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元スレ少女「すみません・・・少し血をいただきたいんですけど・・・」
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男「行くぞ~」
少女「はぁ~い」
男「それっ」ヒュッ
ポォ~~~~~ン
少女「はいっ」パシッ
男「ナイスキャッチ」
少女「えへへっ。今度はこれを男さんに投げればいいんですね?」
男「ああ。投げてこい」
少女「行きますよ~」ググッ
少女「えいっ」ピシュゥ
キュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ・・・
男「!?」サッ
ゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ・・・・・・・・・・パァァァアン!!!
男「ぼ・・・ボールがはじけた・・・」
少女「はぁ~い」
男「それっ」ヒュッ
ポォ~~~~~ン
少女「はいっ」パシッ
男「ナイスキャッチ」
少女「えへへっ。今度はこれを男さんに投げればいいんですね?」
男「ああ。投げてこい」
少女「行きますよ~」ググッ
少女「えいっ」ピシュゥ
キュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ・・・
男「!?」サッ
ゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ・・・・・・・・・・パァァァアン!!!
男「ぼ・・・ボールがはじけた・・・」
男「殺す気か!!」
少女「え~。男さんが言った通りに投げましたよ」
男「あんなの捕れるわけねえだろ。吸血鬼の力で全力で投げんなよ」
少女「あんなの全然全力じゃないですよ」
男「とにかく、今度からもっと力抜いて投げろよ。人間のオレでも捕れるようにさ」
少女「わかりました」
少女「え~。男さんが言った通りに投げましたよ」
男「あんなの捕れるわけねえだろ。吸血鬼の力で全力で投げんなよ」
少女「あんなの全然全力じゃないですよ」
男「とにかく、今度からもっと力抜いて投げろよ。人間のオレでも捕れるようにさ」
少女「わかりました」
――また別のある日の夕方
ガチャ
男「ただいま」
少女「お帰りなさい」
男「お、なんかいい匂いするな」
少女「むふふふ。今日は鮭のムニエルを作ってみたのです」
男「ムニエル?そんなものうちの料理本に載ってたか?」
少女「ちっちっち。インターネットですよ、男さん。とうとう私はインターネットで料理のレシピを得ることを覚えたのです」
男「へぇ~、やるじゃん」
少女「ふふふ。これからどんどん料理のレシピを吸収していきますからね」
男「そうか。楽しみにしておくよ」
少女「じゃあお食事の用意するのでワクテカして待っててください」スタスタ・・・
男「ああ。・・・・・・・・・ワクテカ?・・・・・・なんか余計なものまで吸収している気がする・・・」
ガチャ
男「ただいま」
少女「お帰りなさい」
男「お、なんかいい匂いするな」
少女「むふふふ。今日は鮭のムニエルを作ってみたのです」
男「ムニエル?そんなものうちの料理本に載ってたか?」
少女「ちっちっち。インターネットですよ、男さん。とうとう私はインターネットで料理のレシピを得ることを覚えたのです」
男「へぇ~、やるじゃん」
少女「ふふふ。これからどんどん料理のレシピを吸収していきますからね」
男「そうか。楽しみにしておくよ」
少女「じゃあお食事の用意するのでワクテカして待っててください」スタスタ・・・
男「ああ。・・・・・・・・・ワクテカ?・・・・・・なんか余計なものまで吸収している気がする・・・」
――夜
TV「ブゥゥゥン・・・・ブゥゥン」
男「・・・・・・」カチャカチャ
少女「ぬおぉぉぉ!やりますね男さん」グイ~~
男「・・・そうか?」カチャカチャ
少女「あっ!男さんの背中が見えてきましたよ!」グイ~~~
男「うん・・・。二周遅れだけどな・・・」カチャカチャ
少女「あ・・・あれ?消えた?男さん?いったいどこに?」グイ~~グイグイ~~~
男「いや、お前がコースアウトしたんだよ」カチャカチャ
少女「えぇ~、またぁ?」グイグイグイ~~~~~
男「あとさ・・・体傾けても意味ないからね?」
少女「え?」グイ~~~~~~~~~~
TV「ブゥゥゥン・・・・ブゥゥン」
男「・・・・・・」カチャカチャ
少女「ぬおぉぉぉ!やりますね男さん」グイ~~
男「・・・そうか?」カチャカチャ
少女「あっ!男さんの背中が見えてきましたよ!」グイ~~~
男「うん・・・。二周遅れだけどな・・・」カチャカチャ
少女「あ・・・あれ?消えた?男さん?いったいどこに?」グイ~~グイグイ~~~
男「いや、お前がコースアウトしたんだよ」カチャカチャ
少女「えぇ~、またぁ?」グイグイグイ~~~~~
男「あとさ・・・体傾けても意味ないからね?」
少女「え?」グイ~~~~~~~~~~
男「・・・・・・」
少女「おや?男さん、コントローラー置いたりして、勝負を諦めたんですか?」グイ~~~~
男「いや、ゴールしたんだよ」
少女「なにぃ~?くっそぉ~。私だってぇ~~」グググイ~~~~
男「・・・・・・楽しそうだな」
少女「え?はい、楽しいですよ。このゲーム」グイグイグイ~~グイグググイ~
男「いや、そうじゃなくてさ。お前はいつも・・・何をしてても楽しそうだなって思って」
少女「そうですか?でも実際に楽しいですからね。男さんと出会ってからずっと楽しいことだらけです」グイ~~グイグイ~~~
男「オレと出会ってから?」
少女「はい。吸血鬼の生活なんて地味で退屈ですからね。一日中じっとしてるなんてこともしょっちゅうです。場合によってはそれが何日も・・・何週間も・・・」グイ~~ググイ~~
男「そうなのか・・・」
少女「こんなに楽しいのって初めてです」グイ~~~~~グイグイグイ
男「そっか・・・」
少女「はいっ」ニコッ
少女「おや?男さん、コントローラー置いたりして、勝負を諦めたんですか?」グイ~~~~
男「いや、ゴールしたんだよ」
少女「なにぃ~?くっそぉ~。私だってぇ~~」グググイ~~~~
男「・・・・・・楽しそうだな」
少女「え?はい、楽しいですよ。このゲーム」グイグイグイ~~グイグググイ~
男「いや、そうじゃなくてさ。お前はいつも・・・何をしてても楽しそうだなって思って」
少女「そうですか?でも実際に楽しいですからね。男さんと出会ってからずっと楽しいことだらけです」グイ~~グイグイ~~~
男「オレと出会ってから?」
少女「はい。吸血鬼の生活なんて地味で退屈ですからね。一日中じっとしてるなんてこともしょっちゅうです。場合によってはそれが何日も・・・何週間も・・・」グイ~~ググイ~~
男「そうなのか・・・」
少女「こんなに楽しいのって初めてです」グイ~~~~~グイグイグイ
男「そっか・・・」
少女「はいっ」ニコッ
――1週間後、夕方
男「それではお疲れ様でした。あ、来週のプレゼンの資料、ここに置いておきますね」
部長「あ、ああ。お疲れ様」
スタ・・・スタ・・・
部長「あ、お・・・男くん」
男「はい?」ピタッ
部長「君は~その~なんだね・・・。もう立ち直ったのかね・・・」
女同僚「部長っ!」
男「・・・・・・」
部長「あ、す・・・すまんっ!気にせんでくれ」
男「いえ・・・。心配してくださってありがとうございます。みんなも・・・本当にありがとう。でももうそこまで気を使ってもらわなくても大丈夫です」
同僚達「・・・・・・」
部長「・・・・・・じゃ、じゃあ久々に飲みにでも行こうか。男くんもパァ~っと・・・」
男「あ・・・いえ、自分はちょっと用事があるので・・・」
部長「あ・・・あ、そうか」
男「それではお疲れ様でした。あ、来週のプレゼンの資料、ここに置いておきますね」
部長「あ、ああ。お疲れ様」
スタ・・・スタ・・・
部長「あ、お・・・男くん」
男「はい?」ピタッ
部長「君は~その~なんだね・・・。もう立ち直ったのかね・・・」
女同僚「部長っ!」
男「・・・・・・」
部長「あ、す・・・すまんっ!気にせんでくれ」
男「いえ・・・。心配してくださってありがとうございます。みんなも・・・本当にありがとう。でももうそこまで気を使ってもらわなくても大丈夫です」
同僚達「・・・・・・」
部長「・・・・・・じゃ、じゃあ久々に飲みにでも行こうか。男くんもパァ~っと・・・」
男「あ・・・いえ、自分はちょっと用事があるので・・・」
部長「あ・・・あ、そうか」
男「すみません。また誘ってください」
部長「う・・・うん。気にしないでくれ。また行こう」
男「はい。では失礼します」
スタ・・・スタ・・・パタン
部長「ふぅ~、やれやれ・・・」
女同僚「部長があんなこと言い出すから・・・」
部長「い・・・いや、しかし・・・」
女同僚「やっぱりまだ完全には立ち直ってはいませんね」
男同僚「そりゃそうですよ。あんなに愛し合って婚約までした女性を事故で亡くすなんて・・・自分だったら耐えられないなぁ・・・」
女同僚「想像しただけで胸が張り裂けそう・・・」
部長「・・・こらこら・・・君たちまで落ち込んでどうする。男くんの仲間として我々は明るく彼を支えてやらなくては」
男同僚「そうですね。暗い気持ちは酒でも飲んでパァ~っと晴らしましょう」
部長「うん、その意気だ」
男同僚「皆さんも今夜は男さんの分まで飲みまくりましょう。部長のおごりで」
部長「え・・・おごり・・・?」
部長「う・・・うん。気にしないでくれ。また行こう」
男「はい。では失礼します」
スタ・・・スタ・・・パタン
部長「ふぅ~、やれやれ・・・」
女同僚「部長があんなこと言い出すから・・・」
部長「い・・・いや、しかし・・・」
女同僚「やっぱりまだ完全には立ち直ってはいませんね」
男同僚「そりゃそうですよ。あんなに愛し合って婚約までした女性を事故で亡くすなんて・・・自分だったら耐えられないなぁ・・・」
女同僚「想像しただけで胸が張り裂けそう・・・」
部長「・・・こらこら・・・君たちまで落ち込んでどうする。男くんの仲間として我々は明るく彼を支えてやらなくては」
男同僚「そうですね。暗い気持ちは酒でも飲んでパァ~っと晴らしましょう」
部長「うん、その意気だ」
男同僚「皆さんも今夜は男さんの分まで飲みまくりましょう。部長のおごりで」
部長「え・・・おごり・・・?」
ガチャ
男「ただいま」
少女「お帰りなさい。今日はですね、ラザニアというものを作ってみましたよ」
男「へぇ~。そんな手の込んだ料理まで作れるのか」
少女「そうなんですよ。ミートソースもじっくり煮込んでしっかり味付けしましたからね。自信作ですよ」
男「そっか。じゃあ、オレもいいもの見せてやる」
少女「え?」
男「じゃーん。ほら、これ。カラーボール」
少女「カラーボール・・・」
男「帰りに買ってきたんだ。夕飯終ったら公園でキャッチボールしようぜ」
少女「はいっ」
男「ただいま」
少女「お帰りなさい。今日はですね、ラザニアというものを作ってみましたよ」
男「へぇ~。そんな手の込んだ料理まで作れるのか」
少女「そうなんですよ。ミートソースもじっくり煮込んでしっかり味付けしましたからね。自信作ですよ」
男「そっか。じゃあ、オレもいいもの見せてやる」
少女「え?」
男「じゃーん。ほら、これ。カラーボール」
少女「カラーボール・・・」
男「帰りに買ってきたんだ。夕飯終ったら公園でキャッチボールしようぜ」
少女「はいっ」
タンスってクローゼットみたいな観音開きのでいいんだよね?
――夜
スタ・・・スタ・・・
男「いいか、絶対に本気で投げるんじゃないぞ」
少女「はい」
男「めちゃめちゃ弱く投げるんだからな」
少女「わかってますよ」
男「本当に大丈夫かなぁ・・・。お前のわかってるは今一つ信用できないんだよなぁ」
少女「大丈夫ですって」
DQN達「・・・・・・」
男「・・・・・・」スタスタ・・・
DQN1「ちょっとまってよ」
男「!?」
少女「?」
スタ・・・スタ・・・
男「いいか、絶対に本気で投げるんじゃないぞ」
少女「はい」
男「めちゃめちゃ弱く投げるんだからな」
少女「わかってますよ」
男「本当に大丈夫かなぁ・・・。お前のわかってるは今一つ信用できないんだよなぁ」
少女「大丈夫ですって」
DQN達「・・・・・・」
男「・・・・・・」スタスタ・・・
DQN1「ちょっとまってよ」
男「!?」
少女「?」
DQN1「お兄さんたちどこいくの~?」
男「・・・・・・っ」
少女「え?公園ですけど・・・」
DQN1「公園?こんな時間に?」
DQN2「なんか怪しくね?」
DQN3「夜中の公園で何するつもりだよ」
DQN1「外でするのはわいせつ罪ですよぉ?」
男「そんなことしないよ・・・」
少女「私達、キャッチボールしに行くんですよ」ニコッ
DQN2「あ?キャッチボール?」
DQN1「なんでこんな真夜中にすんだよ」
DQN3「あれじゃね?こいつがキャッチボールしようってこの娘を誘い出したんじゃね?」
DQN1「あ~そうだわ。こいつこの娘を騙してレイプしようとしてんだ」
男「!?」
男「・・・・・・っ」
少女「え?公園ですけど・・・」
DQN1「公園?こんな時間に?」
DQN2「なんか怪しくね?」
DQN3「夜中の公園で何するつもりだよ」
DQN1「外でするのはわいせつ罪ですよぉ?」
男「そんなことしないよ・・・」
少女「私達、キャッチボールしに行くんですよ」ニコッ
DQN2「あ?キャッチボール?」
DQN1「なんでこんな真夜中にすんだよ」
DQN3「あれじゃね?こいつがキャッチボールしようってこの娘を誘い出したんじゃね?」
DQN1「あ~そうだわ。こいつこの娘を騙してレイプしようとしてんだ」
男「!?」
DQN2「マジかよ、やべぇじゃん。助けてあげないと」
DQN1「そうだな、レイプ魔とかほっとけねぇわ。ちょっとお前こっち来い」ガシッ
男「や・・・やめろ・・・。はなせっ!」
DQN1「おい、お前はその娘のことしっかり守っててやれよ」
DQN3「おう、まかせろ」
男「やめろ、お前ら・・・くっ・・・少女、逃げろっ!!」
少女「男さん?」スタ・・・
DQN3「おっと・・・あいつは悪い奴だからね。近づいちゃダメだよ」ガシッ
少女「悪い奴・・・?男さんは良い人ですよ?すごく優しい方です」
男「やめろ!その娘に触るな!!」
DQN1「っせぇ!!!」ドゴッ
男「がっ!!」
少女「!?」
DQN1「そうだな、レイプ魔とかほっとけねぇわ。ちょっとお前こっち来い」ガシッ
男「や・・・やめろ・・・。はなせっ!」
DQN1「おい、お前はその娘のことしっかり守っててやれよ」
DQN3「おう、まかせろ」
男「やめろ、お前ら・・・くっ・・・少女、逃げろっ!!」
少女「男さん?」スタ・・・
DQN3「おっと・・・あいつは悪い奴だからね。近づいちゃダメだよ」ガシッ
少女「悪い奴・・・?男さんは良い人ですよ?すごく優しい方です」
男「やめろ!その娘に触るな!!」
DQN1「っせぇ!!!」ドゴッ
男「がっ!!」
少女「!?」
DQN1「てめぇ、さっきからゴチャゴチャうっせぇんだよ!!」ドスッ
男「ぐっ・・・」
少女「や・・・やめて・・・」ぐ・・・
DQN1「あの娘はオレらで可愛がってやっからよっ!!」ドガッ
男「ぐふっ・・・」
少女「やめて・・・」ぐぐぐ・・・
DQN1「てめぇは寝てろやっ!!!」バギッ
男「がっは・・・」
少女「やめろっっっっ!!!!」
DQN達「!!??」
少女「離れろ・・・男さんに触るな・・・」スタ・・・スタ・・・
DQN2「な・・・なんだ、てめぇ!!女だからって調子に乗ってるとマジで殺すぞ!!」
少女「汚い手で・・・男さんに触れるな」ぎりぎりぎり・・・
男「ぐっ・・・」
少女「や・・・やめて・・・」ぐ・・・
DQN1「あの娘はオレらで可愛がってやっからよっ!!」ドガッ
男「ぐふっ・・・」
少女「やめて・・・」ぐぐぐ・・・
DQN1「てめぇは寝てろやっ!!!」バギッ
男「がっは・・・」
少女「やめろっっっっ!!!!」
DQN達「!!??」
少女「離れろ・・・男さんに触るな・・・」スタ・・・スタ・・・
DQN2「な・・・なんだ、てめぇ!!女だからって調子に乗ってるとマジで殺すぞ!!」
少女「汚い手で・・・男さんに触れるな」ぎりぎりぎり・・・
ドスッ・・・バキッ・・・グシャッ・・・
男「も・・・もういい・・・や・・・やめてくれ・・・」
殴られ、蹴られ、踏みつぶされ・・・DQN達が血だるまになるまでに30秒もかからなかった
男はその間ただ震えて見ていることしか出来なかった
ズシャ・・・ポタッ・・・ポタッ・・・
少女「・・・・・・」ペロッ・・・ピチャ・・・ピチャ・・・
髪を振り乱し、這いつくばって、アスファルトに広がっていく血を舐めている少女の姿を見て
男は自分と少女の間に、人間と吸血鬼の決して相容れることのない大きな壁を再認識した
男「も・・・もういい・・・や・・・やめてくれ・・・」
殴られ、蹴られ、踏みつぶされ・・・DQN達が血だるまになるまでに30秒もかからなかった
男はその間ただ震えて見ていることしか出来なかった
ズシャ・・・ポタッ・・・ポタッ・・・
少女「・・・・・・」ペロッ・・・ピチャ・・・ピチャ・・・
髪を振り乱し、這いつくばって、アスファルトに広がっていく血を舐めている少女の姿を見て
男は自分と少女の間に、人間と吸血鬼の決して相容れることのない大きな壁を再認識した
――翌日、夕方
スタ・・・スタ・・・
男(・・・やはり、彼女は吸血鬼なんだ。どれほど可愛らしくても・・・。どれほど幼く見えても・・・)
スタ・・・スタ・・・
男(このまま一緒に暮らし続ければ・・・・・・いずれ・・・・・・)
スタ・・・スタ・・・ピタ
男「・・・・・・」
・・・ガチャ
少女「あ、おかえりなさい」
男「・・・・・・」
少女「あ、あのですねっ。今日はですねっ。スコッチエッグというものを作りましてですねっ」
男「・・・・・・」
少女「これが面白くてですね。お肉の中に卵を入れて揚げてしまうという、変わった料理でしてっ」
男「・・・ふっ。・・・ただいま」
少女「おっ・・・おかえりなさい!」
スタ・・・スタ・・・
男(・・・やはり、彼女は吸血鬼なんだ。どれほど可愛らしくても・・・。どれほど幼く見えても・・・)
スタ・・・スタ・・・
男(このまま一緒に暮らし続ければ・・・・・・いずれ・・・・・・)
スタ・・・スタ・・・ピタ
男「・・・・・・」
・・・ガチャ
少女「あ、おかえりなさい」
男「・・・・・・」
少女「あ、あのですねっ。今日はですねっ。スコッチエッグというものを作りましてですねっ」
男「・・・・・・」
少女「これが面白くてですね。お肉の中に卵を入れて揚げてしまうという、変わった料理でしてっ」
男「・・・ふっ。・・・ただいま」
少女「おっ・・・おかえりなさい!」
男「夕飯の前にちょっとここに座ってくれるかな」
少女「・・・はい」
男「・・・・・・オレが何を言いたいかわかるか?」
少女「・・・はい」
男「昨日のことはあいつらも悪い・・・。だがな、お前のあれはよくない」
少女「・・・はい」
男「吸血鬼の力で殴られれば人間は簡単に死んでしまう。昨日の三人はまだ命があったからいいものの・・・。一歩間違えれば危なかったぞ」
少女「・・・はい」
男「どんなことがあっても、決して人間には手を出すな。わかったか?」
少女「・・・はい」
男「今度ああいうことがあったら逃げろ。相手にするな。全力で逃げろ。わかったな?」
少女「・・・はい」
男「・・・・・・よし、じゃあ飯にしよう」
少女「・・・はい」
男「・・・・・・オレが何を言いたいかわかるか?」
少女「・・・はい」
男「昨日のことはあいつらも悪い・・・。だがな、お前のあれはよくない」
少女「・・・はい」
男「吸血鬼の力で殴られれば人間は簡単に死んでしまう。昨日の三人はまだ命があったからいいものの・・・。一歩間違えれば危なかったぞ」
少女「・・・はい」
男「どんなことがあっても、決して人間には手を出すな。わかったか?」
少女「・・・はい」
男「今度ああいうことがあったら逃げろ。相手にするな。全力で逃げろ。わかったな?」
少女「・・・はい」
男「・・・・・・よし、じゃあ飯にしよう」
少しええか?
数年前…じゃなくて去年あたりに同じSSなかった?
再放送かな
数年前…じゃなくて去年あたりに同じSSなかった?
再放送かな
少女「あの・・・私は・・・」
男「ん?」
少女「・・・・・・私は・・・ここにいてもいいんですか?男さんの家にいても」
男「・・・なんで?」
少女「・・・だって・・・うっ・・・あんなことしちゃったから・・・もうここには・・・ぐすっ・・・置いてもらえないかと・・・・・・追い出されるものだとばかり・・・うっ・・・」
男「・・・・・・」
少女「うっ・・・だって・・・・・・だって私は・・・ぐすっ・・・」
男「お前みたいな危ない娘、その辺にほっぽり出せるわけないだろ」
少女「・・・・・・男さん」
男「・・・・・・お前のことはオレが監視しててやる」
少女「うっ・・・うっ・・・わた・・・私・・・うっ・・・うっ・・・うわぁぁあああああああああああん」
男「な・・・なんで泣くんだよ」
少女「うぇっ・・・だって・・・だってぇ・・・おい・・・おいだされるって・・・・・・思ってたから・・・もってたからぁぁぁぁあああああうえぇぇぇぇぇぇぇぇぇえええん」
男「・・・・・・ったく」ふっ・・・
男「ん?」
少女「・・・・・・私は・・・ここにいてもいいんですか?男さんの家にいても」
男「・・・なんで?」
少女「・・・だって・・・うっ・・・あんなことしちゃったから・・・もうここには・・・ぐすっ・・・置いてもらえないかと・・・・・・追い出されるものだとばかり・・・うっ・・・」
男「・・・・・・」
少女「うっ・・・だって・・・・・・だって私は・・・ぐすっ・・・」
男「お前みたいな危ない娘、その辺にほっぽり出せるわけないだろ」
少女「・・・・・・男さん」
男「・・・・・・お前のことはオレが監視しててやる」
少女「うっ・・・うっ・・・わた・・・私・・・うっ・・・うっ・・・うわぁぁあああああああああああん」
男「な・・・なんで泣くんだよ」
少女「うぇっ・・・だって・・・だってぇ・・・おい・・・おいだされるって・・・・・・思ってたから・・・もってたからぁぁぁぁあああああうえぇぇぇぇぇぇぇぇぇえええん」
男「・・・・・・ったく」ふっ・・・
――夜
男「美味しかったよ、スコッチエッグ」
少女「本当ですか?やったぁ!!」
男「ああ、また作ってよ」
少女「はい!男さんが喜んでくれるなら毎日でもっ」
男「いや、さすがに毎日はいいかな・・・」
少女「じゃあ、食器洗いますね」カチャ・・・カチャ・・・
男「ああ、それ終わったら公園行こうか」
少女「え・・・いいんですか?」
男「昨日結局行けなかったからな。キャッチボールしに行こう」
少女「やったぁ!!」
男「その代わり、約束は覚えてるな?」
少女「はいっ!!人間には手を出さない!悪い人を見たら相手にしないで逃げる!」
男「よし、絶対に守れよ」
少女「はいっ!!!」ピシッ
男「美味しかったよ、スコッチエッグ」
少女「本当ですか?やったぁ!!」
男「ああ、また作ってよ」
少女「はい!男さんが喜んでくれるなら毎日でもっ」
男「いや、さすがに毎日はいいかな・・・」
少女「じゃあ、食器洗いますね」カチャ・・・カチャ・・・
男「ああ、それ終わったら公園行こうか」
少女「え・・・いいんですか?」
男「昨日結局行けなかったからな。キャッチボールしに行こう」
少女「やったぁ!!」
男「その代わり、約束は覚えてるな?」
少女「はいっ!!人間には手を出さない!悪い人を見たら相手にしないで逃げる!」
男「よし、絶対に守れよ」
少女「はいっ!!!」ピシッ
スタ・・・スタ・・・
男「そういえばキャッチボールの時の約束は覚えてるか?」
少女「もちろんです。ボールは全身全霊を込めて投げる」
男「よし、帰ろう」
少女「あぁ~~ん、冗談です!冗談!優しく投げますからぁ~」
男「本当だろうな?」
少女「はい。男さんでも捕れるように思いっきり力を抜いて投げますからね」
男「その言い方もムカつくな・・・」スタ・・・スタ・・・
少女「ふふ」スタ・・・スタ・・・
美青年「・・・・・・」
男「オレだってな、人間の中では結構な強肩なんだぞ」スタ・・・スタ・・・
少女「えぇ~そうなんで――」ピタ・・・
美青年「・・・・・・」
男「ん?どうした、少女。あのイケメンがどうか――」
少女「男さん!!逃げてっ!!!!」
男「そういえばキャッチボールの時の約束は覚えてるか?」
少女「もちろんです。ボールは全身全霊を込めて投げる」
男「よし、帰ろう」
少女「あぁ~~ん、冗談です!冗談!優しく投げますからぁ~」
男「本当だろうな?」
少女「はい。男さんでも捕れるように思いっきり力を抜いて投げますからね」
男「その言い方もムカつくな・・・」スタ・・・スタ・・・
少女「ふふ」スタ・・・スタ・・・
美青年「・・・・・・」
男「オレだってな、人間の中では結構な強肩なんだぞ」スタ・・・スタ・・・
少女「えぇ~そうなんで――」ピタ・・・
美青年「・・・・・・」
男「ん?どうした、少女。あのイケメンがどうか――」
少女「男さん!!逃げてっ!!!!」
男「え?いったいなに――」
少女「男さん早くっ!!逃げてください!!」
美青年「・・・・・・」
男「ま・・・待てよ・・・なんなんだよ」
少女「あの男、吸血鬼です!!!」
男「・・・え?」
美青年「・・・・・・」ザッ・・・ザッ・・・
少女「男さん、早く逃げてください!!!!」
男「逃げろったって・・・お・・・お前はどうするんだよ・・・」
少女「私はあいつを食い止めます・・・。だからその間に早く!!」ぐぐっ・・・
美青年「・・・・・・」ザッ・・・ザッ・・・
男「食い止めるってお前――」
少女「いいから早くっ!!!」
少女「男さん早くっ!!逃げてください!!」
美青年「・・・・・・」
男「ま・・・待てよ・・・なんなんだよ」
少女「あの男、吸血鬼です!!!」
男「・・・え?」
美青年「・・・・・・」ザッ・・・ザッ・・・
少女「男さん、早く逃げてください!!!!」
男「逃げろったって・・・お・・・お前はどうするんだよ・・・」
少女「私はあいつを食い止めます・・・。だからその間に早く!!」ぐぐっ・・・
美青年「・・・・・・」ザッ・・・ザッ・・・
男「食い止めるってお前――」
少女「いいから早くっ!!!」
美青年「待ってください」ザッ・・・
少女「・・・・・・」ぐぐぐっ・・・
美青年「あなた方に危害を加えるつもりはありません。君も拳を下ろしたまえ」
少女「・・・・・・」
男「な・・・なに?」
美青年「だいたい吸血鬼が人間に危害を加えるわけが・・・いや、加えられるわけがないんです。君も吸血鬼ならわかるだろう?」
少女「・・・・・・」
男「ど・・・どういうことだ?」
美青年「・・・こんなところでお話しするのもあれですから・・・。もう少し人目の付かないところに移動しましょう」
少女「・・・・・・」ぐぐぐっ・・・
美青年「あなた方に危害を加えるつもりはありません。君も拳を下ろしたまえ」
少女「・・・・・・」
男「な・・・なに?」
美青年「だいたい吸血鬼が人間に危害を加えるわけが・・・いや、加えられるわけがないんです。君も吸血鬼ならわかるだろう?」
少女「・・・・・・」
男「ど・・・どういうことだ?」
美青年「・・・こんなところでお話しするのもあれですから・・・。もう少し人目の付かないところに移動しましょう」
美青年「あなたは吸血鬼というものがどのような存在だとお考えですか?」
男「それは・・・・・・人間を襲って血を吸う・・・・・・」
美青年「化け物・・・・・・ですか?」
男「・・・・・・」
美青年「確かに。我々吸血鬼はかつて、あなた方人間の描く小説や映画に登場する化け物さながらに、人間を襲い、その生き血を吸って生きていました
吸血鬼から見れば人間は単なる捕食対象。か弱き獲物に過ぎませんでした。そして人間にとって我々は恐怖の化け物だったでしょう。・・・しかし、その関係性は長くは続きませんでした」
男「・・・・・・というと?」
美青年「男さん・・・。今や立場は逆転しています。吸血鬼が人間にとっての恐怖の対象なのではなく、人間が吸血鬼にとっての恐怖の対象なのですよ」
男「・・・吸血鬼が人間を恐れていると?」
美青年「そうです。順を追って説明しましょう。かつては先ほど述べたように、人間は吸血鬼にとって単なる食料でした
しかし、我々吸血鬼は個々の戦闘能力や殺傷能力ばかりを気にしていて、人間の持つ真の力を軽視していたのです」
男「真の力?」
美青年「団結力と統率力です。我々が一人の人間を捕食すると、人間たちは激高しその報復として吸血鬼を百人殺しました
我々は確かに日の落ちた世界では無敵の存在となります。しかし昼間の陽光の下では何よりも弱い生き物になってしまうのです
そこを突かれてしまえば我々にはなすすべもありません。昼間の間に住処を破壊されれば身動きもとれないまま日に焼かれて死に絶えるのです」
男「それは・・・・・・人間を襲って血を吸う・・・・・・」
美青年「化け物・・・・・・ですか?」
男「・・・・・・」
美青年「確かに。我々吸血鬼はかつて、あなた方人間の描く小説や映画に登場する化け物さながらに、人間を襲い、その生き血を吸って生きていました
吸血鬼から見れば人間は単なる捕食対象。か弱き獲物に過ぎませんでした。そして人間にとって我々は恐怖の化け物だったでしょう。・・・しかし、その関係性は長くは続きませんでした」
男「・・・・・・というと?」
美青年「男さん・・・。今や立場は逆転しています。吸血鬼が人間にとっての恐怖の対象なのではなく、人間が吸血鬼にとっての恐怖の対象なのですよ」
男「・・・吸血鬼が人間を恐れていると?」
美青年「そうです。順を追って説明しましょう。かつては先ほど述べたように、人間は吸血鬼にとって単なる食料でした
しかし、我々吸血鬼は個々の戦闘能力や殺傷能力ばかりを気にしていて、人間の持つ真の力を軽視していたのです」
男「真の力?」
美青年「団結力と統率力です。我々が一人の人間を捕食すると、人間たちは激高しその報復として吸血鬼を百人殺しました
我々は確かに日の落ちた世界では無敵の存在となります。しかし昼間の陽光の下では何よりも弱い生き物になってしまうのです
そこを突かれてしまえば我々にはなすすべもありません。昼間の間に住処を破壊されれば身動きもとれないまま日に焼かれて死に絶えるのです」
美青年「そうやってたくさんの吸血鬼が殺されました。女も子供も、人間の目についた吸血鬼はすべて殺されていったのです」
少女「・・・・・・」
美青年「人間は恐ろしい生き物だ。力が弱いからといって決して侮ってはいけない。そう気づいたときには吸血鬼はすでに絶滅寸前でした
今では生き残った吸血鬼たちも決して人間に姿を見せず、息を殺して闇に潜むようにして生きています
吸血鬼は絶滅した。吸血鬼はただの迷信だ。吸血鬼は人間の作り出したフィクションだ。そう人間たちに思わせることが我々の唯一の生き残る方法なのです」
男「・・・・・・」
美青年「実のことを言うと、私はこうして男さんの前に姿を現して、お話をしているのもとても恐ろしいのです
我々がこのような黒いマントやドレスに身を包むのは闇に紛れるためです。人間達のいるこの世界ではもはやこれを着ていないと本能的に落ち着かないのです
そのためこの服を脱ぐことも滅多にありません。彼女もそうではありませんか?」
男「・・・・・・」チラッ
少女「・・・・・・」
美青年「・・・・・・さて、ここまで話せば私があなた方の前に姿を現した理由が、おわかりになるのではないですか?」
男「・・・・・・昨日のことですか?」
美青年「そのとおり」
少女「・・・・・・」
美青年「人間は恐ろしい生き物だ。力が弱いからといって決して侮ってはいけない。そう気づいたときには吸血鬼はすでに絶滅寸前でした
今では生き残った吸血鬼たちも決して人間に姿を見せず、息を殺して闇に潜むようにして生きています
吸血鬼は絶滅した。吸血鬼はただの迷信だ。吸血鬼は人間の作り出したフィクションだ。そう人間たちに思わせることが我々の唯一の生き残る方法なのです」
男「・・・・・・」
美青年「実のことを言うと、私はこうして男さんの前に姿を現して、お話をしているのもとても恐ろしいのです
我々がこのような黒いマントやドレスに身を包むのは闇に紛れるためです。人間達のいるこの世界ではもはやこれを着ていないと本能的に落ち着かないのです
そのためこの服を脱ぐことも滅多にありません。彼女もそうではありませんか?」
男「・・・・・・」チラッ
少女「・・・・・・」
美青年「・・・・・・さて、ここまで話せば私があなた方の前に姿を現した理由が、おわかりになるのではないですか?」
男「・・・・・・昨日のことですか?」
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