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    元スレ上条「5億年ボタン…?」

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    1 :

    やり直し。



    上条当麻
    7月からの記録

    欠席日数…95日

    食費、入院費、その他諸々…約400万


    残金……2500円。





    上条「…留年しそう。それに金もない。」

    インデックス「出費の9割以上が入院費なんだよ…」

    オティヌス「お前…今までよく生きてこれたな」

    2 = 1 :

    上条「どうすっかなー…バイトでもするか」

    インデックス「学校は大丈夫なの?」

    上条「なんとかするさ…お前が家事できたら楽なんだけどな」

    インデックス「う…」

    オティヌス「お前…居候のくせに…」

    インデックス「こ…今回から頑張るんだよ…」

    3 :

    飯食い過ぎ

    4 :

    腹減った

    5 = 1 :

    上条「まあその辺はまた後で考えるか。とりあえず学校行ってくる」

    インデックス「行ってらっしゃ~い」

    パタン


    インデックス「…ちゃんと家事覚えようかな」


    オティヌス「……。(私にもやれる事があればいいのだが…この体ではな)」

    6 :

    きかないだろ

    7 :

    書き溜めてあるならSS速報でやれば?

    8 :

    >>6
    流石に一人だけは無理じゃね?

    9 = 1 :

    >>4

    /nox/remoteimages/fd/be/77370b0f71a0ce9df8b71527e47b.jpeg~通学路~


    上条「さて、バイトやるならコンビニかなあ、やっぱ。
    …でも俺がコンビニで働いたら毎日強盗が来そうな予感がする…」


    ???「おい」


    上条「だったら引っ越し業者とか…?いや、肉体強化系じゃないし雇ってもらえないか…」


    ???「おい、聞こえていないのか?」


    上条「うーん…そうだ、寮監とか…!」


    ???「…………。」


    バキッ


    上条「ごっ!があああああああ!?」

    10 :

    一風堂はかさねが好き

    11 = 1 :

    >>7
    書き溜めてねーぞ、です

    上条「ガハッ…な、何が…」


    ???「私を無視とはいい度胸だな、幻想殺し」


    上条「ってお前は……!

    キャーリサ!?」


    キャーリサ「久しぶりだな。ホテルエアリアル以来か?ほんとーに、お前が生きてるのが残念で仕方が無いな」


    上条「…随分な挨拶だな。」

    12 = 1 :

    上条「で?何しに学園都市まで来やがった。まさか、またオティヌスを…」


    キャーリサ「はっ…それも面白そーだし。だけど違う。今回はお前に用があってな」


    上条「…俺に?」


    キャーリサ「そーだ。聞けばお前、随分と生活に困っているそーだな?」


    上条「なっ…それがお前に何の関係がある!?」


    キャーリサ「私にとってはお前が餓死しよーが戦死しよーがどーでもいいんだけどな。しかし、お前のもとには禁書目録も居る。というわけで、私の母と最大主教が、お前の生活支援をすることにしたのだ」


    上条「……生活支援?」

    13 = 1 :

    キャーリサ「そーだ。そこでお前にこれを渡しに来た」


    上条「…これは?」


    キャーリサ「5億年ボタンと呼ばれる代物だ。これを押せば、100万円が出てくる」


    上条「ボタンを押すだけで?…地雷臭しかしねえぞ」


    キャーリサ「勿論、タダで貰えるわけがない。これを押すと、何もない空間で5億年過ごすことになる」


    上条「とんでもねえ地雷じゃねえか!?ふざけんな!!」


    キャーリサ「話は最後まで聞け。そこは餓死などの心配もなく、寝る事も出来ない。自分の身一つで5億年生きられる設計となっている。そして、5億年経過すると、全ての記憶が消去され、元の場所へ戻る。
    つまり、体感的には押しただけで100万円貰ったのと変わらないことになる」


    上条「って言ってもだな…
    そもそも、そんな事するんなら最初から100万円渡してくれればいいじゃねえか」

    14 = 1 :

    キャーリサ「そーだな。母と最大主教の話だと、お前に1000万渡すことになっていたな」

    上条「え?じゃあなんで…」

    キャーリサ「勿論、そんなもの私が握り潰した」

    上条「はあ!?お前ホントふざけんなよ!!」

    キャーリサ「それはこっちの台詞だし。母も最大主教も…アメリカのあの男もどーかしている。
    こんな、魔神を匿うよーな男に施しを与えるとはな」

    上条「っ…」

    キャーリサ「私は魔神の処遇についても、お前の処遇についても、何一つ納得していない。だから…これは罰だ。
    幻想殺し、今すぐこれを押せ。そして5億年苦しんでこい」

    上条「…これを押したところで、俺は何も覚えてないんだぞ?」

    キャーリサ「構わない。こーゆー場合は、『苦しんだ事実』が重要だ」

    16 = 1 :

    上条「そうか…じゃあ、お前がそれで気がすむのなら、押してやるよ」

    キャーリサ「ああ。言っておくけど、右手で押すなよ?」

    上条「わかってるよ…」ポチッ








    シーン







    上条「……あれ?」


    キャーリサ「ふむ…やはりダメか」

    17 = 1 :

    上条「何も出てこないぞ?」


    キャーリサ「どーやらお前の右手が反応して効果を打ち消しているようだな」


    上条「はっ?じゃあどうしようもねえじゃねえか」


    キャーリサ「?何を言っている。簡単な話だろーが。こうして」


    ザシュッ


    上条「え…」


    キャーリサ「右手を切り落とせばいい」

    18 :

    え?

    19 = 1 :

    上条「がっ…あぁぁぁあぁあああ
    あ!!!!」ボタボタ


    キャーリサ「生えてくる前に早く押せ」


    上条「てめぇ…!!」ギリッ


    キャーリサ「おー怖い。しかし、お前がやった事と比べれば右手の一つや二つ、罰にもならないし」グイッ


    上条「うわっ…」ポチッ









    キャーリサ「さあ、しっかり苦しんでこい。上条当麻」





    5億年、スタート!

    20 :

    いや左で押せよ

    21 :

    どっちで押すとか関係なかろ
    右手がある限り全身にかかるものは全て無効化される

    22 = 1 :

    上条「くっ…ここは…」


    自然物らしい自然物はない。人工物らしい人工物はない。
    往来の表現をしたが、地平線、という概念についても微妙だった。陸地も空も全てが同じ黒で統一されているため、その区別がつけられない。


    上条「ここが…5億年スイッチの空間…?いや、でもここは…!」


    見覚えのある空間。かつて、上条当麻の精神を折るために存在した、あの空間。

    ここは、オティヌスが壊した世界の姿と酷似していた。

    しかし、前回と今回では大きく違う点がある。


    上条「今回は…一人か」


    この空間に、オティヌスは存在しない。

    23 = 1 :

    上条「……。」

    右手は既に戻っている。しかし、ここには殺すべき幻想も、掴むべき希望も、何一つとして無い。


    上条「ここで5億年…?参ったな。
    流石の上条さんにも我慢の限界ってもんがあるんですよ?」

    言ったところでどうしようもなく、上条は諦めて事態を受け入れた。

    24 = 1 :

    5日目。


    上条「…本当にやることがないな」


    1ヶ月目。


    上条「…ここの記憶があればテスト勉強とかできたのにな…あ、勉強道具がねえか」


    1年目。


    上条「魔術に対抗する手段…もうちょい増やした方がいいか…?」


    10年目。


    上条「一応筋力とかはちゃんと付くんだな。向こうに戻った時には体も元通りなんだろうけど」


    50年目。


    上条「せっかくだし、ここでの体験でフィードバックできそうなものなんかないかな…」

    25 = 1 :

    かつて、沢山の人々が、この5億年ボタンを使ってきたであろう。
    そして、その誰もが、100年もしないうちに狂ってしまったであろう。

    しかし、上条当麻は狂わない。





    5000年目。

    上条「そういえばオティヌスの時は何年くらいあそこに居たんだろうな。少なくともここに居る期間よりはずっと長かったな」

    26 :

    原作でも似たようなことあったのか

    27 = 1 :

    上条当麻は止まらない。
    上条当麻は揺るがない。


    上条当麻は壊れない――――






    総体『正直、ちょっとだけ安心した』






    はずだった。

    29 = 1 :

    かつて、ミサかネットワークの総体が言った言葉を思い出される。

    絶対的な精神力も持っていても、彼は。

    彼は決して、聖人君子ではないのだ。






    2億年。


    上条「…………っ…」



    上条当麻の心に、亀裂が走った。

    31 = 1 :

    2億年5000万年。


    上条「なあ…何年目だ?」


    当然、答える者は誰も居ない。


    上条「…流石に、1億年は過ぎてるよな…?」


    過ごした時間よりも少ない時間を言う辺りが、上条当麻らしいと言える。

    32 = 28 :

    かわいそう

    33 = 1 :

    2億8000万年。


    上条「…なあ、居るんだろ?オティヌス」


    居るはずもない、オティヌスに問いかける。

    当然、返事は帰って来ない。


    上条「なんだよ…前は一緒に居てくれたじゃねえか…」

    34 :

    禁書読んだこと無いんだけど
    入院費かかってるってことは、ジョジョでいう回復役スタンドみたいなのがいないのか
    しょっちゅうすごい戦いしてるみたいなのによくそれで生き残れたな

    35 = 1 :

    3億5000万年。


    上条「……………。」


    上条「………………。」


    上条「…………………っ」


    上条「オティヌス!総体!居るんだろ!?ふざけてないで返事をしてくれ!!!」


    上条「オティヌス!お前がこの空間を作ったんだろ!?性懲りもなくまた世界壊しやがって!!説教してやるから出てこい!!!」



    上条「総体!お前この前は助けに来てくれただろ!?なんで今回は出てこないんだ!?」




    シーン…


    上条「誰か…返事してくれよ…!」

    36 = 1 :

    >>34
    上条さんは魔術の治癒が効かない且ついつも死にかけるから学園都市の超凄腕の医者に毎回かかってる

    37 = 1 :

    4億年。


    上条「……これが、罰なのか?キャーリサ」


    上条「………俺が何をしたっていうんだ…!」





    上条「俺はただ!たった一人の少女を助けたかっただけなのに!!!!!!」

    38 = 1 :

    上条「お前らが!お前らが全部悪いんじゃねえか!!
    よってたかって一人の少女をいたぶって!!

    そんなものの何処に正義がある!?どんな理由があろうと、そんなものに正当性なんてあるわけがねえ!!!」

    39 = 10 :

    原作読んでないから全っ然わからん
    オティヌスとは

    40 :

    キャーリサ性悪クソババア過ぎてワロタ

    41 = 18 :

    俺も新約8巻から読んでないからよくわからん
    オティヌスの名前は知ってるが

    42 = 1 :

    4億9000万年。


    上条「インデックスを苦しめたイギリス」


    上条「子供たちを道具としか見ない学園都市」





    上条「たった一人を全員で追い回して殺そうとする世界」



    上条「この世界に…正しいものなんて何一つないのかもしれないな」

    43 = 30 :

    あかん…

    44 :

    オティヌスってあれだろ世界無くそうとした奴

    上条さんまたお節介焼いちゃったかー

    45 = 28 :

    とりあえずキャーリサ死ねよ

    46 :

    追い付いた
    オティヌス出てて嬉しい

    47 = 1 :

    何が正しいのか、何と戦い、何を守ればいいのか、上条当麻には分からなくなっていた。

    上条当麻の心は限界に近い。しかし同時に終わりも迫っていた。

    4億9999年364日目


    上条「キャーリサ…俺はお前が憎いよ。考えたけど、やっぱり俺がこんな目に遭う必要なんてなかった」

    5

    上条「…ここから出たら、俺は全てを忘れてしまうんだろうな」

    4

    上条「…そうすれば、この怒りからも解放されるのか」

    3

    上条「…もう、苦しまずに済むのか」

    2

    上条「…また、あいつらに会えるのか」

    1

    上条「…帰りたい。」

    5億年、経過。

    48 = 34 :

    ついに……

    49 = 1 :

    キュイーン!!







     


    上条「…………………………えっ?」

    50 :

    アニメ結構やったと記憶してるが
    SSに出てくるキャラが毎度ほぼわからず辛い


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