元スレ一方通行「イヤだ」

みんなの評価 : ★
1 :
天井「・・・以上が絶対能力進化の内容だ 何か質問はあるか?」
天井亜雄はこれから行われる予定の実験についての説明を終え、未だ実験の内容を記した書類から目を離さない被験者である少年 ―― 一方通行に問いかける。
一方通行は学園都市最高の頭脳を持つレベル5の第一位の能力者である。
その彼にこの程度の内容が理解出来ない訳もなく、この問いかけはこれまでも実験の説明を終えるたびに行われてきた形式的なものだ。
今まで彼から質問が返ってきたことなど一度もなく、それ故、天井は今回も一方通行から質問が返ってくるなどとは思っておらず、既に頭の中では全く別のことを考え始めていた。
一方通行「イヤだ」
天井「…は?」
しばしの静寂の後、唐突に一方通行から放たれた一言によって、無関係な事に思考を巡らせていた天井は一気に現実に引き戻される。
2 = 1 :
一方通行「だァかァらァ、イヤだっつってんの」
天井「い、嫌だって何がだ」
一方通行「実験だよ実験、今テメエが説明した絶対能力進化とかいうやつ」
天井「は・・・はあああぁぁああ!?何が嫌なんだ!絶対能力者になれるんだぞ!?一体何が不満なんだ!」
天井は理解できなかった。信じ難いことにこの少年は学園都市の最終目標であり、この少年自身の最終目標でもある絶対能力者への道を自ら閉ざそうとしているのだ。
一方通行「絶対能力者にはなりてェよ 実験内容も腐りきっちゃいるがまァ問題ねェ ただな・・・」
天井「ただ何だ!?」
一方通行「テメエの言うこと聞くのがイヤだ」
天井「はああああああああああああ!?お前何言ってんだホント!?」
3 = 1 :
一方通行「まァ落ち着けよ、ちゃンと説明してやっからそこ座れ」
天井「・・・」
促された天井は(とりあえず説明くらいは聞いてみよう)と、一先ず椅子に手をかけ腰を下ろそうとする、が
一方通行「なァにナチュラルに椅子に座ろうとしてるんですかァ?床に正座しろ正座ァ」
一方通行に遮られ椅子を没収されてしまう。
天井「い、一体何なんだ!?ホントにおかしいぞお前!!」
一方通行「はァー・・・ったく、最初っから説明してやらねェとダメみたいだなァこの天井クンは」
心底めんどくさそうに溜息をつく一方通行に、天井はただただ困惑する他ない。
一方通行「いいですかァ天井クン、テメエの仕事は俺の能力を研究することだよなァ?」
天井「そ、その通りだが・・・」
一方通行「つまりィ、天井クンは俺のお陰でお金が稼げてご飯が食べられてるわけですよねェ?」
天井「そんな事は・・・」
一方通行「そンな事はないってか?でも俺がいなかったら天井クンはお払い箱で路頭に迷うハメになるンですよねェ?」
天井「ぐ・・・」
4 = 1 :
一方通行「ようするに天井クンは俺に頭下げて『協力をお願いする』立場なンですよォ それなのにどうして上から目線で物を言ってるンですかねェ?」
一方通行「本来なら散々俺のご機嫌取った挙句に「協力してくださいお願いします」って床に額擦り付けるくらいのことやンなきゃいけないンじゃないですかァ?」
天井「な、何故今更そんなことを・・・」
言い出すんだ、と天井は疑問を口にする。それも当然だ。これまで一方通行が天井の態度に口を出したことなど一度も無く、基本的には従順に、言われるがままに実験に協力してきたのだから。
それなのに、一体どうしてこのタイミングで?天井は全く真意を掴めないでいた。
一方通行「だってよォ、最初から俺が偉そうな態度とってテメエがへーこらするのが当然になっちまったらつまンねェだろ? だからまずは下手に出てよォ、テメエを持ち上げて顔を立ててやったンだ」
一方通行「思った通りテメエは「あ、こいつには上から目線で接していいンだな」って勘違いしやがった、実際の立場は俺のほうが遥かに上なのになァ」
ケラケラと笑う一方通行に対し、天井は未だ彼の真意が掴めない。どうして彼はそんな無意味なことをしたのだろうか。
一方通行「ワケわかンねェってツラしてンなァ・・・まァぶっちゃけるとテメエにイヤガラセしたかっただけだ」
天井「イヤガラセだあああああああ!!!????」
5 = 1 :
一方通行「俺さァ、他人にイヤガラセとかイタズラすンのが昔から大好きでよォ ここの研究員もほぼ全員何かしら俺からイヤガラセの洗礼を受けてるンだぜェ? 天井クンプライド高そうだったから、持ち上げて持ち上げてここ一番で叩き落してやろうと思ってなァ」ケラケラケラ
天井「ふっざけんなこのクソガキがああああああああ!!!」
一方通行「そうそう、そのリアクションが見たくてこれまでずっと大人しくしてきたンだぜェ!ぎゃはっもっと熱くなれよォ!!!」ゲラゲラゲラ
爆笑する一方通行に、遂に天井は顔を真っ赤にして手を振り上げる。能力によって反射されてしまうということを忘れてしまうほど頭に血が昇っているのだ。
一方通行「おォっとそンな態度でいいのかァ天井クゥン?実験に協力してやンねェぞォ?」
天井「ぬぐぅ!?」
その言葉に天井はビクリと身体の動きを止め、プルプルと震え始める。
一方通行「さァ天井クン、もォわかってンな?どォいう態度を取ればいいのか、どうすれば俺が実験に協力する気になるのかよォ」
天井「ぐ・・・く・・・ぐぐ・・・」
怒りで顔を真っ赤に染め、屈辱にその身を震わせながらも、天井の身体がゆっくりと沈んでいく。そして―
天井「一方通行さん、どうか私どもの実験に協力してください・・・ッ」
―それはそれは、見事な土下座であった。
同時に一方通行の爆笑が研究所に響き渡る。
6 = 1 :
どれほどの時間が経っただろう。やがて一方通行の爆笑の声も収まり
一方通行「天井クン」
額を床に擦り付けたままの天井の肩に、そっと一方通行の手が置かれる
一方通行「天井クン、テメエの気持ちはよくわかった だからもう顔を上げてくれ」
天井「じゃ、じゃあ!」
さっきまで爆笑していた一方通行からかけられた優しげな声に、天井は喜び顔を上げる。
そこにはまるで菩薩のような慈愛の笑みを浮かべる一方通行。天井は己の勝利を確信した。
一方通行「だが断る!!」
天井「え・・・な・・・あッ?」
愕然とした表情で、最早まともな声もでない天井に一方通行は冷酷な言葉を続ける。
一方通行「一方通行さンってなンだよ、『さン』って そこは『様』だろォがよォ 結局テメ
エの気持ちなンざその程度な訳だ」
天井「い、一方通行様!お願いします!」
一方通行「ダメダメ、二度目は受け付けねェよ それに「お願いします」だけじゃ何のことだかサッパリわかンねェ
顔洗ってまた明日出直せ」
天井「ち、ちっくしょおおおおおおおお!!!」ダッ
信じられないようなダメ出しを受けた後、即座に二度目の土下座に入った天井だったが
結局無慈悲な白い悪魔に冷たくあしらわれてしまう。
哀れ天井は再び火が着いた様に爆笑する一方通行に見送られ、泣きながら研究所から飛び出すこととなった。
7 = 1 :
「さっきの、ちょっとやりすぎじゃないかしら?」
一方通行「あァン?見てたのかよ芳川ァ」
天井が研究所を飛び出して数十分後、缶コーヒーを啜っていた一方通行に一人の女性研究員が話しかける。
芳川「あんなに追い詰めて、逆上して思いもよらない行動をしてくるかもしれないわよ?」
一方通行「ハッ、あの小物にそんな度胸ありゃしねェよ
明日からは多分、これでもかってくらい俺のご機嫌を取りにくるぜェ」ケラケラ
芳川「あなたがそう言うんならそうなんでしょうね でもあまりやりすぎないでね?
私を含め他の研究員達は笑いを堪えるのが大変なのだから」
一方通行「笑いたけりゃ笑っちまえよ、それで天井の野郎があからさまに不機嫌になるようなら
「その態度が気にいらねェから実験しねェ」って俺が難癖つけるだけだからよォ」
芳川「そう、それじゃ遠慮なく笑うことにするわ ・・・ありがとう一方通行」
一方通行「ありがとうだァ?面白い見世物ができたことがそんなに嬉しいンですかァ?」
芳川「違うわ、いえそれもだけど・・・妹達のことよ
あなた、彼女達を生かすために実験の開始を先延ばしにして、
あわよくば実験を凍結させてしまうためにあんな態度を取ったのでしょう?」
一方通行「えっ」
芳川「えっ」
8 = 1 :
一方通行「・・・え?」
芳川「・・・」
一方通行「・・・」
芳川「・・・なんでもないわ、あなたは敵に回したくないわね」
芳川(本当に考えなしのただのイヤガラセだったのね・・・)
一方通行「あ、そォいえばお前にはまだイタズラもイヤガラセもしてなかったなァ
近いうちに何かお見舞いしてやっから楽しみにしとけ」ケケケ
芳川(研究員ほぼ全員にイヤガラセしてたってのも本当なのね・・・)
カツカツと音を立てて歩き去る一方通行の背中を、なんともいえないやるせない気持ちで見送る芳川であった。
10 = 1 :
一方通行の予想通り、次の日から天井の猛烈なご機嫌取りが始まった。
これまでいいように従ってきた被験者に対して急に謙らなければならないということもあってか、
最初はぎこちなく、一方通行にも散々揚げ足を取られ、難癖をつけられ、罵倒されまくり
周囲の研究員の笑い者になる天井だったが、徐々にその言動が、言動に留まらず容姿までもが、
完成されたものへと変わっていく。
そして数ヶ月の時が流れ―
天井「一方通行様、今日も良いお天気ですね 絶好の実験日和だとは思いませんか?」
一方通行「いや・・・なンかもう誰だよお前」
丁寧な口調に人当たりの良い微笑み、短く整えられた髪、清潔な白衣とセンスの良い小物類・・・
天井亜雄は、それは立派な好青年へと変貌していた。
11 = 1 :
天井「誰だ、とは酷い仰り様です あなた様の天井亜雄ですよ」
一方通行「あなた様のォとか言わないでもらえますゥ!?滅茶苦茶気持ち悪いんですけどォ!」
天井「これは大変失礼致しました、非礼をお詫び致します しかし今日は本当に気持ちの良い天気ですね、
そろそろ実験を始めてみられては如何でしょう?」
「「天井さーん!」」
一方通行に実験の開始を迫っていた天井の背後から複数の黄色い声が響く。
女性研究員A「天井さん、今日は一緒にお昼食べに行きませんかぁー?」
女性研究員B「ずるーい、今日は私と一緒に食べるんだから!」
女性研究員C「ちょっとー!今日は私の番のはずでしょー!」
数ヶ月にわたって一方通行による性格や服装、容姿の矯正(というかダメ出しと難癖)
を受け続けていた天井は、今や誰に対しても優しく紳士的なモテ男となっていたのだ。
天井「困りましたね・・・皆さんでご一緒に、というわけにはいかないのでしょうか?」
一方通行「・・・」テクテク
天井「あぁ!一方通行様どちらへ!?」
一方通行「天井クンがモテすぎてムカつくから今日の実験も中止な」テクテク
天井「そ、そんな!ちょっと待ってください!」
天井の制止を聞き流し、一方通行はさっさと研究所から抜け出す。時間は正午を少し過ぎたくらいだ。
12 = 1 :
一方通行(腹が減ったから出てきただけだし、別に逃げたわけじゃねェし
ババアどもにモテてるの見ても別に羨ましくねェし)
誰に聞かせるでもなく、言い訳めいた思考を巡らせながら一方通行は歩き続ける。
一方通行(まさかあの天井クンがあンなになるとはなァ・・・
しかしムカつくぜェ、こういうときは誰かにイヤガラセでもするのが一番だな)
そんなろくでもない思い付きをする一方通行の前に
「おや、そこにいるのは一方通行ではありませんか?とミサカは俯き加減に歩いているモヤシに声をかけます」
一匹の獲物が現れた。
13 = 1 :
一方通行「ん?お前は・・・えーっと何号だ?」
>00001号「00001号です、とミサカは自分が記念すべき第1号であることを誇らしげに言い放ちます」
一方通行「あー00001号か、相変わらず見分けつかねェなァお前等」
>00001号「そんなことより何をしてるんですか?実験サボってんじゃねえぞ、とミサカは批難しながら尋ねます」
一方通行「俺が実験サボってるから生きてられンだろォがお前等・・・ 飯だよ飯、適当に昼飯食いに外に出て来てンだ」
>00001号「ほう食事ですか、実はミサカもまだ食事を取っていないんですよ」
一方通行「ふゥン で?」
>00001号「奢れってことだよ、言わせんな恥ずかしい、とミサカは恥らいます」
一方通行「全然恥ずかしがってるように見えないンですけどォ?まァいい、ついてこい」
>00001号「え、マジで奢ってくれんの?とミサカは嬉しさのあまり小躍りします」
一方通行「うざってェからはしゃいでンじゃねェ!そこのファミレスでいいな?」
>00001号「いえ、どうせあなたの奢りならあっちの高級そうなレストランにしましょう、とミサカはささやかなお願いをします」
一方通行「ささやかじゃねェよ・・・もォいい好きにしろォ」
がっくりと項垂れた一方通行は00001号に半ば引き摺られるようにして高級レストランへと連れ込まれる。
00001号は気付かなかった。
この時、項垂れていた一方通行の顔に
満面の歪な笑みが浮かんでいたことに。
14 = 1 :
自分の分をさっさと食べ終わった一方通行は、未だ目の前でナイフとフォークの扱いに苦戦しつつ
少しずつ食事を進めている00001号を眺めながら考える。
一方通行(十分に塩は送ったな さてこいつにどンなイヤガラセをしてやろうか)
一方通行はイヤガラセをするにあたり、自分の中に二つのルールを設けている。
第1に、初めてイヤガラセをする相手には必ず塩を送り、いい気分にさせてやること。
天井に大人しく従っていたのも、今目の前にいる少女に食事を奢っているのも、このルールに沿ってのことである。
それは落とす前に持ち上げることで、その後行われるイヤガラセのダメージをより増大させる効果を持つと共に
「これだけいい思いさせてやったのだから、この後これくらいのイヤガラセをしてもいいだろう」
と自分自身の中のタガを外す効果を持つ。
第2に、酷すぎるイヤガラセをしないことと、身体的なダメージを決して与えないこと。
これは相手のことを気遣ってのこと等では勿論なく、イヤガラセをした際に相手を傷つけてしまうと、
相手が自分に対して恐怖感を抱いてしまい、イヤガラセの後にあまり良いリアクションを取ってくれないから
という極めて利己的な考えからである。
彼はイヤガラセをすること自体が好きなのではなく、
イヤガラセを受けた相手が驚き、叫び、呆然とする様を笑いながら眺めることが好きなのだ。
彼は相手の心をへし折ってしまうような悪どいイヤガラセなどは決してせず、
子供のイタズラと呼んでも差し支えのないようなレベルの些細なイヤガラセを繰り返し行い、
相手の反応を見てはゲラゲラと笑い転げるのだ。
自分で書いててイヤな奴過ぎワロタ
15 = 1 :
>00001号「ふぅご馳走様です、大変美味しゅうございました、とミサカは手を合わせます」
一方通行「そりゃァよかったですねェ ところでよォ」
>00001号「はい、なんでしょうか?とミサカは聞き返します」
一方通行「イヤさァお前等やっぱり見分け辛ェから、お前には特別にプレゼントでもやろうと思ってよォ
ちょっと頭こっちに向けてみろ」
>00001号「ひょっとして髪飾り的な何かをくれるんですか?
食事奢ってもらった上にプレゼントなんて何か悪いですね、とミサカは頭頂部を一方通行に突き出します」
まァそう気にすんなァ、等と言いながら一方通行は突き出された00001号の頭を鷲掴みにし、ワシャワシャと髪を撫でる。
>00001号「ちょ、ちょっと何ですか一方通行!?髪をワシャワシャとするのがプレゼントなんですか!?
とミサカは困惑気味に問いかけます!」
一方通行「気にすンな気にすンな、すぐ終わるからよォっと、できたァ」プククク
>00001号「一体何なんですか?ワシャワシャしながら頭に何かつけてくれたんですか?
とミサカは髪を整えながら尋ねます」
一方通行「まァそンなところだ 中々似合ってるぜェ」クククク
>00001号「ほうそうですか、とミサカはどこからともなく鏡を取り出して自分の勇姿を映し出し・・・
ってなんじゃこりゃあああああああ!!!!???」
16 = 1 :
>00001号「ミサカの!ミサカの頭に!」
>00001号「でっかいアホ毛が!!!!!!」
一方通行「ギャハハハハハハァ!!よォォくお似合いですよォォォォォ!」ゲラゲラ
>00001号「酷い!酷すぎます一方通行!ていうか何だこれ滅茶苦茶なげえ!
ミサカの髪の中にこんな長いの無かったろ!?」
一方通行「ベクトル操作の有効利用でェす!ちなみに水で塗らそうがワックス塗りたくろうが絶対に寝ねェし
ハサミでも切れねェから!」ゲラゲラゲラ
>00001号「明らかに無駄遣いだろうが!すぐ戻せこのモヤシ野郎!
とミサカは笑い転げている一方通行を罵倒します!!」
一方通行「イヤイヤイヤァ!個性的で実にいいと思いますよォ!
そォだ今度からお前のことはアホ毛って呼ぶことにするわ!」ゲラゲラゲラ
アホ毛「ふざけんなしね!!ちょ、おい名前アホ毛にすんのやめろ!!
ちょっとカメラ止めろおい!!!とミサカはマジ切れ寸前です!!!!」
17 :
一方通行「イヤイヤ、でも俺はマジで可愛いと思うぜェ(キリッ」
アホ毛「えっ」
一方通行「正直言ってマジで俺好みだ 今すぐ愛の告白をしてェくれェだぜ(キリッ」
アホ毛「一方通行はミサカを自分好みの女にするためにこのアホ毛を・・・?
そ、そんな突然困ります イヤではありませんが、まだ心の準備というものが・・・」
一方通行「・・・」ヒクヒク
アホ毛「・・・」
一方通行「・・・」ヒクヒクヒク
アホ毛「一方通行・・・肩がヒクヒク言ってます・・・顔も半笑いになってます・・・」
一方通行「ブハァ!!もう堪えらンねェ!!やっぱそのアホ毛はねェよ!!前衛的過ぎんだろォが!!!」ゲラゲラゲラ
アホ毛「うわああぁぁぁぁ!!!覚えてろちくしょおおおおおおお!!!!
とミサカは捨て台詞を残してさめざめと泣きながら走り去りますうわあああああん!!!」ダッ
一方通行「うひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!!
そのアホ毛は忘れようったって忘れらンねェよ!!!」ゲラゲラゲラ
かわいそうなアホ毛を爆笑で見送った後、一方通行はコーヒーを1杯オーダーし、のんびりとそれを啜った。
周囲の人間から向けられる奇異の目など全く気にならないほどに彼の心は穏やかに晴れ渡っていた。
18 :
やっべえもうちょっと書き溜めとけばよかったかなぁ
と思いつつ、はじめましての方ははじめまして
お久しぶりですの方がいたら嬉しいなぁ、名乗らないけど
こんな感じでダラダラと一方さんが色々な人にちゃちなイヤガラセを仕掛けたり反撃されたり
むぎのんが俺の嫁になったりするギャグ色の強いスレです
それではまた明日投下できるといいな
フヒヒ
19 :
ゲスセラレーターだと
20 :
乙
しかしむぎのんはすでに俺の嫁だ
22 :
前衛的すぎるww
23 = 20 :
どこぞのでかいヒーローのカッターだなこれ
24 :
ドラクエの「人喰いサーベル」に見えた
26 :
アホ毛ってレベルじゃねぇよwwwwwwww
28 = 19 :
ひでえwwwww
29 :
さかなさんや初春みたく、頭の上が本体なんだな。
30 :
アホ毛ってレベルじゃねえよwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
31 :
笑いすぎて腹が痛い乙
32 = 18 :
初回にしちゃ投下量が少なかったから、やっぱりもうちょっとだけ投下するね☆
明日以降の投下数減っても私のせいじゃないんだから!
しかし>>21くらいならまだ許容範囲のアホ毛だろうと思ってたんだが、みんなの目は厳しいな
33 = 18 :
「ありがとうございましたー!」
その後何度も思い出し笑いをしつつ、コーヒー1杯にたっぷりと時間をかけて味わった
一方通行は足取りも軽く、なんとも優しげな微笑をたたえながらレストランを後にした。
無論、その微笑みは悪魔の微笑みなのであるが。
一方通行「やっべェなァ、これもし実験始まっちゃったら俺あのアホ毛に勝てねェンじゃね?
あンなのに真顔で銃向けられたら笑い死にしちまう自信があるぜェ」プクククク
こりゃもう一つ実験を開始するわけにはいかねェ理由ができちまったなァ、などと
笑いを堪えながら、非常に身勝手な独り言を呟きながら、彼は再び歩き始める。
「ようやく見つけたぜぇ・・・待ちやがれ一方通行アアアアア!!!」
一方通行「あン?」
レストランを出て数分後、晴れやかな気分のまま食後の散歩と洒落込んでいた一方通行に
突如声がかかる。
右でも左でも、前でも後ろでもなく・・・その頭上から。
34 = 18 :
一方通行「はァん、誰かと思えば垣根クンじゃァありませんかァ
どうしたんですかァ?真昼間っからクソ暑苦しい羽毛なんて生やしちゃってェ」ゲラゲラゲラ
ゲラゲラと笑いながら頭上を見上げる一方通行の視線の先には、天使のそれの如く
真っ白な翼をはためかせたホスト風の男が憤怒の形相で宙に浮いていた。
垣根「どうしたのか、だと!?用件聞かなきゃわからねえ程馬鹿になっちまったのかてめぇはぁ!?」
彼こそは垣根帝督
この学園都市で、第1位である一方通行に次ぐ第2位の序列を持つレベル5の能力者である。
そして―
一方通行「あっれェ、もしかして第2位ともあろうお方が
まァだあンなチャチなこと根に持ってるンですかァ!!??」
垣根「他人様の写真を勝手にゲイサイトに本名住所携帯番号付きでアップロードするのは
どう考えてもチャチなことじゃねえだろうがああああああ!!!!!!」
― 一方通行の主目標(メインターゲット)の一人である。
35 = 18 :
一方通行「いやァ、垣根クン女だけじゃなくて男にもモテるンですねェ。うらやましい限りですよォ
あんなリアクションは本職の芸人でも中々出来ねェぜェ?」ゲラゲラゲラ
垣根「コロス、テメエはマジでコロス!!! だがなぁ!今回はゲイサイトの件じゃねえ!!」
一方通行「えェーっと、じゃァなんですっけェ?」
垣根「とぼけんな!!テメエだろうがぁ!!
俺の家の冷蔵庫に顔書いて手足くっつけて
『帝凍庫クン』
とかいう不気味なマスコットにしやがったのはああああああ!!!!」
一方通行「アハッギャハハハハハァッ!!!!!ジワジワ来ただろ?ジワジワ来ただろォ!?」ゲラゲラゲラ
36 = 18 :
垣根「ジワジワどころじゃねえ!!何か知らねえが冷蔵庫ネタで弄られると死ぬほどムカつくんだよクソがあ!!!!」
一方通行「それはそれは・・・前世は生きながら冷蔵庫にされたカワイソウな人とかだったンじゃないですかねェ」クスクスクス
垣根「有り得ねえよ何だその設定!!??とにかく死にやがれこのクソ野郎が!!!
世のため人のため俺のために、今この場で、この瞬間に死にやがれぇ!!!」
一方通行「ほら、お前常識通じねェンだろ?前世もきっと常識通じねェバカ野郎だったンだだぜきっとよォ!
試しに冷蔵庫になろうとしてみろよ!お前ならきっとなれるぜぇ!!」
ゴオ!!と唸りを上げて襲い掛かる垣根の翼をヒラリと身をかわしつつも挑発を重ねる一方通行。
一方通行「おォ怖ェ怖ェ、垣根クンがマジ切れしてるから俺は逃げるぜェ」ケラケラケラ
垣根「ちょ、待ちやがれ!!また逃げんのか第1位のくせに!!?」
一方通行「生憎、俺と戦いたがってる奴と素直に戦ってやるほど優しくないンでェ!!
じゃァなァ!!!」バビュン
垣根「待ぁちやがれえええええええええぇぇぇええ!!!!!」バサァ
学園都市最強最悪の鬼ごっこが、今、幕を開けた。
37 = 18 :
一方通行「しつこい男は嫌われるぜえェェ垣根くゥゥン!?」
垣根「ガキみてえなイタズラ繰り返して笑い転げてるてめえよりはマシだクソッタレがああああ!!!!」
周囲の家屋をなぎ倒しながら、しかしそれでも一般人は巻き込まないように計算されながら、二人の鬼ごっこは続く。
途中、一人だけ巻き込んでしまい「不幸だッ」という断末魔と共に散った儚い命があったような気がしたが、
「恐らく気のせいだから気にしないようにしよう」と無言のうちにアイコンタクトを交わし、そのまま鬼ごっこは続行された。
垣根「ハァ・・・ハァ・・・」
一方通行「おンやァ、スタミナ切れですかァ?垣根くゥン?」
垣根「うるっせえクソが!デタラメな能力しやがって・・・モヤシのくせに」ハァハァ
一方通行「ったく、そんな根性無しだからテメエンとこのあのドレスの女、心理定規だっけ?
あいつにも見放されるンだよテメエは」
垣根「はぁ!?何言ってやがんだテメエ!見放されてねえよ!!」
ヤレヤレと大げさなジェスチャーを取る一方通行の口から出た思わぬ言葉に
垣根は大きく同様する。
38 = 18 :
一方通行「え、でもあいつこの前第7位と・・・あっ」
垣根「えっ」
一方通行「・・・」
垣根「第7位と・・・?」
一方通行「・・・すまねェ、忘れてくれ」
垣根「おいちょっと待て!!!!第7位となんだ!?あの根性馬鹿と心理定規がどうした!!?」
一方通行「だから何でもねェって・・・気にすンな
それと色々イヤガラセして悪かったなァ・・・」
垣根「おいふざけんな何突然暗くなってやがる!?第7位と心理定規が『そう』なのか!?
嘘だと言ってくれおい!!!!」
一方通行「そう、そうだ嘘なンだよ・・・何時も俺がテメエにやってるチャチなイヤガラセの一環の小さな嘘だ・・・
だからもうこの話は終わりにしようぜ、人間知らないほうがいいってこともあンだよ・・・」
垣根「おいやめろ優しくすんなこら・・・そんな・・・心理定規と第7位が・・・
うわあああああああああああ!!!!!!!!」バサァッ
大ショックを受け、泣きながら音速で飛び立つ垣根の後ろ姿を見送りながら一方通行は呟く。
一方通行「まァ本当に嘘なンですけどね」
彼の心は、相変わらずとても晴れやかだ。
39 = 18 :
はい、つーわけで本当に今日の分の投下は終わりです
あんまり増えてない?逆に考えるんだ、明日の投下量が増えるから構わないと考えるんだ
いや増えないんだけどさ
あと>>37の「同様する」は「動揺する」ね
ちくしょう眠いと誤字脱字が増えるぜ
40 :
いじわる婆さん並みに、一方通行が
41 = 20 :
帝凍庫クンくっそわろたwwwwwww
乙!
むっちゃ面白いぜw
42 = 19 :
やべえおもしれえwwww
43 :
なんで上条くんはすぐ死んでしまうん?
45 = 20 :
>>44
お茶吹いたじゃねぇかwwwwwwwwwwww
46 :
これどっかで見たような気がするけど…どこだ
47 :
チコリータ!葉っぱカッターだ!
48 = 30 :
>>1の貼るAAが卑怯すぎるwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
49 :
>>46
ハトヤマの妄想みたいなAAで使われているようなきがする
50 :
声出して笑ったwwwwwwwwwwwwww
帝凍庫面白すぎるwwwwwwwwwwwwwwww
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