元スレ男「最近、変な声が聞こえるんだけど」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
1 :
男(意味がわからんぞ…どうして部屋にひとりぼっちなのに、声が聞こえんだ)
『ダヨネーソウダヨネー』『サイキンサー』
男「…しかも何か会話してるし」
男「何処だ…? どのへんから聞こえてくるんだ…?」ガサゴソ
男「………」ピタリ
ネズミ「きゃー! 人間よー!」
ネズミ「逃げろ逃げろー!」
男「…え?」
2 :
へけっ!
4 = 1 :
男「なに、これ。嘘だろ、オイ」
ネズミ『こっちだよ! こっちに逃げるんだよ!』ダダダ
男「……ネズミ喋っちゃってるじゃん!」
「ぎゃぁあああああ!! ネズミだぁああああああ!!」
男「うおっ!?」
妹「兄ちゃん! ね、ネズミが現れたですよ!! こーんなちっこいの! しかもいっぱい!!」
男「お、おお……ちょ、待ってくれ! 妹よ! な、なにかこいつら喋ってなかった…?」
妹「へ? しゃぶる?」
男「変な聞き間違いをするな。違う、そうじゃなくて…こう…会話してなかったか?」
妹「……してなかったけど、確認する?」ひょい
ネズミ『ぎゃああああ! この人間に捕まってるよぉおお!!』
男「ぎゃあああああ!! なに捕まえてんのお前ぇええ!」
5 :
妹「いやだって、捕まえなきゃ退治できないじゃん?」
男「男らしすぎる! ま、まあ都合いいけども…」
ネズミ『やだよぉおお!! 死にたくないよぉおお!!』ジタバタ
男「ほら、めっちゃ喋ってるよね?」
妹「………」
男「あれ? …聞こえない感じ?」
妹「うーんと、えいっ」ピン!
ネズミ『うっ…頭がよぉ…』
男「なにやってんの!? か、可哀想だろ!?」
妹「だ、だって…痛めつければ兄ちゃんが言ってるみたいに言葉しゃべるかなって…」
男「酷いことするなよ…! な、なにやってんだお前…!」
6 :
ここからどう進展するか
7 :
てす
8 :
妹「やっぱ何も聞こえないよ? 兄ちゃん、本当に聞こえたの?」
ネズミ『………』
男「今は聞こえないな…多分、痛くてしゃべる気にもならないんだろ」
妹「ふーん」
男(いや待てよ、もしかしてこの声って…俺だけにしか聞こえてなかったりするのか?)
男「なんだよそれ…」
母「ねぇーアンタ達。さっきから何やってんの?」
男「おおう、お袋。実はさ、さっき──なにやってんのそれ?!」
母「え? …ネズミ退治だけど?」ずいっ
男「ひぃいいいい!! ね、ネズミっ……半分こじゃねえか……!」
ネズミ『ぎゃあああああ! ネズミさんがよぉおおおお!!!』
妹「あわわ! きゅ、急に暴れ始めたよこの子…!」
9 = 5 :
男「そりゃ暴れるよ! お仲間さんが無残な死に方だったら、恐怖でガクブルだよ!!」
ネズミ『おいおいおい…なんて姿なんだよぉ…ねずみさん…ねずみさんよぉ…』
男「くっ…そうだよなぁ…仲間がこんな惨たらしい死体になって戻ってきちまったら…!」
母「何いってんのこの子」
妹「なんかネズミの声が聞えるんだって」
男「こ、このネズミ殺し!! ネズミでなし!!」
母「あんまり意味わからないこと言わないでちょうだい…あ、お父さん」
父「何やってんだお前ら。ちょっとは静かに──おおおおお!? か、母さんネズミ凄いことになってるぞ!?」
母「うん。さっきやったところ」
父「ひぃぃいいい! ち、近づけるなっ! ちょ、やめ、オイ!! ホントやめて!!」
男「…ところで、どうするんだそのネズミ」
妹「飼おっかな?」
10 :
次の日 学校
男「…」
カラス『なぁーお前さぁ、今日はどのへんでご飯食うのぉ?』
カラス『あ、俺ぇ? そだなぁーとりあえず、近所の生ごみあさってみんよぉ!』
男「……っ」
男(──ネズミだけじゃねぇ! か、カラスの声もっ…聞こえてやがる!)
男(窓から見える二匹のカラスの声が…バッチリ日本語で…!)
男「しかも…なんで若者風なんだしゃべり方…」
男(ぐぁー何なんだよこれって、俺の頭おかしくなっちまったのか?)
男「……動物の声、聞こえてるのかな俺って…」
11 :
磁界
12 :
Dr.ドリトル乙
13 :
お前消されるぞ…
14 :
男(唐突すぎるだろ…なんの脈絡もなく、どうして声が聞えるように…)
カラス『ぎぁー! なんか黒いのきた!』
カラス『逃げろ逃げろ! 逃げろ逃げろぉ!』
男「…ん?」
男(なんだいきなりどうした……あれ、あの女子生徒って確か…)
女「………」
男(…学校で有名な無口な子じゃん。あんな場所でなにやってんだ)
女「……」ひょい
男「あれ、なんか拾った? んー、なんだあれ……猫?」
女「……」なでなで
男(動物好きなのか。あんま表情出さない感じだけど…)
15 = 14 :
女「……にゃー」
猫『えっへっへっ…嬢ちゃん、いーい胸してんじゃねえかぁ…』
男「……」
女「にゃんにゃん」
猫『おっ? なんだその声は、発情してんのか? おーよしよし、じゃあいっちょおっちゃんが一発決めてやろうじゃねえか』
男「……」ガタタ!
~~~
女「……」なでなで
猫『おっ? おっおっ? な、なかなかやるじゃねえか…そ、そんなところ撫でるなん、おっほ!』
男「やめろやめろー! この汚ったねぇセクハラ親父猫!!」
女「!」びくぅ!
猫『な、なんだ! なんだこの人間!!』
男「はぁ…はぁ…! お、おいお前…とりあえずその猫から離れろ…!」
16 :
女「………」
男「その、なんだ……説明は難しいが、とにかく! その猫は危険なんだ!」
女「?」
猫『な、なにを言ってやがるんだこのばか人間が…お、おれがセクハラだと! バカ言え!』
男「っ……」
猫『もうちょっとセクハラって言葉を調べてから出直して来いアホが!!』
男「……セクハラ以外になにがあるってんだよ!」
猫『はぁ~ん? お前みたいなガキに、わかったようなコト言われる筋合いなんてねぇーんだよボケェ!』
男「なんだとゴラッ…!」
女「…」じぃー
男「テメェはとっととそこら辺のメス猫とッ……あ、えっと、あは、あはは!」
女「…」じぃーー
猫『このクソ生意気なッ……あれ? まてよ、お前どうしておれの声…それにお前の声がわかるんだ…?』
17 :
男「………」
女「…貴方のペット?」
男&猫(喋った!!?)
男「ち、違う…そんなデブ猫俺のペットのなわけ無いだろ…」
猫『デブ猫言うなゴラ』
女「…そう」すっ
猫『えー? もうおしまいかよぉ~嬢ちゃん、今日はしっぽのとぅけ根トゥントゥンしてくれてないよぉ?』
男「お前はちょっと黙っとけ」
女「……」すたすた
男「って、待ってくれ! ちょ、何も言わずに去ろうとしないでくれ!」
女「なに」
男「えっと、その、あの~」
猫『おいガキ。ナンパならもうちっとマシな言い方あるもんだぜ』
18 :
男「うるせぇーな…っ」
猫『うへへへ』
女「…それで、なに」
男「いやっ…えっと、今日のこと……誰かに言わないでくれたら嬉しいなって…」
女「……」
男「ほ、ほら! 猫と喋ってるとか……変だろ? なっ?」
女「…わかった」コクリ
男「お、おおう」
女「じゃあ」
スタスタ
男「……はぁ~何言ってんだろ、俺」
猫『おいガキ』
男「なんだよデブ猫」
19 :
にゃあ
20 :
猫『ほぉーやっぱ聞こえてるんだなぁ。人間のくせして、猫様の声が聞こえんのかい』とてとて
男「……」
猫『今更なしにしようってのも無理な話だぞ』
男「…なんだよ、なんなんだよ…!」
猫『ガハハハ! こりゃ長生きしてみるもんだな! いやぁーガキよぉ、お前はアイツの事好きなのか?』
男「は?」
猫『あの嬢ちゃんだって。変にかまってやってよ、そうかそうか…』
男「おい、変な勘違いをするなよ。俺はただ、変態猫からの危機を助けてやっただけだっ」
猫『変態いうな! これは野良猫としてのサガなんだぜ!』
男「変態じゃねえか…」
猫『猫はそんなもんだ。人間がわかってねえだけでな、それよりも…なぁ、ちょっと話を聞いてくれよガキ』
男「…なんでだよ、俺はもう教室に戻る」
21 :
主演 エディ・マーフィ
22 :
猫『なぁー悪いことは言わねぇ。ちっとはおっちゃんの話を聞いておくもんだぜ』
男「……一分だけだ」
猫『いっぷん? ちょいまち、人間さんのそういった、なんだ、じかん? みたいなのは猫にはわかんねぇんだよ』
男「……。ちょっとだけ聞いてやるって言ってんだよ」
猫『なるほどなぁ。おう、じゃあ聞いてくれよガキ』
男「大した話じゃなかったら怒るぞ」
猫『そんときは逃げるだけだ。舐めんなよ猫の脚力』
男「…話ってなんだ」
猫『おうよ。何時かはどうにかしたいって、おもってたんだけどよぉ…まあこれも運命ってやつかね』
猫『──あの嬢ちゃん、そろそろジサツするぞ』
23 = 19 :
にゃ
24 :
にゃ。はらぺっこ
25 :
男「…は? ジサツ…って、お前……」
猫『このジサツ、って言葉はおれが偶然知った言葉だ。まぁ知っている奴はそう居ねぇだろな』
猫『人間さんってのは、自分で自分の命ってやつを、なくしたり出来るんだろ?』
男「お、おい! まてよ、なんだよジサツって…それって……!?」
猫『そのまんまの意味じゃねーの? ガキ、わかんだろ?』
男「自殺、なのか?」
猫『おお、発音はそんな感じなのか。自殺、ねぇ』
男「いくら猫だって、んな冗談許されねえぞ!?」
猫『猫でもわかるよそれぐらい。おれら猫ってのは、自分から死ぬって、わからねーもんだからな』
猫『どんな惨めな生きたかでも、どんな可哀想な状況でも、おれら猫は必死に生き抜くからなぁ』
男「っ……なんで、わかったんだよ…あの子が自殺するって…」
猫『……最初は遊んでるのかと思ってたんだよ。ロープを首にかけて、飼い犬ごっとみたいにな』
26 = 16 :
男「それって……」
猫『ああ、首吊りってやつだろ? みたことあるよ、沢山な』
男「……」
猫『野良やってっと、いっぱい見るんだよ。そういった自殺する人間さんってやつをよぉ』
男「…そうか」
猫『だけどなぁ、まさかあの嬢ちゃんが…そんな首吊りってやつをやるつもりなんて、これっぽっちも思わなくてよぉ』
男「…やってたのか、首吊り…」
猫『何度かな。だけど、途中で諦めて止めるんだぜ』
男「……」
猫『あの嬢ちゃんにはえらく世話になっててな。食事もらったりよ、撫でてもらったり、部屋に泊めてもらったりよ』
猫『だけどなぁ、そんな嬢ちゃんが居なくなっちまうってのは。いささか猫であるおれでも、可哀想になっちまうんだぜ』
27 :
男「いなくなる…」
猫『こんなこと野良のおれにはどうしようも出来ねぇ。慰めるにも言葉は通じねえし、あっちの言葉もわかんねぇ』
男「……」
猫『なぁガキ。お前はこの事実を知って、おうおう、あの嬢ちゃんを放っておけるかい?』
男「…それはっ…」
猫『このままだと、死んじゃうんだぜ嬢ちゃん』
男「ッ……!」
猫『おまえが信じるか信じないか。それはおれにはどうでもいい、元からそうなるもんだって思ったからよ』
猫『あの嬢ちゃんが死ぬってのは、おれだけがしってる現実ってやつだからな』
男「だけど! 俺が……俺が知っちまったじゃねえか…っ」
猫『猫の言葉を聞いてただな。くっく、おいおい、人間様ってのはどうにもままならないなぁ』
28 :
にゃ。
29 :
猫さんイケメン過ぎんだろ
31 :
早くするにゃ
32 :
にゃ
33 :
女ちゃんとのラブコメ期待したら答えてくれたありがたい
34 :
にゃ
35 = 19 :
にゃん
36 :
にゃにゃにゃ
38 :
にゃー
40 :
にゃあ
41 :
しんらいできねー
42 :
このスレ猫居すぎにゃ
43 = 19 :
ギャラリーがねこだらけ
44 = 40 :
んでwwwんでwww
45 :
にゃんこい!
48 :
キモブサステロイダー禿ゴミ粕ニートがにゃーにゃー言ってると思うと胸が熱いな
49 :
にゃー
50 :
気になる
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