元スレマスオ「僕が会社クビに…」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ○
51 = 8 :
マスオ「パパね、お仕事…出来なくなっちゃったんだ…」
タラオ「…どうしてですか?パパ、お仕事嫌いになったですか?」
マスオ「…いや、お仕事は…好きだったよ…」
タラオ「じゃあ、なんでですか?好きなのにできないですか?」
マスオ「…」
52 = 8 :
マスオ「…そうだね」
マスオ「好きでも…出来なくなっちゃうときがあるんだ」
マスオ「好きなことでも…それが出来るとは、限らないんだ」
タラオ「…よくわからないです…」
53 :
虚しい
54 :
リアルな話マスオなら再就職余裕だろ
若くてバリバリ経験あって能力的にも申し分ないはずで
俺らとは違う
55 = 8 :
マスオ「…そうだね。タラちゃんには…まだ難しいね…」
マスオ「でもね、タラちゃん」
マスオ「好きな仕事は無くなっちゃったけど、パパはこれからね」
マスオ「また、好きになれる仕事を探しに行くんだ。…時間はかかるかもしれないけどね」
マスオ「なんて…はは…タラちゃんに話すことじゃなかったかな…」
タラオ「そんなことないです!!」
56 = 53 :
表現しにくい
57 = 8 :
マスオ「タラちゃん…」
タラオ「パパ、がんばるです!お仕事行ってるパパ、かっこよかったです!!」
タラオ「だから…またお仕事みつけてがんばるです!!」
タラオ「ぼく…パパのこと応援します!」
マスオ「タラちゃん…ありがとう…」
カツオ「…マスオ兄さん…」
58 = 8 :
マスオ「!??」
マスオ「カッカツオくん!?…もしかして今の話…」
カツオ「うん…聞いていたよ…」
マスオ「カツオくん…」
カツオ「…マスオ兄さん…酷いじゃないか…」
59 :
タラちゃんがいいやつ?
60 :
いつもタメ口のアナゴがマスオより年下で27歳という事実から察するにマスオの会社での立場は…
61 = 8 :
マスオ「…そうだね…僕は本当に不甲斐ない…」
カツオ「違うよ!!」
カツオ「どうして…どうして何も言ってくれなかったんだよ…」
カツオ「そりゃあ…簡単に言えることじゃないし…世間の目も気になるかもしれない…」
カツオ「…でも…こんなときに…つらい時に支え合うのが…家族じゃないか!!」
62 = 53 :
ああ
63 = 53 :
サザエと波平がアレな話か
64 = 8 :
マスオ「…カツオくん…」
カツオ「そりゃあ…僕に相談したって…なんにも解決しないかもしれないけど…でも…」
カツオ「でもっ!!」
マスオ「カツオくん!!」
カツオ「!!」
マスオ「…ありがとう…」
カツオ「マスオ兄さん…」
65 = 33 :
カツオ…お前はいいやつだなあ…
66 = 8 :
マスオ「君が…こんなに考えていてくれたなんて…」
マスオ「ついこの間まで…あんなに小さかったのにな…」
マスオ「本当に…男の子って…急に大きくなるんだな…」
カツオ「兄さん…なにいってるんだよ…もう…」
マスオ「ははは…ありがとう。君が応援してくれたら、本当に心強いよ」
カツオ「マスオ兄さん…頑張ってね!兄さんなら…会社がほっておかないよ!」
マスオ「うん…頑張るよ」
タラオ「僕も応援しまーす」
67 :
>>60
なるほど
68 = 8 :
マスオ「タラちゃん…そうだね。タラちゃんもいれば…百人力だ!」
マスオ「じゃあ、行ってくるよ」
カツオ「うん…朝ご飯は…いいの?」
マスオ「ああ、朝から並んで気合いをいれないとね!」
カツオ「そっか…いってらっしゃい!マスオ兄さん!」
マスオ「ああ、いってきます!」
タラオ「いってらっしゃいでーす」
69 = 8 :
マスオ(…ふう…とりあえず…目ぼしい求人は見てみたけど…)
マスオ(やっぱり給料は…今までの半分もいかないか…)
マスオ(アナゴくんが探してくれる仕事も…すぐに見つかるとは限らないしなぁ…)
マスオ(…一度家に戻って…アナゴくんから電話がないか聞いてみるか…)
70 = 8 :
マスオ(近所の人に会ったら気まずいからな…)
マスオ(人の少ない道を通って帰ろう…おや?)
マスオ(あれは…ワカメちゃん?)
マスオ(そうか…もう学校は終わっている時間なんだな…)
マスオ「おーい!ワカメちゃーん!」
ワカメ「…」
71 = 8 :
マスオ(あれ…聞こえなかったかな?)
マスオ「おーい!ワカメちゃ…」
ワカメ「…話かけないで」
マスオ「…えっ…?」
72 = 8 :
マスオ「ワカメちゃん…どうしたんだい?」
ワカメ「…姉さん、怒ってるわよ。じゃあ」
マスオ「ワッワカメちゃん!?」
マスオ「サザエが怒ってるって…そんな…」
73 = 8 :
マスオ「…た…ただいま…」
サザエ「…あなた。ちょっとこっちへ来て」
マスオ「ええと…何かあったのかい…?」
サザエ「いいから!!」
マスオ「いっ痛いよサザエぇ!!耳は!!耳を引っぱるのはぁ!!!」
74 :
クズいな
75 = 8 :
サザエ「どうしてよ…なんで…なんで…黙っておかなかったのよ…!!」
マスオ「それは…家族だし…」
サザエ「あの子はまだ子供なのよ!!話していいことと悪いことの区別もつかないの」
サザエ「あなた…そんなこともわからないの!?」
サザエ「…あなたがリストラされたってことは…もう近所中に…知れ渡ってる…」
76 = 8 :
サザエ「あなた、タラちゃんに話したのね」
マスオ「…サザエ…それは…」
サザエ「…あの子…近所中に言いふらしてるのよ…」
サザエ「パパは…お仕事出来ないって…」
サザエ「新しいお仕事探してるって…!!」
77 :
あちゃー
78 = 8 :
サザエ「明日から…近所中の…いい話のタネよ…」
マスオ「でも…この近所の人は優しいから…こんなことで…」
サザエ「ええ、そうよ…優しいわよ…」
サザエ「優しいから…表立っては言わないわよ…」
サザエ「代わりに…皆裏では…なんていってるか…」
マスオ「サザエ…それは…」
サザエ「考えすぎだって思ってるんでしょう!?」
79 :
クソだなこのアワビ
80 = 8 :
サザエ「あなたは…わからないわよ…」
サザエ「近所付き合いだって…したことないものね」
サザエ「ニコニコ笑顔で話していれば…済むものでもないのよ…」
サザエ「笑顔の裏に…どんな感情が隠されているか…」
マスオ「サザエ…サザエ…」
カツオ「姉さんの馬鹿っ!!」
81 :
よくわからんがタラヲが悪い
82 = 8 :
マスオ「カッカツオくん!?」
サザエ「カツオ…あんた!!」
カツオ「姉さんは…姉さんは結局…自分のことばかりじゃないか!!」
カツオ「仕事を失って傷ついてるのは…マスオ兄さんだろう!!」
カツオ「なのに…優しくしたのは最初だけで…」
カツオ「結局姉さんは…マスオ兄さんのことを…家族だなんて思っていないんじゃないか!」
83 = 8 :
カツオ「…ねえ…姉さんは…」
カツオ「マスオ兄さんが好きで結婚したんだろう?」
カツオ「だったら…こんなときこそ…支えあってよ…」
カツオ「僕…もし…将来結婚したら…」
カツオ「二人みたいに仲のいい夫婦になるんだって…」
カツオ「二人のこと…羨ましいなって…憧れるなって…」
カツオ「そう思ってたのに…」
マスオ「カツオくん…君ってひとは!!」
サザエ「…愛…?」
84 = 77 :
カツオいいやつ
85 = 8 :
マスオ「サザエ…?」
サザエ「…そうね…もしかしたら…」
サザエ「私は…あなたのこと…愛していなかったのかもしれない」
マスオ「…サザエ…?何を言ってるんだい?」
カツオ「姉さん…?」
87 :
サザエ「私が…あなたと結婚したのは…」
サザエ「あなたとなら…幸せな結婚が出来ると思って…」
サザエ「親にも…親戚にも…近所の人たちにも…」
サザエ「祝福されて…なんの問題も…後ろめたいこともなく結婚できるから…」
サザエ「マスオさん…私は…私は…」
マスオ「サザエ…もういい…もういいよ…サザエ…」
カツオ「姉さん…やめてよ…姉さん!!」
88 :
何年前のだこれ
89 = 87 :
サザエ「マスオさん…私は…あなたを…愛してない…愛したことが…な…」
フネ「サザエっ!!」
サザエ・マスオ・カツオ「!!!」
サザエ「かあ…さん…」
フネ「サザエ。ちょっとこっちへいらっしゃい」
サザエ「母さん…私…」
フネ「カツオとマスオさんは部屋に入ってなさい」
カツオ「母さん!僕はっ!!」
フネ「静かにしなさい」
90 = 87 :
カツオ「…」
フネ「あなたの話は後でちゃんと聞くから。ね?」
フネ「マスオさん」
マスオ「はっはいぃぃぃ!!」
フネ「カツオのこと、お願いしますよ」
マスオ「…わかりました」
マスオ「さっ、カツオくん」
カツオ「…はい」
91 = 87 :
カツオ「…マスオ兄さん」
マスオ「なんだい?カツオくん」
カツオ「…ごめんなさい…」
マスオ「…どうして君が謝るんだい?」
カツオ「だって…僕…」
マスオ「カツオくん。…ありがとう」
カツオ「…えっ!?」
92 = 87 :
マスオ「思えば…僕とサザエは、今まで喧嘩一つしたことがなかった」
マスオ「お互いに感情をぶつけ合うということが…なかったんだ」
カツオ「…いいことじゃないの?」
マスオ「そうだね…悪いことではないのかもしれない」
マスオ「でも、決して良いことでもない」
カツオ「…よくわからないよ…マスオ兄さん…」
93 :
紫煙
94 = 87 :
マスオ「カツオくん。君はよくサザエと、喧嘩したり追いかけっこをしてるよね」
カツオ「…うん」
マスオ「僕は…そんな君たちを羨ましく思うことがあった」
マスオ「気持ちをぶつけて…喧嘩して…仲直りをして…」
マスオ「何て言えばいいのかわからないけれど…」
マスオ「君たちは家族なんだなって、そう思ったんだ」
カツオ「マスオ兄さん…」
96 = 87 :
マスオ「僕は昔から…人に遠慮することが多くてね…」
マスオ「人に正直な気持ちを伝えることが苦手だった」
マスオ「相手に合わせることが多いから、目に見える敵をつくることはなかったけど」
マスオ「はっきりと主張しない僕を疎ましく思った人もいたかもしれない」
マスオ「多分これが…今回のリストラの原因にもなったのかもしれないね」
カツオ「マスオ兄さん…」
97 = 87 :
マスオ「誰にでもいい顔するのが…必ずしも良い結果をもたらすとは限らないみたいだ」
カツオ「マスオ兄さん…でも僕は…」
カツオ「マスオ兄さんのそういうところ…好きだよ」
カツオ「優しくて…色んな人を受け入れられるような…」
マスオ「カツオくん…」
カツオ「だから…そんなにさ、自分を悪く言わないでよ…」
マスオ「カツオくん…君は本当に…優しい子だね」
カツオ「そんなの…ま、僕はマスオ兄さんの弟だからねっ!!」
99 = 87 :
マスオ「ははは!カツオくんは本当に調子がいいなぁ!!」
カツオ「ははは!マスオ兄さんも、たまには僕を見習って、姉さんと取っ組み合いでもしたほうがいいんじゃない?」
マスオ「う~ん、サザエは強そうだなぁ」
カツオ「強いよ~姉さんは!町内相撲大会の伝説の横綱だからね!!」
マスオ「びゃあ゛ぁ゛゛ぁすごいぃ゛ぃぃ゛!!」
ワカメ「…あのう…マスオ兄さん…」
100 = 87 :
マスオ「おや?ワカメちゃん。おかえりなさい」
カツオ「ワカメー!どこ行ってたんだ?」
ワカメ「…マスオ兄さん…そのう…」
マスオ「どうしたんだい?ワカメちゃん?」
みんなの評価 : ○
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