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    元スレ男「最近、変な声が聞こえるんだけど」

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    1 :

    (意味がわからんぞ…どうして部屋にひとりぼっちなのに、声が聞こえんだ)


    『ダヨネーソウダヨネー』『サイキンサー』


    「…しかも何か会話してるし」

    「何処だ…? どのへんから聞こえてくるんだ…?」ガサゴソ

    「………」ピタリ

    ネズミ「きゃー! 人間よー!」

    ネズミ「逃げろ逃げろー!」

    「…え?」

    2 :

    へけっ!

    4 = 1 :

    「なに、これ。嘘だろ、オイ」

    ネズミ『こっちだよ! こっちに逃げるんだよ!』ダダダ

    「……ネズミ喋っちゃってるじゃん!」


    「ぎゃぁあああああ!! ネズミだぁああああああ!!」


    「うおっ!?」

    「兄ちゃん! ね、ネズミが現れたですよ!! こーんなちっこいの! しかもいっぱい!!」

    「お、おお……ちょ、待ってくれ! 妹よ! な、なにかこいつら喋ってなかった…?」

    「へ? しゃぶる?」

    「変な聞き間違いをするな。違う、そうじゃなくて…こう…会話してなかったか?」

    「……してなかったけど、確認する?」ひょい

    ネズミ『ぎゃああああ! この人間に捕まってるよぉおお!!』

    「ぎゃあああああ!! なに捕まえてんのお前ぇええ!」

    5 :

    「いやだって、捕まえなきゃ退治できないじゃん?」

    「男らしすぎる! ま、まあ都合いいけども…」

    ネズミ『やだよぉおお!! 死にたくないよぉおお!!』ジタバタ

    「ほら、めっちゃ喋ってるよね?」

    「………」

    「あれ? …聞こえない感じ?」

    「うーんと、えいっ」ピン!

    ネズミ『うっ…頭がよぉ…』

    「なにやってんの!? か、可哀想だろ!?」

    「だ、だって…痛めつければ兄ちゃんが言ってるみたいに言葉しゃべるかなって…」

    「酷いことするなよ…! な、なにやってんだお前…!」

    6 :

    ここからどう進展するか

    7 :

    てす

    8 :

    「やっぱ何も聞こえないよ? 兄ちゃん、本当に聞こえたの?」

    ネズミ『………』

    「今は聞こえないな…多分、痛くてしゃべる気にもならないんだろ」

    「ふーん」

    (いや待てよ、もしかしてこの声って…俺だけにしか聞こえてなかったりするのか?)

    「なんだよそれ…」

    「ねぇーアンタ達。さっきから何やってんの?」

    「おおう、お袋。実はさ、さっき──なにやってんのそれ?!」

    「え? …ネズミ退治だけど?」ずいっ

    「ひぃいいいい!! ね、ネズミっ……半分こじゃねえか……!」

    ネズミ『ぎゃあああああ! ネズミさんがよぉおおおお!!!』

    「あわわ! きゅ、急に暴れ始めたよこの子…!」

    9 = 5 :

    「そりゃ暴れるよ! お仲間さんが無残な死に方だったら、恐怖でガクブルだよ!!」

    ネズミ『おいおいおい…なんて姿なんだよぉ…ねずみさん…ねずみさんよぉ…』

    「くっ…そうだよなぁ…仲間がこんな惨たらしい死体になって戻ってきちまったら…!」

    「何いってんのこの子」

    「なんかネズミの声が聞えるんだって」

    「こ、このネズミ殺し!! ネズミでなし!!」

    「あんまり意味わからないこと言わないでちょうだい…あ、お父さん」

    「何やってんだお前ら。ちょっとは静かに──おおおおお!? か、母さんネズミ凄いことになってるぞ!?」

    「うん。さっきやったところ」

    「ひぃぃいいい! ち、近づけるなっ! ちょ、やめ、オイ!! ホントやめて!!」

    「…ところで、どうするんだそのネズミ」

    「飼おっかな?」

    10 :

    次の日 学校

    「…」


    カラス『なぁーお前さぁ、今日はどのへんでご飯食うのぉ?』

    カラス『あ、俺ぇ? そだなぁーとりあえず、近所の生ごみあさってみんよぉ!』


    「……っ」

    (──ネズミだけじゃねぇ! か、カラスの声もっ…聞こえてやがる!)

    (窓から見える二匹のカラスの声が…バッチリ日本語で…!)

    「しかも…なんで若者風なんだしゃべり方…」

    (ぐぁー何なんだよこれって、俺の頭おかしくなっちまったのか?)

    「……動物の声、聞こえてるのかな俺って…」

    11 :

    磁界

    12 :

    Dr.ドリトル乙

    13 :

    お前消されるぞ…

    14 :

    (唐突すぎるだろ…なんの脈絡もなく、どうして声が聞えるように…)

    カラス『ぎぁー! なんか黒いのきた!』

    カラス『逃げろ逃げろ! 逃げろ逃げろぉ!』

    「…ん?」

    (なんだいきなりどうした……あれ、あの女子生徒って確か…)


    「………」


    (…学校で有名な無口な子じゃん。あんな場所でなにやってんだ)

    「……」ひょい

    「あれ、なんか拾った? んー、なんだあれ……猫?」

    「……」なでなで

    (動物好きなのか。あんま表情出さない感じだけど…)

    15 = 14 :

    「……にゃー」

    『えっへっへっ…嬢ちゃん、いーい胸してんじゃねえかぁ…』

    「……」

    「にゃんにゃん」

    『おっ? なんだその声は、発情してんのか? おーよしよし、じゃあいっちょおっちゃんが一発決めてやろうじゃねえか』

    「……」ガタタ!

    ~~~

    「……」なでなで

    『おっ? おっおっ? な、なかなかやるじゃねえか…そ、そんなところ撫でるなん、おっほ!』

    「やめろやめろー! この汚ったねぇセクハラ親父猫!!」

    「!」びくぅ!

    『な、なんだ! なんだこの人間!!』

    「はぁ…はぁ…! お、おいお前…とりあえずその猫から離れろ…!」

    16 :

    「………」

    「その、なんだ……説明は難しいが、とにかく! その猫は危険なんだ!」

    「?」

    『な、なにを言ってやがるんだこのばか人間が…お、おれがセクハラだと! バカ言え!』

    「っ……」

    『もうちょっとセクハラって言葉を調べてから出直して来いアホが!!』

    「……セクハラ以外になにがあるってんだよ!」

    『はぁ~ん? お前みたいなガキに、わかったようなコト言われる筋合いなんてねぇーんだよボケェ!』

    「なんだとゴラッ…!」

    「…」じぃー

    「テメェはとっととそこら辺のメス猫とッ……あ、えっと、あは、あはは!」

    「…」じぃーー

    『このクソ生意気なッ……あれ? まてよ、お前どうしておれの声…それにお前の声がわかるんだ…?』

    17 :

    「………」

    「…貴方のペット?」

    &猫(喋った!!?)

    「ち、違う…そんなデブ猫俺のペットのなわけ無いだろ…」

    『デブ猫言うなゴラ』

    「…そう」すっ

    『えー? もうおしまいかよぉ~嬢ちゃん、今日はしっぽのとぅけ根トゥントゥンしてくれてないよぉ?』

    「お前はちょっと黙っとけ」

    「……」すたすた

    「って、待ってくれ! ちょ、何も言わずに去ろうとしないでくれ!」

    「なに」

    「えっと、その、あの~」

    『おいガキ。ナンパならもうちっとマシな言い方あるもんだぜ』

    18 :

    「うるせぇーな…っ」

    『うへへへ』

    「…それで、なに」

    「いやっ…えっと、今日のこと……誰かに言わないでくれたら嬉しいなって…」

    「……」

    「ほ、ほら! 猫と喋ってるとか……変だろ? なっ?」

    「…わかった」コクリ

    「お、おおう」

    「じゃあ」

    スタスタ

    「……はぁ~何言ってんだろ、俺」

    『おいガキ』

    「なんだよデブ猫」

    19 :

    にゃあ

    20 :

    『ほぉーやっぱ聞こえてるんだなぁ。人間のくせして、猫様の声が聞こえんのかい』とてとて

    「……」

    『今更なしにしようってのも無理な話だぞ』

    「…なんだよ、なんなんだよ…!」

    『ガハハハ! こりゃ長生きしてみるもんだな! いやぁーガキよぉ、お前はアイツの事好きなのか?』

    「は?」

    『あの嬢ちゃんだって。変にかまってやってよ、そうかそうか…』

    「おい、変な勘違いをするなよ。俺はただ、変態猫からの危機を助けてやっただけだっ」

    『変態いうな! これは野良猫としてのサガなんだぜ!』

    「変態じゃねえか…」

    『猫はそんなもんだ。人間がわかってねえだけでな、それよりも…なぁ、ちょっと話を聞いてくれよガキ』

    「…なんでだよ、俺はもう教室に戻る」

    21 :

    主演 エディ・マーフィ

    22 :

    『なぁー悪いことは言わねぇ。ちっとはおっちゃんの話を聞いておくもんだぜ』

    「……一分だけだ」

    『いっぷん? ちょいまち、人間さんのそういった、なんだ、じかん? みたいなのは猫にはわかんねぇんだよ』

    「……。ちょっとだけ聞いてやるって言ってんだよ」

    『なるほどなぁ。おう、じゃあ聞いてくれよガキ』

    「大した話じゃなかったら怒るぞ」

    『そんときは逃げるだけだ。舐めんなよ猫の脚力』

    「…話ってなんだ」

    『おうよ。何時かはどうにかしたいって、おもってたんだけどよぉ…まあこれも運命ってやつかね』


    『──あの嬢ちゃん、そろそろジサツするぞ』

    23 = 19 :

    にゃ

    24 :

    にゃ。はらぺっこ

    25 :

    「…は? ジサツ…って、お前……」

    『このジサツ、って言葉はおれが偶然知った言葉だ。まぁ知っている奴はそう居ねぇだろな』

    『人間さんってのは、自分で自分の命ってやつを、なくしたり出来るんだろ?』

    「お、おい! まてよ、なんだよジサツって…それって……!?」

    『そのまんまの意味じゃねーの? ガキ、わかんだろ?』

    「自殺、なのか?」

    『おお、発音はそんな感じなのか。自殺、ねぇ』

    「いくら猫だって、んな冗談許されねえぞ!?」

    『猫でもわかるよそれぐらい。おれら猫ってのは、自分から死ぬって、わからねーもんだからな』

    『どんな惨めな生きたかでも、どんな可哀想な状況でも、おれら猫は必死に生き抜くからなぁ』

    「っ……なんで、わかったんだよ…あの子が自殺するって…」

    『……最初は遊んでるのかと思ってたんだよ。ロープを首にかけて、飼い犬ごっとみたいにな』

    26 = 16 :

    「それって……」

    『ああ、首吊りってやつだろ? みたことあるよ、沢山な』

    「……」

    『野良やってっと、いっぱい見るんだよ。そういった自殺する人間さんってやつをよぉ』

    「…そうか」

    『だけどなぁ、まさかあの嬢ちゃんが…そんな首吊りってやつをやるつもりなんて、これっぽっちも思わなくてよぉ』

    「…やってたのか、首吊り…」

    『何度かな。だけど、途中で諦めて止めるんだぜ』

    「……」

    『あの嬢ちゃんにはえらく世話になっててな。食事もらったりよ、撫でてもらったり、部屋に泊めてもらったりよ』

    『だけどなぁ、そんな嬢ちゃんが居なくなっちまうってのは。いささか猫であるおれでも、可哀想になっちまうんだぜ』

    27 :

    「いなくなる…」

    『こんなこと野良のおれにはどうしようも出来ねぇ。慰めるにも言葉は通じねえし、あっちの言葉もわかんねぇ』

    「……」

    『なぁガキ。お前はこの事実を知って、おうおう、あの嬢ちゃんを放っておけるかい?』

    「…それはっ…」

    『このままだと、死んじゃうんだぜ嬢ちゃん』

    「ッ……!」

    『おまえが信じるか信じないか。それはおれにはどうでもいい、元からそうなるもんだって思ったからよ』

    『あの嬢ちゃんが死ぬってのは、おれだけがしってる現実ってやつだからな』

    「だけど! 俺が……俺が知っちまったじゃねえか…っ」

    『猫の言葉を聞いてただな。くっく、おいおい、人間様ってのはどうにもままならないなぁ』

    28 :

    にゃ。

    29 :

    猫さんイケメン過ぎんだろ

    31 :

    早くするにゃ

    32 :

    にゃ

    33 :

    女ちゃんとのラブコメ期待したら答えてくれたありがたい

    34 :

    にゃ

    35 = 19 :

    にゃん

    36 :

    にゃにゃにゃ

    38 :

    にゃー

    40 :

    にゃあ

    41 :

    しんらいできねー

    42 :

    このスレ猫居すぎにゃ

    43 = 19 :

    ギャラリーがねこだらけ

    44 = 40 :

    んでwwwんでwww

    45 :

    にゃんこい!

    48 :

    キモブサステロイダー禿ゴミ粕ニートがにゃーにゃー言ってると思うと胸が熱いな

    49 :

    にゃー

    50 :

    気になる


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