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    元スレ八幡「やはり俺の先輩たちは間違っている」雪乃「あなたを後輩にした覚えはないわ」

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    301 = 268 :

    >>299
    キモい
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    >>1
    無駄レスすまん



    302 = 299 :

    縺吶 ◆uFXugUv2Igはトリップ忘れて本名バレして使えなくなって良かったねww佐藤一輝ちゃんwwww
    恨むんならコテつけて荒らしやってるくせにトリを忘れた脇の甘い自分を恨むんだねwwwwww

    303 :

    佐藤一輝のAAとか生まれないかな

    304 = 257 :

    荒らしもそれに反応して煽る奴も外野から見たら大差ないからそいつの話題はそいつが立て逃げしたスレでやれよ

    305 = 299 :

    ①立て逃げスレの因縁を持ち込んだのはこっちじゃない

    ②立て逃げスレから既に逃亡してるので向こうで一言やり返しても意味が無い

    ③とりあえず一言言ったので後は何言ってきてもスルーするよ

    306 :

    どっちもどっちだな

    308 :

    このゆきのんは可愛すぎる。
    ここから大逆転でのメインヒロイン昇格を期待してます。

    309 :

    ただいまー。

    中2設定は今回の八幡が童貞を守り抜けるように作った免罪符みたいなものだから気になる人はする―でお願いします。

    ゆきのんマンボウ設定が気に入ってくれたなら>>1は嬉しいですよー。

    >>285 ダンロン×ガイルも書いてる(ID違うけど)からそっちもよろしくー。

    >>298 八股先輩は前作の八幡の通り名です。

    >>301->>307 ケプコンケプコン!


    つづきー

    310 = 1 :



     最初に思ったことは、“冷たくて”“硬い”ということ。

     それが大理石の感触だと気付くのに、目で確認する必要があったのは俺が貴族じゃないからだろう。


     そして疑問が浮かぶ。


    八幡(なんで大理石の上で寝てるんだ俺?)


     しかも、両手足はロープで縛られている。

     痛くもなく、それでいて全くほどける気のしないそれはプロの犯行だとすぐに分かった。……何のプロだ?


     カツカツカツ。


     大理石を踏み抜くヒールの音が耳に響いた。

     どうやら足の方向から来ているようだが、身体が動かせないので見えない。

     このまま待っていたら前方に回り込んでくれるかな。

     
     そう思った瞬間――、


    八幡「ぎゃぁっ!?」


     ヒールの踵、面というより点であるそれが、ふくらはぎを突き刺した。

     思わずのけぞり、反動で顎を大理石に打ち込む。



     クスクスという笑い声の後、今度は逆側のふくらはぎにも同様の痛みが走る。



     思考が停止する。

     痛みを忘却しようと脳がフル回転する。


     突き刺す……その表現が大げさではないことは、ひざより先の感覚がないことを説明すれば分かってもらえるだろうか。


     俺は恐怖した。


     この後は“どこ”に突き刺さるのだろうと。


    陽乃「………」クスクス

    311 = 1 :



     しかし、それ以降痛みは襲ってこなかった。

     再び右方向でカツカツという音が鳴り響き、そして――、



     見たことのない女性が楽しそうに笑いながら現れた。



    陽乃「やっほー、君が八幡君かな?」



     その顔を見て、俺が最初に思ったのは、



    八幡(目が笑っていない)



     ということだけだった。

    312 = 1 :

    コンビニ行ってくるので離れます。ごめんねー。

    313 :

    とんでもねえ、待ってたんだ

    314 :

    こえぇよ、こわい
    あとこわい

    315 :

    コンビニ代行はおらんのか!!

    仕方ない俺が行こう!!

    316 = 1 :


    八幡「……うす…」ズキズキ

    八幡(いてぇ……)ズキズキ

    陽乃「ひゃー、君死んだ魚のような目してるねー」グイッ

    八幡「あぐっ」

    陽乃「ねぇ、どんな気持ち?」

    八幡「……どん…な?」



    陽乃「雪乃ちゃん泣かせてどんな気持ちだって聞いてんだよ」ガツッ



    八幡「ぐぅっ!?」ゴンッ

    八幡(雪乃ちゃん……って、マンボウ先輩のことか!?)タラーッ

    陽乃「ねぇ、聞いてんだけど?」

    八幡(泣かせたって……いつ…)

    陽乃「早く答えてくれないとぉ、陽乃ちゃん



     我慢できなくなっちゃう」ニコッ



    八幡「っ!?」ゾクッ

    八幡(この人やべぇ!?)

    八幡「な、泣かせてないっ」

    陽乃「泣かせてるからこんなことになってんだよっ!」ガツッ

    八幡「ぐぁっ……」

    八幡(大理石……かてぇ…)ダラダラ

    陽乃「………」

    317 = 1 :

    陽乃「ねぇ、雪乃ちゃんが人生に何回泣いたことがあるか知ってる?」

    八幡「………」



    陽乃「あの時の一回だけ!!」



    八幡(んなわけねーだろ……)

    陽乃「私は雪乃ちゃんに立ちふさがるありとあらゆる障害を取り除いてきた。雪乃ちゃんが楽しく幸せに生きられるように全力を尽くしてきた」

    八幡(だから……あんなに体力がないのか…)

    陽乃「そんな世界で一番可愛い雪乃ちゃんをあんたは傷付けた」カツカツカツ

    八幡「………」



    陽乃「一回だけチャンスをあげる」ボソリ



    八幡「………」





     そして、俺は解放された。

     いの一番にふくらはぎを確認すると、痣ができているだけで特に問題なさそうだった。


     心は……壊れかけていたけど。



     

    318 = 1 :

    八幡のクラス


    八幡「………」ガラッ

    いろは「八幡! 遅いじゃない!」

    八幡「………」ストッ

    いろは「八幡?」

    八幡「………」

    いろは「………」ムゥ…




    いろは「これ以上無視したらキスするぞ」ボソリ///




    八幡「………」

    いろは「………」ドキドキ

    いろは「………」スッ

    八幡「……くそっ!」ガタッ

    いろは「ふぇ!?」スカッ

    八幡(……いや、ダメだ…)ストッ

    いろは「………」プクーッ



    クラスメイト(ここ……学校なんだけどな…)



    319 = 1 :

    昼休み


    八幡「………」

    めぐり「あ、八幡君!」ギューッ

    八幡「離してください」

    めぐり「えっ?」

    めぐり(なんで? 私の事好きじゃないの……?)

    八幡「……離して…ください」

    めぐり「……うん…」

    八幡「………」ペコリ



    めぐり(……そっか、



      好きなのは私の方だったんだ……)ツーッ



    八幡「……くそっ…」

    320 = 1 :


    三浦「ハチ! こんな所にいた!」

    八幡「………」

    三浦「なにを無視して――」

    八幡「………」スタスタ

    三浦「………」



    三浦(あいつも悩むことあるんだなー)



    三浦「良い嫁は待てる嫁ってね」ヤレヤレ

    三浦(元気になったら存分に相手してもらうよハチ)



    八幡「………」



    321 = 1 :

    放課後 奉仕部


    雪乃「………」

    結衣「今日は来るかなー」

    雪乃(由比ヶ浜さんと二人きり……にんにくは用意したけど…)

    結衣(……男の子だもんね、最後までしたかったに決まってるよね……)



    ――ガラッ



    二人「!!」

    八幡「………」

    結衣「八幡!」パァッ

    雪乃「……ふ、ふんっ、今更来たって…」



    八幡「退部届、出しに来た」



    二人「!?」

    八幡「………」スッ

    結衣「ちょ、ちょっと待ってよ! どうして!?」ガシッ

    八幡「……離してください」

    雪乃「……退部には正当な理由が必要よ」プルプル

    八幡「………」

    322 = 1 :

    回想


    陽乃「今日帰るまでに雪乃ちゃんとの関係を一切断って」

    八幡「えっ……」

    陽乃「同じ部活なんでしょ? じゃあ、部活辞めなさい」

    八幡「部活を……辞める?」

    陽乃「そう、辞めるの。でも、脅されたなんて言ったらダメだからね」

    八幡「でも……」

    陽乃「雪乃ちゃんは去る者を追わないわ。もし、止めようとしたら……」

    陽乃(そんな存在を作る雪乃ちゃんが許せない)



    陽乃「雪乃ちゃんに徹底的に嫌われなさい」



    八幡「………」

    323 = 1 :



    八幡「先輩たちのこと、尊敬できないから」



    二人「!?」

    八幡「特にマンボウ。あんたは全く持って尊敬できない」

    八幡(あの人はもし俺と先輩が少しでも関係を持っていたら、



     “先輩に矛を向ける”)



    八幡「体力ないくせに体力で後輩を責める。オセロ弱いくせに偉そうにする。知識ないくせに本を読む。本を読む癖に知識ない」プルプル

    雪乃「………」



    八幡「そんな部長の下にいたって、何も成長できない」



    結衣「八幡!!」

    雪乃「いいの、由比ヶ浜さん」

    結衣「ゆきのん!?」


    雪乃「それが本心だと言うのなら、こっちの目を見て言いなさい」プルプル


    八幡「………」クルッ

    雪乃「………」ジッ

    八幡(目が赤い……この人、本当に…泣くんだ……)ズキズキ

    結衣「八幡、嘘だよね。何かのドッキリだよね……」



    八幡「俺は……本当に…」

    雪乃「こっちの目を見て言いなさい」

    八幡「っ!!」

    324 = 1 :






    八幡「俺は口ばっかの偉そうなアンタが嫌いなんだ!!」





    雪乃「………」

    結衣「そんな……八幡…」

    八幡「………」クルッ

    雪乃「……比企谷君」

    八幡「………」



    雪乃「ふがいない部長で、本当に迷惑をかけたわ。ごめんなさい」ペコリ



    八幡「………」プルプル

    雪乃「……退部届は受理しておくから」

    八幡「……うす…」ダッ

    結衣「……そんなの…嘘だよ…」ポロポロ

    雪乃「………」




     こうして、俺は……奉仕部を退部した。







    325 = 1 :


    八幡「………」ダダダッ



    ――ドンッ



    葉山「おっと」

    八幡「………」

    葉山「よく人にぶつかる姉弟だな」

    八幡「……うす…」

    葉山「八幡、泣いてるのか?」

    八幡「………」ブンブン

    葉山「………」

    八幡「…俺……かえらな――「わりぃ皆、俺ちょっと用事あるから帰るわ!」


    八幡「………」

    葉山「たまには男の先輩にも付き合えよ八幡」

    八幡「………」コクリ

    326 :

    ここの>>1は親でも殺されたのかってくらいはるのんの性格を極悪に書くなw

    327 = 1 :

    ファミレス


    葉山「ここのポテトが美味しくてさ、けっこう寄っちゃうんだ」アハハ

    八幡「………」

    葉山「お前……なんか“昔に戻った”みたいだな」

    八幡「……昔に?」

    葉山「そうだな……



     奉仕部に入る前、俺たちが話しかけても口を開かなかった頃に」



    八幡「……っ」

    葉山「それが原因って訳ね……」

    八幡「………」

    葉山「別に聞かないよ」

    八幡「……えっ…」

    葉山「俺だって、クラスの皆に言ってない悩みなんていくらでもある」

    八幡「葉山……先輩が?」

    葉山「お前っ、俺に悩みがないみたいにっ」クシャクシャ

    八幡「だ、だって……先輩は何でも持ってて…」

    葉山「……ばーか。そんな人間いねーよ」

    八幡「………」

    328 :

    やだっ!この葉山本物のイケメン!!
    はやはちが捗るわぁ

    329 = 1 :



    葉山「あー美味しかったなー」

    八幡「奢ってもらって……」

    葉山「八幡ほとんど食べなかったじゃん」

    八幡「………」

    葉山「……まぁ、どうしても俺に相談したくなったら電話しろ」

    八幡「……うす…」

    葉山「じゃあな、気をつけて帰れよ」

    八幡「………」コクリ



    八幡(俺は……)




    330 = 1 :


    葉山「………」

    葉山(雪ノ下さん絡みであそこまで追いつめられる……)

    葉山「………」ピッ

    葉山(俺の予想が正しければ……)prrrrr



    陽乃『あれぇ? 隼人君どうしたの急に?』



    葉山「……お久しぶりです。陽乃さん」


    331 = 1 :

    校庭


    雪乃「………」フラフラ

    結衣「ゆきのん! もうやめようよ!」

    結衣(いつも三周持たないのに、もう五周も!)

    雪乃「……はぁはぁ…」ヨタヨタ

    雪乃(比企谷君は、私がふがいないから退部した……)

    結衣「ゆきのん……」

    雪乃(私が……もっとしっかりしてれば…)


    雪乃(あの時、私はあなたに……)


    回想

    優美子争奪戦時

    八幡『……ぜぇぜぇ…』フラフラ


    雪乃(いけない。これ以上は彼の身体が危ない……)スクッ

    結衣「ゆきのん?」

    雪乃「………」スゥ



    雪乃『もっと自分の事を大切にしなさい!!』


    ~~~




    332 = 1 :


    雪乃(私はがむしゃらに頑張ることが正しいとは思わない……)ズリズリ

    雪乃(人は歩くスピードが違うから、目指す場所も違うから……)ゼェゼェ

    雪乃(……でも、私は彼を……彼が私に向けてくれた“期待”を裏切った…)

    雪乃(それは……先輩として、部長として情けない事…)



    雪乃「……わ、たしは……もう…いち……ど――」ドサッ


    結衣「―――!!」




     ―――彼の先輩に、そして、彼の部長になりたい。




    雪乃(一緒に……また…部活を……)


                   _,,..,,,,_
                  / ,' 3  `ヽーっ
                  l   ⊃ ⌒_つ
                   `'ー---‐'''''"        

    333 = 1 :


    陽乃の家。


    陽乃「久しぶり隼人君、元気だったー」

    葉山「ええ、おかげさまで」

    陽乃「このタイミング。偶然だとは思えないなー」

    葉山「ええ、あなたが“また”雪ノ下さんに干渉した件です」

    陽乃「その言い方はあんまり好きじゃないなー」

    葉山「……じゃあ、言い方を変えます」





    葉山「俺の後輩を傷付けた件できました」





    陽乃「……良い男になったじゃない」ニコッ

    334 = 1 :

    葉山「……なぜ、そんなことを…」

    葉山(それで哀しむのは雪ノ下さんだってことくらい……分かるだろうに)

    陽乃「雪乃ちゃんは普通の女の子じゃないの。とーーっても可愛くて弱ーい子なの。


     だから私が守ってあげないと」


    葉山「……間違ってます」

    陽乃「そうかしら? まぁ別に間違ってても良いけど」

    葉山「八幡は他人を本心から傷付けたりはしない!」

    陽乃「隼人君は、通り魔で殺された被害者の家族にも同じ言葉を言えるのかしら」

    葉山「えっ」

    陽乃「心神喪失でまともじゃなかったから、個人を特定していないから、事故だから、



     そんな“下らない理由”で雪乃ちゃんを傷付けて良い訳ない!」



    葉山「………」

    陽乃「だから、彼のような人間は雪乃ちゃんに近づいちゃダメ。彼は他人の本心を剥き出しにする。無自覚にもね」

    葉山「………」

    陽乃「分かったら帰って。久しぶりに話せてうれしかったわ」

    葉山「……最後に、一つ良いですか?」

    陽乃「何?」



    葉山「雪ノ下さんは、八幡と出会ってから、よく笑うようになりましたよ」



    陽乃「……そう」

    葉山「失礼しま―――」



    prrrrrr



    陽乃「はい……え?」

    葉山「?」



    陽乃「雪乃ちゃんが……倒れた?」

    葉山「!?」

    335 = 1 :

    八幡の部屋

    八幡「………」

    八幡(俺は……)


     思い出す。

     平塚先生に無理やり部活に入れられた日。

     非の打ちどころのない雪ノ下先輩が俺に吐いた暴言。

     競争。そしてマンボウ。


    八幡「……マンボウって…」ヘッ


     でも……マンボウは可愛い。

     俺は……先輩を可愛い人だと思う。

     体力がなくて、オセロが弱くて、その癖いつも強気で。



     そんな可愛い人を……傷付けた。



     俺は……ダメなやつだ。



    八幡「……ぐすっ…」ウゥ…


    小町「八幡?」カチャッ

    八幡「………」ポロポロ

    小町「やー、なんか様子がおかしいと思ったら」

    八幡「姉ちゃん……」ギューッ

    小町「あらあら、それは小町的にポイント高いかなーなんて」エヘヘ

    336 = 1 :


    小町「……陽乃先輩が…」

    八幡「知ってるの?」

    小町「ちょっとね……」

    小町(完璧人間。雪ノ下陽乃先輩は皆の理想だった)

    八幡「姉ちゃん……俺」

    小町「ん?」



    八幡「自分の事、嫌いになりそう……」グスッ



    小町「はいはい、八幡は昔っから自分より他人が好きだったでしょ」ナデナデ

    八幡「……え…」

    小町「他人が好きで好きで好きすぎて、嫌な部分も見えちゃって、それで何にも拠り所がなくなった。でも自覚がないから他人を嫌ってることにして納得して。


     だけど、やっぱり他人の優しいところをちゃんと見てあげる八幡が小町は大好きだよ」ナデナデ


    八幡「……ぐすっ…ふぐっ…」ポロポロ

    小町「………」ナデナデ

    小町(先輩……こればっかりは小町も許せないなー…)


    prrrrr


    八幡「?」

    八幡(葉山先輩?)

    八幡「はい…………え?」



    ―――雪ノ下先輩が……倒れた?



    337 = 1 :


    病院


    八幡「っ!!」ダッ

    葉山「八幡!」

    八幡「……ぜぇぜぇ…」

    葉山「走って来たのか」

    葉山(走るの苦手なくせに……)マッタク…

    八幡「せん…ぱいは?」ゼェゼェ



    陽乃「ただの貧血だそうよ」



    八幡「っ!!」ドキッ

    八幡(まずい……俺が…)


    陽乃「……雪乃ちゃんに会っていきなさい」


    八幡「え……?」

    陽乃「……私は…認めてないんだから……」カツカツカツ

    八幡「………」

    葉山「八幡」コクリ

    八幡「………」コクリ



    ――ガラッ



    雪乃「………」



     病室の白いベッドの上に座る先輩は、とても……とても綺麗だった。



    八幡「せ……んぱい」

    雪乃「……あら…忘れ物かしら?」ニコッ

    八幡「………」ドキッ

    八幡(な、なんだこの気持ち……)ドキドキ

    338 :

    陽乃…流石にイラッとするわ。一発だけでもいいから顔パンしとけ

    339 = 1 :


    八幡「あの……俺…」

    雪乃「……ちょっと待ってくれるかしら」

    八幡「……?」

    雪乃「……もう一度謝らせて頂戴」スッ

    八幡「な、んで……」

    雪乃「私は、あなたという存在に甘えていた。先輩として、部長として失格だった」

    八幡「……そんな…こと…」

    雪乃「あるわ。だからたった5周で倒れちゃう」

    八幡「ご……!?」

    八幡(3周が限界の先輩が五周も!?)

    雪乃「……ねぇ、覚えてるかしら。あなたが最初に入部した時のこと」

    八幡「………」コクリ

    雪乃「嬉しかったの」

    八幡「……へ?」



    雪乃「……私みたいなのに後輩ができて、……嬉しかったの」モジモジ///



    八幡「そ、そんな……」

    雪乃「……だから、つい先輩ぶって…」モジモジ

    八幡「………」

    340 = 1 :

    雪乃「でも、あなたが面白い返しをするものだから、つい私も調子に乗ってしまったわ。本当にごめんなさい」

    八幡「あ、謝ることじゃない!」

    雪乃「いいえ、奉仕部は本来他人を助ける部活。自分の快楽を追及しているようじゃ部長どころか部員失格だわ」

    八幡「違う」

    雪乃「違わないわ。私は自分が楽しいからってあなたの気持ちを無視して、これは許されることじゃ――」



    八幡「俺も楽しかったから!!」



    雪乃「!!」

    八幡「……俺も…先輩とのやりとり…楽しかったから」

    雪乃「……それじゃあ、なぜあんなことを…」

    八幡「………」

    八幡(言えない……実の姉のこと…)




    葉山「俺が命令したんだ」




    雪乃「え……」

    八幡「先輩……?」

    341 = 1 :

    葉山「俺が雪ノ下陽乃にされたことは知っているだろ」

    雪乃「……あれは、申し訳ないと思っているわ」

    葉山「謝罪の言葉なんていらない」

    雪乃「……っ」

    葉山「俺は雪ノ下陽乃を許すつもりもないし、妹の雪ノ下も対象だ」

    八幡「な、何を言って……」



    葉山「だけど、八幡を巻き込んだのは俺のミスだ。これじゃあ陽乃さんと一緒だ」



    雪乃「………」

    葉山「だから俺はもう雪ノ下家には関わらない。安心してくれ」クルッ

    雪乃「葉山君!」

    葉山「雪ノ下」

    雪乃「………」

    葉山「俺の事を本当に申し訳ないと思ってるなら、



     比企谷八幡をよろしく頼む」ガラッ



    八幡「……っ!」ダッ

    雪乃「………」

    342 = 1 :



    八幡「なんだよ! 今の!」


    葉山「……なんだろうな」

    八幡「自分を犠牲にして、それで良いと思ってんのかよ!」

    葉山「……どうだろうな」

    八幡「そんなのっ、そんなのあんたらしくない!」

    葉山「ああ、そうだな」

    八幡「……でも」

    葉山「……?」



    八幡「俺が先輩の立場でも、同じことをしてたと……そう思う」



    葉山「……今度飯奢れよ八幡」テクテクテク

    八幡「あざっす!」ペコリ

    343 = 1 :


    八幡「………」ガラッ

    雪乃「……声が大きくて、全部聞こえてたわよ」

    八幡「……しまった」

    雪乃「ふふふ、仲が良いのね。羨ましいわ」

    八幡「イケメンリア充先輩だから、仲良くして損はない」

    雪乃「さしづめあなたはコバンザメってとこかしら?」

    八幡「マンボウはサメに食べられることを妄想しただけで死ぬらしい」



    雪乃「10周」

    八幡「3周」


    二人「………」プッ

    雪乃「あなた、やっぱり生意気だわ」

    八幡「先輩はやっぱり尊敬できねーや」

    雪乃「あら、じゃあ何でここに来たのかしら」

    八幡「なんでだろう……



     好き、だからかな」



    雪乃「………」

    八幡「?」

    344 = 1 :






    雪乃「ふぁぇ!?/////////」カァ

    八幡(可愛い……)



    345 = 1 :




     こうして、俺は再び奉仕部へと戻った。

     しかし――、


    八幡「………えっと、何してるんですかねぇ」

    雪乃「………共生よ。マンボウだもの」ギューッ

    結衣「八幡がまた暴走しないようにしてるの」ギューッ

    八幡「………」


    八幡「やはり俺の先輩たちは間違っている」

    雪乃「あなたを後輩にした覚えはないわ」


    八幡「えっ?」




    雪乃「大切な、奉仕部の仲間よ」

    八幡「くさっ」



    雪乃「20周」

    八幡「10周」



              _,,..,,,,_
             / ,' 3  `ヽーっ
             l   ⊃ ⌒_つ
              `'ー---‐'''''"
              _,,..,,,,_
             / ,' 3  `ヽーっ
             l   ⊃ ⌒_つ    完
              `'ー---‐'''''"    

    346 = 1 :

    終わってしまった……(他人事)

    347 :

    だめ、終わらないで

    348 :

    アフターエピソードなりサイドストーリーなり言い方はいくらでもあるだろ(暴論)
    もっと読みたいぞー

    349 :



    面白かった

    350 = 1 :

    ちょっととりあえず大きい方して風呂入ってきます!

    はるのん悪役ばっかしてごめんなさい! 愛してます!(次も悪役にしよ)


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