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    元スレ苗木「どきどき修学旅行?」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★×5
    タグ : - ダンガンロンパ + - 幼児 + - 幼女 + - 猫耳 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    851 = 688 :

    そういえば、話を聞いているとこれは江ノ島さん一人の暴走のように思える。

    でも、彼女と彼女のAIだけでここまで大がかりな事ができるのかな?

    このモノクマロックだって、明らかに後から作られたものだ。

    それほど万能なAI…………もしくはAIの力が最大限に引き出される環境なのか。


    苗木「…………」

    江ノ島「おっ、なんか思い付きそうな顔してる! でも急げー!!」


    ズドン!!!!!


    もうすぐ後ろまで来ている。

    いや、気にしてはダメだ。考えろ。

    AIが力を発揮できて魔法のような現象が起きる。


    そう、それこそゲームに出てくるような…………ゲーム?


    ……あれ、そういえば今回の殺人の元々の発端って。

    852 = 688 :

     

    苗木「――ここも仮想現実の世界なの?」


    ゴォ!!!


    またプレス機が頭上数センチで止まった。

    ボクの体はまだ原型をたもったまま、更に後ろへと流されていく。


    江ノ島「またまた大正解ー!! さっすが苗木、あたしが生理的に受け付けないだけあるよ!!」

    苗木「それは褒められているのかな………? でも、仮想現実の世界なら別に死んでも…………いや」


    自分で言ってて甘い考えだとは思った。

    そもそも、ここが仮想現実の世界ならこんな状況になったなら外から無理矢理終了させればいいんだ。

    江ノ島さんはこの世界で好き放題しているんだから、外から電源を落としてしまえばそれで終わりなんじゃないか。

    でも、それができない理由。それはきっと、そんな乱暴な方法を使うとボク達に影響が出るからだ。

    この仮想現実世界のボク達だけではなく、現実のボク達にも。

    853 = 824 :

    まあ現実だと信じられるレベルでの仮想現実なんて脳に直接電気信号送ってるとしか考えられないからね
    ちょっとでも強引なことすれば死ぬでしょ

    855 = 839 :

    少なくとも信号機してた原作の苗木君とは別人ですわ

    856 = 688 :

    仮想現実世界での影響が現実にも出る。

    それはあの死の光景を見せたモノクマも言っていた。実際ボク達も体験した。ここは現実ではないみたいだけども。

    逆に現実にも影響が出るからこそ、江ノ島さんを変える為の手段として使われたんじゃないか。


    苗木「たとえ仮想現実だとしても、ここで死んでしまったら現実でもただでは済まない」

    江ノ島「うぷぷ、こういう話があるんだよ。死刑囚を目隠しさせて、足の指先に傷を付けます。そんで水音を聞かせて『お前の血を抜いている』っていうの。
        そしたら本当は血なんてほとんど出てないのに、その死刑囚はやがてショック死してしまいました。他にも焼きごてを当てる前に火傷の跡が出てくる話もあるよね」

    苗木「つまり、例え自分の思い込みでも、それが現実だと信じ込んでいれば実際に現実でも影響が出てくる?」

    江ノ島「うん、まさにどっかの学園都市に出てくるパーソナルリアリティ!! …………ちょっと違うかな」

    苗木「でもボクはここが現実じゃないって分かっちゃったけど?」

    江ノ島「そーいう問題じゃないんだよねー。分かっていても分かっていない。あんたの頭の深い部分では、ここが現実だってバッチリ認識しちゃってんのよ」

    857 = 688 :

    苗木「はは、やっぱりここで死んじゃったら現実でも死んじゃうんだね」

    江ノ島「いや、そんな事もないよ。まぁ、ただ心臓を動かすだけの物体になるだけだよ。頭が死ぬっていうのかな」

    苗木「それって生きてるっていうのかな?」

    江ノ島「ちょっとー、そういうのってデリケートな問題なんだからもっと気を使いなさいよねー」

    苗木「絶対そんな事思ってないでしょ。ていうか今まさにボクもキミによってそんな状態になりそうなんだけど」


    ズドン!!!


    三つ目のプレス機が近付いてきた。

    これが……最後。

    江ノ島さんの事だ、おそらくボクはあれをくぐり抜ける事はできないんだろう。


    江ノ島「じゃあ…………第三問いってみようか?」

    苗木「お手柔らかにね」

    江ノ島「うぷぷ、大丈夫だよこれが一番簡単だから。ほら、ラスボスよりその前に出てくる敵の方が強いってあるじゃん?」


    それから、江ノ島さんは満面の笑みを浮かべて…………。

    860 :

    葉隠くんはどうなったでしょう?

    とか?

    861 = 824 :

    私は苗木のことが好きか嫌いか とか

    862 = 819 :

    「君は自分が誰だと思う?」かな

    863 = 688 :

     

    江ノ島「世界に必要なものは希望が絶望か!」


    なんだ、本当に簡単だった。

    江ノ島さんの事だから最後に無理難題を出してくるものだと思っていたのに。


    苗木「希望だよ」

    江ノ島「ファイナルアンサー?」

    苗木「ファイナルアンサー」

    江ノ島「えー、もうちょっと考えなよ、まだプレス機に行くまで少しあるよ?」


    少し背後の音に集中してみると、確かにまだあの全てを押し潰す音も離れた所から聞こえる。

    でも、だからって他に考える事なんてない。


    苗木「厳密に言えば希望の為には絶望も必要だと思うけど……そんな答えは認めないよね?」

    江ノ島「もち!!」

    苗木「それじゃあボクの答えは変わらないよ。所詮絶望なんて希望の為の踏み台でしかないんだし」

    864 :

    予想やめれ

    866 :

    苗枝さん逝ったあああああぁぁぁぁwwwwww

    867 = 688 :

    江ノ島「本当にいいの? 正解かどうか決めるのはあたしだよ?」

    苗木「あはは、そこまでボクに絶望だって答えさせたいの? 言うわけないじゃないか、ここでそれを言ったら今までボクがしてきた事はなんだったんだ」

    江ノ島「死ぬよ? 絶対的で永遠の“死”っていう絶望が待ってるよ?」

    苗木「言ったよね、ボクは絶望なんかに負けたりはしない。本当に負けるっていうのは、絶望してそのまま立ち上がれない事なんだ。
       誰だって絶望はするよ。そこから立ち上がるからこそ希望なんだよ。これから死ぬとしても、ボクは希望を失わないよ」ニコ

    江ノ島「っ……!!」

    苗木「ここでボクが死ぬ事は無駄なんかじゃない。石丸クンもね。この件でみんなはキミに立ち向かう希望を得た」 

    江ノ島「そんなもん、あたしがすぐ塗りつぶすし!」

    苗木「やってみればいいさ」

    江ノ島「……なによ、あんた頭おかしいんじゃない!? なにこれから自分が死ぬのにヘラヘラしてるわけ!?」

    苗木「キミは本当に心の底から希望を嫌っているんだね」

    江ノ島「つまんないつまんないつまんない!!! なにあんた、最悪なんだけど!!!」

    868 :

    まぁここで今まで希望希望いってたのが相手の心理を読み取って「それは絶望だよ(キリッ」したらそれはそれでクズだろ。結局理想より命を取ってるんだから

    869 = 786 :

    これは狛枝くんですわ

    870 = 694 :

    江ノ島に頭おかしいとか言われるって相当なもん

    871 = 732 :

    872 = 688 :

     

    ズドン!!!!!


    プレス機がすぐ近くまでやってきた。

    ボクの命もあと少し……か。

    意外と悪いものじゃなかったよ。


    江ノ島「死ね!! 死んじゃえ!!! グッチャグチャの汚い肉塊になっちゃえ!!!」


    舞園さんはトップアイドルとして、みんなに笑顔を与えていくのだろう。

    桑田クンは野球はそこそこに、とにかく女の子ばかりを追い続けるのだろう。

    大和田クンはお兄さんのように……いや、お兄さん以上に強くなって、族のみんなを引っ張っていくのだろう。

    不二咲クンもきっと強さを手に入れて、堂々と男の子として歩いていくのだろう。

    朝日奈さんはこれからもずっと明るく元気に色々な事に挑戦していくのだろう……もちろん悩んでいた恋愛関係も。

    大神さんはこれからもずっと地上最強の座を守り続けていくのだろう。あの人の為にも。

    セレスさんはこれからもお城で暮らすという夢の為に、たくさんの人をギャンブルで破滅させていくのだろう。

    腐川さんはこれからも素晴らしい恋愛小説でみんなに夢を…………いつかは自分自身の恋愛も報われるといいんだけど。

    873 = 691 :

    ジェノにも!ジェノにも触れてあげて!

    874 = 819 :

    2では報われてたっぽいし・・・

    875 :

    十神「」

    877 = 866 :

    霧切「ファッ!?」

    878 = 688 :

    山田クンはこれからもノリノリで好きなキャラを陵辱していくのだろう…………そういえば、考えているっていうオリジナルを読めなかったのは残念だな。

    戦刃さんは自分で決めた夢に向かって、幸せな家庭を築いていくのだろう。できればボクの事とか気にしないで結婚してほしいけどな。

    十神クンはこれからも大きな重圧を背負って勝ち続けていくのだろう。あ、もしかしてあんなに怒っているみたいだったのは、ボクが彼を出し抜いたからなのかな。

    石丸クンが生きていれば、きっと自分の信念を貫き通して、努力によってお爺さんのような過ちを無くそうとしていったのだろう。

    葉隠クンは……うん、まぁその内本気出してくれるだろう。占いの確率が上がったりすれば凄いし。


    それに霧切さん。

    彼女はきっとこれからも常に冷静に物事を見極め、真実だけを追い求めていくのだろう。

    最後のキスは少し驚いたけど、あれも霧切さんなんだよね。普通の女の子らしくなったと思うけど、ボクはいいと思う。

    あ、そうだ。できれば、学園長とももう少し仲良くしてほしいな。


    ズドン!!!!!!!


    いよいよ次だ。

    次にボクはプレス機の真下にいる。

    879 = 819 :

    山田ェ

    880 :

    安定の葉隠

    881 = 808 :

    確率が上がった占いで自分が死ぬことが発覚するも何も出来ずに死ぬ葉隠

    882 :

    >>779
    >みんなの強い希望が見れたんだ

    ここでら抜き使うなんて・・・

    883 = 819 :

    >>882
    らを言葉の間にねじ込める隙間があるって事とら抜き言葉は全くの別だぞ・・・深呼吸してから文脈を見るんだ

    884 :

    これまだ終わってなかったの

    885 = 882 :

    >>883
    よく わからないよ もうすこし 簡単に
    いって くれさい

    886 = 693 :

    >>883
    ら抜き言葉が良いか悪いかは別として
    これは紛う事なくら抜き言葉だぞ

    887 = 709 :

    見れた
    見られた

    888 = 688 :

    視界が暗くなる。見上げなくても分かる、ボクは普通の真下にいる。

    江ノ島「ねぇ、どんな気持ち!? これからペシャンコにされるけど、どんな気持ち!?」

    苗木「…………」

    江ノ島「あはは、やっぱり怖い!? ほら、まだ間に合うって!! 言っちゃいなよ!! この世に必要なのは絶望なんだって!!」


    ここでボクが絶望だって答えたら彼女は喜びのあまり、どうかしてしまうかもしれない。そのくらい彼女は興奮している。

    だから――――。


    苗木「それは違うよ」ニコ


    ボクが最期に見た光景は。

    江ノ島さんが恍惚の表情で、体をビクビクさせているものだった。

    なるほど、ボクが絶望って答えれば他人の絶望を楽しめて、希望って答えれば自分の絶望を楽しめるのか。

    でも、死に際に見たものがこれかぁ…………あはは、なんて絶望的…………いや、これはこれで、もはや希望なんじゃないかな。


    そんな事を考えて。


    グシャァァァァァァァァァ!!!!!

    889 = 688 :

    視界が暗くなる。見上げなくても分かる、ボクはプレス機の真下にいる。

    江ノ島「ねぇ、どんな気持ち!? これからペシャンコにされるけど、どんな気持ち!?」

    苗木「…………」

    江ノ島「あはは、やっぱり怖い!? ほら、まだ間に合うって!! 言っちゃいなよ!! この世に必要なのは絶望なんだって!!」


    ここでボクが絶望だって答えたら彼女は喜びのあまり、どうかしてしまうかもしれない。そのくらい彼女は興奮している。

    だから――――。


    苗木「それは違うよ」ニコ


    ボクが最期に見た光景は。

    江ノ島さんが恍惚の表情で、体をビクビクさせているものだった。

    なるほど、ボクが絶望って答えれば他人の絶望を楽しめて、希望って答えれば自分の絶望を楽しめるのか。

    でも、死に際に見たものがこれかぁ…………あはは、なんて絶望的…………いや、これはこれで、もはや希望なんじゃないかな。


    そんな事を考えて。


    グシャァァァァァァァァァ!!!!!

    890 = 824 :

    ふ で予測変換したら普通になってしまったのか

    891 = 702 :

    普通って言うな!

    892 = 691 :

    グシャァァァァァァァァァ!!!!!

    ドッパァァァァァァァン!!!!!
    を思い出してしまった

    893 = 783 :

    普通に見逃していた

    894 = 688 :

     

    『刑務所から脱走した江ノ島盾子は未だ発見されず……』


    ピッ


    テレビを消すと部屋には静寂だけが広がる。

    ベッドに寝転がったまま、制服にシワがつくのも気にせずにぼーっとする。

    もう夕方、外からはオレンジ色の柔らかい光が差し込んできている。


    時計を見た。そろそろ行かないと。


    霧切「…………」


    鏡と向き合って、自分の顔を直視する。

    最近化粧を覚えた。あまり得意ではないけれど。

    もっとも私は化粧なんかしなくても、低く見積もっても上の上クラスの容姿のはず。苗木君には十分すぎるわ。

    895 :

    高く見積もったらどうなるんですかね…

    896 = 865 :

    生存ルートはよ

    897 = 714 :

    >>892
    ここからドッパァァァァァァァン!!!!!になったらカオスすぎる

    898 = 756 :

    終わってしまうのか

    899 = 688 :

    病院へ向かう途中、ケータイが振動した。

    相手は……舞園さん。


    霧切「おかけになった電話番号は現在使われていないか」

    舞園『思いっ切りあなたの声じゃないですか!!!』

    霧切「あら、最近のケータイは高性能で持ち主の声紋を」

    舞園『今普通に受け答えしてますよね?』

    霧切「……それで、何の用かしら? というか、あなたこれからステージ公演じゃないの?」

    舞園『ちょっと時間見つけて電話したんですよ。いいですか、この前みたいに苗木君のベッドの中に入らないでくださいよ!?』

    霧切「だから言っているじゃない
    、あれは事故よ。足がもつれてベッドの中に入ってしまったの」

    舞園『どうもつれたらそうなるんですか!!!』

    霧切「はいはい、気を付けるわ。それでもセレスさんのディープキスよりはマシでしょう」

    舞園『あれは論外です……もう二度とあの人を苗木君の病室には入れません……』

    霧切「それは私も同感よ。それじゃ、ステージ頑張ってね」

    舞園『あっ、はい、ありがとうございます…………もう一度言いますけど、決して苗木君に』

    900 = 824 :

    昏睡してんのか


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