元スレP「うちって961プロより黒くないか?」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
101 = 99 :
使い込みさえなければ皆許してくれるやろ
102 = 1 :
伊織「どれどれ?」
律子「社長……今年度上半期でギャラ収入1億、ライブ収入5億、楽曲販売収入3億……」
伊織「ま、経費等もあるけど……それよりこの役員報酬4億ってなあに?」
律子「この会社に役員って社長のみですよね?」
高木「……」ダラダラ
伊織「これだけ売上を立てて、まだ私たちは歩合を頂ける稼ぎをしてないと言うのかしら?」
律子「それどころか最低賃金すら払われてないわね」
伊織「で、自分は年収4億円……税金を払うのも大変ねえ?よくわかるわよ?」
高木「……ら、来年度から反映しようと思ってたんだ、うん!」
103 = 14 :
マジで余った金はどうしているんだ?借金返済ならまだ許せるが……
105 = 1 :
律子「前年度も忙しかったはずですけど……?」
伊織「今年ほどじゃないとはいえ、まあそれなりにね」
律子「前年度も見せていただけますか?」
伊織「会社の債務を返済中とか、内部留保に回して運転資金の確保なら話は別だったけど……」
律子「まさか社長ともあろうお方が自分の懐にだけ入れているなんて……ねえ?」
伊織「法人税で納めた方が税金が安いんじゃないかしら?」
高木「……で、どうしたいのだね?」
106 = 1 :
伊織「言ったでしょ、正当な対価を支払ってくれればそれでいいわ」
伊織「私はともかく、やよいがどんな思いで頑張ってきたのか……」
伊織「それを踏みにじるような真似は許せないのよ!」
律子「私たちの労働時間についても見直させていただきます」
伊織「三六協定をまず結ばないとならないわね」
時間外労働に関する労使協定。労働基準法36条に基づき、会社は法定労働時間(主な場合、1日8時間、週40時間)を超える時間外労働を命じる場合、労組などと書面による協定を結び、労働基準監督署に届け出ることが義務づけられている。違反すれば6カ月以下の懲役または30万円以下の罰金。
107 = 82 :
教科書並の分かり易さ
108 :
三六協定結んでないのかよ!!
109 = 1 :
高木「……」
伊織「その後労働基準監督署に届け出もしないといけないけれどね」
高木(さて、どうしたものか……)
高木「では、こちらからも……事業外労働におけるみなし労働時間制の導入を提案する。」
労働者が労働時間の全部又は一部について事業場外で業務に従事した場合において、労働時間を
算定し難いときは、原則として、所定労働時間労働したものとみなす(第38条の2第1項)。
ただし、当該業務を遂行するためには通常所定労働時間を超えて労働することが必要となる場合においては、当該業務に関しては、当該業務の遂行に通常必要とされる時間労働したものとみなす(第1項但書)。この場合において、当該業務に関し、労使協定があるときは、その協定で定める時間を当該業務の遂行に通常必要とされる時間とする(第2項)。
労使協定には以下の事項を定めるとともに、使用者は、1の時間数が法定労働時間以下である場合を除き、当該協定を行政官庁(所轄労働基準監督署長)に届出なければならない(第3項)。
110 = 75 :
伊織と律子の頼もしさは半端じゃないな。
111 = 1 :
伊織(38条……誰かに入れ知恵された……?)
律子(伊織、どうすればいいの?)
みなし労働時間制の導入のポイント
1.事業場外(会社の外)で業務に従事
2.会社の指揮監督が及ばない
3.労働時間を算定することが難しい
「このSSの」765プロの場合
1.アイドルもPも外回りが多い
2.現場の状況に左右されるので、会社の指揮監督が及ばない
3.内勤外勤含め労働時間の算定が難しい
と、仮定してお話を進めます
ちなみに携帯電話が普及した今は、会社の指揮監督が簡単に及びますので、なかなか条件を実質的に満たしている会社は無いと思われます。
現状、本来の目的と違って、残業代を抑えたい会社が制度を利用しているのが殆どです。
112 = 1 :
伊織「……わかったわ、この会社のみなし労働時間は?」
高木「一日8時間だろう?」
伊織「それはないわね、10時間ね」
伊織(本来はもっと働いているはずだけど……落としどころを間違えるわけには……)
高木(一日当たり残業代2時間分か……)
伊織「もちろん三六協定上、休日・深夜割増は払ってもらうわ」
伊織「かなり会社側に有利な条件よ、まともに残業代つけるよりね」
113 = 1 :
高木「……ふむ」
高木(現状が明るみに出れば最悪逮捕もありうる……だったな)
高木(黒井によれば、みなし労働時間制を妥結して認められれば万々歳……)
高木「では、それで妥結しよう」
律子「では決まりと言うことで、書面は次までに作成してまいります」
伊織「外回りが殆どない小鳥は除くわよ」
高木(音無君か……彼女の勤務実態なら大丈夫か……)
補足―このSSの小鳥さんは、ちょっと残業が多め程度の月残業40時間くらい
高木「よし、いいだろう」
伊織「じゃ、アイドルの給与算定の話ね。」
114 :
俺が変わりにPをやろう
115 :
Pちゃんよく生きてられたな…
116 = 98 :
中学生相手に何やってんだこのおっさん・・・
117 :
なるほど
携帯のある時代にみなし労働時間は適用不可なのか
みなし労働にしたいなら社員の携帯番号を把握してはいけないんだな
118 = 1 :
高木(ここ……だったな、黒井……)
伊織「みなし労働時間で算出される、最低賃金分は基本給として請求するわ」
高木「わかった、それに加えて月末締めで一か月分のギャラや印税収入の30%を歩合で払おう」
伊織(……先手を打ってきた?)
律子(30%……けれど業務請負の50%払いと違って正社員待遇月給制だから……)
伊織(モバプログリプロにも聞いて回った結果、かなりいい条件に聞こえるわね……)
119 = 1 :
高木(このまま移籍されたとしても……)
伊織(万が一仕事が激減しても、基本給は残る……)
高木(稼げるうちに懐に入れられるだけ入れておくつもりだったが)
伊織(やよいには安定してある程度の収入を確保してあげたい……)
高木(駒は生かさず殺さず……だったな、黒井)
伊織(30%とはいえ歩合も支給される)
高木(よくある業務請負契約より手元に残る)
伊織(これなら……)
高木(組合所属の正社員となれば、好き嫌いでの仕事の拒否も出来まい)
120 = 75 :
嫌な予感が
121 = 1 :
伊織「わかったわ、それで妥結しましょう」
高木「うむ」
伊織「プロデューサーと律子、小鳥の基本給のベースアップも要求するわよ」
高木(基本給のベア要求……)
高木(諸手当だと難癖つけて減額しやすいからベースは低めに……だったな)
伊織「いくらなんでも最低賃金のみなんてことはないわよね?」
122 = 1 :
高木(……さて、どうでようか)
高木「賞与に反映させようではないか」
伊織「今まで利益の還元が社員に一切なされていないんじゃ、信用ならないわね」
高木(む、さすがに水瀬君だな……)
伊織「ベースで30万、これくらいの働きはしているはずよ」
伊織「諸手当抜きでこのラインは超えてもらわないと」
高木(ある程度の要求を飲んで、飴を与えていたほうがよい『駒』として使える……だったな、黒井)
高木「わかった、諸手当についてはあとで詰めようじゃないか」
律子「ありがとうございます」
伊織(スムーズすぎるわね……もう少し強気に出てもよかったかしら?)
高木「では、今日はこれで失礼するよ」
伊織「……わかったわ」
123 = 14 :
黒井社長はこいつに入知恵させて何をする気なんだ?
このままほっといとても高木が捕まるのに……
124 = 75 :
なんか引っかかるな。
125 = 55 :
すでに従業員を駒扱いしとる
アニメの黒ちゃんと一緒やでぇ…
126 = 1 :
―――
千早「で、今月分から変わるのね?」
やよい「うー……これで長介達に我慢させないですみますー」
ワイノワイノ
伊織(とりあえずやよいが困らない程度に交渉できたとし喜ぶべきかしら?)
P「伊織、変な役回りをさせてすまなかった」
伊織「ホントよ、このスーパーな伊織ちゃんがいなかったらあんたなんて過労死してたわ」
P「言葉もないよ、俺がしっかりしていればやよいを始めみんなにこんな思いをさせないで済んでいたんだな……」
伊織「ま、これであんたも色々余裕出来たでしょ……律子と一緒に家庭を築けるくらいにはね」
P「なっ!お前なんでそれを……」
伊織「あっきれた、もうバレバレよ。気づいてなかったのは律子と小鳥くらいよ」
P「そ、そうなのか……」
伊織「律子もまんざらじゃなさそうよ……ま、がんばりなさい」
伊織(どうにもしてやられた感じが拭えないけど……)
伊織(とりあえずやよいが苦しまなくて済む目標はクリアできたから……よしとしますか)
127 = 108 :
対等である以上は双方に利益がないとなんだよね
128 = 14 :
>>125
ハッ!黒井社長はこれを狙っていたんじゃ……
129 = 97 :
黒ちゃん「高木を騙して765プロの実権握るでー」
130 = 75 :
酷い事になりそうな予感が……
131 = 117 :
水瀬家からの評価はいかに
132 = 86 :
続き気になって寝られない…
133 = 1 :
―――
黒井「高木か……ああ、そうか……ウィ……それじゃ」ガチャン
黒井「ふん……馬鹿が、使い捨てすればそれでよいと思っている輩が多すぎる」
黒井「駒に足元をすくわれたりしたら元も子もないというのに……」
黒井「結果自分が一番利益を得るにはどうすればいいか……世の中それがわからない奴ばかりだ」
黒井「……ふん、それにしてもらしくない助け船を出してしまったな」
黒井「まあ、相手がいなくなってはつまらんからな」
黒井「私の手で奴ら全員叩き潰してやらないとな。ハーハッハッハ……」
134 :
765って確か株式会社だよな
水瀬財閥が乗っ取れば良くね
135 = 14 :
>>133
ここの黒井社長はどこのツンデレキャラだよwwwwww
ベクターなら高木社長を裏から操っていた
136 = 75 :
黒井社長は根を残すタイプって事か
137 = 1 :
と、言うわけで以上です。
結成時に組合費云々はバッサリとカットしたりしてます。
組合活動に必要な経費は組合員から毎月給料から組合費として徴収しますが……
当面の活動費はきっと伊織が「カンパ」として納入しているでしょう。
今回、ただただ高木社長にはクズな役回りをさせただけでした。
わかりやすくさせるためにありえないブラック企業にしてしまいましたが
…ここまでひどい社畜生活してる人はこの板にいないと願っています。
138 = 14 :
>>137
え?終わり?
これからどこか穴があることが分かってそれで騒動になるんじゃないの?
139 :
詳しい人にはオチが見えるんだろうか
140 :
え?終わり?
141 = 98 :
え?終わりなの?
社長が社会的に死んでどん底まで落ちる展開は?
142 = 75 :
>>137
良作なんだけどもうちょい続けないの?
143 :
高木が逮捕されない程度に口添えをして、微妙に改善されてめでたしめでたし……みたいなエンドなのか?
終わり方から見て、最小限の痛手で乗り越えましたって感じだから、これ以上はないのか
個人的には、もうちょい続けて腹の探り合い的な展開を見てみたいのだが
144 = 117 :
何で起承だけ書いて転結書かないの?
145 = 1 :
続きってか……
穴ってかは、あるんですねえ。
Pは人並みになった程度ですし。
労働時間に関する交渉の妄想はあるんですけど、これはまだ書いてないです。
146 = 47 :
次は過労・急病編だな
147 = 1 :
>>146
まんまそうだったり…
続き書くつもりだけどこのままスレに続けていいんかな?
148 = 7 :
このスレで続けて欲しいかな
149 :
疲れたって奴を思い出した乙
150 = 1 :
>>148
ありがとうございます。
では二部が出来ましたら…
みんなの評価 : ★
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