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    元スレ真「あー、完全に一人称変えるタイミング間違えたなあ」

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    101 :

    真の同人誌で抜けるの少なすぎるよな

    102 :

    同人誌でしか抜けないのが悪い

    103 = 1 :

    そして数日後

    伊織「……ねえ、真」

    「何?」

    伊織「アンタ、最近元気ないじゃない」

    伊織「どうかしたの?」

    「え?そ、そうかな……」

    104 = 1 :

    伊織「そうよ、いっつもなんだかふさぎ込んで……」

    伊織「なんか悪いものでも拾って食べたんじゃないの?」

    「な、そんなことするわけ……!」ガタッ

    「」ハッ

    「な、ないじゃないか……」ストッ

    伊織「なんか気持ち悪いわよ、最近のアンタ……」

    105 = 1 :

    「真いるかー?」

    「響」

    「ねえねえ、自分、今ちょっと体動かしたい気分だからさ、外行かない?」

    「亜美と真美も誘ってさ!公園で鬼ごっこでもして走り回るさー!」

    「走り回る……」

    「」ウズウズ

    「はっ、い、いや!」

    「私は遠慮しておくよ……」

    106 = 31 :

    伊織に気持ち悪いなんて言われたら・・・興奮するな

    107 = 36 :

    真一は ノックを おぼえた! ▽

    108 = 1 :

    「えー!なんでだよー!」

    「ほ、ほら、今日はそんなに運動したい気分じゃないし」

    「え?真が?」

    「うん、ごめんね……」

    「まあ、それならしょうがないけど……」

    「今度は一緒にやろうね!」

    「うん……」

    「それじゃ!」

    「亜美ー真美ー!いるー!?」

    伊織「……真アンタやっぱり、ちょっとおかしいわよ」

    「……そんなことないよ」

    109 = 1 :

    伊織「うそおっしゃい!」

    伊織「それにアンタ、仕事もあんまり上手くいってないみたいじゃないの」

    伊織「聞いたわよ?イメージ通りに行かなくて、何度もリテイク食らってるって」

    「それは、まだこのイメージの仕事に慣れてないから……」

    伊織「……慣れてないんじゃなくて」

    伊織「……向いてないんじゃないの?」

    110 = 1 :

    「そ、そんなことないよ!」

    伊織「……どうかしら」

    伊織「ねえ真」

    伊織「別に、アンタの気持ちを考えないで言ってるわけじゃないけど……」

    伊織「やっぱり、一度元の真らしい真に戻った方が……」

    「……!」

    「な、なんだよそれ……!」

    伊織「……」

    「なんだよ!真らしい真って!」

    111 :

    真らしい真の真

    112 :

    後で読む

    113 = 1 :

    伊織「……そのままの意味よ」

    伊織「別に、今のアンタが悪いって言ってるわけじゃないわ」

    「同じことじゃないか!」

    「思ってるならはっきり言ったらいいじゃないか!」

    「今の私は、菊地真じゃないって!全然似合わないことやってるって!」

    「本当は……!」

    ガチャ

    「!」

    P「……」

    「プロデューサー……」

    P「……真」

    P「この前の記事の草案、先方からリテイクが来た」

    P「全然こっちのやりたいことと違うから、考え直してくれって」

    「……!」

    114 = 1 :

    伊織「真……」

    「なんで……」

    「なんで、どうしてなんだよ……」

    「こんなに頑張ったのに」

    「美希にも、みんなにも手伝ってもらって」

    「本気だったのに……」

    「それなのに、これじゃあ全部意味が……」

    伊織「真」

    「ううっ……」

    116 :

    当然の結果です

    117 = 1 :

    美希「……ねえ、真クン」

    「……美希、いたんだ」

    美希「あのね?美希、真クンの言ってること……」

    「分かんないよ!美希には!」

    美希「」ビクッ

    「あ……」

    「ごめん……」

    「……でも、今はちょっと一人にしてよ」

    バタン

    美希「真クン……」

    118 = 12 :

    >>116
    マジかよアイドル辞めます

    120 = 1 :

    「ぐすっ……」

    「……」

    P「真」

    「!!」ゴシゴシ

    「プロデューサー……」

    P「隣、座っていいか?」

    「はい……」

    122 = 1 :

    「すみません、プロデューサー……」

    「自分のせいで、プロデューサーにまで迷惑かけちゃって」

    P「いいよ、これくらい」

    P「それより、大事なのは真の問題だからな」

    「……はい」

    「……」

    124 = 11 :

    ここぞとばかりに追い詰めるP

    125 :

    「……プロデューサー」

    「伊織の言う通り、菊地真に女の子らしいっていうのは向いてなかったんですかね」

    P「……そんなことはないよ」

    「……最初は、女の子らしくない自分をどうにかしたくって始めたのに」

    「気が付いたら、自分でもわけがわからなくなってたんです」

    「どうすればもっと女の子らしいのかとか、逆に何はしたらいけないのかとか」

    「それで、そのうち何をするのも間違いに思えてきて……」

    「へへ、何もできなくなっちゃいました」

    126 = 125 :

    「せっかく、みんなに色々教わったのに」

    「……今投げ出したら、全部無駄になっちゃうって分かってるのに」

    「い、一生懸命、やって、みたのにぃ……」

    P「……」

    「うわあああああん!」

    「ボク、ボク……」

    「頑張ったのにぃ……!」

    129 = 125 :

    P「……」

    「うっ、ぐすっ……」

    P「……なあ、真」

    「は、はい……」

    P「俺さ、最初に真がカメラの前で私って言ったときに」

    P「『真が決めたことなら、それは真自身の問題だ』って言ったんだ」

    「はい……」

    P「それが、どんな意味か分かるか?」

    130 = 125 :

    「自分で決めたことなら、自分で責任を持てって……」

    P「うん、半分はその通りだ」

    「半分?」

    P「そうだ、でももう半分はちょっと違う」

    P「あの時は説明が足りなかったけどさ」

    P「俺が言いたかったのは、自分が心からやりたいなら、やってみなさいってことだったんだよ」

    「……」

    132 = 125 :

    P「……だってさ、自分で自分の一人称を変えるだなんて、他人からはとてつもなく大きいことだろ?」

    P「真もさ、本当に自分を変えてみたかったから、そういうことをしたんだと思う」

    「……はい」

    「でも、結局上手くいきませんでした」

    P「そうだな」

    「やっぱり、ボクには向いてなかったんですよ」

    P「そんなことないよ」

    133 :

    うむ

    134 = 125 :

    「だ、だって!実際……」

    P「じゃあ聞くけど、真はどうして自分のことを私って呼ぼうと思ったんだ?」

    「そ、それは……」

    「やっぱり女の子らしくなりたかったし……」

    「それに、いつまでもボクって言ってるわけには行かないと思ったから……」

    P「うん、それは俺もそう思うよ」

    135 = 125 :

    「だったら……」

    P「でもさ、合わなかったんだろ?」

    「あ、合わなかったってそんな言い方……!」

    P「でも、実際そうだった」

    P「真はまだまだ若いから、活発だし、運動が好きだし、それに実際ちょっと男の子っぽいところだってある」

    「うう……」

    P「でも、別に真だってずっとそのままの訳じゃないだろ?」

    P「真だっていつか好きな男の子ができるだろうし、結婚もするんだと思う」

    P「そしたら、きっといつまでも今のままの真って訳にもいかないと思うけどさ」

    P「結局一番いいのは、今自分が居たい自分でいることだと思う」

    P「だから、別に女の子らしいのが真に合わなかったっていうんじゃなくて」

    P「そうなるタイミングが合わなかったってことだと俺は思う」

    137 = 133 :

    愛しい

    138 :

    いつも通りPヘッドのいいとこ取り炸裂だな

    139 = 125 :

    「タイミング……」

    P「そうだよ、生きていけば多分真は嫌でも女らしくなっていくだろうさ」

    P「だから、今くらい『ボク』でもいいんじゃないか?」

    「……そうですかね」

    P「おう」

    P「さ、それじゃあ大人の長話はこれで終わりだな」

    P「あとは、子供に任せたぞ伊織」

    伊織「誰が子供よ!!」

    140 :

    大人って汚い!

    142 :

    ズレた間の悪さも、それも君のタイミング

    144 = 125 :

    「伊織、居たんだ」

    伊織「わ、悪かったわよ、立聞きなんかして……」

    「それは、別にいいけど……」

    伊織「ま、あんなのにばっかアンタのこと任せてたら心配だし、私からも一言言ってやるけど……」

    伊織「……別に、悪くないわよ、その恰好だって」

    「……」

    伊織「むしろ、いい仕事したと思うわよ、美希も」

    「そうかな……」

    伊織「別にね、どんなカッコしてたってアンタはアンタなんだから、好きにしたらいいのよ」

    伊織「なんなら、今からその恰好で走り回ってくればいいじゃない、公園」

    伊織「だから、ほら、アンタも出てきなさいよ」グイッ

    美希「い、痛いの!引っ張らないでなの!」

    145 :

    イケメンなこというPはPヘッドじゃなくバネPで想像したほうが精神衛生上良い

    146 = 125 :

    美希「酷いのデコちゃん!」

    伊織「デコちゃんゆーな!」

    伊織「それより、ほら、アンタからも何か言ってやりなさいよ」

    美希「う、うん……」

    美希「あのね、真クン」

    美希「ミキも、デコちゃんの言う通りだと思うよ」

    美希「どんな風になっても、ミキ真クンのこと大好きだし」

    美希「それにね」

    美希「真クンが可愛くなろうって頑張ったことは、絶対意味無くなんかないって思うな」

    美希「いつもの真クンはカッコよくて素敵だけど」

    美希「今日の真クンも、ホントーに超かわいいって、ミキ思うな」

    「美希……」

    美希「だから、絶対無駄なんかじゃないよ」

    147 = 125 :

    「うん、ありがとう2人とも」

    「そうだよね、何があったってボクはいつでもボクだもんね」

    「よーし!元気でたよ!」

    伊織「まったく、心配かけて……」

    「というわけで、今から公園で響と合流しよう!」

    伊織「は?」

    「行くよ!伊織、美希!」

    伊織「いや、ちょっと、私は行かないわよ!」

    美希「み、美希も別にいいかなー」

    148 = 133 :

    >>145
    Pヘッドはあれでイケメンだぞ

    149 = 125 :

    「何言ってるんだよ、ほらほら!」グイグイ

    伊織「ちょっと、ホントにいいってば!」

    美希「ミキ眠いの!運動する気分じゃないのー!」

    「何言ってるんだよ!若いんだから、活発で元気が有り余ってるだろ!?」

    伊織「それはアンタだけよ!」

    美希「そうなの!コセーをソンチョーするのー!」

    「ほらほら、遠慮しないで!」グイグイ

    伊織「……あーもう!しょうがないわね!」

    伊織「行くわよ!美希!」

    美希「デコちゃん!?裏切りなの!!」

    伊織「ほら、来なさい」グイ

    「へへっ、やーりぃ!」

    美希「なのー!!」

    150 = 125 :

    「へへっ、これからもボクらしくガンガンバリバリ頑張っていくぞー!」


                            おわり


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