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    元スレ咲「麻雀放浪記」

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    1 :

    「カン リンシャン、ツモりました。大星さんの責任払いでラストだね」

    「カンドラもろ乗りで倍満じゃない……おっそろしい」

    淡 トップ→ラス

    「さて、6回戦終わって清算だけど……大星さん、お金足りてる?」

    「……カンドラは乗らないんじゃ」

    「?誰がそんなこと言ったの?」

    「あはは」

    「表じゃ乗せてないだけだよぉ……王牌の支配が私の能力なのに、どうしてそう思い込むのかなぁ」

    「大星さんはいくらの負けかしら?」

    「合計1200万円のマイナスだね。200万円足りないよね」

    2 = 1 :

    「……もう一回」

    「ん?」

    「っ、サキ、お金廻して!」

    「いいけど……返すアテはあるのかな?」

    (4回戦までは順調だったんだ。サキがカンドラ乗せられるなら、私はその倍裏ドラを乗せてやるから)

    「夜は長いよ……ゆっくり打とうよ、淡ちゃん……」

    3 = 1 :

    「で、合計7000万の負債ねぇ」

    「相変わらず宮永さんは強いなぁ……じゃあ、ボクはこれで」

    「ウソ……私が競り負けるなんて……」

    「で、返してくれるのかな?お金。」

    「……1ヶ月待って。稼いでくるから」

    「何で?」

    「麻雀」

    「冗談がうまいなあ、淡ちゃんは。」

    「久!もっと高レート紹介して!」

    「やあねぇ。あなた、もう種銭もないじゃない……まあ、ソッチの仕事ならいくらでも紹介してあげられるけど」ボソ

    4 :

    淡は負けてボロボロになるのが似合う

    5 = 1 :

    無謀な賭け麻雀によって淡は莫大な負債を背負わされてしまった……


    (じゃあ、どうすれば……)

    「……」

    「ふー……この場合、黙っても仕方ないんじゃないかしら?ねぇ、マコ」

    まこ「そうじゃのぉ。ワシはあくまで場を貸しとるだけじゃから、客に金も廻さんし、その手のトラブルはお客さん同士に任せとるんじゃが……」

    まこ「どーしても解決せんっちゅうんじゃ、その筋の人に間に入ってもらって」

    「あわわ、染谷先輩、いいですよぉ。先輩の手、煩わせるまでもないです。それに、もう来てもらいますから」


    「遅くなってごめんねー宮永さん。一応事務所のお金持ってきたけどー……その様子じゃ勝ったみたいだねー」

    6 = 1 :

    「ひっ」

    「そんな怖がらないでよー……で、お金足りないみたいだね、どうする宮永さん?」

    「とりあえず淡ちゃんから何かないかな?」

    「もう少し……待ってください……お金、借りてきます……」

    「誰から?」

    「テルやスミレ……昔の知り合いから……」

    「じゃあ、今すぐ電話してお金持ってきてもらってよ」

    淡は手を震わせながら携帯電話を取り出した

    7 = 1 :

    「もしもし……スミレ?夜遅くにごめん……もう2時?あはは……」

    「ちょっとお金貸してくれない?……うん……」

    「そう……えっと7000……あ、もちろん、他の人にも頼んでみるけど」

    「7000円じゃなくて、7000万円……え、無理?……うん、ごめん……」


    「もしもし……あ、やっと繋がった、テルー……お金貸して?」

    「7000万円!ちょっと急いで必要!……あ、無理……ごめん……」


    「もしもし、尭深?お金貸して!大至急!7000万円!」


    「セーコー……お金貸してぇ……」


    「テルー、やっぱり無理かな?本当に、ないとヤバい……っ、この薄情者!」

    9 = 4 :

    誠子は傭兵で稼いでなかったか

    10 = 1 :

    「はぁ、はぁ……」

    「無理みたいね」

    「どうすれば……」

    「どうすればって、困るのはこっちだよぉ」

    チックッタク チックッタク チックッタク

    「もう3時よ……いい加減、なんとかしないとね、大星さん」

    「竹井さんのお店で働けばー?」

    「そうねぇ、7000万だと返すのに20年はかかるわね……利子とかも含めたら多分それ以上……そんなに働けないし」

    「確か、知り合いの監督が若い娘探してたから、そこに売ってみる?すっごいハードなやつだけど」ケラケラ

    「っ……!」

    11 = 1 :

    「あら、生娘じゃあるまいし、女がお金に困ったら、どうすればいいかくらいわかるでしょ?」

    「勘弁してください……」

    「ウチの店にも何人かいるわ。夢も希望もぜーんぶ奪われて、毎日荷馬車のように働いてるわよ……ねえ、咲?」

    「あはは……罪悪感あるんですよ、私にも」

    「とりあえず、事務所に連れてく?ここじゃ染谷さんにも迷惑だし―」

    「ごめんなさい」

    淡は目に涙をため、深々と頭を下げた。

    「やっと言えたわね……でもねぇ……そんなまるで遅刻を詫びるみたいに謝っても。7000万円よ?人一人の命が買える額よ?」

    「ぅぅ……」

    淡が膝を床につけようとしたその時だった……!

    13 :

    良いねぇ

    14 = 1 :

    「待って、淡ちゃん」

    「サキ……?」

    「まだ淡ちゃんから取り立ててないものがあった」

    「?」

    「その制服!白糸台のでしょ。ねえ、部長、たしかそういうお店ってありますよね?」

    「あー……あるわよ。白糸台はお嬢様学校だし、下着と写真付きで10万円くらいで売れたかしら?」

    「じゃあ、とりあえず淡ちゃん。10万円、今すぐ返して。」

    15 = 4 :

    龍門渕に買われるのかな

    17 = 1 :

    それから10分後。換気扇が静かに回る雀荘Roof-Top東京支店(マンション)の煌々とした明かりの下で、淡は身ぐるみを剥がされて土下座していた。

    「性交とはまた別の快感ね、これを見るのは。気持ちいでしょ、咲。さっきまで戦ってた相手をこうやって汚い地べたに這いつくばらせるのは」

    まこ「ウチは毎日掃除しとるぞ」

    「咲が来る日だけは掃除しないでよ、まこ」

    まこ「そげなこと言うても」

    「……っ……っ……うぅ……」

    「あら、泣いてるの?泣き止むまで顔あげちゃダメよ?女の涙は武器なんだから」

    「でも、こんなことしてもお金は返せないよね、淡ちゃん」

    18 = 1 :

    「どうするの、咲?」

    「とりあえずー……少しずつ返してもらいましょうか、淡ちゃん、顔上げて?」

    「くっ……うぅぅ……」

    「姉帯さん、足は?」

    「智美ちゃんに送ってもらったよー今もマンションの駐車場で待っててもらってるけどー?」

    「じゃあ、淡ちゃん、一緒に行こうか?」

    「あ、あの、服は?」

    「?淡ちゃん、お金ないんでしょ?」

    「あらあら」

    まこ「毎度あり。アンタも今度は身の丈にあった額で打ちんさいよ」

    19 = 1 :

    淡は裸のまま、駐車場の車に連れて行かれたのだった……

    智美「可愛い子だな、ワハハ」

    「ねー!外国人みたいな綺麗な髪!」

    「見とれてないで安全運転でお願いね。」

    黒塗りの車の座席

     咲 ワ

    姉 淡 久


    「ねえ、咲、着くまで触ってていいかしら?もー我慢出来ないわ!」

    「部長、ちょっと待って下さいよぉ」

    (どこに連れて行く気だろ……事務所?それとも……そういうホテル?)

    智美「あと少しでつくからそれまでの我慢なー」

    「安全運転でね!」

    20 :

    みんなグルかよ

    21 = 1 :

    一行が着いたのは日本一の繁華街の表通りだった……

    「そろそろ4時ね。でも人がたくさんいるわね、さすが不夜城」

    「あ、あの」

    智美「着いたぞ―」

    「さ、下りるよ、大星さん」

    「え?え?人が?」

    「スモーク張ってるから中は見えないよ」

    「で、でも」

    「さー下りた下りた」

    22 = 8 :

    /nox/remoteimages/7d/7c/3257ad1eb8fbb9c8a24069a783bc.jpeg

    24 = 1 :

    下りたのは姉帯と淡だけだった。

    (うっ……ジロジロ見られてる……なんでこんなことに……)

    「えーっと、小道具はトランクの中だね」

    (やだ、何されるの……これから……)

    夜の寒い風が淡の体を抜けていく。

    「はい、これでお金稼いで?」

    「カンカンと……立て札……『お金を恵んでください』……え?え?」

    25 :

    だじぇじぇじぇ

    27 = 1 :

    「頑張ってね、大星さん」

    「ゆ、許して!許してください!」

    「大丈夫、大丈夫!大星さんに手出そうとしたら私が止めるから!そこで、さっきの雀荘でやったみたく、ね?」

    「サキ!サキ!許して!許して!なんでもするから!」ドンドン

    「高いクルマだからあんまり叩かないでよーそれになんでもするなら変わらないんじゃない?」

    「サキィ~~~~~」


    「頑張ってね、淡ちゃん……7000万円、あ、6990万円か」


    淡編 終わり

    30 = 1 :

    Roof-top東京支店

    「ロン!18000!いやー、久しぶりに咲から出たわ~」

    「はい。その待ち、強いですねぇ」

    「あら、ただの地獄単騎よ?」

    「ワンゲーム100万単位で動く麻雀でその巡目その手でリーチする人はいませんよぉ」

    藤田「相変わらずだな、竹井は」

    「ちょーバイオレンスだねぃ、ウチのチームに入らないかい?久ちゃん?」

    「あはは……まだ自由の身でいたいんで」

    32 :

    藤田「おっ、ツモ。これでラスト」

    「あちゃー、やっぱさすがプロ!」

    「……辻垣内さんのところだと、ネリー・ヴィルサラーぜ……」

    「サカルトヴェロの奇跡、か。あの子もウチに欲しいんだよねぃ」

    藤田「まるで魔物のバーゲンセールだな、近頃は」

    「ネリーちゃんかぁ……」

    「どうする?咲?狩りに行く?」

    藤田「やめとけ、やけどするぞ」

    「アハハ、藤田さん、こいつら、言っても止めないと思うよ」

    「うーん……どうしようかなぁ」

    34 = 1 :

    「あー、もしもし、竹井さん?」

    「久しぶりね、何かしら?」

    「いやー、ボクのところに人づてで連絡あったよ、辻垣内さんのところから」

    「あちゃー、思ったより早かったわね」

    「今度は何やらかしたのさ!」

    「うーん、色々、としか」

    「はぁ。ボクもこれ以上あなたたちと付き合うと商売不味くなるかもなぁ」

    「え?え?そんなつれないこと言わないでよ!」

    36 = 32 :

    「あー、もしもし、竹井さん?」

    「久しぶりね、何かしら?」

    「いやー、ボクのところに人づてで連絡あったよ、辻垣内さんのところから」

    「あちゃー、思ったより早かったわね」

    「今度は何やらかしたのさ!」

    「うーん、色々、としか」

    「はぁ。ボクもこれ以上あなたたちと付き合うと商売不味くなるかもなぁ」

    「え?え?そんなつれないこと言わないでよ!」

    37 = 32 :

    「要件を言うね。辻垣内さんは、竹井久と宮永咲の東京追放を要求しているよ」

    「ふーん、やっぱりそう来るか」

    「1週間以内に東京を出て行かないと命の保証は出来ないって」

    「それは困ったわね」

    「あんまり困っているように見えないけど」

    「いや、ほんと、死にたくないわ。」

    「いつ刺されてもおかしくない癖に」

    「そこら辺は上手くやってるわよ」ケラケラ

    38 :

    さいばらりえこは?

    41 = 32 :

    「で、どうするの?黙って出てくタマでもないでしょ?」

    「先方にその要求を飲むこちらの条件を伝えてくれないかしら」

    「いいけど、ボクが出来るのはそこまでだよ?」

    「東京での最後の麻雀がしたいのよ。辻垣内さんと。2対2のデスマッチ」

    「それで東京残留を賭けるの?向こうは乗らないと思うけどなぁ……」

    「いやいや、東京からは出てくわよ。すっごくすっごく残念だけど。辻垣内さんに睨まれたら仕方ないわ」

    「うーん」

    「それに、辻垣内さんも根っからの麻雀打ち。絶対乗ってくれるわよ」

    「2対2ならネリーが絶対来ると思うけど」

    「それならそれでいいわ。こっちにも咲がいるし」

    「で、何を賭けるの?お金?」

    「賭けたいのは、お互いの人権よ」

    42 :

    いいっすね

    43 :

    そんなことしたら東京でてっても殺されるだろwwwwwww

    44 = 35 :

    これは……

    45 = 32 :

    ダヴァン「馬鹿げてますね、お互いの人権なんて。素直に出て行けばいいものを」

    辻垣内「……」

    ダヴァン「サトハ!断りの連絡を入れておきますよ!」

    辻垣内「……いや、待て。竹井から送られてきたこの条件……6回戦で竹井久と私の成績を競う。純粋な競技麻雀だ」

    辻垣内「私は明らかに竹井より打てるだろう。そして宮永咲より強いのがネリーだ」

    ダヴァン「ネリーを使いますか、ここで……少し場違いでは?」

    辻垣内「そもそも私はあの二人を生きて東京から出すことには反対だったんだ。あの二人が東京でしでかしたことを考えれば、とても許しておく気にはなれないな」

    ダヴァン「それがジャパニーズ・ジンギってやつですか?」

    辻垣内「老人たちは甘すぎるのさ」

    46 :

    ガイトさんがヤーさんという風潮

    47 = 32 :

    「いくつか条件が付いているけど、基本的にOKだそうよ」

    「そうですか」

    「まあ、勝っても東京から出て行くことになるんだけどね、そこは辻垣内さん一人ではどうしようもないと思っていたけど」

    「辻垣内さんなら自分の命を賭けてでも、私達を殺しに来ると思ったから」

    「それが任侠ってやつですよね、馬鹿だなぁ」

    「咲、それ彼女の前で言ったらその場で斬り殺されるわよ」

    「ひっ……気をつけなきゃ」

    「でも東京から追放は痛いわね……可愛い子が……」

    「勝ったら大阪で祝勝会しましょうよ、あそこなら辻垣内さんのとこの影響もないし、美味しい店、末原さんに紹介してもらいましょう!」

    「大阪……いいわね」

    48 = 42 :

    大阪で悪さするんですね

    50 = 35 :

    面白い


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