元スレ兄「うちの妹がニオイフェチなわけがない」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
101 = 96 :
妹「……///」
兄(さっきの威勢はどこへやら)
兄(優等生は顔を赤らめて、そっぽを向いた)
兄「何かしたんじゃないか」
妹「し、してませんっ」
兄「本当に?」
兄(距離をつめる)
妹「……!」
兄(険しかった顔が緩んだ)
102 = 96 :
兄(じぃっと妹を見つめる)
妹「だ、だって……兄さんなかなか起きないから……」
兄(すると、観念したようにポツリポツリと話し始めた)
兄(お説教していたときの)
兄(あの凛とした表情が嘘みたい)
103 = 96 :
妹「……」
兄「……」
兄(妹の話によると)
兄(起きないのをいいことに頬ずりしたり)
兄(いつかのように添い寝したりしたらしい)
兄(まだ色々伏せられてる気がしなくもないけど)
兄「一緒に寝るぐらいならしてやるって言ったろ」
妹「毎日でもですか?」
兄「えーと……」
106 :
~その夜~
兄(結局妹と一緒に寝ることになった)
妹「zzz」
兄(ベッドに入ってからはすりついてきたり)
兄(すーはーすーはーしたりしていたが)
兄(しばらく抵抗すると落ち着き)
兄(数分後には可愛い寝息を立て始めた)
107 = 106 :
兄(相変わらず寝付きいいな、なんて思いながら髪をなでると)
妹「んっ…」
兄(えらく官能的な声が返ってきた)
兄(髪はサラサラで指通りもいい)
兄「……」
兄(最近色々あったのと、夏の暑さのせいでおかしくなっていたんだと思う)
兄(じゃなかったら絶対あんなこと言わない)
兄(絶対に)
108 = 106 :
兄「チューしていい?」
兄(言って鳥肌がたった)
兄(寝る女性に、しかも実の妹に何言ってんだ)
兄「……」
兄(寝ているとはいえ、こうして顔を合わせているのも恥ずかしい)
兄(背を向けてさっさと寝てしまおうと思ったが)
妹「……」ギュッ
兄(妹が服を掴んでそれを許してくれない)
110 = 106 :
兄(それどころか先ほどよりも距離を詰め)
兄(んー!と言わんばかりに顔を突き出している)
兄(今までのはタヌキ寝入りで)
兄(さっきのことも全部聞かれていたようだ)
妹「///」
兄(こんな体制で妹が待っているものは…つまり…)
111 = 106 :
兄(勢いに任せて顔を近づけると)
妹「///」プルプル
兄(待つ体勢がつらかったのか、妹は小刻みに震えていた)
兄「…ぷっ」
兄(自然と笑みがこぼれる)
兄(そっと顔を離し、デコピンをくれてやった)
妹「あいたっ!」
112 :
こんな妹ほしい
113 :
素晴らしい
114 :
~数日後~
兄「……」カリカリ
妹「間違ってますよ、兄さん」
兄「どこ?」
妹「ここです」
兄「あ、ほんとだ」
妹「しっかりしてください」
兄(あれからアレコレありつつも)
兄(今はまた宿題を見てもらっている)
115 = 114 :
兄(妹に宿題を、ってのも変だけど)
兄(もっと変なのはこの体勢)
兄(俺は椅子に座り、妹は後ろから抱きついて、机を覗きこんでいる)
兄(妹いわく、ミスの多いダメ兄さんはこのほうが効率がいいそうだ)
兄(抱きつかれているので、書き取りづらいのも問題だが)
妹「はぁ…はぁ…」スンスンスンスン
兄「……」
兄(集中出来ないことのほうが大きな問題だ)
116 = 114 :
兄(モンモンとしていると)
妹「兄さん、手が止まっていますよ」
妹「頭も手もしっかり働かせてください」
兄(ピシャリと注意された)
兄(誰のせいだと思ってんだ…)
妹「んっ…はぁ…」スンスン
兄(注意されたと思ったらすぐにこれ)
兄(とにかく集中しなければ。無心、無心になるんだ)
117 = 114 :
兄(そう思った矢先)
妹「……っ」ギュウ
兄(妹の抱きつく力が強くなった)
兄(背中に胸が…胸があたる…)
妹「はぁ…はぁ…」
兄(耳元で妹のなまめかしい息遣い)
兄(集中なんて出来るわけなかった)
118 = 114 :
兄「なぁ」
妹「なんです?」
兄(ハァハァタイムを邪魔されたのが気に食わなかったのか)
兄(妹は不機嫌そうだった)
兄「やっぱこの体勢やりづらいからやめよう」
妹「間違いだらけの兄さんはこっちのが効率がいいんです」ギュウ
兄(絶対離さないぞ、といわんばかりに強く抱きつかれる)
兄「集中できないし」
妹「それは普段からでしょう」
兄(否定できない)
119 = 114 :
兄「胸とか当たるし」
兄(思い切って言ってみると)
妹「当ててるんです」
兄(言い切りやがった)
兄「……」
兄(どう返そうか考えていると)
妹「あ、当ててるんです……///」
兄(今度はずいぶんと弱気な声だ)
兄(これは言ってから後悔したパターン)
兄「そういうのいいから」
妹「あぅ」
兄(少し名残惜しかったが)
兄(デコピンをお見舞いしたのち、妹を部屋から追い出した)
120 :
俺にこの妹くれないかなぁ…
122 :
このssの最初に可愛いって書いてあるけどさ、もし可愛くなかったらどうなるんだろう...
123 :
>>122
ジ…いや言わないでおこう…
124 = 123 :
下げ忘れスマン
125 :
~嵐の夜にて~
TV「台風11号は依然勢力を保ったまま北上を続けており――」
妹「お風呂先にいただきました」
兄(ボーっとTVを眺めていると後ろで妹の声がした)
兄(風呂からあがって戻ってきたようだ)
妹「雨も風も中々弱まりませんね」
兄「明日の朝には台風も行っちゃうみたいだけどね」
妹「兄さんも早めにお風呂入ったほうがいいですよ」
妹「雷注意報も出ていましたし。最悪停電になるかもしれません」
兄「そうだなぁ」
兄(と、言ったそばから雷鳴が聞こえてきた)
126 = 125 :
妹「これは本当に停電になるかもしれませんね」
妹「一応備えはしてありますが心配です」
兄(さすがうちの妹)
兄(ソファに座ったまま振り向くと)
兄(白Yシャツ一枚の妹がいた)
兄(パンツは見えない。漫画でたまに見るアレ)
兄「……」
兄(何か言おうとしてたけど忘れた)
127 = 125 :
兄(よく見たらあれ俺んだ)
妹「なんです?」
兄(じーっと眺めていたら気付かれた)
妹「これですか?暑いんだから仕方ないじゃないですか」
妹「お風呂上がりですし、雨のせいで余計に蒸れますし」
兄(俺も風呂上がりはパンイチなことあるからね)
兄(あまりうるさくは言えないんだけど)
兄「女の子はちゃんとしたほうがいいんじゃないかな」
妹「パンツは穿いているので大丈夫です」
兄(ということはブラしてないのか)
兄(ノーブラなのかノーブラYシャツなのか)
128 = 125 :
妹「変なこと考えてないでさっさとお風呂に入ってください」
兄(妹は腕を組み、冷ややかな視線で俺を見下ろしている)
兄(言い返そうかと思った、口喧嘩じゃだいたい負けるので)
兄「じゃ入ってくる」
兄(風呂場に逃げることにしよう)
兄(腰をあげると同時に雷の落ちる音がした)
兄「……」
妹「……」
兄(気付くとあたりは真っ暗)
妹「停電ですね」
129 = 125 :
兄「……」
妹「……」
兄(蝋燭の火がゆらゆらと揺れる)
兄(停電してからどれぐらい経っただろう)
兄(ちなみに蝋燭は妹が準備したものです)
妹「蒸し暑くなってきましたね」
兄「ああ」
兄(窓を開ければ多少はマシになるんだけど)
兄(この暴風雨で開けるのは無理だな)
130 = 125 :
兄「……」
妹「……」
兄(噴き出した汗が頬を伝う)
兄(エアコンが恋しい)
妹「……」
兄「…?」
兄(妹との距離がやけに近い)
兄(さっきはもっと離れていたのに)
妹「……」ギュッ
兄「……」
兄(今度は手まで握ってきた)
131 = 125 :
兄「暑くない?」
妹「いえ」
兄(そういう妹もうっすらと汗をかいている)
兄「でも…」
妹「雷が怖いので」
兄(女の子で雷が苦手って話はよく聞くけど)
兄(うちの妹に限ってそれはない)
132 = 125 :
兄(停電から数時間)
兄(もしかしたら数十分しか経っていないのかも)
兄(窓を打ち付けてる雨の音がだいぶ弱まってきた)
兄(かわりに聞こえてきたものがある)
妹「はぁ…はぁ…」
兄(妹の荒い息遣いだ)
133 = 125 :
妹「はぁ…んんっ…」
兄(妹は俺によりかかりながら、荒い呼吸を繰り返している)
兄(先ほどまでは雨の音でかき消されていた声も)
兄(今となってはよく聞こえた)
妹「兄さん…兄さん…!」
兄(しきりに俺を呼ぶ妹)
兄(暑さやらなんやらで我を失ってるようだった)
134 = 125 :
妹「兄さんっ!」
兄(押し倒された)
兄(俺の胸元でモゾモゾしている。たぶんニオイを嗅いでいるんだろう)
兄(いつもだったら払いのけるのに)
兄(俺も暑さで頭がどうかしてたんだと思う)
妹「……あっ」
兄(気付けば妹の頭をなでていた)
135 :
もえ
136 = 125 :
兄(モゾモゾしていた妹はピタリと動きをとめ)
兄(ゆっくりと顔をあげた)
妹「……」
兄(顔が赤く見えるのは、蝋燭のせいだけじゃないだろうな)
妹「裸になりませんか?」
兄「……え?」
妹「…暑い…ですし」
兄(最後のほうは小さくて聞こえなかった)
兄(けど妹の言いたいことはなんとなくわかる)
137 = 125 :
兄「……」
妹「……」
兄(無言を肯定と受け取ったのか)
兄(妹は馬乗りのまま、ゆっくりとYシャツのボタンを外し始めた)
兄(俺はというと)
兄(そんな妹の姿に目が離せないでいた)
妹「……」
兄(妹の手が最後のボタンにかかったとき)
兄(明かりが戻った)
兄(停電が治ったんだ)
138 = 125 :
兄(明るくなると同時に理性のブレイカーもあがったようで)
兄(すぐさま妹を押しのけ立ちあがる)
妹「……」
兄(妹はぺたんと座ったまま)
兄(こちらをじーっと見つめている)
兄「風呂…入ってくる…」
兄(なんとかそれだけ絞り出すと)
兄(逃げるように風呂場へ向かった)
139 :
~あれから~
兄(俺のパンツが消えたり)
兄(夜中に妹がベッドに潜り込んでくることもなく)
兄(普通の兄妹関係が続いている)
兄(相変わらず俺に冷たく、厳しい妹だけど)
母「聞いてるの?」
兄「あ、ごめん。なんだっけ?」
母「だから、また来週から海外に行くから」
兄「8月いっぱいは日本にいられるんじゃないの?」
母「仕方ないでしょ、お父さん仕事忙しいんだから」
兄(うちの両親は仕事柄家をあけることが多い)
兄(母さんは父さんの身の周りのお世話、とい名目で同行しているが)
母「今度はアメリカなのよー。私一度行ってみたかったのよね」
兄(実際は海外旅行気分)
140 = 139 :
母「そういうわけだから妹ちゃんもよろしくね」
妹「はい」
兄(また妹と二人きりになるのか)
兄(あれから何もないし)
兄(これからも大丈夫だとは思うけど)
母「妹ちゃんに任せれば安心ね」
妹「しっかり者の妹がいてよかったですね、兄さん」ニッコリ
兄「……」
兄(保母さんが園児に向ける優しい笑顔)
兄(そんな感じ)
141 = 139 :
兄(母さんは忙しい、忙しいと言いながら出て行った)
兄(荷造りでもするんだろう)
兄(ソファでゴロゴロしていると)
兄(いつかのように妹にのしかかられた)
兄「……」
妹「……」
兄(妹の冷たい視線が刺さる)
142 = 139 :
妹「……」
兄(ビンタでもされそうな勢い)
兄(おっかなびっくり妹の出方を待っていると)
妹「次は逃がしません」
兄(顔を寄せ、耳元で物騒な言葉を言われた)
妹「覚悟してくださいね、兄さん」
兄(そう言って妹はリビングを出て行く)
兄(あとに一人残される俺)
兄「……」
兄(色々妄想してたったのは内緒)
143 = 139 :
おしまい!
145 :
おつおつ!
こんな妹欲しい
146 :
ちょっと妹欲しいって頼んでくる
147 :
おつ
148 :
おつ
149 :
まだまだ続けていいのよ?
150 :
おい
最高やな
みんなの評価 : ☆
類似してるかもしれないスレッド
- 八幡「俺の後輩がこんなに非力なわけがない」 (69) - [56%] - 2018/10/15 2:46
- 兄「妹の態度の変わりっぷりようがすごい」 (437) - [53%] - 2012/1/31 10:30 ★★
- 武内P「私の妹が346プロに来るわけがない」 (173) - [53%] - 2015/11/6 10:30 ☆
- 咲「お姉ちゃんとケンカしてなかったら」 (517) - [50%] - 2014/10/3 0:00 ★
- 女「あんたこんなにされて悔しくないわけ?」 (988) - [47%] - 2014/9/13 3:30 ★★
- 菫「もしかして私ってモテるんじゃないか?」 (874) - [47%] - 2015/7/13 4:00 ★
- P「伊織のプロデュースをやめたいです」 (125) - [47%] - 2014/12/30 0:45 ☆
トップメニューへ / →のくす牧場書庫について