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元スレマスオ「僕が会社クビに…」

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1 = :

タラオ「パパー、何でお家にいるですか?」

マスオ「…」

タラオ「会社行かなくていいですか?」

マスオ「…」

2 = :

サザエ「タラちゃん!あっちでカツオお兄ちゃんと遊んでらっしゃい」

タラオ「ええー、カツオお兄ちゃん野球に行くって…」

サザエ「いいから!あっちに行ってなさい!!」

タラオ「…はいです」

3 = :

タラヲしね

4 = :

サザエ「…あなた」

マスオ「…すまないねサザエ。僕が不甲斐ないばっかりに…」

サザエ「あなた…」

サザエ「大丈夫よ。お金なら当面は心配ないし」

サザエ「あなたはずっと真面目に働いてきたんだもの」

サザエ「少し休んで、また仕事を探せばいいわ」

5 = :

マスオ「サザエ…ありがとう。僕は君と結婚して、本当によかったよ…」

サザエ「もうっ、マスオさんったら」

サザエ「泣くことないじゃない!さっ!今日の夕飯はあなたが好きなものを作るわ!」

サザエ「だし巻き卵でいいわよね?」

マスオ「…サザエ…」

6 = :

支援

7 = :

みてられない・・・

8 :

―夜―


サザエ「ご飯できたわよー!」

カツオ「わーいって…だし巻き卵かぁ…」

サザエ「何言ってんのよ。あんた好きでしょう?」

カツオ「だってこれだけじゃオカズにならないよ~」

サザエ「何言ってるの!早く食べちゃいなさい!!」

カツオ「ちぇっ!」


マスオ(…ごめんよ、カツオくん…)

9 = 8 :

サザエ「あなた、美味しい?」

マスオ「びゃあ゜ぁ゜゜ぁうまひぃ゜ぃぃ゜!!サザエの料理は本当に美味しいなぁ」

サザエ「もうっ!あなたったら~!!うふふふふ」

ワカメ「もう、姉さんとマスオお兄さんって本当に仲良しねぇ」

10 = 8 :

波平「あー、おっほん!!」

マスオ「ビクゥ」

波平「マスオ君、食事が終わったら、わしの部屋に来てくれんか?」

マスオ「はっはいぃ!!」

11 = 8 :

―夕飯後―

カツオ「ねえ、姉さん」

サザエ「なーに?今後片付けで忙しいのよ」

カツオ「マスオ兄さん…何かあったの?」

サザエ「…なんで?」

カツオ「だって…いつもは居間で晩酌するのに」

サザエ「たまには静かに飲みたい時もあるでしょう」

カツオ「でも…変だよ…まさかリス…ふぐぅ!!」

12 = 8 :

サザエ「…いい?カツオ?」

カツオ「ふぅ!!ぐぅう!!??」

サザエ「このことは、誰にも言っちゃいけないわよ?」

サザエ「我が家の稼ぎ手がリストラだなんて…」

サザエ「恥以外の何物でもないんだからね?」

サザエ「絶対にご近所に言いふらしたりしないでよ!?」

カツオ「…はっはい…」

13 = 8 :

―波平の部屋―


波平「今度のことは災難だったな、マスオ君」

マスオ「…はい。まさか、派閥に入ってないというだけで…」

マスオ「リストラの筆頭になるなんて思っても…」

波平「思ってもみなかったか?マスオ君?」

マスオ「…はい」

14 = 8 :

波平「…」

マスオ「…」

波平「フゥー」

マスオ(びくぅ!!)

波平「本当に君は甘いな、マスオ君」

マスオ「お義父さん…」

波平「自分の力だけで世間を渡っていけると」

波平「本気でそう思っていたのかね?」

マスオ「…すみません」

15 = 8 :

波平「まあ…」

波平「今更こんなこと言っても仕方ない」

波平「しかしこの件で…わしの立場も危うくなった」

波平「もうこれ以上の地位は望めんだろう」

マスオ「お義父さん…本当に…」

波平「君が謝ってもなにも変わらんよ。マスオ君」

マスオ「…はい…」

16 :

見たことあるゾ

17 = 8 :

波平「それよりも…」

波平「再就職の目処は付いてるのかね?」

マスオ「いえ…昨日の今日なもので」

波平「なるべく早く決めるように。婿がいつまでも無職では、近所のいい笑いの種だ」

マスオ「…はい。すぐに探します。ご迷惑をおかけして本当に申し訳ないです…」

波平「まったくだ」

マスオ「…」

18 = 8 :

マスオ(…ふぅ。やっぱりお義父さんは手厳しいなぁ…)

マスオ(再就職か…)

マスオ(明日、ハローワークにでも行ってみようかな)

タラオ「パパー?」

マスオ「タラちゃん!!もう寝たんじゃなかったのかい?」

20 = 8 :

タラオ「パパー、明日もお家いるですかぁ?」

マスオ「えっ!!いっいや…その…」

タラオ「お家いないですか…」

マスオ「いやっ!!いつもよりゆっくりだよ!!」

タラオ「ほんとですか!!じゃあ、パパと遊びたいですぅ!!」

マスオ「…タラちゃん…」

21 = 8 :

マスオ(そういえば最近、タラちゃんと遊んでいなかったな)

マスオ(朝からハローワークへ行くつもりだったけど…)

マスオ(また忙しくなる前に息子と交流を持つのも…いいな…)

タラオ「パパー、やっぱり忙しいですか?」

マスオ「いや、大丈夫だよ!」

マスオ「明日は朝からパパといっぱい遊ぼう!!」

タラオ「やったで~す!!」


カツオ(…マスオ兄さん…)

22 = 8 :

サザエ「ふぅ、やっと夕飯の片付けが終わったわ」

フネ「サザエ、今日はもうお休みなさい」

サザエ「えー。でも母さん、朝食の下ごしらえがまだ…」

フネ「私がやっておくから。サザエも疲れてるでしょう?」

サザエ「母さん…ありがとう…」

フネ「辛い時だけど、一番大変なのはマスオさんだからね」

フネ「あなただけは何があっても味方でいてあげなさい。ね?」

サザエ「母さん…言われなくてもわかっているわよ~!!」

サザエ「マスオさんは私の大事な旦那様だもの!!」

23 = 8 :

サザエ(…とは言っても…)

サザエ(リストラされたばかりなのにグッスリ眠っちゃって…)

サザエ(危機感ってものがないのかしら)

サザエ(昔からボーッとした人だとは思っていたけど…)

サザエ(かといって、プレッシャー掛け過ぎても自滅しそうだし…)

サザエ(やんわりと発破をかけていくしかないわね)

サザエ(…まったく…面倒くさい人…!)

24 = 8 :

―次の日―


マスオ「ふぅ~ごちそうさま」

タラオ「パパー!何して遊ぶですか?」

ワカメ「タラちゃんったらぁ!マスオ兄さんは会社があるんだから遊べないわよー?」

マスオ「…」

波平「うおっほん!!」

カツオ「ほらっ!ワカメ!!早く学校行くぞ!!」

ワカメ「ええ~っ!待ってよお兄ちゃん~!!」

マスオ(カツオくん…ありがとう…)

26 = 8 :

タラオ「パパー!何するですぅ??」

マスオ「そうだなー。じゃあ天気もいいし公園にでも…」

波平「うおっほん!!!」

マスオ「あっ!いやっ!ええと…」

サザエ「あら、あなた、今日は早くから用事があるんじゃなかったかしら」

マスオ「えっ!その…でも…」

タラオ「パパー…忙しいですか…」

マスオ「ええと…ええと…」

サザエ「…あなた…?」

マスオ「ごめん…タラちゃん…」

27 = 8 :

マスオ(ごめんよ…タラちゃん…)

マスオ(ハローワークってこんなとこにあったのか…)

マスオ(こんな近所なのに知らなかった…)

マスオ(自分には縁のないとこだと思ってたからなぁ…)

28 = 8 :

マスオ(思ったより綺麗な建物なんだな…うわっ)

マスオ(凄い人…まだ午前中なのに…)

マスオ(これどうなってるんだろう…どこへ行けば…)

マスオ(…今日はやめとこう…)

マスオ(まだ頭の整理も心の整理もついてないし…)

マスオ(肩身は狭いけど…急いで探すこともないだろうし…)


マスオ(また出直そう)

???「あれ?あなた確かカツオくんの?」

29 = 8 :

マスオ(まっまずい!!知り合い!!??)

マスオ「ええと…あなたは…」

???「ああ、すみません。私、こういうものです」

マスオ「花沢…ああっ!確かカツオくんの!!」

花沢父「はい。娘がいつもお世話になってます~」

マスオ「いえいえこちらこそ」

花沢父「今日はこの物件の見回りに来たんですよ。マスオさんは今日はどうしたんです…はっ!!」

30 = 8 :

マスオ「えっ…あっ!!違うんですよ!!今日は仕事ができたんです!!」

花沢父「仕事を…探しに…?」

マスオ「ちっ違いますよ!家の会社で労働市場の調査をしてるんですよ!!」

花沢父「あっ、あ~なるほど!そうですよねぇ」

花沢父「早大出の商社マンがリストラなんて…ありえないですよねぇ」

マスオ「ははははは。いやー、ははははは」

マスオ(詳しいな、この人)

31 = 8 :

マスオ(…今日は仕事を探さないとしても…)

マスオ(やることがない…)

マスオ(近所にいると誰かに会いそうだし…)

マスオ(…家に戻るか…)

32 = 8 :

マスオ「ただいまー…」

サザエ「…あら、早かったのね」

タラオ「おかえりです!!」

サザエ「それで…どうだったの…?」

マスオ「…ああ、目星は…ついたよ…」

サザエ「本当に!?よかったわ~!!」

タラオ「どうしたんです?いいことあったですかぁ?」

サザエ「うふふ、お昼ご飯にしましょうか?あ・な・た!」

マスオ「あ…ああ、そうだね…」

33 :

うわああああ

34 = 8 :

―昼食後―

マスオ(思わずあんなこといっちゃったけど…どうしよう…)

サザエ「あなた?」

マスオ「あっああ!サザエ!…ええと、タラちゃんは!?」

サザエ「お昼寝してるわよ。で、新しいお仕事はどんなものかしら?」

マスオ「あっ…ええと…建設!建設業だよ!!」

サザエ「…は?」

マスオ「…え?」

35 = 8 :

サザエ「…まさかとは思うけど…現場で土掘ったりするわけじゃないわよね?」

マスオ「…いや…その…」

サザエ「まさかそんなわけないわよね?」

マスオ「サザエ…その言い方だとまるで…土方が悪いような…」

サザエ「悪くないわよ。でも、私は商社マンと結婚したのよ」

マスオ「…」

サザエ「…考え直してちょうだい」

36 :

…さて、この物語にはまだ続きがあります。
主人公は誰ですかって?

それはこのSSを読み切ったあなた方1人1人です

今の世の中、たくさん辛いこともある。たくさん嫌なこともある。もう誰も信じられない、信じたくない。そう思っている人がたくさんいるでしょう。

私もかつてその1人でした。でもこのSSの「男」のように(というかモデルは作者自身だったり…)懸命に生きて、今では細々とですが暮らしています。

開けない夜は、ありません。

これが、このSSで伝えたかったことの全てです。

最後の最後に、登場人物たちからのメッセージをお聞き下さい。

「おう!まあなにやら辛いこともあるが、生きてみようぜ!開けない夜は、ないってな!」

作者「ちょっ、俺のパクったな!」

「やれやれね、この二人は…クスッ」

「見てくれて、ありがとな!お前らも頑張れよ!…イテッ!」

作者「(友の頭をはたきながら)読者様にお前らとか言うな!失礼だろが!」

まあなにはともあれ…

全員「読んでくれてありがとう!」

ありがとうございました!(続編をもしかしたら投下するかも…ゴホンゴホン)

37 :

マスオ「スーパーフリー…?」

38 = 8 :

マスオ(…はあ…)

マスオ(まさか…サザエがあんなこと言うなんて…)

マスオ(本当は…肉体労働もいいかなって…思ってたんだけどな…)

マスオ(汗水垂らして働くってのも…生きてるって感じがしそうで…)

マスオ(…でも…)

マスオ(自分ひとりのことじゃないからな…)

マスオ(ツテで商社関係の仕事がないか探してみよう)

マスオ(とりあえず明日、アナゴくんに電話を掛けてみようかな…)

39 = 8 :

―次の日―


アナゴ「やあ!フグ田くぅん!!」

マスオ「アナゴくん!!…何だか…ものすごく久しぶりな気がするよ…」

アナゴ「ははぁ!何いってるんだい!」

マスオ「ははは!とりあえず飲もうか!!いつものところで…アナゴくん?」

アナゴ「…あぁー、いや」

アナゴ「会社の近くは…その…な?」

マスオ「…そうだね」

40 = 8 :

アナゴ「すまないね、フグ田くぅん…」

アナゴ「君と一緒にいるところを…あの部長の一派に見られたら…」

マスオ「わかってるよ。アナゴくん」

アナゴ「…すまないね…。少し離れたところに、旨い魚を出す店があるんだ。そこへ行こう!」

マスオ「…アナゴくん…ありがとう…」

アナゴ「な~に!いいってことよぅ!!ぶるぁあああああ!!!」

41 :

やめろ

42 = 8 :

アナゴ「…そうかぁ…カミさん…やっぱり怒ってるのかぁ…」

マスオ「…表に出さないけどね…」

マスオ「それで…もしよかったら…」

アナゴ「ああ、わかってるよぅ!フグ田くぅん」

マスオ「アナゴくん!!すまない!!本当にありがとう!!」

アナゴ「な~に。期待に沿えるかわからないが、全力を尽くすよ」

マスオ「アナゴくん…」

アナゴ「さっ、今日は飲もうじゃないかぁ!!ぶるぁぁああああああ!!!」

43 = 8 :

マスオ「あ~飲み過ぎちゃったかな~っと」

マスオ「ただいま~っと…あれ?鍵が…?」

マスオ「お~い!!サザエ~サザエ~!!」

マスオ「サザ…あっ!」

サザエ「あら、お帰りなさい。随分気持ちが良さそうね」

44 = 8 :

マスオ「ああ…今日はアナゴくんに…仕事の…」

サザエ「働かないで飲むお酒は美味しい?」

マスオ「すみません…」

マスオ(一応…自分で稼いだ金なんだけど…)

45 = 8 :

―次の日―

マスオ(…もう朝か…)

マスオ(サザエ…まだ怒ってるかな…)

マスオ(今日はちゃんと仕事を探してみよう…アナゴくんに頼ってばかりもいられないしな…)

46 :

アナゴさんいい人

47 :

セルも首になるんだろ

48 :

マスオさんエリートだしクビなんてそうそうないだろうな

49 = 8 :

タラオ「パパ?」

マスオ「やあタラちゃん。おはよう」

タラオ「おはようですぅ。お仕事行くですかぁ?」

マスオ「ああ…いや、タラちゃん。パパのお話、聞いてくれるかな?」

タラオ「はい?」

50 :

実家で母親と家事やってるクソ女にこんな態度取られたらDVもんだろ


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