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    元スレ藤岡「オレは南カナが好きだ!」保坂「それでは想いは届かない!」

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    1 :

    夏奈「それじゃあな、藤岡ー」

    藤岡「う、うん」

    千秋「またなー」

    内田「バイバーイ!」

    藤岡「うん。またね!」

    夏奈「おー」

    藤岡「……はぁ」

    藤岡(今日もダメだった……。何もできなかったなぁ。いや、チアキちゃんたちもいたんだし、当然じゃないか。そういうことは二人きりのときにするべきなんだし)

    藤岡(また次の機会に頑張ればいいじゃないか)

    保坂「ダメだ。全く、ダメだ。それでは何も伝わらない。自分に対する甘えで力量の無さを正当化しているに過ぎないわけだ」

    藤岡「え……?」

    2 :

    はやく

    3 :

    一応貼っておきますね

    4 :

    もぅマヂ無理。 彼氏とゎかれた。
    ちょぉ大好きだったのにゥチのことゎもぅどぉでもぃぃんだって。
    どぉせゥチゎ遊ばれてたってコト。
    今手首切った。
    ゥチ達は節理も無く禍殃を語る人に心を許さぬ。
    齊しく、其れを辯疏する亊にも。

    5 :

    「チューしろよ」

    6 :

    >>3 誰これ 新キャラ?

    7 :

    >>3
    他アニメのコラとかやめろよ

    8 = 1 :

    保坂「何もできない。それは自身にそれだけの力が無かったからだ。できなかったからと明日に甘えて、己の目指すものが、願いが叶うはずもない」

    藤岡(誰だ、あの人は……。何を独り言を……)

    保坂「では、どうすればいいのか。今から叶えるだけの実力を身に付けるのか? バカな。そんなことでは間に合わない」

    藤岡「……」

    保坂「だが、間に合わないからと指を咥えて現実と向き合っていいのか。よくはない!! それでは結果は同じなんだ!!!」

    保坂「故に目指す。己の願いを掴み取るまで、歩み続けるわけだ。その先に報いがなくても、指差し笑われようとも進むしかない!!」

    保坂「それが、自分の選んだ道ならばっ!!! 当然ではないかぁ!!!」

    藤岡「……!!」

    藤岡(た、確かにその通りだ。オレは何を甘いことを考えていたんだ。次の機会なんてないのかもしれないのに!!)

    保坂「さて。そろそろタイムセールの時間だな。明日もオレの愛を必要としている人のために行かねばならない」

    藤岡(あの人もオレと同じように悩んでいるのかもしれない)

    保坂「急ごう。明日の弁当は、久しぶりにフランス風にしてみよう」

    藤岡(でも、オレよりも前向きで、強い人だってことは分かる。ああいう人をオレは見習わないとダメだ)

    9 :

    そいつは一番見習ってはいけない奴だ

    10 = 1 :

    別の日

    夏奈「それじゃあな、藤岡」

    藤岡「ああ、うん。気をつけて」

    リコ「ふ、藤岡くんも!! き、気をつけて!!」

    ケイコ「また明日ね」

    藤岡「うん!! また明日!!」

    夏奈「おー。藤岡は元気いっぱいだなぁ」

    リコ「サッカー部だし、当然じゃない!!」

    夏奈「関係あるのか?」

    藤岡「……」

    藤岡「はぁ……」

    藤岡(今日もダメだった。いや……。だって今日は前回と状況が違う。クラスメイトが二人もいたんだ。変な噂だって流れるだろうし、カナにも迷惑がかかるし……)

    保坂「果たして、それは優しさなのだろうか?」

    藤岡「……!?」

    藤岡(ま、またいる……!!)

    13 :

    しえんた

    14 :

    大好きだ

    15 = 1 :

    保坂「身を引くことも時には大事だ。相手を想い気遣うことも重要だろう。だが、それは優しさか? 愛なのか?」

    藤岡(まさか、オレの心が読まれているのか?)

    保坂「例えばこの弁当。今日も彼女は自作の弁当を用意していたわけだ。それを見たオレは必要がないと判断し、踵を返した」

    保坂「だが、それは彼女からの試練なのだとしたら? 愛の試練だとしたらどうだ?」

    藤岡(愛の試練……?)

    保坂「愛する相手が設けた愛の試練。オレの愛を試しているのかもしれない。茨の道を歩けるだけの心力があるのかどうか、見ようとしている」

    藤岡(そ、そうか……!! オレはいつも一歩引いていた。カナはもしかしたら、オレを試していたのかもしれない)

    保坂「愛の試練を突破できないようでは、相応しくないとそう考えているのかもしれない。その試練を超えた先に本当の幸せがあるのかもしれないわけだ!!」バッ!!

    藤岡(脱いだ!?)

    保坂「オレは思う。今まで経験してきた数々の苦行は、彼女なりの愛であったのではないか、と」

    藤岡「……」

    保坂「だからこそ!! 越えてみせよう!!! オレの愛がどれほどのものなのかを!!! 見せてやらねばっ!!!」

    藤岡(オレはその道を進むだけの覚悟がなかった。そんなことで想いが届かないと嘆くなんて……。ただの自業自得だったのに……。自分が恥ずかしい)

    保坂「さぁ、明日のためにオレは進もう。今日はタマゴが安い」

    藤岡(オレも進みます。ありがとうございました)

    16 = 1 :

    別の日

    春香「それじゃあね、藤岡くん。ここまででいいから」

    藤岡「そ、そうですか」

    夏奈「いつも悪いねー。藤岡」

    千秋「ありがとう。また今度、家に寄ってくれ」

    藤岡「あ……うん……」

    藤岡(ダメだ!! ここで逃げるな!! 背を向けるな!! あの人だって言っていたじゃないか!!)

    藤岡(ハルカさんとチアキちゃんがいるからってなんだ!! ここで!! ここでオレは想いを伝えなきゃいけないんだ!!!)

    夏奈「あー、お腹すいたー。今日はカレーだねっ!」

    千秋「うどんだ、バカ野郎」

    春香「カレーうどんにしましょうね」

    藤岡「カ、カナ!!! 待ってくれ!!!」

    夏奈「ん? どうした?」

    藤岡「オ、オレ……オレ……!!」

    夏奈「なんだ。腹減ってるのか? それならうちで食っていけ。私が許可してやろう」

    17 = 1 :

    藤岡「ご馳走様でした!」

    春香「いいのよ。またいらっしゃいね」

    藤岡「はいっ!!」

    千秋「またこいよ、藤岡」

    夏奈「それじゃあ、風邪引くなよ。藤岡」

    藤岡「ありがとう、南。また来るから」

    夏奈「おう。また誘ってやる」

    藤岡「おやすみ」

    夏奈「おやすみー」

    藤岡「……」

    藤岡「はぁ……」

    藤岡(急に夕食に誘われたら、もう告白するような空気じゃなくなった)

    藤岡(場に呑まれたオレの負けだ……)

    藤岡(オレは弱い……。弱すぎる……。どうしたら……カナともっと仲良くなれるんだ……)

    藤岡「……はぁ」

    18 = 1 :

    別の日

    保坂「今日も渡せなかった。このままでは腐ってしまう。ならば、今日も帰り道の公園で夕食といこう」

    保坂「今日の苦を明日の糧へと変換すればいいだけだ」

    保坂「いただきます」

    藤岡「こんにちは」

    保坂「ん? こんにちは」

    藤岡「少し前から貴方のことを見ていました」

    保坂「そうか。それでどうした?」

    藤岡「……オレ、貴方のようになりたい」

    保坂「オレのように?」

    藤岡「はい。貴方のように強くなりたいんです」

    保坂「それは無理だ」

    藤岡「ど、どうして!!」

    保坂「君はオレか? 違うだろ? 君はオレではなく、またオレは君ではない。君がオレを目指すということは、自分を殺すということだ。君はそれでいいのか?」

    藤岡「そ、それは……」

    19 :

    保坂は良い男だなあ

    20 = 1 :

    保坂「オレに憧れを持つのは自由だ」バッ!!

    藤岡「……」

    保坂「だが、オレのようになるということは、恐らく君が目指しているところへは辿り着けない。それだけは断言しておこう」

    藤岡「流石です……。確かにその通りです……」

    保坂「何を悩んでいる?」

    藤岡「聞いて、くれますか……?」

    保坂「オレでよければ」

    藤岡「ありがとうございます……」

    保坂「何があった?」

    藤岡「オレには好きな人がいます」

    保坂「奇遇だな。オレにもいる。いや、好きという感情では説明ができない。言うなれば、そう、愛だ」

    藤岡「愛ですか」

    保坂「この弁当もオレの愛が詰まっている」

    藤岡「そうなんですか。そのお弁当はどうして手元に?」

    保坂「オレの力が及ばなかった。ただそれだけだ」

    21 :

    藤岡藤岡

    22 = 1 :

    藤岡「貴方でも叶わない恋があるんですか?」

    保坂「星はどんなに美しくても手は届かないだろう?」

    藤岡「……!!」

    保坂「だからといって地上から眺めているだけでは何も進展しない。まずは手を伸ばす。そして空へ飛ぶ。それでも無理なら、考える。星を掴む手段を」

    藤岡「オレにはその手段がわからないんです」

    保坂「何を試してきた?」

    藤岡「毎日できるだけ多くの会話をしてみたり、荷物を持っていたらさりげなくもってあげようとしたり、それから彼女が喜びそうなものをプレゼントしたり……色々です」

    保坂「そうか。なるほど」メモメモ

    藤岡「そ、そんな、メモをするようなことは……」

    保坂「忘れると困るからな。細かいところに明日を掴むヒントがあるかもしれない」

    藤岡(この人、すごい……!!)

    保坂「他にはないのか?」

    藤岡「いえ、できることと言えば……これぐらいで……」

    保坂「好きなものをプレゼントしたと言ったな? そのプレゼントは本当に正しい物だったのか?」

    藤岡「え、えっと。初めは手袋とか腕時計とかそういうのをプレゼントしていたんですけど、それよりも食べ物のほうが喜んでくれることに気付いて、食べ物をよく贈りますね」

    23 :

    (気持ち悪い…)

    25 :

    ずんたったーずんたったー

    26 = 1 :

    保坂「プレゼントを繰り返すうちに好みを知ったというわけか」

    藤岡「ええ。そうなんです」

    保坂「やはり、そうか。それしかないか……」メモメモ

    藤岡「貴方はどんなことを? 参考までに聞かせてもらえますか?」

    保坂「オレか? オレはそうだな……。彼女のために弁当を毎日作っている」

    藤岡「す、すごいじゃないですか!!! そんなこと普通はできませんよ!!!」

    保坂「突然の雨で彼女が空を見て陰鬱となっているときに、傘をそっと用意しておいた」

    藤岡「そこまでして……。その人から感謝されるでしょう?」

    保坂「いや。オレが用意したことを彼女は知らないはずだ」

    藤岡「どうして!? そんなことじゃ想いは伝わらないんじゃ!!」

    保坂「ならば、君はどうだ。そこまでして伝えきれていないのだろう」

    藤岡「あ……」

    保坂「これがオレのやり方だ。間違っていると思うのも自由だ」

    藤岡「でも、どうしてそんな……。その人は感謝もしてくれなかったんじゃないですか?」

    保坂「無論だ。だが、そのときのオレは愛が欲しかったんじゃない。笑顔がほしかっただけだ。彼女が笑っていればオレはそれでよかった」

    28 = 1 :

    藤岡「わ、笑っていれば……!?」

    保坂「相手の愛を欲しがることはしない。オレの愛で笑ってくれるなら、それだけで構わない」

    藤岡「でも、星を掴むって……」

    保坂「無理に掴むことで星を潰してしまうかもしれない。そんな行為を愛を呼べるのか? いや、呼んでいいはずがない!!」

    藤岡「なっ……!!」

    藤岡(こ、この人は……本当の愛を知っている……!!)

    藤岡(そうだ。オレはどこかでカナの愛を欲しがっていた。そんなことじゃダメだったんだ)

    保坂「愛とは贈るものだ。貰うものではない。与えるものでもない」

    藤岡「……オレはどうしたらいいんでしょうか?」

    保坂「それはオレにも分からない」

    藤岡「え……」

    保坂「君が愛する女性がどんな人なのか、オレには分からないからな」

    藤岡「そうですね……すいません……」

    保坂「気にするな。だが、君に愛を説けただけも良かった。……今度、その女性の話を聞かせてくれ。オレは行かねばならない。今日はいい魚が手に入るからな」

    藤岡「は、はい!! 必ず!!」

    29 = 1 :

    翌日 中学校

    夏奈「おはよう、ケイコー」

    ケイコ「おはよう。カナ、課題提出今日までだよ?」

    夏奈「なんのことだ?」

    藤岡「み、南。おはよう」

    夏奈「おう。藤岡。聞いてくれ。ケイコが課題提出がどうのこうの言ってくるんだ。なんとかしてくれないか?」

    ケイコ「なんとかって……」

    藤岡「オレのでよければ、見る?」

    夏奈「いいの!?」

    藤岡「うん。カナに贈るよ」

    夏奈「藤岡! ありがとう!! やっぱりお前、いい奴だな!!」

    藤岡「いや、オレは南が笑顔でいてくれたらそれでいいんだ」

    夏奈「え?」

    ケイコ「藤岡くん?」

    藤岡「今日も笑顔でいてくれるなら、オレは満足だから」

    30 :

    しえん

    31 = 2 :

    保坂の汗拭きたい

    33 = 1 :

    藤岡(これでいい。見返りなんて求めちゃいけないんだ……)

    ケイコ「……カナ? 自分でやらないと意味ないよ?」

    夏奈「でも、藤岡が見てもいいって」

    ケイコ「ダメ。私が教えてあげるから」

    夏奈「ケイコがそこまでいうなら」

    ケイコ「じゃあ、これは返してきて」

    夏奈「はぁーい」

    藤岡(カナの幸せはオレの幸せ。どうしてそんな当たり前のことに気がつかなかったんだろう)

    夏奈「藤岡」

    藤岡「ど、どうしたの?」

    夏奈「これ、返すよ」

    藤岡「え? ど、どうして?」

    夏奈「やっぱり、自分の力でやらないとね。藤岡、ありがとう」

    藤岡「な……」

    藤岡(オレの愛を返されてしまったぁ!!)

    34 :

    保坂はいい男だなあ

    35 = 1 :

    昼休み

    夏奈「あー。これだけじゃ物足りないなぁ」

    ケイコ「私のおかずまで食べたのにぃ……?」

    藤岡「南。お腹がすいているなら、オレのパン食べる?」

    夏奈「いいの!?」

    藤岡「うん。南が笑顔になるなら、構わない」

    夏奈「ありがとー!!」

    藤岡「いいんだ」

    夏奈「えへへ。いただきまー」

    ケイコ「カナ!! ダメよ」

    夏奈「どうして?」

    ケイコ「それ、いつも藤岡くんが部活前に食べている奴だよ? 運動前にいつも食べてるみたいだから」

    夏奈「そ、そうなのか……。なら、これは藤岡にとって貴重なエネルギー源なのか」

    ケイコ「返してきたほうがいいよ?」

    夏奈「……そうするか。藤岡に悪いし」

    36 :

    きもちわ類ふじお科になってはいかん

    37 :

    ケイコェ...

    38 :

    >>3
    誰だこいつ知らねえな

    39 :

    藤岡弘、で再生されるんだが

    40 = 1 :

    公園

    保坂「む? どうした?」

    藤岡「……あ」

    保坂「愛が届かなかったのか。それぐらいで嘆くなら、諦めたほうが君のためだ」

    藤岡「違うんです……。届けはしました」

    保坂「そのとき、どのように近づいた?」

    藤岡「自然に話しかけました。いつものように」

    保坂「そうか、いつものように……」メモメモ

    藤岡「でも、課題もパンも返されてしまったんです。その場で」

    保坂「そうなのか」

    藤岡「オレの愛は……いらないってことなんでしょうか……」

    保坂「まて。悲観することはない。君は確かに相手の手に渡したんだろう?」

    藤岡「は、はい」

    保坂「唐突に触れたものが熱かった場合、誰でも反射的に手を離すものだ。違うか?」

    藤岡「オ、オレの愛が熱すぎたってことですか!?」

    42 = 37 :

    頑張れ

    43 = 1 :

    保坂「君がそう言うこと行動に出たのは初めてだったのだろう?」

    藤岡「は、はい」

    保坂「ならば、突然の愛の変化に戸惑い、思わず返してしまった。そう思ったほうがいいっ」バッ!!!

    藤岡「そ、そうだったのかぁ……!!! オレは……オレはなんてことを……!!」

    保坂「焦ってもいい結果にはならない。もっとゆっくりと、落ち着いていかなければならない」

    藤岡「た、例えば……?」

    保坂「課題を見せるのではなく、教える。パンは与えるのではなく、分けるんだ」

    藤岡「わける?」

    保坂「そうだ。課題を慣れていない相手から見せられても、嬉しくない。むしろ、自分の力でやってみようと冷静な考えになってしまうものだ」

    藤岡「そ、そうか……!!」

    保坂「パンも自分の分を差し出してしまったら、清き心を持つ者なら遠慮し、パンを返してしまう。差し出すときは自分の分もあると説明してからでなければならない」

    藤岡「そうか……確かに……!!」メモメモ

    保坂「だが、これで一つはっきりしたな。君の選んだ女性は素晴らしい女性だ。オレが保障する」

    藤岡「あ、ありがとうございます!!」

    保坂「オレの愛する女性もきっと同じ行動をとるだろう。そう、きっと」

    44 :

    ケイコw

    45 :

    将来兄弟になれるといいな

    46 :

    藤岡は報われてほしい

    47 :

    こんな義兄さんはヤダ…

    48 = 1 :

    翌日 中学校

    藤岡(昨日はオレが間違っていたんだ。全て。あんなものは愛の押し付けでしかなかったのに……)

    藤岡(反省しよう)

    夏奈「あれ? ハンカチ忘れてきちゃったよ……。どうしよう。まぁ、いいか」

    藤岡「……南」スッ

    夏奈「お?」

    藤岡「オレのでよければ使ってくれ。南にあげるよ」

    夏奈「そ、そう? 悪いね」

    藤岡「いいんだ。カナが笑顔でいてくれるなら」

    夏奈「……」

    ケイコ「カナ、トイレ行くんじゃなかったの?」

    夏奈「ああ、いや。藤岡が昨日から妙に優しいから……」

    ケイコ「そういえば……。今も何かしてくれたの?」

    夏奈「ハンカチくれた」

    ケイコ「くれたって。また、カナは。ちゃんと洗って返したほうがいいよ?」

    49 :

    いつもは機転利かすのにケイコェ・・・

    50 = 1 :

    昼休み

    夏奈「ケイコー、おかずちょーだい」

    ケイコ「やだよ」

    夏奈「逃げられると思っているのかぁー!!」

    ケイコ「いやぁー」

    藤岡「南、これあげるよ」スッ

    夏奈「え?」

    ケイコ「藤岡くん。このパン、部活前に食べているやつでしょ?」

    夏奈「そうだよぉ。腹へるぞ」

    藤岡「自分の分もあるから、心配はいらないよ」

    夏奈「そうなの?」

    藤岡「うん。南に食べて欲しいんだ。笑顔で居て欲しいから」

    夏奈「そ、そういうことならもらっとくよ……」

    ケイコ「藤岡くん……?」

    藤岡「それじゃあ」


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