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    元スレサトシ「…………ピカチュウ……」

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    1 :

    ――ポケモンタワー。
    一生を終えたポケモンが安らかに眠る場所。

    「もう……10年が経ったよ……」

    かつて、多くのバトルを共に勝ち抜いてきた相棒。

    肩に乗せて、世界中を旅してきた親友。

    大切なパートナー、ピカチュウ。

    その名が刻まれた墓石を前に、彼は目頭を熱くする。

    マサラタウンのサトシ、20歳。

    2 :

    /nox/remoteimages/f9/ca/c65b2dc674958055779d88649ff0.png

    3 = 1 :

    「サトシ……あなたももう20歳よ?そろそろ仕事を探したらどうかしら?」

    「うるさい……」

    母親の言葉は、耳障りでしかなかった。


    ピカチュウを失ったあの日、少年サトシは絶望した。
    ポケモンマスターになることを誓い、仲間達と一緒に旅をしていた。


    自分の肩には、いつも最高のパートナーが乗っていた。

    あの事故に遭うまでは――――



    「サトシ!部屋から出てきなさい!」

    ドン、ドンと、母親が部屋のドアを叩く。

    ――ドン、ドン。

    ――ドン、ドン。

    4 :

    軽やかなリズムは徐々に大きくなり、やがて祭りとなった

    ドンドンドン ドドンガドン

    5 = 1 :

    あの日以来、全てのやる気を喪失したサトシは、それまで続けていた旅に突然の終止符を打った。

    共に旅をしていた仲間達とも別れ、手持ちのポケモン達も全てオーキド研究所に預けてしまった。


    それっきりだ。


    廃人とも言える人生が始まった。


    「いい加減に出てきなさい!お願いだから……」

    母親の言葉は既に涙声になっていた。


    母親の言っていることは正しい。間違っているのは自分だ。理解はしている。

    しかし、友を救えなかったあの時の自分のことを思うと、悲しみよりも憎しみの感情が沸いてくる。

    この10年、彼は自分を憎み続けてきた。

    自分の器から溢れた感情は、時おり母親に向けられる。


    情緒不安定による家庭内暴力。


    サトシは荒れていた。

    6 :

    たまげたなぁ…

    7 = 4 :

    母親「ん……だめ……サトシ…ぁ……ぁん」

    8 = 1 :

    「……ピカチュウ……ピカチュウ……」


    墓前にて、友の名前を繰り返し、サトシは泣き崩れた。

    月に一度はこの場所へやってくる。
    やってきては、涙を流す。

    たくさんの、忘れられない思い出が渦を巻く。
    一緒に笑ったり、泣いたり。お風呂に入って、食事をして。同じベッドで寝て、同じ朝を迎える。

    幸せな毎日だった。



    叶うことなら、あの時をやり直したい。
    最期の時。

    今も後悔し続けている、あの時を。


    サトシの時間は、あの時から止まったままだった。

    9 :

    同じような設定の見たことある

    10 = 1 :

    シオンタウンの空気はいつもと変わらない。

    ポケモンタワーへ墓参りに来る者が多いため、町にいる大半の者は暗い顔をしている。

    全体的に雰囲気は重い。

    それに似合って、おぼつかない足取りで町を歩くサトシ。

    墓参りを終えた彼は、ポケモンタワーを後にし、シオンタウンの町門を目指していた。


    昼過ぎ。空は暗い。曇天。今にも一雨降りそうな空模様。


    この町にそっくりな、暗く静かな空。

    11 = 1 :

    立入禁止。

    赤い文字でそう書かれた掲示板が、地面に突き立てられている。

    その先に目をやると、焼け落ちた森林が広がっていた。

    付近には警備員がちらほらと見える。


    「…………」


    サトシはその森をよく知っている。

    13 = 1 :

    ――数週間前。
    ここで原因不明の火事が起こった。
    一夜にして森は全焼。
    森に生息していたポケモン達は住み処を失い散り散りとなった。
    もちろん、暴れ狂う炎の餌食となったポケモンも少なくない。

    この件はニュースでも取り上げられ全国に知れ渡った。


    サトシもこれを知った時には驚きと悲しみを隠せなかった。
    彼は昔、ポケモントレーナーに成り立ての頃、この森を通った。
    スピアーの大群に襲われたり、新しい仲間をゲットしたり、忘れられない思い出がここにはある。

    故にその場所がこんな姿になってしまった時、彼はショックだった。

    自分の中の思い出も、いつか突然消えてしまうのではないだろうか。
    彼はそんなことを恐れていた。


    死んでしまったこの地の名は、
    トキワの森――


    ――だった場所だ。

    14 = 1 :

    森を通れない以上、この先に進むには森の脇道を通って行かなければならない。行きもこの脇道を通って来た。

    しっかりと舗装された一本道で、野生のポケモンの姿はない。


    その道を少し進んで、サトシはふいに足をとめた。

    16 :

    ピカチュ~

    17 = 1 :

    「いけ!ポッポ!かぜおこしだ!」

    「負けるな、コラッタ!でんこうせっか!」

    道の隅で、2人の少年がポケモンバトルを繰り広げていた。

    思わず傍観するサトシ。

    「コラッタ!ひっさつまえばだ!」

    コラッタは跳躍し、空中のポッポに牙を奮う。

    直撃。

    ポッポは力なく地面に伏せた。

    「ああ……負けちゃった……」

    敗者、ポッポのトレーナーが地面に膝を着く。

    「やった!勝ったぞー!」

    勝者はコラッタを抱きしめて勝利の味を噛み締めた。

    そして、互いのポケモンをモンスターボールに戻し、2人は寄り合う。

    18 = 1 :

    「いいバトルだった!」

    「またいつか。今度は負けない!」

    そう言って、握手を交わした。

    この2人は良きライバルとして、互いを高めあっていくことだろう。



    「…………」

    誰もいなくなってからも、サトシは立ち尽くしていた。

    また、ポケモンバトルがしたい。

    そんな叶わぬ思いを、必死で抑えていた。

    19 = 1 :

    脇道を抜け、トキワシティにたどり着いた。

    故郷、マサラタウンはすぐそこだ。

    時は夕刻。空は相変わらずの曇天

    それでもここ、トキワシティは人々で賑わっている。
    ポケモンセンターに、ショップに、ポケモンジム。
    高層ビルの建築計画も進められている。

    マサラタウンの方向へと街を歩むサトシと、すれ違う人々。
    すれ違う少年
    すれ違う少女。
    すれ違う老人。
    すれ違う主婦。
    すれ違う学生。

    そして、サトシを走って追い抜く、一匹の黄色いなにか。


    「…………え?」

    思わず目を疑った。

    しかし、自分の前を走っているもの、その後ろ姿を、彼が見間違えるはずはない。


    「…………ピカチュウ?」

    22 = 1 :

    声が届いたのか。走っていく黄色いポケモン、もといピカチュウは、走りながらも一瞬サトシに振り向いた。

    その口に、何かをくわえている。


    そして、呆然と立ち尽くすサトシの背後から、野太い怒声が飛び込んだ。


    「コラー!待てーい!!」


    服装からして、ショップの男性店員のようだ。

    店員はサトシの近くで立ち止まり、息を切らす。

    「ハァッ……ハァッ……あの泥棒ポケモンめ……」


    既にピカチュウの姿は見えなかった

    23 = 15 :

    転載禁止は?



    てかまんま「転載禁止」だと転載されたら
    (^o^)/になるし

    転載禁止の間間に記号とか入れたら?

    24 = 1 :

    「どうしたんですか?」

    サトシは息を切らす店員に尋ねた。

    「ああ。あのピカチュウ、最近この街で盗みを繰り返しているんだ」

    店員は困ったように言った。

    「主に食料が狙われてな。街全体の店や民家が被害に遭ってるんだ」

    「どうしてそんなことを……」

    「ふん、こっちが訊きたいね」

    店員はそう言い捨てて、来た道を戻っていった。

    取り残されたサトシは、しばらく何かに考え込んでいた。

    「ピカチュウ……か」


    気づけば、サトシはマサラタウンの方向、ピカチュウが走っていった方向へ走り出していた。

    出会ったところで、どうにかなる訳じゃない。

    それでも、もう一度会いたい。


    そう思って仕方がなかった。

    26 :

    露骨に無視とかアフィか。

    27 = 15 :

    こういう奴らってなんで転載禁止って書かないの?って聞くと決まって面倒くさいだのなんだの言い始めるよな

    転載禁止って書けばアフィ連呼厨が鎮静化する可能性がとてつもなく高い上にたっっった漢字四文字書くことをそんなに面倒くさがるのが信じられないんだが、それぐらいのことが面倒くさい、屈したくない、指図されたくない
    なら荒らされるのを指を加えてながめとくしかできないな

    28 = 1 :

    >>23
    こうか?

    31 = 1 :

    「見つけた……」

    トキワシティとマサラタウンを繋ぐ道路の途中に、例のピカチュウはいた。

    ピカチュウはサトシの存在に気付くと、低く身構えて赤い頬の電気袋に電気を帯びさせた。

    威嚇態勢だ。

    人間を警戒している。

    「大丈夫。怖くないよ」

    サトシは微笑み、接近を試みる。

    「ぴ、ピカァ……!」

    警戒は解けない。
    一定距離を保つように後退りして、サトシを睨みつける。

    それでも彼は優しく微笑んで、声をかける。

    32 = 15 :

    >>28
    真ん中だけじゃなくて転載禁止の文字の間間になんでもいいから記号とか入れたら?

    33 = 26 :

    真ん中だけのきごうじゃ効果ないらしいぞ

    34 :

    らきすたかよ

    35 = 1 :

    「大丈夫だから」

    また一歩踏み込む。

    それを合図に、ピカチュウは力を奮う。

    「ピィ~~~カァッ!!」

    刹那、まばゆい閃光。
    ピカチュウが放った電撃がサトシを直撃した。

    「うわぁあぁぁ!!」


    悲痛な叫びが上がる。

    常人なら気絶するか、諦めて帰るなりするだろう。


    しかし、彼は違った。


    「ヘヘッ……生憎、電撃には耐性があるんでね……」

    ススのように焦げながら、笑ってみせた。

    「ピカ!?」

    これにはピカチュウも驚いた。
    一撃で追い払えるような強い電撃を放ったのに、何故この人間は平気で笑っていられるのだろうか。

    36 :

    しえん

    37 = 25 :

    1回でいいから本文で>>25やって

    38 = 1 :

    「恐がらないで。俺は君と友達になりたいだけだから」

    「ピカ!」


    サトシが差し延べた手を、ピカチュウは尻尾で叩いて拒絶する。

    警戒が解けることはない。


    住処を焼き払った人間。

    助けの声に耳を傾けてくれかった人間。

    そして、自分を捨てた人間。

    恐怖、憤怒、憎悪。
    負の感情に魅入られたピカチュウの心は、完全に閉ざされていた。

    39 = 2 :

    チンコビンビンですよ 神

    40 :

    続きはよ

    41 = 1 :

     * * *


    なんなんだ、この人間は……?

    どうしてボクに手を差し延べるの?

    どうして?
    どうして?


    人間は嫌いだ。

    自分勝手だ。

    もう信頼なんてしない。

    42 = 1 :

    ボクには昔、大好きだった御主人様がいた。

    ――よろしくな。ピカチュウ。

    とても良い人だった。

    ――負けるなピカチュウ!10まんボルトだ!

    そんな御主人様の為なら、どんなに厳しいバトルでも頑張ることができた。

    ――よしよし、よく頑張ったな。

    バトルに勝つと、ボクの頭を撫でてくれた。
    とても気持ち良かった。


    ――オレはポケモンマスターになるんだ。

    御主人様はポケモンマスターになることを夢見ていた。
    ボクはそれを心の底から応援していた。

    ――ふふ、お前も応援してくれるのか?ありがとな。

    御主人様はいつも、太陽のような笑顔をボクにくれた。

    大好きな御主人様の笑顔を見るのが、ボクにとって1番の幸せだった。


    でも、そんな幸せの日々は、あまりにも簡単に崩れ去ってしまった。

    43 :

    ジバカス最低だな

    44 :

    見てるよ

    45 = 40 :

    なにがあったんや

    46 :

    アフィ連呼厨ってホント害悪でしか無いな

    47 :

    キチガイ大量発生だな

    48 :

    ビカチュンになにがあったンゴ…
    すごく気になるやで……

    49 :

    アフィ連呼厨は滅べばいいのに
    自分たちがVIPを衰退させていることに気が付いていないのか?
    アフィ連呼厨は俺たちのVIPから出ていけ!!!!

    50 = 12 :

    注文多すぎワロタ
    何様だよ


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