元スレ真姫「賢い! 可愛い! 真姫様!!」
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51 = 1 :
花陽「いえーいっ!!」
凛「最高だにゃー!!」
真姫「……っ!」
凛、花陽「「アンコール!! アンコール!!」」
穂乃果「ついさっき出来上がった新曲です! 聴いてください……START:DASH」
真姫「っ!?」
真姫(そうよ! これがあったわ! さっきまでのは沢山練習したみたいだからかなりのクオリティがあったけど…これなら…)
穂乃果「悲しみに閉ざされて~♪」
海未「泣くだけの君じゃない~♪」
ことり「熱い夢きっと未来を~♪」
真姫「なっ…!?」
52 :
昨日途中で寝ちゃったから楽しみ
53 = 1 :
穂乃果「ありがとうございましたっ!!」
真姫(か、完璧に……!? 歌もダンスも……! 何者なのよ、こいつら)
花陽「すごかったよぉ…!!」
凛「ふぃーばぁー!!」
穂乃果「はぁ…はぁ…、えへへ…」
絵里「どうするつもり?」
真姫「……?」
海未「生徒会長…」
絵里「確かにパフォーマンスは完璧だったわ…でもこんな三人しか集客出来ないのにこれ以上続けても」
穂乃果「……六人です」
穂乃果「穂乃果たちのライブを観に来てくれた人は六人……一年生の子達に生徒会長、その補佐の人、あとはツインテールが椅子の影からぴょんぴょこ跳ねてる人もいます!」
54 = 1 :
にこ(……っ!?)
絵里「だから何…? 三人でも六人でも満足に集められなかったことには変わりはないでしょう?」
穂乃果「はいっ! その通りです! でも続けます!」
絵里「……どうして?」
穂乃果「やりたいからです!!」
海未「穂乃果の言う通り…私達はやりたいからやっているのです。見てわかって頂けたようにパフォーマンスはもうプロの域にまで達しています」
ことり「そこの一年生もすごく盛り上がってくれました! だから観に来てくれさえすればファンに取り込める自信はあります!」
穂乃果「このステージ……観客席をよく見渡せるんですよ…生徒会長が必死になってコール入れてくれたことも見えてました」
絵里「わ、私は別に…」
55 = 1 :
凛「ヘイッ!ヘイッ! ヘイッ!」
絵里「スターダッ!! はっ…! これはその…!!」
海未「ふふっ…」
絵里「か、勝手にしなさい! 行くわよ、希!」
希「……さすがやね、もう五年もウチの神社で一日も欠かさず練習しとっただけはある」
穂乃果「一応、成功なのかな?」
海未「まだまだです…今日もこの後、練習です」
ことり「誰か動画アップしてくれないかなぁ~」
花陽「さ、最高でした!」
凛「また次も絶対観に行くにゃー!」
真姫「……っ」
花陽「真姫様…?」
真姫「ふ、不愉快極まりないわ…!! 二人とも! 帰るわよ!!」
56 = 1 :
━━翌日
花陽(はぁ……やっぱり花陽には無理だよね……)
凛「かよちん?」
「「「真姫様がご登校されますわぁぁ!!!!」」」
凛「ほら! 早く立って出迎えの準備を」
花陽(花陽なんて歌も踊りも全然だし……あんな高レベルの中でやっていける気が……)
凛「か、かよちん!!」
真姫「……」
凛「真姫様おはよー」
クラスメイト「「真姫様ぁ!! おはようございます!!」」
「「「おはようございます!!!!」」」
真姫「うるっさいのよ!! 朝くらい静かにしなさいっ!!」
凛「ひぃっ! 今日の真姫様、機嫌悪いにゃー」
57 = 1 :
花陽(はぁ……でも……花陽もアイドル……、ん?)
真姫「……」
花陽「ま、真姫様…!?」
真姫「挨拶がないみたいだけど? 聞こえなかっただけかしら? 私の耳がおかしいの? ねぇ…?」
花陽「ひぃ….! お、おはようございます!」
真姫「あの二年共といい…貴女といい…私に反旗を翻すのが流行ってるのかしら? 何なら今ここで忠誠心を試してもいいのよ!?」
花陽「す、すみません…!! すみません…っ!!」
真姫「ふんっ…!」
58 = 1 :
花陽「うぅっ……!」
真姫「貴女、もしかして…スクールアイドルに入りたいんじゃ…?」
花陽「ぎくっ!」
凛「凛知ってるよー」
花陽「凛ちゃん! シャラップ!!」
真姫「ねぇ…?」
花陽「そ、そんな滅相もありませんよ…! えへへ…」
ふふーんっ……またしても名案を思い付いてしまったわ
昨日のライブを観る限り、悔しいけど高坂穂乃果たちは恐らく全国のスクールアイドルと比べてもかなり高レベルにいる…
人気が出てしまうのも時間の問題ね
59 :
さるるぞ
60 = 1 :
なら、その前に潰してしまおう
内部崩壊という名の破滅のロンドを…
まず花陽を刺客として高坂穂乃果たちの元へと送り込む……花陽は声も小さいしオドオドしているから足手まといになるのは火を見るよりも明らか……
あの二年共は外面だけは取り繕った様に良いから花陽の参入を拒むことはないでしょう
喜んで迎え入れた新入部員、いえ…私が送り込んだ侵入部員が足を引っ張るなんて夢にも思ってないはず
これであいつら…μ'sとかいうグループは終焉を迎えるのよ!
私ってやっぱり賢いわね……ふふっ
あーはっはっは!!
真姫「あーはっはっは!!」
「「「にゃーはっはっはっはっ!!!!」」」
61 = 1 :
真姫「花陽」
花陽「は、はい……」
真姫「私は止めないわ…貴女が本当にやりたいことなら」
花陽「はい…?」
凛「きっと真姫様はスクールアイドルのことを言ってるんだにゃー」
花陽「ス、スクールアイドル…!? 花陽には無理だよぉ…!!」
真姫(そう…無理だから入れようとしてるのよ)
真姫「そんなことないわよ! 貴女なら多分いけるわ」
花陽「む、無理ですぅ…!!」
真姫「大丈夫よ」
花陽「無理ですぅぅぅぅ」
真姫「入りなさい」
花陽「無理ですぅぅぅぅぅ!!!!」
真姫「入れ!!」
62 = 1 :
花陽「ひぃっ…! 真姫様…?」
真姫「その…えっと…花陽は良い声してるんだから大丈夫よ、自信持ちなさい」
花陽「こ、声…? そんなことは…」
真姫「ほら…あ~あ~あぁ~あぁ~♪」
花陽「あーあーあああああ」
真姫「完璧! さぁあいつらの所に行くわよ!」
花陽「い、今からですかぁ…!?」
凛「ほらほらかよちーん! 急いでー!」
花陽「凛ちゃんまで…! 誰か助けてぇぇ!!」
真姫「は? 貴女まで私をいじめっ子呼ばわりするつもり?」
花陽「な、何でもないです…! 決して助けないでくださいぃぃ…!!」
63 = 1 :
━━
穂乃果「へ?」
真姫「だから花陽を貴女たちのところに入れなさい」
凛「かよちんはずっとアイドルやりたかったんだにゃー」
海未「そうなの…ですか?」
花陽「……は、はぃ」
真姫「ほら」
凛「かよちん」
花陽「わっ…!」
ことり「……?」
花陽「こ、こここ小泉花陽です!! 小さい頃からずっとアイドルに憧れてました!! 声も小さいし背も小さい、踊りも素人以下だし頭もそんなに良くはありません…!!」
花陽「得意なことと言えば…お米をいっぱい食べることと誰かに助けを求めることくらいで…はっきり言ってこんな超級スクールアイドルグループに入っても足を引っ張り続ける未来しか見えません!!」
64 = 1 :
花陽「でも…でもっ…!! 真姫様に対する忠誠心だけは誰にも負けないつもりです!!」
花陽「さっき…真姫様が言ってくれたんです…!! 花陽のやりたいことをやれって……そんなこと言われたからスクールアイドルやってみようかなって生半可な気持ちが芽生えたんです!!」
花陽「ただの興味本意です!! でもアイドルやってみたいなぁっていうのは本当です!! だから入れてください!! お願いします!!」
真姫「花陽を入れなさい」
穂乃果「うんっ! もちろんっ!」
ことり「穂乃果ちゃん!? いいの!?」
海未「忠誠心とやらで入っても私達のハードな練習に耐えられるとは思えないのですが…」
65 = 1 :
穂乃果「きっと大丈夫だよ! 花陽ちゃんなら」
花陽「ありがとう…っ…ございますっ…!!」
真姫(ふふっ、爆弾設置完了…)
ことり「穂乃果ちゃんがそう言うならまぁいっか♪ それで二人はどうするの?」
凛「へ?」
真姫「はぁ?」
海未「もうこの際、入ってもいいですよ?」
私までスクールアイドルって……笑えない冗談は詩だけにしてよね
でも……待って……
この流れで私も自然と入り込めば、自らの手でこのグループを潰せる……?
アリ……ね
ふふっ……あーはっはっは!!
66 = 1 :
真姫「あーはっはっは!!」
海未「どうやら入るみたいですね……はぁ…」
凛「え? 真姫様も? なら凛もー!」
海未「凛なら歓迎しますよ!」
ことり「わぁ~い! 凛ちゃん!」
穂乃果「一緒に頑張ろうね! 凛ちゃん!」
凛「う、うん…」
チラッ
花陽「……」
真姫「……」
凛(うぅ…可愛がられるのも辛いものがあるにゃ…)
穂乃果「メンバーも倍になったことだし! これで廃校阻止に王手かけたも同然だねっ!」
真姫(馬鹿な女……チェックメイトをかけたのは私の方だと知らずに…ふふっ)
真姫「あーはっはっは!! あーはっはっは!!」
穂乃果「おぉ…! 真姫ちゃんがやる気満々だ!」
67 = 1 :
━━翌日
穂乃果「ちょっと! 真姫ちゃん!」
真姫「うるさいわねぇ…何よ? 愚民代表の高坂穂乃果」
穂乃果「今日の朝練! 何で来なかったの!?」
真姫「朝練……?」
海未「凛と花陽はちゃんと来てましたよ」
ことり「それもことりたちより早く」
真姫「そう…」
穂乃果「そう…じゃなくてぇ!!」
海未「明日は来てくださいね…」
真姫「嫌よ…だって疲れるじゃない」
海未「なら来なくて結構です」
68 = 1 :
真姫「朝は何かと忙しいのよ…為替変動とか株価のチェックとか」
穂乃果「か、かわせ…?? とりあえず入ったからには真面目に練習してもらうからね!」
真姫「あーはいはい…じゃあまた明日」
ことり「今から放課後の練習なんだけど…」
真姫「はぁ? 雨降ってるのにどうやって練習するのよ…」
凛「でもこのくらいの雨なら…」
真姫「……凛」
凛「や、やっぱり今日は中止にした方が…」
穂乃果「なら皆でミーティングしよ! 駅前のハンバーガー屋さんで!」
真姫「嫌よ…そもそもハンバーガーって何?」
海未「……」
70 = 1 :
━━
凛「おいしーにゃー! もぐもぐ…」
真姫「これが…ハンバーガー…?」
ことり「本当に知らなかったんだ…」
真姫「こんなのどうやって食べるの? ナイフやフォーク渡されてないんだけど?」
穂乃果「あれ? 真姫ちゃんって目悪いの? 目の前にいる凛ちゃんが見える? 見えてるならあぁやって食べたらいいんだよ?」
真姫「い、いちいち嫌味な言い方しないで!! もうっ…!」
花陽「こう両手で持って…かぶり付くんですよ…! はむっ!」
真姫「ご教授どうもありがとうございます…それにしても随分と偉くなったものですね? 小泉花陽さん」
花陽「ご、ごめんなさい…!! すみません!! すみません!!」
穂乃果「あーっ!! 穂乃果のハンバーガーがないっ!!」
71 = 1 :
穂乃果「真姫ちゃん! 穂乃果の食べたでしょ!?」
真姫「どんな思考回路してるのよ!? 話の流れ聞いてた!? 何なら私の与えてあげるわ!!」
穂乃果「え? ホント? わぁーい!」
真姫「耳障りだから食べたら大人しくしてるのよ…?」
穂乃果「はーい……はむはむっ…」
ことり「これで五人以上になったから部活申請できるね!」
海未「そういえばそんなことも言われてましたね…ストリートでも充分にやっていけるので気にも止めてませんでした」
穂乃果「あーっ!!」
真姫「うるさいー!!」
穂乃果「穂乃果の…穂乃果の…ポテトとオニオンリングとパスタとアイスとジュースが…ないっ!!」
72 :
お、みもニー立て直したんか
支援
73 = 1 :
真姫「また買えばいいじゃない…」
凛「にゃ?」
花陽「手…?」
穂乃果「んー?」
にこ「っ!?」
ことり「犯人?」
凛「あ、逃げた!」
真姫「私の下僕に何てことを…凛! 捕まえて磔にしなさい!」
凛「承知にゃ!」
にこ「ひっ…!」
凛「待てーっ!」
にこ「ごめんなさい! もうしないから! 磔は嫌ぁっー!!」
74 = 1 :
凛「逃げられちゃったにゃ…」
真姫「凛、私は捕まえて磔にしろって言ったのよ? 遂行出来ていないのにどうして戻ってきてるの?」
凛「ご、ごめん…」
真姫「謝る暇があるなら探しに向かった方が懸命だと思うけど?」
凛「う、うん…!」
ことり「もう凛ちゃんを虐めるのはやめなよ!」
海未「そうです、見てて不快感しか生まれません…というか私は真姫のことが嫌いみたいです」
真姫「貴女たち…今まで見逃してあげてたけど口の利き方にもう少し気を配ったらどうなのかしら? 私は西木野真姫なのよ!」
海未「だから何なのですか?」
ことり「その態度こそ改めた方がいいんじゃないの?」
凛「う、海未ちゃん…ことりちゃん! 凛なら…全然平気だから…」
75 :
昨日の振り返りか
76 = 1 :
凛「えへへ……じゃあさっきの人を探してくるね…」
海未「凛…」
ことり「……」
真姫「……ふんっ」
花陽(な、何…この空気……どうしよう…どうしよう……!?)
花陽(うぅ…! この場から立ち去りたいけど……)
海未「謝ってください」
真姫「はぁ?」
海未「凛は貴女の家来でもなければ奴隷でも召使いでもありません」
真姫「知った風な口利かないで…凛は私の下僕よ」
ことり「そんなのおかしいよ!」
真姫「凛も花陽も私の…、大切な…かけがえのない下僕よ……、これ以上口出しするなら容赦はしないわ」
77 = 1 :
花陽「真姫様…」
真姫「ま、まぁゆくゆくは貴女たち三人も私の下僕にするつもりだけど…」
ことり「……」
海未「……そういうことならもうこの件については何も言いません……ですが花陽、貴女は本当にそれでいいのですか?」
花陽「…はいっ!」
海未「わかりました……ですが私は、真姫…貴女のことが嫌いです」
真姫「何度も言わないで…私だって貴女なんか大嫌いよ」
“嫌い” ……幼い頃から何度、その言葉を投げつけられてきたことだろう
もう…そう言われるのも慣れた
何も感じなくなっていた
だって私は貴女たちとは違うのだから
そう自分に言い聞かせ、胸に響くのを感じないふりして受け止めるのを放棄してきた
これから先も、ずっと……多分
78 = 1 :
━━翌日
穂乃果「どういうことですか!? 五人集めたら部活にしてくれるって! 部室も部費もたんまり貰えるって!」
絵里「……気が変わったのよ」
真姫「ふざけないで! 私は西木野真姫なのよ!」
絵里「ま、真姫様が何故…!?」
真姫「訳あって今はこの庶民達と行動を共にしてるわ…高坂穂乃果を突き放すということはこの私の邪魔をするのも同義になるのよ!」
絵里「ま、真姫様…!? わかりました! では申請を許可…あぁでも…アイドル研究部とかいうのが…私はどうすれば…」
海未「アイドル研究部…?」
希「うちの学校にはアイドル研究部とかよくわからん部活が既にあって、似たような部活をもう一つ作るのはちょっとあれなんよ」
79 = 1 :
ことり「ならアイドル研究部と話をつけて合併ということならいいんですね?」
希「そういうことになるね」
真姫「合併も何も潰してしまえばいいんでしょ?」
絵里「はい! 仰せのままに…」
真姫「……わかったわ」
穂乃果「えっと…つまり、どういうことなの?」
花陽「私たち、真姫様御一行はこれからアイドル研究部に殴り込みに行くんです! そこで真姫様のお力で部室を譲って貰うと…」
穂乃果「なるほど!」
海未「あくまで潰すのは最終手段です…出来ることなら話し合いで穏便に解決したいものですね」
81 = 1 :
━━部室
にこ「ひぃっ…!」
真姫「貴女がアイドル研究部の部長…?」
にこ「た、助け…!」
真姫「逃がさない様に四方を塞ぎなさい! 多少手荒な真似も許可するわ!」
凛「今日という今日は逃がさないにゃー!!」
にこ「ふぎぃっ…! は、離せ…」
海未「話し合いましょうか? まずは席につくとこからです」
にこ「……はい」
穂乃果「穂乃果のハンバーガーやら何やら盗んだこと…許さないよ?」
ことり「まず穂乃果ちゃんに謝った方がいいと思うなぁ? 部室を譲ってくれるのはその後で…」
にこ(この人たち…怖い…)
82 = 1 :
にこ「……」
ことり「部長さん?」
にこ「……昨日はごめんなさい」
穂乃果「部室くれるなら許してあげるよ」
海未「勿論、構いませんよね?」
真姫「断ってもいいけど結果は変わらないわよ、絶対」
凛「なら痛い目みない方がいいよね?」
花陽「賢い選択…期待してます」
穂乃果「部室譲ってくれますよね? あ、穂乃果たちをこの部活…えっと…何とか研究部に入れてくれるのでもいいよー!」
真姫「まぁそうなったら部活名を真姫様研究部に改めさせてもらうんだけど」
海未「どうなのですか!?」
にこ「……わかりました」
83 = 1 :
穂乃果「よしっ!」
真姫「頭の良い子は嫌いじゃないわ」
にこ「で、でも一つ…条件があるの…」
真姫「内容によるわね…尤も既にこの部活は私のものになってるけど」
花陽「わぁー!」
真姫「花陽? 私がいつ発声の許可出したっけ?」
花陽「ご、ごめんなさい…! でも…」
凛「アイドルグッズがいっぱいあるにゃー!」
花陽「中にはもう手に入らない限定版もあるんです!」
穂乃果「もしかして部長さん…アイドル好き?」
ことり「まぁアイドル研究部作ってるわけだし…」
にこ「ニコはアイドルが大好きよ…あんたたちのことも知ってた」
にこ「この前のライブ観たわ…正直震え上がった…! ただの高校生があんな凄いステージ作れるんだって…それと同時に絶望したわ」
にこ「ニコが今までやってきたものは何だったんだろう…目指してたものって何だったんだろうって…」
84 :
がんばれ
85 = 1 :
にこ「レベルが違い過ぎる……今まで多くのスクールアイドルを見てきたけど……あんたたちに勝てるスクールアイドルなんてニコは知らない」
にこ「恐らく、今すぐプロになっても絶対に通用する…それくらいの位置にあんたたちはいるのよ」
穂乃果「まぁ…うん…」
ことり「何ていうか…そんな当たり前のこと今更言われても…ね?」
海未「物を言うのは練習量です…私達は誰にも負けないくらいこれまで練習してきました…ただの高校生たちが私達に勝てるわけがないでしょう?」
にこ「すごい自信ね…多分それもあの素晴らしいパフォーマンスに影響してるんだと思う…」
海未「ですからわかりきってることを何度も……怒りますよ?」
にこ「だから…そんなあんたたちだから、ニコも一緒にやりたい…! そう思ってたんだ…! 絶対足手まといになるのはわかってる! でもやりたいの!」
にこ「ニコもあんたたちと一緒に最高のステージを作りたい!!」
86 = 1 :
真姫「それが条件ってわけね…」
真姫(何を勘違いしてるのか知らないけど、あのパフォーマンスを出せたのは三人だったから…私達が入った今の状態じゃ出せて前の3分の1くらいかしら…)
にこ「うん……駄目?」
海未「はっきり言いますが、これ以上グループとしてのレベルを落としたくない…と私は思います」
ことり「そうだね…既にことりたちはこの部室を手に入れたわけだし…断っても何のデメリットもないよ」
海未「ですが…決めるのは穂乃果です」
ことり「うん…ことりたちは穂乃果ちゃんの意見に賛同するだけ」
穂乃果「……」
真姫「私は別にどっちでもいいけど」
海未「貴女の意見など誰も聞いていません」
87 = 1 :
穂乃果「……」
海未「穂乃果…」
ことり「穂乃果ちゃん…」
にこ「……っ」
穂乃果「穂乃果もどっちでもいいやー! 真姫ちゃんが決めていいよー」
にこ「え?」
真姫「へぇ…貴女もよくわかってきたじゃない、そうねぇ…」
海未「ほ、穂乃果!? よりにもよってこんな…真姫なんかに委ねるとは」
穂乃果「えー! だってどっちでもいいしー」
真姫「ふふっ…」
にこ「ど、どうなの…?」
真姫「入れて欲しいんだったらそれなりの頼み方ってものがあるでしょう?」
88 = 1 :
にこ「ニ、ニコも仲間に入れてください…!」
真姫「……私は西木野真姫よ」
にこ「……真姫様、私めを真姫様のお側に置いて頂けないでしょうか?」
真姫「ふふんっ…どうしようかしら」
にこ「真姫様…! お願いします! この私…ニコを真姫様の従者にしてやってください!!」
真姫「ニコ……ね、気に入ったわ! 貴女も私からの寵愛を受けられるよう日々、励むことね」
にこ「あ、ありがとうごさいます!!」
穂乃果「じゃあニコちゃんも新しい仲間に決定だねー!」
海未「これで良かったのでしょうか…?」
ことり「不安だよぉ…どうなるんだろう…」
真姫「ニコ、お手」
にこ「ニコッ♪」
91 = 1 :
疲れましたー
昨日分終了ですー
続き書いていきますー
93 :
おつかれさまー
ボーダーに食われてますやんwwwww
94 = 1 :
━━
朝。
一杯の紅茶から一日が始まる
香ばしい香りのするクロワッサンを千切り、口元に運ぶ
リビングには優雅な旋律…クラシックが流れている
至福の一時。
これが、西木野真姫様のブレックファーストだ
真姫「ふふっ、まぁまぁね」
毎朝、欠かさず為替相場のチェック…最近では帝王学も独自に学んでいるらしい
真姫「そろそろね…リムジンの用意は出来てるの?」
95 = 1 :
もはや学ぶことなどない筈なのに毎日学校へ赴き、下々共のお相手…
なんとも懐の広いお方だ
真姫「賢い! 可愛い?」
「「「真姫様ぁぁぁぁ!!!!」」」
クラスメイトからの人望もあつい
そしてなんと…この完璧にして超人の真姫様、スクールアイドルまで手掛けているのだ
真姫「え? 練習? 何でパーフェクトな私がそんなことしなくちゃいけないのよ」
皆が必死になって部活に励んでいるなか、この余裕である
やはりこのお方…底が知れない
96 = 37 :
今度は落とさないぞ
97 = 1 :
真姫「さて…今日は帰りにエステにでも」
これが真姫様率いる、我が校のスクールアイドル…μ'sのありのままの姿である…
穂乃果「って何これ!?」
海未「確か部活動の紹介の撮影だったのでは!?」
希「うん、そうや」
ことり「これ…真姫ちゃんしか映ってないよね!? 全然スクールアイドル関係ないじゃん! 練習しないとか言ってたし」
希「でもエリチ…いや、生徒会長が西木野真姫様に頭を下げれば間違いはないって言ってたから…」
真姫「その通りよ! この映像を見る者が何を望んでいるかわかる? それはこの真姫様に決まってるじゃない?」
海未「少し黙っててください!! あの…もう一度撮り直していただけないでしょうか?」
希「う~ん……」
100 = 1 :
希「それは生徒会長に聞いてみないと…」
海未「くっ…!」
真姫「ふふんっ…わかった? これが貴族の私と庶民の貴女たちとの違いよ」
希「じゃあついでにいくつか質問も」
真姫「何かしら?」
海未「貴女はもう帰ってエステでも何でも好きにしてください!」
希「曲の作詞は誰がやっとるん?」
海未「作詞は主に私が」
希「作曲は?」
真姫「勿論この私」
ことり「曲は穂乃果ちゃんと海未ちゃんと三人で作ってるんです!」
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