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    元スレ女騎士「警備というのも、ヒマなものだな」オーク「まったくだ」

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    タグ : - オーク + - 女騎士 + - 平和 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    51 = 1 :

    第四話『異種間に恋愛は成り立つか?』



    ~ 警備兵詰所 ~

    騎士「まったく……」バサッ

    オーク「どうした?」

    騎士「町の子供が、女性の裸などが載っている本を読んでいたから没収してきた。
        多分、町民の誰かが捨てたんだろう」

    オーク「ふうん」

    騎士「ずいぶん冷めた反応だな。キサマはこういうのは興味ないのか?」

    オーク「お前はオークの裸に欲情するのか?」

    騎士「まぁ……せんだろうな」

    オーク「だろ?」

    オーク「人とモンスターが共存関係になったとはいえ、
        異種間のカップルなんてまだまだレアだって聞くしな」

    オーク「といっても冷めてたのはエロ本に興味がないからじゃなくて、
        こないだオーク村に帰省した時、面倒なことになったからなんだけどよ」

    騎士「面倒なこと?」

    52 :

    素直に引けるあたり2人はまだ大丈夫

    54 = 1 :

    オーク「村長の家に寄った時、最初は世間話してたんだけどさ……」

    オーク「いつの間にか話の流れで、村長の娘とデートすることになっちまったんだよ。
        ぶっちゃけ村長の娘とかほとんど知らねえし、
        オレもその気はないってのによぉ……」

    騎士「ほう、キサマもか」

    オーク「キサマもか……って?」

    騎士「実は私もこの間、家に戻った時──
        親交のある貴族の御曹司と、デートすることになってしまったんだ」

    騎士「どのみち交際は断るつもりだが、
        よく知りもせぬ男と一日二人きりというのは、正直いって気が重い」

    オーク「なるほど……」

    オーク「なぁ……だったらダブルデートにしねえか?
        一対一なら気まずいけど、二対二なら気楽だろ?」

    騎士「ふむ……たしかにな……。いいかもしれん」

    オーク「よっしゃ、決まりだな!」

    55 = 13 :

    ほう…

    56 = 1 :

    休みの日──

    ~ 王立公園 ~

    御曹司「やぁ、お待たせ」ニコッ

    騎士「すまないな。同じ町で警備兵をやっているオークと、
        今度この公園を警備することになったから、
        視察を兼ねて、四人でデートという形を取らせてもらった」

    御曹司「かまわないよ。大勢の方が楽しいしね」

    オーク(なかなかうまいウソをつくじゃねえか、女騎士……)

    オーク娘「オークさん、今日は楽しみましょうね」ブヒッ

    オーク「おう」ブヒッ

    58 :

    まってる(ブヒッ

    59 = 1 :

    御曹司「おや、あんなところにベンチがあるね」

    騎士「少し座るとしよう」

    オーク娘「あ、でも土で汚れてますね……」

    オーク「なぁに、こんなもんはちょっとはたけば──」

    御曹司「…………」ススッ…フワッ…

    オーク(ハンカチをベンチにッ!?)

    御曹司「さ、どうぞ」

    騎士「すまんな」スッ
    オーク娘「ありがとうございます!」ストッ

    御曹司「さ、オークさんもどうぞ」フワッ…

    オーク「あ、ありがとよ(コイツ、ハンカチ何枚持ってんだよ……)」ドスンッ

    60 = 15 :

    ホモカップルくるか

    61 = 1 :

    ~ 公園の食堂 ~

    御曹司「昼食にしようか」ニコッ

    オーク「いただきまぁ~す」ガツガツ…

    騎士「いただくとしよう」モグモグ…

    御曹司「じゃ、ボクも──」ピチャッ…

    オーク娘「!」

    御曹司(しまった! ソースが服についてしまった!)

    オーク「うめえな、これ!」ガツガツ…

    騎士「さすが王立公園、食堂も一流だな」モグモグ…

    御曹司(参ったな……大切な服なのに……)

    オーク娘「あの、濡らした紙で吸い取れば、大きな汚れにはならないハズです」スッ…

    御曹司「……ありがとう」

    オーク娘「いえ……」

    62 = 50 :

    やーーーいwwwwwお前のバージン豚煮込みーーーーーwwwwwww

    64 :

    なんだホモじゃないのか

    65 :

    おいまさか・・・

    67 :

    ~ 公園の池 ~

    バサバサ……

    オーク娘「わぁ、水鳥たちが楽しそうに泳いでますね」

    御曹司「うん、可愛いね。みんな、のびのびと──」

    騎士(……む、あんなところに楽して餌にありつこうとしている鳥が!)

    騎士「コラァッ!!!」

    御曹司「!?」ビクッ

    騎士「楽しようとするんじゃない!
        苦労して手に入れた食事にこそ、真の価値があると知れ! バカ者め!」

    バサバサバサッ……!

    オーク娘「……オ、オークさんは、鳥はお好きですか?」

    オーク「グハハ、もちろん好きだぜ! チキンはしょっちゅう食うしな!
        そうだ、あとで唐揚げでも買っていかねえか!?」

    騎士「そうだな。私も食べたくなってきた」

    御曹司「ハ、ハハ……」
    オーク娘「ア、アハハ……」

    68 :

    >>62
    お前はもうこういう世界に入られないような状況になっただろいい加減にしろ!!

    69 = 66 :

    駄目だこいつら…
    早くなんとかしないと…

    70 = 67 :

    夕方──

    オーク娘「皆さん、今日はありがとうございました!」

    御曹司「こうやってのんびりするのは久しぶりだったから、楽しめたよ」

    オーク「こっちこそな!」

    騎士「たまには、こういう散策もいいものだ」

    オーク「じゃ、オレたちの町はあっちだから……」
    騎士「さらばだ」

    御曹司「ええ、さようなら!」
    オーク娘「お気をつけて!」

    御曹司「…………」

    御曹司「君、もう少しだけ時間をもらってもいいかな?」

    オーク娘「ええ……平気です」コクッ

    ………………

    …………

    ……

    72 = 65 :

    しえん

    73 = 67 :

    数日後──

    ~ 警備兵詰所 ~

    オーク「いやぁ~、驚いたな」

    オーク「まさか、あの二人が付き合い始めるなんて……」

    騎士「うむ。デート中、まったくそのような気配はなかったのだが……
        人の心など分からぬものだ」

    騎士「しかし、あの公園はなかなか楽しかった。できればもう一度──」

    青年「おはようございます! なんの話をされてるんですか?」

    騎士「ん、ああ、デートの話だ。どうだ? 今度一緒に王立公園に行かないか?」

    青年「え、え、え? い、い、いいんですか!?」

    騎士「オーバーな奴だな。もちろんだ」

    スライム(姐さん……鈍いなァ~……)





                                     第四話 おわり

    74 :

    私怨

    75 :

    女オーク

    76 = 66 :

    >>74
    グロ画像

    77 = 65 :

    おい女オーク張れよ、リッチだろコレ

    78 = 67 :

    第五話『一座が町にやってきた』



    ~ 町の広場 ~

    ワイワイ…… ガヤガヤ……

    団長「さあ、寄ってらっしゃい! 見てらっしゃい!」

    団長「楽しい芸の始まり、始まりィ~!」

    ワイワイ…… ガヤガヤ……



    騎士「なんだこの騒ぎは?」ザッ…

    青年「ついさっきやってきた旅芸人一座が、これから芸を披露するらしいですよ」

    スライム「今日と明日、町外れに滞在するみたいっす」

    騎士「ほう、珍しいな」

    オーク「旅芸人なんて初めて見るから楽しみだな!」

    80 = 65 :

    オークとオーガとトロルの違いが無くなってきたよな

    82 = 67 :

    団長「このように、頑丈に閉じられた箱も……」カチャカチャ…

    団長「はい、このとおり~!」パカッ

    オォ~……! パチパチパチ……!



    ミノタウロス「ぬんっ!」シュッ

    ボッ……!

    「ツノでガラスに穴を……」 「しかもほとんど音がなかったぞ!」 「すげぇ~!」



    団員「こうやって手をかざすと……人があっさり眠っちゃいまぁ~す!」サラサラ…

    団員A「ぐぅ……ぐぅ……」

    「ホントに眠ってる!」 「どうやってるんだ?」 「催眠術かなんか?」



    コボルト「こうやって、関節を外すことで……」コキコキッ

    コボルト「細い土管もご覧の通り!」スルスル…

    ワァッ……! パチパチパチ……!

    84 :

    >>80
    オーク:元々どこぞの神様の「オルクス」。昨今だと豚人間的な
    オーガ:鬼の亜種にされてたり巨人の一種にされてたりするけどよく人食い鬼扱いされる
    トロル:橋の下で哀れな犠牲者を喰らう。3びきのやぎのがらがらどんにバラバラにされるのがこれ。あとムーミン

    85 = 67 :

    芸が終わり──

    騎士「ふむ……なかなか楽しめたな」

    オーク「ああ、ただでさえこの町には娯楽がねえしな」

    スライム「いやァ~、器用な奴らでしたねえ」

    青年「…………」

    すると──

    団長「あの……女騎士さんとオークさん、ですよね?」

    騎士「うむ」
    オーク「おう」

    団長「実は明日、大がかりな出し物をやるんですが──
       どうしても体力や運動神経に優れた方のフォローが必要でしてね。
       そこで、町の警備兵であるお二人にぜひお願いしたいのですが……」

    騎士「……ほう、私はかまわんぞ」
    オーク「オレもいいぜ!」

    団長「では今日の夜、町外れのテントまで来ていただけますか。
       色々と打ち合わせをしたいので」

    騎士「町外れのテントだな、了解した」
    オーク「かっこいい役を用意してくれよな!」

    87 = 67 :

    夕方──

    ~ 警備兵詰所 ~

    騎士「さて、そろそろテントに向かうか」

    オーク「そうだな」

    青年「あ、あの」ザッ…

    騎士「ん? 青年か、どうした?」

    青年「旅芸人一座のテントに行くのは、やめた方がいいんじゃ……」

    オーク「なんでだよ?」

    青年「なんの証拠もないのに、こういうこというのもなんですけど……。
       どうもあの人たち、怪しくって……」

    騎士「なぁに、心配するな!」

    オーク「おうよ! 明日はすげえ芸を披露してやっからな!
        グッフッハッハッハ……!」

    ザッザッザッ……

    青年「あっ……(行ってしまった……)」

    88 = 67 :

    夜──

    ~ 町の広場 ~

    青年「…………」ウロウロ…

    スライム「お、こんな時間にどうしたんだい?」

    青年「いや……旅芸人一座のテントに行った二人が心配でさ……」

    スライム「へ? どうして?」

    青年「あの一座の芸……箱を開けたり、ガラスに穴を開けたり、人を眠らせたり……
       どれもこれも盗みとかに悪用できそうなものばかりだったろう?」

    青年「それに、警備兵である女騎士さんとオークさんだけを呼び出すのも
       引っかかってさ……」

    スライム「う~ん、いわれてみれば……」

    スライム「だったら……俺たちもテントに行ってみないか!?」

    青年「えっ、でももし気のせいだったら……」

    スライム「そしたら謝ればいいのさ!」

    スライム「なにごとも積極的に、だよ!」

    青年「そうだね……よし行こう!」

    90 = 67 :

    ~ 町外れ ~

    青年「あそこに団員がいるね」コソッ…

    スライム「なんか話してるぞ」コソッ…



    団員A「あの女騎士とオークはどうなった?」

    団員B「団長に会いに来たところを、女団員さんが調合した眠り粉で眠らされて、
        今は隅っこのテントで二人仲良くおねんねさ」

    団員A「マヌケなヤツらだ……ちょろいもんだな。
        これでもうこの町を守る人間は、誰もいないってわけだ」

    団員B「あとは皆が寝静まった頃、一気に町を襲うだけだ。
        こんなに楽な仕事はないぜ」

    団員A「なんたって、このやり方に変えてから、一度も失敗はねえもんな」



    スライム「どうやらマジだったらしいな……どうする?」ボソッ

    青年「決まってる……二人を助けに行こう!」ボソッ

    サササッ……

    91 = 65 :

    がんばれ青年

    92 = 67 :

    ~ 隅のテント ~

    団員C「ふぅ~……見張りも楽じゃないぜ」シュボッ…



    青年「二人はあの中だろうけど、見張りがいる……」ボソッ

    スライム「仲間を呼ばれたらオシマイだ。同時に飛びかかるぞ」ボソッ

    青年「うん!」

    ダッ!

    青年「でりゃっ!」ダダダッ
    スライム「とりゃあっ!」プニッ

    団員C「!?」

    ドカッ!

    団員C「うごぉっ……!」ドサッ…

    青年(やった、倒せた……!)
      「よし、中に入ろう!」

    スライム「おう!」

    93 = 67 :

    ~ テント内 ~

    騎士「すぅ……すぅ……」

    オーク「ゴォォ……ゴォォ……!」

    スライム「イビキすげえ……」
    青年(二人とも熟睡して、縛られてる……けど、無事なようでよかった)

    スライム「俺は旦那を起こすから、お前は姐さんを頼む!」

    青年「う、うん!」

    青年「女騎士さん、起きて下さい!」ユサユサ…

    騎士「ん……?」ムニャ…

    騎士「……なんだ、青年か。夜這いか……?」ムニャ…

    青年「ち、ちがいますよ!(寝ぼけてる……)」

    スライム「旦那、起きてくだせえ!」プニプニッ

    オーク「なんだ……この柔らかいの……ゼリー……?」ムニャ…

    青年(よし、二人とも起こせたぞ。あとは縄をほどけば、逃げられる!)ギュッ…

    94 = 67 :

    ──ガシィッ!

    青年(掴まれた!?)

    ミノタウロス「ぬんっ!」ブンッ

    青年「うがっ!」ドザァッ

    スライム「なっ、何しやがる!」プニッ

    団長「まさか、ネズミが入り込んでるとはな……小さな町だからと油断したか」

    団員「ウフフ、危ないところだったわね」

    青年(あと少しだったのに……!)ギリッ…

    スライム「お前ら……いったいなんなんだよ!?」

    団長「察しはついてるだろうが、俺たちは旅芸人一座……を装った、窃盗団さ。
       人とモンスターが特技を生かし合って、着々と成果を上げている。
       今の時代に、これほど即した商売はないだろ?」

    青年「勝手なことを……!」

    コボルト「コイツら、やっちゃうかい?」

    団長「ああ、俺たちの信条はなるべくスマートに、だが、
       秘密を知った奴らは生かしてはおけないからな。殺る時は、殺る」

    スライム「くそっ……!」

    96 :

    みてる

    97 = 67 :

    オーク「フン……やっと目が覚めた。やられるのはてめぇらの方だぜ」

    団長「なにをいっている。縛られながら言うセリフじゃ──」

    オーク「むむむ……!」グググ…

    オーク「ブヒィッ!!!」

    ブチィッ!

    団長「な……!?」

    オーク「グハハハッ、こんな縄じゃハムだって縛れねえぜ!」

    スライム「さっすが、旦那!」
    青年「すごいパワーだ!」

    団長「ちいっ……!」
      (だが、女騎士にあんな力技は無理だろう。オーク一匹ならなんとか──)

    騎士「この程度の縄なら、剣の鍛錬で培った体さばきを使えば──」スッ

    ギュルッ!

    騎士「容易く抜け出せる」スルッ…

    スライム「姐さんもすげえ!」
    青年「女騎士さん……よかった……!」

    98 = 67 :

    オーク「さあ、どうするよ?」
    騎士「大人しく降参するか?」

    団長「くっ……殺せっ!」バッ

    ミノタウロス「ブモォ~!」

    ミノタウロス「このポーク野郎がァ!!!」ンモォ~

    オーク「うるせぇ、ビーフ野郎!!!」ブヒッ

    ドゴッ! バキィッ! ガゴッ! ドズッ! ボグッ!

    ミノタウロス「ブ、ブタのくせに……!」ヨロッ…

    オーク「きちんと訓練してたウシにならともかく、
        セコセコ盗みを働いてたウシなんざに負けっかよォ!」

    ドゴォッ!

    ミノタウロス「うぎゃっ……!」ドサァッ
    コボルト「うげっ!」プチッ

    スライム「ポークの旦那……じゃない、オークの旦那が勝った!」

    100 = 96 :

    スライムさん恐れを知らないっす


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