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元スレ穂乃果「海未ちゃん大好き!」
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翌日
真姫「はぁ……なんで私がにこちゃんなんかと」
にこ「真姫ちゃん、もう学校の外なんだし」
真姫「…………そうね」
くい、と手を差し出す真姫ちゃんは本当にそれはもう可愛い
真姫「はぁ……なんで私がにこちゃんなんかと」
にこ「真姫ちゃん、もう学校の外なんだし」
真姫「…………そうね」
くい、と手を差し出す真姫ちゃんは本当にそれはもう可愛い
にこ「真姫ちゃん可愛いなぁ」
ぎゅっと手を握り締めた
真姫「手、冷たくなってる」
にこ「真姫ちゃんが暖めてくれるんでしょ?」
真姫「……はいはい、わかったわよ」
真姫「にしても……海未、本当に大丈夫かしら……」
にこ「うん……」
真姫「ついたわね」
にこ「海未、待ってなさいよ、にこ特性の
海未「呼びましたか?」
ぎゅっと手を握り締めた
真姫「手、冷たくなってる」
にこ「真姫ちゃんが暖めてくれるんでしょ?」
真姫「……はいはい、わかったわよ」
真姫「にしても……海未、本当に大丈夫かしら……」
にこ「うん……」
真姫「ついたわね」
にこ「海未、待ってなさいよ、にこ特性の
海未「呼びましたか?」
にこ「海未!?なんでここに!?」
真姫「リハビリ?」
海未「いえ、そんな大層なものじゃないですよ、外出許可が出たので飲物を買いに購買に行ってただけですよ」
にこ「……良かった……」
にこ「な、なんでもないわよ!」
海未「にこは優しいですね、真姫が好きになるのもわかります」
真姫「リハビリ?」
海未「いえ、そんな大層なものじゃないですよ、外出許可が出たので飲物を買いに購買に行ってただけですよ」
にこ「……良かった……」
にこ「な、なんでもないわよ!」
海未「にこは優しいですね、真姫が好きになるのもわかります」
真姫「なっ……!?//」
にこ「べべ、別に好きなんかじゃ!//」
海未「手、繋ぎっぱなしじゃないですか」
バッ
にこ「繋いでないわよ!」
海未「流石に無理があるんじゃ……」
にこ「こ、これ!クッキー焼いたからあげる!じゃあね!!!!」
真姫「あ!?にこちゃん待って!!」
真姫「はぁ……素直じゃないんだから」
海未「真姫も大概ですがね」クスクス
真姫「イミワカンナイ!!」
………………
にこ「べべ、別に好きなんかじゃ!//」
海未「手、繋ぎっぱなしじゃないですか」
バッ
にこ「繋いでないわよ!」
海未「流石に無理があるんじゃ……」
にこ「こ、これ!クッキー焼いたからあげる!じゃあね!!!!」
真姫「あ!?にこちゃん待って!!」
真姫「はぁ……素直じゃないんだから」
海未「真姫も大概ですがね」クスクス
真姫「イミワカンナイ!!」
………………
真姫「それで……大丈夫なの?」
海未「ええ、大丈夫ですよ、身体の方は……あ、クッキー美味しい」
真姫「やっぱりまだ思い出せそうにない?……一枚頂戴」
海未「ええ……ごめんなさい……あ、どうぞ」
真姫「そっか……」
真姫「クッキーうま!?」
………………
海未「ええ、大丈夫ですよ、身体の方は……あ、クッキー美味しい」
真姫「やっぱりまだ思い出せそうにない?……一枚頂戴」
海未「ええ……ごめんなさい……あ、どうぞ」
真姫「そっか……」
真姫「クッキーうま!?」
………………
海未「今日はありがとうございました、色々話せて楽しかったですよ」
海未「それと、クッキーのお礼を言っておいてください」
真姫「ん、わかった……海未、穂乃果のこと、どうするの?」
海未「まだ……わかりません……思い出せもしないのに再び関係を得るのは私の意に反しますし、ね……」
海未「それと、クッキーのお礼を言っておいてください」
真姫「ん、わかった……海未、穂乃果のこと、どうするの?」
海未「まだ……わかりません……思い出せもしないのに再び関係を得るのは私の意に反しますし、ね……」
真姫「そう……どうするにせよ、あなたの問題よ、だけど……」
真姫「覚悟は決めて行動しなさいよね」
海未「……わかっていますよ」
真姫「……そ、ならいいわ……じゃあ、またね」
海未「ええ、また来週に」
海未「…………」
真姫「覚悟は決めて行動しなさいよね」
海未「……わかっていますよ」
真姫「……そ、ならいいわ……じゃあ、またね」
海未「ええ、また来週に」
海未「…………」
海未「……冷えますね」
夜風がカーテンを揺らすと共に私は病院の固いベットに身を包む
秋も終盤に入り、いよいよ本格的に寒くなってくる
一人の夜は、特に
夜風がカーテンを揺らすと共に私は病院の固いベットに身を包む
秋も終盤に入り、いよいよ本格的に寒くなってくる
一人の夜は、特に
海未「馴れませんね……やはり」
私は……実は寂しいのは苦手なのだ
いつもは穂乃果やことりが居てくれる
私を引っ張ってくれる
慣れないベットに慣れない天井
余計に寂しさが増してくるというものだ
私は……実は寂しいのは苦手なのだ
いつもは穂乃果やことりが居てくれる
私を引っ張ってくれる
慣れないベットに慣れない天井
余計に寂しさが増してくるというものだ
海未「穂乃果……」
枕をぎゅっと抱き締め、穂乃果のことを考える
彼女はいつも優しく、責任感が強く、私の手を引っ張ってくれる
本当に大切な人
だけどそれが恋愛感情かと問われれば……首を横に振るだろう
海未「私……どうすれば……」
枕をぎゅっと抱き締め、穂乃果のことを考える
彼女はいつも優しく、責任感が強く、私の手を引っ張ってくれる
本当に大切な人
だけどそれが恋愛感情かと問われれば……首を横に振るだろう
海未「私……どうすれば……」
ふと携帯を見る
すると二通メールが来ていた
海未「全然気付かなかった……」
from:穂乃果
件名:おやすみ
本文:ごめんね、海未ちゃん……こんな夜中に
病院だから携帯なんて見てないかもしれないけど、一応
おやすみ、海未ちゃん
頑張ってね
すると二通メールが来ていた
海未「全然気付かなかった……」
from:穂乃果
件名:おやすみ
本文:ごめんね、海未ちゃん……こんな夜中に
病院だから携帯なんて見てないかもしれないけど、一応
おやすみ、海未ちゃん
頑張ってね
海未「穂乃果……ん?絵里からも……?」
from:絵里
件名:夜分遅くにごめんなさい
本文:海未、明日は凛と花陽が行くと思う
明後日は私と希が行くわ
海未に迷惑かもしれなかったから、人数別けにしたんだけど……迷惑だったかしら
海未、寂しいときはちゃんと寂しいって……言わなきゃ駄目よ?
じゃあ、また
おやすみ、海未
from:絵里
件名:夜分遅くにごめんなさい
本文:海未、明日は凛と花陽が行くと思う
明後日は私と希が行くわ
海未に迷惑かもしれなかったから、人数別けにしたんだけど……迷惑だったかしら
海未、寂しいときはちゃんと寂しいって……言わなきゃ駄目よ?
じゃあ、また
おやすみ、海未
海未「あはは……バレてしまいました」
絵里は優しい方だな……改めてそう思った
初めて話したときは全然そんな感じじゃなかったけど
今では絵里と出会えて本当に良かったと思う
気遣いが出来る本当に優しい人
でも……
絵里は優しい方だな……改めてそう思った
初めて話したときは全然そんな感じじゃなかったけど
今では絵里と出会えて本当に良かったと思う
気遣いが出来る本当に優しい人
でも……
海未「それで自分が我慢してたら……世話ないじゃないですか……」
絵里はあまり甘えたりしない
きっと本当は……私と同じ寂しがりや
もう少し地を出してくれても……いいのになぁ
海未「さて……二人に心配させてしまってますし……もう寝ますか」
カーテンがふわっと広がり、隙間から見えた月は
綺麗な満月だった
絵里はあまり甘えたりしない
きっと本当は……私と同じ寂しがりや
もう少し地を出してくれても……いいのになぁ
海未「さて……二人に心配させてしまってますし……もう寝ますか」
カーテンがふわっと広がり、隙間から見えた月は
綺麗な満月だった
翌朝
穂乃果「はぁ……」
寒いなぁ
心の中でそうぼやいたのは、口に出したらもっと寒くなりそうだったから
言霊ってのは案外馬鹿にならない
ことり「穂乃果ちゃん、マフラー……貸そうか?」
穂乃果「うーん……」
穂乃果「こうだ!」
ことり「ヴェッ!?」
穂乃果「はぁ……」
寒いなぁ
心の中でそうぼやいたのは、口に出したらもっと寒くなりそうだったから
言霊ってのは案外馬鹿にならない
ことり「穂乃果ちゃん、マフラー……貸そうか?」
穂乃果「うーん……」
穂乃果「こうだ!」
ことり「ヴェッ!?」
二人で同じマフラーを使うってシチュエーションを初めて味わった感想としては、暖かい
確かに暖かい、が
ことり(恥ずかしいよ穂乃果ちゃん!?)
私の心境なんて一切伝わっておらず、るんるん気分の穂乃果ちゃん
ことり(もう少し乙女心ってものをわかってくれたっていいのになぁ……)
確かに暖かい、が
ことり(恥ずかしいよ穂乃果ちゃん!?)
私の心境なんて一切伝わっておらず、るんるん気分の穂乃果ちゃん
ことり(もう少し乙女心ってものをわかってくれたっていいのになぁ……)
穂乃果「ん?どしたのことりちゃん」
ことり「えぇ!?な、なんでもないよぉ!」
穂乃果「もしかして……嫌だったかな……」
シュン、と項垂れる穂乃果ちゃん
だめっ!だめだよ穂乃果ちゃん!そんな可愛い顔されて嫌だなんて答えられないよ!いや答えるつもりなんてないけど神様ありがとうございます!!!!!!!!
ことり「えぇ!?な、なんでもないよぉ!」
穂乃果「もしかして……嫌だったかな……」
シュン、と項垂れる穂乃果ちゃん
だめっ!だめだよ穂乃果ちゃん!そんな可愛い顔されて嫌だなんて答えられないよ!いや答えるつもりなんてないけど神様ありがとうございます!!!!!!!!
ことり「ううん、そんなんじゃないよ!」
そんなんじゃ…
ふと我に帰る
私はまた穂乃果ちゃんを求めてしまった
ぽっかりと空いた穂乃果ちゃんの穴
それをいいことに私は……
そんなんじゃ…
ふと我に帰る
私はまた穂乃果ちゃんを求めてしまった
ぽっかりと空いた穂乃果ちゃんの穴
それをいいことに私は……
穂乃果「そっか、良かった!」
ことり「うん……!」
でも今、今だけは穂乃果ちゃんと一緒に居たかった
そのくらいの我儘は……したかった
ことり「うん……!」
でも今、今だけは穂乃果ちゃんと一緒に居たかった
そのくらいの我儘は……したかった
絵里「はぁ……」
にこ「どうしたのよ、溜め息なんて……らしくもない、辛気臭いったらないわ」
希「幸せが逃げるで~」
絵里「ん……ぁあ、ごめんね、ちょっと夜更かししちゃって」
にこ「……心配なのはわかるけど、ちゃんと寝なきゃ駄目よ」
希「にこっちの言う通りやでー」
にこ「どうしたのよ、溜め息なんて……らしくもない、辛気臭いったらないわ」
希「幸せが逃げるで~」
絵里「ん……ぁあ、ごめんね、ちょっと夜更かししちゃって」
にこ「……心配なのはわかるけど、ちゃんと寝なきゃ駄目よ」
希「にこっちの言う通りやでー」
キーンコーン
にこ「じゃ、私教室に帰るから……またね」
希「ほなな~」手ふりふり
絵里「はぁ……」
希「……穂乃果ちゃんが心配?」
絵里「うん……まあね」
希「大丈夫よ、ああ見えてしっかり者だから」
絵里「……そうね、大丈夫……うん」
にこ「じゃ、私教室に帰るから……またね」
希「ほなな~」手ふりふり
絵里「はぁ……」
希「……穂乃果ちゃんが心配?」
絵里「うん……まあね」
希「大丈夫よ、ああ見えてしっかり者だから」
絵里「……そうね、大丈夫……うん」
私が心配しているのはそこではないのだ
海未は記憶を失った
もし、これが原因で穂乃果と海未が別れることになったらそれは……あまりにも救われないじゃないか……
海未は記憶を失った
もし、これが原因で穂乃果と海未が別れることになったらそれは……あまりにも救われないじゃないか……
海未「さて、今日は凛と花陽でしたね」
凛「そのとーーーーり!!!!!!」ガラガラ
海未「凛……病院では静かにしなさい……はぁ」
花陽「う、海未ちゃんごめんねっ」
海未「いえ、大丈夫ですよ」
凛「海未ちゃんの為に真姫ちゃんの新曲持ってきたにゃー!」
海未「真姫が……ありがたいです、病院ではすることが殆どありませんから」
凛「そのとーーーーり!!!!!!」ガラガラ
海未「凛……病院では静かにしなさい……はぁ」
花陽「う、海未ちゃんごめんねっ」
海未「いえ、大丈夫ですよ」
凛「海未ちゃんの為に真姫ちゃんの新曲持ってきたにゃー!」
海未「真姫が……ありがたいです、病院ではすることが殆どありませんから」
花陽「その……大丈夫なの?」
海未「はい、外出許可も得ましたし、もう心配は要りませんよ」
花陽「そっか、良かったぁ」
凛「海未ちゃんのお母さんとかはこないのにゃ?」
海未「はい……やはり裁判などが忙しいようで、中々来れないみたいです」
花陽「そっか……大変だね」
海未「はい、外出許可も得ましたし、もう心配は要りませんよ」
花陽「そっか、良かったぁ」
凛「海未ちゃんのお母さんとかはこないのにゃ?」
海未「はい……やはり裁判などが忙しいようで、中々来れないみたいです」
花陽「そっか……大変だね」
海未「はい……母には大変迷惑を掛けてしまいます……」
凛「信号無視したあのトラックの運転手、凛は絶対に許さないにゃ」
花陽「わ、私も絶対許しませ、許さない!」
海未「まあまあ、やってしまった事を深く反省しているみたいですし、余り責めないであげてください」
花陽「だって……そのせいで海未ちゃんは記憶を……」
海未「いいんです、いずれ思い出すかもしれませんし……それに、二週間程度のことですから」
凛「でも……穂乃果ちゃんが……」
海未「……」
凛「信号無視したあのトラックの運転手、凛は絶対に許さないにゃ」
花陽「わ、私も絶対許しませ、許さない!」
海未「まあまあ、やってしまった事を深く反省しているみたいですし、余り責めないであげてください」
花陽「だって……そのせいで海未ちゃんは記憶を……」
海未「いいんです、いずれ思い出すかもしれませんし……それに、二週間程度のことですから」
凛「でも……穂乃果ちゃんが……」
海未「……」
花陽「く、暗い話ばっかりしてもあれだよね!」
凛「そ、そうだにゃ!じゃあ海未ちゃん!新曲、聞いといてね!」
海未「はい、真姫にもよろしく伝えておいてください」
凛「それじゃあ凛とかよちんはこれでさらばにゃー!」
花陽「またね、海未ちゃん」
海未「はい、また来週に」
凛「そ、そうだにゃ!じゃあ海未ちゃん!新曲、聞いといてね!」
海未「はい、真姫にもよろしく伝えておいてください」
凛「それじゃあ凛とかよちんはこれでさらばにゃー!」
花陽「またね、海未ちゃん」
海未「はい、また来週に」
海未「穂乃果……大丈夫でしょうか……」
ふと穂乃果の事が心配になり、携帯を見る
待受は穂乃果と私のツーショット
これを見るたびに胸が締め付けられるように痛む
記憶……記憶……
未だに何一つ思い出すことの出来ない自分が嫌になる
コンコン
誰だろうか
ふと穂乃果の事が心配になり、携帯を見る
待受は穂乃果と私のツーショット
これを見るたびに胸が締め付けられるように痛む
記憶……記憶……
未だに何一つ思い出すことの出来ない自分が嫌になる
コンコン
誰だろうか
海未「どうぞ」
男「……園田海未さん、で間違いないでしょうか」
海未「……?はい、そうですが……」
男「本当に申し訳無かった!!!!!!!!!」
男は私に土下座し、頭を地面に着けながらそう言った
男「……園田海未さん、で間違いないでしょうか」
海未「……?はい、そうですが……」
男「本当に申し訳無かった!!!!!!!!!」
男は私に土下座し、頭を地面に着けながらそう言った
海未「え、えっと……頭をあげてください」
男「……はい」
海未「あなたが……あのトラックの運転手でしたか」
男「はい、あの日……信号無視をし、あなたを轢いた……最低の人間です……」
海未「……はぁ」
男「許して欲しいなどとは思いません、ですが……せめて謝らせてください」
男「本当に……申し訳無ありませんでした」
男「……はい」
海未「あなたが……あのトラックの運転手でしたか」
男「はい、あの日……信号無視をし、あなたを轢いた……最低の人間です……」
海未「……はぁ」
男「許して欲しいなどとは思いません、ですが……せめて謝らせてください」
男「本当に……申し訳無ありませんでした」
海未「……確かに、許したいとは思いません……ですが」
海未「あなたの誠意は伝わりました、ですから……もう謝らなくてもいいです」
男「……」
海未「お詫びはいいので……帰って頂けますか……少し……一人になりたいので」
男「失礼しました……」
ガラッ……
海未「あなたの誠意は伝わりました、ですから……もう謝らなくてもいいです」
男「……」
海未「お詫びはいいので……帰って頂けますか……少し……一人になりたいので」
男「失礼しました……」
ガラッ……
海未「はぁ……全く、次から次へと……」
今日は気疲れが多い気がする……少し寝ようかな……
海未「穂乃果……」
今日は気疲れが多い気がする……少し寝ようかな……
海未「穂乃果……」
チュンチュン……
朝、小鳥の囀ずりは院内にも聞こえてくる
海未「ことり……ことりは大丈夫でしょうか……」
小鳥の鳴き声で思い出すのは些か失礼な気もしたが、この場にはいないのでノーカンということにしておこう
朝、小鳥の囀ずりは院内にも聞こえてくる
海未「ことり……ことりは大丈夫でしょうか……」
小鳥の鳴き声で思い出すのは些か失礼な気もしたが、この場にはいないのでノーカンということにしておこう
私はことりが心配だ
穂乃果のことで、と言っても別に穂乃果の縦横無尽なところではない
穂乃果に振り回されるようなタイプではないから、端からそこは心配ではない
では何が……そう、ことりは穂乃果が好きなのだ
見ていればわかる
この間の見舞いでそれも確信的なものになった
私は……どうするべきなのだろうか
穂乃果のことで、と言っても別に穂乃果の縦横無尽なところではない
穂乃果に振り回されるようなタイプではないから、端からそこは心配ではない
では何が……そう、ことりは穂乃果が好きなのだ
見ていればわかる
この間の見舞いでそれも確信的なものになった
私は……どうするべきなのだろうか
昨日書きためはうみえりって言ってたのにわざわざ穂乃果と付き合ってたって持ち出したのはつまり穂乃果はただの当て馬なんだろ気分悪いな
どうせなんやかんやでうみえりがくっついて傷心のことほのがくっつくんだろ死ね
いろいろキモいアピールせずに最初から当て馬なしの普通のうみえり書いてろカス
どうせなんやかんやでうみえりがくっついて傷心のことほのがくっつくんだろ死ね
いろいろキモいアピールせずに最初から当て馬なしの普通のうみえり書いてろカス
海未「はぁ……正直、院内の食事はあまり美味しくはないですね……」
病室の静けさと、病院その物が漂わせる暗い空気
愚痴の一つも垂れたくなってくる
看護婦「はいはい、悪かったですねー院内食が不味くて」
海未「!?あ、いいえ今のはっ…!」
看護婦「いえいえ、本当のことですから……ここだけの秘密ですけど、私も院内食大っっっっっっ嫌いです」
病室の静けさと、病院その物が漂わせる暗い空気
愚痴の一つも垂れたくなってくる
看護婦「はいはい、悪かったですねー院内食が不味くて」
海未「!?あ、いいえ今のはっ…!」
看護婦「いえいえ、本当のことですから……ここだけの秘密ですけど、私も院内食大っっっっっっ嫌いです」
海未「えぇぇ~……」
それでいいのでしょうか……?
いや、そりゃ確かに美味しくはないし……うん
看護婦「私さー、小さい頃に音ノ木坂病院、来たことがあるんですよ」
海未「?……ここに住んでいた訳ではないのですか?」
それでいいのでしょうか……?
いや、そりゃ確かに美味しくはないし……うん
看護婦「私さー、小さい頃に音ノ木坂病院、来たことがあるんですよ」
海未「?……ここに住んでいた訳ではないのですか?」
看護婦「ええ、小さい頃は神奈川に住んでいまして……と言っても対した距離では無いんですけどね、まあ」
看護婦「親戚の家に遊びに来ていたんですよ」
海未「なるほど……」
看護婦「で、乗っていたバスで事故があって、私の両親は死んじゃって……」
海未「そんなことが……」
看護婦「あ、いや、もう辛いとかそういうのは無いですよ?まあ、その時……」
看護婦「運が悪かったのか良かったのか、人気の少ない場所で、バスに乗っていた人達以外には被害は無かった」
看護婦「親戚の家に遊びに来ていたんですよ」
海未「なるほど……」
看護婦「で、乗っていたバスで事故があって、私の両親は死んじゃって……」
海未「そんなことが……」
看護婦「あ、いや、もう辛いとかそういうのは無いですよ?まあ、その時……」
看護婦「運が悪かったのか良かったのか、人気の少ない場所で、バスに乗っていた人達以外には被害は無かった」
看護婦「その時にね、たまたま同じバスに乗っていた医者が、率先して仕切って、怪我人の手当てをしたんです」
看護婦「格好良かったなぁって、それから私は親戚の家に預けられて、あの医者みたいな立派な人になりたいなーって、まあそれで今に至るんですよ」
海未「……」
私は彼女の目を見て、唖然とした
しっかりとした目標を持つものの目
努力を惜しまない覚悟の目
そう……スクールアイドルをすると言い出したあの日の穂乃果の目と同じ目
看護婦「格好良かったなぁって、それから私は親戚の家に預けられて、あの医者みたいな立派な人になりたいなーって、まあそれで今に至るんですよ」
海未「……」
私は彼女の目を見て、唖然とした
しっかりとした目標を持つものの目
努力を惜しまない覚悟の目
そう……スクールアイドルをすると言い出したあの日の穂乃果の目と同じ目
海未「二つ気になったこと……聞いていいですか?」
看護婦「どうぞ~」
海未「医者ではなく看護婦になった理由は……?」
看護婦「んー、だって」
看護婦「その方が可愛いじゃない?」
海未「……じゃ、じゃあ何故私にこの話を?」
看護婦「私の暇潰し!」
ああ、うん
大人版穂乃果だ
看護婦「どうぞ~」
海未「医者ではなく看護婦になった理由は……?」
看護婦「んー、だって」
看護婦「その方が可愛いじゃない?」
海未「……じゃ、じゃあ何故私にこの話を?」
看護婦「私の暇潰し!」
ああ、うん
大人版穂乃果だ
>>90
繊細すぎる
繊細すぎる
海未「ぷ、ぷぷ……」
看護婦「どうしたの!?どこか痛むの!?」
海未「ぷぷ……もう我慢できな……あっはははははっっ!!!」
看護婦「!?!?」
海未「い、いえ……ぷふっ、だいっ、じょうぶですよっ」
海未「あー……ふぅ、すみません、面白かったものでつい……」
看護婦「えー!?私の話そんなにおかしかった!?」
看護婦「どうしたの!?どこか痛むの!?」
海未「ぷぷ……もう我慢できな……あっはははははっっ!!!」
看護婦「!?!?」
海未「い、いえ……ぷふっ、だいっ、じょうぶですよっ」
海未「あー……ふぅ、すみません、面白かったものでつい……」
看護婦「えー!?私の話そんなにおかしかった!?」
海未「ええ……とても、私の親友によく似ていて……くよくよしてる自分が情けなく思えてきましたよ」
看護婦「むー……納得いかない……」
看護婦「けどま、やっと笑ったね、海未ちゃん」
海未「ええ、お陰でもやもやがスッキリした気がしますよ」
看護婦(然り気無くタメ口にしたの気付かれてない……しょぼん)
看護婦「むー……納得いかない……」
看護婦「けどま、やっと笑ったね、海未ちゃん」
海未「ええ、お陰でもやもやがスッキリした気がしますよ」
看護婦(然り気無くタメ口にしたの気付かれてない……しょぼん)
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