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元スレ男「俺の能力は“体育の日”!」女「少しは勤労してよ!」
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― 国会議事堂・内部 ―
男(ボスはどこにいるんだ……)タッタッタ…
男「!」
弁護士「よくここまで来れたものだ。ボスに逆らう愚か者よ」ゴゴゴ…
植木屋「しかし、吾輩たちと出会った以上、貴様には死あるのみ」ドドド…
少年「ボクたち≪ゴールデンウィーク≫が遊んであげるよ!」ズズズ…
男(こいつらのオーラ……! さっきの三人とは比較にならない!)
男(おそらくはボスの部下で最強の三人組に違いない……!)
男(ボスはどこにいるんだ……)タッタッタ…
男「!」
弁護士「よくここまで来れたものだ。ボスに逆らう愚か者よ」ゴゴゴ…
植木屋「しかし、吾輩たちと出会った以上、貴様には死あるのみ」ドドド…
少年「ボクたち≪ゴールデンウィーク≫が遊んであげるよ!」ズズズ…
男(こいつらのオーラ……! さっきの三人とは比較にならない!)
男(おそらくはボスの部下で最強の三人組に違いない……!)
弁護士「ではまず小生から……」
男(なにが来る!?)
弁護士「破アアアアアッ」ドガガガガガッ
男「これは……拳法!?」
弁護士「小生の能力は“憲法記念日”! 憲法とは……イコール拳法!」
弁護士「“力の象徴”なのだよ!」シュバッ
バキィッ!
男「がはぁっ!」ドサッ
男(く……! 今の突き……見えなかった!)
男(なにが来る!?)
弁護士「破アアアアアッ」ドガガガガガッ
男「これは……拳法!?」
弁護士「小生の能力は“憲法記念日”! 憲法とは……イコール拳法!」
弁護士「“力の象徴”なのだよ!」シュバッ
バキィッ!
男「がはぁっ!」ドサッ
男(く……! 今の突き……見えなかった!)
>>55
マックシェイクじゃね
マックシェイクじゃね
植木屋「吾輩の能力は“みどりの日”……植物を自在に操る!」ウネウネウネ…
グルグルグルッ!
男「ぐぅぅっ……! ツタに絞めつけられる……!」ギリギリ…
少年「アハハッ、いいザマだね、お兄さん!」
少年「トドメはボクの“こどもの日”の能力で刺してあげるよ!」
少年「無数の鯉を召喚して――お兄さんにぶつけてあげる!」カァァァァァプッ
ズガガガガガガガッ!!!
少年「アハハハ、お兄さんの体がこいのぼりみたいに吹っ飛んだよ! ゲームオーバーだ!」
植木屋「ふん、あっけなかったな」
弁護士「しょせんは三流能力者……小生たち≪ゴールデンウィーク≫の敵ではない」
グルグルグルッ!
男「ぐぅぅっ……! ツタに絞めつけられる……!」ギリギリ…
少年「アハハッ、いいザマだね、お兄さん!」
少年「トドメはボクの“こどもの日”の能力で刺してあげるよ!」
少年「無数の鯉を召喚して――お兄さんにぶつけてあげる!」カァァァァァプッ
ズガガガガガガガッ!!!
少年「アハハハ、お兄さんの体がこいのぼりみたいに吹っ飛んだよ! ゲームオーバーだ!」
植木屋「ふん、あっけなかったな」
弁護士「しょせんは三流能力者……小生たち≪ゴールデンウィーク≫の敵ではない」
男「ま、まだだ……!」ググッ…
少年「え!? コンティニューするつもり!?」
男「俺も一度お前たちのボスに敗れて、“超回復”しているからな……」
男「だけどもう、二度と負けるわけにはいかない!」
植木屋「しぶとい奴め……」
弁護士「ならばドイツ式拳法“ワイマール拳法”で、あの世に送ってやる!」ブオッ
男「反復横跳びでかわす!」ササッ
弁護士「なにっ!?」
男「ラジオ体操、弐式ッ!」イッチニーサンシ
ズドォッ!!!
弁護士「が、がはっ……!(幻のラジオ体操第二を、ここまで使いこなせる、とは……)」
ドサッ……
少年「え!? コンティニューするつもり!?」
男「俺も一度お前たちのボスに敗れて、“超回復”しているからな……」
男「だけどもう、二度と負けるわけにはいかない!」
植木屋「しぶとい奴め……」
弁護士「ならばドイツ式拳法“ワイマール拳法”で、あの世に送ってやる!」ブオッ
男「反復横跳びでかわす!」ササッ
弁護士「なにっ!?」
男「ラジオ体操、弐式ッ!」イッチニーサンシ
ズドォッ!!!
弁護士「が、がはっ……!(幻のラジオ体操第二を、ここまで使いこなせる、とは……)」
ドサッ……
植木屋「よくも弁護士を! この植木バサミで切り裂いてやる!」ジャキジャキ
男「ハサミには拳ッ! ボクシングパンチ!」
ドゴォッ!
植木屋「ぐげっ……!」ドザァッ…
男「さあ、残るは君一人だ……」
少年「ふん、あの二人がいなくたってお兄さんぐらい倒せるさ!」
男「逆上がり!」グルンッ
少年「す、すっげぇ~! かっこいい~!」
男「スキあり! 首筋チョップ!」トンッ
少年「うーん……」ドサッ
男(華麗な逆上がりは……いつだって子供の憧れだ!)
男(さあ先に進もう!)
男「ハサミには拳ッ! ボクシングパンチ!」
ドゴォッ!
植木屋「ぐげっ……!」ドザァッ…
男「さあ、残るは君一人だ……」
少年「ふん、あの二人がいなくたってお兄さんぐらい倒せるさ!」
男「逆上がり!」グルンッ
少年「す、すっげぇ~! かっこいい~!」
男「スキあり! 首筋チョップ!」トンッ
少年「うーん……」ドサッ
男(華麗な逆上がりは……いつだって子供の憧れだ!)
男(さあ先に進もう!)
先に進むと――
男「――お前はッ!」
イケメン「あなたの進撃はここまでです。ボスのもとには行かせませんよ」
男「“文化の日”の能力でお前自ら戦うのか?」
イケメン「まさか! 文化人は戦いなどしません」
イケメン「文化人はいつだって、代わりの人間を戦わせるのです」サッ
女「イケメン様はあたしが守る!」
男(やはり彼女が相手か……!)
男「――お前はッ!」
イケメン「あなたの進撃はここまでです。ボスのもとには行かせませんよ」
男「“文化の日”の能力でお前自ら戦うのか?」
イケメン「まさか! 文化人は戦いなどしません」
イケメン「文化人はいつだって、代わりの人間を戦わせるのです」サッ
女「イケメン様はあたしが守る!」
男(やはり彼女が相手か……!)
イケメン「さあ、あなたの“勤労感謝の日”で、ヤツを倒すのです!」
女「はいっ!」
イケメン「そうしたら、私はあなたのヒモになってあげますよ!」
女「……ヒモ?」ピクッ
イケメン「え?」
女「あんた、イケメンっていったっけ?」
イケメン(あれ!? おかしい! ――彼女にかけた洗脳が解けている!?)
女「ちゃんと勤労しなさい! “勤労感謝”!」ズンッ
イケメン「ぐわあああああああああ!!!」ベキゴキメキボキ…
男「…………」
女「はいっ!」
イケメン「そうしたら、私はあなたのヒモになってあげますよ!」
女「……ヒモ?」ピクッ
イケメン「え?」
女「あんた、イケメンっていったっけ?」
イケメン(あれ!? おかしい! ――彼女にかけた洗脳が解けている!?)
女「ちゃんと勤労しなさい! “勤労感謝”!」ズンッ
イケメン「ぐわあああああああああ!!!」ベキゴキメキボキ…
男「…………」
女「あれ? あたし……なんでこんなところに?」
男「イケメンの“文化の日”の能力で、ヤツの手下にされてたんだよ」
女「えっ、ホント!? 全然記憶にないわ……あたしとしたことが情けない」
男「まあ、結局イケメンは君が倒しちゃったけどね」
女「ふうん……で、残る敵は誰なの?」
男「おそらくあとは……ボスだけだ!」
女「よっしゃ! なら二人でボスを倒しましょ!」
男「ああ、日本は俺たちが守るんだ!」
男「イケメンの“文化の日”の能力で、ヤツの手下にされてたんだよ」
女「えっ、ホント!? 全然記憶にないわ……あたしとしたことが情けない」
男「まあ、結局イケメンは君が倒しちゃったけどね」
女「ふうん……で、残る敵は誰なの?」
男「おそらくあとは……ボスだけだ!」
女「よっしゃ! なら二人でボスを倒しましょ!」
男「ああ、日本は俺たちが守るんだ!」
― 国会議事堂・本会議場 ―
バァンッ!
男「ボス! お前の野望もここまでだ!」
女「覚悟しなさい!」
ボス「ようこそ……≪ゴールデンウィーク≫やイケメンを破るとは大したものだ」
ボス「どうやら私はキサマらを見くびっていたようだ」
バァンッ!
男「ボス! お前の野望もここまでだ!」
女「覚悟しなさい!」
ボス「ようこそ……≪ゴールデンウィーク≫やイケメンを破るとは大したものだ」
ボス「どうやら私はキサマらを見くびっていたようだ」
男「戦う前に聞いておきたい」
男「お前はなぜ、この国を滅ぼそうとする?」
ボス「……かつて私は愛する妻と二人暮らしをしていた」
ボス「だが、妻が妊娠しこれからという時に、私は不況でリストラされ、生活が苦しくなった……」
ボス「必死に職を探すも、なかなか再就職のメドは立たず、満足に食べられない日々が続いた」
ボス「生活保護を申請しようとしても、どうせ大して貧乏じゃないんだろと決めつけられ、却下され……」
ボス「やがて妻は出産する寸前に衰弱死し……私は怒り狂い、気づいたら総理大臣になっていた!」
ボス「そして誓ったのだ……私は総理という地位と“大晦日”の能力を使ってこの国を滅ぼすと!」
女「滅ぼした後はどうするつもりよ!」
ボス「むろん、新しい国を作るのだ。秘書の“建国記念の日”の能力でな」
男「アンタの境遇には確かに同情すべきものがある……だが、国を滅ぼすなんてのは許せない!」
男「勝負だ!」
ボス「来るがいい……!」
男「お前はなぜ、この国を滅ぼそうとする?」
ボス「……かつて私は愛する妻と二人暮らしをしていた」
ボス「だが、妻が妊娠しこれからという時に、私は不況でリストラされ、生活が苦しくなった……」
ボス「必死に職を探すも、なかなか再就職のメドは立たず、満足に食べられない日々が続いた」
ボス「生活保護を申請しようとしても、どうせ大して貧乏じゃないんだろと決めつけられ、却下され……」
ボス「やがて妻は出産する寸前に衰弱死し……私は怒り狂い、気づいたら総理大臣になっていた!」
ボス「そして誓ったのだ……私は総理という地位と“大晦日”の能力を使ってこの国を滅ぼすと!」
女「滅ぼした後はどうするつもりよ!」
ボス「むろん、新しい国を作るのだ。秘書の“建国記念の日”の能力でな」
男「アンタの境遇には確かに同情すべきものがある……だが、国を滅ぼすなんてのは許せない!」
男「勝負だ!」
ボス「来るがいい……!」
ボス「除夜百八連打ァ!」ブァァァァァッ
ドガガガガガガガガッ!
男「なんの!」
男「ラジオ体操・零式!」ゴーロックシチハチ
ズガガガガガガガガッ!
ボス「ほう、やるではないか! 老人ホームの時とはまるで別人だ!」
男「超回復と強敵たちとのバトルで、俺も成長したからな!」
ドガガガガガガガガッ!
男「なんの!」
男「ラジオ体操・零式!」ゴーロックシチハチ
ズガガガガガガガガッ!
ボス「ほう、やるではないか! 老人ホームの時とはまるで別人だ!」
男「超回復と強敵たちとのバトルで、俺も成長したからな!」
ボス「だが、“大晦日”の能力はこんなものではないぞ」
ボス「右手に紅(ファイア)!」ボワァッ
ボス「左手に白(スノウ)!」シンシン…
ボス「紅白歌合戦(ファイアスノウ・ブリザード)!」ビュゴァァァァァッ
男「俺はスキーだって得意なんだ!」シャァァァァァ
ボス「炎の雪の上を滑るか……!」
男「K点越えキック!」ブオッ
ボス「ふん」ガッ
男(あっさりガードされた!?)
ボス「私は格闘技も得意なのだよ。かつて格闘技は年末の定番だったしな……」
ボス「右手に紅(ファイア)!」ボワァッ
ボス「左手に白(スノウ)!」シンシン…
ボス「紅白歌合戦(ファイアスノウ・ブリザード)!」ビュゴァァァァァッ
男「俺はスキーだって得意なんだ!」シャァァァァァ
ボス「炎の雪の上を滑るか……!」
男「K点越えキック!」ブオッ
ボス「ふん」ガッ
男(あっさりガードされた!?)
ボス「私は格闘技も得意なのだよ。かつて格闘技は年末の定番だったしな……」
男「応援ボイス! フレーフレーッ!」フレェェェ
ボス「なんの! レコード大賞!」レコォォォォド
ボス「年越し蕎麦ウィップ!」ヒュババババッ
男「縄跳びの要領で攻略!」ピョンピョンッ
男「ボルトダッシュ!」タタタタタッ
ボス「師走!」タタタタタッ
女「すごい……! まったくの互角だわ……!」
秘書「フフッ、それはどうでしょうか?」
女「――え!?」
ボス「なんの! レコード大賞!」レコォォォォド
ボス「年越し蕎麦ウィップ!」ヒュババババッ
男「縄跳びの要領で攻略!」ピョンピョンッ
男「ボルトダッシュ!」タタタタタッ
ボス「師走!」タタタタタッ
女「すごい……! まったくの互角だわ……!」
秘書「フフッ、それはどうでしょうか?」
女「――え!?」
男「ハァ、ハァ、ハァ……」
ボス「嬉しいぞ、私とここまでやり合える能力者がまだいたとはな」
ボス「だが、今は戦いを楽しんでいるヒマはない……本気を出させてもらう」
ボス「煩悩開放!!!」ズアッ
男「な……!?」
ボス「除夜の鐘は煩悩を打ち消しているわけではなく、実際には鐘の中に吸収しているだけなのだ」
ボス「そして今、私はその煩悩を全てこの体に取り入れた!」
ボス「もはやキサマに勝機はない!」ピシュンッ
ドガガガガッ! ガガガッ! ズガァッ!
男「ぐふうっ! ……ゲホッ!」
女「そんな……! あいつがついていけない速さなんて……!」
秘書「ボスが本気になった以上、この戦いはもうお終いです」
ボス「嬉しいぞ、私とここまでやり合える能力者がまだいたとはな」
ボス「だが、今は戦いを楽しんでいるヒマはない……本気を出させてもらう」
ボス「煩悩開放!!!」ズアッ
男「な……!?」
ボス「除夜の鐘は煩悩を打ち消しているわけではなく、実際には鐘の中に吸収しているだけなのだ」
ボス「そして今、私はその煩悩を全てこの体に取り入れた!」
ボス「もはやキサマに勝機はない!」ピシュンッ
ドガガガガッ! ガガガッ! ズガァッ!
男「ぐふうっ! ……ゲホッ!」
女「そんな……! あいつがついていけない速さなんて……!」
秘書「ボスが本気になった以上、この戦いはもうお終いです」
ボス「除夜百八連打ァ!」
ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!!
男「が、は……っ!」ドサァッ
秘書「ふふふ、さすがボス……」ウットリ…
女「くっ……だったらあたしも切り札を使うわ!」
女「あたしの全パワーを使って……“勤労感謝”!!!」
ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!!
男「が、は……っ!」ドサァッ
秘書「ふふふ、さすがボス……」ウットリ…
女「くっ……だったらあたしも切り札を使うわ!」
女「あたしの全パワーを使って……“勤労感謝”!!!」
男「!」ドクンッ
ボス「む?」
男「…………」ドクンッドクンッドクンッ
男「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」メキメキメキ…
ボス「な、なに!? この男は定職についてないのに“勤労感謝”!?」
ボス「そうか、戦いを“勤労”と見なすことで、パワーアップさせたのか……!」
ボス「面白いッ! ――しかし、煩悩を味方につけた私には勝てんッ!」
ボス「年を終わらせる“大晦日”のように、キサマの人生と日本を終わらせてくれるわ!」
男「あいにく……そうはならない!」
男「だって大晦日の後には……楽しいお正月が待ってるからな!」
ボス「む?」
男「…………」ドクンッドクンッドクンッ
男「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」メキメキメキ…
ボス「な、なに!? この男は定職についてないのに“勤労感謝”!?」
ボス「そうか、戦いを“勤労”と見なすことで、パワーアップさせたのか……!」
ボス「面白いッ! ――しかし、煩悩を味方につけた私には勝てんッ!」
ボス「年を終わらせる“大晦日”のように、キサマの人生と日本を終わらせてくれるわ!」
男「あいにく……そうはならない!」
男「だって大晦日の後には……楽しいお正月が待ってるからな!」
男「今の俺なら……四年に一度だけ使えるあの奥義をフルパワーで出せる!」ジャキッ
ボス「両手をくっつけて、輪っかの形にした……!?」
男「五輪(オリンピック)!!!」リオッ
ドドドドドッ!!!
ボス「ぐは……! 私の胸に、五輪のアザが……!」メキメキ…
ボス「ごふうっ……やるでは、ないか……“体育の日”……!」
ドザァッ……
ボス「両手をくっつけて、輪っかの形にした……!?」
男「五輪(オリンピック)!!!」リオッ
ドドドドドッ!!!
ボス「ぐは……! 私の胸に、五輪のアザが……!」メキメキ…
ボス「ごふうっ……やるでは、ないか……“体育の日”……!」
ドザァッ……
――
――――
ボス「うう……」
秘書「ボス、しっかりして下さい!」
ボス「私は敗れたのか……」
ボス「もはや私に生きる意味はない……いさぎよく忠臣蔵のように切腹を……」
秘書「そ、そんなっ! やめて下さい! あなたに死なれたら、私はっ!」
男「死ぬな!」
女「そうよ、死んで何になるっていうのよ!」
老人「やめるんじゃ……!」
――――
ボス「うう……」
秘書「ボス、しっかりして下さい!」
ボス「私は敗れたのか……」
ボス「もはや私に生きる意味はない……いさぎよく忠臣蔵のように切腹を……」
秘書「そ、そんなっ! やめて下さい! あなたに死なれたら、私はっ!」
男「死ぬな!」
女「そうよ、死んで何になるっていうのよ!」
老人「やめるんじゃ……!」
ボス「お、お義父さん……。なぜ、ここに……?」
老人「この子には……おぬしが必要なんじゃよ」スッ
赤子「だー、だー」キャッキャッ
ボス「この女の子は……?」
老人「ワシの娘の……忘れ形見じゃよ。つまり……おぬしの子じゃ」
ボス「!」ハッ
老人「ワシの娘は死んでしまったが……お腹にいた赤ん坊は生きて産まれることができたのじゃ」
老人「もっともおぬしは娘が死んですぐ失踪してしまったから、気づかなかったようじゃがな」
ボス「そうだったのか……!」
老人「この子には……おぬしが必要なんじゃよ」スッ
赤子「だー、だー」キャッキャッ
ボス「この女の子は……?」
老人「ワシの娘の……忘れ形見じゃよ。つまり……おぬしの子じゃ」
ボス「!」ハッ
老人「ワシの娘は死んでしまったが……お腹にいた赤ん坊は生きて産まれることができたのじゃ」
老人「もっともおぬしは娘が死んですぐ失踪してしまったから、気づかなかったようじゃがな」
ボス「そうだったのか……!」
赤子「だーっ!」パァァァァァ…
老人「おおっ、この子の力で太陽が昇っていく……」
男「まるで初日の出だ!」
女「ホントだ! キレ~イ!」
秘書「分かりましたわ、この子の能力は……“元日”!」
ボス「“元日”……!」
老人「おぬしは、日本に新しい時代をもたらすこの子を、立派に育て上げねばならんのじゃ!」
ボス「…………!」
老人「おおっ、この子の力で太陽が昇っていく……」
男「まるで初日の出だ!」
女「ホントだ! キレ~イ!」
秘書「分かりましたわ、この子の能力は……“元日”!」
ボス「“元日”……!」
老人「おぬしは、日本に新しい時代をもたらすこの子を、立派に育て上げねばならんのじゃ!」
ボス「…………!」
国会議事堂の外では――
DQN「ふぅ、ふぅ、激戦だったがどうにか勝てたぜ……」
幼女「あたち、つかれたぁ……!」
ピッチャー「あの日の出……どうやら国会議事堂での戦いも終わったようだな」
DQN「ああ……オレたちの勝利だ!」
DQN「ふぅ、ふぅ、激戦だったがどうにか勝てたぜ……」
幼女「あたち、つかれたぁ……!」
ピッチャー「あの日の出……どうやら国会議事堂での戦いも終わったようだな」
DQN「ああ……オレたちの勝利だ!」
老人「この子のためにも生きるんじゃ! やり直すんじゃ!」
秘書「私もついていますから! お願いします!」
ボス「ありがとう……」
ボス「私はこの国を立て直す! 総理大臣として!」
女「なんかすっかり蚊帳の外だけど、めでたしめでたしみたいね」
男「ああ……これで日本は救われる!」
男「さあ、ランニングで帰宅だ!」タッタッタ…
女「マジで!? どんだけ体力あんのよ、あんた!」
秘書「私もついていますから! お願いします!」
ボス「ありがとう……」
ボス「私はこの国を立て直す! 総理大臣として!」
女「なんかすっかり蚊帳の外だけど、めでたしめでたしみたいね」
男「ああ……これで日本は救われる!」
男「さあ、ランニングで帰宅だ!」タッタッタ…
女「マジで!? どんだけ体力あんのよ、あんた!」
― アパート ―
女「今日は本当にお疲れ様!」
男「ありがとう」
男「大変だったけど、おかげでたっぷり報奨金ももらえたし、結果オーライだな」
女「そりゃあ、一国の滅亡を救ったんだもん。あれぐらいお金もらって当然よ」
女「でも臨時収入が入ったからって浮かれないで、ちゃんと働いてよね」
男「うっ……分かってるよ」
女「今日は本当にお疲れ様!」
男「ありがとう」
男「大変だったけど、おかげでたっぷり報奨金ももらえたし、結果オーライだな」
女「そりゃあ、一国の滅亡を救ったんだもん。あれぐらいお金もらって当然よ」
女「でも臨時収入が入ったからって浮かれないで、ちゃんと働いてよね」
男「うっ……分かってるよ」
女「でも今日だけは――」
女「ほっぺに“勤労感謝”してあげる」チュッ
男「おお、久々のキス……」
女「じゃあこのまま……夜の“体育”しちゃう?」
男「夜の体育? たしかに夜の方が交通量が少なくてジョギングしやすいな! さあ行こう!」
女「アホかっ!!!」
― おわり ―
女「ほっぺに“勤労感謝”してあげる」チュッ
男「おお、久々のキス……」
女「じゃあこのまま……夜の“体育”しちゃう?」
男「夜の体育? たしかに夜の方が交通量が少なくてジョギングしやすいな! さあ行こう!」
女「アホかっ!!!」
― おわり ―
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