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元スレ垣根「友達が欲しいんだが」
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>>339
最初から読んでたがほんきで爆笑したら親に怒られた(´・ω・)
最初から読んでたがほんきで爆笑したら親に怒られた(´・ω・)
腹へって死にそうだからもう暫くしたら投下する
関係ないけど、今三話の途中を書いてる。と、言うことは五話構成だから折り返し過ぎた筈なんだ
しかし一話分の長さが毎回少しずつ伸びてってるせいで終わる気がしない。どういうことだってばよ
関係ないけど、今三話の途中を書いてる。と、言うことは五話構成だから折り返し過ぎた筈なんだ
しかし一話分の長さが毎回少しずつ伸びてってるせいで終わる気がしない。どういうことだってばよ
>>357そこに気づくとは…やはり天才か
具体的な比較だと、デュオでおよそ50KB トリオでおよそ75KB カルテットは今55KBだがまだまだ終わらなさそう、って感じ
腹が減って死にそう通り越して死ぬので先に食べてきます・・・・・・すまんこ・・・・・・
具体的な比較だと、デュオでおよそ50KB トリオでおよそ75KB カルテットは今55KBだがまだまだ終わらなさそう、って感じ
腹が減って死にそう通り越して死ぬので先に食べてきます・・・・・・すまんこ・・・・・・
ワイワイガヤガヤ
一方「カハハハ、つゥぎはなァにを飲もうかなァァァァああ??」ガサガサ
麦野「ねー垣根、コイツ顔真っ赤だけど大丈夫なの? 普段白いからほんっとに目立って怖いんだけど。死ぬ予兆とかじゃない?」
垣根「何度か飲もうみたいになった時は外で飲んでたからな……、環境が違うと酔いも進むのかね。ま、死にゃしねえだろ」
一方「おゥおゥ、おソトではベェェェクトル変換してるンですゥゥ、今はかきねくンちだから素で飲んでんだァ」グビ
麦野「昼間も100%シラフとは言えない喋りだったけどこりゃ完全に酔ってるわ」
一方「ふっざけんじゃねェぞ麦野さァン、俺ァ120%シラスだぜェ」
垣根「俺はもう何もつっこまねえぞ。……俺の酒も切れたな、次のカン、と。麦野はいるか?」スクッ
麦野「あー、ゆずの頂戴」
垣根「おう……ほらよ」
麦野「あんがとね」
一方「芋焼酎のコーヒィ割りってうめェかなァ?」
垣根「オラ、わかったから歩き回るな。じゅうたんの上で吐くんじゃねえぞ」
一方「カハハハ、つゥぎはなァにを飲もうかなァァァァああ??」ガサガサ
麦野「ねー垣根、コイツ顔真っ赤だけど大丈夫なの? 普段白いからほんっとに目立って怖いんだけど。死ぬ予兆とかじゃない?」
垣根「何度か飲もうみたいになった時は外で飲んでたからな……、環境が違うと酔いも進むのかね。ま、死にゃしねえだろ」
一方「おゥおゥ、おソトではベェェェクトル変換してるンですゥゥ、今はかきねくンちだから素で飲んでんだァ」グビ
麦野「昼間も100%シラフとは言えない喋りだったけどこりゃ完全に酔ってるわ」
一方「ふっざけんじゃねェぞ麦野さァン、俺ァ120%シラスだぜェ」
垣根「俺はもう何もつっこまねえぞ。……俺の酒も切れたな、次のカン、と。麦野はいるか?」スクッ
麦野「あー、ゆずの頂戴」
垣根「おう……ほらよ」
麦野「あんがとね」
一方「芋焼酎のコーヒィ割りってうめェかなァ?」
垣根「オラ、わかったから歩き回るな。じゅうたんの上で吐くんじゃねえぞ」
麦野「…………ハァ、自分がこういう馬鹿をやれるなんて、あんまり思ってなかったなー。良くも悪くも普通な感じに?」
垣根「なんでだよ」
一方「堅揚げうめェェ」バリバリ
麦野「言わなくたってわかるでしょアンタらなら。嫉妬と、恐怖と、下心と、物を見るような目に、ほんのちょっと同情?」
麦野「そんな視線の海でいつまでたゆたってれば良いのかわかんなかったし。こっちも見下すか叩き潰すか、ごっこ遊びしかできないし」
麦野「ほんとにおさかなよ。口パクパクあけてんの、苦しい苦しいってさ」
垣根「それでどうしたんだ?」
麦野「……能力以外で何かを手に入れる、そんな発想もなかったからね。せめて『堕ちる』より『堕りてやる』って後ろ暗い仕事を始めたわ。今考えりゃ私なりの反抗期だったのかしら」
垣根「随分規模のでけェ反抗期だ」
一方「酒うめェェ」グビグビプハー
麦野「――もしかしたら只の後付けの屁理屈かもしれないけどさあ。後ろ暗い事やるような奴なら、そのまま私を見んじゃないかな? って思ったのかもね。今となっては昔の事だからはっきりしないんだコレが」
垣根「この若白髪と付き合ってても、時々思うな。俺とコイツの関係だって馴れ合いと指刺されりゃ完全否定は困難だ。勿論、ただ言わせるつもりも更々ねえが」
一方「うおォン 俺ァまるで人間火力発電所だァ」バリバリモグモグ
垣根「が、ある意味開き直る事にしたんだ。人同士の付き合いなんて大なり小なり傷の舐め合いだ、歯車にだって潤滑油使うんだからな。人間様にだって必要だろうよ」
麦野「……アンタが良い事いってんだろうけどほんとコイツのせいで台無しだわ」
垣根「当のコイツのお陰な部分もあンのが腹立たしいがな」
麦野「……でも、私がこんな風に考えてんのもアンタらのお陰よきっと、全部じゃないけど」
垣根「随分曖昧だな?」
麦野「なんていうか……アンタらのユルさ馬鹿らしさがさ、なんていうか、うん。……なんだかいいな、って思っちゃったのよね」
麦野「アンタらがそうなら私もって事。うーん、朝の私に会ったらブチコロサレ確定かな。なーに半日ぽっちで飼い慣らされてんだ、って」
一方「飼い慣らすも何もよォ、なァかよくなるのに頭使って考えンのとかアホくせェだろォよォ」
垣根「いきなり話に混ざってくんじゃねーよ酒臭え……あーあ完全に酔ってんなコイツ」
垣根「なんでだよ」
一方「堅揚げうめェェ」バリバリ
麦野「言わなくたってわかるでしょアンタらなら。嫉妬と、恐怖と、下心と、物を見るような目に、ほんのちょっと同情?」
麦野「そんな視線の海でいつまでたゆたってれば良いのかわかんなかったし。こっちも見下すか叩き潰すか、ごっこ遊びしかできないし」
麦野「ほんとにおさかなよ。口パクパクあけてんの、苦しい苦しいってさ」
垣根「それでどうしたんだ?」
麦野「……能力以外で何かを手に入れる、そんな発想もなかったからね。せめて『堕ちる』より『堕りてやる』って後ろ暗い仕事を始めたわ。今考えりゃ私なりの反抗期だったのかしら」
垣根「随分規模のでけェ反抗期だ」
一方「酒うめェェ」グビグビプハー
麦野「――もしかしたら只の後付けの屁理屈かもしれないけどさあ。後ろ暗い事やるような奴なら、そのまま私を見んじゃないかな? って思ったのかもね。今となっては昔の事だからはっきりしないんだコレが」
垣根「この若白髪と付き合ってても、時々思うな。俺とコイツの関係だって馴れ合いと指刺されりゃ完全否定は困難だ。勿論、ただ言わせるつもりも更々ねえが」
一方「うおォン 俺ァまるで人間火力発電所だァ」バリバリモグモグ
垣根「が、ある意味開き直る事にしたんだ。人同士の付き合いなんて大なり小なり傷の舐め合いだ、歯車にだって潤滑油使うんだからな。人間様にだって必要だろうよ」
麦野「……アンタが良い事いってんだろうけどほんとコイツのせいで台無しだわ」
垣根「当のコイツのお陰な部分もあンのが腹立たしいがな」
麦野「……でも、私がこんな風に考えてんのもアンタらのお陰よきっと、全部じゃないけど」
垣根「随分曖昧だな?」
麦野「なんていうか……アンタらのユルさ馬鹿らしさがさ、なんていうか、うん。……なんだかいいな、って思っちゃったのよね」
麦野「アンタらがそうなら私もって事。うーん、朝の私に会ったらブチコロサレ確定かな。なーに半日ぽっちで飼い慣らされてんだ、って」
一方「飼い慣らすも何もよォ、なァかよくなるのに頭使って考えンのとかアホくせェだろォよォ」
垣根「いきなり話に混ざってくんじゃねーよ酒臭え……あーあ完全に酔ってんなコイツ」
麦野「でもね一方、私はこれまで結構調子乗ってたんだよ。『アイテム』の奴らにも色々と上からだったしね」
麦野「せめて言い訳をさせてもらうとしよっかな。……私と同格の人間もいなかったし、贔屓目じゃなくあいつらは私に恩がある。だから、良くも悪くもあいつらは私のもんだと思ってた。だから、意見されるとイラついてたのよ。今考えりゃ私が一番ガキだった気もするかもね」
麦野「そんな私が、今更図々しくも謝って仲良しこよししようなんて……あいつらからすれば虫が良すぎる話だって思われても仕方なくない?」
一方「ハァ? 『アイテム』は麦野さンのダチなンだろォ? なら別に考えることねェじゃンよ。謝って、許してもらってそンでしまいだろォがァ」ゲフ
一方「ほらアレだ! ダチっつーもんは……アレだ、えーと……アレなんだよ……」
垣根「指示語が多すぎてわかんねえよ」
一方「あー、えー……、俺あの時なンて言ったっけ垣根くン」
垣根「『友達は、態々友達であることを確認したりはしねえ』」
一方「そうそれだァ。つまりはそういうこった」
麦野「なんか良い事言ってるっぽいけどさ、それってちょっと意味違うんじゃないの?」
垣根「だな、あんまかみ合ってねえ。所詮酔っ払いだなw」
一方「あれェ……、おっかしいなァ……」
一方「とにかくゥ、麦野さンは『アイテム』の奴らの事が好きなンだろ? それならそれで解決なンだよォォォぉろろろろろろろ」
垣根「ば、バカクソ野郎口から未元物質吐きやがった!! ぞ、雑巾雑巾っ!!!」ダダッ
麦野「せめて言い訳をさせてもらうとしよっかな。……私と同格の人間もいなかったし、贔屓目じゃなくあいつらは私に恩がある。だから、良くも悪くもあいつらは私のもんだと思ってた。だから、意見されるとイラついてたのよ。今考えりゃ私が一番ガキだった気もするかもね」
麦野「そんな私が、今更図々しくも謝って仲良しこよししようなんて……あいつらからすれば虫が良すぎる話だって思われても仕方なくない?」
一方「ハァ? 『アイテム』は麦野さンのダチなンだろォ? なら別に考えることねェじゃンよ。謝って、許してもらってそンでしまいだろォがァ」ゲフ
一方「ほらアレだ! ダチっつーもんは……アレだ、えーと……アレなんだよ……」
垣根「指示語が多すぎてわかんねえよ」
一方「あー、えー……、俺あの時なンて言ったっけ垣根くン」
垣根「『友達は、態々友達であることを確認したりはしねえ』」
一方「そうそれだァ。つまりはそういうこった」
麦野「なんか良い事言ってるっぽいけどさ、それってちょっと意味違うんじゃないの?」
垣根「だな、あんまかみ合ってねえ。所詮酔っ払いだなw」
一方「あれェ……、おっかしいなァ……」
一方「とにかくゥ、麦野さンは『アイテム』の奴らの事が好きなンだろ? それならそれで解決なンだよォォォぉろろろろろろろ」
垣根「ば、バカクソ野郎口から未元物質吐きやがった!! ぞ、雑巾雑巾っ!!!」ダダッ
麦野「――――――あは」
麦野「はっは、あぁぁぁっはっはっはっはwwwwwwwww」ゲラゲラ
一方「」グデー
垣根「オイコラ麦野! 笑ってねえで一方の背中でもさすってろ!」ドタドタ
垣根「雑巾で拭いて消臭物質を……」パァァ
麦野「ひぃwwwwwあーwww楽しいねぇかきねぇあくせらぁ!」
垣根「楽しいわけあるかドカス! あぁぁ絨毯が……」フキフキ
一方「」グデー
麦野「はっは、あぁぁぁっはっはっはっはwwwwwwwww」ゲラゲラ
一方「」グデー
垣根「オイコラ麦野! 笑ってねえで一方の背中でもさすってろ!」ドタドタ
垣根「雑巾で拭いて消臭物質を……」パァァ
麦野「ひぃwwwwwあーwww楽しいねぇかきねぇあくせらぁ!」
垣根「楽しいわけあるかドカス! あぁぁ絨毯が……」フキフキ
一方「」グデー
垣根「やれやれ、やっと落ち着いたか」ハァ
麦野「垣根おつかれー」
垣根「ずっと笑ってやがって……覚えとくぞ……」
一方「ゥゥう、気持ちわりィ……」
垣根「ほら横んなってな。確かこういうとき毛布かけときゃ良いんだっけか?」バサ
麦野「体あっためると良いとか聞くけどねえ……」
垣根「水だけ飲んどけ、後が酷いからな」
一方「……」グビグビ
垣根「後は寝とけ。ったく……世話かけるクソ野郎が……考えて飲めってんだよ」
麦野「垣根ママ(笑)」
垣根「ぶっとばすぞ」
麦野「垣根おつかれー」
垣根「ずっと笑ってやがって……覚えとくぞ……」
一方「ゥゥう、気持ちわりィ……」
垣根「ほら横んなってな。確かこういうとき毛布かけときゃ良いんだっけか?」バサ
麦野「体あっためると良いとか聞くけどねえ……」
垣根「水だけ飲んどけ、後が酷いからな」
一方「……」グビグビ
垣根「後は寝とけ。ったく……世話かけるクソ野郎が……考えて飲めってんだよ」
麦野「垣根ママ(笑)」
垣根「ぶっとばすぞ」
麦野「さっきの話の続きだけど。やけにインパクトある事に流されちゃったけどね」
垣根「インパクトありすぎだろ……口から激流葬だったろありゃ」
麦野「好きならそれで良い、ね。酔っ払いに言われてちゃ世話ないわ。私があいつらの事好きねえ……、あー好きかも」
垣根「ま、間違っちゃいないんじゃねえか? 時に、ガキの言うこと程真理を突くってのは良くある笑い話の一つだ」
麦野「酔っ払ったら大人も子供も皆ガキかしらね。ほら、注いであげるわ」トプトプ
垣根「ん、サンキュ」トットットッ
垣根「インパクトありすぎだろ……口から激流葬だったろありゃ」
麦野「好きならそれで良い、ね。酔っ払いに言われてちゃ世話ないわ。私があいつらの事好きねえ……、あー好きかも」
垣根「ま、間違っちゃいないんじゃねえか? 時に、ガキの言うこと程真理を突くってのは良くある笑い話の一つだ」
麦野「酔っ払ったら大人も子供も皆ガキかしらね。ほら、注いであげるわ」トプトプ
垣根「ん、サンキュ」トットットッ
一方「」スースー
麦野「寝顔は素直そうで可愛いわねーコイツ」プニプニ
垣根「性根が単純なんだろうな。中二病だがよ」
麦野「でもそんな所も好き、かなぁ垣根くぅん?」
垣根「気色悪い事言うんじゃねえよ……。だが、友達兼居場所であることは残念ながら否定できねえな」
麦野「それと同じように……きっと私の『アイテム』は最初から私の居場所だったんだね。アンタらに会わなきゃ多分『気付けなかった』、感謝してやってもいいわ」
垣根「俺と一方通行はなんでもなくただ勝手に一緒に騒いでツルんでただけだろ。それを麦野が勝手に見ただけだ、俺らが特別なんかした訳じゃねえぜ」
麦野「序列だのなんだのに嫌気が差して離れた筈が、いつのまにかそれに縋り付くようになってたんだから世話無いわ。でもアンタも。そのなんでもない事が欲しかったんじゃないの?」
垣根「……まあガキの頃からの本当に欲しかったものが手に入った、んだと思う。何を欲しがってたって訳でもねえが手に入って思った。ああ、これが幸せって事なのか? ってな」
垣根「幸せってのは、楽しいに似てたな。寂しくなくて、面白い、だ」
麦野「詩人みたいな事いうじゃない。楽しいわね、何かの受け売り?」
垣根「整理していって要素を挙げていっただけだろ。ただ、この幸せってもんはずっと同じ形をしてる訳じゃねえだろうしな」
垣根「勿論小さくもなるだろうが……それを恐れて前に進まねえ奴は損してるって事だけははっきりしてる」
麦野「随分とメルヘン極まりない発言じゃん、能力だけじゃなくて性格もメルヘンかな?」
垣根「喧嘩売ってんじゃねえぞー」
麦野「……そうね、私たちも普通に人間やってんだもんね」
垣根「そんな当たり前の事がわからねえ程馬鹿だった時期もあったがな」
麦野「友達って、なるもんじゃないんだ」
垣根「そうだな。気がついたらなってるもんだな」
麦野「ねえ、垣根」
垣根「ん?」
麦野「好きなものが友達ならさ」
麦野「私とコイツや……。私と、アンタも――――――」
垣根「……」
麦野「――――ははっ、なんでもないんだにゃーん」
垣根「――――やれやれ、ピロートークでもあるまいししんみり談笑なんてガラじゃねえわ。酒の後戯もここまでだ、後ろで苦しみも悲しみもなさそうな面でグースカしてるそいつみたいに寝ちまいな」
麦野「あらあら、つれないじゃない。ま、もう寝ようかな。お肌にも悪いしねー」
垣根「曲がり角をもう通り過ぎ…………いや冗談だからな」
麦野「最後で台無しだわね。……おやすみ。入ってきたらブチコロスから」
垣根「寝ぼけないように祈っとくぜ」ヒラヒラ
垣根「そんな当たり前の事がわからねえ程馬鹿だった時期もあったがな」
麦野「友達って、なるもんじゃないんだ」
垣根「そうだな。気がついたらなってるもんだな」
麦野「ねえ、垣根」
垣根「ん?」
麦野「好きなものが友達ならさ」
麦野「私とコイツや……。私と、アンタも――――――」
垣根「……」
麦野「――――ははっ、なんでもないんだにゃーん」
垣根「――――やれやれ、ピロートークでもあるまいししんみり談笑なんてガラじゃねえわ。酒の後戯もここまでだ、後ろで苦しみも悲しみもなさそうな面でグースカしてるそいつみたいに寝ちまいな」
麦野「あらあら、つれないじゃない。ま、もう寝ようかな。お肌にも悪いしねー」
垣根「曲がり角をもう通り過ぎ…………いや冗談だからな」
麦野「最後で台無しだわね。……おやすみ。入ってきたらブチコロスから」
垣根「寝ぼけないように祈っとくぜ」ヒラヒラ
音を立てて閉じたドアを暫く見やって、垣根帝督が笑みを浮かべた。
垣根「――――――青い鳥は結局、一番身近な所にいたのでした、かよ? 『アイテム』、ねえ」
別段返答を期待した訳でも無い。ポツリとこぼれただけの言葉に、途中からうっすらと意識を取り戻していた彼は言葉を返す。
一方「…………ハッ、このメルヘン野郎がァ」
悪意の一切が含まれていないこの辛辣な言葉に、垣根帝督は苦笑を零した。
垣根「心配するな。自覚はある」ゴロン
そのまま言葉を交わすことなく、部屋に残っていた二人もそのまま夢の世界へと落ちていった事で、部屋の中で動くものはいなくなった。
そして夜は更けていく。
朝より昼が近い時間帯、ほんの少し痛む頭を抑えながら垣根帝督は起床した。
カーテンからもれる陽光が瞳孔の開いている目には眩しい。細めた目で辺りを見回すと、そこは居間だった。
どうやら昨晩そのまま寝床に入らず寝てしまっていたらしい。すぐ近くで、丸くなって一方通行が寝息を立てているのが見える。
垣根「おい一方、起きろ」
一方「…………ンだよォ木原くゥン……もうちょっと待てよ……」
垣根「何寝ぼけてやがるんだ、さっさと起きろ」
一方「ァ……? あれ、垣根くンなんで俺ンちに……」
垣根「ここは俺んちだよ。昨日飲んで騒いだだろうが」
目を擦りながら未だにぼんやりしている一方通行を一瞥して、垣根帝督は立ち上がる。と、同時に眩暈でふらついた。
酒が入っていたせいか普段よりキツ目の眩暈を何とかやり過ごした所で、彼はあることに気付く。
昨日いた筈の人物がいない。麦野沈利がだ。
入るべからずとおどけていた洋室の扉は開いたままで、その向こう側に彼女の姿は無い。恐らく、自分達が寝ている間に出て行ったのだろう。
何も言わずに去って行った彼女を、僅かばかり心配したがすぐ思い直す。
昨日の最後のあの様子ならば、問題が起きることは多分無い。裏付けがあるわけでもなかったが、多分そうだろう。そうあれかしと、彼は結論付けた。
ふらついた足取りでトイレに向かう一方通行を横目に見ながら、垣根帝督は昨夜彼女が過ごした部屋を覗き込んだ。
当たり前だったが、昨日以前の自分が知る一室と殆ど変化は無い。丁寧にたたまれた布団と整えられたシーツが少し意外だなと言う考えは失礼に当たるのだろうか。
恐らくシャワーでも浴びていったのだろうか。シャンプーなのかどうかまで彼には良くわからなかったが、何かの残り香が微かに彼の鼻を擽った。
アイドリングも終わり本調子になってきた頭を首に乗せて居間に戻った垣根帝督は、とあるものを発見した。
昨日食べ散らかした状態のままの机上に、記憶にそぐわぬ一枚のメモ。
ふと手にとって見てみれば、一目見れば美しくともどちらかといえば豪快や、場合によっては野蛮とも言える言葉で形容されるであろう文字の紡ぎ手とは裏腹な、丸く可愛らしく女らしい文字がそのメモの上で踊っている。
当たり前だったが、昨日以前の自分が知る一室と殆ど変化は無い。丁寧にたたまれた布団と整えられたシーツが少し意外だなと言う考えは失礼に当たるのだろうか。
恐らくシャワーでも浴びていったのだろうか。シャンプーなのかどうかまで彼には良くわからなかったが、何かの残り香が微かに彼の鼻を擽った。
アイドリングも終わり本調子になってきた頭を首に乗せて居間に戻った垣根帝督は、とあるものを発見した。
昨日食べ散らかした状態のままの机上に、記憶にそぐわぬ一枚のメモ。
ふと手にとって見てみれば、一目見れば美しくともどちらかといえば豪快や、場合によっては野蛮とも言える言葉で形容されるであろう文字の紡ぎ手とは裏腹な、丸く可愛らしく女らしい文字がそのメモの上で踊っている。
一方「スッキリだァ……。なンだそりゃ」スタスタ
垣根「置手紙、じゃねえのか? 昨日ここにいて、今ここにいない奴からのな」
一方「ふーン……、なンて書いてあるよ」
垣根「ほらよ。お前も読んでみろ」
一方「『昨日は随分と色々世話になったね、ありがとう。取り合えず気持よさそうに寝てたアンタら起こすのも気が引けたし、今の気が変わらないうちに帰ってあいつらに言うこと言ってくるわ。
その後何をするかは、適当にあいつらと相談でもして決めようと思ってる。じゃあ、またいつか会いましょう PS、余ってた鯖缶だけ貰ってくわよ 麦野沈利』だとよ。何もいわねェとか水臭くねェか?」
垣根「ちょっと恥ずかしかったんじゃねえの? 言うこと言ってくるとか遠まわしに言ってるしよ」
一方「あー、十分ありえンな。ま、あの様子だとちゃんと謝れてンじゃねェかな」
垣根「テメェは半分くらいバカ酔いしてて話聞いてねえだろ」
一方「ンだと、麦野さンと人には言えねェ話をしてたのか……?」
おどけながらも一方通行の表情には、微塵の心配も無かった。麦野沈利の目的の達成は疑う余地が無い、そう確信している表情だった。そして、勿論垣根帝督も同様に。
垣根「置手紙、じゃねえのか? 昨日ここにいて、今ここにいない奴からのな」
一方「ふーン……、なンて書いてあるよ」
垣根「ほらよ。お前も読んでみろ」
一方「『昨日は随分と色々世話になったね、ありがとう。取り合えず気持よさそうに寝てたアンタら起こすのも気が引けたし、今の気が変わらないうちに帰ってあいつらに言うこと言ってくるわ。
その後何をするかは、適当にあいつらと相談でもして決めようと思ってる。じゃあ、またいつか会いましょう PS、余ってた鯖缶だけ貰ってくわよ 麦野沈利』だとよ。何もいわねェとか水臭くねェか?」
垣根「ちょっと恥ずかしかったんじゃねえの? 言うこと言ってくるとか遠まわしに言ってるしよ」
一方「あー、十分ありえンな。ま、あの様子だとちゃんと謝れてンじゃねェかな」
垣根「テメェは半分くらいバカ酔いしてて話聞いてねえだろ」
一方「ンだと、麦野さンと人には言えねェ話をしてたのか……?」
おどけながらも一方通行の表情には、微塵の心配も無かった。麦野沈利の目的の達成は疑う余地が無い、そう確信している表情だった。そして、勿論垣根帝督も同様に。
垣根「ま、次会った時にでも解説付きで事の次第を拝聴しようぜ。……寝すぎたせいか腹減ったな。外で食うか」
一方「ああ、じゃあ顔だけ洗わせろ」
垣根「早くしろよ、次は俺だからな」
へいへい、と空返事をする一方通行に背を向けてカーテン、続けて窓を全開にする。途端世界が一際輝きを増したように錯覚するほどの陽光と爽やかな風が部屋に飛び込んでくる。
青天に座す太陽は殆ど真上から陽射しを注いでいた。彼女は、今頃何をしている所だろう。ここ出て行った時間もはっきりしなかったが、向かった先は定めて彼女の居場所で間違いあるまい。
麦野沈利は、またいつかと書き残して去っていった。そのまたいつかの日に果たして、彼女はどんなエピソードを聞かせてくれるのか。きっと、なんだかんだで面白い話になるのだろうが、催促するのもつまらない。
近い将来になれば良いと、またいつかの出来事を思い浮かべて。垣根帝督は空に向かって大きく欠伸をした。
┼ヽ -|r‐、. レ |
d⌒) ./| _ノ __ノ
一方「ああ、じゃあ顔だけ洗わせろ」
垣根「早くしろよ、次は俺だからな」
へいへい、と空返事をする一方通行に背を向けてカーテン、続けて窓を全開にする。途端世界が一際輝きを増したように錯覚するほどの陽光と爽やかな風が部屋に飛び込んでくる。
青天に座す太陽は殆ど真上から陽射しを注いでいた。彼女は、今頃何をしている所だろう。ここ出て行った時間もはっきりしなかったが、向かった先は定めて彼女の居場所で間違いあるまい。
麦野沈利は、またいつかと書き残して去っていった。そのまたいつかの日に果たして、彼女はどんなエピソードを聞かせてくれるのか。きっと、なんだかんだで面白い話になるのだろうが、催促するのもつまらない。
近い将来になれば良いと、またいつかの出来事を思い浮かべて。垣根帝督は空に向かって大きく欠伸をした。
┼ヽ -|r‐、. レ |
d⌒) ./| _ノ __ノ
休日の昼過ぎという時間故か、ファミリーレストランは普段にもまして客達の喋る声が響く。
その中でも既に珍しいものではなくなった光景、茶髪と白髪の二人組みはいつもと同じ様に窓際の席で他愛無い言葉を交わしながら各々の笑みを浮かべている。
カップ片手の談笑は途切れる兆しを見せない。昼時を少し過ぎて、空いた席もちらほら目立ち始めいていた。
ドアが軋む音と共に、入り口の扉が開く。女ばかりの四人連れが姦しい声と共に店内へ入ってくる。
各々が個性的な彼女達だが、四人共に酷く楽しそうな笑顔だった。誰が見ても、仲の良い友達グループなんだな、そんな感想を抱く程度には。
「あー、お腹ペコペコですよ! 一刻も早く食べなきゃお腹と背中が超くっつきますよ!」
「食べ過ぎると、お腹と背中がどんどんはなれてく」
「……食欲なくなるようなこと言わないでほしいんだけど。に、してもこんな中途半端に遠くのファミレス来るのなんて初めてじゃない?」
店員「いらっしゃいませー、四名様でよろしいですか?」
愛想の良い顔で店員が彼女達に声をかける。短い茶髪の少女がそうです、と答えた。
長い茶髪を躍らせている女性は店員に答えず店内をぐるりと見回した。その動きが、一点で止まる。
続いて、お世辞にも碌な事を考えていなさそうな笑い声を漏らした。まるで何か悪巧みが成功した時のような表情だった。
「いえ、知り合いいたから結構」スタスタ
「あ、ち、ちょっと麦野!」タタッ
その中でも既に珍しいものではなくなった光景、茶髪と白髪の二人組みはいつもと同じ様に窓際の席で他愛無い言葉を交わしながら各々の笑みを浮かべている。
カップ片手の談笑は途切れる兆しを見せない。昼時を少し過ぎて、空いた席もちらほら目立ち始めいていた。
ドアが軋む音と共に、入り口の扉が開く。女ばかりの四人連れが姦しい声と共に店内へ入ってくる。
各々が個性的な彼女達だが、四人共に酷く楽しそうな笑顔だった。誰が見ても、仲の良い友達グループなんだな、そんな感想を抱く程度には。
「あー、お腹ペコペコですよ! 一刻も早く食べなきゃお腹と背中が超くっつきますよ!」
「食べ過ぎると、お腹と背中がどんどんはなれてく」
「……食欲なくなるようなこと言わないでほしいんだけど。に、してもこんな中途半端に遠くのファミレス来るのなんて初めてじゃない?」
店員「いらっしゃいませー、四名様でよろしいですか?」
愛想の良い顔で店員が彼女達に声をかける。短い茶髪の少女がそうです、と答えた。
長い茶髪を躍らせている女性は店員に答えず店内をぐるりと見回した。その動きが、一点で止まる。
続いて、お世辞にも碌な事を考えていなさそうな笑い声を漏らした。まるで何か悪巧みが成功した時のような表情だった。
「いえ、知り合いいたから結構」スタスタ
「あ、ち、ちょっと麦野!」タタッ
後から慌てて付いてくる三人に構う事無く、先陣を切って歩く彼女は一つの席の前で足を止めた。
顔を上げる先客――、茶髪と白髪の少年達は、腰に手を当てて自分達を見下ろしている彼女を見てそれぞれ仔細は違うものの驚いている素振りを見せる。
麦野「案外早い再会だったわね、一方物質のお二人さん。相変わらずおアツいわ」
一方「またいつか、じゃなかったのかよ。いくらなンでも早すぎだろ、まだ日も沈んでねェよ」
垣根「電話番号は教えといた筈だろ、アポイントメント位取れ、礼儀がたんねえぞ」
呆れたようにぼやく一方通行とおどけて言う垣根帝督に、麦野沈利は口角を吊り上げて答える。
麦野「親しき仲にも礼儀ありって言葉はね、親しいと礼を欠く事が多いから使われるらしいわよ」
一方「ほンとかよ」
麦野「知らない」
その言葉に伏せられた意味を解して、垣根帝督は彼女に習って口角を吊り上げた。
その間後ろから何事かとこちらを窺っている三人の内に、一方通行は覚えのある人物をみとめる。
顔を上げる先客――、茶髪と白髪の少年達は、腰に手を当てて自分達を見下ろしている彼女を見てそれぞれ仔細は違うものの驚いている素振りを見せる。
麦野「案外早い再会だったわね、一方物質のお二人さん。相変わらずおアツいわ」
一方「またいつか、じゃなかったのかよ。いくらなンでも早すぎだろ、まだ日も沈んでねェよ」
垣根「電話番号は教えといた筈だろ、アポイントメント位取れ、礼儀がたんねえぞ」
呆れたようにぼやく一方通行とおどけて言う垣根帝督に、麦野沈利は口角を吊り上げて答える。
麦野「親しき仲にも礼儀ありって言葉はね、親しいと礼を欠く事が多いから使われるらしいわよ」
一方「ほンとかよ」
麦野「知らない」
その言葉に伏せられた意味を解して、垣根帝督は彼女に習って口角を吊り上げた。
その間後ろから何事かとこちらを窺っている三人の内に、一方通行は覚えのある人物をみとめる。
一方「テメェ、あンときの缶詰ガキじゃねェか」
フレンダ「……鯖缶持ってた変人じゃない」
滝壺「――ふれんだ、知り合い?」
フレンダ「ううん……結局縁があったって訳かな。ちょこっとだけ、アンタのお陰で助かったわ、ありがと」
一方「……缶詰はあるべきとこに収まっちまったのか、つまンね」
麦野「あら、二人で盛り上がってるとこ悪いけど。まだ紹介もしてないんだから早漏も程ほどにしてくれる?」
垣根「っつぅ事は後ろのそいつらが…………」
得心したように頷く垣根帝督を見ると、麦野沈利は後ろに視線を流して笑った。
麦野「そ、私の友達で、『アイテム』の主要メンバーよ」
コイツらは今朝の話の登場人物、麦野沈利がそう囁くと『アイテム』の三人は揃って目を丸くした。
茶色い短髪の少女は麦野沈利を見上げ。金髪の少女は、眉をひそめてこちらを観察している一方通行を観察し返し。残った少女は一人虚空を眺めていた。目が、空ろだ。
絹旗「あ、えっと……絹旗最愛です。超はじめましてですよ」
フレンダ「全く一期一会(笑)だわ、偉い人の言葉も結局当てにならないわねー……、私はフレンダ」
滝壺「私は滝壺。白い人も茶色い人もよろしく」ペコ
フレンダ「……鯖缶持ってた変人じゃない」
滝壺「――ふれんだ、知り合い?」
フレンダ「ううん……結局縁があったって訳かな。ちょこっとだけ、アンタのお陰で助かったわ、ありがと」
一方「……缶詰はあるべきとこに収まっちまったのか、つまンね」
麦野「あら、二人で盛り上がってるとこ悪いけど。まだ紹介もしてないんだから早漏も程ほどにしてくれる?」
垣根「っつぅ事は後ろのそいつらが…………」
得心したように頷く垣根帝督を見ると、麦野沈利は後ろに視線を流して笑った。
麦野「そ、私の友達で、『アイテム』の主要メンバーよ」
コイツらは今朝の話の登場人物、麦野沈利がそう囁くと『アイテム』の三人は揃って目を丸くした。
茶色い短髪の少女は麦野沈利を見上げ。金髪の少女は、眉をひそめてこちらを観察している一方通行を観察し返し。残った少女は一人虚空を眺めていた。目が、空ろだ。
絹旗「あ、えっと……絹旗最愛です。超はじめましてですよ」
フレンダ「全く一期一会(笑)だわ、偉い人の言葉も結局当てにならないわねー……、私はフレンダ」
滝壺「私は滝壺。白い人も茶色い人もよろしく」ペコ
垣根帝督、一方通行両名は突如繰り出された自己紹介にあっけに取られたようだった。
どォも、等と思わず反射的に下げられた頭が間抜けに見えたらしい。少女達の顔から緊張と警戒が消える。
麦野沈利が視線と首で、次はお前らだろうと促していた。男二人は顔を見合わせると、観念したように口を開いた。
一方「あー、一方通行だ」
垣根「垣根帝督。よろしくってな」
双方の名乗りが終わると共に、『アイテム』の三人の視線が麦野を向く。
声に出されていなかったが、彼女達の視線に乗っていた疑問に麦野が答えた。
麦野「言ったとおり昨日一日、コイツらの世話してやってたのよ。やむを得なくだけどね」
垣根「ダウト、事実の捏造はよせよ。麦野も一緒に騒いでた癖して良く言うぜ」
滝壺「騒ぐ?」
垣根「ああ、そもそも昨日麦野がな……」
一方「フレンダっつー事はオマエがダーツマスターか……?」
フレンダ「マスター? ……ダーツは自信あるけど」
どォも、等と思わず反射的に下げられた頭が間抜けに見えたらしい。少女達の顔から緊張と警戒が消える。
麦野沈利が視線と首で、次はお前らだろうと促していた。男二人は顔を見合わせると、観念したように口を開いた。
一方「あー、一方通行だ」
垣根「垣根帝督。よろしくってな」
双方の名乗りが終わると共に、『アイテム』の三人の視線が麦野を向く。
声に出されていなかったが、彼女達の視線に乗っていた疑問に麦野が答えた。
麦野「言ったとおり昨日一日、コイツらの世話してやってたのよ。やむを得なくだけどね」
垣根「ダウト、事実の捏造はよせよ。麦野も一緒に騒いでた癖して良く言うぜ」
滝壺「騒ぐ?」
垣根「ああ、そもそも昨日麦野がな……」
一方「フレンダっつー事はオマエがダーツマスターか……?」
フレンダ「マスター? ……ダーツは自信あるけど」
二組の、互いにまるで関係の無い会話が始まる。一方通行は妙にそわそわした様子でフレンダに声をかけ、垣根帝督は滝壺理后に事のあらましを説明し始めた。
少し置いていかれたように呆けていた絹旗最愛は、あっという間に打ち解けている彼らから視線を逸らさず問うた。
絹旗「麦野。ってことはこの白髪と茶髪の二人が…………」
麦野「そうね」
首を傾け、絹旗最愛を横目に眺めた麦野沈利はくつくつと喉を鳴らした。
絹旗最愛は、今朝の話の登場人物達と眼前の人物達を脳内で一致させようと努めているのだろう。そんな眉根を寄せて唸っている彼女の仕草が、麦野沈利にはとても愛おしく思える。
そしてそれ一つだけではなく、目の前視界に入る彼ら彼女らの悉くが、だ。
一度気付けば大したことは無い。一度認めてしまえば、もう何も恐ろしくなど無い。そもそも、これは初めから恐ろしいものなどではなかった。
私は、一人で生きてはいなかった。これまでも。そして、一人で生きていくつもりもない。これからも。
永遠に続く保障も無いが、暫くは私の人生は彼ら彼女らとともにあるだろう。
そしてそれがとこしえにそうあれかし、心の中で呟いて彼女は答える。
浮かんでいる表情は、とても魅力的な満面の笑みだった。
麦野「コイツらが私の、新しい友達よ」
少し置いていかれたように呆けていた絹旗最愛は、あっという間に打ち解けている彼らから視線を逸らさず問うた。
絹旗「麦野。ってことはこの白髪と茶髪の二人が…………」
麦野「そうね」
首を傾け、絹旗最愛を横目に眺めた麦野沈利はくつくつと喉を鳴らした。
絹旗最愛は、今朝の話の登場人物達と眼前の人物達を脳内で一致させようと努めているのだろう。そんな眉根を寄せて唸っている彼女の仕草が、麦野沈利にはとても愛おしく思える。
そしてそれ一つだけではなく、目の前視界に入る彼ら彼女らの悉くが、だ。
一度気付けば大したことは無い。一度認めてしまえば、もう何も恐ろしくなど無い。そもそも、これは初めから恐ろしいものなどではなかった。
私は、一人で生きてはいなかった。これまでも。そして、一人で生きていくつもりもない。これからも。
永遠に続く保障も無いが、暫くは私の人生は彼ら彼女らとともにあるだろう。
そしてそれがとこしえにそうあれかし、心の中で呟いて彼女は答える。
浮かんでいる表情は、とても魅力的な満面の笑みだった。
麦野「コイツらが私の、新しい友達よ」
麦野編 糸冬
よくみたらスレ立ててから三週間も立ってるじゃん、付き合ってくれててありがとな!
よくみたらスレ立ててから三週間も立ってるじゃん、付き合ってくれててありがとな!
面白過ぎwwwwwwwwwwwwww
乙! 続きも書いてくれると嬉しいな♪
乙! 続きも書いてくれると嬉しいな♪
>>1乙
さあ次をはじめようぜ!!
さあ次をはじめようぜ!!
ひとまず乙。期待してるぜ>>1
三話目は前も言ってたけど心理掌握の話になるんや、オリジナル設定の固まりみたくなるけど勘弁な!
木原くン外伝とかその他外伝も書いてみたいんだけどまだ一文字も書いてないから延期しとく事になるw
三話の投稿は暫く先になるっぽい
暫く忙し気味なのと、今までと違って三話自体がまだ六割位? しか書けてないから最初の方に修正入れる可能性がまだある内に投稿したくねえw
ごめんな! 頑張る!
木原くン外伝とかその他外伝も書いてみたいんだけどまだ一文字も書いてないから延期しとく事になるw
三話の投稿は暫く先になるっぽい
暫く忙し気味なのと、今までと違って三話自体がまだ六割位? しか書けてないから最初の方に修正入れる可能性がまだある内に投稿したくねえw
ごめんな! 頑張る!
それが>>1の最期の言葉になろうとは以下略
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