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    元スレ麦野「もう逃がさねぇ」上条「勘弁してくれよ……」

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    タグ : - とある魔術の禁書目録 + - 麦野 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    101 = 98 :

    ――

    それから、一回の遭遇を経て、三日が経ち……。

    「ん?」

    ――めてください

    今度は3人の男達に囲まれている少女。「またか……」と、いつもより、少し頻度の多い光景に目を向けるも、特に関心を持たず、歩き続けようとする……

    「あっ!! あそこにジャッジメントが!!!」

    そう叫ぶ男に、「何っ!?」と、3人全員が一斉に指差す方向を見る。
    こんな古典的な方法に騙されるのか、と、同時にその事に感謝しながら少女をを連れだした。
    そして、分かったいた事だが、まるで形式化しているかのように男たちはその原因を追いかける。

    「……」

    102 = 98 :

    ――

    それから一週間も間を空けず、今度は朝方。

    ――通して下さい

    「……おいおい」

    呆れたように呟くも今度は立ち止まる。何故なら……

    「あー、すいませーん。ほら、早くしないと遅刻するぞ」

    ……やっぱり、と。その男が現れる事をどこか期待していたのかもしれない。その期待が自分の中で反芻しているのだ。
    口角が上がり、笑う事を抑制できないくらいに。

    「……ふふ……あははははは!!! いやー、あんた凄いわ!! 本っ当面白い!」

    「え?」と、道を塞いでいた男たちも、その行為に辟易していた女の子も、それを助けようとした男も、近づいてくるその人物に対して一斉に口を開ける。

    「え? えーっと、誰ですか?」

    「時間ないんでしょ? 今はいいわよ。ほら、その子連れて行きなさい」

    「いや、あの」

    「いいって、ほら、遅刻するわよ」

    「えーっと、それじゃあ、すいません」

    と、言われた通り、その女の子を連れ、走り出す。
    男はどうやら不安そうな顔をしていたが、それを見てまた笑ってしまった。
    その光景に囲んでいた男たちは口をあんぐりと開けたまま、見ているしかなかった。
    先程の男に対してもそうなのだが、更にこの人物が表れた事によって、事に対する処理が及んでいなかった。

    「あれ? てっきり凄まれると思ったんだけど、お兄さん達優しいのね。じゃ、私も行くわ。ばいばーい」

    スタスタと歩きだすその人物に目を向けるしか出来なかった事を、応対しなかった事を、
    自分達が今まで行ってきたどの選択よりも正しかった事をその男達は知らない。

    103 = 98 :

    ――

    「はぁはぁ」

    「おっそーい」

    回想とリンクするかのように両手に荷物を抱えたその男。
    彼はどうなのだろうか、選択を誤っているのだろうか、その答えは自分にしか分からない。
    幸と捉えるも、不幸と捉えるもそれは自分次第なのだから。

    105 = 98 :

    一応投下終了です。うーん、進まない。
    間隔開けるとやっぱり駄目ですね、何か、こう、訂正しにくいww
    更新は出来るだけ(何回言ってんだっっ!!!)したいです。

    それでは。

    108 :


    いいぞいいぞ
    このままどんどん続けて下さい

    110 :

    まだ来んのか??

    111 :

    来るか来ないかなんて関係ない
    待つだけさ

    112 :

    今日読んでみてまさか一か月もあいて更新STOPしてるなんて思わなんだ。
    一回ぐらい乗っ取りってのやってみたいものだがな。
    >>1が来るのを待ちますか。

    113 :

    vipでやれ

    114 :

    ――

    「……何で俺がこんな事を」

    事の始まりは、同僚の絹旗最愛が切りだした一言だ。

    「麦野の相手、超気になりませんか?」

    いつも通りのファミレスの一角、違うのは話題の主役の麦野沈利が居ないというだけ。
    そう突発的に話す絹旗の顔は意気揚々としている。隣に居る滝壺は目を伏せたままで、しかし、前に居るフレンダはこちらに目を向けた。

    「まぁねー。でも、全く情報無いし、麦野にばれたら……うん」

    興味を示すも、それとは裏腹に声の調子は弱くなっていく。
    カラカラとコップの中の氷を混ぜながら、何かを思い出すかのようにフレンダの顔色も曇っていた。

    「と、いうわけで、浜面。調べてきて下さい」

    「えぇ!? 俺関係ねぇじゃん!」

    115 = 114 :

    「超関係ありますよ。浜面は私達のパシリなんですから」

    さも当然かのように絹旗は言った。浜面の発言に対しても、むしろそちらがおかしいとばかりに、きょとんと、疑問を顔に浮かべた。

    「パシリじゃねぇ!!」

    「じゃあ、何なんですか?」

    隙の無いその言及に、浜面は「う゛っ」と詰まったように言葉を濁した。そうして、フレンダも同じように

    「まぁ、下部構成員なんて大そうな名前があっても、結局は上のパシリなんだよねー」

    と続き、顔を伏せていた滝壺ものそりと、顔だけを上げて、

    「浜面……応援してる……」

    116 = 114 :

    ――

    皆目見当がつかないというわけでは無い。
    手掛かりが無い事を理由に探せないという旨を伝えようとすると、すぐさま、対象の写真を出して来たのだ。
    まぁ、あろうが無かろうが、彼女達にとっては、それはやらない理由にはならないのだろうが……。

    「こんな奴があの麦野となぁ……」

    写真を見れば、中々くっきりと写っている。よくこんなに近づけたな、いや、ここの技術の賜物だろうか。
    まぁ、どちらでもいいか。と、ついやってしまうあまり意味の無い思考にも区切りをつける。
    写真に写っている人物は普通と言えば普通で、特徴? を挙げるとするならば、周りの人よりも、空気よりも幸が薄そうな雰囲気があった。

    「しかし、こんな時間に出歩いてるわけねぇだろうよ。10時くらいか? 今」

    ファミレスに呼び出された時点でもう日が暮れていたのに、そこから、あの会話があるまでに随分と話をさせられたのだ。
    そして、急にあんな話題をだしてきたと思ったら探しにいけだの、無茶苦茶だ!……と、まぁ、思った所ところで結局言えるわけは無いのだが。

    「これだからお子様は……?」

    117 = 114 :

    ――

    家に着く頃には、9時をとうに過ぎていて……しかし、これでも頑張ったほうなのだ。
    最後は逃げてきたといっても過剰では無いかもしれない。
    「怒ってるよなぁ……」と、少し甘い? 考えを持ちながらドアを開けると……ダダダダダ! っと

    「とうまの馬鹿っ!!」

    「ぐえっ」

    それはそれは、体重がかかったタックルを助走をつけてぶつけてきたのだ。
    もろに鳩尾に入るし、落ちそうになるしで、苦しいやら、緊張やら、あまりよろしくない感情の渦を形成し、反芻していた。
    彼女はそんな光景を見ても、興奮冷めやらないようで……。

    「反省してっ!! もう知らないっっ!」

    と言って、辛うじて掴んでいた「荷物を奪って」中に入ってしまった。勿論、鍵を閉め、チェーンを掛けて。

    「お、おぃ、インデックス。悪かったって、開けてくれよ」

    むせるように咳を吐き、息を切らしながら、ドアを叩くも、向こうからは「ふんっ」と音がするだけで、何も反応が無い。
    どうやら本気で怒らせてしまったらしい。餌で釣ろうにも、その餌は全て向こう側だ。

    「不幸だ……」

    いつもより数段トーンを落として呟き、恐らく? 助けがあったであろう隣人の存在も忘れて……
    そして、恐らく助けてくれるであろう担任の存在も、関西弁の友人も、そしてあの人物も、誰の助けも求めようとも考えず、
    ただ、途方に暮れたように、ずんとした暗い雰囲気を背負って、重い足を外に向けて運んだ。

    118 = 114 :

    ――

    歩けば歩く程、どこか虚しくなっていくのは誰とも会えないからだろうか。
    時間帯を考えれば、当然といえば当然なのだろうが……。今まさに、時計の針は10時を回ろうとしていた。

    「まじかよ……」

    当たり前の事なのだが、向こうはこちらを知ることは無い。
    明らかに不幸なオーラを出している前方に居る男は、照明等に照らされながらも、どこか暗い。
    噂をすればなんとやらだろうか。幸運にも? 自分にとって空前といっても過言ではない程のタイミングであった。
    しかし、どうしようか。顔を合わせた事もないのだし、かといって自分も相手も表向きの有名人というわけでもない。
    共通点はただ一つ、どちらも「あいつ」を知っているというだけで。

    「よ、よぉ」

    これほど自分の頭脳に哀れむ事もそうは無いと思う。タイミングを作ろうとも、何も思いつかず、かといって見過ごすわけにはいかない。
    悲しい事に彼が取った行動は、唯一存在していた「何の考えも無く、とりあえず声をかける」を取る事にしたのだ。

    「……えっ? 俺?」

    少しばかり、下を向きながら歩いていたので反応が遅れた。
    まさか自分ではあるまいと顔をあげると、引きつったような顔でこちらを見ているではないか、ご丁寧に片手をあげて。
    しかし、顔を知らないからといって、覚えていないからといって、知り合いでは無いとは言い切れない。
    彼は「昔」に親交があったのかもしれないのだから。

    (え……知り合い? いや違う……いやでも……)

    思考が頭を巡るも、特に答えはでず、結局は

    「お、おう……ひ、久しぶり……」

    彼と同じように、顔を引きつらせ、ご丁寧に片手まで挙げ、特に何も考えず、ただ、応じる事を選んだ。

    119 = 114 :

    二か月て……本当にすいません。
    ちょっと色々とありまして……。


    とりあえず今日はこれまでです。
    時間が空きすぎて申し訳無いです。

    それでは。

    121 :


    この時期は色々あるよね
    気長に待ってる

    122 :

    次はいつになるんだよ!

    123 :


    上条さん、相手を決め付けてかかるのは……

    続きはよ

    124 :

    まってたかいがあったよ!

    どんなに更新おそくなったってこのSSをお気に入りから消すことは無いから頑張ってくれ。

    125 :

    「まずはその幻想をぶち[ピーーー]!」

    127 :

    あー

    128 :

    いー

    130 :

    えー

    132 :

    期限まであと10日

    133 :

    くそっ…貴重な上麦が…

    134 :

    もったいないな…

    明日までに1が来ないなら乗っ取ろうかな

    135 :

    >>134
    乗っ取んな
    やるなら新規でスレ立てろ

    136 :

    >>134 新スレでもなんでもいいからいいから上麦書いてくれ

    137 :

    ――

    (不幸だ……)

    周りには、先程の「知らない知り合い」も含め、4人。前に居るのは女子三人。
    その内、一人はうつ伏せ、後の二人はこちらを見ながら、「こんな奴があの麦野と」とか「不幸そう」とか、ひそひそと、こちらに聞こえる声で会話している。

    「ま、まぁ、何か喰ってくれよ」

    苦笑いしながら相手にメニューを向ける。先程、何故か相手は自分の事を知り合いだと勘違い? したので、悪いとは思ったのだが、
    どこかから監視されている可能性も否めないというか、まず、逆らえるはずも無いので、御飯を奢る事を口実に先程の場所へと一緒に戻る事にしたのだ。

    「あ、ああ」

    ぺらぺらと、ページをめくるも食べられる雰囲気では無い。
    時間帯からか、周りに客が全く居ないのと、何よりじろじろとこちらを見ながら聞こえる陰口? を言われているのだから。
    しかし、腹が空いているのも事実なので……。

    「そ、それじゃあ、これで……」

    頼んだのは特に何の変わりも無い定食セット。こんな時にも一番安いセットである辺り、謙虚というよりも普段の生活が垣間見える。

    「で、浜面はこの人とどういう繋がりなんですか? てか、知っているのならあの時に言えばよかったじゃないですか」

    「結局、そういうわけよ。何で無駄に手間がかかるようなことをするのか意味不明なんだけど」

    それはそうだろう。自分も先程、会ったばかりなのだから。とは、本人の前で言えるわけも無く。

    「ひ、久しぶりだったし……気付かなかったんだよ」

    「ふーん……」

    訝しい目をこちらに向けながら、絹旗はそう口に出した。
    そして、その目を浜面からもう一人の何だか居心地の悪そうな、だけども、運ばれてくる料理からは目を背けられない男に向けると。

    「まっ、そういう事ならいいです。ところで、麦野と付き合ってるってのは本当ですか?」

    「はぁぁぁ!???」

    138 = 137 :

    絹旗が肺から吐き出すように浜面は反応した。「あいつ」もそうだが、こいつらには気遣いというものは存在していないのだろうか。
    言われた本人も「麦野」という言葉を聞けば、先ほどから料理に注がれていた興味もそちらの方へ向かざるを得なく……

    「麦野って……あの麦野か?」

    「どの麦野を指しているのかは知りませんが、多分その麦野で合っています」

    「そうか……お前らもあいつの被害を受けているのか?」

    「ええ、まぁ」

    にっこりとした顔で絹旗は頷き、隣のフレンダもうんうんと同じように、上っ面な返事を顔でする。
    滝壺は相変わらず寝たままで、浜面だけが、わが身に起きた事のように、似たような境遇をもつ「仲間」として、本当に同情していた。

    「結局、恋人って事は無さそうね」

    「そうみたいですねー。超期待してたのですが」

    お前らも同類じゃねぇか、と思うも、やっぱり口には出せず。
    隣の彼は先程とは打って変わり、とても幸せそうな顔を浮かべて、食べる事に夢中なようだ。

    「っと、ちょっとトイレ」

    そう言った浜面がトイレに向かって数歩目を歩んだ時、うつ伏せていた滝壺がのそりと顔を挙げると

    「来てる」

    「? 誰がですか?」

    隣にいる絹旗のみが聴こえる程度の僅かな声を滝壺は発した。
    事実、フレンダにも、目の前の少年にもその言葉は聞こえていないようで。そうして、絹旗が述べた疑問に滝壺はぼそりと

    「麦野」

    139 = 137 :

    ――

    「あれ? あいつらは?」

    「何か用事があるらしいって。今さっき帰ったぞ」

    満足そうな顔を浮かべて、浜面に答えた。どうやらきれいに平らげたようで、膳には一粒の御飯粒さえも残っていない。

    「ったく。人を使うだけ使わしておいて……はぁ……」

    そう言いつつもこれはいつもの事なのだ、と感じている。慣れる事はないが、もう諦めた。
    言っても聞かないだろうし、あまり強く言えるはずもない。関係としてそう構成させられているのだから。

    (……)

    そんな彼に対し仲間意識を感じていた。不幸不幸と、常々嘆いている自分と似ている、そう思った。
    そう思わせる程に彼の顔からは苦労が滲み出ていたから。

    「あー、そういや名前何だったっけ。聞いてなかったよな?」

    「あれ、言って無かったか? 俺は上条当麻。えーっと……あ、浜面だよな? よろしく」

    「こちらこそな。よろしく」

    「ふーん、随分と仲がよろしいのね」

    「「え?」」

    ――

    140 = 137 :

    本当に申し訳ないです。
    また、2カ月経ってしまいました。やる気はあるのですが、最近、異常な位忙しくなってしまって。
    何とかペースを挙げられるように頑張りますのでよろしくお願いします。
    それでは。

    141 :

    >>1

    続き書いてくれてありがとう。
    ちびちびでいいからよろしく頼むよん。

    144 :

    2ヶ月たってあいつだのなんだの代名詞大杉でイミフ
    覚えてねーよ


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