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    元スレサトシ「…………ピカチュウ……」

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    101 :

    見てるからはよ

    102 = 1 :

    「……ここ……は……?」


    目が覚めた時、俺は自分の部屋のベッドにいた。


    「あれ?俺……なんでここに……」


    まだ眠ったままの頭を叩いて目覚めさせる。

    そして記憶の糸を辿る。


    「確か……」


    徐々に思い出していく。


    盗みを働いていた野生のピカチュウのこと。

    気になって後を追って、話しかけたけど、威嚇されて電撃を浴びせられた。

    そこからの記憶がスッパリない。

    103 :

    ポケモンってスゲーよな全く関係ない進化を遂げてきた他種600に及ぼうかという種族全てと意思疎通ができて
    更に人語も解してその出された指示を遂行できる能力まで持ってるとか
    なんであの世界は人間如きがでかい面してんだポケモン様にひれ伏せ

    105 = 1 :

    俺が頭を抱えていると、部屋のドアをコンコンとノックする音が響いた。

    「サトシ、入るわよ?」

    母さんだ。

    「ああ、目が覚めたのね。良かったわ」

    母さんは安堵の息をついて胸を撫で下ろす。


    「母さん、俺……一体どうして……?」

    「ここじゃなんだし、下に降りてきなさい」

    「……ああ」


    母さんに導かれ、俺はリビングへ降りた。

    106 = 40 :

    >>103
    某推理ゲーム風に言うと「ゲームだから」で解決できる

    107 = 36 :

    >>76
    取り敢えずこういうゴミだけは死ぬべき

    109 = 48 :

    >>107
    おぬしが死ぬんやで(ニッコリ)

    110 = 1 :

    >>38>>41の間の話をすっとばしてコピペしてたわ

    いまさら本文書くのもあれだしざっくりの話の流れを書くと、ピカチュウがさっきよりも強い電撃を放ってサトシが気絶した感じな

    111 = 2 :

    >>109
    狙い過ぎてて面白くない

    112 :

    やっぱりピカチュウの時代はもう終わりだな
    これからはジバニャンの時代だニャン

    113 = 1 :

    俺と母さんはリビングのソファーに座り、向かい合う。


    「あなた、お父さんのことは覚えている?」


    開口一番、母さんはそう切り出した。


    「…………え?」


    突然のことに俺は言葉を詰まらせる。

    父さん?
    いきなり何を言い出すんだ。

    10年以上前、俺がまだ小さかった頃にポケモントレーナーの旅に出たきり連絡が取れなくなった。
    所在不明。生死不明。

    忘れる訳がない。

    114 :

    しえん

    115 = 1 :

    「もう十数年も前だけど、覚えてるさ。忘れるはずない」

    「そうじゃないわ」


    母さんは真剣な表情で俺を見つめる。


    「気絶したあなたを、ここまで運んできたのは――――」


    それは衝撃の言葉。

    「頼む。もう一回言ってくれ」

    「あなたを運んできたのは、お父さんなの」


    なんの冗談だよ。

    117 = 40 :

    マジかよ

    118 = 1 :

    「親父が……帰ってきたって?」

    「……そうよ。あなたを抱えて、何も言わずに、また何処かへ行ってしまったわ」


    母さんの言葉を、俺の耳は否応なしに疑いにかかる。


    俺は、親父が好きじゃない。


    「私も必死で呼び止めたのよ」


    いや、むしろ大嫌いだ。


    「でも、無事でいてくれて良かったわ」


    よくも、ノコノコと顔を出せたな。


    家族を捨てた親父を、俺は許すことができない。

    119 = 114 :

    >>116
    せっかくアフィ連呼消えたんだからもうそいつにも触れるなよ

    120 = 1 :

    俺は思い出す。
    遠い日の、あの記憶。


     * * *

    それは、よく晴れた日の朝。
    俺の家の玄関に、朝日と、別れと、始まりが訪れた。


    新品の服を着こなし、お気に入りの帽子をかぶり、使い古した大きなバッグを背負い、流行りのシューズを履いた親父は、眩しい笑顔で振り向いた。

    「どうだ、中々サマになってるだろ?」

    「ええ。とっても良く似合ってるわ」

    素直に感想を述べる母さん。

    「ああ、なんせ夢は、ポケモンマスターだからな!」

    ヘヘッと笑う親父。
    心配ながらも、笑顔で夫を見つめる妻。

    そして――

    「パパー、ポケモン捕まえたら、おれにも見せてねー!」

    ――無邪気で幼い、俺。

    121 :

    アフィ連呼中が見苦しいからアフィと転載禁止をNGワードにしたらスッキリした

    122 = 48 :

    パパの話とか……泣けるで…

    123 = 1 :

    「おーうサトシ、ママに迷惑かけるんじゃねぇぞー?」

    「うん!おれ良い子にするよ!」

    親父のたくましくて大きな手が、俺の頭を撫でる。
    こうやって頭を撫でられるのが好きだった。


    「無茶しないでね?毎日連絡よこすのよ?着替えは持った?歯ブラシは?ハンカチは?」

    「おいおい、子供じゃねぇんだからよう。心配ご無用!」

    心配性な母さんを諭すように親父は言う。


    「そいじゃ、もう行くぜ」

    踵を帰す親父。

    「……気をつけてね」

    大きな背中に語りかける母さん。

    124 :

    アフィカス多くて大変だな
    まあ対策ちゃんとしつつ投下頑張って

    125 = 48 :

    >>116
    キモいから死んだ方が


    いいんやで


    126 :

    アフィくさいのがいるから連呼も仕方ない気がする

    127 :

    なにこのスレきもちわるい
    タブ閉じりゃいいのに

    128 = 1 :

    「忘れないで。あなたが帰ってくる場所は、ここにあるから」


    親父は母さんの言葉を背中に受け、言葉の代わりに親指をグッと突き立てて返事をした。


    遠く離れて、小さくなっていく親父の背中に、俺と母さんは手を振り続けた。

    129 :

    面白い
    ガンバ

    130 = 1 :

    翌日の晩、母さんとの約束通り、親父からの連絡が届いた。

    親父はポケモンと一緒に元気に旅をしているそうだ。

    翌日も、その次の日も。
    親父の旅は順調だった。

    親父からの連絡の度に安堵する母さんと俺。

    このまま滞りなく旅は進むように思えた。


    しかし、旅を始めてから一ヶ月程経った頃。
    今まで毎日あった親父からの連絡が、その日はなかった。

    電話はポケモンセンター等の施設からでないとできないから、今日は野宿でもしているのだろう。

    そう考えた。


    しかし、それから一週間が経っても、連絡がくることはなかった。

    親父の身になにかあったんじゃないかと、心配が止まない。

    131 = 121 :

    連呼厨の言うことなんか気にすんなよまとめられても誰も被害受けないんだから

    132 = 1 :

    翌晩、ついに親父から連絡がきた。



    「離婚しよう。もう家に帰ることはない」



    それだけ言って、通信は途絶えた。



    母さんは真っ青になって泣き崩れた。

    俺には、それが何を意味しているのか理解できなかった。

    133 = 1 :

    結局、親父が帰ってくることはなかった。

    訳も解らず離婚を切り出されたが、あんな形で成立する筈もなく。

    いつかは帰ってくると願い、母さんは未だ愛する親父を待ち続けている。


    この時、小さかった俺が理解できたことは、親父が俺と母さんを見捨てて逃げだした。

    ただそれだけだった。


     * * *

    134 = 36 :

    >>119
    すまん
    アフィカスは勿論アフィ連呼にも余り良い印象持ってないんだが
    ああいう道のド真ん中に恥ずかしげもなく鎮座してるうんこみたいなのをみるとどうしても

    135 = 1 :

    黙り込む、母さんと、俺。

    静寂が支配する部屋に、雨が屋根を叩く音と、風が窓を叩く音が響いている。

    俺は顔を上げ、窓の方に目をやる。

    闇夜と豪雨。
    風に舞う草木。

    その激しさは、嵐と言っても差し支えない。



    「親父は……なにをしてるんだ……」

    俺の独り言に近いその言葉に、母さんからの返事はない。

    いや、返事なんてできやしない。

    母さんだって何も知らないんだ。


    再び訪れた沈黙。

    嵐は激しさを増していく。

    136 = 48 :

    >>134
    お、うんこがしゃべってるでw




    ファーーーーーwww

    137 = 1 :

    刹那、暗闇を映していた窓から、一瞬の閃光。
    続けて、耳をつんざくような爆音。

    落雷だ。


    こんな時、ふと脳裏によぎるのはアイツの姿。

    「そうだ、ピカチュウは!?」

    「へ?」

    母さんは小首をかしげる。


    この悪天候の中、あのピカチュウは――

    「ちょっと、出掛けてくる」

    「ちょっ、待ちなさいサトシ!」

    ――放っておけるはず、ないだろ。


    俺は走り出す。

    ピカチュウを探さなくてはならない。
    そんな気がしたからだ。

    139 = 36 :

    >>136
    失せろ
    ゲロとうんこの混合物未満のてめぇの体臭が移る

    140 = 1 :

    「ハァッ……ハァッ……ハァッ……」


    走る、走る、走る。


    「……ウグッ」

    痛みを訴える横っ腹を抑える。

    嵐の中を、何も持たずに駆け抜ける。

    びしょ濡れなんて、気にならなかった。


    「ピカチュウーーーーッ!!」

    俺の叫びは、激しい雨音に掻き消される。


    「ハァッ……ハァッ……ハァッ……」


    こんな嵐の夜には、良い思い出がない。

    141 = 1 :

    10年前のあの日は、記録的な大嵐だった。

    「……ッ!」

    嫌だ。
    思い出したくない。
    乱暴に首を振る。


    駄目だ。
    どうしても思い出してしまう。


    10年前の、あの日――

    嫌だ、思い出したくない……ッ!

    頭ではそう願っても、心に刻まれた記憶は、鮮明に蘇ってしまう。


    嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ。



    そう、10年前の、あの日――

    142 = 114 :

    ダメだこいつ

    143 = 126 :

    てかSSの場合ならまとめ拒否できるのって書いてる奴だけなのに周りに連呼湧いちゃうのがよく分からん

    144 = 121 :

    >>143
    ただ荒らしたい盛りのキチガイなんだから

    145 = 1 :

    嵐は激しさを増す一方で、俺達の体力をじわじわと奪っていく。


    「うぅ……寒い……」


    俺は自分の身体に異変を感じていた。

    夏とはいえ、長時間冷たい雨に曝されていては身体も壊すものだ。


    「ピカピ……」

    俺を心配してくれたのか、ピカチュウは俺の背中をさすってくれた。


    「なぁ、ピカチュウ……」

    「ピカ?」


    「寒いだろ?嫌だと思うけど、モンスターボールの中に入ってろよ」

    「ピーカ」

    案の定、ピカチュウは首を振った。

    146 = 48 :

    ピカチュウ無事でいてくれよ…

    147 :

    >>146 序盤のシオンタウンの下りは一体....

    148 :

    面白い
    ピカチュウ...

    149 = 1 :

    * * *

    「――――おーい――みんな――――」

    俺の声は、大自然の音で掻き消される。
    降り注ぐ豪雨。
    吹き荒れる風。
    鳴り響く雷鳴。
    その夜は、記録的な大嵐だった。
    明かりのない暗闇の中、俺は一人、人気のない森の中にいた。

    「ピィカ……」

    いや、肩にはピカチュウがいるから、二人だ。
    仲間達と旅をしていたところ、夜の森の中で突然の大嵐。
    運悪く仲間とはぐれてしまったのだ。

    「くそ……早くみんなを見つけなきゃな……」
    「ピカピカ!」

    ピカチュウが俺を元気づけてくれる。
    ありがとう……本当におまえは、良いやつだよ。
    俺達、いつも一緒だな。
    これからも、ずっと一緒だ。

    それにしても…………寒いな……。
    風邪、ひいちゃうな……。

    150 :

    >>147
    生きてるほうのピカのことだろ


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