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元スレ兄「うちの妹がニオイフェチなわけがない」
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兄「……」
兄「……」
兄(結論から言うと、なくなってた)
兄(冗談じゃなくて、本当になかった)
兄(さっきまで穿いてた、脱ぎたてのホカホカパンツ)
兄「…俺のだけどね」ボソッ
兄「……」
兄「……」
兄(うちの妹は既に手遅れでした)
兄「……」
兄(結論から言うと、なくなってた)
兄(冗談じゃなくて、本当になかった)
兄(さっきまで穿いてた、脱ぎたてのホカホカパンツ)
兄「…俺のだけどね」ボソッ
兄「……」
兄「……」
兄(うちの妹は既に手遅れでした)
>>53
お前もか…
お前もか…
~翌朝~
妹「……」
兄「……」
兄(起きてリビングまでくると)
兄(妹はソファに座りながら、優雅に紅茶を飲んでいた)
妹「おはようございます、兄さん」
兄「…おはよう」
兄(昨日の動揺っぷりが嘘のようだ)
妹「……」
兄「……」
兄(起きてリビングまでくると)
兄(妹はソファに座りながら、優雅に紅茶を飲んでいた)
妹「おはようございます、兄さん」
兄「…おはよう」
兄(昨日の動揺っぷりが嘘のようだ)
兄(夜中に隣でドタバタと物音がしていたけど…)
妹「……」
兄(紅茶をすする口で、俺のパンツもすすったのだろうか)
兄(俺のパンツは妹にとって精神安定剤なのか)
妹「……」
兄(怖い、妹怖い)
妹「ボーっ突っ立ってないで、顔でも洗ってきたらどうですか」
妹「しまりのない顔が、もっと酷いことになってますよ」
兄(なんて妹が言うもんだから)
兄(寝起きとか昨日のアレで、頭の中がごちゃごちゃしていた俺は)
兄(つい言ってしまった)
妹「……」
兄(紅茶をすする口で、俺のパンツもすすったのだろうか)
兄(俺のパンツは妹にとって精神安定剤なのか)
妹「……」
兄(怖い、妹怖い)
妹「ボーっ突っ立ってないで、顔でも洗ってきたらどうですか」
妹「しまりのない顔が、もっと酷いことになってますよ」
兄(なんて妹が言うもんだから)
兄(寝起きとか昨日のアレで、頭の中がごちゃごちゃしていた俺は)
兄(つい言ってしまった)
妹「!!」
兄(ボン、という効果音が似合うくらい妹の顔は一瞬で赤くなり)
兄(その手からするりとカップが滑り落ちた)
妹「あつっ!」
兄(ここで我に帰る)
兄(考えがあれこれと頭の中をかけめぐったけど)
兄(ヤケドした妹の手当が先だ)
兄「ちょっと待ってろ」
妹「は、はい…」
兄(とりあえずタオルだな。冷水でよく冷やしてそれから…)
兄(ボン、という効果音が似合うくらい妹の顔は一瞬で赤くなり)
兄(その手からするりとカップが滑り落ちた)
妹「あつっ!」
兄(ここで我に帰る)
兄(考えがあれこれと頭の中をかけめぐったけど)
兄(ヤケドした妹の手当が先だ)
兄「ちょっと待ってろ」
妹「は、はい…」
兄(とりあえずタオルだな。冷水でよく冷やしてそれから…)
兄(患部を冷やすこと数分)
兄「もう大丈夫かな。痛くない?」
妹「あ、はい、平気です」
兄(足にかかった紅茶は、元々大して熱くなかったんだろう)
兄(これなら数日で治りそうだ)
兄「……」
兄(にしても妹の足は白くて、スベスベで)
妹「……あの」
兄(よこしまなことを考えていると、妹が口を開いた)
兄「もう大丈夫かな。痛くない?」
妹「あ、はい、平気です」
兄(足にかかった紅茶は、元々大して熱くなかったんだろう)
兄(これなら数日で治りそうだ)
兄「……」
兄(にしても妹の足は白くて、スベスベで)
妹「……あの」
兄(よこしまなことを考えていると、妹が口を開いた)
>>62ほらよ!脱ぎたてホカホカだぞ
妹「いつから……ですか……」
兄(俯きながら妹が言う)
兄(いつから、というのは当然パンツのことだろう)
兄「一週間ぐらい前からかな」
妹「……」
兄(妹はなおも顔をあげようとしない)
兄(俯きながら妹が言う)
兄(いつから、というのは当然パンツのことだろう)
兄「一週間ぐらい前からかな」
妹「……」
兄(妹はなおも顔をあげようとしない)
兄(俺が何か言わないと)
兄(が、思いに反して何も言葉が浮かんでこない)
兄(これじゃ本当にダメダメダメ兄さんだ)
妹「兄さん」
兄(先に口を開いたのは妹だった)
妹「ヤケドの手当て……ありがとうございました……」
兄「いいよ、別に」
妹「それから……」
兄「……」
妹「ごめんなさい」
兄(そう言って、妹はリビングから出ていった)
兄(が、思いに反して何も言葉が浮かんでこない)
兄(これじゃ本当にダメダメダメ兄さんだ)
妹「兄さん」
兄(先に口を開いたのは妹だった)
妹「ヤケドの手当て……ありがとうございました……」
兄「いいよ、別に」
妹「それから……」
兄「……」
妹「ごめんなさい」
兄(そう言って、妹はリビングから出ていった)
~その夜~
兄(あれから妹とは顔を合わせていない)
兄(家にいづらかった俺は友達を誘い、外へ遊びに出たからだ)
兄(カラオケ、ゲーセン、ファミレス、友達の家と)
兄(いつものコースをまわりにまわって)
兄(家に帰る頃には夜の11時になっていた)
兄(あれから妹とは顔を合わせていない)
兄(家にいづらかった俺は友達を誘い、外へ遊びに出たからだ)
兄(カラオケ、ゲーセン、ファミレス、友達の家と)
兄(いつものコースをまわりにまわって)
兄(家に帰る頃には夜の11時になっていた)
兄(シャワーで適当に体を洗って、ササッと風呂を出る)
兄「……」
兄(帰ってきたときから、家の中はとても静かだ)
兄(まるで家に俺しかいないみたい)
兄「……」
兄(今日は早いとこ寝てしまおう)
兄「……」
兄(帰ってきたときから、家の中はとても静かだ)
兄(まるで家に俺しかいないみたい)
兄「……」
兄(今日は早いとこ寝てしまおう)
兄(いつもより早めにベッドに入ったせいか、中々寝付けない)
兄(寝付けないと、ついあれこれと考えてしまう)
兄(で、余計眠れなくなる)
兄(ちなみに今考えてるのは今朝のこと)
兄「……」
兄(寝ぼけてたとはいえ、いきなりパンツ返せはないよ)
兄(もっと段階を踏んで…)
兄(ゆっくりと話せばよかった)
兄(寝付けないと、ついあれこれと考えてしまう)
兄(で、余計眠れなくなる)
兄(ちなみに今考えてるのは今朝のこと)
兄「……」
兄(寝ぼけてたとはいえ、いきなりパンツ返せはないよ)
兄(もっと段階を踏んで…)
兄(ゆっくりと話せばよかった)
兄(なんて考えていると、ドアがゆっくりと開く音)
兄(両親は海外でいない)
兄(今家にいるのは俺と妹の二人だけだ)
兄(となると、ドアを開けたのは……)
妹「失礼します」
兄(両親は海外でいない)
兄(今家にいるのは俺と妹の二人だけだ)
兄(となると、ドアを開けたのは……)
妹「失礼します」
兄(寝たフリをしていると、妹はゆっくりと話し始めた)
妹「今朝はありがとうございました」
妹「私はとても嫌な思いをさせたのに…」
妹「気にせず手当してくれて嬉しかったです」
兄「……」
妹「それからごめんなさい」
妹「もうあんなことはしません」
妹「絶対に」
妹「だから……兄さんさえよければ……」
妹「今朝はありがとうございました」
妹「私はとても嫌な思いをさせたのに…」
妹「気にせず手当してくれて嬉しかったです」
兄「……」
妹「それからごめんなさい」
妹「もうあんなことはしません」
妹「絶対に」
妹「だから……兄さんさえよければ……」
妹「……っ」
兄(妹が何を言おうとしているのか)
兄(なんとなく分かっていた)
妹「いえ、なんでもありません」
兄(でも妹は言葉を飲み込み…)
妹「本当にごめんなさい、兄さん」
兄(俺に謝って…)
妹「お休み中失礼しました」
兄(なんて言って出ていこうとするもんだから)
兄「妹!!」
兄(勢いで呼びとめてしまった)
兄(妹が何を言おうとしているのか)
兄(なんとなく分かっていた)
妹「いえ、なんでもありません」
兄(でも妹は言葉を飲み込み…)
妹「本当にごめんなさい、兄さん」
兄(俺に謝って…)
妹「お休み中失礼しました」
兄(なんて言って出ていこうとするもんだから)
兄「妹!!」
兄(勢いで呼びとめてしまった)
兄「妹のことを嫌いになるわけがない」
兄「たとえニオイフェチでも、俺はお前のことが好きだ」
兄(なんてことを俺の少ないボキャブラリーで伝えた)
兄(パンツは貸せないが、昔のように一緒に寝るぐらいならしてやれる)
兄(なんなら今からでも!と言うと…)
兄(妹の小さな笑い声が聞こえたような気がして)
兄(それからすぐにドアの閉まる音がした)
兄「たとえニオイフェチでも、俺はお前のことが好きだ」
兄(なんてことを俺の少ないボキャブラリーで伝えた)
兄(パンツは貸せないが、昔のように一緒に寝るぐらいならしてやれる)
兄(なんなら今からでも!と言うと…)
兄(妹の小さな笑い声が聞こえたような気がして)
兄(それからすぐにドアの閉まる音がした)
兄「……」
兄「……」
兄(妹は出ていったようだ)
兄(自分なりに気持ちを言葉にしてみたが)
兄(伝わらなかった)
兄「……」
兄(妹とは前のように話せない気がした)
兄「……」
兄(妹は出ていったようだ)
兄(自分なりに気持ちを言葉にしてみたが)
兄(伝わらなかった)
兄「……」
兄(妹とは前のように話せない気がした)
兄(夢を見た)
兄(小さい頃の夢だ)
兄「ただいまー」
妹「おかえりなさい、あなた」
兄(二人仲良くおままごとをしている)
兄(こんな頃もあったっけ)
兄(小さい頃の夢だ)
兄「ただいまー」
妹「おかえりなさい、あなた」
兄(二人仲良くおままごとをしている)
兄(こんな頃もあったっけ)
兄(妹はお兄ちゃん子で、よく俺の後をくっついてきた)
兄(そのたびに転んで泣いたり)
兄(犬に吠えられては泣いたり)
兄(面倒ではあったけど、こうして振り返ってみれば可愛い妹だった)
兄(……今も可愛いけどさ)
妹「……」
兄(気付くとあたりは暗闇に覆われ)
兄(成長した妹が一人、佇んでいる)
兄(そのたびに転んで泣いたり)
兄(犬に吠えられては泣いたり)
兄(面倒ではあったけど、こうして振り返ってみれば可愛い妹だった)
兄(……今も可愛いけどさ)
妹「……」
兄(気付くとあたりは暗闇に覆われ)
兄(成長した妹が一人、佇んでいる)
妹「さよなら……兄さん……」
兄(そう言って妹は遠くへ行ってしまう)
兄(遠くへ……遠くへ……)
兄(俺は声をあげることも)
兄(体を動かすことも出来ない)
兄(そして妹の姿は見えなくなる)
兄(そんな酷い夢を見た)
兄(そう言って妹は遠くへ行ってしまう)
兄(遠くへ……遠くへ……)
兄(俺は声をあげることも)
兄(体を動かすことも出来ない)
兄(そして妹の姿は見えなくなる)
兄(そんな酷い夢を見た)
~翌朝~
妹「///」
兄「……」
兄(目が覚めると妹が部屋にいた)
妹「お、おはよう…ございます…///」
兄「……」
兄(いたというか目の前に妹の顔が…)
兄(あ、これ隣に妹が寝てるんだ)
妹「///」
兄「……」
兄(目が覚めると妹が部屋にいた)
妹「お、おはよう…ございます…///」
兄「……」
兄(いたというか目の前に妹の顔が…)
兄(あ、これ隣に妹が寝てるんだ)
妹「考えたのですが、やっぱり兄さんがいないとダメみたいです」
妹「ですから、早速お言葉に甘えさせていただきました」
兄(そう言って妹は俺の胸に顔を埋めた)
兄(昨夜の思わせぶりなセリフとあの夢はなんだったのか)
兄(色んなものが頭の中をかけめぐったが…)
妹「…兄さん…兄さん…!」
兄(妹がハァハァ言い始めたので、無理矢理ひきはがした)
妹「ですから、早速お言葉に甘えさせていただきました」
兄(そう言って妹は俺の胸に顔を埋めた)
兄(昨夜の思わせぶりなセリフとあの夢はなんだったのか)
兄(色んなものが頭の中をかけめぐったが…)
妹「…兄さん…兄さん…!」
兄(妹がハァハァ言い始めたので、無理矢理ひきはがした)
妹「あっ……」
兄(と、残念そうな声をあげる妹)
兄(その声にドキッとしてしまったのはなんでだろ)
妹「……兄さん?」
兄(不安げにこちらを見つめる)
兄「……」
妹「?」
兄(やっぱりうちの妹は可愛い)
兄(言いたいことは色々あったけど)
兄(とりあえず俺は――)
兄(と、残念そうな声をあげる妹)
兄(その声にドキッとしてしまったのはなんでだろ)
妹「……兄さん?」
兄(不安げにこちらを見つめる)
兄「……」
妹「?」
兄(やっぱりうちの妹は可愛い)
兄(言いたいことは色々あったけど)
兄(とりあえず俺は――)
兄「おはよう」
妹「おはようございます、兄さん」ニコッ
兄(朝の挨拶を済ませた)
以降妹ちゃんとのもにゅもにゅな後日譚がもにゅもにゅあります
それはまた次回~
それはまた次回~
兄(朝起きて部屋から出ると)
兄(廊下にパンツが落ちていた)
兄(ピンクの可愛いやつだ。いかにも妹が好きそうなやつ)
兄「……」
兄「顔洗お…」
兄(廊下にパンツが落ちていた)
兄(ピンクの可愛いやつだ。いかにも妹が好きそうなやつ)
兄「……」
兄「顔洗お…」
妹「おはようございます、兄さん」
兄(顔を洗ってリビングまでくると)
兄(いつかのように、妹が優雅に紅茶を飲んでいた)
妹「もう10時です。以前8時には起きてくださるようお願いしたこと、覚えてますよね」
兄(妹はこちらを見ようともせず、冷たい声でそう言った)
兄(それから俺に対する愚痴があれこれ)
兄(夏に入ってからだらけきってるだのなんだの)
兄(顔を洗ってリビングまでくると)
兄(いつかのように、妹が優雅に紅茶を飲んでいた)
妹「もう10時です。以前8時には起きてくださるようお願いしたこと、覚えてますよね」
兄(妹はこちらを見ようともせず、冷たい声でそう言った)
兄(それから俺に対する愚痴があれこれ)
兄(夏に入ってからだらけきってるだのなんだの)
兄(廊下に落ちてたパンツは寝ぼけて見間違えたんだろうな)
兄(と思い始めた頃)
妹「ハァ……朝食、作ってありますからどうぞ……」
兄(ようやくお説教が終わったらしい)
妹「今度こそ一緒に食べられると思ったのに……」
兄(ブツブツとまだ文句を言っている)
兄(いつもなら聞こえないフリをして朝食を済ませるんだけど)
兄「だったら妹が起こしてよ」
兄(とお願いしてみた)
兄(と思い始めた頃)
妹「ハァ……朝食、作ってありますからどうぞ……」
兄(ようやくお説教が終わったらしい)
妹「今度こそ一緒に食べられると思ったのに……」
兄(ブツブツとまだ文句を言っている)
兄(いつもなら聞こえないフリをして朝食を済ませるんだけど)
兄「だったら妹が起こしてよ」
兄(とお願いしてみた)
妹「何度も起こしにいきました」
兄(あきれ顔でそう返された)
兄「マジで?」
妹「マジです」
兄(全く記憶にないな)
妹「今度は耳元でお鍋をガンガン鳴らせてみましょうか」
兄「それはちょっと…」
妹「でしたらちゃんと起きてください」
兄(結局怒られてしまった)
兄(あきれ顔でそう返された)
兄「マジで?」
妹「マジです」
兄(全く記憶にないな)
妹「今度は耳元でお鍋をガンガン鳴らせてみましょうか」
兄「それはちょっと…」
妹「でしたらちゃんと起きてください」
兄(結局怒られてしまった)
兄(このまますごすごと台所に逃げて)
兄(モソモソと朝食を食べるのもあれだったので)
兄(廊下にパンツがあったことを思い出し)
兄「起こしにきたときになんかした?」
兄(気になっていた質問をぶつけた)
妹「……っ」
兄(妹は一瞬ピクリと震えたが、すぐに冷静さを取り戻し)
妹「……な、何のことです?」
兄(逆に聞き返された)
兄(その間はなんだよ顔赤くすんな)
兄(モソモソと朝食を食べるのもあれだったので)
兄(廊下にパンツがあったことを思い出し)
兄「起こしにきたときになんかした?」
兄(気になっていた質問をぶつけた)
妹「……っ」
兄(妹は一瞬ピクリと震えたが、すぐに冷静さを取り戻し)
妹「……な、何のことです?」
兄(逆に聞き返された)
兄(その間はなんだよ顔赤くすんな)
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