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元スレまゆり「トゥットゥルー!」岡部「・・・え?」
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鈴羽「・・・着いたよ」
岡部「ああ」
鈴羽「おじさん、やることは分かってるよね?」
岡部「俺は未来に着いたと同時にまゆりに会いにいき、あいつの心を変える。そしてお前は、ラウンダーをひきつける」
鈴羽「完璧。じゃあタイムマシンに乗る前に、この世界線の仲間たちに、最後のお別れを告げようか」
岡部「なっ・・・できるのか?」
鈴羽はポケットから丸い卵型の機械を取り出した。
鈴羽「父さんの開発した未来ガジェットだよ。これのもう一方はラボに置いてるから、もし紅莉栖さん達がまだ中にいれば・・・」
岡部「・・・!」
岡部「ああ」
鈴羽「おじさん、やることは分かってるよね?」
岡部「俺は未来に着いたと同時にまゆりに会いにいき、あいつの心を変える。そしてお前は、ラウンダーをひきつける」
鈴羽「完璧。じゃあタイムマシンに乗る前に、この世界線の仲間たちに、最後のお別れを告げようか」
岡部「なっ・・・できるのか?」
鈴羽はポケットから丸い卵型の機械を取り出した。
鈴羽「父さんの開発した未来ガジェットだよ。これのもう一方はラボに置いてるから、もし紅莉栖さん達がまだ中にいれば・・・」
岡部「・・・!」
ラボ――――
紅莉栖「・・・」
ダル「・・・ふー。あいつら、行ったみたいだお」
紅莉栖「そう」
ダル「うん・・・」
紅莉栖「・・・・・・」
ダル「・・・牧瀬氏さ」
紅莉栖「・・・」
ダル「オカリンのこと、まだ全然好きじゃん」
紅莉栖「・・・」
紅莉栖「・・・・・・どういう意味?」
ダル「だって好きじゃないんなら、そんな風に膝抱え込んで沈んだりしないでしょ」
紅莉栖「・・・――――!」
紅莉栖「これでいいでしょう?」
ダル「うぉぉ、そんな気合い入れて立ち上がらなくても・・・」
紅莉栖「・・・」
ダル「・・・ふー。あいつら、行ったみたいだお」
紅莉栖「そう」
ダル「うん・・・」
紅莉栖「・・・・・・」
ダル「・・・牧瀬氏さ」
紅莉栖「・・・」
ダル「オカリンのこと、まだ全然好きじゃん」
紅莉栖「・・・」
紅莉栖「・・・・・・どういう意味?」
ダル「だって好きじゃないんなら、そんな風に膝抱え込んで沈んだりしないでしょ」
紅莉栖「・・・――――!」
紅莉栖「これでいいでしょう?」
ダル「うぉぉ、そんな気合い入れて立ち上がらなくても・・・」
紅莉栖「別にショック受けたりなんかしてない」
紅莉栖「岡部が何も言わずに行っちゃったことに対してショック受けたりなんか・・・」
ダル「自白乙」
紅莉栖「うるさい!」
ダル「まぁ僕もショックっちゃあショックなんだけど」
紅莉栖「それにしては平然としてるじゃない」
ダル「僕のはなんつーか・・・心残りっていうか」
紅莉栖「?」
ダル「残念だなぁって、感じなんだお」
紅莉栖「・・・うぅ」
ダル(ついに泣き出しちゃった・・・)
ダル(「岡部がいなくなってせいせいしたわ!」とか言い出さないとこ見ると、素でかなりショック受けてんなぁ・・・)
紅莉栖「うっううっうーーうううああぁあぁあっあっ・・・はぁ、ふっ、ぐっぐぐ」
紅莉栖「うえええぇっえっえっえっ・・・うえええええええぇぇぇぇぇん」
ダル(かなりじゃないな。相当だお)
紅莉栖「岡部が何も言わずに行っちゃったことに対してショック受けたりなんか・・・」
ダル「自白乙」
紅莉栖「うるさい!」
ダル「まぁ僕もショックっちゃあショックなんだけど」
紅莉栖「それにしては平然としてるじゃない」
ダル「僕のはなんつーか・・・心残りっていうか」
紅莉栖「?」
ダル「残念だなぁって、感じなんだお」
紅莉栖「・・・うぅ」
ダル(ついに泣き出しちゃった・・・)
ダル(「岡部がいなくなってせいせいしたわ!」とか言い出さないとこ見ると、素でかなりショック受けてんなぁ・・・)
紅莉栖「うっううっうーーうううああぁあぁあっあっ・・・はぁ、ふっ、ぐっぐぐ」
紅莉栖「うえええぇっえっえっえっ・・・うえええええええぇぇぇぇぇん」
ダル(かなりじゃないな。相当だお)
ダル「ん?」
ダル(牧瀬氏の超うるさい泣き声でかきけされかけてるけど、なんか鳴ってる)
ダル「僕の携帯じゃないな。牧瀬氏、けいた・・・」
ダル「・・・ってテーブルにあるじゃん。じゃあ何なんだろ」
ダル「・・・・・・奥だ」
ダル「なんだこれ・・・ちっちゃいメカ。鳴ってる・・・」
ダル「まさか・・・このボタン押したら」
岡部『誰だ?ダルか?』
ダル「オカリン!?」
紅莉栖「!!!!」
ダル(牧瀬氏の超うるさい泣き声でかきけされかけてるけど、なんか鳴ってる)
ダル「僕の携帯じゃないな。牧瀬氏、けいた・・・」
ダル「・・・ってテーブルにあるじゃん。じゃあ何なんだろ」
ダル「・・・・・・奥だ」
ダル「なんだこれ・・・ちっちゃいメカ。鳴ってる・・・」
ダル「まさか・・・このボタン押したら」
岡部『誰だ?ダルか?』
ダル「オカリン!?」
紅莉栖「!!!!」
紅莉栖「ノスタルジアドライブッ」
ダル「ぐわあああああああっ!?」
岡部『ちょっえっ・・・ダル!? まずいぞ鈴羽!まだラウンダーの残党がっ』
紅莉栖「岡部!!!???」
岡部『のわあああっ』
紅莉栖「ふー、ふー・・・!」
岡部『紅莉栖・・・?』
紅莉栖「ああんたなんでぇ・・・!」
岡部『待て紅莉栖、落ち着け。確かに何も言わずに行ったのは悪かった!』
紅莉栖「私がどれだけ心配したと思ってんのよ!? もう会えない、話も出来ないと思って私がどれだけ・・・どれだけっ」
岡部「何を言っている!?俺はすぐに帰ってくるのだから心配などする必要も無いッなぜならこの鳳凰院凶真に不可能はっ」
紅莉栖「うるさいっ!!!!」
岡部「・・・えー、はい。」
紅莉栖「黙って聞きなさいっ・・・」
岡部「はい。」
ダル「ぐわあああああああっ!?」
岡部『ちょっえっ・・・ダル!? まずいぞ鈴羽!まだラウンダーの残党がっ』
紅莉栖「岡部!!!???」
岡部『のわあああっ』
紅莉栖「ふー、ふー・・・!」
岡部『紅莉栖・・・?』
紅莉栖「ああんたなんでぇ・・・!」
岡部『待て紅莉栖、落ち着け。確かに何も言わずに行ったのは悪かった!』
紅莉栖「私がどれだけ心配したと思ってんのよ!? もう会えない、話も出来ないと思って私がどれだけ・・・どれだけっ」
岡部「何を言っている!?俺はすぐに帰ってくるのだから心配などする必要も無いッなぜならこの鳳凰院凶真に不可能はっ」
紅莉栖「うるさいっ!!!!」
岡部「・・・えー、はい。」
紅莉栖「黙って聞きなさいっ・・・」
岡部「はい。」
紅莉栖「私は一度あんたのことを諦めた!どうせこの世界線で結ばれないなら・・・結ばれないなら愛さない方がよっぽどいいって!楽だって!」
岡部「・・・!」
紅莉栖「でもダメ!!今分かったの!私はどうしてもあんたを諦めることができない!結ばれることはないって分かっていたって・・・!だから、だから」
紅莉栖「だから聞きなさい岡部倫太郎!!私はあなたを、愛しているから!!どの世界線にいたって、そんなのありえないって否定されたって・・・この想いだけは、変えようの無い事実だから!!」
紅莉栖「岡部!必ず帰ってきて!!そして私を抱きしめて!!」
紅莉栖「それがあんたの・・・償いよ・・・!」
岡部「・・・!」
紅莉栖「でもダメ!!今分かったの!私はどうしてもあんたを諦めることができない!結ばれることはないって分かっていたって・・・!だから、だから」
紅莉栖「だから聞きなさい岡部倫太郎!!私はあなたを、愛しているから!!どの世界線にいたって、そんなのありえないって否定されたって・・・この想いだけは、変えようの無い事実だから!!」
紅莉栖「岡部!必ず帰ってきて!!そして私を抱きしめて!!」
紅莉栖「それがあんたの・・・償いよ・・・!」
岡部『・・・』
岡部『・・・ふっ』
岡部『ふふふっ・・・』
岡部『フハハ・・・何を言っているのか・・・この天才HENTAI少女め・・・』
岡部『もう後悔しても遅いぞ!覚悟していろっ・・・お前がどれだけ嫌がっても!どれだけ俺を拒んでも!』
岡部『お前をっ抱きしめてやるからなッ・・・必ず!』
紅莉栖「うん!」
ダル「・・・・・・グスッ」
紅莉栖「橋田・・・これ」
ダル「うん」
ダル「も、もしもし」
鈴羽『もしもし・・・』
岡部『・・・ふっ』
岡部『ふふふっ・・・』
岡部『フハハ・・・何を言っているのか・・・この天才HENTAI少女め・・・』
岡部『もう後悔しても遅いぞ!覚悟していろっ・・・お前がどれだけ嫌がっても!どれだけ俺を拒んでも!』
岡部『お前をっ抱きしめてやるからなッ・・・必ず!』
紅莉栖「うん!」
ダル「・・・・・・グスッ」
紅莉栖「橋田・・・これ」
ダル「うん」
ダル「も、もしもし」
鈴羽『もしもし・・・』
ダル「!あ・・・」
だ、ダメだ・・・色んな、言いたかったことが頭の中で、ぐちゃぐちゃになって・・・声を聴いただけでこれだ、僕は・・・
いっぱいあるのに。オカリンを助けてくれたこと・・・前の世界線で何も言えなかったこと、謝りたい・・・くそっ何も、まとまらない、何もっ
いや、もう、それなら・・・・・・
ダル「鈴羽・・・」
もう、ひとつでいい
鈴羽『はい・・・』
ダル「鈴羽・・・・・・!」
今度こそ。
鈴羽『はい・・・・・・!』
ダル「鈴羽!」
ダル「がんばれ・・・!」
だ、ダメだ・・・色んな、言いたかったことが頭の中で、ぐちゃぐちゃになって・・・声を聴いただけでこれだ、僕は・・・
いっぱいあるのに。オカリンを助けてくれたこと・・・前の世界線で何も言えなかったこと、謝りたい・・・くそっ何も、まとまらない、何もっ
いや、もう、それなら・・・・・・
ダル「鈴羽・・・」
もう、ひとつでいい
鈴羽『はい・・・』
ダル「鈴羽・・・・・・!」
今度こそ。
鈴羽『はい・・・・・・!』
ダル「鈴羽!」
ダル「がんばれ・・・!」
鈴羽『・・・・・・』
鈴羽『うん・・・・・・!』
ダル「・・・切れちゃった」
紅莉栖「ぐっ、ぐすっ・・・うぅ」
ダル「・・・届いた」
やっと届いた――――
ダル「・・・がんばれ」
鈴羽『うん・・・・・・!』
ダル「・・・切れちゃった」
紅莉栖「ぐっ、ぐすっ・・・うぅ」
ダル「・・・届いた」
やっと届いた――――
ダル「・・・がんばれ」
今日は以上です。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
SS読んでてウルッとくるとは思わなかった、いよいよクライマックスか・・・
どれだけ時間をかけてもいいから是非最後までやり遂げてほしい
どれだけ時間をかけてもいいから是非最後までやり遂げてほしい
再開。
秋葉原某所――――
ラウンダー1「・・・鳳凰院様」
岡部(未来)「どうした」
ラウンダー1「これだけ秋葉原全域を探しても見つからないということは、彼女らは既に過去へ跳んだ可能性がございます」
岡部(未来)「なにィ・・・」
ラウンダー1「我らも一刻も早く過去へ跳んで、彼女らを待ち伏せした方が良いかと」
岡部(未来)「・・・」
岡部(未来)「総員に伝えろ。各自持ち場へ戻れ。タイムマシンで過去の牧瀬紅莉栖たちが存在した時点のアメリカへ跳べ」
ラウンダー1「了解。各自持ち場へ戻れ――・・・」
あそこから全てが始まった。そんなことは、言われなくても解っていた。
だから跳んだ。ラボを出て、タイムマシンを自分で開発してからは何度も何度も――――期待に胸を膨らませて。
ラウンダー1「・・・鳳凰院様」
岡部(未来)「どうした」
ラウンダー1「これだけ秋葉原全域を探しても見つからないということは、彼女らは既に過去へ跳んだ可能性がございます」
岡部(未来)「なにィ・・・」
ラウンダー1「我らも一刻も早く過去へ跳んで、彼女らを待ち伏せした方が良いかと」
岡部(未来)「・・・」
岡部(未来)「総員に伝えろ。各自持ち場へ戻れ。タイムマシンで過去の牧瀬紅莉栖たちが存在した時点のアメリカへ跳べ」
ラウンダー1「了解。各自持ち場へ戻れ――・・・」
あそこから全てが始まった。そんなことは、言われなくても解っていた。
だから跳んだ。ラボを出て、タイムマシンを自分で開発してからは何度も何度も――――期待に胸を膨らませて。
やっと終わるって思った。
本当に辛かったんだ。
まゆりがおかしくなってから皆もおかしくなって、それに耐えきれなくて、俺はラボを出た。
タイムマシンを開発するために。
もう一度・・・あの楽しかった頃に戻りたかった。
岡部(未来)「・・・ッ」
でもダメだった。
過去の俺にバレないように未来を変えようとしたが―――俺にはまゆりが壊れる原因がわからなかった。
独りでずっと考えた。仮説を立てては跳んだ。
だけど・・・ッ
変わらない・・・変わらないんだ
どうしても変わらないんだ・・・・・・!
ラウンダー1「鳳凰院様、準備が完了いたしました」
岡部(未来)「ああ。いくぞ」
だから俺はもう、
現在を変えることに決めた。
岡部(未来)「決着をつけよう」
本当に辛かったんだ。
まゆりがおかしくなってから皆もおかしくなって、それに耐えきれなくて、俺はラボを出た。
タイムマシンを開発するために。
もう一度・・・あの楽しかった頃に戻りたかった。
岡部(未来)「・・・ッ」
でもダメだった。
過去の俺にバレないように未来を変えようとしたが―――俺にはまゆりが壊れる原因がわからなかった。
独りでずっと考えた。仮説を立てては跳んだ。
だけど・・・ッ
変わらない・・・変わらないんだ
どうしても変わらないんだ・・・・・・!
ラウンダー1「鳳凰院様、準備が完了いたしました」
岡部(未来)「ああ。いくぞ」
だから俺はもう、
現在を変えることに決めた。
岡部(未来)「決着をつけよう」
タイムマシン内――――
鈴羽「あともう少しで着くよ」
岡部「ああ・・・時間との勝負だ。しかし鈴羽、お前はどうやって過去の俺に接触するのだ?」
鈴羽「もちろんお母さんにのせてってもらうよ。すいませーん!って言って、ヒッチハイクだねっ」
岡部「そうか・・・それは二重で驚くだろうな過去の俺も・・・」
鈴羽「おじさんはなんにも考えずにまゆりさんのところへダッシュでいって、未練を断ち切ってくること! それさえすればきっと大丈夫だよ!」
岡部「そうだといいがな・・・」
あくまでも仮説。しかしチャンスは一回だ。
尻すぼみするのも、仕方がないと言え・・・
岡部「んぐっ」
そんなことを考えていたら、鈴羽に鼻をつままれた。
鈴羽「リラックスリラックス! だーいじょーぶ、なんとかなるって!」
岡部「・・・分かっている」
これから死ぬかもしれないのに、俺を気遣ってウインクができるお前に、
7年後、ちゃんとお礼を言いたい。
鈴羽「あともう少しで着くよ」
岡部「ああ・・・時間との勝負だ。しかし鈴羽、お前はどうやって過去の俺に接触するのだ?」
鈴羽「もちろんお母さんにのせてってもらうよ。すいませーん!って言って、ヒッチハイクだねっ」
岡部「そうか・・・それは二重で驚くだろうな過去の俺も・・・」
鈴羽「おじさんはなんにも考えずにまゆりさんのところへダッシュでいって、未練を断ち切ってくること! それさえすればきっと大丈夫だよ!」
岡部「そうだといいがな・・・」
あくまでも仮説。しかしチャンスは一回だ。
尻すぼみするのも、仕方がないと言え・・・
岡部「んぐっ」
そんなことを考えていたら、鈴羽に鼻をつままれた。
鈴羽「リラックスリラックス! だーいじょーぶ、なんとかなるって!」
岡部「・・・分かっている」
これから死ぬかもしれないのに、俺を気遣ってウインクができるお前に、
7年後、ちゃんとお礼を言いたい。
ガコンと、タイムマシンが激しく揺れた。
鈴羽「着いた・・・」
岡部「あ・・・」
鈴羽「いくよおじさん!」
岡部「あ、ああっ」
タイムマシンの扉が開いた。
ラウンダーがいないのを確認して、鈴羽は勢い良く飛び出していく。
鈴羽「じゃあねっおじさん! また、7年後っ!」
鈴羽は笑顔でこちらに手を振った。
岡部「・・・ッ」
俺は無言で手を振りかえして、雷ネットの会場へと走り出した。
鈴羽「着いた・・・」
岡部「あ・・・」
鈴羽「いくよおじさん!」
岡部「あ、ああっ」
タイムマシンの扉が開いた。
ラウンダーがいないのを確認して、鈴羽は勢い良く飛び出していく。
鈴羽「じゃあねっおじさん! また、7年後っ!」
鈴羽は笑顔でこちらに手を振った。
岡部「・・・ッ」
俺は無言で手を振りかえして、雷ネットの会場へと走り出した。
岡部「ハァ、ハァ、・・・」
まゆりはどこだ。
雷ネット会場は広い。ただ闇雲に走っていては見つけられないだろう。
俺は一度立ち止まって頭を回した。
思い出せ。
今は昼飯時・・・まゆりはどこにいるんだった?
岡部「しまった・・・!」
焦りが、思わず口をついて出た。
この時間、俺は会場の店で猫耳メイドの格好をした紅莉栖を茶化していたのだ。
よってまゆりとは別行動――――
岡部「くっそ、俺のバカめ・・・!」
ラウンダーはまだ来ていないのだろうか。
鈴羽は引き付けると言ったが全員はきっと無理だろう。
奴等が何人いるか俺は知らないが、そのうち何人かはこちらへ来て俺をとらえようとするはずだ。
心臓の音が痛いくらい大きくなり、冷や汗が流れる。
急がないと。急がないと。
まゆりはどこだ。
雷ネット会場は広い。ただ闇雲に走っていては見つけられないだろう。
俺は一度立ち止まって頭を回した。
思い出せ。
今は昼飯時・・・まゆりはどこにいるんだった?
岡部「しまった・・・!」
焦りが、思わず口をついて出た。
この時間、俺は会場の店で猫耳メイドの格好をした紅莉栖を茶化していたのだ。
よってまゆりとは別行動――――
岡部「くっそ、俺のバカめ・・・!」
ラウンダーはまだ来ていないのだろうか。
鈴羽は引き付けると言ったが全員はきっと無理だろう。
奴等が何人いるか俺は知らないが、そのうち何人かはこちらへ来て俺をとらえようとするはずだ。
心臓の音が痛いくらい大きくなり、冷や汗が流れる。
急がないと。急がないと。
怖い。
俺が捕まれば全てが終わりだ。
なのに、足がガクガクして力が入らない。
時間が無い。はやく、はやく――――!
「ねー、あれコスプレ?」
コスプレ!!
側にいた日本人がそう言ったのが、確かに聞こえた。
そうだ、コスプレだ。
コスプレを見せるために、まゆりはルカ子と一緒にお立ち台に行っているのだ!
あれはかなり反響を呼んだと言っていたから、雷ネット以外で人が集まっていて、シャッター音の絶えない場所へ行けばいい!
パァ、と目の前が明るくなった気がした。
しかし、そんな気分は次の一言で消し飛んだ。
「そうね・・・でもなんか恐くない?軍人みたい」
ラウンダーだ。
俺が捕まれば全てが終わりだ。
なのに、足がガクガクして力が入らない。
時間が無い。はやく、はやく――――!
「ねー、あれコスプレ?」
コスプレ!!
側にいた日本人がそう言ったのが、確かに聞こえた。
そうだ、コスプレだ。
コスプレを見せるために、まゆりはルカ子と一緒にお立ち台に行っているのだ!
あれはかなり反響を呼んだと言っていたから、雷ネット以外で人が集まっていて、シャッター音の絶えない場所へ行けばいい!
パァ、と目の前が明るくなった気がした。
しかし、そんな気分は次の一言で消し飛んだ。
「そうね・・・でもなんか恐くない?軍人みたい」
ラウンダーだ。
岡部「あ、あ・・・」
間違いない。
人混みの中で、俺を探している。
白衣を脱いで身をかがめた。
左腕に激痛が走ったが気にもならない。
バレたら終わりだ。
しかし幸運なことに、ラウンダーとは逆方向にルカ子の姿が見えた。
しめた――――。
俺が足早にお立ち台に近付くと、側にいたまゆりが手を振った。
まゆり「あーっ!オカリ」
岡部「しっ!出るぞ」
まゆり「えー?」
るか「ま、まゆりちゃ、え、どこいくの、えええ・・・」
間違いない。
人混みの中で、俺を探している。
白衣を脱いで身をかがめた。
左腕に激痛が走ったが気にもならない。
バレたら終わりだ。
しかし幸運なことに、ラウンダーとは逆方向にルカ子の姿が見えた。
しめた――――。
俺が足早にお立ち台に近付くと、側にいたまゆりが手を振った。
まゆり「あーっ!オカリ」
岡部「しっ!出るぞ」
まゆり「えー?」
るか「ま、まゆりちゃ、え、どこいくの、えええ・・・」
雷ネット会場から歩いて五分ほどの公園のベンチに、俺たちは腰を下ろした。
岡部「飲むか」
途中で買ったジュースの缶を渡す。
まゆり「わ、ありがとーオカリン」
まゆりは、元気だった。
目にクマが少しだけついているが、俺のいた時間ほどじゃない。
岡部「クマができているぞ。眠れなかったのか?」
嬉しくて、逆にそんなことを尋ねてみる。
まゆり「んー?・・・まゆしぃ、ちゃんと寝たよ?」
はっと、気づく。
今日の・・・この日の前日は、俺がまゆりをはねのけた、あの夜の日ではなかったか。
このクマは、まさか俺があの日、まゆりを拒絶したから眠れなくて・・・?
良く見ると、かすかに目も赤く腫れている。
岡部「あ・・・」
そして今日の夜、俺は紅莉栖と付き合うことになったとラボメンの皆に報告するのだ
幸せいっぱいのその笑顔で。
岡部「う・・・ああ・・・!」
まゆり「オカリン・・・?」
岡部「飲むか」
途中で買ったジュースの缶を渡す。
まゆり「わ、ありがとーオカリン」
まゆりは、元気だった。
目にクマが少しだけついているが、俺のいた時間ほどじゃない。
岡部「クマができているぞ。眠れなかったのか?」
嬉しくて、逆にそんなことを尋ねてみる。
まゆり「んー?・・・まゆしぃ、ちゃんと寝たよ?」
はっと、気づく。
今日の・・・この日の前日は、俺がまゆりをはねのけた、あの夜の日ではなかったか。
このクマは、まさか俺があの日、まゆりを拒絶したから眠れなくて・・・?
良く見ると、かすかに目も赤く腫れている。
岡部「あ・・・」
そして今日の夜、俺は紅莉栖と付き合うことになったとラボメンの皆に報告するのだ
幸せいっぱいのその笑顔で。
岡部「う・・・ああ・・・!」
まゆり「オカリン・・・?」
吐き気がした。
俺はなんて、なんて――――ッ
岡部「う・・・」
まゆり「オカリン、大丈夫」
まゆりが背中をさすってくれる。
まゆり「・・・もし昨日のことでなやんでるなら、そんな必要、ぜんぜんないのです・・・まゆしぃ、気にしてないよ」
岡部「うぐぅ・・・!」
涙が出そうになるのを必死にこらえる。
俺は本当に、バカ野郎だった。
何で気付かなかったんだ・・・!?
まゆりはもう、今の時点で、こんなに苦しんでいたのに・・・。
まゆり「オカリン・・・」
岡部「ふ、ふふ・・・すまないなまゆり、もう、もう大丈夫だ。少し取り乱しただけだ・・・」
まゆり「ほんと?」
岡部「・・・まゆり」
岡部「俺のこと、好きか」
俺はなんて、なんて――――ッ
岡部「う・・・」
まゆり「オカリン、大丈夫」
まゆりが背中をさすってくれる。
まゆり「・・・もし昨日のことでなやんでるなら、そんな必要、ぜんぜんないのです・・・まゆしぃ、気にしてないよ」
岡部「うぐぅ・・・!」
涙が出そうになるのを必死にこらえる。
俺は本当に、バカ野郎だった。
何で気付かなかったんだ・・・!?
まゆりはもう、今の時点で、こんなに苦しんでいたのに・・・。
まゆり「オカリン・・・」
岡部「ふ、ふふ・・・すまないなまゆり、もう、もう大丈夫だ。少し取り乱しただけだ・・・」
まゆり「ほんと?」
岡部「・・・まゆり」
岡部「俺のこと、好きか」
今日は以上です!
ありがとうございましたー
ありがとうございましたー
久々にきたらまだ更新続いてたのね
クライマックスまで見届けよう
クライマックスまで見届けよう
>>1は忘れてないよな
>>539
今さらだが時間スゲエな
今さらだが時間スゲエな
再開
まゆり「・・・? オカリン?」
岡部「答えてくれ、まゆり。俺のことが好きなのかどうか」
まゆり「・・・」
まゆり「まゆしぃ、好きだよ。オカリンのこと。」
まゆり「でもね、もしオカリンがまゆしぃのこと好きだったとしても・・・それはとってもとってもうれしいことだけど・・・だけど」
まゆり「それはきっと、まゆしぃの好きとはちがうのです。」
まゆり「だからまゆしぃは、もうオカリンのこと好きでいたくない」
岡部「・・・・・・」
まゆり「・・・辛いから。」
岡部「答えてくれ、まゆり。俺のことが好きなのかどうか」
まゆり「・・・」
まゆり「まゆしぃ、好きだよ。オカリンのこと。」
まゆり「でもね、もしオカリンがまゆしぃのこと好きだったとしても・・・それはとってもとってもうれしいことだけど・・・だけど」
まゆり「それはきっと、まゆしぃの好きとはちがうのです。」
まゆり「だからまゆしぃは、もうオカリンのこと好きでいたくない」
岡部「・・・・・・」
まゆり「・・・辛いから。」
岡部「・・・そうか」
まゆり「うん・・・」
岡部「まゆりは俺のこと、好きなのか。くくくくッ」
まゆり「そ、そんな言い方してないよ・・・好きでいたくないって言ったのです」
まゆり「だってオカリンは、紅莉栖ちゃんが好きなんでしょ?」
岡部「・・・ああ、そうだな・・・」
岡部「だがもう・・・、分からなくなってしまったよ・・・」
俺はこの時間に出発する前、まゆりに「お前に関わらなかった世界線も存在した」と言った。
しかしそんなものは・・・真っ赤な嘘だ。
まゆりに見せられたどの世界線においても・・・岡部倫太郎は存在した。
ほぼ全ての世界で17歳の生涯を終えてしまうまゆり。
そんなまゆりと、俺は必ずどこかの時点で出逢っていた。
幼稚園で。
小学校で。
中学で。
高校で。
死にゆくまゆりの側には、いつも、俺がいた。
まゆり「うん・・・」
岡部「まゆりは俺のこと、好きなのか。くくくくッ」
まゆり「そ、そんな言い方してないよ・・・好きでいたくないって言ったのです」
まゆり「だってオカリンは、紅莉栖ちゃんが好きなんでしょ?」
岡部「・・・ああ、そうだな・・・」
岡部「だがもう・・・、分からなくなってしまったよ・・・」
俺はこの時間に出発する前、まゆりに「お前に関わらなかった世界線も存在した」と言った。
しかしそんなものは・・・真っ赤な嘘だ。
まゆりに見せられたどの世界線においても・・・岡部倫太郎は存在した。
ほぼ全ての世界で17歳の生涯を終えてしまうまゆり。
そんなまゆりと、俺は必ずどこかの時点で出逢っていた。
幼稚園で。
小学校で。
中学で。
高校で。
死にゆくまゆりの側には、いつも、俺がいた。
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