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    元スレ麦野「もう逃がさねぇ」上条「勘弁してくれよ……」

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    タグ : - とある魔術の禁書目録 + - 麦野 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    56 :


    麦のん可愛すぎるww

    57 :

    麦のんwwwwww

    58 :

    上条さんの苦し紛れの一文でそんな反応を示すむぎのんが可愛すぎるwww

    59 :

    個人的に麦のんは上条さんと絡んでるときの方がかわいい

    61 :

    隣人=土御門元春

    63 :

    乙~
    何やってんだ土御門ww

    64 :

    土御門かよwwwwww

    つか、麦のん最高に可愛い

    65 :

    乙!
    隣人ってあれだろ。妹の方だろ?

    66 :

    >>65
    舞夏は隣人の妹だから隣人ではないだろ

    67 :

    >>65

    認めろよ。土御門元春の顔面パックを

    68 = 65 :

    >>66
    泊まりに来てたんだろ
    >>67
    認めるわけにはいかない

    69 :

    まぁ上条さんが隣人ってメールうったんだから舞夏ってことはないけどな

    70 :

    土御門(美肌)

    71 :

    ここまで否定するってことは>>68は青ピなのかもしれん
    土御門が美肌になってモテるのが困るのだろう

    72 :


    上麦とか俺得すぎるわ

    期待期待

    73 :

    麦のん全力支援

    74 :

    もうそろそろ>>1来るかな?ってミサカはミサカはぜ……
    いや、なんでもないんですの

    76 :

    来たかと思ったんだぜい…

    77 :

    麦野>>1もう逃がさねぇ」

    78 :

    まだかな…

    79 :

    ageてんじゃねーよクズが

    80 :

    上麦こそジャスティス

    81 :

    まだかしら

    82 :

    まだかな

    83 :

    まだかなー

    84 :


    「はっはっ」

    街灯の光と、少し騒がしい肉声を浴びながら薄暗い街中を駆ける。
    急ぐ用事ではあるものの、どこか引っかかるのは、やはり先程の会話のせいであろう。

    ――

    「う゛っ……」

    話した言葉が詰まってしまう程度の出来事。喜ぶべき事では無い事は断言できる。
    しかし、不幸な出来事かと言われると、言葉自体は発しても、少し違う気がする……タイミングを除けば。

    「も、もしもし?」

    重く、震えた指でボタンを押してから、刹那の間を空け、言葉を発した。

    「助けて……」

    「えっ」

    疑問形にならなかったのは、これも自然に出た音からなのかもしれない。

    「お願い、もう駄目なの……」

    「な、何が?」

    「いつもの所に居るから来て……鮭弁も忘れずに……」

    「お、おい。説明を」

    ブツっ、と、経験則から予感はしたが、案の定、切られた。そして、掛け直しても無駄ではある事も自明であった。
    行かないわけにはいかない。心配、という気持ちも確かにある……会話の内容によれば。
    しかし、本当に懸念している事はそこでは無く、蔑ろになんてしようものなら誇張では無く、自らの命に影響が及んでしまう。
    相手はそういう人物だ。

    「……やっぱ無理だよなぁ」

    どの道行く事には変わり無かったのだが、帰ってからの問題にげんなりしつつ、その足を玄関へと向かわせた。

    85 = 84 :

    ――

    「あっ、飲み物……まぁ、自販機でいいか」

    蒸し暑さが残る夏の終わり、その証拠として、公園の薄明るい光が首筋の汗を照らしていた。
    少し広めのベンチから腰を上げ、自販機の方へと足を運ぶ。

    「えっと、お茶と……」

    ピッ、っと、先に、南国を思わせるような炭酸飲料を出し、その上からガコンと、特に何の変わりの無いお茶を出す。
    本人としてはその順番に意識を持たなかったが、深層心理において、相手への気遣いが窺がえた。

    「んー、流石にまだ来ない、か」

    缶を持った左手首の腕時計を見ながらそう呟いた。
    あれから少しの時間は経っているものの、いくら急いだからといってこんな短時間では来れないはずだ。
    「いつも」と同じ程度だろう、と予想する。

    「……」

    ベンチに座り直し、すぐ横に缶を置く。
    この街の明かりのせいか、それとも空気のせいか、はたまたその両方か、星一つ見えない薄曇った空を見ながら思案する。

    ――初めて会ったのはいつだったろうか――

    86 = 84 :

    ――

    「「んっ?」」

    それを中心として、二人は同時に添えるように手を伸ばし、互いが互いの手を見ると同時に動きを止める。

    (こいつは……)

    そこから僅かの間が空いて、片方はそのまま、もう片方はその隣に手を伸ばした。

    「いいの?」

    「まぁ、どっちもセール品なんで、特にこだわりは無いです」

    「……そう。じゃ、遠慮無く頂くわ」

    「えーっと、後は」

    セールやら卵やらと呟きながらすたすたと歩いて行く。その姿に目を向けながら思う。

    あいつは……自分のような人間も救うのだろうか、と。

    87 = 84 :

    ちょっと期間空き過ぎてて、自分でも何書いてるのか分からなくなってました。
    麦野との慣れ合いをって……いつまでやってんだっ!!!!
    刃牙並みに進むのが遅くなるのかもしれません。
    なるべく頑張りますので、どうかよろしくお願いします。
    後、アドバイス等頂けたら書くのに助かります。

    それでは。

    88 :

    乙っす!
    遅くても良いので頑張ってくれ!

    89 :

    乙ー

    刃牙は休載したら次の週に二話同時に掲載する
    だから>>1も同じようn(ry

    91 :


    次の更新も待ってるぞ

    92 :

    乙~
    個人的にはシリアスより日常の方が好きだったりする
    できれば重くならない程度にしてくれたら嬉しいかも

    93 :

    麦のん全力支援

    95 :

    なんだ逃亡かと思ってたわ

    96 :

    >>1が好きなように書いてくれ

    98 :

    ――

    まだ人通りはあるものの、陽は落ち、街灯のおかげで姿は見えるが、辺りはすっかり黒色に染まっている。
    時間もそこそこ、一部を除けばこの人々は帰宅するのであろう事が見て分かる。

    「……はぁ」

    自然と漏れる溜め息は、どの感情から来るものだろうか……分かるわけが無い。
    同時に何故、ついているのかも分からない、それ程までに日常化していた。

    ――さい

    「ん?」

    ――なしてください

    か細い声の先を辿れば、どうやら男……二十歳ぐらいだろうか、ガッチリしたのも居れば、ただ「顔」だけを気にした風な男もいる……
    俗にいうチンピラという奴だ。一人の女の子が数人のチンピラに囲まれている。
    「ここ」ではよく見かける、事は無いが、滅多にという程、珍しいわけでもない……自らにとっては。

    「あーあ、かわいそうにね」

    軽く、心にも思っていないように発言した。実際、そうなのだ。
    「自分」から言わせてみれば、危機管理能力が足りていないとしか言いようが無い。
    彼女からすれば、酷なのかもしれないが、自分にとってはそれが当たり前。
    だから、助ける事は無いだろうし、その気もおきない。何より「面倒くさい」。恐らく、周りに助ける者も居ないだろう。
    この街の安全を取り繕っている「風紀委員」や「アンチスキル」にも連絡をしないだろう。
    そうして、彼女は「乱暴」されるだろう。特に罪悪感も覚えず、同情もせず、顧みようともせず、無かったかのように足を進めようとした

    「いやー、ごめんな。遅れちまった」

    99 = 98 :

    ――

    「は?」

    と、いきなり割って入ってきたその男に唖然としたチンピラの内の一人は少女を掴む腕を反射的に離した。
    その反応は、この男が何者か……例えば、この男が風紀委員だったからというわけでは無く、
    そういう事態に出くわした事が無かった……免疫が無かったから。

    「え? あ、えと」

    「ごめんごめん。ほら、行こうぜ」

    「え、あ、は、はい」

    男は少女の腕を掴み男たちの隙間を抜ける。その瞬間、呆気に取られていた男は声を戻す。

    「待てこらぁ!!」

    少女の腕を掴んでいた男が最初に怒声する。そうして、それに倣い、周囲の男達も、続くかのようにまくしたて上げた。
    その明らかにわかる変化にも周囲の反応は変わらず、むしろ、関わりたくないのであろう、見て分かる程、露骨に距離を取っていた……一人を除いて。

    「おい、走るぞ」

    「えっ、は、はいっ!」

    「万が一」を考え、男は少女の手を引き、人通りの多い方へと走り出す。とても鍛えてるようには見えない、「普通」の女の子だ。
    長距離を走ればいくらなんでも追いつかれてしまう。そんな時にこの子を守るのは厳しくなる、そう判断し、最悪、一人でも逃げきれるようにと。


    「おい! 追うぞ!」


    そう号令するこの男も、それに応える周りの男たちも、さっきまで略取しようとしていた少女の事はもう眼中に無く、
    今現在、ぱっと表れ、流れるように消え去ろうとしている男に理不尽な感情を用いて、理不尽な暴力を行使する事しか頭にない。
    怒りに身を任せ、周りも省みずにその一歩を進めようとするが……

    「お待ちなさい」

    100 = 98 :

    ――

    「ふぅ、なんとか撒けたか……」

    後ろを振り返れば、どうやら通行人の方々も安心したようで、がやがやと、時間帯にそぐう程度に騒がしい会話を取り戻していた。

    「あ、あの、ありがとうございますっ!!」

    「えっ、あぁ、別に――」

    「へぇ……」


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