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元スレ霧切「サンタさんが来るの楽しみね」 苗木「え?」
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戦刃「ええー!でも、そのフィンランドのコバトなんたらにすんでるとは限らないよ!」
江ノ島「はあ…なんでお姉ちゃんこんなことになっちゃったの…」
江ノ島「ねえ霧切、探偵としての知識とか論理力でこの残姉ちゃんをロンパしてあげてよ…」
霧切「…サ、サンタはいない…そっか…そうだったのね…」
江ノ島「霧切…?大丈夫…?顔色悪いよ…?」
朝日奈「せっかくのクリスマスなのに…」
霧切「いえ…ごめんなさい…私は大丈夫よ…」
江ノ島「そ、そう…?」
霧切「ええ」
>>3
誰だよ
誰だよ
戦刃「霧切さん、本当にサンタさんっていないの?」
霧切「戦刃さん、サンタなんているわけないじゃない。あんなのでっち上げよ」
霧切「そもそもどうやってフィンランドから日本まで移動するのよ。トナカイのソリィ?トナカイが空飛べるわけないじゃない」
戦刃「ムムム」
葉隠「お、霧切っちによる戦刃っちのロンパが始まったべ」
桑田「なんで霧切のやつ、涙目なんだ…」
俺は中学1年まで信じてたな…
親が部屋に入ってきたのを見たのとプレゼントの中身が体重計とノートとシャーペンと参考書になったから目が覚めた
親が部屋に入ってきたのを見たのとプレゼントの中身が体重計とノートとシャーペンと参考書になったから目が覚めた
苗木「ふう…昨日はいろいろと疲れたなー。ん?食堂のほうにぎやかだなー」
苗木「そっかークリスマスだもんなー。どんな話してるんだろ」
苗木「お?今、霧切さんの声が聞こえたぞ、ハハハ、元気にサンタさんの話でもしてるのかな」
苗木「…え…あ…まずい…!大変だ!」
苗木「もし霧切さんがサンタさんの話をして、それをみんなにロンパされたら…!」
苗木「大変だ!まずいぞ!舞園さんとセレスさんも救援に呼ぼう…!」
ピンポーン
苗木「あれ…舞園さん、出ないな…もう食堂にいるのかな」
苗木「セレスさんの部屋に行こう」
ピンポーン ガチャ
セレス「はい…」
苗木「うわ…ボッサボッサ…」
セレス「徹夜で舞園さんと語り明かしてましたの…」
舞園「苗木くーん…?おええええええええええ」
苗木「え?ちょ?え?」
セレス「二人とも食べ過ぎましたわ…やけ食いはするもんじゃないですわね…」
苗木「大丈夫なの?」
セレス「今日はもう無理ですわ、二人仲良く死んでますわ…」
苗木「え?でも舞園さんと今日約束を」
舞園「おげえええええええええええええええええええええええええええ」
苗木「ひいいいい!」
セレス「あれに今日一日付き合ってもいいというのならば、構わないと思うのですが…」
苗木「や、やめとくよ…」
セレス「では失礼しますわ…」
舞園「苗木くげろうえええええええええええええええええええええええええええええええ」
苗木「…」
苗木「どうなったらああなるんだよ…」
苗木「そんなことより霧切さんだ!助けないと!」
苗木「やーみんなおはよ!」
石丸「苗木君!クリスマスの朝だというのに遅いではないか!一体何をやっていたのだね!」
苗木「ご、ごめん」
朝日奈「いまねー、サンタさんの話をしてたんだよー」
山田「霧切響子殿が大活躍でしてな」
苗木「やっぱり…!」
戦刃「苗木君はサンタさんのこと」
苗木「サンタさんは実在するにきまってるじゃないか!!!」
戦刃「だよねー!!」
苗木「サンタさんは存在しない、お父さんの変装だ、なんていうやつはうそつきだよ!」
苗木「それかからかっているんだろうね!」
戦刃「おお!」
苗木「つまりこういうことだ!!クライマックス推理!!」
葉隠「なにか始まったべ」
苗木「サンタさん…とはいってもみんなのもとに来るというわけではない。当然だよね。体がいくつあっても足りなくなっちゃうからね」
苗木「だからこの世界には、サンタさんが来る人と来ない人…この二つに分けられてしまうんだ」
苗木「来る人はいいよ、幸福だ…でも、こない人…来ない人は、サンタさんが来る人に嫉妬をしてしまう」
苗木「そうするとどうなるか…ここまで言えばみんなにもわかるはずだ」
戦刃「おお!やっぱり苗木君すごい!!」
苗木「『サンタさんなんて実在しない。サンタさんなんて作り話だ』ってデマを流すんだ」
苗木「サンタさんが来ない人のほうが多数派だからこのデマはどんどん広がる」
苗木「実際にサンタさんが来ている人もいるのに、まるでうそつきのような扱いを受ける!」
苗木「それをみて、嫉妬した人たちはせいせいするってわけだね」
苗木「これが…これが、事件の全貌だったんだ!」
戦刃「うおおお!!そうだよねー!」
苗木「希望は前に進むんだ!!」
戦刃「トナカイのソリみたいにね!」
江ノ島「恥ずかしいよ…」
桑田「…うわ…さすがにヒクわ…」
不二咲「でも、純粋ってことだから…ね?」
苗木「…めちゃくちゃひかれてる…でも霧切さんを守るためなら」
霧切「ふ、ふふふふふふ(涙目プルプル」
苗木「霧切さん…?」
霧切「苗木君って本当にお子様ね(涙目プルプル」
苗木「あれ?」
モノクマに高校生までサンタを信じていたという秘密をバラされそうになり、コロシアイに手を染める霧切さん
霧切「苗木君、かわいそうだけど、この世界の残酷な真実を知りなさい(涙目プルプル」
霧切「この世界にサンタクロースなんて存在しないのよ!!(涙目プルプル」
苗木「え…ちょ…え…?なんで…?うそ…でしょ…?なんで霧切さんが…」
石丸「おいおい、そんなに直接的にいったら苗木君がかわいそうじゃないか、アハハ!」
葉隠「苗木っち混乱してるべ」
苗木「ええええええええええええええええええ!?」
霧切「もう一度言うわ、サンタクロースは空想上の人物なのよ!(涙目プルプル」
苗木「…ええ…」
霧切「子供じゃないんだから真実と向き合わなければだめよ(涙目プルプル」
苗木「う、うん…」
大和田「さすがに苗木がかわいそうだな…」
霧切「そうだ!これから苗木君のことはサンタ苗木って呼んであげるわ(涙目プルプル」
霧切「随分とサンタさんのことがすきなようだから!!!(涙目プルプル」
十神「ふん!滑稽だな!道化師の苗木にちょうどいい」
石丸「アハハハハハ!!!」
霧切「フフフフフフ(涙目プルプル」
苗木「あははは…」
霧切「フフフフフフ(涙目プルプル」
霧切「プヒィ(涙目プルプル」
苗木「もう大晦日になるっていうのに…霧切さんは部屋にこもったきりだ…」
舞園「あのぉ、苗木君?25日の約束分、振替で明日とかどうですか?その…初詣…とか」
苗木「そうだね、初詣かーいいねー」
舞園「うっしゃ!!うっしゃ!!!セレスさんセレスさん!!(トントン」
セレス「はい?」
舞園「うっしゃ!!!!」
セレス「うざ…」
苗木「霧切さんが出てきたらみんなで初詣いこうね」
舞園「うっ…しゃあ?…はあ…」
苗木「しかしずっとこもりっきりってことは…」
セレス「よっぽどサンタさんが実在しなかったことにショックを受けているのですね…」
苗木「霧切さーん!でておいでよー!!」
ピンポーン
セレス「ダメのようですわね」
苗木「霧切さぁん…」
ガチャッ
苗木「おお!!」
霧切「苗木君…」
セレス「あ、あのパジャマ着てますわ…」
舞園「よほどクリスマスに執着を…」
苗木「心配したんだよ?」
霧切「…ええ、ごめんなさい…」
霧切「実はあのあと、私のもっている情報から事実を推理してみたの」
霧切「そして、真実にたどり着いたわ…」
苗木「そうなんだ…」
霧切「これが私の…クライマックス推理よ!!」
舞園「いきなりですか?」
霧切「サンタクロースは存在しない…どうやらこれが世間の一般了解のようね」
霧切「私の家では父によってこれがゆがめられて伝えられていた」
霧切「でも、だからといってサンタクロースが存在しないということにはならない!!」
苗木「え?」
霧切「サンタクロースがなぜ存在しないと言い切れるのか?」
霧切「それに対する答えは、サンタクロースをみたことのある人間がいないから…」
霧切「なるほど、わかりやすく明快な理屈ね」
霧切「でもこれを覆すには見たことのあるという反例を一つあげれば十分なの!」
霧切「…私が去年目撃したサンタさんは…あれはおそらく父ね…」
霧切「でも、実は今年もサンタさんを私は見ていたの!!」
セレス「…苗木君…どうするんですかこれ…」
苗木「もうだめだよ手遅れだよ僕はこの子のことこれからは知らないふりして生きていくよ」
舞園「メリクリパジャマ着てた時点で若干嫌な予感はしましたけどね…」
苗木「誰だろ、いま僕たちの前で変なパジャマ着てしゃべってるこの子は誰だろう」
霧切「それは寝ぼけていたんじゃないの?そうやって反論するかもしれない!」
霧切「確かに、人間の感覚は不確かだから間違うことがある…でも、目の前に存在するこのプレゼントは不確かではありえない!」
霧切「これは実際にあの夜…私のもとにサンタさんがもってきてくれたプレゼントなの」
霧切「なぜそういえるか…この部屋は完全な密室だったの」
霧切「オートロックだから中から開けることはできても外からは絶対に開けられない」
霧切「そんな部屋にどうやってサンタさんじゃない存在が入ることができるのか、説明できるかしら?」
苗木「…」
舞園「…」
セレス「…」
霧切「ふふふ、やっぱり説明できないようね…つまり、そういうことなの!」
霧切「さらに、このプレゼントは確かに私が望んだもの!!どうやってサンタさん以外が知り得たのかしら?」
霧切「手紙を書いたけれどそれは父にしかいっていない…父は知り得たけれど、当日父はブラジルにいた」
霧切「未知の能力をもつサンタでなければ、これを成し遂げるのは不可能なの」
霧切「さて、どうやって私の欲しかったものをあてられたのか…説明できる人はいるかしら?」
苗木「…」
舞園「…」
セレス「…」
霧切「いないようね?」
霧切「これでみんなにもわかったかしら…サンタは実際に存在するということが!!」
苗木「…あ、はあ、そうですね」
霧切「じゃあ、この推理をほかのみんなにも披露してくるわね」
霧切「年明けとと同時に、この素晴らしい推理を聞けるなんて幸せね…ふふふふ」
霧切「じゃあ、食堂にいってくるわ!」
苗木「…」
舞園「…これでよかったのでしょうか」
セレス「…しかもあのメリクリパジャマで行きましたわ…」
苗木「…仕方ないよ…こうするしかもうないんだ…」
舞園「…いやな…事件でしたね…」
セレス「自分たちは無力であることを思い知らされました」
苗木「そろそろ年が明ける…未来へと、キボウへと進もう…」
『ポヒィッ!!』
『きゃっ!霧切ちゃん大丈夫!?』
『おい愚民ども!早く救急箱を!い、いや、医者か!?』
『うるさいべ…ゆく年くる年ゆっくり見たいべ…』
苗木「…今年もサンタさんに会えたらいいね…」
終
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