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    元スレ上条「か、上条さんの貴重なタンパク源が・・・」 麦野「ん?」

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    103 :

    きになるなあー!!

    104 :

    乙だぜ
    アイテム上条派としてはかなり嬉しいSSだwwww

    105 :

    アレイスターが他の暗部との接触をさせたり依頼を回さないとしたら上条さんは何もしないで2万手に入り続けるのかwwww

    106 :

    でもスフィンクスとイなんとかの餌代で1日2万いきそうじゃね?

    107 :

    乙!
    いいね、いいねー

    ただ、上条さん口軽すぎだろwwwwwwwwwwww

    108 :

    ニヤニヤが止まらんwwwwww

    109 :

    いいSSに巡り合えた。
    できれば更新の時はageてくれると嬉しい

    ここでアックア来るか!!

    110 :

    いつもこんな処女作スレにレスをありがとうございます。
    やっぱり読み返すと誤字や日本語でおkがかなり多いです。
    皆さんの頭で脳内変換してくれると助かります。

    >>109さん
    それじゃあ投下する際には1回ageたいと思います。



    それでは、投下を開始したいと思います。

    111 = 1 :


    3日目

    ―店―

    麦野「何も無いって暇ね……」

    絹旗「そうですね、こんなに平和でいいんでしょうか」

    滝壺「……zzz」

    フレンダ「結局、これくらいほのぼのしてたほうがいいって訳!」

    麦野「……ストレス解消ができねえじゃねえか」

    絹旗「バ上条で解消すればいいじゃないですか、アレならいくら撃っても多分死にませんよ」

    麦野「上条……かあ」

    フレンダ「もしかして麦野、上条に裸見られて意識しちゃってたりする訳?」

    麦野「は、はぁ!? ど、どうして私が裸見られただけで意識するんだよ!」

    フレンダ(そんなにむきにならなくても……)

    112 = 1 :


    絹旗「フレンダだって、アドレスと番号交換した時超嬉しそうでしたよ」

    フレンダ「な、そんな顔してないわよ!」

    絹旗「ほんとですかー?」ニヤニヤ

    フレンダ「そ、そんな事言ったら絹旗はどうして名前で登録してるのよ!」

    絹旗「そ、それはあれですよ!えーっと……そ、そう!バ上条って毎日言ってるお詫びです!」

    麦野「……意味わかんないわよ」

    フレンダ「結局、上条みたいにモテなさそうな男がモテたりする訳よ」

    麦野「モテなさそう?上条って結構イケメンじゃない?」

    フレンダ「麦野ってもしかして上条みたいな顔がタイプな訳?」

    麦野「それじゃーフレンダは上条が豚面に見えるのかしら?」

    フレンダ「豚面って……まぁたまーにだけど良い所がある訳よ」

    113 :

    >>1
    頑張れ。
    アイテムssは大歓迎だ。

    114 = 1 :


    絹旗「……まぁ超超百歩譲ってですね」

    麦野「……それにしても私の『原子崩し』があぁもあっさり消えちゃうとはねー」

    フレンダ「上条の事?」

    絹旗「私の『窒素装甲』もあんなにも超簡単に消せれちゃうんですね……」

    フレンダ「でも上条って銃で撃たれると死んじゃう訳よ」

    麦野「そうなのよねー……刃物もダメだし物理系ならほとんどダメじゃないの?」

    絹旗「上条が言ってた『不便な所もある』ってそういう所を言うんでしょうね」

    麦野「あとは範囲が右手だけって言うのもねー」

    フレンダ「でも上条ってさ、異常に反応がよくない?」

    麦野「そういえば言われてみると確かにそうよね」

    絹旗「……まぁバ上条は第1位や第3位と戦ったりしてますからね、自然と身についてるんじゃないですか?」

    麦野「うーん……」

    115 = 1 :


    フレンダ「それにしても上条遅く無い?」

    絹旗「アホ麻の事だからまた超電磁砲に超付き纏われてるんじゃないですか?」

    滝壺「わたしが、電話してみる」

    絹旗「うわ!?……超ビックリした、滝壺さんいつ起きたんですか……」

    プルル プルル プルル ガチャッ

    上条『あ、もしもし?』

    滝壺『とうま、今日は来ないの?』

    上条『俺もそのことでさ、いま麦野に電話しようと思ってた所だ』

    滝壺『今、どこ?』

    上条『今は近くに居るんだが、アホシスターが風呂壊したから今日は22学区に行く予定ですのことよ……』

    116 = 1 :


    滝壺『今日来れない理由は?』

    上条『あー……まぁそんな大事じゃないから、気にすんな』

    滝壺『……言えないの?』

    上条『え、えーと……忙しいから後で説明するから!
        麦野と一緒に居るんだろ?麦野には謝っておいてくれ!じゃあな滝壺!』

    ツー…ツー…

    絹旗「……超怪しいですね」

    フレンダ「……何か隠してる用にしか聞こえないって訳よ」

    麦野「……まぁそこまで重要な話しをアイツには話してないし、裏切りとかは無いわね」

    滝壺「とうまはそんなことしない」

    麦野「……そうね、あのお人好しバカがそんな事するはず無いわ」

    フレンダ「……もしかして、上条に女ができてたりして」

    絹旗「……」

    滝壺「……」

    麦野「……」

    117 = 1 :


    絹旗「あのバ上条ですよ? そ、そんな事超あるわけないじゃないですかー!」

    麦野「別にアイツの恋路はどうでもいいけど、アイツがデレデレしてる姿は気に入らねえな……」

    フレンダ(素直じゃない麦野も可愛いけど怖い訳よ……)

    フレンダ「け、結局明日上条がここに来たら問い詰めて見ればいいのよ!」

    絹旗「そ、そうですよ、どうせ明日会うんですから……」

    フレンダ「アイツ鈍そうだし彼女なんて居ないと思うんだよなー」

    絹旗「……」

    滝壺「……」

    フレンダ「……」

    麦野「……今度は私が電話してみるわよ」

    プルル…プルル…プルル…ガチャ

    上条『もしも「アックアからですか!?」おわっ!?』

    118 = 1 :


    麦野『…………おい、今の声……女と遊んでんのか?
          バイトをサボって女と遊ぶとは良い度胸じゃねえか、なぁ?かぁーみじょぉ?』

    上条『ち、違います!(コラ五和)……麦野さんは勘違いをしてます! 人の話を聞いてくれ!』

    麦野『ぶ・ち・コ・ロ・シ・か・く・て・い・ね』

    上条『だぁーっ!もう! だから麦野!俺の話を聞いてくれ!』

    麦野『そこらで出会った暁にはてめぇの粗末な×××を私の能力でジュージュー焼いてやらぁぁぁァァアアア!!!』

    ツー……ツー……

    麦野「……」イライラ

    絹旗「……」

    滝壺「」

    フレンダ「な……」

    麦野「……ふー……まぁアイツの事だしどうせまた危険な事にでも巻き込まれてるんじゃない?」

    絹旗「や、ややややっぱりそうですよ……超超超バ上条アホ麻に彼女なんてできませんって!」

    滝壺「」

    119 = 1 :


    フレンダ「でもなんで女と一緒にいるのよ……」

    麦野「まぁ女はいいとして、アックアって言ってたわね……誰の事かしらね」

    絹旗「アックア……ですか?」

    フレンダ「聞いたこと無い訳よ」

    滝壺「アックア……」

    絹旗「ま、1位を倒すくらいですし銃撃戦とかじゃない限りではそう簡単にはくたばらないでしょう」

    麦野「……だといいんだけど」

    フレンダ「結局、今日はどうするの? 最近全然仕事が回ってこないから暇で暇で仕方ない訳よ」

    麦野「まぁそれだけ学園都市が今は平和って事でしょ」

    絹旗「こちらとしては超ありがたいですがね」

    120 = 1 :


    滝壺「暇ならとうまを探そ?」

    麦野「……暇だし探しながら買い物してみる?見つけたら拷問&処刑って事で」

    フレンダ「わーい、麦野と買い物したい!」

    絹旗「いや、でも彼女の家に居るって事も超ありえるんじゃないですか?」

    麦野「まぁそこらへんブラブラして運が良ければ会えるんじゃない?」

    絹旗「それじゃー22学区のほうに向かいながら買い物しませんか?
            上条も風呂壊れたって超言ってましたし、温泉行けば居そうですよね」

    麦野「温泉かー、それじゃあ服みたら
             タクシーひっ捕まえて買い物しながら温泉にでもいきましょ」

    滝壺(アックア……?何の事なんだろう……)

    121 = 1 :

    ―――――

    ―洋服店―

    麦野「んー……これから寒くなるだろうしなぁ……」

    フレンダ「わー、こっちの服もいいけどこっちもいいなー!」

    滝壺「……zzz」

    絹旗「こんな感じの超大人の服がいいですね!あ、これも……」

    フレンダ「結局、絹旗はそうやって背伸びするから…っ痛!」

    絹旗「超うるさいですよ、フレンダ?」

    麦野「でも仕事してるとすぐ汚れちゃうのよねー」

    絹旗「私は窒素装甲があるので、あんまし汚れませんね」

    フレンダ「結局よくヘマするからいつも汚れちゃう訳よ」

    絹旗「それはフレンダが直せる問題じゃないですか」

    麦野「まぁ仕方ないんじゃない?暗部の仕事で血が付かない方がおかしいわよ」

    フレンダ「それはそうだけどさー……」

    滝壺「……zzz」

    122 = 1 :


    麦野「うーん、やっぱりスカートの方が動きやすいからなぁ」

    フレンダ「確かにズボンだと、仕事やりにくい訳」

    絹旗「うーん……超迷いますねぇ」

    滝壺「とうまが似合う服、置いてあるかな?」

    絹旗「……一応言っておきますがここは超ガールズ店ですよ?」

    滝壺「そっか」

    フレンダ「上条がスカート履いてる所なんて想像したくない訳よ……」

    麦野「バラすわよ、フレンダ……」

    絹旗「おぇっぷ……フレンダ超キモい事言わないでくださいよ……」

    ~その頃~

    上条「ぶえっくしゅ!」

    「大丈夫ですか?湯冷めしちゃいました?」

    上条「いや、多分大丈夫」(……どうせアイツらが何か言ってんだろ)

    123 = 1 :


    絹旗「滝壺さんはいつもジャージばかりですよね?いい機会ですし……」

    滝壺「……zzz」

    絹旗「もう寝てますし……」

    フレンダ「あんまり服に興味が無いんじゃない?」

    麦野「滝壺は上条にしか興味が無さそうね……」

    絹旗「意外と大胆ですよね、滝壺さん」

    フレンダ(私も今度から大胆になってみようかな……)

    麦野「はいはい、とっとと買って温泉にでも行くわよ」

    滝壺「……zzz」

    124 = 1 :


    ―――――

    ―温泉―

    麦野「やっぱり温泉は気持ちいいわねー」

    滝壺「……zzz」

    絹旗「ちょ、滝壺さん! 寝たら超溺れちゃいますって!」

    フレンダ「むむ、滝壺の胸ってなかなかデカくない?」

    麦野「私とあんまり変わらない気がするわね……いや、私よりあるかも……」

    滝壺「……zzz」

    絹旗「だから滝壺さん!超起きてくださいって!!!」

    125 = 1 :


    フレンダ「上条麦野の裸見たんでしょ?意識が戻ったら何事も無く過ごすって……」

    麦野「もうその話はするんじゃねぇ」

    滝壺「……zzz」

    絹旗「ちょっと二人とも!滝壺さん起こすの超手伝ってください!」

    麦野「最近肩こりがひどいから丁度よかったわ」

    フレンダ「麦野の胸がまた大きくなったんじゃない?私が手で測って」

    麦野「あぁ? 触ったら頭ふっ飛ばすからな?」

    滝壺「……おはよう、滝壺」

    絹旗「おはようじゃないですよまったく……温泉で溺れるとか超恥ずかしいですよ?」

    滝壺「……zzz」

    絹旗「あぁ!言ってるそばから滝壺さん!!」

    126 = 1 :


    ―温泉から出て―

    麦野「ふぃー、気持ちよかったわね」

    フレンダ(結局、麦野の体を触れなかったけど裸を見れただけでも満足な訳よ)

    絹旗「……私は途中で滝壺さん寝ちゃうから大忙しでしたよ」

    滝壺「……?」

    麦野「それじゃータクシー捕まえて帰るか」

    フレンダ「結局、上条は居なかった訳よ」

    滝壺「……嫌な予感がする」

    絹旗「やっぱりさっき電話越しで言ってた『アックア』って人と超関係してるんでしょうかね?」

    麦野「平気よ平気、アイツはそう簡単に死なないでしょ」

    フレンダ「あ、タクシーあそこに止まってるよ麦野」

    麦野「でもこのまま帰るのも勿体なく無い?鉄橋の方でも―――」

    トクン、と不思議な音と共に麦野沈利の頭に「帰る」という命令が強制的に出された。
    勿論麦野沈利はそれに気付かない。

    麦野「帰りましょう、ほら、タクシー乗るわよ」

    127 = 1 :


    ―4日目―

    フレンダ「結局、今日も来ない訳よ」

    滝壺「……なにかあったのかな」

    麦野「こりゃ本格的に死刑確定ね」

    絹旗「……今度は私が掛けて見ますね」

    プルル……プルル……ガチャ

    禁書『も、もしもし こ、こちら上条です』

    絹旗『……あれ、どうしてシスターさんが?それよりバ上条の携帯に掛けたはずですが……』

    禁書『あ、これ当麻の携帯だ とうまなら今病院で寝てるんだよ』

    絹旗『へぇー寝てるんで……ってえぇ!? 寝てるって事は入院じゃ……どうしてですか!?』

    128 = 1 :


    禁書『アックアにやられて結構重症なんだよ』

    絹旗『ちょ、ちょっと! どこの病院ですか!」

    禁書『えーっとちょっと待ってね…………○○ー○○○ ここに入院してるんだよ』

    絹旗『わかりました、超ありがとうございます』

    ピッ

    絹旗「……バ上条は今アックアって人にやられて入院してるらしいですよ」

    滝壺「……!」

    フレンダ「なっ……!?」

    麦野「ったく……、どこで入院してるんだよ?」

    絹旗「○○ー○○○ ここで入院してるらしいです……」

    麦野「まーた何かに首を突っ込んだのかしらね」

    滝壺「とうま……」

    フレンダ「と、とにかく病院に行こうよ!」

    129 = 1 :


    ―――――

    ―上条の病室―

    上条「ふわぁ~あ……毎回病院に入院してるとすることなくなるなぁ」

    上条「天草式の皆も帰っちゃったし、神裂は……見なかった事にしよう」

    上条「学校の単位……大丈夫……じゃないよな」ズーン

    上条「不幸だ……」

    トントン

    上条「どうぞ」(あれ? 看護婦さんこんなに来るの早かったっけ……)

    ガララッ

    麦野「かぁーみじょぉー?覚悟はできてるかしら♪」

    絹旗「上条っ……はぁ……」

    滝壺「とうま!」タッタッタ

    フレンダ「……」

    上条「」

    ―――――

    130 = 1 :


    滝壺「痛いところとか、無い?」

    上条「あ、あぁ 全然大丈夫だよ」

    麦野「それで、何か言う事あるんじゃないの?」

    上条「えぇと……皆さんお揃いでどうしたんでせうか?」

    ガゴッ!と麦野が上条当麻の頭を思いっきり殴る音が病室に響いた。

    上条「すいませんでした!!!」

    フレンダ「……結局、入院してもバカなのは治らない訳よ」

    麦野「最初からそう言えばいいのよ」

    滝壺「……こんなバカなとうまを私は応援できない」

    上条「えぇ!? できないのかよ!」

    絹旗「……それで超バ上条、一体誰にやられたんですか?」

    131 = 1 :


    上条「あ、えっと……ははは……車と事故を起こしちゃいましてですね……」

    滝壺「アックア」

    上条「っ!……な、何だそれ?上条さんまったく知りませんの事」

    フレンダ「にひひ、青い髪のシスターが言ってたわよ」

    上条「んなっ!あんのバカシスター……」

    麦野「話して体に穴を増やさないか、話さないで穴を増やすか、麦のん優しいから選ばせてあげる♪」

    上条「……これを話したらお前らにも危害が行くかも知れないんだ」

    上条「だから話せないんだ、ごめん」

    絹旗「今更なんですか、私達も危険なお仕事を超してるんですよ?さっさと話して下さい」

    上条「……でも」

    滝壺「でもじゃないよ?とうま、話して?」

    フレンダ「早く話しなさいって訳!結局私たちは嫌でも危険なんてのは付き物なの!」

    上条「……」

    ―――――

    132 = 1 :


    上条当麻は話した。
    前方のヴェントから友達を助けた事。
    アビニョンではC文書を巡り左方のテッラと戦った事。
    昨日今日と、友達と一緒に後方のアックアと戦った事。
    ローマ正教20億の内の最終兵器に狙われている事を。

    フレンダ「……こんの!」

    ガゴッ!ともう1発上条当麻の頭にグーパンを叩きつけられる。

    上条「―――ってえ!」

    フレンダ「ローマ正教20億の内の最終兵器ってどういう……!大体どうして私たちに言わないのよ!」

    絹旗「……フン!」

    絹旗が上条の頭を弾けない程度に叩く。

    上条「―――お前っ……」プルプル

    麦野「はぁ……やっぱり危険な事に首を突っ込んでたのね」

    滝壺「……」

    上条「……いてて……!……え、えーっと滝壺さん?無表情なのが逆に怖いんですが……」

    滝壺「……心配したんだよ、とうま」

    滝壺理后が上条当麻に抱きつく。
    滝壺の目からは涙が流れてる様な気がした。

    上条「……ごめん、次からは気を付けるよ」

    133 = 1 :


    絹旗(……まぁ今日は滝壺さんに超譲ってあげましょう)

    フレンダ(結局、滝壺だけずるいって訳よ)

    麦野(……)

    麦野「……上条、少し話したい事があるんだけど」

    上条「ん? 何だ麦野」

    麦野「……お前らは先帰れ、上条と二人でお話よ」

    フレンダ「なっ……!せっかく来たばかり」

    麦野「聞こえなかった?」

    麦野の顔からは普段の顔ではなく、鬼のような形相をしている。
    それはまるで仕事の時、"人を平気で[ピーーー]時"のような麦野の顔だ。

    フレンダ「ひっ……わ、わかったけど……」

    絹旗「……わかりました、お大事にバ上条 行きますよフレンダ、滝壺さん」

    フレンダ「ちょ、……ちょっと!絹旗!」ズルズル

    滝壺「……うん」

    134 = 1 :


    ―――――

    麦野「……そろそろ行ったかな」

    上条「それで、話しってのは?」

    麦野「……これからの事よ」

    上条「?」

    麦野「あんたのバイトの事よ、やっぱりアンタにこのバイトは向いてないわ」

    上条「な……急にどうしてだよ!」

    麦野「あんたの性格だと、暗部でやっていけないって言ってるの」

    上条「……」

    麦野「暗部っていうのはね、仲間が困ってても平気で見殺しにする様な奴らの集まりなのよ」

    麦野「……でもアンタは違う、一昨日と今日の話しを聞いてわかったわ」

      「アンタは人が困ってたらは手を差し伸ばす人間」

    麦野「だから、アンタのバイトは今日で終わりよ」

    135 = 1 :


    上条「……じゃあ麦野も、絹旗や滝壺やフレンダが困ってたら見殺しにするっていうのかよ?」

    麦野「もっちろん♪私はとっても『残忍』で『悪党』なむぎのんなの♪」

    上条「っ……どうしてそんなにあっさりと答えられるんだ……お前ら仲間じゃねーのかよ!?」

    麦野「……替えなんていくらでも……はぁ、もうめんどくせぇな……この私が優しく言ってあげたっつーのに……」

    麦野「……邪魔だって言ってんのよ、邪・魔」

    麦野「てめぇは仕事の支障を出す人間なんだよ」

    麦野「……だから次からは顔出さなくていいわよ~」

    麦野が後ろに振りかえり、手をヒラヒラと振り病室の出入口に足を運ぶ。

       「……おい、待てよ」

    だが止まらない。

    上条「……待てって言ってんだろ!!!この年齢詐欺野郎!!!」

    ピタッと麦野の足が止まる

    麦野「……上に対しての口の聞き方がなって無いんじゃないかにゃーん?」

    上条(止まってくれた……けど後が怖いな……)

    136 = 1 :


    麦野から白く輝く光線が放出される。
    上条が右手を出し、不思議な音と共にそれを消す。

    麦野「チッ……」

    上条「……たしかに俺は仕事に支障を出すかも知れない、お前にとっては邪魔な存在かも知れない」

    麦野「うっせぇな……この私に説教でもする気かよ?」

    上条「……でもあいつらともっと仲良くしてあげて、と俺はリーダーのアンタに命令をされたんだよ」

    麦野沈利は黙って聞いて行く。

    上条「……仲間を簡単に見殺しにする奴が、あんな言葉を使うはずねーだろ!」

    麦野「……はぁ……だから黙れって、お前はもうここで私に焼かれる運命なんだから大人しく…」

    上条「本当のお前は、本当の麦野沈利は、……そういう人間じゃねえ!」

    麦野「……黙れって言ってんだろォォォォオオオオオ!!!」

    上条「……っぐぁ!」

    怒りの沸点に到達した麦野沈利が、右手で上条当麻の胸倉を掴み壁に押しつける。
    上条当麻はアックアと戦い、重症だった。
    瀕死に等しい傷を彼は負っている。
    顔の前には悪魔のような顔をした麦野沈利が居た。

    137 = 1 :


    麦野「ざけんじゃねぇぇぇェエエエエエエ!!
         会ったばかりのてめぇにこの街の『闇』の何がわかるんだぁ!?」

    麦野「私はもう暗部に堕ちた人間なんだよォォォォォォオオオオ!!!」

    上条「じゃーどうして能力を使って俺を殺さねえんだよ!!!」

    上条の叫びが室内に響き渡る。
    いくら上条の右手が麦野の能力を打ち消すとしても、
    右手以外の場所に放出すれば上条当麻は簡単に死ぬはずだ。
    頭、左手、胸、腰、右足、左足に放出すれば、簡単に殺せるだろう。
    しかし麦野沈利は殺さなかった。

    上条「お前の言ってる闇は……確かに俺じゃわからないかもしれない……でも!」

    上条「麦野……!もう自分を『悪党』だとか『残忍』とか決めつけるんじゃねえよ……!」

    上条「俺は……、お前らと居た時間がとても楽しかった……」

    上条「麦野は俺よりもアイツらと長く居るんだろ……?ならもっと毎日が楽しい筈だ……ゲホッ!」

    麦野「黙れよ……いい加減舐めた口聞いてると本気で……っ!」

    麦野の手に力が入る。
    その顔には、ホロリと涙が流れていた

    上条「……かはっ!じゃあ!どうして、泣いてるんだよ……!」

    138 = 1 :


    麦野「……っ」

    上条「…………これだけ言っても……まだ、『悪党』だの『残忍』だの自分を決め付けるって言うなら……」

      「まず、は……そ……の幻、想を……ぶち壊……!」

    上条当麻の右手が麦野沈利の頬に軽く触る。
    そこで上条当麻は気絶し、完全に意識を失った。

    麦野「……」

    ゲコ太「……もう終わったかい?」

    麦野「……ずっとそこで聞いてたのかよ?」

    ようやく麦野沈利の右手から解放され、ドサッと上条当麻が床に倒れる。

    ゲコ太「盗み聞きをしたのは謝るよ、でも一応その子は僕の患者なんだ、乱暴に扱わないでくれるかな?」

    麦野「……」

    ゲコ太「不思議とね、この子はいつも自分の為じゃなく、誰かの為に動いているんだ」

    ゲコ太「君がここで彼を殺さない限り、絶対君の為に動くと思うね」

    139 = 1 :


    麦野「……医者が言うセリフじゃないわね」

    麦野沈利が病室のドアへと足を動き出す。

    ゲコ太「もう一度言おう、ここで止めを刺さない限り、上条当麻は必ず君の元へ行く」

    麦野「……」

    麦野「…………これだけ言われてもまだ来るって言うなら、早く体を直していつもの店に来いと伝えておいて」

    ゲコ太「……わかった、目が覚めたら必ず伝えておく事を約束しよう」

    麦野(……)

    ゲコ太「すぐに治して見せるよ」

    麦野(……ほんと、何やってんのよ私は)

    麦野沈利は考える。
    いつからこんなに甘くなったのか。
    自分は人殺しを楽しむような人間。
    仲間を捨て駒のように扱う人間。
    考えれば考えるほど頭の中が混乱する。

    140 = 1 :


    ―――――

    ―???―

    ???「おいおい、冗談だろ……?」

    一人の男が書類を見て驚いている。

    ???「アレイスターのプラン影響率……98%だぁ?」

    ???「幻想殺し……上条当麻という人間らしいけど……どうしてそんなに影響しているのか不思議ね」

    ???「……っククク、笑いが止まらねえなぁおい……」

    ???「…………つまりなんだ、こいつを殺せば奴のプランなんざ全て簡単に壊れるんだよな?」

    ???「一応言っておくけど、上条当麻は表の人間よ?
              あんまり表の人間には手を出さない方がいいんじゃないかしら」



       「幻想殺しってのがまだよくわからねえが、
                  あれだけアレイスターのプランに影響してるなら表も裏も関係ねえ」

    141 = 1 :








                         ダークマター
            「学園都市第2位の『未元物質』、この垣根帝督が直々にぶっ潰すまでだ」







    ―――――

    142 = 1 :

    ―――――

    ―ローマ―

    教皇「……どうすればアックアがやられるのだ!」

    スタ、スタ、と聖ピエトロ大聖堂に足音が響く。

    ???「……いかんなぁ。アックアが倒れたって?連中もそこそこ成長してきたって訳か」

    教皇「! 右方のフィアンマ……ま、さか……『奥』から出てきたのか」

    フィアンマ「イギリスを討つ、がまずは気晴らしに学園都市へ行き俺様の"右手"にでも挨拶をしに行ってやろう」

    教皇「そんな事を私が見過ごすはずがあるか!それに右手だと……?何を企んでいる、貴様……」

    フィアンマ「挨拶だと言っているだろう?殺しはしない」

    教皇「[ピーーー]……?フィアンマ!」

    「大きな声を出すな、耳障りだ老い耄れ。だからかるーく挨拶してくるだけだ、ほんの軽ーい挨拶をな」




    フィアンマが言い終わると、ゴバッ!!という音と光と共に聖ピエトロ大聖堂が崩壊した。

    143 = 1 :

    投下終了です。


    今日久しぶりに原作読んだら、アックアって人払いのルーンを使ってたんですよね……。
    アイテム&天草式&上条当麻vs後方のアックア戦を書き終えてたのですが、
    今日慌てて修正してこんなしょうもない形で終わってしまいました……。

    アックア戦を期待された方、本当に申し訳ないです。
    次回はちゃんと戦闘を書きたいと思います……。


    それでは失礼します。

    144 :


    すごく・・・面白いです///

    146 :

    むぎのんにフェラされるSSと思ったら
    良作SSだったでごさる

    147 :

    かきねんが木原に見えたorz 乙!

    148 :



    せっかく作ったんだしアックア戦も投下しちゃえば?ww
    IFということで

    149 :

    安心の上条さんクオリティ

    150 :

    アックアのとこは原作通り?
    美琴とかはどうなってんの?


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