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元スレ雪ノ下「その…比企谷君は由比ヶ浜さんのことを…」
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いつ寝落ちしてもおかしくないが……とりあえずストックを投下
雪ノ下「私がさっき言った夢を見たとき……」
雪ノ下「今の自分にとって彼がどんな存在だったかを理解した」
雪ノ下「それが単なる友人関係を超えた感情を持ち合わせていることも」
雪ノ下「その上で私は今までの自分の彼に対する振る舞いについて死ぬほど呪ったわ」
雪ノ下「……それに、私は奉仕部としての依頼も全くできていないことに気付いた」
由比ヶ浜「?……それはヒッキーに関する依頼があったってこと?」
雪ノ下「そう……もともと彼が部に来たのは平塚先生の依頼によってだった」
雪ノ下「私がさっき言った夢を見たとき……」
雪ノ下「今の自分にとって彼がどんな存在だったかを理解した」
雪ノ下「それが単なる友人関係を超えた感情を持ち合わせていることも」
雪ノ下「その上で私は今までの自分の彼に対する振る舞いについて死ぬほど呪ったわ」
雪ノ下「……それに、私は奉仕部としての依頼も全くできていないことに気付いた」
由比ヶ浜「?……それはヒッキーに関する依頼があったってこと?」
雪ノ下「そう……もともと彼が部に来たのは平塚先生の依頼によってだった」
>>206
おかえり
おかえり
雪ノ下「『彼のひねくれた根性と孤独体質を更生する』……それが先生の依頼」
雪ノ下「……別に私も一人でいること自体を悪いというつもりもない」
雪ノ下「でも……夢の中での彼の最期の言葉を聴いたとき私は愕然とした」
雪ノ下「『これで少しは俺が生きてた意味もあったのかな』って……」
由比ヶ浜「それって……」
雪ノ下「今となっては夢の中の話だと笑い飛ばすこともできるのかもしれない」
雪ノ下「……別に私も一人でいること自体を悪いというつもりもない」
雪ノ下「でも……夢の中での彼の最期の言葉を聴いたとき私は愕然とした」
雪ノ下「『これで少しは俺が生きてた意味もあったのかな』って……」
由比ヶ浜「それって……」
雪ノ下「今となっては夢の中の話だと笑い飛ばすこともできるのかもしれない」
雪ノ下「……しかしそういう可能性があると知ってしまった時点で私はもう……」
雪ノ下「以前から彼の自身への自己評価が異常に低いことは知っていたつもりだった」
雪ノ下「だからこそ、彼が自分で自分のことが好きと言ったり優秀であると言ったりすることも」
雪ノ下「彼が何のためらいもなく自己を犠牲にできるのは……」
雪ノ下「他人にとっての自分を本当に何の価値もない人間と考えているから」
由比ヶ浜「……ほ、本当にヒッキーはそんな風に思っているのかな」
雪ノ下「以前から彼の自身への自己評価が異常に低いことは知っていたつもりだった」
雪ノ下「だからこそ、彼が自分で自分のことが好きと言ったり優秀であると言ったりすることも」
雪ノ下「彼が何のためらいもなく自己を犠牲にできるのは……」
雪ノ下「他人にとっての自分を本当に何の価値もない人間と考えているから」
由比ヶ浜「……ほ、本当にヒッキーはそんな風に思っているのかな」
雪ノ下「……私も別に、本当に自分だけで自分の存在を肯定しきれるならそれでもいいと思うわ」
雪ノ下「でも、今までの彼の行動を考えればとてもそうは思えない」
雪ノ下「そもそも奉仕部に入るキッカケになった作文自体、承認欲求丸出しじゃない」
由比ヶ浜「確かに本当に自分だけの世界だけで生きてるなら『リア充爆発しろ』なんて書かないもんね」
雪ノ下「そう。彼自身、承認欲求そのものがないわけじゃない」
雪ノ下「でも、今までの彼の行動を考えればとてもそうは思えない」
雪ノ下「そもそも奉仕部に入るキッカケになった作文自体、承認欲求丸出しじゃない」
由比ヶ浜「確かに本当に自分だけの世界だけで生きてるなら『リア充爆発しろ』なんて書かないもんね」
雪ノ下「そう。彼自身、承認欲求そのものがないわけじゃない」
雪ノ下「今まで幾度も裏切られてきたから自分からは求めないだけで」
雪ノ下「なんだかんだ理由はつけても奉仕部で活動してきたのもその欲求の表れかもしれない」
雪ノ下「そしてそんな彼は……私個人の存在も認めてくれた」
由比ヶ浜「と、言いますと……?」
雪ノ下「私は小さいころから……いつもどこかで姉の存在を追っていた」
雪ノ下「なんだかんだ理由はつけても奉仕部で活動してきたのもその欲求の表れかもしれない」
雪ノ下「そしてそんな彼は……私個人の存在も認めてくれた」
由比ヶ浜「と、言いますと……?」
雪ノ下「私は小さいころから……いつもどこかで姉の存在を追っていた」
雪ノ下「それは真似をしたいという意味でも、あのようにはなりたくないという意味でも」
雪ノ下「私は姉のように裏表を使い分けて人と上手くやることはできなかった……そしてしなくなった」
雪ノ下「姉のように裏表のある人間という存在を他の人にも感じていった、というのあるのかもしれない」
雪ノ下「まあ、人間の裏表を嫌うところは比企谷君と似ているかもしれないわね」
雪ノ下「私の姉を知る人は私を見て皆口々に『そんなことしてると損をする』『不器用』などと言った」
雪ノ下「私は姉のように裏表を使い分けて人と上手くやることはできなかった……そしてしなくなった」
雪ノ下「姉のように裏表のある人間という存在を他の人にも感じていった、というのあるのかもしれない」
雪ノ下「まあ、人間の裏表を嫌うところは比企谷君と似ているかもしれないわね」
雪ノ下「私の姉を知る人は私を見て皆口々に『そんなことしてると損をする』『不器用』などと言った」
雪ノ下「そう言われること自体は別に構わなかった……それが私の選んだ道なわけだし」
雪ノ下「でも、結局そんな私のことを認めてくれた人は……ほとんどいなかった」
由比ヶ浜「あ、あたしは今のゆきのんが好きだよ!」
雪ノ下「……ありがとう」
雪ノ下「文化祭の時に姉の指揮を見ていた私はふと『姉のようになりたかった』と呟いた」
雪ノ下「でも、結局そんな私のことを認めてくれた人は……ほとんどいなかった」
由比ヶ浜「あ、あたしは今のゆきのんが好きだよ!」
雪ノ下「……ありがとう」
雪ノ下「文化祭の時に姉の指揮を見ていた私はふと『姉のようになりたかった』と呟いた」
雪ノ下「その時隣にいた比企谷君は『ならなくていいだろ、そのままで』と言った」
由比ヶ浜(あれ?なんか微妙に惚気られてる?)
雪ノ下「……嬉しかった」
雪ノ下「私のダメな部分も散々見てるはずの人にそんなこと言われたのは初めてだったから」
雪ノ下「……それなのに。それなのに一体私は今まで何をしていたのかしら」
雪ノ下「私が彼にしたことと言えばせいぜい罵倒くらいのもの」
雪ノ下「おまけに二度も彼の誘いを断る始末」
由比ヶ浜(あれ?なんか微妙に惚気られてる?)
雪ノ下「……嬉しかった」
雪ノ下「私のダメな部分も散々見てるはずの人にそんなこと言われたのは初めてだったから」
雪ノ下「……それなのに。それなのに一体私は今まで何をしていたのかしら」
雪ノ下「私が彼にしたことと言えばせいぜい罵倒くらいのもの」
雪ノ下「おまけに二度も彼の誘いを断る始末」
>>222
待ってる
待ってる
雪ノ下「一度目はともかく……二度目は本当にただ自分に素直になれなかっただけで……」
雪ノ下「……知らず知らずのうちに私は彼の優しさに甘えていただけなのかもね」
由比ヶ浜「ゆ、ゆきのんは……ヒッキーに何もできてないなんてことはないよ」
雪ノ下「慰めの言葉……ありがとう」
由比ヶ浜「……ゆきのんが素直じゃないのは今もみたいだね」
由比ヶ浜「ゆきのんに上辺の言葉だけで……慰められるわけないじゃん」
由比ヶ浜「ヒッキーは……ゆきのんと話すの楽しんでたと思うよ。それこそほぼ最初から」
雪ノ下「……知らず知らずのうちに私は彼の優しさに甘えていただけなのかもね」
由比ヶ浜「ゆ、ゆきのんは……ヒッキーに何もできてないなんてことはないよ」
雪ノ下「慰めの言葉……ありがとう」
由比ヶ浜「……ゆきのんが素直じゃないのは今もみたいだね」
由比ヶ浜「ゆきのんに上辺の言葉だけで……慰められるわけないじゃん」
由比ヶ浜「ヒッキーは……ゆきのんと話すの楽しんでたと思うよ。それこそほぼ最初から」
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