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    元スレ春香「ふーん…765プロアイドル不仲説ねぇ……」

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    901 :

    亜美「亜美ねっ。亜美ねっ。歌のお仕事すっごい久しぶり!」

    やよい「私もだよ」

    亜美「歌のお仕事なんて、デビューしたての頃の……真美とユニット組んでた頃…しか…」

    亜美「…………」

    やよい「…亜美?」

    亜美「!えっと……う、うまく歌えるかな…亜美、ちょっと不安…」

    やよい「大丈夫だよ。私も一緒だから」

    亜美「…っ!うんっ!やよいっちと一緒なら、きっと大丈夫だよねっ!」

    やよい「うん。そうだよ」

    亜美「えへへ…ありがと、やよいっち…」

    やよい「え?」

    亜美「やよいっちのおかげで、亜美にも仕事きたんだよ。必要と、されたよ…」

    やよい「……」

    亜美「やよいっち、大好き……」ギュッ

    やよい「……うん」ナデナデ

    亜美「……やよいっちが、ほんとのお姉ちゃんだったらよかったのに…」

    やよい「……」

    やよい「…本当に?」

    亜美「……え……?」

    902 = 901 :

    やよい「本当に、そう思ってる?」

    亜美「…ほ、ほんとうだよ。う、嘘じゃないよっ」

    やよい「でも亜美のお姉ちゃんは真美だよね?」

    亜美「そ、そんなの……真美みたいなお姉ちゃんなんて……!」

    亜美「……い…いら…っ」

    亜美「……………………」

    やよい「いらないって言えないよね。家族だもん」

    亜美「……やよいっち…?」

    やよい「ずっと一緒に過ごしてきた、家族だもん。いらないなんて言えないし、思えないよ。みーんな、同じ」

    亜美「…………」

    やよい「…………」

    やよい「亜美…前から言おうと思ってたの。私が亜美に優しくしてるのは……多分、春香さんの言うとおり、同情」

    亜美「……」

    やよい「でも人気がないからとか、そういうのじゃないの。私はね、家族が…姉妹が仲良くできないことが…なにより辛くて苦しいの」

    亜美「…!」

    やよい「亜美…私からのお願い。自分に素直になって」

    亜美「……」

    やよい「亜美が仲直りしたいって思ってるの、もうわかってるんだよ。そういうときが私にもあるもの」

    903 = 901 :

    やよい「私は一番お姉ちゃんだけど…だから弟たちが悪いことしたときは叱らなくちゃって思って、いっぱい怒ることがあるの」

    やよい「いつもごめんなさいって思ってる……でも言えないの。お姉ちゃんだからって、意地張っちゃって」

    亜美「…やよいっちでも…そうなの…?」

    やよい「そうだよ。謝ったら言うこと聞いてくれなくなっちゃうんじゃないかって、怖くなるの」

    やよい「でもね、ほんとはそんなこと全然ないんだよ。お互い意地張っちゃっても、ごめんなさいって言い合えれば、また笑いあえるの」

    やよい「亜美と真美だってきっとそう」

    亜美「……そう、かな……亜美なんて…真美にとって……なんでもないんじゃないのかな……」

    やよい「…真美だって、謝りたいと思ってるはずだよ。なんでもないなんてあるわけない。亜美にとって真美がお姉ちゃんであるのと同じで…真美にとっては亜美が妹なんだから」

    亜美「…………」

    亜美「……」ギュッ

    やよい「……」

    亜美「……」

    prrrr

    やよい「!……律子さん?」

    904 :

    こんな世界でもやっぱりやよいは天使

    905 = 901 :

    小鳥「はい……はい。本当に申し訳ありませんでした。ただいまこちらの秋月を向かわせてますので……はい、はい。必ず間に合わせます」

    小鳥「どうか、今後ともよろしくお願いします……はい、失礼いたします……………………ふぅ…」

    あずさ「……お疲れさまでした」

    小鳥「……あずささん…事務所へはお一人で?」

    あずさ「はい…あ、でもバレないように変装してきましたので……」

    小鳥「…………はぁ」

    あずさ「…あの、音無さんにも…私、謝らなくちゃって思ってて……」

    小鳥「……あずささんの謹慎中、ずっと大変でしたよ。ストレスで死にそうでした」

    あずさ「…っ。ごめんなさい……っ!」

    小鳥「…………」

    あずさ「あの…これ、つまらないものですが……」スッ

    小鳥「……!こ、これは……ゴージャスセレブプリン!!」

    あずさ「よかったら食べてください…」

    小鳥「……こ、これで許した訳じゃありませんから」プイ

    あずさ「はい……」

    あずさ(さすが律子さん)

    906 = 901 :

    小鳥「それで……実際のところ、どうだったんですか?あずささんから?プロデューサーさんから?」

    あずさ「…え?……あの、なにが……」

    小鳥「……プロデューサーさんの家にいったんでしょう?」

    あずさ「あっ……ああ……」

    あずさ「……プロデューサーさんから…」

    小鳥「……はぁー……そうですか。そうかもとは思ってたんですよ……私が勝てるわけありませんものね。ふっ…」

    あずさ「……えぇっ?まさか、音無さん……?」

    小鳥「いや、別に好きってわけじゃないんですよ?ただ、いいなぁとは思ってたので…」

    あずさ「まぁ…」

    小鳥「やっぱり女の子だらけの職場に男の人が1人だけっていうのは問題ですよねぇ…自分でもわかってるんですけど……いえ、私だけならいいんですけど、アイドル達がねぇ」

    あずさ「……」

    小鳥「いつもギスギスしてて困っちゃいますよ。いっそのことプロデューサーさんがいなければこんなことには……」

    あずさ「あの」

    小鳥「……?」

    あずさ「少なくとも私は、勢いとかじゃありません…本当に……あの人のこと、本気です」

    小鳥「!!」

    あずさ「私は…」

    小鳥「やめて!お願いだからやめてください!私に追い打ちかける気ですか!?」

    あずさ「え、え…」

    小鳥「はぁ…はぁ……もう無理。私は当分恋愛はできそうにありません。みんなして頭の中がプロデューサーさんプロデューサーさん……こんなんじゃ今の状況も仕方ないですよまったく」

    小鳥「あ、そうそうっ。あずささんのせいで私もプロデューサーさんとギクシャクしてるんですよ!?もーっ!どうしてくれるんですか!」

    あずさ「え…?す、すみませんっ」

    907 :

    春香「はい、そうですよね。千早ちゃんは理由もなくお仕事を投げ出すような子じゃないです」

    春香「はい…千早ちゃんとは仲良しで…事務所ではいつもお喋りとか、たまにお仕事の相談したりとかで…」

    春香「もし千早ちゃんがお仕事のことで悩みとか抱えてたのなら……いつも一緒にいたのに気付けなかった私の責任で…!」

    春香「……はい…ありがとうございます……とにかく千早ちゃんがいなくなったのには、なにか理由があると思うんです」

    春香「私からももう一度プロデューサーさんや事務所に確認してみます。ご迷惑おかけしてすみませんでした」

    春香「……では、私もお仕事がありましたので……はい、スタッフさんを待たせてるのでここで失礼しますねっ。お疲れさまでした!」

    タタタタ

    春香(……なんとかなったかな。はぁ……フォローする私の身にもなってよ千早ちゃん)

    春香(いや…プロデューサーさんにリーダーに任命されたからには、表向きだけでもその役目は果たさなきゃね…)

    春香(でも……なんで千早ちゃんがドタキャンなんて……?今回の仕事は普通に歌番組だったみたいだし、理由なんて……)

    春香(…もしかして私と収録時間被ったせい?私、逃げられた…?)

    春香(いや…さすがにそんなことじゃあの歌馬鹿ちゃんが歌の仕事を投げ出すわけないか…)

    春香(………………)

    908 = 907 :

    千早『天海さん』

    春香『……?……え、千早ちゃん……?』

    千早『ちょっと話があるのだけど』

    春香『…うん。なにかな。めずらしいね、千早ちゃんから話しかけてくれるなんて』

    千早『……ええ。プロデューサーに言われて』

    春香『!』

    千早『少し天海さんから、アドバイスを頂きたいのだけど』

    春香『……春香でいいよ、千早ちゃん。私も名前で呼んでるんだし』

    千早『……次からそうするわ』

    春香『それで、なに?』

    千早『以前出演した歌番組があるのだけどー』

    春香『(……なるほど。プロデューサーさんから言われて私に……)』

    春香『(千早ちゃん……ずいぶんプロデューサーさんを頼りにしてるんだね。でもそれって要はたらい回しにされちゃったってことなんじゃない?)』

    春香『ふふっ…』

    千早『…聞いてるかしら』

    春香『あ、うん。その番組のスタッフさん、バラエティ番組もやってるからいろいろとしちゃうんだと思う。でも観てる人もそれが面白いから観てるのであってー』

    千早『………………』

    春香『ーつまりはそれだけ多くの人に千早ちゃんを観てもらえるってことだし』

    千早『それは我慢しろってこと?』

    春香『え?…我慢っていうか、それがテレビだし…アイドルっていってもこのくらいは…』

    千早『……私は別にアイドルになりたいわけじゃない。歌いたいだけ』

    春香『……』

    千早『歌うことに関係ない仕事なんて…私にとってなんの価値もない…』

    春香『…………へえ?』

    909 = 907 :

    春香『それって、おかしくない?』

    千早『…え?』

    春香『じゃあなんで千早ちゃんはアイドルなんてやってるの?』

    千早『…………』

    春香『(プロデューサーさんは私を信頼して私に回してくれたんだろうけど……この子がアイドルとして成功するだなんて絶対おかしい)』

    千早『……別に。社長にスカウトされたからそれを利用してるだけよ』

    春香『(私はプロデューサーさんに言われたとおり人を観察して、勉強して、吸収してる。それも全部アイドルとして成功するため)』

    千早『アイドルになったらとりあえず歌番組には出れると思ったから。そこで私の歌が認められれば…アイドルなんてやらなくても、歌だけで上り詰めることができる』

    春香『(この子は……私の努力を馬鹿にしてる)』

    千早『アイドルは私にとって通過点でしかないの』

    春香『……そっか』

    春香『でもそれって、事務所側からしてみれば契約違反だよね?』

    千早『……』

    春香『社長はあくまでもアイドルとしてスカウトしたんだよね?それでOKした千早ちゃんはアイドルをしないっていうの?』

    春香『それって、約束を破るってことだよ?』

    千早『!……』

    春香『あなたにどんな野心があろうと知ったこっちゃないけど、拾ってもらった恩を仇で返すってことなんだよね?いくら歌が上手くたって、そんな人がこの業界で通用すると思うのかな?』

    千早『……私の歌が評価されるまでの間は、ちゃんとアイドルの仕事をするつもりよ。それに歌でお金を稼げるのなら、それで恩は返せるはず…』

    春香『そんな考えで、アイドルの仕事がくると思う?』

    千早『……私のことを、広めるつもりなの…?』

    春香『そんな気はないよ。でも私って口が軽いから……』

    千早『……っ!』

    春香『(……!…あぁ……千早ちゃんって、何も言えなくなるとそんな顔するんだぁ……!)』

    910 = 907 :

    春香『(あのいつも仏頂面の千早ちゃんがこんな表情をするなんて……!)』

    千早『……私に、なにを望んでるの……?』

    春香『えっ?いやだなぁ、私は千早ちゃんになにもしないってば!言われたくないことだったなら言わないようにするし!』

    千早『…………』

    春香『安心してよ。私たちは……ほら、アイドル仲間でしょ?』

    千早『…………そうね』

    春香『(あぁ……もっと千早ちゃんからいろんな表情を引き出してみたい…っ!)』

    春香『(そうだ……千早ちゃんが私の努力を否定するのなら……私は千早ちゃんでのし上がってやろう)』

    春香『(あなたがアイドルを踏み台にするのなら、私はあなたを踏み台にする。千早ちゃんを使って人の心理を学ぼう……)』

    春香『スタッフさんには私から頼んでおくよ。千早ちゃんとは真面目に番組を作ってって』

    千早『…ええ…お願い』

    春香『えへへ、いいよ~。だって私たち、仲間だもんねっ!』



    千早「…………」

    高木「如月君…なんとか考え直してはくれないかね?」

    黒井「ふん。無駄だ高木。千早ちゃんの意志は決まっている」

    千早「…………」

    高木(くそっ……如月君はこれから金になる人材だ……!手放すのは惜しい……しかし……!)

    黒井(ククク…高木としても如月千早は手放したくないか……だがすべてを手に入れるのはこの私だ…)

    千早(……醜い。黒井社長も、高木社長と同レベル……)

    千早(だけど、あれさえあれば…私は…)

    911 :

    いいよいいよー

    912 :

    うわぁ…と思うが、考えて見れば夢を追ってると普通は余裕が無くなるから、リアルはこういう感じなんだろうな。

    913 :

    あずささんとPもきになる

    915 :

    追いついてしまった…つーか900越えてんのな、間に合うか?

    916 :

    「さっきの、如月千早だろ?」

    貴音「……はい?」

    「だから、社長室に入っていったの、如月千早だろって!」

    貴音「……ああ。あの者の名ですか……有名なのですか?」

    「有名ではないけど、小さい歌番組とかでよく見かけるだろ。愛想はないしアイドルとしては三流だけど…歌はすごく上手い。自分がお手本にしてるくらいだもん。961のバックアップがあれば化けるだろうな」

    貴音「……!」

    「765の今の財力だとか人員だと今すぐ売り出すことができないんだろうな…結構長い間くすぶってるみたいだ。実力はあるのに売れないだなんてかなりのストレスだろ。あいつの場合、社長の引っこ抜きじゃなくて自らうちにきた可能性もあるかもね」

    貴音「……」

    「……あー、今度はストレスの意味か?まったく…お前もアイドルの一番を目指すなら少しはいろんな言葉を覚え…」

    貴音「いえ、感心していたのです」

    「……え?」

    貴音「あなたは少々突っ走ってしまうこともありますし、言動がやや粗暴な一面も見受けられます」

    「な、なんだ?喧嘩売ってんの?」

    貴音「ですが……いえ、だからこそアイドルとしての自覚を感じられました」

    「……」

    貴音「私に味方などは不要ですが…今後はあなたのこともよく観察することにしましょう。響から得られるものは多そうです」

    「……変なものでも食べた?」

    貴音「うふふっ。私達はもっと会話をすべきなのでしょうね。互いの理解を深めることも、高みを目指すために必要なことなのでしょう」

    917 = 916 :

    「……!こ、今度は自分の方こそ貴音の言ってることが、ぜんぜんわかんないぞ!」

    貴音「つまり…所謂……ち…ちいむわあく……?を高めていこうと」

    「……」

    貴音「…………?」コテン

    「ぷっ……!」プルプル

    貴音「……なっ!?」

    「あは!あははは!孤高の女王が聞いて呆れるぞ!」

    貴音「……わ、笑うのはやめなさい!響っ!」

    「だ、だって……あれだけ敵意を振りまいてた奴が、今更仲良くしましょうだって……!?」プルプル

    貴音「そのようなことは言ってません!私はただ、今後はもっと一緒に過ごしたり話をして、お互いのことをもっと理解していこうと……」

    「だからさ、結局同じ意味だろ?」

    貴音「…………はて?」

    「……まっ、別に?敵に塩を贈ってやるのも悪くないかもね。どうなろうと自分は負けるつもりないし!」

    貴音「ふふ……それはこちらの台詞ですよ」

    「じゃあ…………その………………また明日ね、貴音…………!」

    貴音「!」

    「……なんだよ?悪いか!?」

    貴音「いえ、今日はあなたのお家にお邪魔しようと思っていたので」

    「…………は?」

    貴音「お互いのことを理解…」

    「それはもうわかったって!にしても突然過ぎるだろ!?」

    貴音「ですが、同じ釜の飯を食べた仲とも言いますし……」

    「誰がお前なんかに釜飯作ってやるかー!うちの食費が大変だろー!」

    ハム増「ヂューイ」

    918 :

    ハム蔵増えるのかwwwwww

    919 :

    はむます

    920 :

    しれっと食べさせてあげるつもりなのがいいな

    921 :

    ブロロロ

    真美「そいえばりっちゃーん。さっきの電話なに?」

    律子「仕事の話よ」

    真美「ふーん?」

    雪歩「……」

    律子「そろそろ口を割ってくれると助かるんだけど」

    雪歩「そもそも割る口がありませんから」

    律子「あらそう」

    雪歩「……?」

    律子「そろそろ着くわよ」

    真美「うん…………って、ここ……?」

    真美「…………!?」

    律子「駐車場に入るわね」

    真美「りっちゃん!どういうこと!?さっきの電話って…」

    律子「だから、仕事の話」

    真美「……今日はもうオフなんじゃないの?」

    律子「予定が入ったのよ。ついでだから一緒に行くわ」

    真美「やだ!真美そんなの聞いてない!」

    律子「…………すぅ…はぁ…」

    真美「引き返してよっ!なんで真美が一緒になんてそんな…!」

    律子「ワガママ言わないのっ!」

    真美「っ!?」ビクッ

    雪歩「っ!」

    律子(…慣れないことはするもんじゃないわね)ドキドキ

    律子「……いえ…これからは慣れていかないといけないのよね」

    真美「……?…………?」

    雪歩「…………」


    キキーッ

    922 = 921 :

    ブロロロ

    律子「やよい、亜美。歌詞や振付は問題ないわよね?」

    やよい「は、はい。レッスン通りでいいんですよね?」

    律子「ええ。今回は2人でなんだから動きはいつもより小さくね」

    やよい「はい!」

    亜美「うん…っ!」

    亜美「……」チラ

    真美「…………」

    亜美「…………」

    やよい「……」キュッ

    亜美「っ!」

    やよい(頑張って)

    亜美「…………!」

    亜美「……あの……真美……」

    真美「!…………なに?」

    亜美「えっと…………その…………」

    雪歩「……」チラ

    真美「……」



    雪歩「仲直りした方がいいと思うよ。亜美ちゃんと」

    真美「!」

    雪歩「私から見ればね、真美ちゃんの方こそ辛そうに見えるよ」

    真美「…真美のなにが辛いっていうの?」

    雪歩「知らない。そんなの自分に聞いてみれば?」

    真美「……」

    雪歩「前から言いたかったんだ。真美ちゃんを見てるとイライラするの。1人で何でもできるかのように振る舞って、威張りちらして。私と似てる?違うよ?真美ちゃんはね、美希ちゃんにそっくり」

    真美「……!」

    雪歩「……あ、ごめん。やっぱり美希ちゃんとは大違い。真美ちゃんは美希ちゃんと違って……実力が伴ってないからね」

    真美「…そんなの!!なんでゆきぴょんなんかに言われなくちゃならないのさ!!」

    雪歩「……」

    真美「真美はいっしょーけんめーやってるよ!実力がないのもお仕事がないのもゆきぴょんじゃん!!」

    雪歩「そうだよ」

    真美「……!?」

    923 :

    僧でもなく増だぞ

    924 = 921 :

    雪歩「私はね、実力もないのに意地張ってるだけなの。1人じゃなにもできないから、他人のせいにしてるだけ。上を見上げて、勝手に諦めただけ」

    雪歩「下を見下して、他人の力まで自分の実力だと思ってる真美ちゃんとは…真逆なんだよ」

    真美「!…………」

    雪歩「真美ちゃん。真美ちゃんが今アイドルを頑張れてるのは、誰のおかげ?」

    真美「……そんなの…真美の……!」

    真美「…………真美と……りっちゃん…と……ファンのみんな…………」

    雪歩「……」

    真美「…………と…………」

    雪歩「……私、もう戻るけど」ガタッ

    真美「え…………あれ、もうこんな時間……?」

    雪歩「真美ちゃんはどうするの?」

    真美「……戻るよ。事務所に、戻る…」

    雪歩「そ」

    真美「…あ、ねぇっ。お会計は?」

    雪歩「もう済んでるよ」



    ブロロロ

    亜美「……えと……」

    真美「……なに?なんなの!?」

    亜美「……!」ビクッ

    雪歩(…私と違って、前に進んでるだけ真美ちゃんは上等だよ)

    雪歩(あと必要なのは……少しの勇気)

    真美「……!またそーやってだんまり?そーいう亜美のうじうじしたとこ、ほんと嫌い!」

    亜美「……っ…」

    律子「……」

    真美「っ……真美に気に入らないとこがあるならはっきり言えばいいじゃん!」

    律子「真美、あんた…」

    亜美「ごめんなさい!!」

    真美「……!?」

    925 = 921 :

    真美「な……なに、なんのことさ!?」

    亜美「亜美…いっつも真美に迷惑かけてるっ!最初の頃も……今もっ!!」

    真美「………………!!」

    律子「!……」

    亜美「人気のときは…亜美のおかげだって思ってたし、人気がなくなったのは真美のせいにしてたの!!」

    亜美「亜美に人気がないからって、お仕事とかやる気なくなってた!レッスンとかも真面目にやらなかった!」

    亜美「ほんとは、いっぱいいっぱい真美に支えてもらってたのに!真美がいなかったら……私、アイドルじゃなかったのに!!」

    真美「………………」

    亜美「真美…ごめんなさい……!私……私ね、ほんとはなかよくしたい……!真美と、仲直りしたいよう……っ!」

    真美「………………」

    亜美「うぅ……っ……ぐす……ひっく……」

    真美「……ずるい」

    亜美「……え……?」

    真美「ずるい…よ……ほん…とは……真美が謝らなくちゃ…いけない…のに……っ」

    亜美「……」

    真美「真美…が……!…悪いのに……っ!……亜美は悪くないのに……!」

    真美「ずるいよっ…なんで先に謝っちゃうの……?う、うぅぅ……っ!!」

    真美「うえぇぇぇん……!!」ギュッ

    亜美「……真美ぃ…」

    真美「まみっ……真美だよっ…!亜美がいなきゃだめだったのは、真美なんだよぅ……っ!亜美がいたから真美はここまでがんばってこれたのに……!」

    亜美「亜美だって、真美がいなきゃだめなんだよぉ……!真美といっしょじゃなきゃ……だめなの……!」

    真美「うあぁぁぁんっ……!!」

    亜美「真美ぃぃ……!」

    やよい「……すん…っ」

    律子「……なにか言ってくれたのかしら?」

    雪歩「別に……ただ、所詮子供なんですから素直が一番だと思っただけです」

    雪歩「子供のうちからひねくれてちゃ…ろくなことになりませんから」

    926 = 921 :

    キキーッ

    律子「着いたわよ。亜美、真美。準備しなさい」

    真美「うん…」

    亜美「…真美、鼻ちーんして?」

    真美「…ちーんっ」

    律子「ちゃんとメイク直ししなさいよ?」

    ガチャ

    亜美「うん。いってくるねりっちゃん」

    真美「…またね、りっちゃん」

    タタタタ

    やよい「…じゃ、私もいきます。車ありがとうございました」

    律子「やよい!」

    やよい「?」

    律子「…一応、亜美と一緒に真美を送ってから現場に向かってちょうだい。あんなに目を腫らした状態だとあらぬ誤解をされちゃいそうだから…」

    やよい「…そうですね。わかりました」

    律子「あと…」

    やよい「え?」

    律子「いつも迷惑かけてごめんね、やよい。やよいには助けられっぱなしだけど……あの子達が変わったように、私も変わるわ」

    やよい「……」

    律子「なにかあったらすぐに私に頼りなさい。なにがあっても、必ず助けるからね」

    やよい「……はいっ!律子さん、いってきます!」

    律子「いってらっしゃい!」

    バタン

    雪歩「……やっと後ろが静かになりましたね」

    律子「あら?私としてはまだまだこれからも本番なんだけど?」

    雪歩「…………律子さん、ちょっとうっとおしくなりましたよな」

    律子「ええ、これからは誰であろうと甘やかしたりなんかしないわよ?誰であってもね」

    雪歩「……」

    927 = 921 :

    貴音「そういえば響」

    「なんだよ…………あーっ!お菓子なんて買うなよな!?今日は釜飯の材料だけ!」

    貴音「……ぶぅ」

    「それで、なんだよ?」

    貴音「いえ、如月千早のことなのですが…」

    「はは、やっぱりビビってるんだろ?如月千早と自分が交換されちゃうんじゃないかってなー」

    貴音「なぜ響が交換されちゃうと私がびびるのですか?」

    「……いや、今の自分は、自分のことじゃなくて貴音の……」

    貴音「……今の自分は自分じゃない……?はて……ではあなたは何者ですか?」

    「あー、めんどくさい!つまり何が言いたかったんだよっ?」

    貴音「たしか如月千早はこの時間、歌番組の収録のはずなのですが……」

    「……え?じゃあなんで社長室に?ていうかいつそんなこと知ったんだ」

    貴音「先日、星井美希が電話で話してたではありませんか。付き人と」

    「付き人じゃなくて765のプロデューサーだと思うぞ…いやほとんど付き人みたいなもんだったけど……ていうか貴音、盗み聞きしてたのか?」

    貴音「失敬な。あれほど大きな声で話していては嫌でも聞こえます」

    「そういえば美希は他のアイドルに興味ないくせして、如月千早のことだけはお気に入りみたいだったな」

    貴音「はい。ですから…黒井殿の目的が星井美希なのだとしたら…如月千早はそのための布石なのでは?……と」

    「!如月千早がうちにくれば、美希も961プロにくるかもしれないってことか!」

    貴音「可能性はあるのではないかと」

    「…いや、でもさすがの美希もそんな理由で移籍するなんてことはないと思うんだけどな……」

    貴音「逆に、如月千早が移籍を決定する前にこのことを美希に言えば、美希はそれを止めようとするのではないでしょうか?」

    「…あー、それはありえるな。美希の行動力なら」

    貴音「……」ジー

    「…なに?美希に言えって?」

    貴音「同じゆにっとの仲間として、伝える義理はあるのではないかと」

    「…やっぱり気になるんだろ?」

    貴音「それは響も同じでは?」

    「自分で言えよ」

    貴音「私は美希の連絡先を存じておりません」

    「お前、よくそれで仲間とか言えたよな…」

    928 :

    このままみんな雪解けしてハッピーエンドかね

    929 :

    最後はハルミキの一騎打ちですね

    930 :

    律子とPの社長への反逆開始かな

    931 :

    もう普通にひびたかじゃないですか

    932 :

    どうせ上げてから落とされるんだ騙されないぞ

    933 :

    美希の好感度表見て春香以外2の千早がなんで1なんだろうと思ったらこう繋がってくるのか
    >>1はいつからここまで考えてたのか気になる

    934 :

    そんなの最初にプロットなりなんなり考えときゃ別段特別なことでもなかろうに
    時間掛かってるからなにか勘違いしてないか

    935 :

    結局釜飯の準備してる響に不覚にも涙

    936 :

    >>926
    雪歩「…………律子さん、ちょっとうっとおしくなりましたよな」

    男らしい…
    語尾は「ね」で補完して

    このスレで終わらせたかったんですけどちょっと難しそう
    次スレ立てるのって迷惑なのでしょうか?
    建てたとしてもおそらく分量は僅かだと思うので微妙なところなのですが

    937 :

    短くしてこのスレにおさまるようにするのも手

    貴音が響の家に行ってヘビ香のお出迎えで気絶するまでみえた

    938 = 936 :

    じゃあその方向で
    1レスが長めになるのと想定よりも多少文を削るのをご容赦いただければと



    律子「ごめんね」

    雪歩「……なんのことですか?」

    律子「雪歩の担当が変わったこと。私が最初に言い出したことなの」

    雪歩「……」

    律子「私が美希のプロデュースをプロデューサーにお願いしたのよ。私が…投げ出したの。でもそれじゃプロデューサーの負担が大きくなるから…」

    雪歩「仕方ないです。私は美希ちゃんと違ってお荷物ですから。美希ちゃん優先で当然です」

    律子「その後ろ向きに自信満々なところ、直しなさい」

    雪歩「……ほっといてください。私はもともとこうなんです」プイ

    律子「…ちょっとだけ昔の話につき合ってくれるかしら。私がプロデューサーと一緒に、アイドルをやってた頃の話よ」

    雪歩「……」

    律子「ある日、大きな仕事があったわ……いえ、今の美希や真たちと比べたら大したことないんだけど…当時の私にとっては一番大きな仕事」

    律子「私はあまりに緊張しちゃっててね。前日に体調を崩しちゃったのよ」

    雪歩「……!」

    律子「それでも出演したかった。やらなきゃ終わりだと思ったわ。与えられた役割をこなさないアイドルなんて商品として成り立たない……アイドル失格だってね。ま、今考えたらあの時の私が出演したところで番組にも迷惑かけるだけなんだけど」

    雪歩「……てことは」

    律子「プロデューサーが止めてくれたわ。意地になって現場に向かおうとする私を止めて、病院に連れてってくれた」

    律子「私が抵抗するものだから現場への連絡も二の次になっちゃってね……私への仕事は激減。会社には借金もできた」

    雪歩「……借金……」

    律子「……私は今でも、あのときのプロデューサーが正しかったのか考える時があるの」

    雪歩「えっ……?」

    律子「もちろん体調管理をしてなかった私が悪いのは変わりないのよ。でも…無理矢理にでも現場に向かって、真摯な姿勢を取れば心証も変わってたかも……私がプロデューサーだったならもっと上手く立ち回れてたかも……ってね」

    雪歩「…………」

    律子「我ながら最低の考えだと思うわ。自分の担当アイドルより、仕事優先なんだものね」

    律子「ただ…私には仕事はなくなったけど……以前よりずっと胸が軽くなった。肩の荷が下りたっていうのかしらね。プロデューサーから、なによりもまずは自分を大事にしろって言われた気がしたの」

    雪歩「…………」

    律子「雪歩。これだけははっきりとわかるわ。プロデューサーはあんたのことも大事に思ってる。二の次にしてるわけじゃないのよ」

    939 = 936 :

    雪歩「………………」

    雪歩「律子さん、私……律子さんのこと、プロデューサーから聞いたことがあるんです」

    律子「え……?」

    雪歩「律子さんはなんでアイドルをやめたのか、そのきっかけを……つまりさっきの話です」

    律子「……!」

    雪歩「でも律子さんが体調を崩したせいではなく、自分の仕事管理ができてないからだと……自分のせいだと…言ってました」

    律子「……っ……!?」

    雪歩「…………プロデューサーは、こういう嘘をよくつきます。あの人はほんと…嘘吐きです」

    律子「…………」

    雪歩「こういう嘘で、いつも私たちを守ってくれます。私は……最初はそれが心地よくて…甘えきってました」

    雪歩「でもそれは…私たちを信用してくれてない証拠なんだな、って思うようになりました」

    律子「雪歩……」

    雪歩「当然です。私はあの人から逃げてたんですから。はっきりと、私のことを見てないって言って…ほしくなかったから」

    雪歩「……知らないなんて嘘です。知ってました。プロデューサーは私を見捨ててないって……見捨てないって……」

    律子「…じゃあ謝らないとね。雪歩も、プロデューサーも、ちゃんと向き合って」

    雪歩「っ……話せるでしょうか……私…今まで避けてきたくせに……プロデューサーから逃げずに……話せるでしょうか……?」

    律子「できるかどうかは重要じゃないわ。雪歩は、どうしたいの?」

    雪歩「……私、プロデューサーとちゃんと話します。私が思ってること、感じてること………全部っ…!は、話しますぅ……っ!」

    律子「ええ、わかった。怯えないで雪歩。そのときは私も一緒についててあげるから……ね?」

    雪歩「……い、いえ。律子さんがいたら、また逃げちゃいます……私が1人でやらなきゃいけないこと、なんです……!」

    律子「……ふふ、亜美真美に感化されたのかしらね。その影響されやすいところは変わらないのね」

    雪歩「……茶化さないでください…うっとおしいですぅ……!」プイ

    律子「あはは、ごめんごめん」

    雪歩「…千早ちゃんのこと、私が知ってること全部…お話しします」

    律子「!」

    雪歩「千早ちゃんも…ある意味では私と同じなんです……いえ、真逆といってもいいのかもしれません……」

    940 :

    こんだけ時間かけといて最後だけ駆け足するくらいなら次スレでいいからちゃんとやってほしいわ

    941 :

    次スレが10レスちょっとで終わってもいいじゃない
    無駄なスレッドじゃないよ

    942 :

    ちゃんと書ききって依頼さえされれば運営側は特に困らないはず
    分量が気になるなら次の投下から新スレ立ててもいいんじゃないかと

    943 :

    頼むきちんと終わらせてくれ

    944 :

    次の投下から次スレでに自分も一票

    945 :

    創作目的ならスレッドを立てるのは大歓迎とかだったはずだし
    削るくらいなら次スレ行った方がいいと思うよ

    947 = 936 :

    了解です
    次スレ前提で書こうと思います
    書くとき立てるのでここに貼ります

    948 :

    リボンさんだけ落としどころが見えてこないのでwktk

    949 :

    おつ!誘導よろしく頼む

    950 :

    物語も終盤ならば、このスレの既出部分も再録してくれると個人的に嬉しい


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