私的良スレ書庫
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元スレ男「最近、変な声が聞こえるんだけど」
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男(意味がわからんぞ…どうして部屋にひとりぼっちなのに、声が聞こえんだ)
『ダヨネーソウダヨネー』『サイキンサー』
男「…しかも何か会話してるし」
男「何処だ…? どのへんから聞こえてくるんだ…?」ガサゴソ
男「………」ピタリ
ネズミ「きゃー! 人間よー!」
ネズミ「逃げろ逃げろー!」
男「…え?」
『ダヨネーソウダヨネー』『サイキンサー』
男「…しかも何か会話してるし」
男「何処だ…? どのへんから聞こえてくるんだ…?」ガサゴソ
男「………」ピタリ
ネズミ「きゃー! 人間よー!」
ネズミ「逃げろ逃げろー!」
男「…え?」
男「なに、これ。嘘だろ、オイ」
ネズミ『こっちだよ! こっちに逃げるんだよ!』ダダダ
男「……ネズミ喋っちゃってるじゃん!」
「ぎゃぁあああああ!! ネズミだぁああああああ!!」
男「うおっ!?」
妹「兄ちゃん! ね、ネズミが現れたですよ!! こーんなちっこいの! しかもいっぱい!!」
男「お、おお……ちょ、待ってくれ! 妹よ! な、なにかこいつら喋ってなかった…?」
妹「へ? しゃぶる?」
男「変な聞き間違いをするな。違う、そうじゃなくて…こう…会話してなかったか?」
妹「……してなかったけど、確認する?」ひょい
ネズミ『ぎゃああああ! この人間に捕まってるよぉおお!!』
男「ぎゃあああああ!! なに捕まえてんのお前ぇええ!」
ネズミ『こっちだよ! こっちに逃げるんだよ!』ダダダ
男「……ネズミ喋っちゃってるじゃん!」
「ぎゃぁあああああ!! ネズミだぁああああああ!!」
男「うおっ!?」
妹「兄ちゃん! ね、ネズミが現れたですよ!! こーんなちっこいの! しかもいっぱい!!」
男「お、おお……ちょ、待ってくれ! 妹よ! な、なにかこいつら喋ってなかった…?」
妹「へ? しゃぶる?」
男「変な聞き間違いをするな。違う、そうじゃなくて…こう…会話してなかったか?」
妹「……してなかったけど、確認する?」ひょい
ネズミ『ぎゃああああ! この人間に捕まってるよぉおお!!』
男「ぎゃあああああ!! なに捕まえてんのお前ぇええ!」
妹「いやだって、捕まえなきゃ退治できないじゃん?」
男「男らしすぎる! ま、まあ都合いいけども…」
ネズミ『やだよぉおお!! 死にたくないよぉおお!!』ジタバタ
男「ほら、めっちゃ喋ってるよね?」
妹「………」
男「あれ? …聞こえない感じ?」
妹「うーんと、えいっ」ピン!
ネズミ『うっ…頭がよぉ…』
男「なにやってんの!? か、可哀想だろ!?」
妹「だ、だって…痛めつければ兄ちゃんが言ってるみたいに言葉しゃべるかなって…」
男「酷いことするなよ…! な、なにやってんだお前…!」
男「男らしすぎる! ま、まあ都合いいけども…」
ネズミ『やだよぉおお!! 死にたくないよぉおお!!』ジタバタ
男「ほら、めっちゃ喋ってるよね?」
妹「………」
男「あれ? …聞こえない感じ?」
妹「うーんと、えいっ」ピン!
ネズミ『うっ…頭がよぉ…』
男「なにやってんの!? か、可哀想だろ!?」
妹「だ、だって…痛めつければ兄ちゃんが言ってるみたいに言葉しゃべるかなって…」
男「酷いことするなよ…! な、なにやってんだお前…!」
妹「やっぱ何も聞こえないよ? 兄ちゃん、本当に聞こえたの?」
ネズミ『………』
男「今は聞こえないな…多分、痛くてしゃべる気にもならないんだろ」
妹「ふーん」
男(いや待てよ、もしかしてこの声って…俺だけにしか聞こえてなかったりするのか?)
男「なんだよそれ…」
母「ねぇーアンタ達。さっきから何やってんの?」
男「おおう、お袋。実はさ、さっき──なにやってんのそれ?!」
母「え? …ネズミ退治だけど?」ずいっ
男「ひぃいいいい!! ね、ネズミっ……半分こじゃねえか……!」
ネズミ『ぎゃあああああ! ネズミさんがよぉおおおお!!!』
妹「あわわ! きゅ、急に暴れ始めたよこの子…!」
ネズミ『………』
男「今は聞こえないな…多分、痛くてしゃべる気にもならないんだろ」
妹「ふーん」
男(いや待てよ、もしかしてこの声って…俺だけにしか聞こえてなかったりするのか?)
男「なんだよそれ…」
母「ねぇーアンタ達。さっきから何やってんの?」
男「おおう、お袋。実はさ、さっき──なにやってんのそれ?!」
母「え? …ネズミ退治だけど?」ずいっ
男「ひぃいいいい!! ね、ネズミっ……半分こじゃねえか……!」
ネズミ『ぎゃあああああ! ネズミさんがよぉおおおお!!!』
妹「あわわ! きゅ、急に暴れ始めたよこの子…!」
男「そりゃ暴れるよ! お仲間さんが無残な死に方だったら、恐怖でガクブルだよ!!」
ネズミ『おいおいおい…なんて姿なんだよぉ…ねずみさん…ねずみさんよぉ…』
男「くっ…そうだよなぁ…仲間がこんな惨たらしい死体になって戻ってきちまったら…!」
母「何いってんのこの子」
妹「なんかネズミの声が聞えるんだって」
男「こ、このネズミ殺し!! ネズミでなし!!」
母「あんまり意味わからないこと言わないでちょうだい…あ、お父さん」
父「何やってんだお前ら。ちょっとは静かに──おおおおお!? か、母さんネズミ凄いことになってるぞ!?」
母「うん。さっきやったところ」
父「ひぃぃいいい! ち、近づけるなっ! ちょ、やめ、オイ!! ホントやめて!!」
男「…ところで、どうするんだそのネズミ」
妹「飼おっかな?」
ネズミ『おいおいおい…なんて姿なんだよぉ…ねずみさん…ねずみさんよぉ…』
男「くっ…そうだよなぁ…仲間がこんな惨たらしい死体になって戻ってきちまったら…!」
母「何いってんのこの子」
妹「なんかネズミの声が聞えるんだって」
男「こ、このネズミ殺し!! ネズミでなし!!」
母「あんまり意味わからないこと言わないでちょうだい…あ、お父さん」
父「何やってんだお前ら。ちょっとは静かに──おおおおお!? か、母さんネズミ凄いことになってるぞ!?」
母「うん。さっきやったところ」
父「ひぃぃいいい! ち、近づけるなっ! ちょ、やめ、オイ!! ホントやめて!!」
男「…ところで、どうするんだそのネズミ」
妹「飼おっかな?」
次の日 学校
男「…」
カラス『なぁーお前さぁ、今日はどのへんでご飯食うのぉ?』
カラス『あ、俺ぇ? そだなぁーとりあえず、近所の生ごみあさってみんよぉ!』
男「……っ」
男(──ネズミだけじゃねぇ! か、カラスの声もっ…聞こえてやがる!)
男(窓から見える二匹のカラスの声が…バッチリ日本語で…!)
男「しかも…なんで若者風なんだしゃべり方…」
男(ぐぁー何なんだよこれって、俺の頭おかしくなっちまったのか?)
男「……動物の声、聞こえてるのかな俺って…」
男「…」
カラス『なぁーお前さぁ、今日はどのへんでご飯食うのぉ?』
カラス『あ、俺ぇ? そだなぁーとりあえず、近所の生ごみあさってみんよぉ!』
男「……っ」
男(──ネズミだけじゃねぇ! か、カラスの声もっ…聞こえてやがる!)
男(窓から見える二匹のカラスの声が…バッチリ日本語で…!)
男「しかも…なんで若者風なんだしゃべり方…」
男(ぐぁー何なんだよこれって、俺の頭おかしくなっちまったのか?)
男「……動物の声、聞こえてるのかな俺って…」
男(唐突すぎるだろ…なんの脈絡もなく、どうして声が聞えるように…)
カラス『ぎぁー! なんか黒いのきた!』
カラス『逃げろ逃げろ! 逃げろ逃げろぉ!』
男「…ん?」
男(なんだいきなりどうした……あれ、あの女子生徒って確か…)
女「………」
男(…学校で有名な無口な子じゃん。あんな場所でなにやってんだ)
女「……」ひょい
男「あれ、なんか拾った? んー、なんだあれ……猫?」
女「……」なでなで
男(動物好きなのか。あんま表情出さない感じだけど…)
カラス『ぎぁー! なんか黒いのきた!』
カラス『逃げろ逃げろ! 逃げろ逃げろぉ!』
男「…ん?」
男(なんだいきなりどうした……あれ、あの女子生徒って確か…)
女「………」
男(…学校で有名な無口な子じゃん。あんな場所でなにやってんだ)
女「……」ひょい
男「あれ、なんか拾った? んー、なんだあれ……猫?」
女「……」なでなで
男(動物好きなのか。あんま表情出さない感じだけど…)
女「……にゃー」
猫『えっへっへっ…嬢ちゃん、いーい胸してんじゃねえかぁ…』
男「……」
女「にゃんにゃん」
猫『おっ? なんだその声は、発情してんのか? おーよしよし、じゃあいっちょおっちゃんが一発決めてやろうじゃねえか』
男「……」ガタタ!
~~~
女「……」なでなで
猫『おっ? おっおっ? な、なかなかやるじゃねえか…そ、そんなところ撫でるなん、おっほ!』
男「やめろやめろー! この汚ったねぇセクハラ親父猫!!」
女「!」びくぅ!
猫『な、なんだ! なんだこの人間!!』
男「はぁ…はぁ…! お、おいお前…とりあえずその猫から離れろ…!」
猫『えっへっへっ…嬢ちゃん、いーい胸してんじゃねえかぁ…』
男「……」
女「にゃんにゃん」
猫『おっ? なんだその声は、発情してんのか? おーよしよし、じゃあいっちょおっちゃんが一発決めてやろうじゃねえか』
男「……」ガタタ!
~~~
女「……」なでなで
猫『おっ? おっおっ? な、なかなかやるじゃねえか…そ、そんなところ撫でるなん、おっほ!』
男「やめろやめろー! この汚ったねぇセクハラ親父猫!!」
女「!」びくぅ!
猫『な、なんだ! なんだこの人間!!』
男「はぁ…はぁ…! お、おいお前…とりあえずその猫から離れろ…!」
女「………」
男「その、なんだ……説明は難しいが、とにかく! その猫は危険なんだ!」
女「?」
猫『な、なにを言ってやがるんだこのばか人間が…お、おれがセクハラだと! バカ言え!』
男「っ……」
猫『もうちょっとセクハラって言葉を調べてから出直して来いアホが!!』
男「……セクハラ以外になにがあるってんだよ!」
猫『はぁ~ん? お前みたいなガキに、わかったようなコト言われる筋合いなんてねぇーんだよボケェ!』
男「なんだとゴラッ…!」
女「…」じぃー
男「テメェはとっととそこら辺のメス猫とッ……あ、えっと、あは、あはは!」
女「…」じぃーー
猫『このクソ生意気なッ……あれ? まてよ、お前どうしておれの声…それにお前の声がわかるんだ…?』
男「その、なんだ……説明は難しいが、とにかく! その猫は危険なんだ!」
女「?」
猫『な、なにを言ってやがるんだこのばか人間が…お、おれがセクハラだと! バカ言え!』
男「っ……」
猫『もうちょっとセクハラって言葉を調べてから出直して来いアホが!!』
男「……セクハラ以外になにがあるってんだよ!」
猫『はぁ~ん? お前みたいなガキに、わかったようなコト言われる筋合いなんてねぇーんだよボケェ!』
男「なんだとゴラッ…!」
女「…」じぃー
男「テメェはとっととそこら辺のメス猫とッ……あ、えっと、あは、あはは!」
女「…」じぃーー
猫『このクソ生意気なッ……あれ? まてよ、お前どうしておれの声…それにお前の声がわかるんだ…?』
男「………」
女「…貴方のペット?」
男&猫(喋った!!?)
男「ち、違う…そんなデブ猫俺のペットのなわけ無いだろ…」
猫『デブ猫言うなゴラ』
女「…そう」すっ
猫『えー? もうおしまいかよぉ~嬢ちゃん、今日はしっぽのとぅけ根トゥントゥンしてくれてないよぉ?』
男「お前はちょっと黙っとけ」
女「……」すたすた
男「って、待ってくれ! ちょ、何も言わずに去ろうとしないでくれ!」
女「なに」
男「えっと、その、あの~」
猫『おいガキ。ナンパならもうちっとマシな言い方あるもんだぜ』
女「…貴方のペット?」
男&猫(喋った!!?)
男「ち、違う…そんなデブ猫俺のペットのなわけ無いだろ…」
猫『デブ猫言うなゴラ』
女「…そう」すっ
猫『えー? もうおしまいかよぉ~嬢ちゃん、今日はしっぽのとぅけ根トゥントゥンしてくれてないよぉ?』
男「お前はちょっと黙っとけ」
女「……」すたすた
男「って、待ってくれ! ちょ、何も言わずに去ろうとしないでくれ!」
女「なに」
男「えっと、その、あの~」
猫『おいガキ。ナンパならもうちっとマシな言い方あるもんだぜ』
男「うるせぇーな…っ」
猫『うへへへ』
女「…それで、なに」
男「いやっ…えっと、今日のこと……誰かに言わないでくれたら嬉しいなって…」
女「……」
男「ほ、ほら! 猫と喋ってるとか……変だろ? なっ?」
女「…わかった」コクリ
男「お、おおう」
女「じゃあ」
スタスタ
男「……はぁ~何言ってんだろ、俺」
猫『おいガキ』
男「なんだよデブ猫」
猫『うへへへ』
女「…それで、なに」
男「いやっ…えっと、今日のこと……誰かに言わないでくれたら嬉しいなって…」
女「……」
男「ほ、ほら! 猫と喋ってるとか……変だろ? なっ?」
女「…わかった」コクリ
男「お、おおう」
女「じゃあ」
スタスタ
男「……はぁ~何言ってんだろ、俺」
猫『おいガキ』
男「なんだよデブ猫」
猫『ほぉーやっぱ聞こえてるんだなぁ。人間のくせして、猫様の声が聞こえんのかい』とてとて
男「……」
猫『今更なしにしようってのも無理な話だぞ』
男「…なんだよ、なんなんだよ…!」
猫『ガハハハ! こりゃ長生きしてみるもんだな! いやぁーガキよぉ、お前はアイツの事好きなのか?』
男「は?」
猫『あの嬢ちゃんだって。変にかまってやってよ、そうかそうか…』
男「おい、変な勘違いをするなよ。俺はただ、変態猫からの危機を助けてやっただけだっ」
猫『変態いうな! これは野良猫としてのサガなんだぜ!』
男「変態じゃねえか…」
猫『猫はそんなもんだ。人間がわかってねえだけでな、それよりも…なぁ、ちょっと話を聞いてくれよガキ』
男「…なんでだよ、俺はもう教室に戻る」
男「……」
猫『今更なしにしようってのも無理な話だぞ』
男「…なんだよ、なんなんだよ…!」
猫『ガハハハ! こりゃ長生きしてみるもんだな! いやぁーガキよぉ、お前はアイツの事好きなのか?』
男「は?」
猫『あの嬢ちゃんだって。変にかまってやってよ、そうかそうか…』
男「おい、変な勘違いをするなよ。俺はただ、変態猫からの危機を助けてやっただけだっ」
猫『変態いうな! これは野良猫としてのサガなんだぜ!』
男「変態じゃねえか…」
猫『猫はそんなもんだ。人間がわかってねえだけでな、それよりも…なぁ、ちょっと話を聞いてくれよガキ』
男「…なんでだよ、俺はもう教室に戻る」
猫『なぁー悪いことは言わねぇ。ちっとはおっちゃんの話を聞いておくもんだぜ』
男「……一分だけだ」
猫『いっぷん? ちょいまち、人間さんのそういった、なんだ、じかん? みたいなのは猫にはわかんねぇんだよ』
男「……。ちょっとだけ聞いてやるって言ってんだよ」
猫『なるほどなぁ。おう、じゃあ聞いてくれよガキ』
男「大した話じゃなかったら怒るぞ」
猫『そんときは逃げるだけだ。舐めんなよ猫の脚力』
男「…話ってなんだ」
猫『おうよ。何時かはどうにかしたいって、おもってたんだけどよぉ…まあこれも運命ってやつかね』
猫『──あの嬢ちゃん、そろそろジサツするぞ』
男「……一分だけだ」
猫『いっぷん? ちょいまち、人間さんのそういった、なんだ、じかん? みたいなのは猫にはわかんねぇんだよ』
男「……。ちょっとだけ聞いてやるって言ってんだよ」
猫『なるほどなぁ。おう、じゃあ聞いてくれよガキ』
男「大した話じゃなかったら怒るぞ」
猫『そんときは逃げるだけだ。舐めんなよ猫の脚力』
男「…話ってなんだ」
猫『おうよ。何時かはどうにかしたいって、おもってたんだけどよぉ…まあこれも運命ってやつかね』
猫『──あの嬢ちゃん、そろそろジサツするぞ』
男「…は? ジサツ…って、お前……」
猫『このジサツ、って言葉はおれが偶然知った言葉だ。まぁ知っている奴はそう居ねぇだろな』
猫『人間さんってのは、自分で自分の命ってやつを、なくしたり出来るんだろ?』
男「お、おい! まてよ、なんだよジサツって…それって……!?」
猫『そのまんまの意味じゃねーの? ガキ、わかんだろ?』
男「自殺、なのか?」
猫『おお、発音はそんな感じなのか。自殺、ねぇ』
男「いくら猫だって、んな冗談許されねえぞ!?」
猫『猫でもわかるよそれぐらい。おれら猫ってのは、自分から死ぬって、わからねーもんだからな』
猫『どんな惨めな生きたかでも、どんな可哀想な状況でも、おれら猫は必死に生き抜くからなぁ』
男「っ……なんで、わかったんだよ…あの子が自殺するって…」
猫『……最初は遊んでるのかと思ってたんだよ。ロープを首にかけて、飼い犬ごっとみたいにな』
猫『このジサツ、って言葉はおれが偶然知った言葉だ。まぁ知っている奴はそう居ねぇだろな』
猫『人間さんってのは、自分で自分の命ってやつを、なくしたり出来るんだろ?』
男「お、おい! まてよ、なんだよジサツって…それって……!?」
猫『そのまんまの意味じゃねーの? ガキ、わかんだろ?』
男「自殺、なのか?」
猫『おお、発音はそんな感じなのか。自殺、ねぇ』
男「いくら猫だって、んな冗談許されねえぞ!?」
猫『猫でもわかるよそれぐらい。おれら猫ってのは、自分から死ぬって、わからねーもんだからな』
猫『どんな惨めな生きたかでも、どんな可哀想な状況でも、おれら猫は必死に生き抜くからなぁ』
男「っ……なんで、わかったんだよ…あの子が自殺するって…」
猫『……最初は遊んでるのかと思ってたんだよ。ロープを首にかけて、飼い犬ごっとみたいにな』
男「それって……」
猫『ああ、首吊りってやつだろ? みたことあるよ、沢山な』
男「……」
猫『野良やってっと、いっぱい見るんだよ。そういった自殺する人間さんってやつをよぉ』
男「…そうか」
猫『だけどなぁ、まさかあの嬢ちゃんが…そんな首吊りってやつをやるつもりなんて、これっぽっちも思わなくてよぉ』
男「…やってたのか、首吊り…」
猫『何度かな。だけど、途中で諦めて止めるんだぜ』
男「……」
猫『あの嬢ちゃんにはえらく世話になっててな。食事もらったりよ、撫でてもらったり、部屋に泊めてもらったりよ』
猫『だけどなぁ、そんな嬢ちゃんが居なくなっちまうってのは。いささか猫であるおれでも、可哀想になっちまうんだぜ』
猫『ああ、首吊りってやつだろ? みたことあるよ、沢山な』
男「……」
猫『野良やってっと、いっぱい見るんだよ。そういった自殺する人間さんってやつをよぉ』
男「…そうか」
猫『だけどなぁ、まさかあの嬢ちゃんが…そんな首吊りってやつをやるつもりなんて、これっぽっちも思わなくてよぉ』
男「…やってたのか、首吊り…」
猫『何度かな。だけど、途中で諦めて止めるんだぜ』
男「……」
猫『あの嬢ちゃんにはえらく世話になっててな。食事もらったりよ、撫でてもらったり、部屋に泊めてもらったりよ』
猫『だけどなぁ、そんな嬢ちゃんが居なくなっちまうってのは。いささか猫であるおれでも、可哀想になっちまうんだぜ』
男「いなくなる…」
猫『こんなこと野良のおれにはどうしようも出来ねぇ。慰めるにも言葉は通じねえし、あっちの言葉もわかんねぇ』
男「……」
猫『なぁガキ。お前はこの事実を知って、おうおう、あの嬢ちゃんを放っておけるかい?』
男「…それはっ…」
猫『このままだと、死んじゃうんだぜ嬢ちゃん』
男「ッ……!」
猫『おまえが信じるか信じないか。それはおれにはどうでもいい、元からそうなるもんだって思ったからよ』
猫『あの嬢ちゃんが死ぬってのは、おれだけがしってる現実ってやつだからな』
男「だけど! 俺が……俺が知っちまったじゃねえか…っ」
猫『猫の言葉を聞いてただな。くっく、おいおい、人間様ってのはどうにもままならないなぁ』
猫『こんなこと野良のおれにはどうしようも出来ねぇ。慰めるにも言葉は通じねえし、あっちの言葉もわかんねぇ』
男「……」
猫『なぁガキ。お前はこの事実を知って、おうおう、あの嬢ちゃんを放っておけるかい?』
男「…それはっ…」
猫『このままだと、死んじゃうんだぜ嬢ちゃん』
男「ッ……!」
猫『おまえが信じるか信じないか。それはおれにはどうでもいい、元からそうなるもんだって思ったからよ』
猫『あの嬢ちゃんが死ぬってのは、おれだけがしってる現実ってやつだからな』
男「だけど! 俺が……俺が知っちまったじゃねえか…っ」
猫『猫の言葉を聞いてただな。くっく、おいおい、人間様ってのはどうにもままならないなぁ』
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