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    元スレモバP「ラッキースケベ?」

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    351 = 1 :

    Pが言うのは舞台の上からでしか見られない、アイドルたちへ向けられる熱い情熱。

    これこそ彼がこの場所、客席や調光室などではなく舞台袖という場所を選んだ理由、晴にアイドルと似たような感覚を味あわせたい、アイドルに一番近い場所を見せたい、という思いからこの場所を選んだのだ。

    晴の反応は無くとも彼は話を続ける。

    P「あいつ等って最初からあんな輝いてたわけじゃないんだ。自信が無かったり、不真面目だったり……最初はお前と変わらない感じだったんだよ。けど、今じゃあ立派なアイドルになってる」

    352 = 1 :

    今がまさに正念場、あいや真奈美の時とは違った、アイドルとしてのかっこよさ、魅力というものを伝える、Pと晴の今日の旅の終着点であり最高のセット。

    しかし、やはりあくまでPの言葉は後押しでしかない。
    晴自身が直に見て、感じて、アイドルに興味、あわよくばアイドルになりたいと思えるかどうか。

    ライブの音にかき消されないようにPはしっかりと喋りかける。

    353 = 1 :

    P「お前も、ああいう風に輝きたくないか?なってみたくないか?かっこいいアイドルにさ」

    ライブに見入っていた晴が初めてPの方を向く。
    その目はどこか不安そうな、それでいて、問いかけるような目をしていた。
    本当になれるのだろうか、と。
    Pは優しげな笑みを浮かべて答える。

    P「お前なら大丈夫さ。俺だって支えるよ」

    その言葉を聞いて、晴は頬を赤く染めて、舞台の方に顔をそらす。
    そんな彼女をPは微笑みながら見つめる。
    ほんの少しの間の後に彼女はゆっくりと口を開いた。

    「アイドルになる気はねー」

    354 = 1 :

    Pの表情が落胆に染まる前に、晴は少し俯きながら言葉を続ける。

    「けど」

    その一言と共にPに向けられた顔は、照れが入りながらも、どこか清々しく、それでいてうれしそうな顔で、続けざまに放たれた言葉はPの表情を明るくした。

    「Pは面白いヤツだから好きなようにやってみろよ。どうプロデュースすんのか見ものだな!」

    P「っ!晴!」

    「おわっ!抱きつくなよ!蹴るぞ!」

    感極まったPの抱擁を晴は悪態をつきながらも受け入れる。
    しょうがないといった表情で。
    そして抱きしめられながらPに囁く。

    355 = 1 :

    「どうせならスゲーカッコイイ感じにプロデュースしろよ。出来るんだろ?」

    晴はこの時に気がつくべきだった。
    このPという男は一度もかっこいいアイドルにプロデュースするとは言っていないことに。

    Pはこの時に気がつくべきだった。
    2人に近づく人影に。

    「ねぇ、プロデューサー。何してるの?」

    P「り、りりりり、凛!?ライブは!?こっちの袖に来るのはアンコール前以外は無いは……」

    客席から聞こえるアンコールの大合唱。
    Pはぼそりと、ヤベェと言うと、ひきつった笑みを浮かべた。
    凛の目は彼が今までに見たこと無いほどに、晴も恐怖するほどに、暗く深淵ようであった。

    356 = 1 :

    「…アンコールついでに、私の大切な人を紹介しようかな」

    P「ままま、待て!それはダメだ。おいっ引っ張るな!おまっ、どこにこんな力がっ」

    「その後は……ここ複合施設だからホールだけじゃなくて、ホテルもあるから……」

    晴が呆気にとられるなか、ズルズルとPは引きずられていく。
    流石に加蓮と奈緒やスタッフに止められて未遂に終わったが、Pはライブが終わるまで震えていたという。

    357 = 1 :


    今日はここまでです。
    遅くなりました申し訳ありません。

    358 :

    おっつおっつ。
    次回からはいよいよ変態淑女達の出番ですね、わかります。

    359 :

    てっきり晴をホテルに連れ込むのかと思った

    早苗さんおれです

    360 :

    そのとき一人の童貞が理性の中で瞬いて消えた。
    そのとき六人の処女が終わりを告げた。
    次回『ラッキースケベ?』
    第12話「童貞、還らず」
    アイドルの歴史がまた一ページ。

    362 :

    >>360
    いつからPの童貞が失われていないと錯覚していた?

    363 :

    おう銀河アイドル伝説やめろや

    364 :

    これ>>1の次回予告なのかよwww

    365 :

    行き詰まりました
    もう少しお待ちください
    申し訳ありません

    367 :


    「じゃあ、晴ちゃん正式なアイドルになるって決まったんだ」

    P「ああ、いやーここまで来るのほんと長かった」

    事務所のビルの下、駐車場近くの自販機にPと凛はいた。
    トライアドのライブ終了後、加蓮と奈緒をそれぞれ車で実家と寮まで送り、次は事務所を挟んで反対の方角にある凛と晴の家に送ることになったのだが、晴がトイレに行きたいということで事務所に寄ることになったためだ。

    368 = 1 :

    P「晴はアイドルなる気ねぇとか興味ねぇとか言うし、お前らはセクハラしてくるし、晴のお父さんにあらぬ疑いかけられるし、お前らはセクハラしてくるし」

    「……あっ、一番星だ」

    わざとらしすぎだろ。
    そう思いながらPは自販機に千円札を入れ、晴のリクエストのコーラ(キリンメッツコーラ)を自分の分と2つ買う。横にいた凛に何が飲みたいか聞くと、プロデューサーの飲みかけなどと言い出したので、彼は結局同じボタンを3回押すことになった。

    369 = 1 :

    P「ああ、そういえば……今回のおまえ達のライブ、方針とかは全部アイドル自身で決めるセルフプロデュースだったろ?」

    「うん、なかなか意見がまとまらなくて大変だったよ。やっぱりプロデューサーはすごいね」

    P「んっ、ありがとな。で、まぁ、こっちは裏で手配とかするだけで思ったより時間がとれたからな。その余った時間を晴に回したんだ。だから、晴の件がうまくいったのはおまえらの御陰でもある。ありがとな」

    「私たちの方こそ、いい経験ができたよ。……ありがとう。プロデューサー」

    お互いに顔を見合わせて微笑みあう。
    今日のライブからしても、凛はもう立派なアイドルなんだと改めてPは実感していた。

    370 = 1 :

    「……晴ちゃんも本格的にアイドルなるんだね。……ふふっ、私の時が懐かしいな」

    P「凛がアイドル成り立ての頃か、もうずっと昔のことのように感じるな」

    晴の分のコーラをポケットに入れ、Pは自販機の横でコーラを開けながら、思い出に浸る。
    初めて会った時の、愛想のない凛、段々と素直になってきた凛、素直になりすぎて大変な変態になった凛。
    どこで道を間違えたのか。
    Pは噴き出したコーラでベトベトになった指を凛に舐められながら遠い目をしていた。

    371 = 1 :

    「あむ。ん、んー」

    P「なぁ、少なくとも外では自重しろとあれほど」

    「ふぅ…アイドルに成り立てだった頃と言えばさ」

    P「おい、聞けよ」

    「覚えてる?蒼穹の話」

    凛と会ってそれなりに親しくなったある時、Pは彼女に蒼穹の話をした。
    それは彼がたまに何故、空を見上げているのかという内容。

    P「あー、あのときは確か……」

    そう言いながらその時のことをPは思い返す。

    372 = 1 :

    「あむ。ん、んー」

    P「なぁ、少なくとも外では自重しろとあれほど」

    「ふぅ…アイドルに成り立てだった頃と言えばさ」

    P「おい、聞けよ」

    「覚えてる?蒼穹の話」

    凛と会ってそれなりに親しくなったある時、Pは彼女に蒼穹の話をした。
    それは彼がたまに何故、空を見上げているのかという内容。

    P「あー、あのときは確か……」

    そう言いながらその時のことをPは思い返す。

    373 = 1 :

    え?なんでたまに空を見上げてんのかって?
    あー、俺はさ、蒼が好きなんだよ。蒼穹の蒼。
    あの蒼は、どこまでも広がって続いていく……海とはまた違ったあの感じ……。
    無限大の未来がそこにある。
    そんな気がするんだよ。
    そんで、未熟さにイラついたとき、あと困ったときとか、疲れたとき、暇なときとかによく見上げるんだ。
    そうすると、魂が大気に溶け込む様に、蒼穹を漂ってる気がして……。
    癒されるし、なんか何でもできる力が沸いてくる気がする。
    振り返らず前を向いて、強く、そう強く、走り出そうって気分になるんだ。
    ……それが理由さ。

    374 = 1 :

    P「んあー!うわぁー!恥ずかしいー!」

    「そうかな?すごく良い話だったと思うけど」

    Pは今でも、前のように空の蒼が好きだし、昔と考えは変わっていないが、彼には凛と話した時の言い回しが、どうにも年頃の子がかっこつけたような話し方に感じられて思い出すだけで恥ずかしかった。

    P「うぅ……で、その話がどうした」

    375 = 1 :

    「ねぇ、Pさん。私にとっての蒼は…Pさんだから」

    P「あ、あぁ」

    スッと場が冷え込んだような気がした。
    まさかいきなり真面目な話をすると思わず、Pは動揺する。
    そして、唐突だななどと思いながら彼は襟を正した。

    「だから、ずっと一緒にいるためにこの婚姻届に判を押し欲しいんだ。引退する時に出すから。……約束だよ。ふふっ」

    P「いや、意味が分からん。勝手に約束取り付けんな」

    376 = 1 :

    真面目な話かと思ったらコレだよ。と、ため息と共にPは呟く。
    どうせ和久井さんあたりからだろうが、どっからその婚姻届を持ってきたのかと彼が聞こうとしたとき、不意に二人の携帯が振動した。

    377 = 1 :

    短いし中途半端ですが、ここまでです。
    これ以上お待たせさせるなんてとんでもないと思い、急遽投下させていただきました。
    もう少しだけお付き合いください。
    お願いします。

    380 :

    乙乙。

    381 :

    乙!頑張って完結させてくれ

    382 :

    おっつ
    エタらないならなんでもいいさね

    383 :


    気にせず自分のペースで続けてくれ
    途中で中途半端に打ち切りにされたりするのが一番困る

    386 :

    >>384
    凛ちゃんの蒼ネタとかいろいろ詰めすぎてこんなことになりました
    ぶっちゃけ後悔してます

    相変わらず、ぜんぜん書けてません
    気長に待ってくれるとうれしいです
    申し訳ないです

    388 :

    落ちなければいいよ
    全然待てる

    389 :

    これは危うい

    390 :

    今週中には投下できそうです

    391 = 390 :

    パスは一緒なのに酉が変わるなんてあるんでしょうか?
    一応ですが>>1です

    392 :

    間違ってるから変わるんだろ

    393 :

    同じなら証拠出せや
    なんか>>1しか知らない複線とか言え
    例えば>>289の「彼の中で紫色の虻が羽音を鳴らし始めた」の意味とかさ

    394 :

    >>393
    かりかりすんなよ

    395 = 390 :

    ええと、ですね。(どうしろと)

    『彼の中で紫色の虻が羽音を鳴らし始めた』は

    紫の虻は普通はいない→ノーマルじゃない虻→アブノーマル
    つまり、アブノーマルの兆候が出始めてるという描写です。
    紫なのは、海外だと紫は変態の色だと聞きかじったからです。
    これで証明になるでしょうか?

    396 = 393 :

    なるほど
    じゃあ続き早く書け

    397 :

    読者様wwとかいう輩のことなんか気にせず自分のペースで書きなよ

    398 :

    >>396
    なんでそんな偉そうな物の言い方しか出来ないの?

    399 :

    それはね、相手が反抗してこないと分かってるからだよ

    400 :

    >>396
    寄生虫の分際で偉そうに


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