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元スレ小鳥「神がアイドルを作る時」

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神「ふぅ…これで私の仕事も最後か…」
先輩天使「長い間お疲れ様です」
神「はははは、これで定年だと思うと少し寂しいね…」
先輩天使「長い間お疲れ様です」
神「はははは、これで定年だと思うと少し寂しいね…」
後輩天使「辞めた後はどうされるんですか?」
神「まだ決めてはいないが…一度地上にバカンスに行こうかなと思っているよ。80年ほどね」
先輩「それはいいですね、楽しんできてください」
神「まだ決めてはいないが…一度地上にバカンスに行こうかなと思っているよ。80年ほどね」
先輩「それはいいですね、楽しんできてください」
神「うむ、それでは後の片付けは任せたよ」
後輩「はい、任せてください」
神「それでは、頼んだよ?」
先輩後輩「「はーい!」」
後輩「はい、任せてください」
神「それでは、頼んだよ?」
先輩後輩「「はーい!」」
先輩「さてと…じゃあ片付けましょうか?」
後輩「はい、…というか私の方が歳は上とはいえ、遅れて入社して後輩なんですから敬語じゃなくても…」
先輩「いや、もうこれはクセみたいなもんなんで。気にしないでください」
後輩「はい、…というか私の方が歳は上とはいえ、遅れて入社して後輩なんですから敬語じゃなくても…」
先輩「いや、もうこれはクセみたいなもんなんで。気にしないでください」
後輩「そうで…あぁぁぁぁぁあ!?」
先輩「ど、どうしたんですか!?」
後輩「…まだ仕事残ってました」
先輩「えぇ!?」
先輩「ど、どうしたんですか!?」
後輩「…まだ仕事残ってました」
先輩「えぇ!?」
後輩「将来同じアイドル事務所に入る子たちをまとめてたんですけど…神様ったら忘れて帰っちゃったみたいですね…」
先輩「全部で13人か…どうしたもんかな…」
後輩「今からでも神様に連絡を…」
先輩「全部で13人か…どうしたもんかな…」
後輩「今からでも神様に連絡を…」
先輩「いや、もう多分電車に乗ってる時間だ。」
後輩「そんな…じゃあどうすれば…」
先輩「…俺たちでやりましょう」
後輩「えぇ!?い、いいんですか?」
後輩「そんな…じゃあどうすれば…」
先輩「…俺たちでやりましょう」
後輩「えぇ!?い、いいんですか?」
先輩「まぁ、ずっと神様の仕事見てましたし。酷いことにはならんでしょ」
後輩「いや、そうではなく制度的には…」
先輩「大丈夫ですよ、バレなきゃ」
後輩「そうですか…じゃあやってみましょう!」
先輩「はい!」
後輩「いや、そうではなく制度的には…」
先輩「大丈夫ですよ、バレなきゃ」
後輩「そうですか…じゃあやってみましょう!」
先輩「はい!」
後輩「えーっと、今回は来年から10年の間に新しく生まれる子供たちの魂を作るんでしたよね?」
先輩「はい、生まれる下の両親のデータなどから大体の形や運命は決まっていますが、そこから世の中が乱れたりしないようにステータスを調整することが我々の仕事です」
先輩「はい、生まれる下の両親のデータなどから大体の形や運命は決まっていますが、そこから世の中が乱れたりしないようにステータスを調整することが我々の仕事です」
後輩「とはいえ全員がアイドルになる子たちですからね…ステータスの振り分けは難しいでしょう…」
先輩「関係ないですよ。要は人として魅力的になればいいんですから」
後輩「それはそうですけど…」
先輩「関係ないですよ。要は人として魅力的になればいいんですから」
後輩「それはそうですけど…」
先輩「よし、まずはこの魂だ!この子はどんな子かな?」
魂 ウッウ-
先輩「お!とっても元気で明るい子じゃないか!」
魂 ウッウ-
先輩「お!とっても元気で明るい子じゃないか!」
後輩「本当ですね、まるで天使みたい…あっ…でも…」
先輩「でも?」
後輩「手元の資料によると、家庭のお財布というか…その…はっきり言って貧乏な家庭に生まれるみたいですね…」
先輩「なるほど…」
先輩「でも?」
後輩「手元の資料によると、家庭のお財布というか…その…はっきり言って貧乏な家庭に生まれるみたいですね…」
先輩「なるほど…」
後輩「どうします?何かプラスのステータスや運命を足してあげますか?」
先輩「うーん…よし、この子には『兄弟が増える運命』を与えよう!」
後輩「えっ?ただでさえ苦しいのに、大丈夫なんですか?」
先輩「はい、多分多少金運を良くしたところでこの子のご両親は共働きで働かなくちゃいけないですしね」
先輩「うーん…よし、この子には『兄弟が増える運命』を与えよう!」
後輩「えっ?ただでさえ苦しいのに、大丈夫なんですか?」
先輩「はい、多分多少金運を良くしたところでこの子のご両親は共働きで働かなくちゃいけないですしね」
後輩「だからってわざわざ負担を増やさなくても…」
先輩「確かにご両親にとっては負担かもしれないですね。でもこの子にとってはご両親が仕事でいなくても、助けてくれる存在は必要なはずですよ?」
後輩「な、なるほど…」
先輩「ま、最初のうちはこの子にとっても負担でしょうけどね。この子なら大丈夫、きっといいお姉ちゃんになれますよ」
先輩「確かにご両親にとっては負担かもしれないですね。でもこの子にとってはご両親が仕事でいなくても、助けてくれる存在は必要なはずですよ?」
後輩「な、なるほど…」
先輩「ま、最初のうちはこの子にとっても負担でしょうけどね。この子なら大丈夫、きっといいお姉ちゃんになれますよ」
>>21
う、運命だから…
う、運命だから…
後輩「次はこの子ですね…」
魂 メッ!
先輩「なんというか…きちきちした子ですね…」
魂 メッ!
先輩「なんというか…きちきちした子ですね…」
後輩「ふふふ、なんだか委員長みたいですね」
先輩「もう少しゆとりを…いや、でも…」
後輩「どうします?私はこのままでもいいと思いますよ?真面目なことは立派な長所ですし…」
先輩「もう少しゆとりを…いや、でも…」
後輩「どうします?私はこのままでもいいと思いますよ?真面目なことは立派な長所ですし…」
先輩「えぇ、僕もそう思います。だからそこじゃなく…よし!この子には『他人を頼る力』を少しだけ与えよう」
後輩「少しだけですか?」
先輩「はい、少しだけです。この子は真面目だし、責任感も強いし頭もいい。大抵のことは1人で出来ちゃいますからね。怠けるのも嫌いでしょうしね」
後輩「少しだけですか?」
先輩「はい、少しだけです。この子は真面目だし、責任感も強いし頭もいい。大抵のことは1人で出来ちゃいますからね。怠けるのも嫌いでしょうしね」
後輩「なら少しも何も、そんな力いらないんじゃないですか?」
先輩「人間にはね、1人では出来ないことが山ほどあるんですよ。この子はそれまで…いや、そういうことこそみんなに迷惑をかけないように1人で抱えこむでしょう…だから、少しだけ…この子が言わなくても、周りが何かに気づいてくれるようにしましょう…」
先輩「人間にはね、1人では出来ないことが山ほどあるんですよ。この子はそれまで…いや、そういうことこそみんなに迷惑をかけないように1人で抱えこむでしょう…だから、少しだけ…この子が言わなくても、周りが何かに気づいてくれるようにしましょう…」
後輩「はぁ…私ならそんなめんどくさそうなこと先輩に丸投げしちゃいますけどね~」
先輩「…この子に説教して貰おうかな」
先輩「…この子に説教して貰おうかな」
後輩「次はこの…あれ?」
先輩「どうしたんですか?」
後輩「この子なんですけど…」
先輩「ん?綺麗な魂じゃないですか?きっと美少女になりますよ」
先輩「どうしたんですか?」
後輩「この子なんですけど…」
先輩「ん?綺麗な魂じゃないですか?きっと美少女になりますよ」
後輩「違うんです!よく見てください!」
先輩「ん?よくって…ってうわぁ!?めちゃくちゃ震えてる!?」
魂 ダメダメデス-
先輩「ん?よくって…ってうわぁ!?めちゃくちゃ震えてる!?」
魂 ダメダメデス-
後輩「すごく人見知りなんですね…こんなことでアイドルになれるんでしょうか?」
先輩「うーん、じゃあ『芯の強さ』を足してあげよう。芯が強ければ普段はともかくいざって時には大丈夫でしょうし…よいしょ…ん?あれ?」グイグイ
先輩「うーん、じゃあ『芯の強さ』を足してあげよう。芯が強ければ普段はともかくいざって時には大丈夫でしょうし…よいしょ…ん?あれ?」グイグイ
後輩「どうしたんですか?」
先輩「いや、なんか入らなくて…」グイグイ
後輩「え?そんなことってあるんですか?」
先輩「うーん、魂側が拒否することもあるにはあるんですけど…んっ!こいつは!中々!」グイグイ
先輩「いや、なんか入らなくて…」グイグイ
後輩「え?そんなことってあるんですか?」
先輩「うーん、魂側が拒否することもあるにはあるんですけど…んっ!こいつは!中々!」グイグイ
後輩「全然入りませんね…」
先輩「ぐぎぎぎぎ…い、意外に頑固だな…お前…」グイグイ
後輩「なんで入らないんでしょうか…」
先輩「ぐぎぎぎぎ…い、意外に頑固だな…お前…」グイグイ
後輩「なんで入らないんでしょうか…」
先輩「いい加減…観念し…ん?あぁ、なんだ、そうだったのか」
後輩「え?急にどうしたんですか?」
先輩「後輩さん、何かをもらわずに断る時ってどんな時だと思いますか?」
後輩「うーん…それが嫌いなものだったり、欲しくないものの時ですかね?」
後輩「え?急にどうしたんですか?」
先輩「後輩さん、何かをもらわずに断る時ってどんな時だと思いますか?」
後輩「うーん…それが嫌いなものだったり、欲しくないものの時ですかね?」
先輩「そうなんですよ、僕たちはそう思ってたんです。この子は『芯の強さ』が欲しくないんだって思ってました。でも違ったんです」
後輩「違った?でもそれじゃあどうして…」
先輩「いらないものじゃないのに断る。断る時って他にどんな時がありますか?」
後輩「???」
後輩「違った?でもそれじゃあどうして…」
先輩「いらないものじゃないのに断る。断る時って他にどんな時がありますか?」
後輩「???」
先輩「正解は『既に持っている時』ですよ、この子はもう『芯の強さ』も、『ゆずれない思い』も持ってるんです。ごめんな、気づけなくて…」
後輩「え~、でも私は観賞用と保存用と使用用で3つは必要ですよ?」
先輩「せっかくいい話風だったのに…」
後輩「え~、でも私は観賞用と保存用と使用用で3つは必要ですよ?」
先輩「せっかくいい話風だったのに…」
先輩「さてと、次は…ん?この子は…」
魂 マッコマッコリ-ン!
後輩「きゃぁぁぁあ!?かっこいぃぃぃぃ!?え?この子女の子なの?こんなにかっこいいのに?」
先輩「落ちついてください…とは言ったものの、本当に文字通り男の子顔負けですね…」
魂 マッコマッコリ-ン!
後輩「きゃぁぁぁあ!?かっこいぃぃぃぃ!?え?この子女の子なの?こんなにかっこいいのに?」
先輩「落ちついてください…とは言ったものの、本当に文字通り男の子顔負けですね…」
後輩「でも、女の子でアイドルになるんだから、これは…」
先輩「えーっと…『凛々しさ』、『爽やかさ』、『清涼感』」ポイポイポイ
後輩「ちょ、ちょっとちょっと!?」
先輩「えーっと…『凛々しさ』、『爽やかさ』、『清涼感』」ポイポイポイ
後輩「ちょ、ちょっとちょっと!?」
先輩「え?どうかしました?」
後輩「『どうかしました?』じゃないですよ!何してるんですか!?」
先輩「いや、本人の長所を伸ばしていこうと…」
後輩「個人的には嬉しいですけど!でもこの子はアイドルになるんですよ?どうしてかっこよくするんですか!?」
後輩「『どうかしました?』じゃないですよ!何してるんですか!?」
先輩「いや、本人の長所を伸ばしていこうと…」
後輩「個人的には嬉しいですけど!でもこの子はアイドルになるんですよ?どうしてかっこよくするんですか!?」
先輩「女の子がかっこよくなっちゃダメなんて決まってないじゃないですか」
後輩「そ、それはそうですけど…」
先輩「それにね、本物の美しさに男も女もないんです。大丈夫、この子は本物ですから」
後輩「本物…ですか…」
後輩「そ、それはそうですけど…」
先輩「それにね、本物の美しさに男も女もないんです。大丈夫、この子は本物ですから」
後輩「本物…ですか…」
先輩「さーて、次は…この子か」
後輩「うわっ!?この子、才能がずば抜けてますよ!?ご両親は普通の人たちなのに…」
先輩「たまにある突然変異ってやつだな…」
魂 アフゥ
後輩「うわっ!?この子、才能がずば抜けてますよ!?ご両親は普通の人たちなのに…」
先輩「たまにある突然変異ってやつだな…」
魂 アフゥ
後輩「どうします?心苦しいですけど、少しステータスを削りますか?」
先輩「うーん…」
後輩「あまりに高いスペックを持たせると悪の道に進んだりして世の中に悪影響が出ますし…」
先輩「うん、それはそうなんだけど…よし、この子には『図太いハート』をあげよう!」
先輩「うーん…」
後輩「あまりに高いスペックを持たせると悪の道に進んだりして世の中に悪影響が出ますし…」
先輩「うん、それはそうなんだけど…よし、この子には『図太いハート』をあげよう!」
後輩「えぇ!?ちょっと!私の話聞いてましたか!?」
先輩「えぇ、聞いてましたよ?」
後輩「ならどうして…」
先輩「えぇ、聞いてましたよ?」
後輩「ならどうして…」
先輩「心配しなくてもこの子は悪い子にはなりません」
後輩「ど、どうしてそんなことが…」
先輩「見てください、この子の中身を」
後輩「えーっと…うわ!?先輩のイメージでいっぱいじゃないですか!?」
後輩「ど、どうしてそんなことが…」
先輩「見てください、この子の中身を」
後輩「えーっと…うわ!?先輩のイメージでいっぱいじゃないですか!?」
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