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    元スレ継母「今日の食事、なにこれ?」シンデレラ「あ……あの……」

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    タグ : - シンデレラ + - セリーヌ + - ツンデレラ×4 + - 童話 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    101 = 49 :

    城門

    兵士「お、おい!! とまれ!!」

    継母「なんでございましょう?」

    兵士「カボチャを注文した覚えはない!!」

    継母「何を言っているのやら。シンデレラ、言っておあげなさい。これが何かを」

    シンデレラ「……カボチャの馬車ですぅ……すいません……」

    兵士「な、なんだ、舞踏会参加者か……お……?」

    「なんですか?」

    兵士「い、いや、どうぞ。もう始まっています」

    「ふふ、見ましたか、お姉様。あの男の顔」

    「無理もありません。カボチャの上に絶世の美少女が鎮座していたら、息を呑むと言うものでわ」

    「ねえ、シンデレラ? どう? 殿方を一目で魅了した気分は?」

    シンデレラ「なんとも……いえません……」

    「これから貴方は男女問わず何万人もの人に言い寄られるのだから、シャンっとなさい。でないと死ぬわよ?」

    シンデレラ「死ぬんですか!?」

    102 = 49 :

    会場

    継母「さあ、シンデレラ。こちらですよ」

    シンデレラ「ひぇぇ……!!」

    「なに? その泣き声? 抱きしめて欲しいって合図?」

    シンデレラ「わ、わわ、私より綺麗な人が……たくさん……!!!」

    「当然よ。王子様に近づけるチャンスなのですから、色んなところから人が集まるわ」

    シンデレラ「うぅ……」

    「あら、王子様も踊っているみたいですわね」

    「当然ながら皆は王子のほうばかりを見ている。でも、今から颯爽とと天使がこの会場に舞い降りる」

    「すると、王子様も嫉妬するほどの衆目をシンデレラが集めてしまう」

    「まぁ、当然ですわね」

    シンデレラ「や、やっぱり……こんなところで躍るなんて……私には無理です……」

    「何を今更、ここまで来て我侭は許さないですわよ!!」

    「そうよ、シンデレラ。私たちは貴方をここで躍らせるために連れて来たんだから」

    シンデレラ「でも……みなさん、わたしよりも綺麗で……踊りもうまくて……ドレスも豪華で……」

    104 = 98 :

    よんでる

    105 = 49 :

    継母「んまぁ!!! 腰が引けてるわね!!! これはまた可愛いわ!!! いい加減におし!!! 貴方のそれは天井知らずなの!?」

    シンデレラ「すいません!! あの……帰りませんか……?」ウルウル

    「シンデレラ? 姉に意見とはいい度胸ね。涙目で訴えられると、首を縦に振らずにいられないじゃないの」

    シンデレラ「だって……だって……」

    「お姉様、どうしますか?」

    「シンデレラ? 姉の言うことが聞けないの?」

    シンデレラ「……お姉様たちは……私を……玩具にしているだけではないのですか……?」

    「……!」

    「お姉様、もしやあの日の夜のことがバレて……」

    「そんなはずは……」

    シンデレラ「わ、私だって……お姉様たちみたいな……性格だったらって……思います……」

    継母「シンデレラ……」

    シンデレラ「誰にでも明るく接することができるお姉様とは……違うんです……だって……私は……」

    シンデレラ「本当の姉妹じゃ……ありませんから……」

    「シンデレラ……あなた……」

    106 = 66 :

    なんだよやめろよホロリ狙いやめろ
    やるならやるでちゃんとハッピーエンドの準備は済んでるんだろうな!

    107 = 49 :

    シンデレラ「私はこんな性格ですから、お姉様たちにきっと嫌な思いをさせるだけだって……」

    シンデレラ「だから、私は雑用をこなすことで、家に置いてもらうことしかできませんっ」

    シンデレラ「それ以外のことなんて……無理なんです……。こんな煌びやかで眩しい場所は……似合わないです……」

    シンデレラ「だから……!!」

    「なるほど。つまり、この三ヶ月間、私たちが貴方に強いてきたことは迷惑だった、というわけね?」

    シンデレラ「そ、れは……」

    「そ、そうですの?」オロオロ

    「ゴメンヨッ、シンデレラッ。キヲワルクシナイデクレッテ」

    シンデレラ「……」

    継母「シンデレラ?」

    シンデレラ「お母様……?」

    継母「辛かったの?」

    シンデレラ「私は……お母様やお姉様が傍にいてくれたら……それだけで……」

    「そんなこと言われても私は別にうれしく――!!!」

    シンデレラ「うぅ……ぐすっ……」ウルウル

    108 = 49 :

    「もう!! どうして嫌ならいやって言いませんの!?」

    シンデレラ「だって、私お姉様に嫌われたくなくて……!!」

    「嫌いになるわけないザマスわ!!」ギュッ

    シンデレラ「お姉様……」

    「やっと本音をいってくれましたわね。半年前からずっと待っていましたわ」

    シンデレラ「え……?」

    「この舞踏会に誘ったのも、実は言うと貴方の気持ちが聞きたかったからなの」

    シンデレラ「どういうことですか?」

    継母「たった半年。されどシンデレラの性格はよく理解しているつもりですわ」

    「きっとこういうことは嫌がる。本当に追い詰められたら、貴方だって本音を言うしかないでしょう?」

    シンデレラ「でも、あの……それでもし私がお姉様たちを心から嫌いになってしまったら……?」

    「毎晩枕とシーツを濡らすだけですわ」

    「私はひたすら謝り倒しますわ」

    「セリーヌをあげていました」

    シンデレラ「お、お姉様……」

    109 = 66 :

    三女wwww

    110 = 49 :

    継母「ごめんなさい、シンデレラ……」

    シンデレラ「いえ……あの、この三ヶ月、色々楽しかったのは……本当ですし……」

    「このお姉ちゃんウゼーとか思っていませんこと?」

    シンデレラ「そんな!! ありえません!! こんなに素敵なドレスと靴まで用意してくれたのに……」

    「よかったですわ、マジで」

    「それはそうとお母様。シンデレラが嫌だというなら帰りましょうか」

    継母「そうですわね。でも途中棄権の罰として、シンデレラにはこのドレスを着て家で舞ってもらいましょうか」

    「大賛成ですわっ」

    「セリーヌも私も大歓喜です」

    「さ、行きますわよ」

    シンデレラ「あ、あの……」

    「どうしたの?」

    シンデレラ「……お、おどってみたいです……少しだけ……」

    「いいんですの? 無理に躍らなくてもいいですのよ?」

    シンデレラ「私……踊ってみたいですっ。お姉様から貰った、このドレスと靴で」

    111 = 66 :

    なにこのシンデレラ本当にいい子過ぎるだろ俺が抱きたい
    姉様立てようとしてんだよなこれ

    112 :

    アニメ化してくれないかな
    頭空っぽにして日曜日に観たい

    113 = 49 :

    王子「楽しかったです」

    「いえ……では……」タタタッ

    王子「(そろそろ切り上げるか……)」

    シンデレラ「えぇぇ!?」

    王子「ん?」

    「さ、やりますわよ」

    「う、うわー、なんだ、このお姫様はぁー」

    「まぶしすぎるぅー」

    ザワザワ……

    王子「(誰だ……?)」

    「さ、躍って。今、注目の的ですわ」

    シンデレラ「いや、あのペアのかたもいませんし!!」

    「貴方にはずっと一人で踊りの練習させてきたはずですわ」

    シンデレラ「は、初めから……一人で躍らせるつもりだったんですか!?」

    「何を小生意気な!!! シンデレラ!!! 貴方が男性と踊るなんて神様が許してもお姉様が許しませんわよ!!!」

    114 = 49 :

    継母「お母様もゆるしません」

    シンデレラ「えぇ……?」

    「さぁ!! シンデレラ!!! 蝶のように舞いがいいですわ!!! おーほっほっほっほ!!!!」

    シンデレラ「うぅ……」

    シンデレラ「……はいっ」

    シンデレラ「えっと……えっと……」フラフラ

    「ふん。シンデレラのくせに……強がりなんて……」

    「素敵……」

    「ほぉー……」

    継母「……はっ!! シンデレラですのね。アルテミスが躍っているのかと……」

    「なんだ、あの踊りは……まるでなってないぞ……」

    「何て無様な踊りなんですの……でも……」

    シンデレラ「ほっ……おっ……」フラフラ

    王子「(懸命さが痛いほど伝わってくる……。それに……美しい……)」

    シンデレラ「あぁ……」フラッ

    115 = 66 :


    俺の心にある期待と名のつくもの全てを>>1お前に託した

    おまえも存分に踊るが良い。私はそれを決して馬鹿にはせぬ

    116 = 49 :

    「あの少女は?」

    兵士「シンデレラという名前ですね」

    「ふん……」

    シンデレラ「うー……」クルッ

    シンデレラ「――はいっ!」ビシッ

    「キマッてないけど、別に問題ないですわ」パチパチ

    「シンデレラ。流石は我が妹。その愛くるしさはもはや神の所業!!! 世界そのものを隷属にする日も近いですわね。シンデレラ、世界征服でもするつもりですの?」

    シンデレラ「そんな大それたことは夢でも思ったことがありません」

    「……全く。シンデレラ? 貴方の所為で私が行き遅れたら責任取ってもらいますわよ。いいこと!?」

    シンデレラ「は、はぁ……やってみます……。そ、それより!! 恥ずかしいので帰りましょう!!!」

    継母「そうね」

    王子「――待ってくれ!!」

    シンデレラ「え……?」

    王子「あの、私と一緒に躍ってもらえませんか?」

    シンデレラ「も、申し訳ありません。もう帰りたいので、帰りますっ。本当にすいませんっ、王子様っ」

    117 :

    見てる

    118 = 49 :

    王子「なっ……!!」

    「王子様のお誘いを断りましたわ!!」

    「あの娘、何しにきたのかしら!?」

    「シンデレラの美しさを自慢するためですわ!!! おーっほっほっほっほっほ!!!」

    シンデレラ「お姉様!!」

    「王子様。身に余る光栄ですが夜も更けてまいりましたわ。12時までに褥につかねば肌が荒れてしまうで、失礼しますわ」

    「オウジサマッ、ザンネンダッタナ。シンデレラハッ、ヤスイオンナジャネェンダヨ」

    王子「君の名前はシンデレラというのか!!」

    シンデレラ「は、はい」

    王子「分かった……」

    シンデレラ「それでは……」ペコッ

    王子「シンデレラ……。なんて美しい女性だ……。外見だけでなく、心まで澄んでいる……」

    「――どうやら決まったようだな」

    王子「父上……。はい。彼女しかいません」

    「(息子の妻になるにしろ、側室になるにしろ……ワシも楽しめそうだな……くくく……)」

    119 :

    継母たちがツンデレらってこったな

    120 :

    ほんとに何しに来たんだよwwwwww

    121 = 85 :

    ああ綺麗な登場人物の皺寄せが王様一人に……

    122 = 66 :

    王が黒幕か!構わん。討てシンデレラ

    123 = 49 :

    城門

    「シンデレラ。楽しかった?」

    シンデレラ「恥ずかしかったですけど……楽しかったです、お姉様っ」

    「そう。まぁ、別に貴方が喜んでも私にとってはなんのプラスにもなりませんが!!!」

    兵士「お待ちください」

    「なんでしょう?」

    兵士「国王陛下が話したいと申されています」

    「王様が? 用件はなんですの?」

    兵士「シンデレラ様のために部屋も用意されていると」

    継母「んまぁ!!! ピンクの予感しかしませんことよ」

    「残念ですが、お断りですわ」

    兵士「しかし!!」

    「走りますわよ!! シンデレラ!!!」

    シンデレラ「あ……!! お姉様……!! まって……!!」

    兵士「待ってください!!! 国王陛下はぁ!!!」

    124 :

    シシシササハアアアアアア


    シンッデレッラッ……

    125 = 49 :

    城内 国王の部屋

    「(あのシンデレラ……。本当に美しかった……。ここではっきり気持ちのほどをきいて、我が息子と……)」

    「(そして、あのシンデレラに――)」


    シンデレラ『お父様……。ご公務お疲れ様です』

    『ぬははぁ! シンデレラよ!! いつものを頼むぞぉ!!』

    シンデレラ『はい……では……失礼します……うっ……かたいですね……』

    『あぁ……気持ちいいぞぉ……。すまんな、息子の嫁にこんなことをさせるなど……』

    シンデレラ『いえ、お父様の肩揉みなら喜んでしますわ』


    「ぬふふふ……」

    兵士「国王陛下!!」

    「どうした?」キリッ

    兵士「シンデレラ様に断られてしまいました。やはり、誘い方が悪かったのでは……」

    「なんだと……!! うぬぬ……!!!」

    兵士「それと、シンデレラ様がこれを落としていきました」

    126 :

    ピンクの予感www
    面白いな続きはよー

    127 = 85 :

    あ、この王様童貞だ

    129 = 66 :

    ほほう長女が仕事をしたな!

    130 = 49 :

    街道

    シンデレラ「降ろしてください!!!」

    「何を言っていますの!! 聞き分けのないことを言うものではありませんわ!!!」

    シンデレラ「でも!! お姉様にもらった靴が……!!」

    「兵士に捕まったらどうなるか、分からないの!?」

    シンデレラ「せっかく……おねえさまが……わた、しの……ために……!」

    「シンデレラ……。ま、また、作ってあげますわよ!!! 次は見えない靴にでもしてあげるでザマス!!! おーっほっほっほっほ!!!」

    シンデレラ「うぅ……うぅぅ……」

    「……」

    「お姉様、シンデレラはバカワイイですが、今の状況は理解しているはずですわ」

    「そっとしておきましょう」

    「シンデレラ……私があのとき、無理やり引っ張らなければ……!!」

    「どうして!!! どうしてあんなことを私はしてしまったのです!!!! あぁー!!!!」ゴンッゴンッゴンッ!!!

    継母「こらこら、淑女たるもの頭突きでカボチャを割ろうとしない。淑女失格ですわよ」

    「私の!! 私の所為で!! シンデレラが泣いたんですわぁ……!!!」ゴンッ!!!

    131 = 49 :

    翌日

    「おはよう、シンデレラ」

    シンデレラ「おはようございます……」

    「ちょっと!!! 少し陰のある女の子を演出してますの!!! 全く!! シンデレラだから可愛いの一言に尽きることをお忘れにならないでちょうだい!!」

    シンデレラ「す、すいません……」

    「……」

    「違う方向に落ち込んでしまいましたわね」

    「オネエサマッ、シネッ」

    「セリーヌ……!!! この!! 生意気な口ですわぁ!!!!」ギュゥゥ!!!

    「お姉様ぁ!!! やめてください!!!」

    「分かりましたわ。私があの靴を取りに行きましょう」

    「妹のくせに、姉を差し置いてシンデレラのポイント稼ぎとはいい度胸ですわね」

    「間をとって私が行きますわ」

    継母「騒いだところで、シンデレラの靴は戻ってなど――」

    シンデレラ「――お母様!! お姉様!! あの!! すぐそこまでお城の兵士さんがたくさんきてます!!!」

    132 = 112 :

    こんなの灰被り姫じゃないやい

    133 :

    わくわく

    134 = 49 :

    王子「この辺りで間違いないのか?」

    兵士「はっ。シンデレラという名前で美しい少女というとこの街にしかいないと……」

    王子「そうか」

    「シンデレラちゃんの家なら、あの三軒先にある家だよ?」

    王子「まことか? ありがとうございます。――急ごう」

    兵士「御意」

    王子「(全く。父上も気が早い。いくら義理の娘に肩揉みをしてもらうのが夢だからといって、僕の知らないところで……)」

    「――王子様」

    王子「貴方は。昨晩、シンデレラとともにいた……」

    「シンデレラ? 我が家のシンデレラは昨日、一歩も外を出ませんでしたわ」

    王子「なに?」

    「誰かと勘違いされているのではありませんか?」

    王子「そんなことは……。そこのヌイグルミを抱えた貴女も昨晩、城で見ている。間違いない」

    「ともかくおかえりあそばせ。王子様」

    兵士「貴様!! 無礼であるぞ!!!」

    135 = 112 :

    不経済だ!

    136 :

    ウトウトしてたのに一気に読んでしまった

    137 = 49 :

    王子「よい。――では、確認したいことが」

    「なんでしょう?」

    王子「この透明な靴を履いていただきたい」

    「……!!」

    「(しまった……。あれは特注品ですから、シンデレラの足にジャストフィットしちゃいますわ!!!)」

    王子「それだけでいいのです。お願いします」

    「少しイケメンだからって、女が言うことを聞くと思ったら大間違いですわ!!!」

    「ぶっちゃけ、私は少しタイプですけど」

    「まぁ、嫌ってわけじゃないですわ……」

    王子「お願いします。シンデレラに会わせてください」

    「いやですわ!!!」

    継母「――構いませんわ」

    「お母様!!!」

    継母「王子様、度重なるご無礼をお許しください」

    王子「いや、無礼なのはこちらも同じことです。知らせもなく王族が現れれば混乱もするでしょう」

    138 :

    この時間にやるとはテロリンコか

    139 = 49 :

    継母「シンデレラ」

    シンデレラ「は、はい……」モジモジ

    「ディーフェンス! ディーフェンス!!」

    「鉄壁の守りですわ!! ネズミ一匹通さないですわ!!」

    「クマのセリーヌの恐ろしさを知るがいいですわ」

    シンデレラ「お姉様……通れませんから……」

    「でも……いや、別にシンデレラの人生ですから? 好きにしちゃえばいいですわ!! でも、まだ人生の墓場へ駆け込むのはどうかなぁーって……思いまして……ね?」

    シンデレラ「王子様……昨晩は大変失礼なことを……」

    王子「とんでもない。私たちのほうこそ父……いえ、国王が貴方を拘束しようとしたと聞き……その……気分を害されたのではないかと……」

    シンデレラ「いえ……少しびっくりしただけです……」

    王子「それはよかった。それにしても、着飾ってないほうが魅力的ですね」

    シンデレラ「え……あの……そんなこと……」モジモジ

    「ディーフェンス! ディーフェンス!!」

    「何人も侵入を許さない、鋼鉄の壁ですわっ!」

    「イクラオウジサマデモ、シンデレラニテヲダシタラ、オレノゴウワンガウナルゼッ」

    140 :

    三女ください

    142 = 49 :

    王子「それでは、疑っているわけではありませんが、この靴を履いてください」

    シンデレラ「は、はい……」スッ

    兵士「おぉ……この方こそ紛れもないシンデレラ様ですね」

    王子「そのようだな。では――」

    「ちょっと――」

    シンデレラ「あの!!」

    王子「なんですか?」

    シンデレラ「わ、私、まだこの街に来て半年しか経ってないんですけど……。皆さん、こんな私に……その……あの……」

    王子「……」

    シンデレラ「温かく、して、くれて……。す、す……すきなんですっ!! この街のことを!! いえ!! 正確には最近好きになれたんですけど……」

    王子「そうですか」

    シンデレラ「それになにより……。とても大好きなお母様とお姉様が傍にいてくれるんです!!」

    「好きって!? 好きって言いました!? 別に嬉しくないですけどぉー? えー? 全然、心に響かないですわー」

    「ここではっきりさせておきます。私がシンデレラを好きなのではなく、シンデレラが私を好きということですわね」

    「なによ、シンデレラ。私に一生の思い出をくれるっていうの? ふざけないでくださらない? もうシンデレラのことしか考えれないわ!」

    144 = 49 :

    シンデレラ「お母様もお姉様たちも私の料理をいつも褒めてくれて……褒め方は不器用なんですけど……それが……あの、嬉しくて……」

    シンデレラ「ここにきてから、料理することが楽しくなって……褒められたらもっとがんばろうって……こっそり練習したりして……」

    王子「……」

    シンデレラ「がんばれば、その分だけお母様もお姉様も喜んでくれて……」

    シンデレラ「わ、わ、私、今が一番幸せなんですっ!!!」

    継母「シンデレラ……」

    「……」

    「なによ!! シンデレラ!! それ以上言ってみなさい!! もうね!! 大好き!!!」

    「シンデレラ、セリーヌあげますわ」

    シンデレラ「だ、だ、だから、あの……結婚とか考えられません!!! 申し訳ありませんっ!!! 靴を返していただき、ありがとうございますっ!!」

    王子「……まいったな。フラれてしまったか。その気はなかったが、こう言われると存外に気持ちが沈むものだ」

    シンデレラ「……え?」

    王子「勘違いさせたようですね。私は昨晩のお詫びと、この落し物を届けにきただけなんです。僕も結婚はまだまだ考えていませんし、候補を作りたいとも思ってはいません」

    シンデレラ「あ……え……?」

    王子「まだ見聞が足りないのは自覚しています。人一人の人生を支えることなどできない、若輩者ですから」

    145 = 117 :

    あちゃーはずかしいー

    148 = 49 :

    シンデレラ「王子様……じゃあ……えっと……」

    王子「貴女に惹かれたのは嘘じゃありません。もしも、この場で求婚されたら、さすがに断る自信はありませんよ」

    シンデレラ「す、すいません!! わた、わたし!! と、とと、とんでもなく恥ずかしい勘違いを……!!!」

    王子「頭をあげてください。私も最初に説明しておくべきでした」

    シンデレラ「王子様……」

    王子「それでは失礼します」

    シンデレラ「は、はい……」

    王子「……ですが」

    シンデレラ「は、はい?」

    王子「もしも、貴女とまた出会う日があるとするなら、それは私がシンデレラを迎えにきた日となるでしょう」

    シンデレラ「お、王子様……」

    王子「行くぞ!!!」

    兵士「はっ!!」

    シンデレラ「はぁ……王子様ぁ……」

    「ちょっと!! シンデレラ!!! なにをデレーッとしてますの!!! あんな男、遊ばれて捨てられるだけですわ!!! 他の女にも同じこと言ってますわよ!!!」

    149 = 140 :

    おう、あくしろよ

    150 :

    継母:伊藤美紀
    長女:喜多村絵梨
    次女:日笠陽子
    三女:沢城みゆき


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