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元スレ怜「就活かぁ」
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数日後
怜「……」ペラッ
『慎重に検討させていただきましたが、残念ながらご期待に添えない結果となり……』
怜「……落ちたんか……うち」
怜「……ま、まぁ1社目やったしな! けっこうでかい会社で倍率も高かったし!」
怜「……」
怜「……はぁ」
怜「バイト、休むか……」
怜「……」ペラッ
『慎重に検討させていただきましたが、残念ながらご期待に添えない結果となり……』
怜「……落ちたんか……うち」
怜「……ま、まぁ1社目やったしな! けっこうでかい会社で倍率も高かったし!」
怜「……」
怜「……はぁ」
怜「バイト、休むか……」
それからしばらくは説明会に参加し、書類審査で祈られるといったことが続いた。
しかし……
怜「……やった、やったで! やっと受かった!」
怜(たかが書類審査やけど嬉しい……次は面接か)
怜(キャリア支援課にでも行って練習してこようかな……)
怜「そうや、竜華に連絡しよ!」ピッピッ
prrrrr...
しかし……
怜「……やった、やったで! やっと受かった!」
怜(たかが書類審査やけど嬉しい……次は面接か)
怜(キャリア支援課にでも行って練習してこようかな……)
怜「そうや、竜華に連絡しよ!」ピッピッ
prrrrr...
竜華「もしもし、怜?」
怜「竜華、遂に受かったで!」
竜華「え、ほんま!? おめでとう!」
怜「まぁ1次審査やけど」
竜華「って1次審査かーい!」
怜「うん、でも嬉しい……」ブルブル
竜華「……」
竜華(そうか、怜……もしかしてこの子今まで……)
竜華「……ふふ、よかったな怜。自信持ちぃ」
怜「竜華、ありがとな……うち絶対に受かるで!」
怜「竜華、遂に受かったで!」
竜華「え、ほんま!? おめでとう!」
怜「まぁ1次審査やけど」
竜華「って1次審査かーい!」
怜「うん、でも嬉しい……」ブルブル
竜華「……」
竜華(そうか、怜……もしかしてこの子今まで……)
竜華「……ふふ、よかったな怜。自信持ちぃ」
怜「竜華、ありがとな……うち絶対に受かるで!」
面接当日
怜「よし、気張ってくで……」
スタスタ...
人事「あ、こんにちは」
怜「こ、こんにちは。大阪女子大からきました園城寺と申しますっ」
人事「園城寺さんね……」カリカリ
人事「うん、じゃあそこの控室で待っていてくれるかな?」
怜「はい、わかりました」
怜「よし、気張ってくで……」
スタスタ...
人事「あ、こんにちは」
怜「こ、こんにちは。大阪女子大からきました園城寺と申しますっ」
人事「園城寺さんね……」カリカリ
人事「うん、じゃあそこの控室で待っていてくれるかな?」
怜「はい、わかりました」
ガチャ
怜「失礼しまーす……」
久「あら、こんにちは」
蒲原「ワハハー、いらっしゃーい」
怜「どうも」
久「あなた説明会のとき見たわね」
怜「あ、ほんまです?」
久「ええ、私は後ろの方だったからあなたからは見えなかったかもね」
蒲原「ちなみに私もいたぞー」
怜「失礼しまーす……」
久「あら、こんにちは」
蒲原「ワハハー、いらっしゃーい」
怜「どうも」
久「あなた説明会のとき見たわね」
怜「あ、ほんまです?」
久「ええ、私は後ろの方だったからあなたからは見えなかったかもね」
蒲原「ちなみに私もいたぞー」
久「内定はもう出た?」
怜(こ、この人グイグイくるなぁ……別にええけど)
怜「ま、まだです。そっちはど……」
コンコン
久「は~い」
人事「どうもお待たせしました。こちらへどうぞ」
蒲原「ワハハー、死地へ赴くとするかー」
久「まだ気が早いわよ、まったく」
怜「……」ゴクリ
怜(こ、この人グイグイくるなぁ……別にええけど)
怜「ま、まだです。そっちはど……」
コンコン
久「は~い」
人事「どうもお待たせしました。こちらへどうぞ」
蒲原「ワハハー、死地へ赴くとするかー」
久「まだ気が早いわよ、まったく」
怜「……」ゴクリ
人事「本日は集団面接です。竹井さん、蒲原さん、園城寺さんの順番でお願いします」
人事「戦闘の竹井さんは、3回ノックしてから入るようお願いします」
久「わかりました」
コンコンコン
久「失礼します」
怜(適度に張りのあるええ声やなぁ……)
蒲原「失礼するぞー」
怜(……)
怜「し、失礼します」
人事「戦闘の竹井さんは、3回ノックしてから入るようお願いします」
久「わかりました」
コンコンコン
久「失礼します」
怜(適度に張りのあるええ声やなぁ……)
蒲原「失礼するぞー」
怜(……)
怜「し、失礼します」
全世界的に人気だった麻雀が4年で没落したんだからそこそこの金持ちが4年で没落しても不思議ではない
久「東大大学の竹井久です。本日はよろしくお願いします」
怜(うわ、めっちゃエリート大学やん……)
蒲原「蒲鉾大学の蒲原智美です。よろしくー」
怜(……)
怜「大阪女子大の園城寺怜です。よろしくお願いします」
面接官「はい、よろしく。おかけになってください」
三人「はい」ストン
面接官「では、初めに我社を志望した理由を竹井さんからお願いいたします」
久「はい、私は自分で決断したことに対し責任感を持って最後までやり抜くことをモットーにしています。
高校では学生議会長、大学では学生会の執行部長を任され、学内の部活動・サークルの統括、また学内行事においては……(ry」
怜(な、なんやこの人……すごすぎる……)
怜(うわ、めっちゃエリート大学やん……)
蒲原「蒲鉾大学の蒲原智美です。よろしくー」
怜(……)
怜「大阪女子大の園城寺怜です。よろしくお願いします」
面接官「はい、よろしく。おかけになってください」
三人「はい」ストン
面接官「では、初めに我社を志望した理由を竹井さんからお願いいたします」
久「はい、私は自分で決断したことに対し責任感を持って最後までやり抜くことをモットーにしています。
高校では学生議会長、大学では学生会の執行部長を任され、学内の部活動・サークルの統括、また学内行事においては……(ry」
怜(な、なんやこの人……すごすぎる……)
面接官「はい、竹井さんどうもありがとうございました……では次に、蒲原さんお願いします」
蒲原「私は高校では部長をやってたぞー。まぁ実質ゆみちんが部長みたいなもんだったけどなー
あ、ゆみちんっていうのはなー、私の高校の時からの友達で(ry」
怜(こっちはこっちでなんなんや……)
怜(アカン……調子が狂う……)
・・・
面接官「では園城寺さん、お願いします」
怜「は、はい。うち……やなくて、私は高校の時の部活で……(ry」
蒲原「私は高校では部長をやってたぞー。まぁ実質ゆみちんが部長みたいなもんだったけどなー
あ、ゆみちんっていうのはなー、私の高校の時からの友達で(ry」
怜(こっちはこっちでなんなんや……)
怜(アカン……調子が狂う……)
・・・
面接官「では園城寺さん、お願いします」
怜「は、はい。うち……やなくて、私は高校の時の部活で……(ry」
これ就職できてもブラック企業だったり人間関係のもつれで鬱になるとかじゃないよな?
怜(はぁ……終わった)
蒲原「ワハハ……疲れたぞー」
久「お疲れ様、二人とも」
怜「あんた、すごいなぁ……学歴といい、受け答えの仕方といい……」
久「そうかしら? 自分ではあまり意識したことないけど」
怜(自覚なしか……)
怜「さっき聞けなかった質問なんやけど、あんたは内定もろてるん?」
久「うーん、一応5社くらいからね。でもどこもパッとしないのよねぇ」
怜「」
久「それじゃ、お互いに頑張りましょ」
蒲原「ワハハ……疲れたぞー」
久「お疲れ様、二人とも」
怜「あんた、すごいなぁ……学歴といい、受け答えの仕方といい……」
久「そうかしら? 自分ではあまり意識したことないけど」
怜(自覚なしか……)
怜「さっき聞けなかった質問なんやけど、あんたは内定もろてるん?」
久「うーん、一応5社くらいからね。でもどこもパッとしないのよねぇ」
怜「」
久「それじゃ、お互いに頑張りましょ」
蒲原「ワハハ、無自覚な嫌味ほどきついものはないなー」
怜「そ、そやね……ちなみにあんたは?」
蒲原「わたしか? もらってると思うかー?」
怜「ううん……思わへん」
蒲原「アタリだぞー。ワハハ」
怜「……」
怜(なんか……自分に自信失くしてきたわ……)
怜(あんな化けもんみたいな学生がわんさかいる中で、うちは戦っていけるんやろか……)
怜「そ、そやね……ちなみにあんたは?」
蒲原「わたしか? もらってると思うかー?」
怜「ううん……思わへん」
蒲原「アタリだぞー。ワハハ」
怜「……」
怜(なんか……自分に自信失くしてきたわ……)
怜(あんな化けもんみたいな学生がわんさかいる中で、うちは戦っていけるんやろか……)
その日から、うちはやる気と自信を見失い、遂には説明会にすら参加しなくなった。
※ちなみに、初面接の企業は当然のように落ちた。
バイト先と家を往復する毎日……何のためにお金を稼いでいるのかも忘れていった。
学校がもうすぐ始まる……同級生たちと顔を合わせるのが怖い……。
そんな思いからうちは外に出るのもイヤになり、引きこもりになった。
※ちなみに、初面接の企業は当然のように落ちた。
バイト先と家を往復する毎日……何のためにお金を稼いでいるのかも忘れていった。
学校がもうすぐ始まる……同級生たちと顔を合わせるのが怖い……。
そんな思いからうちは外に出るのもイヤになり、引きこもりになった。
>>279
公務員すら無理だな
公務員すら無理だな
4/12
チュンチュン
怜「……」
怜(今、何日やったっけ……もう学校始まったんかな)
怜(期末試験の結果すら確認してへん……どうなったんやろ)
怜「まぁ、進級なんてできても内定もらえないんじゃ意味ないけどな……はは」
ブブブッ
怜「メールか……そういえばずっと確認してないな」
『清水谷竜華 元気にしてますか?』
『清水谷竜華 ちゃんとご飯食べてますか?』
『清水谷竜華 ちょっと気分転換に出かけへん?』
怜「竜華……」
チュンチュン
怜「……」
怜(今、何日やったっけ……もう学校始まったんかな)
怜(期末試験の結果すら確認してへん……どうなったんやろ)
怜「まぁ、進級なんてできても内定もらえないんじゃ意味ないけどな……はは」
ブブブッ
怜「メールか……そういえばずっと確認してないな」
『清水谷竜華 元気にしてますか?』
『清水谷竜華 ちゃんとご飯食べてますか?』
『清水谷竜華 ちょっと気分転換に出かけへん?』
怜「竜華……」
怜「……っ、竜華ぁ……」ポロポロ
怜(竜華に会いたい……あったかい太ももで膝枕してほしい……)
怜(こんなに自分を想うてくれてる友達がいるのに……うちはメールせんと……)
怜(竜華はきっと、こんな最低なうちのことも暖かく迎え入れてくれるやろな……)
怜(けど、もし竜華が内定もらってたとして、うちは素直にそれを喜べるんやろか……嫉妬したり奴当たったりしないやろか……)
怜(うちは、それが怖い……っ)
ピーンポーン
??「怜? おる?」
怜(り、竜華……!?)
怜(竜華に会いたい……あったかい太ももで膝枕してほしい……)
怜(こんなに自分を想うてくれてる友達がいるのに……うちはメールせんと……)
怜(竜華はきっと、こんな最低なうちのことも暖かく迎え入れてくれるやろな……)
怜(けど、もし竜華が内定もらってたとして、うちは素直にそれを喜べるんやろか……嫉妬したり奴当たったりしないやろか……)
怜(うちは、それが怖い……っ)
ピーンポーン
??「怜? おる?」
怜(り、竜華……!?)
竜華「怜、いるんやろ? うちやで、竜華やで」
怜「……」
竜華「どうせロクなもん食べてないやろと思うて、ご飯持ってきたで。一緒に食べよ」
怜「……」
竜華「怜、返事して」
怜「……」
怜(ごめん……竜華……)
竜華「……」
怜「……」
竜華「どうせロクなもん食べてないやろと思うて、ご飯持ってきたで。一緒に食べよ」
怜「……」
竜華「怜、返事して」
怜「……」
怜(ごめん……竜華……)
竜華「……」
シーン...
怜「もう……行ったかな」
ブブブッ
怜「っ! な、なんや電話か……」
怜(もしかして竜華か……?)
怜「……店長?」
怜(そういえば、最近はバイトもずっと行ってなかった……休みの連絡は一応入れてたけど)
怜(出ようか……どないしよ……)
怜「もう……行ったかな」
ブブブッ
怜「っ! な、なんや電話か……」
怜(もしかして竜華か……?)
怜「……店長?」
怜(そういえば、最近はバイトもずっと行ってなかった……休みの連絡は一応入れてたけど)
怜(出ようか……どないしよ……)
怜「あっ……」
怜(通話ボタン押してもうた……!)
『ばっかやろーーーーーーーーっ!!!』
怜「っ!?」ビクッ
『いつまで心配かけるつもりだ! 早く戻ってこい!』ガンッ
怜(し、心臓止まるかと思うたわ……)ドキドキ
『……園城寺さん、聞いてる? 私、赤土だけど……』
怜「あ、赤土……さん……」
怜(通話ボタン押してもうた……!)
『ばっかやろーーーーーーーーっ!!!』
怜「っ!?」ビクッ
『いつまで心配かけるつもりだ! 早く戻ってこい!』ガンッ
怜(し、心臓止まるかと思うたわ……)ドキドキ
『……園城寺さん、聞いてる? 私、赤土だけど……』
怜「あ、赤土……さん……」
晴絵『最近ずっと休んでるよね……』
怜「……」
晴絵『ただの体調不良じゃないってのは、もうわかってるつもり』
晴絵『何があったか私は知らないけどさ……』
晴絵『辛いとき、苦しいときってのは誰にだってあると思う』
晴絵『でもそこから目を逸らすってことだけが、果たして本当に正しい選択なのかな……?』
晴絵『向き合うのは誰だって怖い。でも一人でじゃなく、誰か友達や家族が一緒だったら……ほら、なんかできそうな気がしてこない?』
晴絵『さっきは店長も怒ってる様子だったけど、本当は心配してるんだよ。瑞原さんもね』
晴絵『だから何かあるんなら私たちを頼ってもいい。3か月程度の付き合いだけど、私も周りのパートの人たちも、園城寺さんのこと大事な仲間だと思ってる』
晴絵「それに、あなたにも大切な友達がいるでしょ?」
怜「……っ、うぅ……」ポロポロ
怜「……」
晴絵『ただの体調不良じゃないってのは、もうわかってるつもり』
晴絵『何があったか私は知らないけどさ……』
晴絵『辛いとき、苦しいときってのは誰にだってあると思う』
晴絵『でもそこから目を逸らすってことだけが、果たして本当に正しい選択なのかな……?』
晴絵『向き合うのは誰だって怖い。でも一人でじゃなく、誰か友達や家族が一緒だったら……ほら、なんかできそうな気がしてこない?』
晴絵『さっきは店長も怒ってる様子だったけど、本当は心配してるんだよ。瑞原さんもね』
晴絵『だから何かあるんなら私たちを頼ってもいい。3か月程度の付き合いだけど、私も周りのパートの人たちも、園城寺さんのこと大事な仲間だと思ってる』
晴絵「それに、あなたにも大切な友達がいるでしょ?」
怜「……っ、うぅ……」ポロポロ
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