元スレP「響のマンションが全焼してから一ヶ月」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
151 = 137 :
―――――――――――――――
春香『ああ、みんなどうして!私を置いて行ってしまったの・・・?』
響 (だんだん話が悲しい方向になってきたぞ・・・)
春香『一人はさびしい・・・一人は、つらいよ・・・』
響 (もう、観ているのが、辛い・・・)
響 (でも、みんなが自分のために演じてくれてるんだ)
響 (最後まで、しっかり観ないと・・・)ギュウウウ
152 = 137 :
~舞台袖~
真美「ひびきん、すっごく辛そうだよ・・・」
律子「ええ・・・体をきつく抱いて、痛みに耐えるように観ているわね・・・」
伊織「・・・でも、ここでやめる訳にはいかないわ」
伊織「どんなことがあっても、最後までやり遂げましょう」
亜美「・・・うん」
律子「ええ、その通りよ。あと少し、頑張りましょう」
153 = 117 :
みんな頑張れ
154 = 137 :
春香『もう、一人は・・・嫌だよ・・・』
響 「・・・・・・・」
貴音『・・・いいえ、あなたは、一人などではありません』
貴音『なぜなら、あなたには、私たちがいるではありませんか』
春香『え・・・』
響 「・・・・・・・」
155 = 149 :
うーん
157 = 111 :
てす
158 = 111 :
~舞台袖~
社長「今回は時間がなかった分、演技も拙いし脚本も飾り気がなくストレートすぎる」
社長「もし公開して金など取ろうものなら、客席からの大ブかーイングは避けられないだろう。・・・だが」
P 「・・・ですがその分、この劇にこめた春香たちの想いはそのまま響に伝わるはずです」
社長「ああ。あとは信じよう、彼女たちを」
社長「さぁ、劇もクライマックスだ」
160 = 111 :
――――――――――――――――――――――――
春香『その日、私は夢を見ました』
春香『そこはきれいな草原で、私はそこに立っていました』
春香『ふと顔を上げると、遠くに、彼らの姿が見えました』
春香『慌てて駆け寄ろうとしますが、足が動きません』
春香『声を出すこともできなかったので、せめて私は、大きく手を 振りました』
春香『そして彼らはそんな私をみると、優しく笑って草原の向こうへ歩いていきました』
おわり
――――――――――――――――――――――――
律子「終わった・・・わね」
P 「春香・・・名演技だったぞ」
小鳥「響ちゃんの反応はどうでしょうか・・・」
パチパチパチ
161 :
さるよけしえん
162 = 111 :
響 「・・・・・・」パチパチパチ
響 「みんな、すごく・・・よかったさー」パチパチ
響 「ありがとう、うれしかった・・・さー」パチ…
響 「ほん・・・とう、に」
全員「・・・・・・・」
春香「・・・・・・・・響ちゃん?」
響 「あ、あは、なんか自分、観ていたら興奮して喉乾いちゃったさー」ギュ...
響 「だから自分ちょっと、外で飲み物買ってくるね」タタタ…
163 :
P「カフッ……カフッ……」(ひびきの膣内あちゅいよぉ)
164 :
なんか怖いなあ
165 = 111 :
タタタタ…
千早「我那覇さん・・・」
やよい「私たちの気持ち、響さんに伝わったんでしょうか・・・」
貴音「・・・・・・」
貴音「・・・すみません。お願いがあるのですが」
貴音「ここは、わたくしに行かせてくださいませんか」
P 「・・・ああ、行って来い」
亜美「ファイトだよ、お姫ちん!」
律子「しっかり連れ戻してくるのよ?」
貴音「・・・!」
伊織「ここまでやって失敗したらもう許さないんだからね!」
伊織「ほら、何してるの・・・さっさと追いかけなさい!」
貴音「・・・はい!感謝します!!」タタタタ…
166 = 111 :
~外~
響 「・・・・・・」テクテク
響 「・・・・・・」テクテク
貴音「……ひ…き、響ーーー!」タタタタ…
響 「・・・貴音」
貴音「ここに居たのですね、響。・・・どうでしたか、私たちの劇は」
響 「・・・さっきいった通りさー。すごく良かったよ」
貴音「ふふ、ありがとうございます。それは、とても喜ばしい事です。皆も喜ぶことでしょう」
167 = 120 :
どうなる…!?
168 :
ハッピーエンド以外ならマジで恨むからな
169 = 168 :
以外て
170 = 122 :
無難に終わりそう
171 = 111 :
貴音「ですが、感想は本当にそれだけ、ですか?」
響 「!」ドキ
貴音「・・・教えて下さい、響。あの劇で、どう感じたのか」
響 「・・・本当は、観ていてすごく、苦しかったさー」ポツリ
響 「それに今も、なんだかよくわからない気持ちで、胸がキューってなって」
響 「ひどく痛むんだ」
貴音「それは」
貴音「・・・・・・」グッ
貴音「それは、きっとあの劇が、響を連れ戻すために作られたものだからです」
172 :
ここまでハッピーエンドを臨むのは久しぶりだ
173 = 111 :
響 「連れ戻す・・・?貴音、自分は」
貴音「以前、同じように二人きりで話をしましたね」
貴音「あの時の話、覚えていますか?」
響 「・・・うん」
貴音「・・・あの話は、やはり真実なのですよ。響」
貴音「・・・どうあっても、それは、変えられない事実なのです」
響 「・・・・・・」
175 = 111 :
貴音「わたくしは、あの日からあなたを、ずっと見ていました」
響 「・・・!」ドキ
貴音「だから・・」
貴音「あなたがあの日以来、肉を食べられなくなっていることも」
貴音「最近は、ほとんど眠れていないだろうということも」
貴音「・・・わかって、いるのですよ」
響 「・・・・・・」
176 = 172 :
しえんしえん
177 :
珍しくシンフォギアSSかと思ったら違った
178 = 111 :
貴音「わたくしは、あなたが時間の経過で自然に元気を取り戻せるのならば」
貴音「それが最も良いのだと思い、耐えておりました」
響 「貴音・・・」
貴音「ですが、もう限界です」
貴音「わたくしは、これ以上あなたが傷つくことに耐えられそうにありません」
貴音「もう・・・あなたにそのような顔をさせたくないのです」
179 = 111 :
貴音「必要なら、わたくしがずっと傍にいます」
貴音「どこにも行ったりしないと約束します」
貴音「だから・・・」ジワッ
貴音「だから、現実から逃げるのはやめてください」ポロポロ
貴音「わたくしたちのもとに、帰ってきてください・・・響」ウッウッ
180 :
無難に終わりそ
181 = 137 :
貴音「うっ・・・うぅっ・・・」ポロポロ
響 「泣かないで、貴音・・・」
貴音「・・・響・・・」グシッ
?
響 「・・・そっか」ポツリ
響 「ごめんね、貴音。自分、貴音たちを傷つけてたんだね」
響 「自分、思い出した。・・・ううん、わかってたんだ」
貴音「響・・・」
響 「みんなは・・・みんなは、もう」
?
響 「いないんだね」
182 :
ん…んんん?
183 = 164 :
なんかゲタになってる文字があるんだがなに使ってるんだ?
184 = 180 :
普段まともに世話しなくて、
病気になった時も病院には連れてくけど世話や看病はしなくて、
死んだら泣いて悲しむくせに一ヶ月も経たないうちに
新しい子が欲しいとほざく。
ペットロスの家族が糞過ぎてうちに来る鳥さんがかわいそすぎる。
185 = 137 :
響 「怖かったんだ」
響 「みんながもういないことを認めたら、一人になっちゃうって」
響 「一人は、嫌いさー・・・」
貴音「・・・響は、決して一人などではありません」
貴音「なぜなら、あなたには、私たちがいるではありませんか」
響 「・・・ははっ、あの劇と一緒のセリフだぞ」
貴音「ふふっ、当然です。なぜならあの劇は、ほかならぬ響のために皆で考えた劇なのですから」
響 「それもそうか。なんかはずかしいな・・・ははっ」
貴音「ふふふ・・・」
186 = 182 :
ふぅ…いや、まだ気は抜けないな
187 :
クライマックスで追いついた
188 :
……と、ここでネタばらし。実はこのSS、響以外すべてが仕掛人。全てイタズラだったと知った響は笑いながら胸を撫で下ろすのだった。
189 = 172 :
響 「・・・・・・」
響 「・・・夢を、見るんだ」
貴音「夢、ですか?」
響 「うん。あの火事の夢」
貴音「・・・!」
響 「みんなが炎の中で苦しんでいるのに、自分はすぐそばでただ見ていることしかできない・・・最近は、そんな夢ばかり見てた」
貴音「・・・・・・」
響 「自分は火事の時部屋になんていなかったのに、笑っちゃうさー」
190 = 187 :
数ヵ月後…
そこには元気に走り回るイヌ美たちの姿が!
というか響のネーミングセンスってぷちますの千早並に壊滅的だよね
191 = 172 :
響 「でも、あの声が・・・あの、みんなの苦しむ声が」ブル
響 「耳から、離れないんだ」ブルブル
貴音「響!」ダダッ
ぎゅっ
貴音「大丈夫です。響」ギュー
響 「貴音・・・?」
貴音「それは、夢です。ただの、悪い夢なのですよ・・・響」
響 「夢・・・」
響 「そっか・・・夢か・・・」ジワッ
響 「あれ・・・?」ポロポロ
192 = 172 :
響 「おかしいな・・・今頃になって、涙が」ポロポロ
響 「・・・そうか、自分は」
響 (あれは、悪い夢だって)
響 「きっと、誰かにそう言ってもらいたかったんだ」ボロボロ
貴音「いいのですよ、響・・・好きなだけ。好きなだけ、泣いていいのです」ポロポロ
響 「う・・・うぇ・・・」ポロポロ
響 「うぁぁぁぁぁぁあああぁあ」ボロボロ
響 「ハム蔵、いぬ美、ねこ吉、うさ江・・・みんな、いなくなっちゃったぁ」
響 「助けられなくてごめん、ごめんよ・・・・」
響 「うああぁぁぁあああああああああああああああぁん!!!」ボロボロボロボロ
貴音「・・・・・・・・・」ポロポロ ナデナデ
193 = 182 :
前スレのガラスの破片って何かしらの伏線だよね…よね
194 = 172 :
ーーーーーーーーーーーーーーーー
貴音「落ち着きましたか、響」ナデナデ
響 「・・・うん。ありがとう、貴音。なんだか、泣いたらすっきりしたさー」ハレバレ
貴音「ふふっ・・・響。憑物と一緒に化粧がとれて、ひどい顔になっていますよ」
貴音「くまが真っ黒で、まるでぱんだみたいです。ふふっ」
響 「えっ!ほんとか!!うぎゃー、は、はずかしいぞ!!」カクシ
貴音「ふふっ。765プロに戻ったら、一度ゆっくり眠ると良いでしょう」
響 「うん・・・そうさせてもらうさ―!」
貴音「さあ、では帰りましょうか」
貴音「皆が待つ、わたくしたちの765プロへ」ニコ
195 = 174 :
終わりそう
196 = 172 :
~765プロ~
ガチャ
貴音「ただいま戻りました」
響 「ただいま!」
「響ちゃん!」
「我那覇さん!」
「響!!」
「ひびきん!!!!」
ダダダダダダ
響 「うっうわぁ!みんなすごい勢いだぞ」
貴音「それだけ皆、心配していたのですよ」
響 「うがー、そうだよな・・・」
響 「みんな!!!心配かけてごめんなさい!!」
伊織「・・・どうやらうまくいったみたいね」
貴音「ええ、皆のおかげです」
雪歩「よかったですぅ・・・」ベスベス
197 = 172 :
春香「おかえり、響ちゃん!」
響 「春香・・・ただいま!!!」
春香「あのね、これ・・・みんなで考えたんだけど、やっぱり渡そうと思うの!」バッ
響 「ん?なんだこの箱?」
春香「・・・響ちゃんにとっては、辛いことを思い出させてしまう物かもしれない」
春香「でも私は、私たちはそれでも、響ちゃんにこれは持っていて欲しいって思ったの」
響 「・・・なんだか開、けるのが怖いぞ・・・」 ソローリ
パカッ
198 = 164 :
なんだ
199 = 187 :
響「くび…わ…?」
春香「ここに文字が刻印されてるでしょ?」
響「ヒビキ?自分の名前じゃないか」
春香「ヨツンヴァインになれ」
200 = 172 :
響 「あ、これ・・・」
千早「あの日、生っすかサンデーで作った」
美希「折り紙の切り抜きなの!!」
響 「・・・・・・」ジッ
美希「美希、それ響のみんなへの気持ちを感じて、すっごくキレイだな~って思うの!」
亜美(うますぎなの ブフォ とか言ってたけどね)
響 「・・・・・・」ジッ
春香「やっぱり辛い・・・かな・・・」
響 「うぅん・・・すごく・・・うれしい」ジワッ
響 「あれ・・・また」ポロポロ
響 「えへへ、自分、なんだかすごく泣き虫になっちゃったみたいだぞ」ボロボロ
春香「響ちゃん・・・」ホロリ
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