こっちはつまんないな

でも嫌いじゃない

ピチュン！

「──と、まぁこれがお嬢様の最後の姿だったわけです」

「………」

「わたくしもあの状態では手を出すことはできませんでしたし」

「……軟弱者め」

「仕方ないではないですか。このような自体になるとは思わなかったのですから、五将」

五将「…如何ともし難い事態だ、早急に手を打たなければ」

メイド「わかっております」

五将「お嬢に付いている輩の正体は？」

メイド「…ものの見事に一般人です。我々とは全くの無関係」

メイド「どの一族にも属しておらず、ただの人間ですね」

五将「…うむ」

メイド「人狼家の差し金と思われましたが、どうもそれも…」

五将「そうだろな。あのような輩は見たこともない」

メイド「…出るのですか、貴方が」

五将「我はまだ出ぬ」

メイド「で、ですが」

五将「先代様の遺言か。心配などずるな、結局は見れぬだろう」

メイド「……」

五将「お嬢は──太陽は決して見れぬ」

五将「それが呪いの家系に生まれた定めだ」

～～～

兄「……」prrr

『はい、もしもし』

兄「俺、兄貴だけど」

『もう昼ごはんないから。あたしが全部食べたから』

兄「…すまん」

『なんで謝るの？　あたしが勝手に食べただけ、お腹すいてたし、まだまだ食べ盛りだし』

兄「…ごめんって、お前が体重を着にしてるの知ってるよ…」

『切るから』

兄「わーすまんすまん！　待って待って、ちょっと相談があるんだよ！」

『…なに』

兄「…お、女の子と一緒に行く場所って…どこがいいかな」

『……』

兄「待って！　きろうとしてるだろ！　待てって！」

『…なに？』

兄「そんなに怒るなって！　…ただわからないからこうやって素直に聞いてるんだろ…」

面白い

げん

『…それが今の兄貴にとって大切なことなの』

兄「お、おう…多分…」

『じゃあ、あそこに行けば』

兄「あそこ？」

『公園。大きいところがあったじゃん、結構遊具がいっぱいあるところ』

兄「あーよくお前と言ったところか」

『……』

兄「あの公園なら楽しめるな、ついでに金も使わないし、ありがと助かった」

『……ばか』

兄「えっ？」

プツッ…ツー…ツー

兄「…なんだよアイツ」

いもにゃんきゃわわしえん

女「電話は終わったのか？」

兄「ああ、近くの公園に行くことになった」

女「こうえん…？」

兄「…まさか公園も知らないのか？」

女「し、知ってるぞ！　ぶ、ぶらんこであろう！？　しーそーに…なんか、こう滑る奴がある！」

兄「そうそう。それをやりに、今から行くんだ」

女「ほ、ほんとにか？　できちゃうのか？」

兄「出来るぞ」

女「マジかの…」

兄「しかも無料だ」

女「タダ！？　素晴らしいではないか！？」

うんも

ほ

ほ

ハンコックか