元スレ咲「ぎ、義理だからね。京ちゃん」京太郎「おう、ありがとな」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×4
101 :
続きはよ
あと1年は待つよ
102 :
あと2週間で―――
103 :
バレンタインに完結したら感動する
104 :
久「それで、和のあれはどう思う?」
優希「な、何かの間違いだじぇ……のどちゃんに限ってそんな」
まこ「そういう素振りはなかったし、義理だとは思うんじゃが……」
三人は揃って、ちらりと和の手にある包みを見る。
如何にも高級といった包装。県内でも有名な洋菓子店のものだった。
久「……義理で、あれはあるかしらね」
優希「な、何かの間違いだじぇ……のどちゃんに限ってそんな」
まこ「優希、動揺しすぎじゃろ」
105 :
待ってた
さてどっちでしょう
106 :
恒例の2ヶ月一レス投下か
107 :
今年のヴァレンタインまでには完結させれるといいね
108 :
のどっちは本命
110 :
優希「だって、のどちゃんだじぇ? それこそ
『須賀くんにチョコ? そんなオカルトありえません』
ぐらい言ってもおかしくは――」
和「おかしいです」
優希「うぇ、のどちゃん!? 聞こえてたのか!」
和「そりゃ聞こえますよ……同じ部屋にいるんですから」
呆れ顔で和。優希は興奮から段々声が大きくなっていたのだった。
和「確かに私は世間知らずかもしれませんが、恩知らずではないつもりです。
私たちがどれだけ須賀君に助けられたかも分かっています。だから――」
111 = 1 :
京太郎の方に振り返り、穏やかな笑みを浮かべる。
和「繰り返しになってしまいますが……須賀君、いつもありがとうございます」
そして告げる。
ある意味では、勘違いしようのないぐらいに“義理”であるという宣言。
だが、そこに込められた感謝の気持ちは疑いようもなく本物だった。
京太郎「うん。サンキューな、和」
だから、京太郎も今度はお礼の言葉をスムーズに言うことができた。
112 = 1 :
京太郎と和の様子を見て、満足げに頷く久。
そんな久に対し、まこが声をかける。
まこ「で、部長はかわいい後輩に渡すものはないんかの」
久「あら、私はもう部長じゃないわよ」
まこ「誤魔化さんでもよかろうに。どうせ部長も用意してるんじゃろ」
久「そうね――須賀君」
京太郎「はい?」
京太郎に呼びかける久。そして、彼に元に向かうと鞄から取り出したそれを渡す。
113 = 1 :
久「はい、あげるわ。ハッピーバレンタイン」
京太郎「え、ありがとうござ――」
礼を言おうとして思わず言葉が止まってしまう。
まこも京太郎の手にあるそれを見て、頭を押さえた。
久「あら? 嫌いだったかしら、たけのこの山」
そう、久が京太郎に渡したのは国民的に有名なたけのこの山だった。
114 = 1 :
京太郎「いえ、そういうわけでは」
困惑する京太郎。
別に手作りチョコをとかそんな期待をしていたわけではないのだが、
今までの流れからのあまりの落差に戸惑わずにはいられなかった。
ついでに言うと、包装すらなくむき出しである。
久「もしかして、だけど。きのこの村派だったり? なーんて、まさかそんなわけ――」
久がそこまで言ったところで、
和「そんなお菓子ありえません!」
和が吼えた。
115 = 1 :
久「和、どうしたのかしら?」
和「部長、いくらなんでもありえません。須賀君に感謝の気持ちを伝えるのに、よりにもよってたけのこの山だなんて」
気持ちが篭っていないと、おざなりすぎると、糾弾――
和「せめてそこはきのこの村ですよね! 」
――しているわけでもなかった。
デジタル麻雀の申し子、原村和。きのこ派。
久「……捨て置くわけにはいかないわね」
和に対峙する竹井久、たけのこ派。
ここに現代社会においてテンプレートと化した構図が完成した。
きのたけ戦争という、最も下らなく、それでいて和平の望めない構図が。
116 = 1 :
久「とはいえ、ここでそれぞれの主張をしても平行線かしらね。ここは麻雀部らしく、麻雀で勝負を決めましょうか」
和「そうですね。たけのこ派の方と話し合いをしても無駄だと思い知っていますし、断る理由はありません」
とんとん拍子にきのこ派とたけのこ派の雌雄を決する麻雀が始められることに。
ちなみに、他の二人は――
優希「のどちゃんには申し訳ないが、今回は部長側につかせてもらうじぇ……たけのこは真ん中を抜かすと『タコ』になるからな」
まこ「ほいじゃ、わしは和の方に付くかの(正直どっちでもいいというか、わしはナイフォート派じゃけぇ)」
117 = 1 :
こんな感じで陣営も決定し、京太郎置いてけぼり。
ぽかんと途方に暮れていると、久がこちらを見て言う。
久「というわけで、今日はもう部活どころじゃなさそうだし、須賀君は帰っていいわよ」
京太郎「はあ、わかりました」
きのことたけのこに対し特にこだわりのない京太郎――強いて言うならノッポ派――は頷く。正直なところ、こんな不毛な争いに巻き込まれたくなかったのだ。
京太郎「それじゃ、おつかれさまです」
そそくさと自分のバッグを手に、退室する。
ついでとばかりに最後に付け加えられた久の言葉を耳にしながら。
久「今日の部活は休みって、咲にも伝えておいてくれるかしら」
118 :
バレンタインってきのたけ戦争する日だったのか…
119 :
たけのこ派だけどきのこも悪くないよ
でもトッポはダメ
120 :
そういや職場のおばちゃんからたけのこの里もらったな
30代までは一応市販品の飾りのついたのくれるけど、
40代以降はお菓子のチョコをくれるイメージがある
121 :
乙ー
一族みんな甘党ですチョコ菓子みんな好き
122 :
(きのこの村…?)
124 :
ナイフォ?
125 :
たけのこの山ならキノコの里だといいたいのだと予想
すぎのこ村……(遠い目)
127 :
また来年かな?
129 :
ホワイトデーじゃね()
130 :
>>123-124
132 :
ホワイトデーは土曜日か
133 :
ホワイトデー
136 :
ふ
137 :
ぃ
140 :
1です。
今週末に完成させ、削除依頼を出してきます。
長らくの放置申し訳ございません。
141 :
了解
142 :
ぁぃ
144 :
トリないしな
145 :
そして2ヶ月
146 :
まだかな
147 :
148 :
IPが一緒だったんだろ
流石にそれぐらいはチェック出来るだろ
みんなの評価 : ★★★×4
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