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    元スレ男「最近、変な声が聞こえるんだけど」

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    51 :

    52 = 36 :

    にゃ

    53 = 36 :

    にゃ

    55 :

    『おい、ガキ。それでおまえさんはどうするんだい?』

    「どうするって、そりゃ…」

    『このデブ猫いうことを、一から十まで信用すんのか?』

    「……」

    『おれはどっちだって良いんだぜ。ただ、おまえには話が通じるから話しているだけなんだ』

    「…まずは俺が確かめる」

    『お?』

    「確かにお前の言うとおり、たかが猫が言ってることだ。信用も出来ない」

    「…けれど、放っても置けない」

    『ガハハ! さてはガキ、お人好しってやつだな?』

    「うっせ」

    56 = 55 :

    『いやこの場合だと、お猫好しってやつか。こりゃまた面倒くせぇなぁ!』

    「…自殺だなんて、そう簡単に…ハイそうですかって聞き入れられるかよ」

    『期待してるぜ。なんせ、おれの数少ない食事をくれる人間様なんだからよぉ』

    (…とんでもねえことに巻き込まれちまったな。俺がどうにか出来るのかって、そんなのわからん)

    (問題自体が俺に解決できるものなのか?)

    「…自殺か」

    ~~~

    (とりあえず放課後になったが、あの女の後をつけてみよう)すっ

    「……」スタスタ

    「…どう見ても俺、不審者だよな」

    『だなぁ』

    「うおおっ!? ね、猫!?」

    57 = 55 :

    『おぅ。さっきぶりだな!』

    「…なんだよ、付いてきたのか」

    『おっちゃんは心配なんだよ。あんま頼りにならねえ奴に頼んじまったってな』

    「なんだその言い草は…」

    『いいじゃん、ちょっとぐらい付き合わせろって。おっ? そうこういってるうちに、どっか行っちまったぜ?』

    「えっ? マジかよ! ……見失っちまっった…」

    『ばかだなーおまえー』

    「うるせ! くそ、何処に言ったんだアイツ…」

    『聞いてみればいいじゃね?』

    「…誰にだよ」

    『ほれ。あそこに居る犬に』

    58 = 55 :

    「犬にって…あの犬?」

    『……』

    『おう。あの人間さんに家畜のように飼われてる、哀れな生き物によぉ』

    「なんかペットに恨みでもあるのかよお前……だ、だけど聞いてみろってさ…」

    『……』ぴく

    (…犬種は、ラブラドールって奴か)

    「あのよ、そこの犬……ちょっと俺の話し聞いてくれるか」

    『ほぅ』

    「…なんだよ」

    『人間。貴様の声がわかるぞ、音でもなく、音程でもなく、我と同じ仲間と同様に聞こえるぞ』

    『なんだこのしゃべり方…』

    「そ、そっか。そんな人間も居るんだぜたまには…」

    59 = 55 :

    『左様か。ならば聞くこととはなんだ、我の耳は遠い……出来れば大きな声で頼む』

    「お、おう。あのな、さっきここを通った女の子のことなんだが…」

    『耳が遠いんじゃ、目も見えてないんじゃね?』

    「うっさいな、ちょっと黙っとけ」

    『おなご、か。ふむ、見たといえば見たな。見てないとも言えぬが』

    『あーだめだこりゃ。ボケちゃってるよ。おっちゃんでもわかる、このジジ犬もうだめだ』

    「……髪が真っ黒で、こう、ぼんやりしてる感じの子なんだが」

    『ああ、なるほど。我にたまに菓子をくれる人間か!』

    「菓子?」

    『うむ。しょっぱくて、辛くて、犬の我には少し塩分がきつすぎるのだがな…欲望には勝てん。甘じて食べておる』

    『その気持わかるわー』

    (もうやだこの会話)

    60 = 55 :

    「その女の子なんだが、えーっと、どこにいったか分かるか?」

    『探しておるのか? なるほどな、では早めに見つけてくれ』

    「え、どうして?」

    『我は犬だ。人間とは違って、また異なった観点で物事を見つめることが出来る』

    『早く本題に移れよ』

    「だぁーもうお前は黙っとけよっ」

    『その人間。悲しんでおるぞ』

    「えっ?」

    『顔がいつも泣いておるのだ。我に菓子をくれる時も、くれぬ時も…』

    『…この道を通るとき、おなごは何時も悲しんだ匂いを発しておる』

    「そんなの、わかる……もんなのか」

    『我は犬なり。ただ、それだけはわかるのだ』

    61 = 51 :

    わん

    62 = 55 :

    「………」

    『テキトーなこと言ってんじゃねぇぞアホ犬』

    『我は本当のことを言ったまでだ』

    「…そっか、ありがとな」ポンポン

    『お役に立てたのなら、幸いだ』

    『立ってないよな。何処に向かったのか、これぽっちも教えてくれなかったよな』

    『ぐーぐー』

    『おぉいい!!』

    「……。今日はもういいや、また明日に探そう」

    『そんなんで大丈夫なのかよ? 嬢ちゃん、ぽっくり逝っちまうぜ?』

    「だ、大丈夫だ。ちゃんと探すし、明日には……」

    「……明日には、ちゃんと頑張る」

    63 :

    コミュ障キモブサ汚物ステロイダーゴミ粕ニートがわんとか言ってると思うと胸が熱いな

    64 = 55 :

    自宅

    「…悲しんだ顔している、か」

    (あの犬が言っていたこと、それに猫が言っていた…自殺の事)

    「はぁー……俺は、どうしたら良いんだよ……」

    (俺なんかが何か、出来るとでもいうのか? 自殺だぞ、自殺……)

    カリカリカリカリ

    「…んな重い悩みなんて…俺にどうにか……ん?」

    ネズミ『美味しいよぉ美味しいよぉ』

    「…なにやってんの、お前」

    ネズミ『あー! にんげんさんだよ! にんげんさんにんげんさだよぉ!』

    「お、おう…お前、まさか妹が飼ってる奴か?」

    65 = 55 :

    ネズミ『どうもだよ! 人間さん、どうもだよお!』

    「…逃げ出したのか」

    ネズミ『逃げ出した? なにいっているの人間さん、ぼくはぼくで、生きてるだけだよ?』

    「ま、まあそう感じるよな…」

    ネズミ『人間さん人間さん。どうもぼくを助けてくれて、ありがとだよ!』

    「助け? いや、俺は別になにも…」

    ネズミ『ぼくの仲間は半分こ、それに散り散りになっちゃって、ぼくだけが残ったんだよ』

    ネズミ『それを助けてくれたのは、人間さん。あなただよ?』

    「…妹に水槽とか餌を用意したのは俺だけどさ」

    ネズミ『ありがとだよ! ぼく、あのおうち広くて落ち着かないけれど、とっても暖かくて居心地いいんだよ!』

    66 :

    しえん

    67 = 55 :

    「…そっか」

    ネズミ『人間さん。なにか困ってるの?』

    「えっ?」

    ネズミ『困ってる顔をしてるんだよ。ぼくはそれがとっても気になるんだよ』

    「…ネズミのくせして、人の顔色伺えるのか」

    ネズミ『ぼくたちネズミは、人間さんの顔色伺って行きていけるから!』

    (なんという事実)

    ネズミ『それで、困ってるの? 困っちゃってるの?』

    「まぁな。だけどネズミに心配されるほど、やわじゃないぜ俺は」

    ネズミ『そうなんだねぇ。人間さんは強いんだよ、かっこいいんだよ!』

    「おう。そうだぜ、だからお前も…あんま妹に心配させるな。脱走なんかするんじゃないぞ」すっ

    68 = 55 :

    ネズミ『妹? あのぼくに餌をくれる優しい人間さん?』

    「そうとも。俺に感謝するだけじゃなくって、アイツにも感謝しとけよ」

    ネズミ『人間さんが言うならそうするよ! だから、人間さん! たまにぼくにかまってね!』とててっ

    「…わかった。じゃあ水槽に戻すぞ」

    ネズミ『うんだよ!』

    「……」

    (動物ってのは、こうも簡単に……感謝っていうか、助けられたって思うんだな)

    「俺は別に大したことなんて、してないのに」

    「…………」

    69 = 55 :

    「動物か。人間だって、ネズミと同じ……動物なんだよな」

    「たかが言葉が通じないってだけで、たかが…会話ができないってだけで」

    「悩んでることも、考えてることも、人間とそう変わりない──」

    「───………」

    「そっか、会話か……」


    次の日 昼休み


    「よお」

    「……」

    「ちょっといいか」

    「……」すっ

    「ま、待ってくれ!」がしっ

    71 = 55 :

    「……」

    「なに」

    「えっとだなぁ…その…唐突にすまん! ちょっと一緒にごはん食べようぜ!?」

    「……」

    「っ…っ…!」

    「いい」コクリ

    (あ、良いんだ…! よ、よかったぁ!)

    ~~~

    (屋上か…あれ? 確か一般生徒立入禁止じゃなかったか?)

    「もっくもっく」

    「お、おお……カレーかよ…学校でカレーかよ…」

    「……」コクリ

    「…美味しそうだな、いや、匂いがきつそうだけども」

    72 = 55 :

    「たべる?」

    「…少しだけ」

    「はい」すっ

    (えっ!? ちょ、直接!?)

    「たべないの?」

    「待ってくれ、ちょっと箸とか用意するから…!」

    「……」

    「お、お待たせ……じゃその頂きます…」

    「……」

    「美味しいな…」

    「そう」もぐもぐ

    (…待て! 確かに順調だが、なにかがおかしい! 乗せられるなペースを!)

    73 = 55 :

    「そのよ、あのさ、女さん?」

    「なに」

    「……その、悩みとかある?」

    「?」

    (ぐぁー! もっと上手い聞き方ねぇーのかよ俺には!)

    「悩み?」

    「そ、そうだぜぇ…っ? なんか悩みとかないのかなーって、さ…」

    「……」

    「…教師も同じようなこと、聞いてきた」

    「え、あ、えっと…」

    「悩みがあるのかと、貴方と同じように」

    「…そっか、そうなのか」

    74 :

    にゃん









    ぱすー

    75 = 63 :

    キモブサ汚物ステロイダーゴミ粕ニートがにゃんぱすーとか言ってると思うと胸が熱いな

    76 = 55 :

    「そんなこと聞いてどうするの?」

    「えっ!? いや、その~どうするんだろ…?」

    「…そんなことしって、どうするの」

    「ワカリマセン…」

    「わたしは別に、悩んでなんかいない」

    「………」

    「こんな私がいる理由が必要なの?」

    「えっ?」

    「悩んでなきゃ、闇を抱えてなきゃ、こんな私がいちゃ駄目なの?」

    「えっと……」

    「…………」

    すっ

    「ごちそうさま」

    77 = 55 :

    「あ! も、もう食べちまったのか……!」

    「…」コクリ

    すたすた

    「ちょ、待ってくれ! 女さん! 最後に1つだけ聞かせてくれ!」

    「……」

    「あの、そのっ……あんたは、えっと」

    「……」

    「…っ……ね、猫の…動物の声は聞こえたり出来るか!?」

    「……出来ない」

    「そ、そうか! やっぱりな!」

    「それがどうしたの?」

    「えっ!? えっと、あのっ! 実はだな! 俺は……俺は聞こえるんだ!!動物の声が!!」

    78 = 55 :

    「動物の声が?」くるり

    「そ、そうだ! 聞こえちまうんだぜ!? どうだ凄くないか!?」

    「すごい」コクリ

    「だろ! だからさ、だからってなんだよ…そうじゃなくって…あの時の猫のこと覚えてるか!?」

    「デブ猫?」

    「そうデブ猫! その時、あの猫が言いやがったんだ…その、お前が……」

    「……」

    「……じ、じさ……」

    「……」

    「自殺…を……」

    「……」

    (は、はっきりと言え男! がんばれよ、ここで言わなくちゃ何時聞けるんだ!?)

    79 = 63 :

    にゃー(コミュ障キモブサ汚物ステロイダー)

    80 = 55 :

    「ゴクリ……あの猫から聞いたんだ、お前がいつもやってることを……」

    「私が?」

    「お、おう。そのことを聞いて、俺は……お前に確かめたくなって、だな」

    「何を確かめるの」

    「……本当に、そのつもりがあるのかって」

    「……」

    「ほ、本当に……お前がその気があるのか、なんて聞きたくて」

    「…私には」

    「っ…」

    「──私には、ある。そのつもりが、あるの」

    「ッ…!じゃ、じゃあお前は…!」

    「私にはそうなる覚悟がある」

    81 = 55 :

    「そうなる覚悟って……ち、違うだろ!? んな馬鹿な話があるかよ!?」

    「どうして貴方が決めつけられるの?」

    「だ、だってそれは!」

    「悪いこと?」

    「当たり前だろ! 悪いことだなんて、んなこと聞かなくても分かることじゃねえか…!」

    「…私には悪いことだなんて、思わない」

    「新しい自分に生まれ変わること。それが大切なんだって、思うから」

    「新しい自分…!?」

    「…」コクリ

    「んなっ……んなこと、俺が許さねえ!」

    「っ…」びくぅ!

    「馬鹿言うんじゃねぇ! お前が考えてることはただのガキ以下の考え方だ!」

    82 = 51 :

    にゃん

    83 = 74 :

    わんわん









    ぱすー

    84 = 55 :

    「そんなこと考えてるやつを放って置けるかよ! ああ、なんとでも思いやがれ! お人好しだよ俺は!」

    「な、なに…」

    「許さねえぞ、俺は絶対に…そんな簡単に無くしちまっていいもんなのかよ、テメーの命ってやつをよ!」

    「私は…ただ…」

    「俺はな、命を大切にしやがらねえ奴は大っ嫌いなんだ。どんなちいせえ命でも、頑張って生きてるんだよ、努力してんだよ!」

    「だけど現実はそう甘くないよなっ? 仕方なく殺しちまうことも、当たり前のように過ぎてくことも……簡単に見過ごせる!」

    「だけどっ……俺にはもう、安易に見過ごすことができなくなっちまってる…!」

    「……」

    「…お前が新しい自分ってのになりたいんなら、手伝ってやる」

    「えっ?」

    がしっ

    「お前が望む限りのことをやってやる。だから、俺にまかせろ。というか任せてくれ!」

    85 = 55 :

    「なにを…」

    「俺にはお前の声が聞こえてるぞ」

    「っ…!」

    「…周りはどうだか知らねえ。けどな! こうやってお前と会話出来ている!」

    「なら、会話しようぜ…もっと楽しんで生きようぜ…なっ?」

    「……」

    「どうだ、どう思った? 俺の言葉は…お前に伝わってくれたか?」

    「…私は自由になりたかった」

    「おう」

    「こんな場所がいやで、生きているところが不便で、なにもかも…無くしたかった」

    「その願いを……貴方は叶えてくれるの?」

    「望んでも……いいの?」

    86 = 55 :

    「っ……お、おう! 頑張らせていただくぜ!?」

    「………」


    「──ありがと」にこっ


    「………お、おう…っ…」

    「…じゃあ貴方にだけ見せる」すっ

    「え、お、おう?」

    「これは誰にも見えたことはない事」

    (え、なんだ…マフラーを解いて…)

    チャリ…

    「……見て」

    「………なんで首輪してんの?」

    87 = 45 :

    何だかそげぶ

    88 = 45 :

    そげぶかと思ったらただの変態か

    89 = 55 :

    「最近買ったの。お小遣いをためて」

    「……え?」

    「他にもいっぱいある。素敵な配色のやつとか、あとはロープのやつとか」

    「え、え、待って、え、ちょ、なにそれ」

    「私はずっと動物になりかった」

    「────」

    「こんな人間世界が窮屈で、退屈で、つまらなくて」

    「──動物みたいに自由に暮らしたかった」

    「…なに、いってるんですか、女さん」

    「けれど、認めてもいいんだよね」

    「──あなたがそう言ってくれたから」

    90 = 46 :

    あかん

    91 = 55 :

    「………」

    「今晩九時に中央公園に来て」すっ

    「──首輪をつけて、待ってるから」ふりふり


    きぃ パタン


    「………」

    「え、えー……」


    ~~~


    『ぎゃーはっははははははは!!! な、なにそれ!? がははははは!!』

    「……何笑ってんだこの早とちりデブ猫!! お前のせいだなぁ!? お前の…!」

    『なん、なんだそれ、マジかよ嬢ちゃん……こりゃたまげた根性持ってやがったわ…!』

    92 = 55 :

    「じ、じじじ自殺も何も関係ねぇーじゃねえか!!」

    『だなぁ、いやーよかったぜ。マジで、おっちゃんマジで安心したわ』

    「更なる問題が山積みだよこっちは!!」

    『いーいじゃねえか。おいおい、めでたくペット購入おめでとう』

    「このっ…!」むぎゅっ

    『ぎゃー! 急にしっぽつかむんじゃねー!』

    「はぁ…はぁ…で、でも……よかったのかこれで…?」

    『ペロペロ…んあ?』

    「…確かに自殺じゃなくてよかったよ、お前が見てた首吊りってのも、その……首輪だったみたいだし」

    『んだなぁ。しっかしまぁ、お前もよく頑張ったよ。嬢ちゃんもそうだが、ガキも大した根性じゃねえか』

    93 :

    にゃん?

    94 = 55 :

    「……」

    『それで、コンバンくじ? だったか? そんときどーんな格好で現れるんだろうなぁ、嬢ちゃんってば』

    「…うっ」

    『裸だったりして』

    「や、やめろよ…そういうこと言うのやめろ…」

    『だって動物になりたいんだろ? じゃあ服を着てるのおかしいじゃねーか、だろ?』

    「……」

    『おーおー興奮しとるなぁー』

    「だぁーもう! ふざけるなよデブ猫!?」

    『ふざけてねえって。猫さんも真面目に考えてるよ』

    「…ったく」

    『んで、行くのか?』

    「行くよ。行くに決まってるだろ、あそこまでのこと言っちまったんだし…」

    95 = 93 :

    しえん

    96 :

    割りとおもろい

    97 = 55 :

    『ガハハ、こりゃ面白くなってきたなぁガキ』

    「…こっちはちっとも面白く無い」

    『いいじゃねえか。楽しもうぜ今をよぉ、だってよ、おれの声が聞こえなかったら…』

    『…あの嬢ちゃんは、もっとヤバイやつに唆されていたのかもしれないんだぜ?』

    「うっ」

    『猫のおれからみても分かるぜ。ああいった人間さんってやつは、脆いもんだ』

    『どこぞの馬の骨とも知らねえ奴が…あの可愛らしい嬢ちゃんを飼っちまうこともありえた話だろう』

    「………」

    『ここはひとつ、頑張ってみようとは思わねえかい。ガキよぉ』

    「…わ、わかった。頑張ってみる」

    『おう、頑張れ』

    99 = 55 :

    中央公園 

    「っ…っ……」そわそわ

    (そ、そろそろ九時だよな。うん、時間は待ち合わせ通り…)

    「本当に、来るのか?」

    「来てる」

    「ぎゃー!!」

    「こんばんわ」コクリ

    「はぁっ…はぁっ…び、びっくりさせんじゃねえ!」

    「ごめんなさい」

    「いや、別にっ………いいんだが、その、えっと~」

    「とりあえず」

    「えっ?」

    「はい、リード」

    100 :

    子淵


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