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元スレ仁美「私が……魔法少女……?」
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まどか「……私……負けない……」
仁美「必ず、乗り越えてみせますわ」
QB「……そうかい。じゃあもう僕に言えることもできることもないな」
QB「せめて、最後に奇跡でも祈っておくよ」
仁美「……短い間でしたが、お世話になりました」
QB「……うん」
まどか「……行こう、仁美ちゃん」
仁美「……えぇ」
QB「ばいばい仁美。そして、まどか」
―――
――――――
――――――――
――――――――――――
仁美「必ず、乗り越えてみせますわ」
QB「……そうかい。じゃあもう僕に言えることもできることもないな」
QB「せめて、最後に奇跡でも祈っておくよ」
仁美「……短い間でしたが、お世話になりました」
QB「……うん」
まどか「……行こう、仁美ちゃん」
仁美「……えぇ」
QB「ばいばい仁美。そして、まどか」
―――
――――――
――――――――
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まどか「……」
仁美「……」
まどか「……」
仁美「……」
まどか「……疲れたね……」
仁美「……そう……ですわね……」
まどか「見渡す限りめちゃくちゃ……。どこまで世界が壊れちゃったかわからないね……」
まどか「ちゃんと……守れたかな……?」
仁美「……きっと……大丈夫ですわ……」
まどか「あは……は……。世界をめちゃくちゃにした張本人が……世界のことを心配するなんて……変だよね……」
仁美「…………」
まどか「……仁美ちゃん?」
仁美「……」
まどか「……」
仁美「……」
まどか「……疲れたね……」
仁美「……そう……ですわね……」
まどか「見渡す限りめちゃくちゃ……。どこまで世界が壊れちゃったかわからないね……」
まどか「ちゃんと……守れたかな……?」
仁美「……きっと……大丈夫ですわ……」
まどか「あは……は……。世界をめちゃくちゃにした張本人が……世界のことを心配するなんて……変だよね……」
仁美「…………」
まどか「……仁美ちゃん?」
仁美「……」
まどか「……寝てるの……?」
仁美「……」
まどか「……仁美ちゃん……」
仁美「……私も、もう消えちゃうみたい」
まどか「やっぱりあの魔女も私で、二つで一つなのに、それでも自分だけ助かるなんてむしのいい話ないよね……」
まどか「……そううまいこといかないよね。因果応報、ってやつかな」
仁美「……」
まどか「……寝てるの……?」
仁美「……」
まどか「……仁美ちゃん……」
仁美「……私も、もう消えちゃうみたい」
まどか「やっぱりあの魔女も私で、二つで一つなのに、それでも自分だけ助かるなんてむしのいい話ないよね……」
まどか「……そううまいこといかないよね。因果応報、ってやつかな」
仁美「……」
まどか「……仁美ちゃん……」
まどか「それでも、私はちゃんと助けられたよ」
まどか「仁美ちゃんがチャンスをくれたおかげで……私がしたことの――自分の始末をつけることができた」
まどか「仁美ちゃんのおかげだよ」
仁美「……」
まどか「それでも、私はちゃんと助けられたよ」
まどか「仁美ちゃんがチャンスをくれたおかげで……私がしたことの――自分の始末をつけることができた」
まどか「仁美ちゃんのおかげだよ」
仁美「……」
まどか「……仁美ちゃん。仁美ちゃんは生きて……」
まどか「じゃないと……何を守るために戦ったかわからなくなっちゃうから……」
仁美「……」
まどか「……仁美ちゃん」
まどか「……この世界の……最後に残った大切な人……」
まどか「私の……大事な友達……」
仁美「……」
まどか「じゃないと……何を守るために戦ったかわからなくなっちゃうから……」
仁美「……」
まどか「……仁美ちゃん」
まどか「……この世界の……最後に残った大切な人……」
まどか「私の……大事な友達……」
仁美「……」
まどかは仰向けになっている仁美の上に、抱きかかえるようにしてかぶさった。
まどか「……じゃあね」
まどかの輪郭が次第に薄まって虚空に溶けていく。
ひゅう、と涼やかな一陣の風が吹いた後には、そこには仁美だけが残されていた。
満身創痍だった仁美の体からは嘘のように傷が消えていており、その仁美の胸の上にはまどかのソウルジェムがぽつりと置いてあった。
やがてまどかのソウルジェムはころころと下へと転がっていき、仁美の手から零れ落ちていたソウルジェムにこん、とぶつかった後、それらは諸共に崩れてなくなった。
まどか「……じゃあね」
まどかの輪郭が次第に薄まって虚空に溶けていく。
ひゅう、と涼やかな一陣の風が吹いた後には、そこには仁美だけが残されていた。
満身創痍だった仁美の体からは嘘のように傷が消えていており、その仁美の胸の上にはまどかのソウルジェムがぽつりと置いてあった。
やがてまどかのソウルジェムはころころと下へと転がっていき、仁美の手から零れ落ちていたソウルジェムにこん、とぶつかった後、それらは諸共に崩れてなくなった。
仁美「……」
仁美「……」
仁美「…………」
仁美「………………ま……」
仁美「……ど……」
仁美「……っ……さ……」
仁美「……………………」
――――
―――――――
――――――――――
―――――――――――――――
仁美「……」
仁美「…………」
仁美「………………ま……」
仁美「……ど……」
仁美「……っ……さ……」
仁美「……………………」
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――二十年後
「じゃあ終わります。皆さん気をつけて帰ってください。では当番の方」
「きりーつ、れい」
「「「さようなら」」」
「はい、さようなら」
男生徒「仁美先生さよならー」
仁美「さようなら。部活動頑張ってね」
男生徒「うぃ~」
「じゃあ終わります。皆さん気をつけて帰ってください。では当番の方」
「きりーつ、れい」
「「「さようなら」」」
「はい、さようなら」
男生徒「仁美先生さよならー」
仁美「さようなら。部活動頑張ってね」
男生徒「うぃ~」
生徒1「いやぁ~今日も一日長かったぁ~」
女生徒2「だね~」
女生徒1「よっしゃ! じゃあこれから例の喫茶店の新メニュー大試食会といきますか!」
女生徒2「えへへ~ナントカデリシャスパフェだっけ? もう今からヨダレが止まんないよ~」
女生徒3「あらま、はしたない」
女生徒1「っつても一番楽しみにしてんのはお前だろ~? 一週間前から口を開けばパフェパフェと……」
女生徒3「ぐっ……」
女生徒2「よし! じゃあ早速喫茶店へレッツゴーだよ!」
女生徒2「だね~」
女生徒1「よっしゃ! じゃあこれから例の喫茶店の新メニュー大試食会といきますか!」
女生徒2「えへへ~ナントカデリシャスパフェだっけ? もう今からヨダレが止まんないよ~」
女生徒3「あらま、はしたない」
女生徒1「っつても一番楽しみにしてんのはお前だろ~? 一週間前から口を開けばパフェパフェと……」
女生徒3「ぐっ……」
女生徒2「よし! じゃあ早速喫茶店へレッツゴーだよ!」
仁美「寄り道もほどほどにねー」
女生徒1「はーい。先生もあんまり寄り道しすぎると婚期が手遅れになるから気をつけてー」
仁美「ぐっ……まさか私がこのセリフを言われる日が来るとは夢にも思いませんでしたわ……」
女生徒3「やばい……予想以上にクリティカルヒットしちゃってる……」
女生徒1「ご、ごめん先生! ほんのジョークですよ! あ、ほら、あの、今日の喫茶店の新メニューおごるから立ち直ってください!」
女生徒2「うん! 先生も行こうよ!」
仁美「私にはまだやることが残っていますので……。あなたたちには今度お酒を手に恋愛、ひいては結婚の難しさを特別講習して差し上げますわ……」
女生徒1「あ、あはは。楽しみにしてます……」
女生徒3「生々しい現実よりも乙女チックな理想を追っていたいので遠慮したいです……」
女生徒2「えー。私は興味あるけどな……」
女生徒1「はーい。先生もあんまり寄り道しすぎると婚期が手遅れになるから気をつけてー」
仁美「ぐっ……まさか私がこのセリフを言われる日が来るとは夢にも思いませんでしたわ……」
女生徒3「やばい……予想以上にクリティカルヒットしちゃってる……」
女生徒1「ご、ごめん先生! ほんのジョークですよ! あ、ほら、あの、今日の喫茶店の新メニューおごるから立ち直ってください!」
女生徒2「うん! 先生も行こうよ!」
仁美「私にはまだやることが残っていますので……。あなたたちには今度お酒を手に恋愛、ひいては結婚の難しさを特別講習して差し上げますわ……」
女生徒1「あ、あはは。楽しみにしてます……」
女生徒3「生々しい現実よりも乙女チックな理想を追っていたいので遠慮したいです……」
女生徒2「えー。私は興味あるけどな……」
この世界の魔法少女と魔女の事情はわからんが仁美は長生きしてるな
仁美「まあともあれ……先生が受けたダメージは鋭意製作中の抜き打ちテストで倍返しして差し上げますので、恐れおののくといいですわ……」
女生徒1「えぇーー!」
女生徒2「そ、そんなのってないよ……」
女生徒3「そんな……殺生な……」
仁美「まぁ冗談です。寄り道もするなとは言いませんが、予習復習、勉強のほうも怠ることのないように」
女生徒1「先生冗談がリアルすぎ……」
女生徒1「えぇーー!」
女生徒2「そ、そんなのってないよ……」
女生徒3「そんな……殺生な……」
仁美「まぁ冗談です。寄り道もするなとは言いませんが、予習復習、勉強のほうも怠ることのないように」
女生徒1「先生冗談がリアルすぎ……」
仁美「それと先生の婚期に関する話題はNGワードに指定します。この禁を破ったら……」
女生徒1「ひいぃぃぃー!」
女生徒3「職権乱用ー!」
仁美(まだ何も言ってないですが……威圧効果はばつぐんですわね……)
仁美「じゃあ、行く先でハメを外しすぎたり、ご両親に心配をかけることのないようにね」
女生徒1「りょーかいです。ほいじゃ先生、さようなら」
女生徒2「先生さようならー!」
女生徒3「さようなら」
仁美「はい、さようなら。また明日ね」
――
――――
――――――
女生徒1「ひいぃぃぃー!」
女生徒3「職権乱用ー!」
仁美(まだ何も言ってないですが……威圧効果はばつぐんですわね……)
仁美「じゃあ、行く先でハメを外しすぎたり、ご両親に心配をかけることのないようにね」
女生徒1「りょーかいです。ほいじゃ先生、さようなら」
女生徒2「先生さようならー!」
女生徒3「さようなら」
仁美「はい、さようなら。また明日ね」
――
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――――――
女生徒1「そういえばあんた、今どうなのアレ?」
女生徒2「ん? ああ、ちゃんと休日とかに声優養成所に通ってるよ」
女生徒3「声優って難しいんでしょ?」
女生徒2「うん。なるのも難しいし、それでご飯を食べていくというのも更に難しいんだよ」
女生徒1「いやぁー。よくもまぁそんな茨の道を……。いっつもなよなよしてたあんたがよく決断したもんだよ」
女生徒2「あはは。これは諦めたくないからね。これが私の夢だから」
女生徒2「ん? ああ、ちゃんと休日とかに声優養成所に通ってるよ」
女生徒3「声優って難しいんでしょ?」
女生徒2「うん。なるのも難しいし、それでご飯を食べていくというのも更に難しいんだよ」
女生徒1「いやぁー。よくもまぁそんな茨の道を……。いっつもなよなよしてたあんたがよく決断したもんだよ」
女生徒2「あはは。これは諦めたくないからね。これが私の夢だから」
仁美、早くしないと吉野家先生(の中の人)みたいになってしまうぞ
女生徒「むっ……悔しいけどかっこいい……」
女生徒「でもレッスンやらオーディションやらやってて辛い! 辞めたい! なんてことないの?」
女生徒「そうだねー。辛いこともいっぱいあるよ……。でも、ほら、あれだよあれ」
女生徒「あれ?」
女生徒「ほら……先生が最初のホームルームの時に言ってた……」
女生徒「……ああ、“艱難辛苦汝を玉にす”?」
女生徒「そうそれ!」
女生徒「でもレッスンやらオーディションやらやってて辛い! 辞めたい! なんてことないの?」
女生徒「そうだねー。辛いこともいっぱいあるよ……。でも、ほら、あれだよあれ」
女生徒「あれ?」
女生徒「ほら……先生が最初のホームルームの時に言ってた……」
女生徒「……ああ、“艱難辛苦汝を玉にす”?」
女生徒「そうそれ!」
>>194訂正
女生徒1「むっ……悔しいけどかっこいい……」
女生徒3「でもレッスンやらオーディションやらやってて辛い! 辞めたい! なんてことないの?」
女生徒2「そうだねー。辛いこともいっぱいあるよ……。でも、ほら、あれだよあれ」
女生徒1「あれ?」
女生徒2「ほら……先生が最初のホームルームの時に言ってた……」
女生徒3「……ああ、“艱難辛苦汝を玉にす”?」
女生徒2「そうそれ!」
女生徒1「むっ……悔しいけどかっこいい……」
女生徒3「でもレッスンやらオーディションやらやってて辛い! 辞めたい! なんてことないの?」
女生徒2「そうだねー。辛いこともいっぱいあるよ……。でも、ほら、あれだよあれ」
女生徒1「あれ?」
女生徒2「ほら……先生が最初のホームルームの時に言ってた……」
女生徒3「……ああ、“艱難辛苦汝を玉にす”?」
女生徒2「そうそれ!」
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