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    元スレ兄「うちの妹がニオイフェチなわけがない」

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    101 = 96 :

    「……///」

    (さっきの威勢はどこへやら)

    (優等生は顔を赤らめて、そっぽを向いた)

    「何かしたんじゃないか」

    「し、してませんっ」

    「本当に?」

    (距離をつめる)

    「……!」

    (険しかった顔が緩んだ)

    102 = 96 :

    (じぃっと妹を見つめる)

    「だ、だって……兄さんなかなか起きないから……」

    (すると、観念したようにポツリポツリと話し始めた)

    (お説教していたときの)

    (あの凛とした表情が嘘みたい)

    103 = 96 :

    「……」

    「……」

    (妹の話によると)

    (起きないのをいいことに頬ずりしたり)

    (いつかのように添い寝したりしたらしい)

    (まだ色々伏せられてる気がしなくもないけど)

    「一緒に寝るぐらいならしてやるって言ったろ」

    「毎日でもですか?」

    「えーと……」

    106 :

    ~その夜~

    (結局妹と一緒に寝ることになった)

    「zzz」

    (ベッドに入ってからはすりついてきたり)

    (すーはーすーはーしたりしていたが)

    (しばらく抵抗すると落ち着き)

    (数分後には可愛い寝息を立て始めた)

    107 = 106 :

    (相変わらず寝付きいいな、なんて思いながら髪をなでると)

    「んっ…」

    (えらく官能的な声が返ってきた)

    (髪はサラサラで指通りもいい)

    「……」

    (最近色々あったのと、夏の暑さのせいでおかしくなっていたんだと思う)

    (じゃなかったら絶対あんなこと言わない)

    (絶対に)

    108 = 106 :

    「チューしていい?」

    (言って鳥肌がたった)

    (寝る女性に、しかも実の妹に何言ってんだ)

    「……」

    (寝ているとはいえ、こうして顔を合わせているのも恥ずかしい)

    (背を向けてさっさと寝てしまおうと思ったが)

    「……」ギュッ

    (妹が服を掴んでそれを許してくれない)

    110 = 106 :

    (それどころか先ほどよりも距離を詰め)

    (んー!と言わんばかりに顔を突き出している)

    (今までのはタヌキ寝入りで)

    (さっきのことも全部聞かれていたようだ)

    「///」

    (こんな体制で妹が待っているものは…つまり…)

    111 = 106 :

    (勢いに任せて顔を近づけると)

    「///」プルプル

    (待つ体勢がつらかったのか、妹は小刻みに震えていた)

    「…ぷっ」

    (自然と笑みがこぼれる)

    (そっと顔を離し、デコピンをくれてやった)

    「あいたっ!」

    112 :

    こんな妹ほしい

    113 :

    素晴らしい

    114 :

    ~数日後~

    「……」カリカリ

    「間違ってますよ、兄さん」

    「どこ?」

    「ここです」

    「あ、ほんとだ」

    「しっかりしてください」

    (あれからアレコレありつつも)

    (今はまた宿題を見てもらっている)

    115 = 114 :

    (妹に宿題を、ってのも変だけど)

    (もっと変なのはこの体勢)

    (俺は椅子に座り、妹は後ろから抱きついて、机を覗きこんでいる)

    (妹いわく、ミスの多いダメ兄さんはこのほうが効率がいいそうだ)

    (抱きつかれているので、書き取りづらいのも問題だが)

    「はぁ…はぁ…」スンスンスンスン

    「……」

    (集中出来ないことのほうが大きな問題だ)

    116 = 114 :

    (モンモンとしていると)

    「兄さん、手が止まっていますよ」

    「頭も手もしっかり働かせてください」

    (ピシャリと注意された)

    (誰のせいだと思ってんだ…)

    「んっ…はぁ…」スンスン

    (注意されたと思ったらすぐにこれ)

    (とにかく集中しなければ。無心、無心になるんだ)

    117 = 114 :

    (そう思った矢先)

    「……っ」ギュウ

    (妹の抱きつく力が強くなった)

    (背中に胸が…胸があたる…)

    「はぁ…はぁ…」

    (耳元で妹のなまめかしい息遣い)

    (集中なんて出来るわけなかった)

    118 = 114 :

    「なぁ」

    「なんです?」

    (ハァハァタイムを邪魔されたのが気に食わなかったのか)

    (妹は不機嫌そうだった)

    「やっぱこの体勢やりづらいからやめよう」

    「間違いだらけの兄さんはこっちのが効率がいいんです」ギュウ

    (絶対離さないぞ、といわんばかりに強く抱きつかれる)

    「集中できないし」

    「それは普段からでしょう」

    (否定できない)

    119 = 114 :

    「胸とか当たるし」

    (思い切って言ってみると)

    「当ててるんです」

    (言い切りやがった)

    「……」

    (どう返そうか考えていると)

    「あ、当ててるんです……///」

    (今度はずいぶんと弱気な声だ)

    (これは言ってから後悔したパターン)

    「そういうのいいから」

    「あぅ」

    (少し名残惜しかったが)

    (デコピンをお見舞いしたのち、妹を部屋から追い出した)

    120 :

    俺にこの妹くれないかなぁ…

    122 :

    このssの最初に可愛いって書いてあるけどさ、もし可愛くなかったらどうなるんだろう...

    123 :

    >>122
    ジ…いや言わないでおこう…

    124 = 123 :

    下げ忘れスマン

    125 :

    ~嵐の夜にて~

    TV「台風11号は依然勢力を保ったまま北上を続けており――」

    「お風呂先にいただきました」

    (ボーっとTVを眺めていると後ろで妹の声がした)

    (風呂からあがって戻ってきたようだ)

    「雨も風も中々弱まりませんね」

    「明日の朝には台風も行っちゃうみたいだけどね」

    「兄さんも早めにお風呂入ったほうがいいですよ」

    「雷注意報も出ていましたし。最悪停電になるかもしれません」

    「そうだなぁ」

    (と、言ったそばから雷鳴が聞こえてきた)

    126 = 125 :

    「これは本当に停電になるかもしれませんね」

    「一応備えはしてありますが心配です」

    (さすがうちの妹)

    (ソファに座ったまま振り向くと)

    (白Yシャツ一枚の妹がいた)

    (パンツは見えない。漫画でたまに見るアレ)

    「……」

    (何か言おうとしてたけど忘れた)

    127 = 125 :

    (よく見たらあれ俺んだ)

    「なんです?」

    (じーっと眺めていたら気付かれた)

    「これですか?暑いんだから仕方ないじゃないですか」

    「お風呂上がりですし、雨のせいで余計に蒸れますし」

    (俺も風呂上がりはパンイチなことあるからね)

    (あまりうるさくは言えないんだけど)

    「女の子はちゃんとしたほうがいいんじゃないかな」

    「パンツは穿いているので大丈夫です」

    (ということはブラしてないのか)

    (ノーブラなのかノーブラYシャツなのか)

    128 = 125 :

    「変なこと考えてないでさっさとお風呂に入ってください」

    (妹は腕を組み、冷ややかな視線で俺を見下ろしている)

    (言い返そうかと思った、口喧嘩じゃだいたい負けるので)

    「じゃ入ってくる」

    (風呂場に逃げることにしよう)

    (腰をあげると同時に雷の落ちる音がした)

    「……」

    「……」

    (気付くとあたりは真っ暗)

    「停電ですね」

    129 = 125 :

    「……」

    「……」

    (蝋燭の火がゆらゆらと揺れる)

    (停電してからどれぐらい経っただろう)

    (ちなみに蝋燭は妹が準備したものです)

    「蒸し暑くなってきましたね」

    「ああ」

    (窓を開ければ多少はマシになるんだけど)

    (この暴風雨で開けるのは無理だな)

    130 = 125 :

    「……」

    「……」

    (噴き出した汗が頬を伝う)

    (エアコンが恋しい)

    「……」

    「…?」

    (妹との距離がやけに近い)

    (さっきはもっと離れていたのに)

    「……」ギュッ

    「……」

    (今度は手まで握ってきた)

    131 = 125 :

    「暑くない?」

    「いえ」

    (そういう妹もうっすらと汗をかいている)

    「でも…」

    「雷が怖いので」

    (女の子で雷が苦手って話はよく聞くけど)

    (うちの妹に限ってそれはない)

    132 = 125 :

    (停電から数時間)

    (もしかしたら数十分しか経っていないのかも)

    (窓を打ち付けてる雨の音がだいぶ弱まってきた)

    (かわりに聞こえてきたものがある)

    「はぁ…はぁ…」

    (妹の荒い息遣いだ)

    133 = 125 :

    「はぁ…んんっ…」

    (妹は俺によりかかりながら、荒い呼吸を繰り返している)

    (先ほどまでは雨の音でかき消されていた声も)

    (今となってはよく聞こえた)

    「兄さん…兄さん…!」

    (しきりに俺を呼ぶ妹)

    (暑さやらなんやらで我を失ってるようだった)

    134 = 125 :

    「兄さんっ!」

    (押し倒された)

    (俺の胸元でモゾモゾしている。たぶんニオイを嗅いでいるんだろう)

    (いつもだったら払いのけるのに)

    (俺も暑さで頭がどうかしてたんだと思う)

    「……あっ」

    (気付けば妹の頭をなでていた)

    135 :

    もえ

    136 = 125 :

    (モゾモゾしていた妹はピタリと動きをとめ)

    (ゆっくりと顔をあげた)

    「……」

    (顔が赤く見えるのは、蝋燭のせいだけじゃないだろうな)

    「裸になりませんか?」

    「……え?」

    「…暑い…ですし」

    (最後のほうは小さくて聞こえなかった)

    (けど妹の言いたいことはなんとなくわかる)

    137 = 125 :

    「……」

    「……」

    (無言を肯定と受け取ったのか)

    (妹は馬乗りのまま、ゆっくりとYシャツのボタンを外し始めた)

    (俺はというと)

    (そんな妹の姿に目が離せないでいた)

    「……」

    (妹の手が最後のボタンにかかったとき)

    (明かりが戻った)

    (停電が治ったんだ)

    138 = 125 :

    (明るくなると同時に理性のブレイカーもあがったようで)

    (すぐさま妹を押しのけ立ちあがる)

    「……」

    (妹はぺたんと座ったまま)

    (こちらをじーっと見つめている)

    「風呂…入ってくる…」

    (なんとかそれだけ絞り出すと)

    (逃げるように風呂場へ向かった)

    139 :

    ~あれから~

    (俺のパンツが消えたり)

    (夜中に妹がベッドに潜り込んでくることもなく)

    (普通の兄妹関係が続いている)

    (相変わらず俺に冷たく、厳しい妹だけど)

    「聞いてるの?」

    「あ、ごめん。なんだっけ?」

    「だから、また来週から海外に行くから」

    「8月いっぱいは日本にいられるんじゃないの?」

    「仕方ないでしょ、お父さん仕事忙しいんだから」

    (うちの両親は仕事柄家をあけることが多い)

    (母さんは父さんの身の周りのお世話、とい名目で同行しているが)

    「今度はアメリカなのよー。私一度行ってみたかったのよね」

    (実際は海外旅行気分)

    140 = 139 :

    「そういうわけだから妹ちゃんもよろしくね」

    「はい」

    (また妹と二人きりになるのか)

    (あれから何もないし)

    (これからも大丈夫だとは思うけど)

    「妹ちゃんに任せれば安心ね」

    「しっかり者の妹がいてよかったですね、兄さん」ニッコリ

    「……」

    (保母さんが園児に向ける優しい笑顔)

    (そんな感じ)

    141 = 139 :

    (母さんは忙しい、忙しいと言いながら出て行った)

    (荷造りでもするんだろう)

    (ソファでゴロゴロしていると)

    (いつかのように妹にのしかかられた)

    「……」

    「……」

    (妹の冷たい視線が刺さる)

    142 = 139 :

    「……」

    (ビンタでもされそうな勢い)

    (おっかなびっくり妹の出方を待っていると)

    「次は逃がしません」

    (顔を寄せ、耳元で物騒な言葉を言われた)

    「覚悟してくださいね、兄さん」

    (そう言って妹はリビングを出て行く)

    (あとに一人残される俺)

    「……」

    (色々妄想してたったのは内緒)

    143 = 139 :

    おしまい!

    145 :

    おつおつ!
    こんな妹欲しい

    146 :

    ちょっと妹欲しいって頼んでくる

    147 :

    おつ

    148 :

    おつ

    149 :

    まだまだ続けていいのよ?

    150 :

    おい






    最高やな


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