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    元スレ千早「私たちは、病院の中で真実を知る」

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    301 = 283 :

    廃村読んできた

    302 = 110 :

    皆さん保守、支援ありがとうございます。

    だいぶ回復したので、>>210から続きを書いていきます。

    準備はよろしいでしょうか。

    304 = 173 :

    来たか

    307 = 237 :

    来たか
    マジで体調気をつけろよ。無理すんなよ

    308 = 110 :

    千早「……」チラッ

    千早(三人とも、私と同様に瞳を揺らしていた)

    千早(まだ重要な手がかりがあったかもしれないのに――私たちはそれを見ることも出来ない)

    千早「最後に、アリスたちが言った言葉……あれは……」

    千早(私がそう言葉を漏らすと、我那覇さんがそれに続いた)

    「む、虫って……言ってたよね?」

    千早「……ええ」コクリ

    千早(私たちはゲーム画面でしたそれを見ていない……だけど310号室や305号室でのことを考えると――)

    あずさ「木箱は……回収しないとダメなのよね、きっと……」

    千早(全員が押し黙った)

    309 = 110 :

    千早(そう……私たちは、ゲームの続きを知ることが出来ない)

    千早(つまり……その木箱に何が入っているのかも知ることが出来ない)

    千早(……最悪ね)

    千早(私は体を震わせた)

    「ど、どうする……?」

    千早(真が心配そうにこちらを見つめてきた)

    310 = 110 :

    千早(……どうしようかしら)


    安価下3

    1トイレに行く
    2トイレに行かない

    314 = 237 :

    躊躇なく虫と格闘させる流れ

    315 = 110 :

    千早(でも――行くしかないわ)

    千早「行きましょう……」

    千早(私がそう断言すると、三人とも視線を泳がせた)

    「ほ、本当に……?」ブルブル

    「……」フルフル

    あずさ「……でも、千早ちゃんの言うとおりね」

    千早「……ええ」

    千早(誰もそんなことをしたくはない――けれど、しなければゲームは続かない)

    千早(……私たちは廊下を歩くと右端まで歩いていった)

    千早(そこには――扉のようなものがあった)

    「壁に埋もれて見えにくかったんだね……」

    「……ここか」

    千早(嫌な予感をぬぐいきれないまま――私たちはその扉を開いた)

    316 = 148 :

    俺が手を突っ込みますから皆さんはそこで見ていてください

    317 = 110 :

    千早「……」キィ

    千早(扉を開くと――そこにはやはりトイレだった)

    千早(正面に見える手洗い場は鏡が割られている)

    千早「……」チラッ

    千早(ふと横を見ると、そこには閉じられた二つの扉があった)

    千早(あれね……)

    「あ、開けるの……?」

    千早(真がそう呟いた時、やはり私も怪訝な表情を見せた)

    千早(……でも開けるしかないわ)

    千早(私はゆっくりと扉に近づいた――そのときだった)

    318 = 110 :

    あずさ「ねえ、……こっちの左側の扉も気にならない?」

    千早「……」

    千早(確かに、ゲームでは左側の扉も開いた)

    千早(そこでは――扉に不可解なメッセージが書かれていた)

    千早(どうしようかしら)


    安価下3

    1左の個室を見る
    2左の個室を見ない

    322 :

    誰か2番目のスレのdat持ってない?700以降寝落ちしてて見れてない

    323 = 111 :

    ログ速でも漁っとけ

    324 :

    千早(……左の個室が気になるわね)

    千早(私はあずささんの言う通り、先に左の個室を調べることにした)

    千早(……左の扉をゆっくりと開くとやはりそこには便座が置かれていた)

    千早(……何かあるかしら)


    安価下3

    1扉
    2個室の四隅
    3便座

    328 = 324 :

    千早(扉が気になるわね)

    千早(私が扉の裏側を見ると――そこにはゲームと同様、メッセージが書かれていた)

    千早(これは……)

    「これ、ゲームと一緒だよね……?」

    「そう、みたいだけど……」

    千早(そこにはこう書かれていた)


    《わたしはだれ?》


    千早(やはり……これはメアリーの書いたものなのかしら?)

    329 = 324 :

    千早(私は思考を巡らせた)

    千早(だとすれば……なんでトイレにも書いたのかしら?)

    千早(日記ではなく、誰かの目に着くような場所に書きたかった?)

    千早(いえ、そうじゃないわ)

    千早(それならもっと誰もが目の届く場所に書くはずよ)

    千早(だとすれば――、一人になる場所がトイレだけだったから?)

    千早(そうね、そっちの方がしっくりくるわ)

    千早(彼女たちは看守の監視の下で生活をしていた)

    千早(それはメアリーも一緒のはずよ)

    千早(つまり――メアリーは、一人きりの場所でこれを書いていたと言うことね)

    千早(それは……これを書くことで心の中の何かを吐き出したかったということなのかしら?)

    千早(メアリーは自分のことが分かっていなかった)

    千早(それを目に見える形で残したかった……ということなのね)

    330 = 324 :

    千早(もう、こっちの個室には用はないわね……)

    千早(私たちは左側のトイレを出ると――ついに右側の個室に向き合った)

    千早(……ほんと、嫌になるわ)

    あずさ「……開けるわよ?」

    千早(あずささんはそう言うと――ゆっくりと扉を開いた)

    331 = 303 :

    蟲がくる

    332 = 324 :

    「ひっ……」ビクッ

    「うぅ……む、虫……虫が……」ギュッ

    あずさ「……ええ」

    千早「……」

    千早(そこには――そう、その右側の便座の中には)

    千早(夥しい数の虫が入れられていた)

    千早(便座の中で動かないことを考えると……あれは全て死骸の様ね)

    千早(それに……あの虫、色んな虫が入ってるわ)

    千早(ミミズや羽虫……それにゴキブリも)

    千早(……私は吐きそうになる気持ちをぐっと抑えた)

    333 = 324 :

    千早「……あの中に、木箱があるのね」ゴクリ

    千早(メアリーの日記の中に出てきた話では、あの便座の中に木箱が捨てられているはず)

    千早(でも……だからって……そんな)

    「だ、誰かが取り出さないと、だ、ダメなんだよね……?」

    千早(真が怯えながらそう言った)

    千早(その通りよ……誰かが取り出さないと、先へは進めない)

    千早(でも、だからって――いったい誰が)

    千早(私は困惑する頭を整理した)

    千早(最初は我那覇さんが、そして次はあずささんがいってくれた)

    334 = 324 :

    千早(――だったら、次は……)


    安価下3

    1私が行く
    2やめておく

    335 = 111 :

    ダチョウ倶楽部の流れで言えば1しかないよね

    339 = 324 :

    千早「私が……いきます」

    千早(私がそう言ったとき、三人はこちらを眺めた)

    「ち、千早……?」

    千早(本当は私もそんなことしたくない……だけど)

    千早「誰かがやらないと……ダメなのなら、私がやります」

    千早(きっと――その声は震えていたに違いない)

    千早(今から私はあの中に腕を入れなければならない)

    千早(動悸が激しくなる)

    340 = 324 :

    千早「……」テクテク

    千早(便座の傍まで近寄ると、そこには遠目には分からなかった虫たちが浮いていた)

    千早(私は生唾を飲み込んだ)

    千早「……ふう」

    千早(ゆっくりと腰を屈ませると私は目を閉じる)

    千早(無心、無心でいるの)

    千早(何も考えない)

    千早(何も、何も考えない――)

    千早(そう考えながら……私は便座の中に手を入れた)

    341 :

    怖えぇぇ

    342 = 246 :

    戻ってたのか
    寝る時はちゃんと寝ろよ
    特に夜ぐらい寝なさいよ

    343 = 338 :

    すまぬ、千早、すまぬっ!

    344 = 324 :

    千早(何かが手に触れる)

    千早(目を瞑っているからか、感触だけが鮮明に頭に届く)

    千早(ぬめぬめとした感触や、プチプチと潰れる虫の感触)

    千早(イメージが頭の中に流れ込んでくる)

    千早(生きているころの虫がどんな姿だったかを――私は思わず思い出してしまう)

    千早(考えない、何も考えない)

    千早(そう心で何度もつぶやくが――頭の中では蠢き合う虫たちの姿が大きく私に迫っていた)

    千早(私の腕に張り付いて――肩口までその足を使い、上ってくる)

    千早(いくつもの虫たちが、私の体を這ってくる)

    千早(目を光らせながら、触角を動かし、私の元へ上ってくる)

    千早(考えるな、考えるな――!)

    千早(私は額に脂汗を浮かべながら、便座の中を探した)

    345 :

    追いついた
    こうなってくると確かめようがないだけに、今いないメンバーを置いてきたって発言の真偽も怪しくなってきたな
    心理描写のあった伊織Pですら直接会話してた様子は一切えがかれてないし
    後気になったのは唯一描写あったはるちはも、どことなく春香に誘導されてると言えばされてるような…

    346 = 341 :

    置いてきた人が実験されるなんてことはないよな......ないな。

    347 = 341 :

    置いてきた人が実験されるなんてことはないよな......ないな。

    348 = 341 :

    操作しくじった、ごめん

    349 :

    わかったから落ち着いて

    350 = 324 :

    千早(だけど……そこには何も見当たらなかった)

    千早(私は、激しくなった動悸を抑えながらゆっくりと手を抜いた)

    千早(目を開くと、虫の死骸が腕に張り付いていた)

    千早「……い、嫌!」

    千早(あのイメージが私を襲う)

    千早(やめて! 上ってこないで! お願い!)

    千早(私の頭は既に冷静さを欠いていた)

    千早(そのとき、私の傍に誰かが近寄ってきた)

    千早(その人は私をぎゅっと抱きしめると、私に語り掛けた)

    あずさ「……大丈夫よ、大丈夫」ギュッ

    千早(あずささんは、そう言うと……私の腕に張り付いていた虫を自分の手で取り出した)

    あずさ「怖かったわね……ごめんなさい」ギュッ

    千早(あずささんは何度も私に謝った)

    千早(私は震える体が徐々に収まっていくことを感じた)

    千早(……そして、動悸は平常に戻った)


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