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元スレ霧切「サンタさんが来るの楽しみね」 苗木「え?」
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苗木「う、うん…そうだね…きっとサンタさん…大丈夫だよ…来てくれる…よ…」
霧切「顔色悪いわよ?大丈夫?どうしたの?具合悪いのかしら?」
苗木「いや…何でもないよ…うん…」
霧切「そう?あら…もうこんな時間」
霧切「私たち食堂で随分と話し込んでしまったようね」
霧切「私は部屋に戻るけど…」
苗木「僕はちょっと一人で考えたいことがあるから…まだここでコーヒーでも飲んでるよ…」
霧切「そう。じゃあね、苗木君」
苗木「うん…じゃあね、霧切さん」
苗木「…」
苗木「大変だ…どうにかしないと…サンタさんが霧切さんのところに来ないと…大変なことになる…」
苗木「またあの変な発作が始まってしまう…」
苗木「いや、あの怪奇音だけならまだマシだ…でも…」
苗木「自分は悪い子だからサンタさんが来ないんじゃないか…そう思っているところに、本当に来なかったら…」
苗木「霧切さん、絶望して死ぬかもしれない…」
苗木「大変だ…どうにか…しないと…!!」
苗木「というわけなんだ!お願いするよ!力を貸してくれないかな?」
舞園「…」
セレス「…」
舞園「えっと…その…苗木君の頼みだったら、私もできる限り協力したいんですが…その…いくらなんでも…」
セレス「いくらなんでも頭が沸いている…としか言えないのですが」
苗木「いや、まあそれは否定できないけど…」
舞園「というか苗木君、なんで最初にサンタさんなんかいないっていってあげなかったんですか」
セレス「そうですわね、最初に教えてあげればこんなことにはならなかったのではないでしょうか」
苗木「だからそんなに正論を言わないでよ…」
苗木「まさか霧切さんが本気でサンタさんを信じてるとは思わなかったんだ…」
苗木「クリスマスのジョークかな?くらいの感じで軽く乗っていただけなんだよ…」
苗木「まさかわけのわからない発作を起こすほどサンタさんを信じていたとは…」
舞園「まあ確かに苗木君を責めるのはすこし可哀想かもしれませんね」
セレス「とはいえ、やはり苗木君がちゃんとサンタについて事実教育を行っていれば…とは思いますが」
舞園「学園長も学園長ですね。なんでこの年齢になるまでそんな茶番に付き合っていたんでしょうか!」
セレス「娘がワクワクしながらサンタさんへのお手紙をもってきたらいたたまれなくなったのでしょう…」
苗木「で…どうかな?二人とも協力してくれるかな?」
セレス「仕方ないですわね。協力して差し上げます」
苗木「おお!」
セレス「それじゃあ今から霧切さんにこの世の真実を教えてきてあげますわ」
舞園「私も行きますね。今霧切さんは部屋にいるんでしたっけ?」
苗木「ちょ!まって!だめ!だめだって!」
舞園「苗木君…そこをどいてください!」
セレス「いかなければいけないのです!それが霧切さんの絶望を開くことになっても!」
苗木「ストーップ!!!」
苗木「いや、本当に!まずいって!ダメだって!」
舞園「苗木君、どうしたんですか、そんなに…」
苗木「霧切さん、本当に死ぬと思うよ!!」
苗木「だって、サンタさん、学園長のコスプレだと思うけど、それをみた喜びで気を失うんだよ!」
セレス「…」
苗木「で、朝になってプレゼントを抱え窓を開け、口づけをしてサンタさんに想いをはせる…」
苗木「そのうえこの出来事をなんかやたらと詩的にウキウキと伝えるんだよ??」
苗木「尋常じゃないよ!狂気だよ!」
舞園「まあ…それは…そうですが…」
苗木「舞園さんとセレスさんがもし霧切さんに事実を教えてそれで霧切さんが怪音を発しながら死んだら誰の責任!?」
苗木「二人が霧切さんを殺したのも同然だよ!?」
セレス「いや…でも…泣いたりはすれどさすがに死んだりは…」
苗木「普通はね!!普通は死なないよ!そりゃ死なないよ普通は!」
苗木「っていうか、普通だったらサンタさんを高校生にもなって信じたりしないからね?」
苗木「信じてる時点で普通じゃないんだよ!いい?よく聞いてね!霧切さんは異常だ!あったまおかしいよ!!!」
舞園「ちょ、苗木君、言いすぎですって」
苗木「異常っていうのはね、何が起こるか何を起こすか予測できないから異常っていうんだ!」
苗木「彼女はまさにそれだよ!」
セレス「な、苗木君…今の苗木君も…すこしばかり」
苗木「僕の話が信用できないっていうなら、彼女の狂気に付き合えばいい!」
苗木「彼女のサンタさん談義を聞けばいい!僕の言ってることの一端を理解できるはずだ!」
舞園「分かりました、分かりました…落ち着いてください」
セレス「…よほど霧切さんとの会話で心をすり減らしてストレスをためたんですね…」
苗木「はあ…はあ…ご、ごめん、取り乱しちゃって…」
苗木「とにかく…僕は霧切さんに死んで欲しくないから…だから二人にお願いしてるんだ」
苗木「25日とか暇だから、もしなにか人手がいるっていうなら手伝うよ」
舞園「!!!!」
舞園「手伝います!協力します!!!!!!」
セレス「はやっ!」
舞園「オッケーですよおおお!!!!手伝っちゃいますよおお!!!!うおおおおおおおおおおおお!!!!」
苗木「そ、そこまでやる気になってくれてうれしいよ…」
セレス「まあ、ワタクシも暇なので手伝ってもいいですけど…」
舞園「25日の苗木君に関する一切の権利はすべて私に帰属してますからね!!!」
セレス「それは別に舞園さんに差し上げますわ…」
逆に苗木君にわざとプレゼント持ってこさせようと霧切さんは嘘ついてるのかもしれん
セレス「で、手伝う…って一体何をすればよろしいのでしょうか?」
苗木「今はとりあえず引き延ばすしかない」
舞園「引き延ばす…?」
苗木「サンタさんなんかいないんだって教えないで、サンタさんがいるように見せかけるしかない」
セレス「つまり…それは…」
苗木「僕たちが、霧切さんのサンタさんになるんだ!!!」
舞園「…な、苗木君の…サンタさんコス…」
セレス「サンタさんのふりをして霧切さんにプレゼントを届けるというわけですね」
舞園「うおおおお!!みたい!!!苗木君(サンタさんver.)超見たいですううううううう!!!」
セレス「ちょ、舞園さん!?」
舞園「やりましょう!!それ!!やりましょう!!!」
苗木「舞園さん!舞園さんも霧切さんのことを思ってくれるんだね!」
セレス「いやちがうだろ」
舞園「うおおお!テンションあがってきたああ!!!」
舞園「…で、具体的にはどうするんですか?」
苗木「今日は23日で明日が24日だよね」
苗木「霧切さんの中では、サンタさんは24日の深夜にかけて出現して25日の朝にはプレゼントが枕元の靴下にある状態らしい」
セレス「ということは、霧切さんのプレゼントを明日の夜までに用意してそのあと深夜に侵入しプレゼントを置けばいいということですね」
苗木「うん、そういうことになるね」
舞園「もし霧切さんが目を覚ましたら誤魔化せるように、苗木君!、サンタコスしてくださいね!!」
苗木「あ、ああ、ええっと、うん」
舞園「いよっしゃああああああああ!!」
セレス「ですが苗木君、そのためにはいくつか問題がありましてよ」
苗木「まずはこの舞園さんのテンションだね」
セレス「それはあとで気絶させるなりしてどうにかしましょう」
>>131
なんか生き生きとしてるよね
なんか生き生きとしてるよね
セレス「まず問題としては、プレゼントがなんなのかが分からない」
セレス「プレゼントがなんなのかさえわかれば、ワタクシか舞園さんのコネクションで入手は可能でしょう」
セレス「次の問題として、どうやって部屋に侵入するのか」
セレス「窓もドアも強固にロックされています。このロックをどう突破するのか」
セレス「これらをクリアしないと目標は達成できません」
舞園「苗木クロースの写真とっていいですよね???ねえ????」
苗木「プレゼントが何かって問題だけど、それは学園長に連絡をして聞き出したいと思う」
苗木「娘の命がかかっていると知れば教えてくれるだろう」
苗木「どうやって侵入するか…はまだ思いつかないけど…最悪ドアの前にプレゼントを置いておけばいいかな」
これは置いてあるプレゼントを誰かが勘違いしてもらっちゃうってオチだな
セレス「では早速学園長から聞き出しましょう」
セレス「舞園さん?学園長に電話をして、霧切さんのプレゼントを聞いてきてください」
舞園「え?私ですか?いやいやいや、学園長の連絡先とか知らないですよ」
セレス「事務室に行けば、生徒にだったら教えてくれるでしょう」
舞園「うへー、めんどくさいですね」
セレス「聞いてきたら苗木君のトナカイコスも撮っていいですわよ」
舞園「いってきます!!」
セレス「これでプレゼントの問題は解決しましたね」
苗木「うん、そうだね。よかったよ。でも、なんかさっき不穏なことを舞園さんに言った気がするけど」
セレス「気のせいでしょう」
苗木「そうかな…」
舞園「舞園さやか!戻ってまいりました!!」
セレス「はやっ!」
苗木「で、どうだったの?」
舞園「それがですね…事務の人に頼んで、出張先の学園長に電話をしてもらったんですけど…」
セレス「ですけど…どうしたんですか?」
舞園「なんか出張先が、電話線もなければ電波も通じないアマゾンの奥地らしくて…」
苗木「つまり…」
舞園「はい、連絡つきませんでした」
セレス「…終わりましたわね…」
苗木「な、なんてことだ…」
セレス「どうにかして霧切さんから欲しいプレゼントを聞き出すことはできないんですか?」
舞園「あのー」
苗木「あの様子だと無理だと思う…サンタさんだけにしか教えないってことで、もらうプレゼントの価値を高めているように感じたよ」
セレス「霧切さんの普段の様子から、彼女が欲しそうなものを推測して…」
苗木「そんなのわからないよ…」
舞園「あのー」
セレス「確かにそれもそうですわね…」
苗木「どうしよう…全然違うものを受け取ったら霧切さんの推理力だ、僕たちの仕業だと見抜いてしまうかも」
セレス「その推理力でサンタがいないという真実にたどり着いてほしかったですわ」
舞園「あのー!!」
苗木「え?なに?舞園さん」
舞園「いくらなんでも無視しすぎじゃないですか?結構傷つきますよ」
セレス「で、どうしたんですか?」
舞園「さっきの苗木君の、霧切さんとのいきさつを思い出して思いついたんですけど」
苗木「うん?」
舞園「こんな方法ってどうですかね…」
ピンポーン ガチャッ
霧切「あら…苗木君、どうしたの?また私のサンタさんのお話聞きたくなったのかしら?」
苗木「いや、違うんだ」
霧切「そう?で?」
苗木「ほらサンタさんにお手紙って話あったでしょ。僕も書こうと思ったんだけどはがきがなくて…」
苗木「それで霧切さんのはがきもらえないかなーって」
苗木「ほら、あの綴りになってるってやつ…くれるっていったよね?」
霧切「ああ、それ?別にいいわよ。でも、よく考えたら父いないからサンタさんには」
苗木「それならほら!十神君が!十神君もコネクションあるって聞いたから!」
霧切「へーそうなの。ふふふ、じゃあちゃんとしたお手紙書くのよ(ペリッ」
霧切「はい、あげるわねちょっと薄目のはがきだから気を付けてね」
苗木「あ、うん!ありがと!霧切さん!」
ガチャッ
苗木「これでいいんだよね…?」
舞園「はい。貸してください」
セレス「ちゃんと出てくればいいんですけど…」
舞園「鉛筆で塗れば…!!!出てきました!うっすらとですが!」
セレス「おお!本当です!」
苗木「綴りになってるから下のはがきに書いた跡が残っているかもしれない…か、ありがとう舞園さん」
セレス「随分と強い筆圧で書いたんですのね…」
苗木「それだけ想いを乗せているんだろうね…」
苗木「これでいいんだよね…?」
舞園「はい。貸してください」
セレス「ちゃんと出てくればいいんですけど…」
舞園「ライターで炙れば……ああっ!燃えてしまいました!!」シュボボボ
セレス「おお!本当です!」
舞園「はい。貸してください」
セレス「ちゃんと出てくればいいんですけど…」
舞園「ライターで炙れば……ああっ!燃えてしまいました!!」シュボボボ
セレス「おお!本当です!」
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