元スレP「“チカラ”に目覚めたアイドルたち」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
101 = 17 :
あんまペース早いとまたさるくらうぞ
102 = 1 :
響「……ッ!」
ヴォォォォォォォォォォオオン
亜美「やったか!?」
真美「んっふっふ~、音をうまいこと操れば振動を操れるんだって。その辺の石ころでも、投げてめっちゃ振動させたらとんでもない威力を発揮するのであった!」
亜美「さっすが真美~! チョーンパ振動ってやつだっけ? その辺の木をジャコジャコ斬り倒して怒られまくった経験はムダじゃなかったね!」
真美「えへへもっと褒めて……ん?」
ハムスター響「……」
亜美「ありゃ、生きてんね」
真美「咄嗟にハム化して避けたんだね。次は外さないけど」
亜美(ん……咄嗟に……? それじゃまるで)
真美「今度こそ、いっけええええ!」ヴィィィィィン
ハムスター響(響CHANGE!)シュピーン
サッ
虎響「……ふう、危なかった……のか?」
亜美「うあ、やっぱり」
103 = 17 :
かっか
104 = 1 :
亜美「真美! ひびきん、分かるんだよ! 目も見えなくて耳も聞こえないのに、こっちの攻撃が!」
真美「へ? なんで?」
虎響(ふう……また、避けれた、かな? 何の攻撃か分かんないけど、なんとなく分かる)
虎響(動物化すれば匂いで二人の大体の位置は分かるし……何より)
虎響(危険が迫ってくる感覚……分かるぞ。動物の本能、ってやつで)
虎響(集中するんだ……これなら……これならいける!)
亜美「うあうあ~、どうしよー!? こっちの攻撃が分かっちゃうんなら、どうしようもないよ~!」
真美「うーむ、こりゃひびきん討伐は諦めた方が良さそうだNE! まいったまいった!」
亜美&真美「「……と、言うとでも思ったか?」」
虎響「……?」
虎響「あれ? あーあー、うがうが、ヤンバルクイナ」
虎響(音が……聞こえる!? なんで?)
真美「くらえー!」
虎響「! そっちだな!」サッ
ズパァッ
105 = 1 :
虎響「……え"?」ガハッ
ドサッ
真美「引っかかったねぇ~、ひーびきんっ! ちなみに今のは刃物ではない、平たい石だ」フフフ
響(背中……斬られた? 痛い……痛い痛い痛い!!!)
真美「ありゃ、結構深くいったっぽいね。もう終わり?」
響(やばい、痛みで全然動けないぞ……! 斬られるって、こんなに痛いの……?)
響(バトル漫画とかだと背中斬られてもわりと平気だったりするのに……騙された!)
亜美「んっふっふ~、ひびきん、何も聞こえなかったから逆に感覚が研ぎ澄まされて、匂いとか気配とかで攻撃を読めたんだよね」
真美「でも、聞こえたら普通そっちを信じるよね。そこでかちこい真美はあえて音を聞かせて、ニセモノの音でひびきんを騙したのであった!」
亜美「真美はすごいなぁ。真美は亜美のお姉ちゃんだ。あみにはとてもできない」
響「ぐ、が……」
響(やば、声もまともに出ない……すごい苦しいぞ……)
響「なん、で……こんな、こと……」
亜美「……な~にを言うかと思えば」
真美「あのねー、ひびきんは犯人でしょ? だから処刑してるだけなの。悪いのはひびきんの方だかんね!」
106 = 1 :
響(最期まで犯人扱いか……もう、いいや。自分がどう思われてても……悪く思われるのは、961時代から慣れっこだから)
響(本当に辛いのは亜美と真美だ。自分の知ってる二人はこんな酷いこと絶対しないぞ。ってことは……誰かが二人にそうさせた……?)
響(だとしたら……誰かわかんないけど、なんてやつなんだ)
響(人殺しの罪は重いんだぞ。一生消えたりしないんだ。亜美と真美にこんな嫌なもん背負わせようなんて……)
響「なんて……ひど、い……こと…………!」ポロッ
亜美「やばっ!ひびきん泣きながらチョー怒ってる!真美、早いとこやっちゃって!」
真美「うん。それじゃ……とどめだよ、ひびきん」スッ
響(くそぅ……もう、変身する体力も、ない……ほんとのほんとに、おしまいさー)
響(ハム蔵、へび香、シマ男、コケ麿、ねこ吉、いぬ美、オウ助、うさ江、ワニ子、ブタ太、モモ次郎……)
響(ごめんな、ご飯……もう、あげられないよ……)
響(ごめんな……みんな、ごめんな…………)
真美「……あれ? 亜美、なんかした?」
亜美「何にも。一応亜美なら色抜いちゃえば透明っぽくすることはできるけどさ、まったく見えなくなるなんてことはないはずなんだけど……」
真美「それじゃあ、ひびきんは……」
真美「どこに行ったのさ?」
107 = 1 :
~池らへん~
美希「ねえねえ、犯人探しの調子、どう? ミキ、これから探そうと思うの」
春香「それがね、分かったんだ。犯人」
美希「ほんと!?」
春香「うん、今から伊織と二人で懲らしめるところなんだ」
美希「ミキも手伝う!」
美希「犯人の人……ゼッタイ許さないの!」
春香「わ、珍しくすごいやる気。それじゃあ……お願い」ニコッ
春香「動かないでくれる?」ボォウッ
美希「!?」
美希(ミキの周りが……炎で囲まれた!)
伊織「よくやったわ、春香。後は私が……決める」ギュイイイイン
伊織「フルパワー、溜まったわ」ニッ
美希(! なんか光っ……)
ズキュウウウウウウウウウウウン
108 = 17 :
かっか
109 = 1 :
美希「っつ……」ツーー
美希(いったぁ……ほっぺにかすったの。今のすごいデコビーム、明らかにミキを狙って……)
伊織「チッ……やっぱフルパワーは制御しにくいわ」
春香「ドンマイ、次は当たるよ。律子を殺した犯人……美希は、私たちでやっつけよう!」
美希(デコちゃんだけじゃない。春香もミキを犯人だと思ってる? こんなの、おかしいの)
美希「あのねえ、聞いて。勘違いしてるみたいだけど、ミキ、犯人じゃないよ?」
春香「言い訳は通用しないよ美希。私たち、覚えてるもん」
伊織「そう、見たのよ。アンタが律子を殺す……その瞬間をね!」
美希「ええっ!? 嘘なの!」
春香「嘘じゃないもん!」
美希「いつ? どこで? どーやって!? だいたい昨日は皆帰ったんじゃ」
伊織「うるさいわね……覚えてるもんは覚えてるのよ。とにかく、はっきりとね」
美希(あり得ない……ロンリ的せーごーせーがメチャクチャって思うな)
美希(こんなの、デコちゃんらしくない。まるで、人が変わったみたい……)
春香「渦巻く炎はメインヒロインの証!必殺!『スプリングファイアー』!」ボウッ
111 = 1 :
美希(人が変わった……なんだろ、この感じ……うーん……)
春香「くらええええええええっ!」ゴォォォォ
美希「ほいっなの」ビュウッ
春香「うそっ、軽くかき消された!?」
美希「今考え中。悪いけど春香と遊んでる暇なんてないの」
春香「こっのぉ~……次は決める!」メラメラ
春香「羽ばたく炎はメインヒロインの情熱!必撃!『ファイアーバード』!」ゴォォォォ
美希「ほいっなの」ビュウッ
春香「ぐっ……!」
美希「何をやっても無駄なの。お願いだから邪魔しないでほしいな」
春香「むむ……鳥の形にしたら風に強くなるかと思ったのに~」
美希「あといつもだけど、炎出す時に前口上とか技名みたいなの叫ぶのやめるべきって思うな。スベってるの」
春香「また……バカにして~……!」メラメラ
伊織(ナイスよ春香、もう少しその調子で時間稼ぎなさい)
伊織(次に光が溜まったら……大技を決めて、チェックメイトよ)
112 = 1 :
春香「燃えたぎる炎はメインヒロインの灼熱!必燃!『ファイアーッファイアー』!!!」ゴォォォォォォ
美希「んー……」ヒュウッ
春香「まだまだぁ!」
伊織「ストップよ、春香。もう攻撃はいいわ」
春香「あっ……伊織! 光、溜まったんだね」
伊織「ええ、この技……確実に決めるために、アンタにも手伝ってもらうわ」
春香「おっけー! 美希の周りを炎で囲めばいいんだよね?」
伊織「いいえ。さっきは不意をつけたからともかく、今それをやってもすぐ消されてムダになるだけ」
伊織「それより作戦があるの。まずはさっきから一定の距離を置いてる美希に近づく必要があるわ。春香、美希に向かって走りなさい」
春香「ん、分かった!」タタタッ
美希(……あ)
美希(もしかして、犯人は……)
伊織「美希! 次の私のビームで、アンタを……撃ち殺すわ」
美希「待ってデコちゃん! ミキ、分かったかも! 犯人は……」
伊織「だから、アンタよ。絶対……アンタなんだから!」
113 = 17 :
ピヨォ
115 = 1 :
美希「違うの! ミキがやるわけない! 二人とも、そう思い込んでるだけで……!」
伊織「ッ……うるさいうるさい、うるさーい!」
美希「なっ……」
春香(美希に近づいてどうするんだろ……至近距離から炎をぶち込めばいいのかな?)タタタッ
春香「って、わわぁっ!」
すってーん!
美希「あっ、春香転んだ」
伊織「くらいなさい!」キュイイイイン
美希「! 来るっ!」ビュウッ
伊織「!」グリンッ
美希「ふふん、風でデコの向きを変えちゃえば、ビームは当たらないの!」
伊織「ふーん、そうくるなんて……まったく予想」
伊織「通りだわ」
美希「!」
伊織「その回避方法は、ギリギリまで私の方を見ていなければならない……だからこそ、コレが効く」
116 :
太陽拳!
117 = 17 :
ぐわああああああああ
118 = 17 :
ぐわああああああ
119 :
目がぁぁぁ
120 :
大好きだよ雪歩
121 = 1 :
伊織「強すぎる光は闇を生むのよ。さぁ……目に焼き付けなさい」
美希「……まさか!」
伊織「もう、遅い」
ピカッーーーーーーーーーー
美希(まぶしっ……)
伊織「気づいたところで、光より早く瞳は閉じられない。そう、一瞬あれば十分なのよ」
伊織「溜めに溜めたエネルギーの全てを込めて、全方位に向けたこの光。直視して耐えられるのは光使いの私と……眼鏡で反射できる律子くらいでしょうね」
美希(目が……焼けるように痛いの……!)
美希「ッ……ビームを、印象付けてたのは、このため……?」
伊織「ビームが来ると分かっていたなら必ず対策を取る。光栄に思いなさい。アンタならそうすると、信じてやったのよ」
美希「春香をこっちに走らせたのも、転ぶことを計算に入れて、光を見せないためにやったことなの……?」
伊織「まあね。巻き込むわけにはいかないし、目を閉じるように合図を送ればアンタなら察していたでしょうしね」
春香「いたた……何があったの」
伊織「美希、転んだ春香の背中を見たその時点で、アンタの黒星(負け)は決まっていた」
伊織「これが春香の必殺技、名付けて『転倒無視(ダイビンスルー)』よ!」
122 = 17 :
かっか
123 = 1 :
春香(なんか勝手に変な技名付けられた)
伊織「ほらどうしたの美希? 目を開けなさい。ま、どうなってるか、だいたい想像できるでしょうけど」
春香「ん……え、もしかして伊織、美希の目を……失明、させちゃったの?」
伊織「そうよ。ちょっと汚いかもしれないけど……勝てばよかろうなのよ! にひひっ」
春香「うわぁ……それはちょっとあんまりだぁ」
美希「……」
美希「だから何?」
伊織「……は?」
美希「感覚で分かる。ミキ、確かに目、見えなくなってるよ。でも……こんなのどうせ一時的なもの」
美希「明日になれば、治ってるの」
伊織「はんっ、馬鹿ね。アンタに明日は来ない。今、ここで、私が! ……やっつけちゃうんだから!」
美希「ううん、来るよ。明日も明後日も、ずーっとその先も、来るの。だってミキ……さっき決めたから」
美希「死のうなんて思わない。楽に生きようとも……もう思わない」
美希「ミキは生きる。律子さんが生きられなかった未来を……辛くても苦しくても、一生懸命生きてやるの!」
春香「……!」
125 = 116 :
太陽拳は天津飯の技じゃなかったのか!
何故か使うたびに天津飯の技だっていちいち言われる太陽拳
126 = 1 :
春香「律子……さん、か」
美希『ねえ、律子』
律子『さんを付けなさい』
美希『うん今度ね。それより律子あのね……』
律子『おいこら』
春香(あの美希が……)
伊織「春香! やっちゃいなさい!」
春香「あ……う、うん」ゴォォォッ
美希「ああっ!」ボウッ
春香「えっ……」
春香(当たっ、た……今まで一度も、それが…………)
春香「こんなに……簡単に……」
伊織「今のうちに畳み掛けなさい! どういうわけか反撃してこないし、チャンスよ!」
春香「……」
美希「はぁ……はぁっ……生きる…………生きるの…………!」
美希「みんなで……生きるの……っ!」
春香(美希……)
127 = 1 :
伊織「……春香! 迷わない!」
春香「!」
春香(そうだ、美希は律子さんを……だから)
春香「殺さないと……私が……!」
春香「うわああああああっ!!!」ゴォォォォォォォォォォォォォォ
美希「きゃああっ!!!」ボォォォォッ
伊織「よし、その調子よ」
美希「あぐ……」ドサッ
春香「はあ、はあ……」
春香「……ッ」
春香「反撃してよ! いつもいつも……なんで……」
春香「なんで攻撃、しないの……!」
美希「……したくない、から……しない……だけ」ゴフッ
美希「だって、痛いの、ヤなの……みんな……同じなの……ジョーシキ、なの…………ッう」
春香「……~~~ッ」
128 = 76 :
ゆ
129 = 17 :
き
130 = 1 :
伊織「春香! なにボケっと突っ立ってんの!? 美希は律子を……」
春香「伊織は黙ってて!」
伊織「なっ……」
春香(……知ってるよ。美希は初めてチカラに目覚めたあの一件以来、今まで一度もチカラを使って人を攻撃したことがない、って)
春香(いつだってそうだったね。私が美希に何をしても……美希は決して私に手を出さなかった)
春香(なのに私は……ちょっと美希にバカにされたりしたくらいで……簡単に美希に炎を向けてた)
春香(美希は正直なだけだったのに……悪気なんてなかったかもしれないのに…………私は……!)
伊織「春香! 美希が……美希が憎くないの!?」
春香(……私は美希を、憎んでた)
春香(個性も、才能も、積極性も……私にないものを全部持ってる美希が、憎かった。それで、美希の軽い一言にイラッときて、私は美希を攻撃した)
春香(それでも美希は簡単に攻撃をあしらって……それを繰り返すうちに、攻撃することに抵抗がなくなってきて……口実さえあれば、美希に炎を向けるようになった)
春香(けど……それはただの嫉妬。憧れが生んだ醜い嫉妬。気ままな北風に憧れた太陽のジェラシー。分かってる。美希は……何にも悪くない)
伊織「美希が律子を殺したの、覚えてるんでしょう!?」
春香(憎んでたからこそ、美希のことはよく知ってる。美希が律子さんを殺すなんてあり得ない。ならこの記憶は? ……これはきっと)
春香(嫉妬が生んだ……幻!)カッ
131 = 17 :
ほ
132 = 1 :
伊織「ったく……もういいわ。光は溜まった。私が……決める」キュイイイイン
美希「……」
春香「ええええええいっ!!」
ゴオオオオオオオオオオオオオオ
伊織「!?」
伊織(炎の幕……? 分断、された!)
春香「逃げるよ、美希!」ガシッ
美希「えっ」グイッ
伊織「逃がさなっ……ぐっ、ダメ、スモーキーすぎる。煙がどんどん出てきてまったく見えない。これじゃ狙いが定められないじゃない!」
美希「春香……? 美希を……おぶっ、て…………助けて……くれる、の……?」
春香「ごめん美希。ケジメは、つけるから」タタタッ
伊織「……まったく、お手上げだわ。こうなったら……仕方ないわね」
伊織「美希!!」
美希「!」
伊織「やよいを……助けてあげて!!」
133 = 116 :
燃える展開になってきた
134 = 17 :
うおおおおおおおおおやよいいいいいいいいいいい
135 :
スモーキーすぎるワロタ
136 = 1 :
美希「えっ……でも……」
伊織「やよいは、良い子なんだから!! 絶対……絶対!!」
美希「……」
美希「行、こう……春、香……」
春香「……どういうこと?」タタタッ
美希「……デコちゃん……気付いてたの、かな」
伊織(ふん……その仮説なら、私だってとっくに思い付いてたわよ)
美希「あのね……ミキの、予想……で…………は…………ううっ」
春香「わわ、喋らなくていいよ。ごめん美希……本当に、ごめん」タタタッ
伊織(でも……認めるわけにはいかないじゃない。私の記憶が、美希への殺意が、もしもウソっぱちのものだとしたら……そんなことができそうなのは……人の心に干渉できそうなのは……ッ!)
~事務所屋上~
やよい「なんですか? 聞きたいことって」
千早「……単刀直入に言うわ」
千早「高槻さん、私はあなたを疑っている」
137 = 1 :
やよい「疑ってるって……何のことです?」
千早「……高槻さん、昨日はあの後どこに行ってたの?」
やよい「ええっ、どこって……律子さんに言われた通り、すぐに帰りましたよ?」
千早「ええ、真っ先に帰った……はずだった。でも実は私、あなたの様子が変だった気がして……確かめるために、帰っているであろう時間に、あなたの家に電話したの」
千早「……弟くん、言ってたわ。姉ちゃん、まだ帰ってない、って」
やよい「……あー、そういえば少し寄り道したかも」
千早「それだけじゃないわ。貴女のポケット、いつもより少しだけ膨らんでる。ちょうど眼鏡分くらいかしら」
千早「そこ……何が入ってるの?」
やよい「……はぁ」
千早「それに……なんの根拠もないのだけれど……」
千早「昨日今日だけじゃない。最近の高槻さん、どこか変。表面上は変わらないけれど、内部のどこかで何かが違う、ような気がする」
千早「私も迷っているの。だから答えて。律子を殺したのは…………あなた?」
千早さん「違うのなら、証明して。あなたがやってないことを、証明して。でないと私……あなたを……」
やよい「あうぅ……証明なんて無理ですよぉ~。だって」
やよい「私がやったんだもん」
139 = 1 :
千早「……え?」
やよい「あれ? 自分の予想が当たって、なんで驚いてるんですか? 普通、喜ぶところかなーって」
千早「高槻さん……どうして……」
やよい「どうしてって言われても~……私にもおっきな目標ができたので、そのために……欲しかったから、かな?」
やよい「ついでにもっとバラしちゃいますけど、なんと、春香さんと伊織ちゃんと亜美真美とあずささんと貴音さんは、もう私の支配下なんです!」ドヤァ
千早「……は?」
やよい「まあ私にとってはちょっとしたゲームみたいなものです。私ゲームなんてほとんどしたことないんですけどねえへへ」
やよい「と、鉄板の貧乏ネタが決まったところで……正直に言うと」
千早(違う……!)
やよい「本当は千早さんにもそうなってほしかったんですよ。でも千早さん変に警戒してたから触れなくて……直接触らないと意味ないから、私のチカラ」
千早(違う…………ッ!)
やよい「ふー、正直に話してスッキリしました。やっぱり人間、正直が一番ですね!」
千早(こんなの、高槻さんじゃない……!)
やよい「……さて」
やよい「もう、いいですか?」
140 = 17 :
やぁよぉいぃ
141 = 1 :
千早「え?」
やよい「ネタばらしはもう、これくらいでいいでしょうか? 飽きちゃったんで」
千早「ッ…………そう、ね。もう……充分だわ」スッ
ガシャコーン
やよい「!」
千早「あなたの周囲を厚い鉄板で取り囲み、閉じ込めたわ。私が解除しない限り、あなたはそこから出られない」
千早「できれば、外れて欲しかった……あんなに純粋でかわい……良い子だった、高槻さんが犯人だなんて」
千早「でも……高槻さん、あなたはもう……」
千早「……」クルッ
千早「あなたの処分は、皆で話し合って決めるわ。それじゃあ、その閉ざされた場所で反省でもして待ってなさい」
千早(これで……これで、いいのよ)スタスタ
千早(かわいそうなんて思っては、ダメ。高槻さんはもう……私の好きな高槻さんじゃ、ないのだから……)スタスタ
バゴォン!!
千早「……え?」クルッ
千早「!!」ガシッ
142 = 17 :
千早さんそれ死亡フラグ
143 = 1 :
やよい「えへへ、やーっとさわれましたぁ……」グググ
千早「あ……あぐ……」
千早(頬を掴まれて……くっ、なんて、力……!)
やよい「何をどう考えたらあの程度で私を止めた気になれるんだろ。あんな鉄板くらい、普通に殴り壊せますよ?」
やよい「この、メガネンサックで」スッ
千早(……律子、の……やっぱ、り、あなた……が……)
やよい「もー、あれだけのことを聞いといて、無事に済むなんて思ってたんですか? あはは」
やよい「……この、みのほろしらずっ」
千早(この子、まさか……律子の、チカラ、を……!)
やよい「板使い……かぁ。千早さん、自分のチカラを全然つかいこなせてなかったみたいですね、もったいない」
やよい「だったら……私がもらったほうがいいですよね」
千早(や……め…………)
やよい「それじゃあ、この辺で……さよなら千早さん。関係ない話ですが、このレスちょうど72レス目ですね」
やよい「死んじゃうあなたをここに置いて……私は先に進みます」
千早(誰か……ッ!)
144 = 35 :
今ならアイドル襲ってもやよいに操られたぢて言い訳が使え…
145 = 17 :
痔
147 = 1 :
~???~
雪歩「あ……あうぅ……」ミシミシ
雪歩(痛い……押し潰されそうですぅ……)ミシミシ
貴音「まこと、申し訳ございません。らぁめん屋へ行くというのは嘘です」
貴音「全ては……そう。以前隠れた名店を探していたときに発見した、滅多に人の通らないこの地へと誘導するため」
貴音「ここへ来た時点で助けなどないものと思ってくださいまし。誰の目にも触れぬまま、貴女は裁かれるのでございます」
雪歩「うう……わたし……何か…………したっ、け…………」ミシミシ
貴音「恍けても無駄です。私は知っているのですよ、あなたが律子嬢を殺したことを」
貴音「律子嬢はアイドルとしての活動もさる事ながら、プロデュース業も真剣に取り組む、765プロに必要不可欠な存在でした」
貴音「そんな彼女の命を奪った罪……法で裁かれるのを待つ必要などありません」
貴音「それでは……月に代わって、埋めて差し上げます」
雪歩「わけが……わからないですぅ……」ミシミシ
雪歩(とにかく、何故かはわからないけど、このままじゃ四条さんに、殺されちゃう……)ミシミシ
雪歩(なんとかしないと……なんとか……)ミシミシ
雪歩(『重力使い』……対策、は……)ミシミシ
148 = 1 :
雪歩(……そうだ、確か四条さんのチカラは範囲に限りがあるはず)ミシミシ
雪歩(一旦地中に潜って土を流動させて横移動をして、四条さんのチカラから逃れられれば、後は……)ミシミシ
貴音「ちなみに、地中に潜るなどといったことは考えませんよう」
雪歩「!?」ミシミシ
貴音「今貴女にかけている重力は範囲指定ではなく対象指定……一度捉えてしまえば、解除するまではたとえ私が貴女を身失おうとも重力はかけ続けられます」
貴音「一度潜ってしまえば、あなたはもう二度と日の光を浴びることなく息絶えるでしょう」
雪歩「……!」ミシミシ
貴音「さて、大地の密度も硬度も支配できる貴女だけの特権です」
貴音「このまま押し潰されるか、あるいは地の底へ沈むか……お好きな方を、どうぞお選びください」
雪歩「……」ミシミシ
雪歩「ふふっ」ミシミシ
貴音「はて、何がおかしいのです?」
雪歩(そうか、それなら、私に出来ることは……)
ボゴォッ
貴音「! なんと、私の足下に大穴が……」
149 = 1 :
貴音「……だから何だと言うのですか?」フワァ
雪歩「……」ミシミシ
貴音「無重力や反重力……対象にあらゆる力をかけられる『重力使い』であるこの私が、よもや穴に落ちるとでも?」
雪歩「ふ……ふふ……」ミシミシ
貴音「……まだ、笑いますか」
雪歩「二……本…………使わせ、た……」ミシミシ
貴音「……なるほど、気付いていましたか。確かに私のチカラ、同時に対象とできるのは二つまで。力の源は腕ですゆえ」
貴音「右手は貴女に、左手は私に……今、私の両腕は使用中。他の対象に重力をかけることは確かにできません」
貴音「しかし……これで十分。貴女にこの状況を打破することは……」
雪歩「たしかに、でき……ない……」
雪歩「私に、は……!」
貴音「? 助けに期待しても無駄ですよ。先ほども言いましたが、この地は人の通らぬ秘境。普通に生活していては決して辿り着けない……」
雪歩「それでも、来る……! きっと、来てくれる……っ!」ミシミシ
雪歩「真ちゃんは……来る!」ミシミシ
真「雪歩ぉぉぉぉぉおおおおおおお!!!!!」ダダダ
150 = 17 :
真ちゃん!
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