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    元スレとら「へぇ、鬼憑きか……」ぬーべー「この妖怪は……!?」

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    1 :

    キーンコーンカーンコーン

    ぬーべー「よし、じゃあ気を付けて帰れよ。天気も悪くなってきたからな」

    「なんか嫌な天気だなー、雨もそうだけど、雲が分厚くてもう夜みたいだ」

    「大雨になりそうね……アンタこの前大雨の中サッカーやって風邪引いたんだから今日は真っ直ぐ帰りなさいよね!」

    「わ、わかってるよ!」

    まこと「でも本当におかしな天気なのだ……ゴロゴロゴロゴロ言ってるのだ……」

    ぬーべー(…………)

    3 :

    ぬーべーじゃ勝てんだろ

    4 :

    >>3
    うしおがいるから大丈夫

    5 :

    うしおととら読んだことないんだけどとらは覇鬼より強いの?

    6 :

    期待しえ

    7 :

    うしおととら大好きだけど最後の白面が自分の目を潰したから有利なった展開が未だに理解できないです

    8 :

    玉藻「鵺野先生」

    ぬーべー「……玉藻か」

    ガラガラ……ゴロゴロゴロゴロ……

    ぬーべー「嫌な天気だな」

    玉藻「ええ、本当に」

    ぬーべー「……」

    玉藻「まさか、これがただの自然現象だとは思っていませんよね?」

    ぬーべー「……」

    玉藻「……ふっ」

    ぬーべー「お前が自分から俺の所に来るとはな。さすがに、平静は保っていられなかったか」

    玉藻「それはあなたにも言えるのでは?いつもよりあなたの霊力は……そうですね、人間の言い回しで、“尖って”います」

    ぬーべー「……」

    9 :

    とらの過去編が壮絶過ぎて

    10 :

    すげぇ期待してる

    11 :

    ボディコンの鎌鼬出してほしい

    12 :

    どうせ飽きてやめるんだろ

    13 :

    とらの方全く知らんが期待

    14 = 8 :

    ぬーべー「この感じはなんだと思う?」

    玉藻「この感じと言うと?」

    ぬーべー「確かに、今朝から何か禍々しい妖気がどこかで発生しているのは感じていたさ」

    玉藻「ええ」

    ぬーべー「……しかし」

    玉藻「……強まっている……ですね?」

    ぬーべー「……ああ」

    玉藻「この妖気……恐怖を煽るような……危険を感じさせるような、そんな風には感じませんが?」

    ぬーべー「……ああ」

    玉藻「今は霊能力を持つ者か、妖怪にしか感じ取れないレベルですが、いずれ普通よ人間もこの妖気に毒されるでしょう」

    ぬーべー「すると、どうなる?」

    玉藻「……白面の者」

    ぬーべー「……!」

    16 :

    ぬーべーみたことないんだけど白面でてくるの?

    17 = 8 :

    ぬーべー「白面の者……」

    玉藻「人や妖怪の恐怖を吸い、吸い取った者の力の最大値を自らの力としてしまう妖怪」

    ぬーべー「……」

    玉藻「……既に、感じています。恐怖を」

    ぬーべー「……」

    玉藻「私も。……そして」

    玉藻「鵺野先生、あなたも」

    ぬーべー「……俺だけじゃない」

    玉藻「え?」

    ぬーべー「こんな事は始めてだよ、玉藻」

    玉藻「……」

    ぬーべー「俺の左手の鬼も……そして、美奈子先生も……畏怖している。その、白面の者にな」

    18 = 8 :

    その頃、沖縄の空

    「……」

    ここは、どこだ。
    何故、わしはこんな所にいる?
    ……そうか、わしはあの忌まわしい槍に張り付けられて……
    ……いや、違う。
    それはもっと前のことだ。
    それじゃあ今は一体……
    思い出せん。
    ……まあ良い、ただ一つわかることがある。
    それは……

    ふふ、ひひ、ひゃひゃひゃひゃひゃ……

    長飛丸「ひゃひゃひゃひゃひゃー!!!自由だ!わしは自由だー!!!!はぁーっはっはっはー!!!」

    ズギュウウウウン……

    ……
    ………

    「おぎゃああああああ……」

    21 = 8 :

    ゆきめ「うう、鵺野先生……」

    ゆきめ(この妖気……とても禍々しいわ……よくわからないけど、良くないことが起こりそう……早く鵺野先生に会いに行かないと……)

    「あれ?ゆきめさん!」

    「ゆきめさん!こんにちわ!」

    ゆきめ「あら、二人とも……」

    「ぬーべーに会いに行くの?ぬーべーなら……」

    「……!?ひ、広!!」

    「え?」

    ゆきめ「!!あ、危ない!!」

    ビュオオオオ!!

    ボトッ

    「う、うわあ!?なんだよこの魚みたいなやつ!?」

    「き、気持ち悪い……」

    ゆきめ(なんなの、この妖怪……こんなの見たことない……)

    22 :

    魚妖?

    23 :

    「ひよう」か

    24 :

    うしおとら忘れちゃったよ

    25 = 8 :

    ぬーべー「……!?」

    玉藻「鵺野先生、この妖気は……」

    ぬーべー「気が付かなかった……小さいが、多いぞ!」

    玉藻「くっ」

    ジュバッ

    ぬーべー「この程度なら、鬼の手を使うまでもない……!」

    玉藻「……!鵺野先生!!」

    グググググ……

    ぬーべー「これは……」

    玉藻「合体している……?」

    27 = 8 :

    婢妖「ぶぐぐぐぐぐ……」

    ぬーべー「まずいぞ、どんどん巨大化している、玉藻!」

    玉藻「ええ、わかっています」

    ぬーべー「こいつら、一体一体は弱いが合体することでその力を高めて行くらしい……ならばその前に……!」

    玉藻(鬼の手……ふっ……味方とあらば、相変わらず心強いものですね)

    ぬーべー「はあああああぁぁ!!」

    玉藻「はぁっ!!」

    ズバァァァァッ

    婢妖「ぐぉぉぉぉぉ……」

    玉藻「……やったか……?」

    「いや、まだだ」

    28 = 23 :

    どっかまとめお願いします
    おやすみー完成たのしみにしとく

    29 = 8 :

    ぬーべー「!!」

    玉藻「誰だ!?」

    ヒュッ

    ぬーべー「!は、早い!!」

    婢妖「な、なんだお前は……ぐおおおおおぉぉぉぉ!!」

    「……教えろ」

    婢妖「ぐおおぉ……」

    「お前がいるということは、奴が復活したということか」

    婢妖「……」

    ぬーべー(奴……?)

    婢妖「白面の御方あ……復活は近い……」

    「そうか」

    グチャ

    婢妖「ギョワアアアアアアアアアアー!!!」

    「それだけ聞ければ充分だ」

    30 = 8 :

    ぬーべー「たった一撃で……」

    玉藻(それも、ほんの少しの実力も発揮していないだと……?)

    「……」ヒュッ

    ぬーべー「……!待ってくれ、あんたは……!?」

    「……」

    「白面は、恐怖を力にする」

    玉藻「……」

    「恐怖が広がる前に、倒さなければならない。……急ぐのでこれで」

    ぬーべー「待て、まだ聞きたいことが……!」

    ヒュンッ

    玉藻(速い……)

    ぬーべー「……」

    32 :

    流にいちゃんもよろしく

    33 = 8 :

    「きゃー!!」ヒョオオオオオ

    ぬーべー「!!ゆきめ!?」

    玉藻「校庭の方からです!」

    ぬーべー「またさっきの妖怪か……!」

    タッタッタッタッ

    ぬーべー「ゆきめ!」

    「な、なんだこいつ、凄い速さで突っ込んで来たと思ったら……」

    ゆきめ「つ、つい氷漬けにしちゃった……」

    ぬーべー「こ、これはさっきの……?」

    「さ、寒い助けて……」

    玉藻(強いんだか弱いんだかわかりませんねえ)

    「と、とにかく氷を溶かさないと!!」

    35 = 8 :

    「ひーっ」ブルブルブルブル

    ゆきめ「あなたが悪いのよ、突然目の前に飛んでくるんだもん」

    「だからって氷漬けにすることはねぇだろうよ!」

    ゆきめ「そ、それは……つい癖で……」

    ぬーべー(癖っておい)

    玉藻「まあ、お陰で謎を残さずに済みました。聞きたいことがありましたから」

    「ケッ」

    「おいおい、なんか生意気なやつだなあ、助けてやったってのに」

    「先にお前らがやったんだろうが!!」

    玉藻「……それで、あなたは何者なのですか?」

    「……お前、妖怪だな」

    玉藻「ええ」

    「それも地上にはいねぇタイプのヤロウか、じゃあ俺を知らなくても当然ってわけだ」

    36 = 8 :

    「俺は今訳あって日本の妖怪をまとめてる長、イズナだ!」

    「お、長?長ってことはお前、妖怪で一番偉いやつなのか!?」

    イズナ「おう!」

    「こんなかわいいのに……」

    イズナ「おい、雪女!」

    ゆきめ「え?」

    イズナ「お前はまだ年若いからオイラを知らなくて当然だけどよ、次氷漬けにしやがったら承知しねえからな!」

    ゆきめ「……」ヒュオッ

    イズナ「ひーっ!寒いー!!」

    ぬーべー(ほ、本当にこの妖怪が長なのか……?)

    玉藻(ですが、先程の戦闘は本物でしたからねえ……)

    39 = 8 :

    イズナ「おい、お前……」

    ぬーべー「ん?俺か?」

    ゆきめ「きー!鵺野先生に“お前”なんて!このチビ!」ビュオオオオ

    イズナ「ひーっ!」

    ぬーべー「こ、こらゆきめ!話の途中じゃないか!」

    ゆきめ「ふんっ」

    イズナ「全く……」ブルブルブルブル

    ぬーべー「それで、俺に何か?」

    イズナ「いや、よく見たら似てるなあと思ってよ」

    ぬーべー「似てる?」

    イズナ「そのぶってぇ眉毛。……へへ、オイラな、人間はあまり好きじゃないけどよ、そんな風にぶってぇ眉毛してる奴は、なんとなく信用出来るような気がするんだよなあ」

    ぬーべー「……は、はぁ」

    イズナ「……お前達二人が強い力を持ってるのはわかる。……けどよ、白面ってのはただ強い力でどうにかなるってもんじゃねぇんだ」

    40 = 16 :

    イズナ長か

    43 = 8 :

    玉藻「恐怖が力に……ですか」

    イズナ「そういうことよ、既にオイラの力も、お前達の力も白面の力になってんだ。けど、まだ白面の脅威を感じ取っていない一般人や弱い妖怪は恐怖を食われていない。だからまだ手の付けようのない事態にはなってねぇんだ」

    玉藻「しかし、それはまだ妖気を感じていないのと、そもそも白面の存在に気付いていないからであって、いざ知ってしまったら……」

    イズナ「そうだ、白面の力は増すばかりになる」

    ぬーべー「……白面の者……倒されたのは確か」

    イズナ「15年前だ」

    ぬーべー「……」

    イズナ「……当然覚えてるよな、あれだけの惨状だったんだ」

    ぬーべー「あぁ……」

    45 = 16 :

    うしおもうおっさんか

    47 = 8 :

    ぬーべー(あの時……俺は何にも出来なかった。……ただ逃げるだけ、避難するだけしかなかった)グッ

    イズナ「仕方ねぇよ、15年前っつったらお前まだガキだったろう?どうしようもなかったさ」

    玉藻「しかし、そんな妖怪が何故一度は倒されたのか、腑に落ちないですね」

    イズナ「……ああ、オイラ達もそう思ってた」

    玉藻「……」

    イズナ「白面を倒したのは一人の人間と、一匹の化物だ」

    玉藻「たった二体で?」

    イズナ「ああ。信じられねぇか?」

    玉藻「……ええ。全く話が見えませんからね」

    イズナ「白面を倒すのにはな、槍が必要なんだ。どんな化物でも簡単に殺せちまう、感情を持たない妖怪器物……獣の槍」

    ぬーべー「獣の槍……」

    イズナ「その槍に選ばれた人間」

    玉藻「それが二体の片割れですね」

    イズナ「そして……唯一白面にダメージを与えられる妖怪。おいら達は“長飛丸”と呼んでるがよ」

    イズナ「二体で一匹の最強の妖怪。そいつらが白面を倒したんだ」

    49 :

    >>5
    日本列島を半日で遊び半分に壊滅させ、日本全土の全妖怪と全法力僧、科学の力で形成した対化物力線を総動員してようやく足止めが出来る程度に強い「白面」という妖怪と相討ちになるくらいの実力

    50 = 8 :

    「だったらよー、今回もそいつらに任せればいいんじゃねぇのか?」

    イズナ「……無理なんだよ」

    「え?」

    イズナ「長飛丸はその戦いで死んじまったし、槍も失われたんだ」

    玉藻「槍がないということは」

    イズナ「ああ、白面に対抗する武器もないってことだ」

    イズナ「けどまだ希望はあってよぉ……そのためにオイラ人間の住むところまで来たんだけど……」

    ガラガラッバリバリバリバリバリッ

    イズナ「!?」

    「か、雷!?」

    ゆきめ「な、なんなのこの妖気は!?」

    玉藻「鵺野先生!」

    ぬーべー「ああ!」

    長飛丸「ひゃひゃひゃひゃひゃー!!なんだおめぇ達ー!!!妖気と霊気をプンプンさせやがってよぉー!!!」

    イズナ「な、長飛丸……!?」


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