元スレ男「王女助けたらどえらいことになってしまった」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
51 = 1 :
コンコン
王女「こんばんわ。今日はお疲れ様」
男「王女様!?なぜここに!!?」
王女「さりげなく王女様って訂正してる……。むぅ。エース君と添い寝しに来たんだよ?」
男「ちょっとまちなんし。そんな独断、俺が断罪になりますよ!!」
王女「きちーんと王様には許可を取ってますから…ふふん♪」
男「もうしわけないでやんす。ぎゃくに眠れないでやんす」
52 = 1 :
王女「大丈夫ですよ。ほら電気を消して……あら、こんな所にロープが。さすがエースくん。私をさらう気満々なんですね」
男「違うっすよ。それ単にタンスを運び入れるときに使ったロープっすっから」
王女「添い寝だけ。今日は……もっと頑張ればもっともっとご褒美をあげるから……頑張ってね」
男「お ……お バタン!!
女騎士「王女様ぁぁぁぁ!! なっ、おのれエース、王女様から離れろ!! 王女様と夜を共にするとはなんてうら…けしからん」
王女「ふふっ、女騎士さん。残念ながら許可証は出ているんですよ♪」ピシッ
女騎士「許さん。平和に命の限りを尽くした偉大なる大王が許したとしても、私は絶対に許しはせぬ!!」
男「頼むから夜ぐらい寝かせてくれ」
王女「そうですよ。今からエース君とラブラブタイムなんですから」
女騎士「男、てめぇが出て行けぇ!!」
53 = 1 :
ポイッ バタン
男「……え?開かない… と……とにかく寝るところ……」
【食堂】
食堂の兄貴「おぉ、新入りのエースだったかな。今仕込み中なんだ、寝るところが無い?」
男「ソファ借りていいっすか? …あと毛布があれば」
食堂の兄貴「構わんが、開店早いから起こすの早いぞ?」
男「構わないっす。ありがとうござい…Zzzzzzzz」
食堂の兄貴「毛布も渡しておらんのに……ほらよっと」
54 = 1 :
【一方 男の部屋】
王女「えーん出しなさい~女騎士さん!」
女騎士「観念なさい。そこの許可証は男の部屋で寝ることを許可するというんですから。今日はここですよ」
王女「……ぶう」
女騎士「さて私も一眠りします。ちなみに魔法は朝まで解けませんので。悪しからず。おやすみなさい」
王女「……はーあ」ゴテン
王女「エース君の匂いがする~」
女騎士(替えたてのシーツだと思うんですがそれは)
55 = 1 :
【一方 王の間】
王「王女ちゃんが大人の階段にぃぃぃ…えーんえーん エースごときにぃぃ」
旧王女「まぁ女騎士がいるし問題ないんじゃないですかね。そもそも何故許可をしたのでしょうかねぇ」
王「だって……王女ちゃん睨むと怖いんだもん」
旧王女「はぁ、貴方はプライベートもしっかりできれば立派な国王なんですがね……(呆れ顔)」
56 = 1 :
今日はここまでです。
よろしければまたみてくださいねー
57 :
乙!
すげえ面白そうな感じがするぜ…
ガン ブレードは閃の軌跡のフィーを思い出した
58 :
面白いな
超期待
59 :
おつ
面白い!期待してます
61 :
おもしろい、期待
62 :
乙。
面白いよー
63 :
鼻くそほじりながらかいてそう
64 :
めっちゃ面白
65 :
世界観は「勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を選びました」みたいな感じか?
66 :
世界観なんて人それぞれだろ
67 :
FFの世界が混ざってる感じかw
期待w
68 = 67 :
FFの世界が混ざってる感じかw
期待w
69 :
これは期待……!!
70 = 1 :
【翌朝】
食堂の兄貴「おう、おきーや」
男「んみゃ……今何時……?」
食堂の兄貴「そりゃ4時だ」
男「やべっ、訓練始まるんだった。すんません! あ、毛布と寝床ありがとうございました」
食堂の兄貴「かまわんがよ。あ、そうや朝飯食っていかんか?飯は食わんと一日の活力にはならんぞ?」
男「そうっすね……いいっすか頂きます」
食堂の兄貴「まぁそれにひよっことはいえ、守護者は色々手当が出るんだから有効活用せんとな」
男「手当て……っすか」
食堂の兄貴「あぁ。基本この敷地内にある全施設は無料で使えるんだぞ? 知らんかったのか?」
男「ま……まじっすか(嬉しいけど筋肉痛でそこらを歩きまわる余裕は無いや)」
71 = 1 :
女騎士「いた、おいエース……なぁに呑気に朝食を食べているんだ…!」
男「飯は大事でしょう。お願いします飯だけは……」
女騎士「そんな涙目で言うな。早く食え。食ったら訓練だ。食べ過ぎたら吐くから八分目でな」
食堂の兄貴「女騎士さんは何か頼まないのですかい?」
女騎士「私は不要だ」
男「ハフハフ ズズズ ゴプ… ズバババ パク…」
女騎士(それにしてもよく食うな……)
72 = 1 :
【訓練場】
男「よーしどっからでもかかってこい」
女騎士「ここからはお前一人で討伐してこい」
男「えっ」
女騎士「もちろん。30匹討伐完了したら森から脱出出来る転送魔法はかけてやった。つまり30匹魔物を倒さないと出れないってことだ」
男「鬼畜じゃないっすか……」
女騎士「こう見えて私も忙しいのでね。あんまり貴様に時間は割けんのだよ」
男「死んじゃったらどうするんすかねぇ」
女騎士「訓練中の事故…で済むがそれがどうした?」
男「あんまりにも素な顔で怖いこと言わないでっ」
女騎士「過酷な状況を脱してこそ守護者の鑑。いいか、これは試練だと思え」
男「…うぃーっす(なんか納得いかんなぁ)」
73 = 1 :
男(とりあえず……30匹か……群れを攻撃できるアイテムとかあればなぁ……雑魚ならガン&ダガーで蹴散らせれるけど……)
コブリン「ギャオー」
男「コブリン……えっと、人間から派生した魔物……知性は殆どないが、なぜかずる賢い……か」
コブリン「オゥラ」ポイ
男「んなっ! なんだこれ……前が見えねぇ」
コブリン「ニッシッシッシッシ」
男「煙玉か……それで相手を惑わせてぶっ叩くってやつか。でも参考になったっすよ!」
コブリン「!!?」
男「所詮モンスターの脳みそごときではその程度なんすよ」
ザンッ
コブリン「」
男「弾が勿体ない。こんな奴ごときに」
74 = 1 :
ラビットウルフ「!」
男「出たなぁ……てめぇの肉は外国産ぼ牛肉みたいな感じだったじゃねぇか!!」
ザンッ
男「ふっ…てかまだ二匹なんだよねぇ……終わるのこれ……」
【……】
男「よっしゃぁ! 一攫千金やぁと思っていたときが俺にもありました」
コブリンA~Z「ギャオオオオオ!!」
男「多すぎぃ……」
男(これは逃げるしか無いかと……あれ…なんだか回りこまれてる気分)
男「コブリン……っつったって一発で倒せそうな風貌している奴もいりゃ、3発殴っても死ななそうな奴らばっかなんですが」
75 = 1 :
男「万事休すか……」
魔術師「おーこまりー?へるぷみー?」
男「い、いつのまに!?」
魔術師「たっくさんごぶりん! おおかせぎのちゃんすだね」
76 = 1 :
男「でもいくらなんでも多すぎますよ……単体なら余裕ですけど」
魔術師「けんやじゅうだとたくさんのまものをたおすのはたいへーん ベリービジー。だけどね、まほうはすごいんだよ~みてて~」
コブリン達「ギシャアアアアア」ドドドドドド
魔術師「…バーニング」ボソッ
「ふわふわ女の子女の子」していた顔から、女騎士の怒っている時よりも数段怖い冷徹な顔と声で放たれる炎属性の魔法はやはり壮絶だった。
77 = 1 :
ゴブリン達「ギギギ……」
魔術師「ふにゅー。どう~?かっこよかった? くーる?」
男「は…はは…」
魔術師「さーさー。ゴブリンたちにとどめをさしちゃいな! おーばーきる!」
男「あ、瀕死だったのかこいつら(多分魔術師さんは瞬殺出来たんだろうが、敢えて瀕死になるよう抑えてくれたのかな)」
78 = 1 :
【…そして】
男「やった…予想より早く外に出れた……」
魔術師「よかったねーベリーナイスな一日だね~」
男「朝からヘトヘトだなぁ……魔法って凄いんだね……」
魔術師「まほうをつかうのはたいへんなんなんだよこうみえてもー。からだのせいしんをかてにしているから~それをつかいきると~」
男「どうなるんっすかね」
魔術師「せいしんほうかい。あげくのはてにはいじんになるよ~」ニッコリ
79 = 1 :
男「こええええええええ」
魔術師「まほうつかいはー。あんまりかんじょうをおもてにださないのー。かんじょうのきふくは~まほうつかいにとってふりだから~」
男(なるほど……ということはこの人の本性はとても怖いということでいいのであろうか)
魔術師「えへへ~きょうはたのしかったよ~またあそんでね~ばいーばーい」
女騎士「なるほどな。魔術師に助けてもらったって辺りか」
男「な、いつの間に!!?」
女騎士「ふんっ、まぁ人に助けてもらうなとは言ってないから別に構わんが、いつだって自分の力が大事なんだから甘んじるなよ」
80 = 1 :
男「う…ういっす」
女騎士「魔法使いってのは、神の力と言われていて科学上では解明出来ない力と言われているのは知っているな?」
男「はい」
女騎士「人間や大気中に潜んでいるなんらかの粒子を覚醒させエネルギーへと変換させているのが科学的解釈なのも知っているだろう」
男「はい(へー)」
女騎士「ただ、一般人はだれも使えない。使えるのは神の洗礼を受けた魔術師か、魔物だけ。魔物の存在というのもこれまた謎でな
人間が伝記を残し始めた時点ですでに魔物は存在していたとされている」
男「為になります」
【……この後もずっと女騎士のうんちくは続く……】
男(この人、話したがりだよな……)
81 = 1 :
【そして】
女騎士「学校行って来い」
男「そうっすね……」
【学校】
男「今日は通常授業か……つまらんな……昼休憩に工房に行こうっと」
……
男「うっほぉぉぉびっくりするぐらいわくわくするものがいっぱい!」
男「こんだけの材料があれば……あれぐらいは作れるな。よっしゃ。やったれ」
82 = 1 :
【……放課後】
女騎士「よし戻ってきたな。今日は逃げないんだな」
男「訓練の内容は何ですか?」
女騎士「今回は15匹でいい。ただし、他人の手助けは0カウントだ」
男「なるほどね……」
女騎士「ちなみに午前より午後のほうが魔物は凶暴性が高いから気をつけろよ」
男「へ…へい」
83 = 1 :
【訓練場】
男「とりあえずレールガンを作ってやったぜ」
男「爆薬はガン&ダガーで使うから温存しないといけないから……電力で衝撃波を放つ」
男(今はWikiで大体の設計図が載っているからなぁいやぁ文明ていうのは素晴らしい)
ラビットウルフ群れ「グルルルル」
男「来たな……4匹。手榴弾!」
チュドーン
男「うっし」
男(本当、工房が無かったら俺どうしてたんだろう……)
84 = 1 :
【……】
オチュー「シャァァァァ」
男「な……なんだこいつ……」
オチュー「シャァァァ」ブワァァァ
男「なんだこれパウダー? ゴホッゴホッ……眠気が……やめろ寝不足なのに……」
オチュー「…」触手ノバシーノ
ドンドンドンドーン
男「…やべ寝てた。あぁよかった。追尾グレネードを作ってたんだった。エリアに接近してきた魔物を追撃するグレネードを放ってたんだった」
オチュー「?」無傷
男「……えっ、結構火薬込めてたよね……」
85 = 1 :
オチュー「シャァァァァァ」
男「やべええええ怒らせてしまったぁぁぁぁ! ひぃぃぃぃぃ」
男「あとはあとは手榴弾を手当たり次第…おらぁぁあ」
ドォン ドォン ドォン
男「やったか?」
オチュー「キシャアアアア」マジギレ
男「ギャアアアアアアアアアアア」
男「もうあとはレールガンしかないじゃん。エネルギー充填に時間がかかるのにさぁぁぁ」
86 = 1 :
オチュー「グフゥー」
男「はなてぇ!心に刻んだ夢をぉぉぉぉぉ!!」
バシューン
オチュー「?」
男「あれ効いてない……?」
87 = 1 :
オチュー「」チュドーーーーーン
男「」
┣¨┣¨┣¨┣¨ドド……ガラガラガラ……ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
男「私の武器威力高すぎ……」
男「森が崩れる逃げろぉォォォォ」
男「てかまだ15匹も倒して無いから出れないんじゃ……あれ? 結界がない脱出できる!! やった!」
88 = 1 :
【脱出】
ゴゴゴゴゴゴ
男「やった」
女騎士「い……一体どうやったんだ……?」
男「いつのまにか15匹倒してたみたいで……」
女騎士「ザコ敵ばっかみたいだが、C級のオチューを筆頭に、E級の雑魚を114匹討伐……」
89 = 1 :
男「えっ!!!!?……あっもしかしたらレールガンのときの森崩れの時かなぁ……」
女騎士「なんだそれ……機械の武器か…」
男「あ、はい。ここに電力を貯めこむコンデンサがありましてその電力を一極集中させ……まぁそういう武器です」
女騎士「流石だな。ちっとも自分の力に頼ってないところが」
男「どうなんですかねぇ……」
女騎士「もう今日はこれでお終いだ。自由に過ごせ」
90 = 1 :
男「やった。久しぶりの自由時間だ」
王女「お疲れ様です」
男「あ…あぁ王女様、お疲れ様です」
王女「私は何もしてないですよ~。お暇でしたら一緒に駆け落ちでもしませんか?」
男「いや、洒落にならないし、そういう関係じゃないでしょう」
王女「ふふっ。あれ、エース君たくさんいろいろ装備している」
男「あぁ、これが名付けてガン&ダガー、そして背中に付けてるユニットが追尾グレネード! でこれがレールガンだ」
王女「すごーいガン○ムみたーい!」
男「いや、それは言わないで」
91 = 1 :
王女「冗談だよ。でもそれって買って来たの?」
男「違うよ、機械イジリ好きだから全部作ったんだ。今はネットで仕様を公開しているし要資格の高電圧部品も守護者の権限で使えるからね」
王女「凄いね。このまま行けば、立派な飛空船ぐらい作れちゃうねぇ~そしてそのままアバンチュール」
男「船は一人では作れんぞ流石に……自分の船を持つってのはとても大変なことなんだぞ」
王女「へぇ~」
男「空賊もたくさんの財宝という資金と、仲間と技術者をもってして初めて飛空船を造れるんだ。だからこそ空賊ってのは男のロマンなんだよなぁ~」
92 = 1 :
王女「素敵な夢だね。絶対に私も連れて行ってね」
男「王女という立場だろ?国に残らないと。まぁ2泊ぐらいならいいのかなぁ?」
王女「むー。こんなところにずっといたって退屈だよ!!」
男「アホ。王女様はずっと城で民共を微笑み続けてやがれってんだ」
王女「いじわるエース! べーっだ こんど寝床襲ってやる!!」
男「…はぁ」
93 = 1 :
今日はここまでですかな。おやすみなさい
99 :
【風呂】
男「ひぁぁぁぁぁ……大風呂っていいなぁ……近くの銭湯よりよっぽど広いや」
剣士「あれ、先客がいたか……見ない顔だね」
男「ど、どうもっす。守護者になりました男ともうします」
剣士「そうか。俺も同じく守護者の剣士だよ。よろしく」
男「はい。よろしくおねがいします」
剣士「いつの間にか新入りがいたとは。今日海外視察から帰ってきた所だからね」
男「海外視察……守護者ってずっと城の中で護っているわけではないんですか?」
剣士「まぁ国家危機であればそういった必要はあるけどね。ただ和平を保つ為であれば、外交で国々の情勢を把握する必要があるんだ」
男「守護者って大変なんですね……」
100 = 1 :
剣士「まぁね。それに僕は外交も勉強しているから、官僚と共に度々出張に行かせてもらっているからね」
男「なるほど……」
剣士「いずれは世界の仕組みも変わる。このままの平和が続くとは思えないからね」
男「世界はまだ戦争とかありますもんねぇ」
剣士「まぁここの国は、戦争をしないと宣言しているものの、西の国と東の国2つの戦いが激化すると言われているからね」
男「あぁー。機械の西と、魔法の東ですよね」
剣士「西の国の恐ろしいところは科学力が軒並み高まっていること、既存の魔法戦法では太刀打ち出来ないと東の国は少々不利との報道が多いね」
男「ちなみに、剣士さんはどこの国に出張されたのですか?」
剣士「北の国だ。北の国の最果ては強力な魔物が住み着いていてね、現在の魔法学や科学をもってしても太刀打ちできないと言われているんだ」
男「北の国かぁ……」
みんなの評価 : ★
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