソ

    「うん?」

    穂乃果「あの、お店やってるんで、治ったら来てください!
    このチラシに場所が書いてあるんで」ハイッ

    「お、お店?でもその制服、音ノ木坂やろ?バイトとか?」

    穂乃果「えへへ、来てくれればわかりますよ」ピピピッ

    穂乃果「う、うわぁ!また雪穂からの電話だ……、こりゃあカンカンだね……」
    361 : VIPにかわりま - 2014/10/20(月) 00:33:01.40 ID:p9ku1GBEo (+35,+30,-107)
    穂乃果「ってことで帰りますね。お店に来て下さいねっ!お大事に!」

    「あっ。う、うん。今日はありがとう……」

    バタンッ

    「本当にあの子がいてくれて助かったわ……えっと……」

    「ウ、ウチ名前聞いてないやん……」

    「恩人なのに名前も聞いてないとか、どんだけ頭回ってないんやっ」

    「とりあえず治ったらお店いって、ちゃんと自己紹介せなね」ペラッ

    「名前は『癒し処ホノケイア』で……場所は……学校?」
    362 : VIPにかわりま - 2014/10/20(月) 00:34:10.11 ID:p9ku1GBEo (+35,+30,-114)
    ~~~~~
    数日後 放課後

    「こ、この教室みたいやね、暖簾もあるし……」

    「お店やってるって言っても、ここ学校やで?まかさ本当に……?」

    「とりあえず入ればわかるよね……、お礼言わなきゃアカンし」

    ガラララッ

    ことり「いらっしゃいませー♪」

    「あら、可愛い店員さんやね。ここってお店ってことでええの?」

    ことり「はいっ!初めての方ですね?ここは人々に癒しを提供するお店ですっ」

    「癒し……?まあええわ。えっと、サイドポニーの女の子おらへん?」
    363 : VIPにかわりま - 2014/10/20(月) 00:34:47.76 ID:p9ku1GBEo (+35,+30,-83)
    ことり「あっ、穂乃果ちゃんですね!もちろんいますよっ」

    「ウチな、その子に会いにきたんやけど」

    ことり「はい、わかってますよぉ!ではご利用ってことでよろしいですねっ!」

    (ようわからんけど、利用すればあえるんかな?)

    「んっ、じゃあご利用ってことで」

    ことり「はーい!一名様ご案内でーすっ!」



    364 : VIPにかわりま - 2014/10/20(月) 00:36:59.87 ID:p9ku1GBEo (+35,+30,-100)
    がらららっ

    穂乃果「いらっしゃいませっ!……あれ、貴方は!」

    「この前はありがとなぁ、お礼も兼ねて寄らせてもらったんやけど」

    穂乃果「本当に来てくれたんだね!ありがとっ」モギューッ

    「ひゃっ///」ドキドキ

    穂乃果「あっ、ごめんね。穂乃果すぐ人に抱き着くから……よくみんなに怒られるんだ」エヘヘ

    「ちょっとびっくりしただけやから……、名前は穂乃果ちゃんって言うんやね」ドキドキ

    穂乃果「そういえば自己紹介まだだったね、遅くなっちゃったけど高坂穂乃果です!
    学校で癒し処をやらせてもらってますっ」
    365 : VIPにかわりま - 2014/10/20(月) 00:38:08.06 ID:p9ku1GBEo (+35,+30,-80)
    学校で癒し処をやらせてもらってますっ」

    「こっちこそ助けてもらったのに名前も聞かないで……
    ウチは、東條希や。ほんまにこの前は助かったわ」

    穂乃果「困ったときはお互い様だよっ!気にしないでね」

    「お礼を兼ねて利用しにきたんやけど……、癒し処やっけ?なにをするお店なん?」

    穂乃果「えへへ、やっぱり初めての人はわかりにくいよね。ここはね―――」



    366 : VIPにかわりま - 2014/10/20(月) 00:39:35.52 ID:p9ku1GBEo (+35,+30,-119)
    穂乃果「って場所なんだよ!」

    「ふーん、なるほどなぁ」

    (それってもしかして……いや、深く考えんとこ)

    (学校も許可だしてるらしいし、きっと大丈夫。大丈夫なんや)

    穂乃果「ってことで、今日は穂乃果が頑張って希ちゃんを癒すからねっ!」

    「ふっふー、せっかくやし楽しませてもらおうかな」ワキワキ

    穂乃果「希ちゃん、なんか手の動きが……」

    「気のせいやないかな?」ニヤニヤ

    穂乃果「そ、そうかな……それでね!今日のオプションは穂乃果が決めていいかな?
    もちろんお金なんて取らないからさ」
    367 : VIPにかわりま - 2014/10/20(月) 00:40:39.68 ID:p9ku1GBEo (+35,+30,-121)
    「穂乃果ちゃんは恩人やし、どんなことでもおっけや!」

    穂乃果「本当!?どうしてもしたいことがあってね」

    「うんうん、お姉さんに何でも話してみ!」

    穂乃果「えっと……子供設定がしたくて……」

    「こ、子供!?」

    穂乃果「う、うん。一人子供になってもう一人が母親で!……駄目かな?」

    「だ、ダメやないけど……」

    (母性はある方やと思ってたけど、まさかこの子まで落としちゃうなんて……)

    穂乃果「本当?この前あった時からこれだ!って思ってたんだよね。じゃあお願いねっ」

    「うん、ウチもほんま罪な女やね……」

    穂乃果「よーし、じゃあ穂乃果お母さんがいっぱい可愛がってあげるね♪」

    「……へっ!?」



    368 : VIPにかわりま - 2014/10/20(月) 00:41:36.72 ID:p9ku1GBEo (+35,+30,-138)
    「うぅ……」

    穂乃果「えへへ、暖かいね」ギューッ

    「なんでこんなことになってるん……?」

    穂乃果「希ちゃんは、お肌もすべすべのぷにぷにでちゅねー、本当に赤ちゃんみたいっ!」プニプニ

    「ちょ、ちょっと穂乃果ちゃん///」

    穂乃果「むーっ!」プニーッ

    「うぐっ!」

    穂乃果「穂乃果ちゃんじゃないでしょう?今は穂乃果お母さんだよ!」

    「で、でもなぁ……」

    穂乃果「でもじゃありませんっ!そんな子に育てた覚えはないよ?」

    「ウチも育てられた覚えはないし……」

    穂乃果「う……希ちゃんがグレたぁ……」
    369 : VIPにかわりま - 2014/10/20(月) 00:42:35.45 ID:p9ku1GBEo (+35,+30,-118)
    「ほ、穂乃果ちゃん?」

    穂乃果「ぐっす……ぐっす……」ポロポロ

    「ほんまに泣いてる!?」

    穂乃果「こ、子供がぐれて……ぐっす、悲しまない母親なんていないよっ」ポロポロ

    「べ、別にウチはぐれてなんてないんやけど……」

    穂乃果「だって……穂乃果のこと、お母さんって呼んでくれないし……」

    「だからそれは……」

    穂乃果「きっと穂乃果のことを、お母さんだと思ってないんだよっ!うぁぁんっ」ポロポロ

    「ちゃ、ちゃうって!だから泣き止んでな……」

    穂乃果「……お母さんって言ってくれたら泣き止む」グッス

    「うっ……」

    穂乃果「じゃ、じゃないと泣き止まないからっ……」
    370 : VIPにかわりま - 2014/10/20(月) 00:43:47.59 ID:p9ku1GBEo (+35,+30,-99)
    「……わ、わかった。よ、呼んでみるから」

    穂乃果「……じゃあ、お願いね」グッス

    「う、うん……。穂乃果……お母さん……?」

    穂乃果「……もう一回」

    「……穂乃果お母さん?」

    穂乃果「……もう一度」

    「穂乃果お母さん……」

    穂乃果「もっと!」

    「ほ、穂乃果お母さんっ!」

    穂乃果「うんっ!お母さんだよっ」パァァッ

    穂乃果「希ちゃんはいい子だね!ご褒美にいっぱいなでなでしてあげるねっ!」ナデナデ

    「ちょっ!///」
    371 : VIPにかわりま - 2014/10/20(月) 00:45:04.09 ID:p9ku1GBEo (+35,+30,-177)
    穂乃果「いい子、いい子」ナデナデ

    「ひゃぅ……あ……///」ドキドキ

    穂乃果「さすが穂乃果の子供だね、大好きだよっ」ナデナデ

    (な、なんやこれ、何かがウチの心に入り込んでくるような……)

    穂乃果「素直ないい子にはいっぱいナデナデしてあげないとね♪」ナデナデ

    (なんなん、この安心感……。ずっと昔に感じたことがあるような……)

    「穂乃果……お母さん……」トローン

    穂乃果「うん!……あれ、ちょっと眠そうだね?あっちで一緒にお昼寝しようか」

    「……うん」

    穂乃果「あっちにふかふかのマットがあるんだよ、子守唄も歌ってあげるね!」ギュッ



    372 : VIPにかわりま - 2014/10/20(月) 00:47:05.70 ID:p9ku1GBEo (+35,+30,-160)
    穂乃果「~~~♪」トン・トン・トン

    「うっ……お、お母さん///」

    穂乃果「どうしたの?あっ、寒いんだね。ごめんね、毛布はないんだ……」

    「ち、ちがっ。別に寒いわけじゃあ……」

    穂乃果「そうだ、お母さんが暖めてあげるね♪」ギューッ

    「あっ……む、胸が……」

    穂乃果「ふふっ、こうすれば暖かいでしょう?じゃあ子守歌の続き歌ってあげるね」

    穂乃果「~~~~♪」

    (あかん、脳が焼かれる……何も考えられなくなる……)

    穂乃果「~~~~♪」

    (本当になんなん、さっきから感じてるこの感覚は……昔、どこかで……)

    穂乃果「~~~~♪」ナデナデ

    (ひぅっ!……あっ……思い出した)

    (この感覚は……お母さんと一緒に寝てた時の感覚なんや……)
    373 : VIPにかわりま - 2014/10/20(月) 00:48:42.39 ID:p9ku1GBEo (+35,+30,-196)




    「んんっ……」zz

    (ウチ、寝てた……?あかん、まだ瞼が重い……)ウトウト

    穂乃果「~~~~♪」トントントン

    (歌?、これは……子守唄?そっか、お母さんと寝てたんやったね)

    (いつ以来やろ、お母さんに子守唄歌ってもらうの……)

    (とっても気持ちええな……)ギューッ

    穂乃果「……」ナデナデ

    「んんっ……お母さん……」ムニュムニャ

    (ウチ、やっぱ寂しかったんやね。一人でこっち来て、一人で暮らして……)

    (大丈夫やと思ってたけど、やっぱりこうやって居て欲しかったんや……)

    (だって、うちは……)

    「ぐっす……ぐっす……大好き……」

    穂乃果「大丈夫、傍にいてあげるからね」ナデナデ

    (うん……)

    穂乃果「だから、おやすみなさい」ナデナデ
    374 : VIPにかわりま - 2014/10/20(月) 00:49:26.65 ID:p9ku1GBEo (+35,+30,-156)




    穂乃果「―――きて!―――ちゃん!」

    「んっあ……?」

    穂乃果「希ちゃん起きてっ!」

    「あれ……おかあ……穂乃果ちゃん?」

    穂乃果「うん、穂乃果だよ!寝てるところにごめんね。もう完全下校の時間なんだ……」

    「そっか、うち寝てたんやっけ?」

    穂乃果「うんっ、ぐっすりだったよ!」

    (あれ、でもお母さんが居てくれた気が……あれ?)

    穂乃果「穂乃果も頑張って子守唄を歌った甲斐があったよっ!」

    「んっ?子守唄……?」
    375 : VIPにかわりま - 2014/10/20(月) 00:51:30.42 ID:p9ku1GBEo (+35,+30,-201)
    穂乃果「あれ、覚えてないの?穂乃果達は設定で親子だったんだけど」

    「んっ、親子……あ!ああっ!」

    穂乃果「思い出してくれたみたいだねっ」

    (そうやった!ウチら親子で……あの時のお母さんは穂乃果ちゃん!?)

    穂乃果「えへへ、どうだったかな?頑張ったんだけど……」

    (ウチは、年下の子に……でも、あの時感じた感覚は……確かやった……)

    「年下の穂乃果ちゃんに、こんなこと言うのもあれなんやけど、ええかな」

    穂乃果「えっ?」

    (ウチの心の隙間を穂乃果ちゃんが埋めてくれて……)

    「……また、甘えに来てもええ?」

    穂乃果「……もう何言ってるの!もちろんだよ、だって穂乃果の娘だからね!」

    「……うん、またよろしくなあ、お母さん♪」

    (あの時ウチは、確かにとっても幸せやったんだもん)
    376 : VIPにかわりま - 2014/10/20(月) 00:53:25.94 ID:p9ku1GBEo (+35,+30,-158)
    ~~~~~
    後日

    ガラララッ

    海未「いらっしゃいませ、希先輩?」

    「あっ、今日は海未ちゃんなんやね。にこっちだと白い目で見られるから助かるわ」

    海未「むっ、本当ですか?にこには後程きちんと指導をしておきますね……」

    「あははっ、ええってそこまでしないでも。ところで今は穂乃果ちゃんフリー?」

    海未「顔見知りでも、お客様にはきちんと接客するように言ってるのですが……。はい、希先輩が一番のりですよ」

    「ほんまに?やっぱりウチはラッキーやね♪」

    海未「今日はまた親子設定で?」

    「もちろん!それで頼むわ」

    海未「かしこまりました、それはでは一名様ご案内ですー!」

    (ああ!今日も会える……穂乃果ちゃん……、お母さんにっ!)



    377 : VIPにかわりま - 2014/10/20(月) 00:55:40.74 ID:p9ku1GBEo (+35,+30,-108)
    穂乃果「いらっしゃいませー♪あっ!のぞ……のんたん!」

    「お母さんっ!」タッタッタ

    穂乃果「ストップ!」

    「うっ……」

    穂乃果「……またお母さんのおっぱい揉もうとしたでしょう?」ジトー

    「うっ……だってお母さんのおっぱい気持ちいいんやもん」

    穂乃果「もう、ちゃんと我慢も覚えないとダメだよ?」

    「ご、ごめんなさい……」シュン

    穂乃果「うんうん、のんたんは素直ないい子だねっ!」ナデナデ

    「うっ……///」

    穂乃果「いい子なのんたんにはちゃんとご褒美あげないとね」

    「ほんまに!?じゃあおっぱいを……///」
    378 : VIPにかわりま - 2014/10/20(月) 00:56:25.47 ID:p9ku1GBEo (+35,+30,-107)
    穂乃果「それは駄目!えっちなのは教育に悪いからねっ」

    「そんなぁ……」

    穂乃果「それ以外のことだったら、何でもしてあげるからね」ナデナデ

    「うん///じゃあ今日はまた一緒に添い寝して欲しいんやけど……」

    穂乃果「いいよ、お安い御用だよっ」

    「子守唄も歌ってほしいんやけど……」

    穂乃果「それも大丈夫だよっ、じゃあまたマット行こうね」



    379 : VIPにかわりま - 2014/10/20(月) 00:57:43.38 ID:p9ku1GBEo (+35,+30,-133)
    穂乃果「よいしょっと。毛布はないから、また抱き合いがら寝ようね♪」ギューッ

    「うん……」

    穂乃果「傍にいてあげるから安心して眠ってね、おやすみのんたん」ナデナデ

    「お休み、お母さん……」




    穂乃果「~~~~♪」ポンポンポン

    (ああ、幸せや……)

    (色々やったけど、やっぱりウチはお母さんと一緒にお昼寝が一番やね)

    (抱き合いながら寝ると、お母さんの体温が伝わってとっても暖かい……)

    (耳元で静かに歌ってくれる子守唄が、また一段と気持ちいいんや)

    (まるで天国みたいやね……)
    380 : VIPにかわりま - 2014/10/20(月) 00:58:33.77 ID:p9ku1GBEo (+29,+29,-9)
    にこより希の方が難しかった・・・
    次回は多分ちょっと空きます
    381 : VIPにかわりま - 2014/10/20(月) 01:23:15.20 ID:s27WuzZqo (+18,+28,-4)

    これはマットプレイ…
    382 : VIPにかわりま - 2014/10/20(月) 01:24:06.96 ID:BUNJUAhLO (+19,+29,-2)
    そのうちおっぱい吸いそう
    383 : VIPにかわりま - 2014/10/20(月) 01:25:18.20 ID:1alosai5O (+24,+29,-21)
    希ちゃんと真姫ちゃんは心の闇もひどいからか依存もやばそう
    384 : VIPにかわりま - 2014/10/20(月) 02:05:10.82 ID:GzBPMCggo (+19,+29,-30)
    残りは海未ちゃんと雪穂あたりか?
    385 : VIPにかわりま - 2014/10/20(月) 02:54:18.83 ID:jHWKegnGO (+6,+21,+0)
    素晴らしい
    386 : VIPにかわりま - 2014/10/20(月) 05:07:25.93 ID:G8R167bZO (+24,+29,-18)
    (理事長も待ってる)

    ペースも良いしとても面白い
    387 : VIPにかわりま - 2014/10/20(月) 05:37:54.06 ID:X8cquIQC0 (+19,+29,-4)

    今回もよかったぞ~
    388 : VIPにかわりま - 2014/10/20(月) 09:49:47.07 ID:KQsTKD6VO (+24,+29,-30)
    >>1の知識が深いのか多様な性癖をお持ちなのか
    389 : VIPにかわりま - 2014/10/21(火) 00:13:52.32 ID:Rx0elrh30 (+24,+29,-7)

    続き待ってる

    (いったい理事長はいつになったらやるんだ?)
    390 : VIPにかわりま - 2014/10/23(木) 21:31:41.73 ID:khzl9/Vk0 (+24,+29,-10)

    この演技力は雪穂で練習してるのか?
    391 : VIPにかわりま - 2014/10/27(月) 02:18:36.17 ID:GkPhKoVUO (+19,+29,-2)
    穂乃果のポテンシャルは無限大
    392 : VIPにかわりま - 2014/11/04(火) 02:56:53.02 ID:Bi4W+FIUO (+0,+14,+0)
    待ってる
    393 : VIPにかわりま - 2014/11/04(火) 20:28:19.21 ID:6UsHPFXZo (-27,-25,-10)
    ほのうみを見るまでは[ピーーー]ない
    394 : VIPにかわりま - 2014/11/04(火) 21:40:55.78 ID:DRUZkW5SO (+19,+29,-14)
    ほのうみを見るまで死ねない
    395 : VIPにかわりま - 2014/11/05(水) 01:23:04.82 ID:Lc41d1koo (+35,+30,-181)
    ~~~~~
    UTXライブ会場

    ツバサ「……」ジーッ

    英玲奈「今日はみんな来てくれてありがとう!」

    <キャーエレナサンー!

    あんじゅ「今回のライブも最高にフルハウスにするわよ♪」

    <アンジュサマー!

    ツバサ「……」キョロキョロ

    英玲奈「おい、ツバサ」ボソッ

    あんじゅ「どうしたのよ、早く進めないと」ボソッ

    ツバサ「えっ……あっ!ご、ごめん」ボソッ

    ツバサ「早速一曲目行くわよ!」

    <キャーツバサー!




    ツバサ(今回もあの子は来てないみたいね……)
    396 : VIPにかわりま - 2014/11/05(水) 01:25:07.02 ID:JFoKNhYfo (+0,+14,+0)
    待ってた!
    397 : VIPにかわりま - 2014/11/05(水) 01:27:05.43 ID:Lc41d1koo (+35,+30,-174)
    ~~~~~
    ライブ後 楽屋

    ツバサ(サイドテールのあの子、今日もいなかったわね)

    ツバサ(一体どこの誰なのかしら……)

    ツバサ(もう一度だけでもいい、会って話がしてみたいわ)ハァッ

    英玲奈「お疲れ様、いいライブだったな」

    ツバサ「ええ。お疲れ様、今日も最高のライブだったわね」

    あんじゅ「お疲れ様♪最高のライブって割にはちょっとうかない顔じゃない?」

    ツバサ「んっ、色々あってね。ライブとは関係ないから大丈夫よ」

    英玲奈「何か悩み事か?よかったら相談に乗るぞ?」

    ツバサ「ありがとう、でも個人的なことだから……」
    398 : VIPにかわりま - 2014/11/05(水) 01:28:39.83 ID:Lc41d1koo (+35,+30,-174)

    あんじゅ「個人的なことね……、それってライブの度に誰かを探してることに関係あるの?」

    ツバサ「へっ!?」

    英玲奈「ああ、それな。私も気になっていたのだが……」

    ツバサ「な、なんのこと?」

    あんじゅ「少し前から観客席を凝視するようになったわよね」

    ツバサ「き、気のせいよ気のせい!」

    英玲奈「今日なんて特に露骨だったな」

    あんじゅ「熱中しすぎて段取り忘れちゃってたものね♪」

    ツバサ「た、たまたまよ!ミスする日くらいあるわっ!」

    あんじゅ「たまたまねぇ……」
    399 : VIPにかわりま - 2014/11/05(水) 01:29:52.28 ID:Lc41d1koo (+35,+30,-136)
    ツバサ「そう!たまたまよ。別に前に一度ライブに来てくれた子のことが
    気になって探してたりするわけじゃないわよ!」

    英玲奈あんじゅ「……」

    ツバサ「あっ……」

    あんじゅ「ふーん、ツバサったら気になる子がいるんだ♪」

    英玲奈「てっきり親族でも探してると思ったら、ファンの子とは……」

    ツバサ「ち、違うわ!誰も探してなんてないからっ!」

    あんじゅ「まだそんなこと言ってるの?完全にフルハウスじゃない」
    400 : VIPにかわりま - 2014/11/05(水) 01:32:19.47 ID:Lc41d1koo (+35,+30,-188)
    英玲奈「ファンに手を出すのはまずいぞ、イメージダウンになるかもしれない」

    ツバサ「なっ!手を出すとかそういうのじゃなくて、私は純粋にっ」ダッ

    あんじゅ「へぇー、純粋にねぇ」ニヤニヤ

    英玲奈「純粋に手を出すということか……?」

    ツバサ「そ、そうじゃなくて、私は少し話ができればそれで……///」

    あんじゅ「あら、ツバサって案外純真なのね?」ニヤニヤ

    英玲奈「こんな一面があったとは……」ニヤニヤ

    ツバサ「くっ……///今日は体調が悪いから上がるわ!お疲れ様っ」ダッ

    あんじゅ「はーい、頑張ってね♪」

    英玲奈「スキャンダルには気を付けるんだぞ」ニヤニヤ
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