元スレ王子「姫! 必ずまた会える! 絶対また会おう!」姫「はいっ!」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
101 :
>>90
すげえええええええええ
102 = 77 :
別邸内──
殺し屋(ん……部屋から声が)
「どういうことだ!?」
「ワシは処女しか抱かんといってあるはずだぞ!」
「なぜ元締めであるオマエがここに来た!?」
殺し屋(部屋の中で揉めている……)
殺し屋(行為の最中の方が殺りやすかったんだが……今さらコソコソする必要もない)
殺し屋(かまわず入るか)
殺し屋「失礼」
ギィィ……
103 = 75 :
毒女は姫
金髪少女はメイドの妹
王子と姫はお互い汚れた姿で再開して別れるのだった
105 = 91 :
>>103
嫌がらせの好きなやつだな
106 = 77 :
殺し屋が市長の寝室に入ると──
市長「誰だ!?」
毒婦「おや、誰だい? ノックもせず穏やかじゃない──」
殺し屋「(そういや市長と会ったことはなかったな)俺は──」
毒婦「!」
殺し屋「!」
市長「オイ誰だ、キサマは!? 答えんかッ!」
殺し屋「…………」
殺し屋「……や」
殺し屋「やっと……会えたね……姫」
毒婦「ええ……」
107 :
>>103
分かってても言うもんじゃねーだろky
108 = 75 :
ほら当たったあああああああああ
もっと斜め上の展開にしろよおおおとお
109 = 91 :
>>107
IDたどれば分かる、こいつ他人の足を引っ張るのが好きなやつだ
>>1は目をつけられてかわいそうだったよ
110 = 75 :
>>109
酷い・・・
111 = 77 :
市長「キサマは……誰だ!? オイ、二人とも聞いているのか!?」
殺し屋「よく分かったね、ボクのことが」
毒婦「分かりますとも。どんなに変わられても、分かりますとも」
殺し屋「あれから色々あった……」
殺し屋「山賊を殺し、君を探しつつ大勢殺し、いつしかボクは殺し屋になっていた」
殺し屋「罪のある人もない人も、数えきれないほどこの手で殺した……」
毒婦「私もです」
毒婦「男どもの慰みものにされ、もはやそれが日常になった頃──」
毒婦「私の上に乗る男の頭を、鋭い石で刺したらあっさりと息絶えました」
毒婦「そうして覚えた手口で幾人もの男性を殺し、お金を蓄えて」
毒婦「気づいたら自分の体と金で、この都市の風俗マーケットを支配していました」
殺し屋「……ボクは君以外の女性になどまったく興味はなかったから」
殺し屋「風俗街など寄る気にもなれなかったが、どうやら失敗だったな」
殺し屋「そしたらもっと早く再会できたのに……」
毒婦「フフ……そうですね」
112 = 75 :
これ最後2人とも自殺するんじゃないかな
殺してしまった人達への償いをかねて
父さん・・・じいや・・・今そっちにいくね・・・
みたいな
114 :
>>112
お前は黙ってろks
115 = 91 :
善政の敷かれてる他の街へ逃れるという手もあっただろうに、何故またクーデター派のNo.2の膝下に・・・
116 = 77 :
市長「キサマら!」ギュッ…
殺し屋「……ん」
市長「このヒモを引っ張れば、鐘が鳴る! そうなればすぐ兵が大勢駆けつける!」
市長「そうなりたくなくば、とっとと消え失せろ! この場は見逃してやる……!」
殺し屋「いや、見逃してくれなくていいんだ」スタスタ…
市長「お、おいよせ! 来るな!」
殺し屋「これを引っ張ればいいのか」グッ…
ガラァン……! ゴロォン……!
市長「え!? 自分で鳴らし──なぜだ!?」
殺し屋「姫、二人で決着をつけよう。さ、このナイフを一緒に持って」
毒婦「ええ」グッ…
殺し屋「正面から敵を刺すなんて……いつぶりかな」
市長「よ、よせ! や、やめろ! ワシはこの都市の王──」
市長「うぎゃあああああっ……!!!」
117 = 75 :
どんなオチだろう
金髪少女と奴隷少女と青年は絡めてくるのかな
ただのミスリードとか言わせないよ
118 = 77 :
殺し屋「この物音……本邸から兵が駆けつけてきてるみたいだね」
毒婦「そうですね」
殺し屋「この自治都市……三大巨悪の最期だ」
殺し屋「悔いはないかい?」
毒婦「ありません」
殺し屋「ボクもさ」
殺し屋「ボクは大勢の人を殺し、堕ちるところまで堕ちた」
殺し屋「他人どころか、王子としての誇りを持っていた自分さえも殺してしまった」
殺し屋「それでかまわないと思っていた。仕方ないことだと思っていた」
殺し屋「もうこのまま、他人の命を吸い続けて生きていこうと……」
殺し屋「でもある男と出会って……かつての自分を思い出せた」
殺し屋「最後の最後、誇りを取り戻すことができた」
119 = 77 :
殺し屋「そして、彼に代わってこの手で市長を滅すれば──」
殺し屋「ボクはもう用済みだ」
殺し屋「あとは地獄に落ちて、この体に染みついた血の償いをするだけだ」
毒婦「ええ……共に落ちましょう」
殺し屋「きっとボクたちは道はちがえど、同じような歩き方をして」
殺し屋「今日この時、ここにたどり着いたんだろうね」
毒婦「ええ、きっとそうですわ」
王子「姫……ずっと会いたかった……ずっと愛していた……!」
姫「はい、私もです……王子」
120 = 75 :
今のところ>>112が当たってるな
金髪少女「お待ちください!」
2人「!?」
って感じで生きる展開か?
これはありきたりか・・・
やっぱ死ぬのかな
123 = 77 :
屋敷の外──
ワァァ……! ウォォ……!
青年「う……」ムクッ
青年「な、なんだ……騒がしいな──」
青年「!」ハッ
青年「殺し屋は!? あの女の子は!? どうなったんだ!?」
青年「…………」
青年(あ、あそこにいるのは──!?)
金髪娘「うぅ……」
青年「薬かなにかで眠らされている……? オイ、起きるんだ!」ユサユサ
金髪娘「あ、あなたは──」
青年「話は後だ! すぐここから逃げよう!」グイッ
金髪娘「は、はいっ!」
124 = 77 :
翌日──
ザワザワ……
「市長が殺されたってよ! やったのは殺し屋と毒婦だ!」
「殺し屋と毒婦も、抱き合ったまま私兵に串刺しにされたらしい!」
「アイツらそんな仲だったのか!」
「自治都市三大悪党が、一夜にして滅びたってわけか……」
「この機を逃す大統領じゃねえ。この街も、もう終わりだな」
ドヨドヨ……
青年「殺し屋も……毒婦も……そして市長も死んだみたいだ……」
金髪娘「ええ……」
126 = 77 :
青年「ボクは君を知っている……いや、君に似た人を知っている」
青年「ボクと君の姉は恋仲だった。君の姉は……旧王国のメイドだろう?」
金髪娘「はい……」
金髪娘「私は姉の死の真相が、この都市の市長によるものだったことを知り」
金髪娘「仇討ちのためにここにやってきました」
金髪娘「そこで毒婦に出会って……」
金髪娘「性行為の最中に相手を殺す方法を教えてもらっていたんです」
金髪娘「でも昨夜私を屋敷内に送る直前、突如毒婦は私を眠らせて……」
青年(彼女もまた、ボクと同じような道をたどってきたんだな)
青年(殺し屋と毒婦……二人はいったいなにを考えていたんだろうか)
青年(ボクらへの同情心か、あるいは市長に取って代わろうとでもしたのか)
青年(今となってはもう知るすべはない……)
青年(ただ一つ分かることは)
青年(ボクの祖父、ボクの恋人、ボクが仕えるはずだった方の仇は──)
青年(皆死んだということだけだ……)
127 = 75 :
またまた予想が当たってしまった
てか予想できるような展開にするなよ・・・
129 = 82 :
妹か…
130 = 77 :
青年「もうまもなく、この都市は共和国軍が攻め込んでくるだろう」
青年「そうなる前に、一緒に逃げよう」
金髪娘「そうですね」
青年「あと……殺し屋のアジトに一度寄らせてくれ」
青年「連れていってあげたい女の子がいるから」
金髪娘「あの時一緒にいた女の子ですね?」
金髪娘「ぜひ連れていきましょう」
そして半年後──
131 = 77 :
とある町──
少女「お兄さん、お姉さん、学校に行ってきまぁ~す!」タタタッ
金髪娘「行ってらっしゃい」
金髪娘「今日でちょうど、あれから半年……早いものですね」
青年(人々の悪夢を具現化したようなあの自治都市も)
青年(あれからまもなく大統領の命を受けた共和国軍によって、崩壊した……)
青年(だけどボクからすれば崩壊させたのは共和国ではなく、まちがいなくあの二人だ)
青年「なぁ、最近ボクはこう思うんだ」
青年「もしかしたら、殺し屋と毒婦は実は姫と王子で」
青年「国が滅びるという過酷な状況下で一度は闇に落ちたけれども──」
青年「最後に誇りを取り戻して、二人で悪を滅ぼしたんじゃないかって……」
─ END ─
132 = 75 :
えー・・・
なにその落ち・・・
まぁ乙・・・
133 = 91 :
>>131
クズに負けずによく書ききった
おつ
134 = 76 :
おもしろかったおつ
135 = 75 :
作者のあとがきとかあるでしょ?
早く書いてよ
138 = 82 :
乙!
すげーよかった!
139 :
最近糞みたいなSSばかりで萎えるな
VIPのSSはもう終わったわ
みんなの評価 : ☆
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