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    元スレ苗木「…ドーナツ」朝日奈「!」セレス「?」

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    1 :

    朝日奈「何々!?ドーナツがどうかしたの苗木!!」

    苗木「いきなりハイテンションだね朝日奈さん」

    朝日奈「そりゃ私の大好きなドーナツだもん♪」

    苗木「盛り上がってるところ悪いけどさ。僕はドーナツなんて持ってないからね」

    セレス「…?では、今のドーナツという言葉にはどういう意味が?」

    2 = 1 :

    苗木「というかさっきまでセレスさんと二人っきりだったのに、朝日奈さんは一体どこから湧いて出たのさ」

    朝日奈「人を虫のように言うな!!ド、ドーナツって単語に反応して出てきただけだよ、悪い?」

    苗木「いや、相変わらず元気だなと思って。そういう明るいところは朝日奈さんの取り柄だね」

    朝日奈「ん?褒めてくれてるの?ありがとね苗木!」

    セレス「私の会話…」

    苗木「あ、あぁ、そうだった。何でドーナツってつぶやいたかだね」

    朝日奈「あれでしょ?ドーナツがつい食べたくなっちゃったんでしょ?素直になりなよ苗木~」

    セレス「そうなのですか苗木くん?」

    3 :

    どれみふぁ?どれみふぁ?

    5 = 1 :

    苗木「そういや何でドーナツってつぶやいたんだろう」

    朝日奈「ん?新手のボケ?」

    セレス「つまり、無意識のうちにドーナツという単語を口から出してしまっていたと?」

    苗木「不思議なこともあるもんだね」

    朝日奈「ちょ、ちょっと!!そこまでされると逆に何で言ったのか気になっちゃうよ!!」

    セレス「…そうですわね。一度始まった会話、答えを聞かないことには何かモヤモヤします」

    苗木「いや、自分でも分かってるよ。理由の心当たりはあるんだ」

    朝日奈「だからさー。引っ張ってないでいい加減教えてってば苗木!」

    苗木「実を言うとね、きっかけはセレスさんを見たことだったんだ」

    セレス「…?あの、言ってる意味がよく分からないのですが…」

    6 = 1 :

    朝日奈「それマジで言ってんの苗木?」

    苗木「うん、そうだよ」

    朝日奈「えー!?理解できないよ!私を見て『ドーナツ!』って言うならともかくさ!」

    苗木「何で朝日奈さんならOKなの?」

    朝日奈「だって私ドーナツ大好きだから、私見てたらドーナツを連想してくれるんじゃないかなーって」

    苗木「確かにその発想も有りだね」

    セレス「…あの、つまり一体全体どういうことなんです?」

    朝日奈「こら、苗木、説明しなさい。セレスちゃんの頭にハテナマークが上がってるでしょ」

    苗木「本当だ。困ってそうな顔してるセレスさんって可愛い」

    セレス「え!?//い、いきなり何を言い出すのですか苗木くん///」

    朝日奈「おー、クールなセレスちゃんが照れてる姿なんて初めて見たかも」

    7 :

    しえ

    8 :

    着地点が見えない

    9 = 1 :

    朝日奈「あれ?もしかしてセレスちゃんって、苗木に惚れてる?」

    セレス「はぐらかさないでください」

    朝日奈「はぐらかしたのは私じゃなくて苗木だよ」

    苗木「ゴメンゴメン、じゃあ言うね」

    セレス「まったく。あなたが早く理由を言ってくれないからこんなことになるんです」

    苗木「答えを言うとね…正確にはセレスさんじゃなく、セレスさんの髪を見てそう思ったんだ」

    セレス「…?」

    苗木「髪のクルクルがドーナツっぽいと思って、つい…」

    セレス「……」

    朝日奈「ちょ!?さっきまでの照れ顔が嘘のように消えて、なんかダークネスな顔になってるよ!!?」

    11 = 1 :

    朝日奈「こら苗木!セレスちゃんに謝りなさい!!」

    苗木「え?ど、どうして??」

    朝日奈「どうしてって、セレスちゃんが傷ついたからに決まってるでしょ!?」

    苗木「!そうか!表現がまずかったんだね…。ゴメンね、セレスさん。訂正するよ」

    苗木「髪のクルクルが黒タイヤみたいだ」

    セレス「」

    朝日奈「苗木!!?あんたにはデリカシーってのがないの!?見損なったよ苗木!!」

    セレス「デリカシーとかそういう問題でもない気がしますが…」

    朝日奈「あ、あれ?思ったより冷静だねセレスちゃん?」

    セレス「そうですわね。おそらく、あなたが怒ってくれたおかげで私の気持ちも緩和されたのでしょう」

    苗木「朝日奈さんのおかげだね」

    朝日奈「いや、なに他人事みたいに言ってんのあんたは!?」

    12 :

    朝日奈メインのssとか俺得ww

    14 = 1 :

    苗木「ゴメン。悪気はなかったんだ」

    セレス「…まあ、その言葉を信じてあげましょう」

    朝日奈「え?怒らないの?」

    セレス「他の方ならいざ知らず、彼が意図的に誰かを貶めるような言葉を放つとは思えませんので」

    朝日奈「つまり、苗木のことを信頼してるってことなんだねセレスちゃん!」

    セレス「…それなりには」

    朝日奈(ん?なーんか意味深だなぁ)

    セレス「ですが、私がその言葉を聞いて気分を害したのは事実です。だから私の言うことを一つ聞いてください苗木くん」

    苗木「う…それを聞いたら許してくれるんだね。分かった、何でも言ってよセレスさん」

    セレス「何でも…」

    セレス「……」

    朝日奈「おお、またとないセレスちゃんの真剣な表情」

    セレス「…すみません、考えがまとまらないので保留ということでいいですか?」

    苗木「?いいけど、言い出したのはセレスさんなのに変なこともあるもんだね」

    セレス(…あなたが“何でも”なんて言うからです)

    16 :

    >>7
    黒タイヤどこに置いてきてんだよ

    17 = 1 :

    朝日奈「そういえば苗木は私を見てなんとも思わないの?」

    苗木「さっきも言ったけど、ドーナツは思い浮かばないよ」

    朝日奈「いや、ドーナツのことじゃなくて!!」

    セレス(私だとドーナツが思い浮かぶのですね…)

    朝日奈「髪型を見て何か思わないのかってこと!」

    苗木「あ、あぁ、そういうことか。うん、今日も似合ってるよ朝日奈さん」

    朝日奈「…それだけ?」

    苗木「…!!そういえば朝日奈さんの髪って、よく見ると凄いッ!今更だけど!」

    朝日奈「やっと気づいたね苗木!」

    セレス「…確かに、後ろ髪が重力に逆らって立ってますわね。珍しいポニーテールですこと」

    朝日奈「いつも毎朝、セットには気合い入れてるんだ♪でも、さすがにセレスちゃんの髪のセットには負けるけどね」

    セレス「これウィッグですわよ?」

    朝日奈「そ、そうなんだ」

    18 = 1 :

    苗木「でも、確かに不思議な反重力ヘアーだ」

    朝日奈「そんなに気になるんなら私のポニーテール触ってみる?」

    苗木「え、いいの?」

    朝日奈「いいよいいよ!減るもんじゃないしね」

    苗木「じゃ、じゃぁ…」サワサワ

    朝日奈「…ど、どうかな苗木?」

    苗木「髪もふわふわしてるけど、なんか良い匂いがする…」

    朝日奈「ちょ、そんなこと近くでささやかれたら照れちゃうじゃん!///」

    セレス「……」

    セレス「な、苗木くん」

    苗木「?どうしたのセレスさん?」

    セレス「私の髪だって…」

    朝日奈「あれ。私に対抗心でも出てきちゃった?セレスちゃん」

    セレス「そ、そういうのではありません」

    19 :

    多恵子はかわいいなあ!!!

    20 = 1 :

    朝日奈「苗木!セレスちゃんも髪触っていいって!」

    苗木「え、セレスさんがそんなことを?」

    セレス「…べ、別に嫌でしたら触らなくて結構ですことよ」

    苗木「そっか。実を言うとね、前々からセレスさんの髪は気になってたんだ。どんな構造になってるんだろうって」

    セレス「…まだドーナツに見えますか?」

    苗木「うん。おいしそうだよ」

    朝日奈「何言ってんの苗木!!?ドーナツを『おいしい』って言うのは私の台詞だよ!!」

    セレス「とりあえず二人ともおかしいことは分かりました」

    苗木「じゃあ遠慮なく。失礼するよセレスさん」サワサワ

    セレス「ん…っ、何だかくすぐったいですわね」

    苗木「でもこれウィッグなんだよね」

    セレス「さっきの会話、聞かれていましたか。これは迂闊でした」

    朝日奈(…セレスちゃん楽しそう。苗木と触れあえるのがそんなに嬉しいのかな。意外な一面を発見しちゃったかも)

    23 = 1 :

    朝日奈(…とはいえ、私も人のことは言えないんだけどね)

    グー

    苗木「?今の音は…」

    セレス「お腹が鳴った音のようですわね」

    苗木「セレスさん、お腹すいたの?」

    セレス「私はあんなはしたない音は出しませんわ」

    朝日奈「はしたなくてゴメンなさいー!」

    苗木「ああ、今の腹の音は朝日奈さんだったんだね」

    朝日奈「は、恥ずかしいよぉ…こういうの聞かれちゃうなんて」

    苗木「そうかな?別に気にすることじゃないと思うけど」

    朝日奈「あのね苗木!女の子ってのは、男の子の前だとそういうの気にしたりするもんなの!」

    セレス「もしかして、苗木くんのドーナツ連呼に触発されてお腹でもすいてしまわれたのですか?」

    朝日奈「当たり!全部苗木のせいなんだよ!!」

    24 = 1 :

    苗木「うぅ、ゴメン。まさか触発されるとは思っていなかったよ。さすがドーナツ好きは伊達じゃないね」

    朝日奈「ふふふ、ドーナツ属性をなめてもらっては困るよ苗木!」

    セレス(私の髪型はドーナツ属性ですか…)

    苗木(セレスさんが深刻な顔をしてるように見えるのは気のせいだろうか。たぶん僕のせいだろうけどね)

    朝日奈「苗木やセレスちゃんはお腹すいてない?昼なんだし、一緒に食堂に行こうよ!」

    苗木「そういえばそろそろ昼食の時間だね。じゃあ僕も食べるとするかな」

    セレス「私もそれに賛成ですわ」

    苗木「そういえば今日って朝日奈さんとセレスさん以外の生徒を見かけないね。どうしたんだろう」

    朝日奈「みんな実家に用があったり仕事があったりと、各々の事情で今日は学校にいないみたいだよ」

    セレス「あら。そうでしたのね」

    朝日奈「おかげで苗木とセレスちゃんとたくさん話せたけどね!
    特にセレスちゃんとはあまり話したことなかったから、嬉しかったり!」

    セレス「私もですわよ朝日奈さん。一緒にいて退屈しませんこと」

    朝日奈「じゃあドーナツ食べる?♪」

    セレス「文脈が意味不明ですが、あなたと一緒にいると楽しいのは事実ですわね」

    こうして僕らは食堂へと向かった

    25 = 19 :

    確かにこの三人メインで進む話はあまり見かけない

    26 :

    なんという俺得

    27 :

    なかなか新鮮で面白い

    28 :

    通好みな人選だな

    29 = 1 :

    朝日奈「それにしても、食堂にもドーナツが置いてあればいいのに…」

    セレス「まだドーナツの話題を引っ張りますのね」

    朝日奈「これも、そもそも苗木がはじめにドーナツを連呼しちゃったせいなんだからね!」

    苗木「つられちゃったってこと?」

    朝日奈「そ。言いだしっぺの法則だからね」

    苗木「なんかそれ意味が違う気がするけど…まぁいいや」

    朝日奈「そういえばセレスちゃんには何か好きな食べ物ってあるの?」

    セレス「…私ですか?もちろん餃子です」

    朝日奈「即答ってことは本当に餃子が好きなんだね!?というか、びっくりしちゃった」

    セレス「あら。どうしてでしょう?」

    朝日奈「だってセレスちゃんだったら、格好や雰囲気的に西洋の食べ物やお菓子が好きなのかなと思ってたからさ」

    セレス「そちらも好きですよ。ただ、一番は餃子。ただそれだけのことです」

    朝日奈「おぉ!なんかセレスちゃんがカッコいい!!私もそんなふうに華麗にドーナツ好きを宣言してみたいかも!」

    セレス「あなたならきっとできますわ。自信をもってください朝日奈さん」

    苗木(この二人と比べると僕ってスゴく無個性な感じがするのは気のせいじゃないよね…)

    30 :

    ゲームだと朝日奈→苗木のフラグはかなりわかりやすいのにSSだとなんで朝日奈メインは少ないのか

    31 = 16 :

    超高校級のポジティブチビという個性があるじゃまいか

    32 = 1 :

    各々の食事をテーブルに運び終え、昼食をとり始める三人

    苗木「いただきまーす」

    朝日奈「ところでセレスちゃんってさ」

    セレス「何でしょう」

    朝日奈「苗木のこと好きなの?」

    苗木「」ブフーッ!

    セレス「…危ないところでした。私も口に何か含んでいたら、苗木くんみたいにきっと吹いていたことでしょう」

    朝日奈「で、どうなの?」

    セレス「仮にも本人を目の前に話す話題だとは思えませんが」

    朝日奈「…そういう言い方をするってことは、やっぱりセレスちゃんって――」

    苗木「…!!」

    33 :

    しえん

    34 = 1 :

    セレス「朝日奈さん。私は今お腹がすいてたまらないのです!…どうか食事に専念させてください」

    朝日奈(うーん、この反応はやっぱり図星かな)

    朝日奈「ねえセレスちゃん」ヒソヒソ

    セレス「な、何です??今度は耳元でささやくような真似を――」

    朝日奈「今日ってみんな学校にいないから、ある意味チャンスなんじゃないの?」ヒソヒソ

    セレス「…っ!///」

    苗木(二人とも何の話をしてるんだろう。セレスさんが顔を赤らめてるのは分かるけど)

    苗木(まさか僕のことを?いや、まさか…セレスさんが僕を好きだなんて到底思えない)

    セレス「……」ポー

    苗木(…僕自身は?僕自身は、セレスさんのことをどう思ってるんだろうか…)

    とにもかくも昼食を食べ終えた僕らは、各々の部屋へと戻ることにした

    37 = 1 :

    苗木「……」

    ベッドの上で、僕は回想していた

    朝日奈『ところでセレスちゃんってさ』

    セレス『何でしょう』

    朝日奈『苗木のこと好きなの?』

    苗木「……」

    さっきから何度もこの会話が頭の中で反響する。そんなに僕はセレスさんのことが気になってるのだろうか。それとも…?

    苗木「……」

    ダメだ、このまま考えていても埒があかない。外へ出て誰かと話せばきっと心も晴れる…はず
    そう思って僕は、ふと頭に浮かんだ人物のところへ行ってみることにした

    頭に浮かんだ人物とは? >>39

    1 朝日奈
    2 セレス

    41 = 1 :

    セレス「あら、苗木くん。私に何か用ですか?」

    苗木「用ってわけじゃないんだけど、一人でいるのもなんかアレだったから…。迷惑だったかな?」

    セレス「私も退屈していたところです。お相手していただけると嬉しいですわ」

    そういうわけで、僕はセレスさんの部屋へと失礼する

    セレス「ところで苗木くん」

    苗木「ん?」

    セレス「ここに来たということは覚悟はよろしいですか?」

    苗木「…え?」

    セレス「あら。まさかあなた、自分で言っておいて忘れたと抜かしやがったりはしないですよね?」ゴゴゴゴ

    苗木(何か僕は彼女の気分を害するようなことでもしたのだろうか…)

    『髪のクルクルがドーナツっぽいと思って、つい…』
    『髪のクルクルが黒タイヤみたいだ』

    苗木(あぁ、そうだった。間違いなく僕は彼女の気分を害したんだった。ついさっき)

    セレス「私の言うことを何でも聞いてくれるのですよね?苗木くん?」

    苗木(思い出した。それについて許してもらう代わりに、そんな約束をしたんだっけな…)

    43 = 1 :

    苗木「確かに僕は何でも言うことを聞くって言ったね。うん、覚えてるよ」

    セレス「あの発言、本気にしてもよろしいのですか?」

    苗木「本気も何も、仮に僕が否定したところでセレスさんはそれを容認しないでしょ?」

    セレス「当たり前です。自分の言ったことの責任はとってもらいませんと」

    苗木「じゃあ僕に本気かどうか聞く意味って、あまりないんじゃ…」

    セレス「そこまで言うということは、あなたは始めからあの約束を破るつもりで、
    私に一時しのぎとしての嘘の約束をした…ということなのですか?」ゴゴゴゴ

    苗木「え?ち、違う違う!!別にあの言葉自体は嘘じゃないって!」

    セレス「それならいいのです」フン

    苗木(しまった…っ!安易に『何でも』なんて言うんじゃなかった!でもまあ、良い教訓にはなったかな)

    44 = 33 :

    面白い

    45 = 1 :

    苗木「で、でもセレスさん。お願いはあくまで僕のできる範囲内で、だからね」

    セレス「では  100億円もってきてください」

    苗木「『僕のできる範囲内で』って言葉の後にそのお願いは正直おかしいと思うんだ」

    セレス「では  100億円に変身してください」

    苗木「もっと悪化してるよね。というか、それ人間にできる芸当じゃないよね」

    セレス「やはり『何でも』は嘘だったのですね。理不尽です」

    苗木「それ以上にセレスさんが理不尽だよ」

    セレス「冗談です」

    苗木「…え?」

    セレス「だから冗談です」

    苗木「!?い、いやいやいや!!一体どこからが冗談だったのさ!!?」

    47 :

    >>7
    いつも山田のブルマで笑う

    48 :

    >>47
    やめろwwwwwww

    49 = 1 :

    セレス「もちろん、それは100億円のくだりからです」

    苗木「あぁ、そっか。そりゃ冗談だよね。ハハハ」

    苗木「…ってことは『僕に何でも言うこと聞かせる』のあたりはやっぱ本気なんだね…」

    セレス「当然です」

    苗木「でも、僕個人にできることなんて限られてるよ?」

    セレス「そうやってまた話題をそらすのですか?」

    苗木「え」

    セレス「そこまで言うということは、あなたは始めからあの約束を破るつもりで、
    私に一時しのぎとしての嘘の約束をした…ということなのですか?」ゴゴゴゴ

    苗木(あれ?デジャヴ?)

    セレス「……」ジー

    苗木(セレスさん…無言で見つめなくても分かるよ。つまり、黙って言うことを聞いてればいいんだよね。僕はそう悟った)

    50 = 1 :

    苗木「しかし、セレスさんも物好きだね」

    セレス「?それはどういう意味でしょう?」

    苗木「いや、そこまでして僕に言うことを聞かせたいんだなと思って」

    セレス「それはあなたが自分から言いだしたことでしょう」

    苗木「そりゃぁまあ、そうなんだけどさ」

    セレス「そう警戒なさらないでください。別に無理難題を言いつけようとしてるのではありません」

    苗木「だったら、冗談でもさっきの100億円云々はやめてほしかったな…」

    セレス「あれはつい魔が差したのです」

    苗木「魔が差すって便利な言葉だよね」

    セレス「とにかく、私の言うことを聞いてくれますか?」

    苗木「もう一度言うけど可能な範囲でね」

    セレス「そうですわね…では――」

    セレス「苗木くん。今から私の椅子になりなさい」


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